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JP7026317B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は非水電解質二次電池に関する。
従来から、保護テープを用いて正極あるいは負極の絶縁性を向上させたリチウム二次電池が提案されている。
特許文献1には、集電体とリードとが接触する部分での集電体の切れを抑制するリチウム二次電池が記載されている。
図6A、Bは、特許文献1に記載されたリチウム二次電池の正極の構成図であり、図6Aは集電体の一主面側から観察した部分上面図、図6Bは図6Aにおける線VIB―VIBに沿った断面図である。
正極合剤層21Bが形成されていない両面未塗布部21bにおける正極集電体露出面21a上に、平面外形が矩形状の保護層28が形成される。保護層28は、両面未塗布部21bの略中央に形成される。具体的には、保護層28の一部がリード25の下端縁とリード25の両側端縁の一部と正極集電体露出面21aとの間に介在されるように、保護層28の中央の一部分が、リード25の下端部分と正極集電体露出面21aとの間に介在される。保護層28としては、例えば、樹脂層、無機材料層等が挙げられ、樹脂層としては、樹脂膜、樹脂テープ等が挙げられるとしている。樹脂膜としては、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)膜等の樹脂を塗布した樹脂塗布膜が挙げられる。樹脂テープとしては、PP(ポリプロピレン)テープ、PI(ポリイミド)テープ、PET(ポリエチレンテレフタレート)テープ等が挙げられ、無機材料層等としては、無機テープ等が挙げられるとしている。保護テープ27は、正極集電体21Aの一主面側では、正極集電体露出面21a、リード25および保護層28を覆い、正極集電体21Aの他主面側では、正極集電体露出面21aを覆う。この保護テープ27は、例えば、電池の異常時にセパレータ等が裂け、正極21と負極22とが接触した場合の電池の発熱を防ぐためのものであり、保護テープ27は、例えば、樹脂テープ等としている。
また、異なる場所にテープを用いるものとして、特許文献2には、絶縁テープを複合材料テープで形成し、複合材料テープが下地層をなす有機材料と、この有機材料に分散する無機材料を有し、無機材料が複合材料テープの全体重量に対して20%~80%の含有率であることが記載されている。
特開2014-89856号公報 特開2010-192462号公報
特許文献1では、箔切れによる異常モードしか想定されておらず、異物(導電性を有す)を介した短絡を防止することができない。特に、集電体の露出部と電極タブ(リード)との接合部近傍、又は露出部と活物質層(合剤層)との境界部近傍に異物が混入した場合、短絡を防止するためには、それらを覆うテープの耐熱性のみならず突き刺し強度も同時に必要となる。ここで述べる耐熱性とは、熱によるテープの変形変質を抑制する特性を指し、その結果、短絡の継続による電池の発熱を抑制することができる。しかしながら、テープの基材の耐熱性を確保するためには、無機材料の含有率を上げる必要があるが、無機材料の含有率を上げると突き刺し強度が低下してしまう。逆に、テープの基材の突き刺し強度を確保するためには無機材料の含有率を下げる必要があるが、耐熱性が低下してしまう。
本開示は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、耐熱性と突き刺し強度(機械強度)を両立させた非水電解質二次電池を提供することにある。
本開示の一態様に係る非水電解質二次電池は、正極と負極とを有し、正極及び負極のうち少なくともいずれか一方の電極は、集電体と、集電体上に形成された活物質層と、活物質層が形成されておらず集電体が露出した露出部に接合された電極タブと、露出部上の電極タブを覆う絶縁テープとを備える。絶縁テープは、有機材料を主体とする有機材料層と、有機材料と無機材料とを含む複合材料層とを含む多層構造である。複合材料層中の無機材料は、複合材料層の重量の20%以上である。無機材料は、金属酸化物、金属窒化物、金属フッ化物、及び金属炭化物からなる群から選択される少なくとも1種を含む。
本開示の他の態様に係る非水電解質二次電池は、正極と負極とを有し、正極及び負極のうち少なくともいずれか一方の電極は、集電体と、集電体上に形成された活物質層と、活物質層が形成されておらず集電体が露出した露出部と活物質層との境界部を覆う絶縁テープとを備える。絶縁テープは、有機材料を主体とする有機材料層と、有機材料と無機材料とを含む複合材料層とを含む多層構造である。複合材料層中の無機材料は、複合材料層の重量の20%以上である。無機材料は、金属酸化物、金属窒化物、金属フッ化物、及び金属炭化物からなる群から選択される少なくとも1種を含む。
本開示によれば、有機材料層と複合材料層の多層構造により、絶縁テープの耐熱性と突き刺し強度(機械強度)をともに確保できる。従って、本開示によれば、異物混入による短絡を抑制できるとともに、仮に短絡が生じても耐熱性を確保でき、電池温度上昇を抑制し得る。
図1は、実施形態の絶縁テープの部分断面図である。 図2は、他の実施形態の絶縁テープの部分断面図である。 図3は、さらに他の実施形態の絶縁テープの部分断面図である。 図4Aは、本実施形態に係る非水電解質二次電池に用いられる電極の構成の一例を示す模式図であり、電極の一主面側から観察した部分上面図である。 図4Bは、図4Aにおける線IVB-IVBに沿った断面図である。 図5Aは、本実施形態に係る非水電解質二次電池に用いられる電極の構成の他の一例を示す模式図であり、電極の一主面側から観察した部分上面図である。 図5Bは、図5Aにおける線VB-VBに沿った断面図である。 図6Aは、従来技術のリチウム二次電池の正極の構成図であり、集電体の一主面側から観察した部分上面図ある。 図6Bは、図6Aにおける線VIB―VIBに沿った断面図である。
以下、図面に基づき本開示における実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における絶縁テープ1の部分断面図である。絶縁テープ1は、有機材料層50と、有機材料と無機材料からなる複合材料層52と、接着剤層54から構成される。
有機材料層50は、有機材料を主体とした層であれば特に制限されるものではないが、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PI(ポリイミド)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)PBT(ポリブチレンテレフタレート)等も用い得る。特に、突き刺し強度が高いPIを用いることが好ましい。有機材料層50の厚さは任意であるが、例えば25μmとすることができる。
なお、有機材料層の有機材料は、有機材料層の重量の90重量%以上であり、無機材料を含まないことが好ましい。
複合材料層52は、有機材料を下地として、無機材料を下地層の内部に所定の粉末形状で分散させて構成される。無機材料は、複合材料層52の重量に対して20%以上の含有率である。なお、本明細書において%は重量%を示す。有機材料としてはゴム系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂若しくはシリコーン系樹脂等を用いることができるが、特に限定されない。ただし、有機材料と接着剤層54との親和性を上げるために、複合材料層52の有機材料と接着剤層54とは同系樹脂系で構成されることが好適である。
無機材料は、金属酸化物、金属窒化物、金属フッ化物及び金属炭化物からなる群から選択される少なくとも1種を含む。金属酸化物としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化ニッケル、酸化珪素、酸化マンガン等が挙げられ、これらの中では、非伝導性、高溶融点等の観点から、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化ニッケル等が好ましい。金属窒化物としては、例えば、窒化チタン、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化マグネシウム、窒化ケイ素等が挙げられ、これらの中では、非伝導性、高溶融点等の観点から、窒化チタン、窒化ホウ素、窒化アルミニウム等が好ましい。金属フッ化物としては、例えば、フッ化アルミニウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化バリウム等が挙げられ、これらの中では、非伝導性、高溶融点等の観点から、フッ化アルミニウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化マグネシウム等が好ましい。金属炭化物としては、例えば、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタン、炭化タングステン等が挙げられ、これらの中では、非伝導性、高溶融点等の観点から、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタン等が好ましい。
接着剤層54は、貼り付け部位(後述する電極タブ等)に対して接着性を有する材質であれば特に制限されるものではないが、貼り付け作業が容易である点等から、室温で接着性を有する樹脂であることが好ましく、例えば、ゴム系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂等で構成されることが好ましい。なお、絶縁テープ1は、少なくとも有機材料層50と複合材料層52とから構成されていればよく、接着剤層54は必須の構成要素ではない。接着剤層54を設けない絶縁テープ1を用いる場合には、例えば、貼り付け部位に接着剤を塗布し、その上に絶縁テープ1を貼り付ければよい。
既述したように、テープの基材の耐熱性を確保するためには無機材料の含有率を上げる必要があるが、無機材料の含有率を上げると突き刺し強度が低下してしまう。逆に、基材の突き刺し強度を確保するためには無機材料の含有率を下げる必要があるが、耐熱性が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、従来技術のような複合材料層と接着剤層の2層構造(実質的には複合材料層の1層構造)とするのではなく、図1のように有機材料層50/複合材料層52/接着剤層54の3層構造(実質的には、有機材料層50/複合材料層52の2層構造)とすることで、耐熱性と突き刺し強度の両立を図っている。
すなわち、複合材料層52の無機材料の含有率を20%以上とすることで、複合材料層52の耐熱性を向上させる。これだけでは突き刺し強度が低下してしまうが、有機材料層50により突き刺し強度を確保し、絶縁テープ1全体として耐熱性と突き刺し強度をともに確保できる。
複合材料層52中の無機材料の含有率は、複合材料層52の重量に対して20%以上とすることが好適であり、35%~80%が特に好適である。すなわち、無機材料の含有率が20%未満と少ないと、耐熱性を増大させる効果が低下し、無機材料の含有率が80%を超える程度に多いと、テープとして機能することが困難となる。
無機材料は複合材料層52中に均一分散していてもよいし、濃度勾配を有するように分散していてもよい。濃厚勾配を有する分散形態としては、絶縁テープ1の強度向上の点で、有機材料層50と接触する複合材料層52の面から接着剤層54と接触する複合材料層52の面に向って、無機材料の含有率が高くなるように分散していることが好ましい。ここで、接着剤層54が貼り付け部位(電極タブ等)と接触することになるので、上記を言い換えれば、複合材料層52中の無機材料は、電極タブ等の貼り付け部位に近づくにしたがい、無機材料の含有率が高くなるように複合材料層52中に分散していることが好ましい。
なお、接着剤層54を除く層の全体重量(有機材料層50と複合材料層52の合計重量)に対して、無機材料の重量の上限値が20%未満であることが好ましい。無機材料の当該重量の上限値は、さらに好ましくは10%以下である。無機材料の当該重量の下限値としては、5%以上であることが好ましい。このように、複合材料層52の無機材料の重量割合(含有率)を高めつつ、テープ全体に対して無機材料の重量割合(含有率)を低く抑えることによって、耐熱性を向上させつつテープの突き刺し強度を高めることが可能である。
複合材料層52の厚さも任意であるが、1μm~5μmが好適である。すなわち、厚さが1μm未満と薄いと、複合材料層52として耐熱性を増大させる効果が低下し、5μmを超える程度に厚いと、同様に絶縁テープとして機能することが困難となる。
本実施形態の絶縁テープ1では、異物による短絡を想定した場合でも、機械的強度(突き刺し強度)が確保されているため、短絡の発生そのものを抑制することができる。
また、仮に異物により短絡が発生したとしても、複合材料層52により耐熱性が確保されているため、短絡の継続を阻止し得る。
本実施形態では、図1に示すように、有機材料層50/複合材料層52/接着剤層54の順に積層して絶縁テープ1を構成しているが、積層順序を変更し、複合材料層52/有機材料層50/接着剤層54としてもよい。
図2は、この場合の絶縁テープ1の断面図を示す。複合材料層52/有機材料層50/接着剤層54の順に積層して構成される。要するに、有機材料層50と、複合材料層52と、接着剤層54を含んで絶縁テープ1を構成することが望ましい。
前述したように、無機材料は複合材料層52中に均一分散していてもよいし、濃度勾配を有するように分散していてもよい。濃厚勾配を有する分散形態としては、絶縁テープ1の強度向上の点で、有機材料層50と接触する複合材料層52の面と反対側の面から有機材料層50と接触する複合材料層52の面に向って、無機材料の含有率が高くなるように分散していることが好ましい。上記を言い換えれば、複合材料層52中の無機材料は、電極タブ等の貼り付け部位に近づくにしたがい、無機材料の含有率が高くなるように複合材料層52中に分散していることが好ましい。
また、本実施形態では、有機材料層50と、複合材料層52と、接着剤層54を含んで絶縁テープ1を構成しているが、これらの層に加えてさらに補助的な層を含んでいてもよい。例えば、複合材料層52自体を多層構造とし、各層における有機材料と無機材料の重量比を変化させてもよい。
図3は、この場合の絶縁テープ1の断面図を示す。図1と同様に有機材料層50/複合材料層52/接着剤層54の順に積層しているが、複合材料層52が、複合材料層52aと複合材料層52bの2層から構成される。複合材料層52aと複合材料層52bは、互いに有機材料と無機材料の重量組成比が同じであっても異なっていてもよい。但し、複合材料層52aと複合材料層52bのいずれも、無機材料は複合材料層の重量の20%以上とすることが好適である。なお、図3において、複合材料層52aと複合材料層52bにおける有機材料と無機材料の少なくともいずれかが異なっていてもよい。
複合材料層52aと複合材料層52bにおいて、互いに有機材料と無機材料の重量組成比を異ならせる場合、絶縁テープ1の強度向上の点で、有機材料層50と接触する複合材料層52a中の無機材料の含有率より、接着剤層54と接触する複合材料層52b中の無機材料の含有率を高くすることが好ましい。すなわち、複合材料層52が多層の場合、電極タブ等の貼り付け部位に近い層ほど、無機材料の含有率が高い層となるように、各層を配置することが好ましい。
以下に、非水電解質二次電池の電極に本実施形態の絶縁テープ1が適用された事例について説明する。以下に示す電極は、非水電解質二次電池の正極、及び負極のうち少なくともいずれか一方を示す。
図4A、Bは、本実施形態に係る非水電解質二次電池に用いられる電極の構成の一例を示す模式図であり、図4Aは電極の一主面側から観察した部分上面図であり、図4Bは、図4Aにおける線IVB-IVBに沿った断面図である。なお、図4Aでは、電極の構成を明らかにするために、絶縁テープ1を透過図とし、一点鎖線で示している。以下の図5A、Bも同様である。
図4A、Bに示すように、非水電解質二次電池に用いられる電極60は、集電体62と、集電体62上に形成された活物質層64とを備える。図4A、Bに示す電極60には、活物質層64が形成されておらず集電体62が露出した露出部62aが形成されている。露出部62aは、例えば、帯状の電極の長手方向の略中央部に形成されている。また、図4A、Bに示す電極60は、電極タブ66を備えており、電極タブ66は、超音波溶接等により電極60の一主面側の露出部62aに接合されている。
図4A、Bに示す電極60は、前述の絶縁テープ1を備えている。絶縁テープ1は、電極60の一主面側の露出部62a上の電極タブ66、露出部62aを覆うように電極60に付着している。絶縁テープ1は露出部62a上の電極タブ66を覆っていればよいが、図4A、Bに示すように、電極タブ66と活物質層64との間等に露出部62a(マージン)がある場合には、異物混入による短絡の発生をより抑制する点で、露出部62aの一部を覆うことが好ましく、露出部62aの全面を覆うことがより好ましい。なお、図4A、Bに示す電極60では、絶縁テープ1で露出部62aの全面を覆うことにより、露出部62aと活物質層64との境界部68も覆っている。
図5A、Bは、本実施形態に係る非水電解質二次電池に用いられる電極の構成の他の一例を示す模式図であり、図5Aは電極の一主面側から観察した部分上面図であり、図5Bは、図5Aにおける線VB-VBに沿った断面図である。図5A、Bに示す電極60では、例えば、露出部62aが、帯状の電極の長手方向の端部に形成されている。そして、絶縁テープ1が、露出部62aと活物質層64との境界部68を覆うように電極60に付着している。
なお、本実施形態に係る非水電解質二次電池は、例えば、前述の絶縁テープが適用された電極(正極、負極)とセパレータとを積層又は巻回した電極体を非水電解質と共に電池缶やラミネート等の収容体に収容することにより得られる。また、本実施形態における正極、負極、セパレータ、非水電解質は公知の材料を用いることができ、例えば以下の通りである。
<正極>
正極は、例えば金属箔等の正極集電体と、正極集電体上に形成された正極活物質層(以下、正極合材層と称する場合がある)とを備える。正極集電体には、アルミニウムなどの正極の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。正極合材層は、正極活物質の他に、導電材及び結着材を含むことが好適である。正極は、例えば、正極活物質、結着材等を含む正極合材スラリーを正極集電体上に塗布し、塗膜を乾燥させた後、圧延して正極合材層を正極集電体の両面に形成することにより作製できる。
正極活物質としては、リチウム遷移金属複合酸化物等が挙げられ、具体的にはコバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム、リチウムニッケルマンガン複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物等を用いることができ、これらのリチウム遷移金属複合酸化物にAl、Ti、Zr、Nb、B、W、Mg、Mo等を添加してもよい。
導電剤としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛等の炭素粉末を単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いてもよい。
結着剤としては、フッ素系高分子、ゴム系高分子等が挙げられる。例えば、フッ素系高分子としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、またはこれらの変性体等、ゴム系高分子としてエチレンープロピレンーイソプレン共重合体、エチレンープロピレンーブタジエン共重合体等が挙げられ、これらを単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<負極>
負極は、例えば金属箔等の負極集電体と、負極集電体上に形成された負極活物質層(以下、負極合材層と称する場合がある)とを備える。負極集電体には、銅などの負極の電位範囲で安定な金属の箔、当該金属を表層に配置したフィルム等を用いることができる。負極合材層は、負極活物質の他に、増粘剤、結着剤を含むことが好適である。負極は、例えば、負極活物質と、増粘剤と、結着剤とを所定の重量比として、水に分散させた負極合剤スラリーを負極集電体上に塗布し、塗膜を乾燥させた後、圧延して負極合材層を負極集電体の両面に形成することにより作製できる。
負極活物質としては、リチウムイオンの吸蔵・放出が可能な炭素材料を用いることができ、黒鉛の他に、難黒鉛性炭素、易黒鉛性炭素、繊維状炭素、コークス及びカーボンブラック等を用いることができる。さらに、非炭素系材料として、シリコン、スズ及びこれらを主とする合金や酸化物を用いることができる。
結着剤としては、正極の場合と同様にPTFE等を用いることもできるが、スチレンーブタジエン共重合体(SBR)又はこの変性体等を用いてもよい。増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)等を用いることができる。
<非水電解質>
非水電解質の非水溶媒(有機溶媒)としては、カーボネート類、ラクトン類、エーテル類、ケトン類、エステル類等を用いることができ、これらの溶媒の2種以上を混合して用いることができる。例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等の環状カーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の鎖状カーボネート、環状カーボネートと鎖状カーボネートの混合溶媒等を用いることができる。
非水電解質の電解質塩としては、LiPF、LiBF、LICFSO等及びこれらの混合物を用いることができる。非水溶媒に対する電解質塩の溶解量は、例えば0.5~2.0mol/Lとすることができる。
<セパレータ>
セパレータには、イオン透過性及び絶縁性を有する多孔性シート等が用いられる。多孔性シートの具体例としては、微多孔薄膜、織布、不織布等が挙げられる。セパレータの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、セルロースなどが好適である。セパレータは、セルロース繊維層及びオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂繊維層を有する積層体であってもよい。また、ポリエチレン層及びポリプロピレン層を含む多層セパレータであってもよく、セパレータの表面にアラミド系樹脂、セラミック等の材料が塗布されたものを用いてもよい。
次に、実施例について説明する。
<実施例1>
正極活物質としてLiNi0.88Co0.09Al0.03で表されるリチウムニッケルコバルトアルミニウム複合酸化物を100重量部と、アセチレンブラック(AB)を1重量部と、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)を1重量部とを混合し、さらにN-メチル-2-ピロリドン(NMP)を適量加えて、正極合材スラリーを調製した。次に、当該正極合材スラリーをアルミニウム箔からなる正極集電体の両面に塗布し、乾燥させた。これを所定の電極サイズに切り取り、ローラーを用いて圧延し、正極集電体の両面に正極合材層が形成された正極を作製した。なお、LiNi0.88Co0.09Al0.03の結晶構造は、層状岩塩構造(六方晶、空間群R3-m)である。正極の長手方向の略中央部に正極合材層が形成されておらず、正極集電体が露出した露出部を形成し、当該露出部にアルミニウムの正極タブを超音波溶接で固定した。
他方、負極集電体を薄板の銅箔とし、黒鉛端末と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)と、結着剤としてのスチレンーブタジエンゴム(SBR)とを、それぞれの質量比で98:1:1の割合で水に分散させて負極合剤スラリーを作成して集電体の両面に塗布し、乾燥させてロールプレスにより所定厚さとなるように圧縮した。負極の長手方向の端部に負極合材層が形成されておらず、負極集電体が露出した露出部を形成し、当該露出部にニッケルの負極タブを超音波溶接で固定した。
露出部上の正極タブ及び露出部を絶縁テープで被覆した。また、露出部上の負極タブ及び露出部を絶縁テープで被覆した。作製した正極板及び負極板を、セパレータを介して渦巻き状に巻回することにより巻回型の電極体を作製した。セパレータにはポリエチレン製の微多孔膜の片面にポリアミドとアルミナのフィラーを分散させた耐熱層を形成したものを用いた。
当該電極体を、外径18mm、高さ65mmの有底円筒形状の電池ケース本体に収容し、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とジエチルカーボネート(DEC)とを体積比で3:3:4となるように混合した混合溶媒に、LiPFを1mol/Lとなるように添加して非水電解液を注入した後、ガスケット及び封口体により電池ケース本体の開口部を封口して18650型の円筒形非水電解質二次電池を作製した。
絶縁テープは、有機材料層50の厚さを25μm、有機材料の重量組成比を100とし、複合材料層52の厚さを1.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=25:75とした。有機材料層50としてポリイミド(PI)、複合材料層52の有機材料としてアクリル、無機材料としてシリカを用いた。
接着剤層を除く総重量に対して、無機材料重量を0.80%とした。
<実施例2>
絶縁テープを、有機材料層50の厚さを25μm、複合材料層52の厚さを5.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=35:65とした以外は、実施例1と同様とした。
接着剤層を除く総重量に対して、無機材料重量を5.0%とした。
<実施例3>
絶縁テープを、有機材料層50の厚さを25μm、複合材料層52の厚さを5.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=70:30とした以外は、実施例1と同様とした。
接着剤層を除く総重量に対して、無機材料重量を10%とした。
<実施例4>
絶縁テープを、有機材料層50の厚さを25μm、複合材料層52の厚さを1.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=35:65とした以外は、実施例1と同様とした。接着層を除く総重量に対して、無機材料重量を1.0%とした。
<比較例1>
絶縁テープを、有機材料層50の厚さを25μmとし、複合材料層52を形成していないこと以外は、実施例1と同様とした。
<比較例2>
絶縁テープを、有機材料層50の厚さを25μm、複合材料層52の厚さを5.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=10:90とした以外は、実施例1と同様とした。接着剤層を除く総重量に対して、無機材料重量を1.5%とした。
<比較例3>
絶縁テープを、有機材料層50が存在せず、複合材料層52の厚さを25.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=50:50とした以外は、実施例1と同様とした。接着剤層を除く総重量に対して、無機材料重量を50%とした。
以上のようにして得られた非水電解質二次電池について、突き刺し強度及び異物短絡時電池温度を測定した。突き刺し強度は、絶縁テープ表面を針で突き刺し、外観観察で貫通したときの押圧力(N)を測定した。
異物短絡時電池温度は、絶縁テープの上に異物(ニッケル小片)を仕込み、JIS C 8714に従い、強制的に短絡させた時の電池の側部の温度を熱電対で測定した。ただし、ここでは、標準サイズのニッケル小片を用いた標準試験ではなく、より大きなサイズのニッケル小片を用いた過酷試験を行なった。ニッケル小片は、小片が絶縁テープを貫通するように、絶縁テープとセパレータとの間に配置した。このとき、電池側面の最高到達温度を熱電対で測定した。結果を表1に示す。
(標準試験で用いるニッケル小片)
高さ0.2mm、幅0.1mm、一辺1mmのL字形(角度 90°)
(過酷試験で用いるニッケル小片)
高さ0.2mm、幅0.1mm、一辺2mmのL字形(角度 90°)
Figure 0007026317000001
実施例1は、有機材料層50の厚さを25.0μm、有機材料の重量組成比を100とし、複合材料層52の厚さを1.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=25:75とした場合であり、突き刺し強度は11.0N、異物短絡時電池温度は86℃が得られた。
実施例2は、有機材料層50の厚さを25.0μm、複合材料層52の厚さを5.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=35:65とした場合であり、突き刺し強度は11.3N、異物短絡時電池温度は48℃が得られた。実施例2は、実施例1に対して複合材料層52の厚さが増大しており、これに起因して耐熱性が向上したものと推定される。実施例2と実施例1は有機材料層50が同一であり、これに起因して突き刺し強度はほとんど変化していない。
実施例3は、有機材料層50の厚さを25.0μm、複合材料層52の厚さを5.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=70:30とした場合であり、突き刺し強度は11.0N、異物短絡時電池温度は35℃が得られた。実施例3は、実施例2に対して無機材料の重量組成比が増大しており、これに起因して耐熱性がさらに向上したものと推定される。実施例3と実施例2は有機材料層50が同一であり、これに起因して突き刺し強度はほとんど変化していない。
実施例4は、有機材料層50の厚さを25.0μm、複合材料層52の厚さを1.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=35:65とした場合であり、突き刺し強度は11.1N、異物短絡時電池温度は55℃が得られた。実施例4は、実施例1に対して無機材料の重量組成比が増大しており、これに起因して耐熱性がさらに向上したものと推定される。
比較例1は、有機材料層50の厚さを25.0μmとし、複合材料層52を形成しない場合であり、突き刺し強度は10.8N、異物短絡時電池温度は100℃を超えるものであった。比較例1では、複合材料層52が存在せず、有機材料層50と接着剤層54のみであるため、耐熱性が確保されないことが分かる。
比較例2は、有機材料層50の厚さを25.0μm、複合材料層52の厚さを5.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=10:90とした場合であり、突き刺し強度は11.6N、異物短絡時電池温度は100℃を超えるものであった。比較例2は、実施例1に対して無機材料の重量組成比が減少しており、これに起因して耐熱性が低下したものと推定される。
比較例3は、有機材料層50が存在せず、複合材料層52の厚さを25.0μm、重量組成比を無機材料:有機材料=50:50とした場合であり、突き刺し強度は7.3N、異物短絡時電池温度は74℃が得られた。比較例3は、実施例1に対して有機材料層50が存在しないため、突き刺し強度が低下したものと推定される。なお、比較例3は、比較例1および比較例2と比較して、複合材料層52における無機材料の重量組成比が増大しており、これにより耐熱性は向上したものと推定される。
以上の結果より、有機材料層50/複合材料層52/接着剤層54の3層構造(実質的には有機材料層50/複合材料層52の2層構造)からなる絶縁テープとすることで、耐熱性と突き刺し強度(機械的強度)を両立させることができ、耐熱性を確保する観点からは複合材料層52における無機材料の重量組成比を20%以上、好ましくは35%~80%とし、複合材料層52の厚さは1μm~5μmとするのが好適である。
本実施形態の非水電解質二次電池は、例えば、携帯電話、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末等の移動情報端末の駆動電源で、特に高エネルギー密度が必要とされる用途に適用することができる。さらに、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV、PHEV)や電動工具のような用途も可能である。
本発明は、非水電解質二次電池に利用できる。
1 絶縁テープ
50 有機材料層
52 複合材料層
54 接着剤層
60 電極
62 集電体
62a 露出部
64 活物質層
66 電極タブ
68 境界部

Claims (14)

  1. 正極と負極とを有し、
    前記正極及び前記負極のうち少なくともいずれか一方の電極は、
    集電体と、前記集電体上に形成された活物質層と、前記活物質層が形成されておらず前記集電体が露出した露出部に接合された電極タブと、前記露出部上の前記電極タブを覆う絶縁テープとを備え、
    前記絶縁テープは、前記電極タブ側から順に、有機材料を主体とする有機材料層と、有機材料と無機材料とを含む複合材料層とを含む多層構造、又は前記電極タブ側から順に、前記複合材料層と、前記有機材料層とを含む多層構造であり、
    前記複合材料層中の前記無機材料は複合材料層の重量の20%以上80%以下であり、
    前記無機材料は、金属酸化物、金属窒化物、金属フッ化物、及び金属炭化物からなる群から選択される少なくとも1種を含む、非水電解質二次電池。
  2. 前記絶縁テープは前記露出部の少なくとも一部を覆う、請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 正極と負極とを有し、
    前記正極及び前記負極のうち少なくともいずれか一方の電極は、
    集電体と、前記集電体上に形成された活物質層と、前記活物質層が形成されておらず前記集電体が露出した露出部と前記活物質層との境界部を覆う絶縁テープとを備え、
    前記絶縁テープは、前記境界部側から順に、有機材料を主体とする有機材料層と、有機材料と無機材料とを含む複合材料層とを含む多層構造、又は前記境界部側から順に、前記複合材料層と、前記有機材料層とを含む多層構造であり、
    前記複合材料層中の前記無機材料は複合材料層の重量の20%以上80%以下であり、
    前記無機材料は、金属酸化物、金属窒化物、金属フッ化物、及び金属炭化物からなる群から選択される少なくとも1種を含む、非水電解質二次電池。
  4. 前記複合材料層中の前記無機材料は複合材料層の重量の35%以上80%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記複合材料層の厚さは、1μm以上5μm以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  6. 前記金属酸化物は、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、及び酸化ニッケル、酸化珪素、酸化マンガンのうち少なくともいずれか1つを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  7. 前記金属窒化物は、窒化チタン、窒化ホウ素、及び窒化アルミニウム、窒化マグネシウム、窒化ケイ素のうち少なくともいずれか1つを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  8. 前記金属フッ化物は、フッ化アルミニウム、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、及びフッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化バリウムのうち少なくともいずれか1つを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  9. 前記金属炭化物は、炭化ケイ素、炭化ホウ素、及び炭化チタン、炭化タングステンのうち少なくともいずれか1つを含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  10. 前記複合材料層に含まれる有機材料は、ゴム系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂若しくはシリコーン系樹脂のうち少なくともいずれか1つを含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  11. 前記複合材料層上に形成される接着剤層を含み、
    前記複合材料層中の前記有機材料と前記接着剤層とは同系樹脂で構成される、請求項1~10のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  12. 前記同系樹脂は、ゴム系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂若しくはシリコーン系樹脂のうち少なくともいずれか1つを含む、請求項11に記載の非水電解質二次電池。
  13. 前記無機材料の重量は、前記有機材料層と前記複合材料層の合計重量に対して、20%未満である、請求項1~12のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  14. 前記有機材料層に含まれる有機材料は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PI(ポリイミド)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)のうち少なくともいずれか1つを含む、請求項1~13のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
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