JP7022255B1 - 環状アルキレンカーボネートの工業的製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]
粗環状アルキレンカーボネートを低沸分離塔Aに連続的に導入し、該低沸分離塔Aにおいて、塔頂から塔頂成分(At)と、塔底から環状アルキレンカーボネートを含む塔底成分(Ab)とを連続的に抜き出す、第一の蒸留分離工程と、
前記工程で得られた該塔底成分(Ab)を、側面抜出口(サイドカット抜出口)を有する環状アルキレンカーボネート精製塔Bに連続的に導入し、該精製塔Bにおいて、塔頂から塔頂成分(Bt)と、側面抜出口からサイドカット成分(Bs)と、塔底から塔底成分(Bb)との3つの成分を連続的に抜き出す、第2の蒸留分離工程と、を含み、
前記サイドカット成分(Bs)が、電子級スペックの環状アルキレンカーボネートである、環状アルキレンカーボネートの工業的製造方法。
[2]
前記粗環状アルキレンカーボネートが粗エチレンカーボネートである、[1]に記載の製造方法。
[3]
前記粗環状アルキレンカーボネートが、原料としてエチレンオキサイドと二酸化炭素とを使用して得られる粗エチレンカーボネートである、[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]
前記低沸分離塔Aの本体塔底液保有量(L)をVAとし、前記精製塔Bの本体塔底液保有量(L)をVBとし、前記サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(t/時間)をBsVとしたとき、下記式(1)及び(2)の条件を満たす、[1]から[3]のいずれかに記載の製造方法。
10≦VA/BsV≦1000・・・(1)
10≦VB/BsV≦1000・・・(2)
[5]
前記低沸分離塔Aの塔釜内径(cm)をDaとし、前記精製塔Bの塔釜内径(cm)をDbとし、前記サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(t/時間)をBsVとしたとき、下記式(3)及び(4)の条件を満たす、[1]から[4]のいずれかに記載の製造方法。
10≦Da/BsV≦50・・・(3)
10≦Db/BsV≦50・・・(4)
[6]
前記低沸分離塔Aの塔本体内径(cm)をDAとし、前記低沸分離塔Aの塔釜内径(cm)をDaとし、前記精製塔Bの塔本体内径(cm)をDBとし、前記精製塔Bの塔釜内径(cm)をDbとしたとき、下記式(5)及び(6)の条件を満たす、[1]から[5]のいずれかに記載の製造方法。
2≦DA/Da≦10・・・(5)
2≦DB/Db≦10・・・(6)
[7]
前記低沸分離塔A及び/又は前記精製塔Bのリボイラータイプが、強制循環式、クロスパイプ流下膜式、又は、薄膜蒸発式である、[1]から[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8]
前記低沸分離塔A及び/又は前記精製塔Bの充填物が、規則充填物であり、
該規則充填物が、メラパック、ジェムパック、テクノパック、フレキシパック、スルザーパッキング、グッドロールパッキング、グリッチグリッド、又は、ガーゼパッキングのいずれかである、[1]から[7]のいずれかに記載の製造方法。
また、低沸分離塔Aに連続的に導入する粗環状アルキレンカーボネートは、原料としてエチレンオキサイドと二酸化炭素とを使用して得られる粗エチレンカーボネートであることが好ましい。
粗環状アルキレンカーボネートの製造方法で原料として使用するアルキレンオキサイドは、例えば、下記式(1)で表される化合物である。
10≦VA/BsV≦1000・・・(1)
10≦VB/BsV≦1000・・・(2)
10≦Da/BsV≦50・・・(3)
10≦Db/BsV≦50・・・(4)
2≦DA/Da≦10・・・(5)
2≦DB/Db≦10・・・(6)
実施例及び比較例で得られたエチレンカーボネートの純度は、HG/T 5391に記載されたガスクロマトグラフィー法により測定した。
実施例及び比較例で得られたエチレンカーボネートにおける酸化アルキレン、アルキレングリコール及びジアルキレングリコールの3成分の各々の含有量は、HG/T 5391に記載されたガスクロマトグラフィー法により測定した。
実施例及び比較例で得られたエチレンカーボネートにおける水分含有量は、HG/T 5391に記載された電量滴定法により測定した。
実施例及び比較例で得られたエチレンカーボネートにおけるナトリウム、カリウム、銅、鉄、鉛、亜鉛、クロム、ニッケル及びカルシウムの9つの各々の金属成分の含有量は、HG/T 5391に記載された誘導結合プラズマ(ICP)法により測定した。
図1は実施例1で用いたエチレンカーボネートの製造方法のプロセスフロー概略図である。この図1中、Aは、エチレンカーボネートと低沸点成分とを連続的に蒸留分離する低沸分離塔であり、Bは、塔頂成分(Bt)と、サイドカット成分(Bs)と、塔底成分(Bb)との3つの成分に連続的に蒸留分離する精製塔である。またA2は低沸分離塔Aの塔頂凝縮器であり、A5は低沸分離塔Aのリボイラーである。同様にB2は精製塔Bの塔頂凝縮器であり、B5は精製塔Bのリボイラーである。低沸分離塔Aのリボイラータイプは、強制循環式であり、精製塔Bのリボイラータイプは、強制循環式であった。また、低沸分離塔A及び精製塔Bの充填物がガーゼパッキングであった。
低沸分離塔Aに連続的に導入する導入液は、エチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートを使用した。実施例1において、低沸分離塔Aは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を25段分とした。低沸分離塔Aにおいて、粗エチレンカーボネートを理論段で上から14段目の位置から導入した。精製塔Bは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を9段分とし、側面抜出口を有していた。精製塔Bにおいて、低沸分離塔Aの塔底成分(Ab)を理論段で上から7段目の位置から導入した。精製塔Bにおいて、側面抜出口を理論段で上から3段目の位置とした。
粗エチレンカーボネートを1500kg/時間の流量で低沸分離塔Aに導入し、低沸分離塔Aの塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(At))の抜出流量が135kg/時間であった。低沸分離塔Aの塔底部では純度99.73質量%のエチレンカーボネートを含む塔底成分(Ab)が1365kg/時間の割合で抜き出され、精製塔Bに導入された。精製塔Bにおいて、塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(Bt))の抜出流量は25kg/時間であり、塔底からの高沸点成分(塔底成分(Bb))の抜出流量は15kg/時間であった。また、精製塔Bにおいて、側面抜出口よりサイドカット成分(Bs)としてエチレンカーボネートが1325kg/時間(BsV=1.325t/時間)の割合で抜き出された。精製塔Bにおいて、側面抜出口より抜き出されたエチレンカーボネートは、純度が99.994質量%であり、ジエチレングリコール(以下「DEG」とも記す。)濃度が15質量ppmであり、酸化エチレン及びエチレングリコールの各々の含有量が30質量ppm以下であり、水分含有量が20質量ppm以下であり、ナトリウム、カリウム、銅、鉄、鉛、亜鉛、クロム、ニッケル及びカルシウムの9つの各々の金属成分が1μg/mL以下であり、電解液用途のスペック(電子級スペック)を満たしていた。
該低沸分離塔Aの操作条件は、還流比が14.8であり、塔頂還流量が2000kg/時間であり、塔底部の温度が124℃であった。低沸分離塔Aのリボイラーでの蒸気使用量は900kg/時間であった。
また、該精製塔Bの操作条件は、還流比が70.0であり、塔頂還流量が1750kg/時間であり、塔底部の温度が124℃であった。該精製塔Bのリボイラーでの蒸気使用量は670kg/時間であった。
また、実施例1のエチレンカーボネート精製の連続運転の定常状態において、低沸分離塔Aの本体塔底液保有量(L)をVAとし、精製塔Bの本体塔底液保有量(L)をVBとし、サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(t/時間)をBsVとし、低沸分離塔Aの塔本体内径(cm)をDAとし、低沸分離塔Aの塔釜内径(cm)をDaとし、精製塔Bの塔本体内径(cm)をDBとし、精製塔Bの塔釜内径(cm)をDbとしたとき、VA/BsVは73であり、VB/BsVは73であり、Da/BsVは19であり、Db/BsVは19であり、DA/Daは4.4であり、DB/Dbは4であった。
実施例1では粗エチレンカーボネートを低沸分離塔Aに連続的に導入し、サイドカット抜きを行わず、低沸点成分(塔頂成分(At))とエチレンカーボネートを含む塔底成分(Ab)とを連続的に抜き出し、蒸留分離するという方法により、低沸分離塔A(1塔目)を低沸点成分の除去に特化させたため、塔高さを短くすることができ、設備投資を少なくすることができた。更に低沸分離塔Aにおいて低沸点成分の除去に特化させたことで塔負荷に余裕ができ、導入液をエチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートとしても十分な分離が可能となった。次いで該塔底成分(Ab)を、側面抜出口を有する精製塔Bに連続的に導入し、側面抜出口からエチレンカーボネートを抜出すことで微量残った低沸点成分も高沸点成分も除去することができ、電子級のエチレンカーボネートを製造することができた。そして精製塔B(2塔目)も低沸分離塔A(1塔目)で低沸点成分がほとんど除去されているので塔負荷に余裕があり、分離のためのエネルギー消費を下げることができた。更に、精製塔Bにおいて、塔負荷を上げないので塔の圧損も小さくでき、塔底温度を低くできることから、分解や重合反応等による低沸点副生物や高沸点副生物の生成量が少なくでき、結果として廃棄物量を下げられた。
このように実施例1では、電子級スペックのエチレンカーボネートを効率良く工業的規模で製造できた。
実施例1と同様に図1に示すプロセスフローにより低沸分離塔A及び精製塔Bを用いてエチレンカーボネートを精製した。但し、低沸分離塔A及び精製塔Bの充填物はテクノパックであった。
低沸分離塔Aに連続的に導入する導入液は、エチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートを使用した。実施例2において、低沸分離塔Aは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を25段分とした。低沸分離塔Aにおいて、粗エチレンカーボネートを理論段で上から14段目の位置から導入した。精製塔Bは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を9段分とし、側面抜出口を有していた。精製塔Bにおいて、低沸分離塔Aの塔底成分(Ab)を理論段で上から7段目の位置から導入した。精製塔Bにおいて、側面抜出口を理論段で上から3段目の位置とした。
粗エチレンカーボネートを5350kg/時間の流量で低沸分離塔Aに導入し、低沸分離塔Aの塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(At))の抜出流量が495kg/時間であった。低沸分離塔Aの塔底部では純度99.73質量%のエチレンカーボネートを含む塔底成分(Ab)が4855kg/時間の割合で抜き出され、精製塔Bに導入された。精製塔Bにおいて、塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(Bt))の抜出流量は95kg/時間であり、塔底からの高沸点成分(塔底成分(Bb))の抜出流量は45kg/時間であった。また、精製塔Bにおいて、側面抜出口よりサイドカット成分(Bs)としてエチレンカーボネートが4715kg/時間(BsV=4.715t/時間)の割合で抜き出された。精製塔Bにおいて、側面抜出口より抜き出されたエチレンカーボネートは、純度が99.994質量%であり、DEG濃度が18質量ppmであり、酸化エチレン及びエチレングリコールの各々の含有量が30質量ppm以下であり、水分含有量が20質量ppm以下であり、ナトリウム、カリウム、銅、鉄、鉛、亜鉛、クロム、ニッケル及びカルシウムの9つの各々の金属成分が1μg/mL以下であり、電解液用途のスペック(電子級スペック)を満たしていた。
該低沸分離塔Aの操作条件は、還流比が14.9であり、塔頂還流量が7400kg/時間であり、塔底部の温度が124℃であった。低沸分離塔Aのリボイラーでの蒸気使用量は3200kg/時間であった。
また、該精製塔Bの操作条件は、還流比が66.3であり、塔頂還流量が6300kg/時間であり、塔底部の温度が124℃であった。該精製塔Bのリボイラーでの蒸気使用量は2400kg/時間であった。
また、実施例2のエチレンカーボネート精製の連続運転の定常状態において、低沸分離塔Aの本体塔底液保有量(L)をVAとし、精製塔Bの本体塔底液保有量(L)をVBとし、サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(t/時間)をBsVとし、低沸分離塔Aの塔本体内径(cm)をDAとし、低沸分離塔Aの塔釜内径(cm)をDaとし、精製塔Bの塔本体内径(cm)をDBとし、精製塔Bの塔釜内径(cm)をDbとしたとき、VA/BsVは73であり、VB/BsVは73であり、Da/BsVは19であり、Db/BsVは19であり、DA/Daは4.4であり、DB/Dbは4であった。
実施例2では粗エチレンカーボネートを低沸分離塔Aに連続的に導入し、サイドカット抜きを行わず、低沸点成分(塔頂成分(At))とエチレンカーボネートを含む塔底成分(Ab)とを連続的に抜き出し、蒸留分離するという方法により、低沸分離塔A(1塔目)を低沸点成分の除去に特化させたため、塔高さを短くすることができ、設備投資を少なくすることができた。更に低沸分離塔Aにおいて低沸点成分の除去に特化させたことで塔負荷に余裕ができ、導入液をエチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートとしても十分な分離が可能となった。次いで該塔底成分(Ab)を、側面抜出口を有する精製塔Bに連続的に導入し、側面抜出口からエチレンカーボネートを抜出すことで微量残った低沸点成分も高沸点成分も除去することができ、電子級のエチレンカーボネートを製造することができた。そして精製塔B(2塔目)も低沸分離塔A(1塔目)で低沸点成分がほとんど除去されているので塔負荷に余裕があり、分離のためのエネルギー消費を下げることができた。更に、精製塔Bにおいて、塔負荷を上げないので塔の圧損も小さくでき、塔底温度を低くできることから、分解や重合反応等による低沸点副生物や高沸点副生物の生成量が少なくでき、結果として廃棄物量を下げられた。
このように実施例2では、電子級スペックのエチレンカーボネートを効率良く工業的規模で製造できた。
実施例1と同様に図1に示すプロセスフローにより低沸分離塔A及び精製塔Bを用いてエチレンカーボネートを精製した。但し、低沸分離塔A及び精製塔Bの充填物はメラパックであった。
低沸分離塔Aに連続的に導入する導入液は、エチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートを使用した。実施例3において、低沸分離塔Aは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を25段分とした。低沸分離塔Aにおいて、粗エチレンカーボネートを理論段で上から14段目の位置から導入した。精製塔Bは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を9段分とし、側面抜出口を有していた。精製塔Bにおいて、低沸分離塔Aの塔底成分(Ab)を理論段で上から7段目の位置から導入した。精製塔Bにおいて、側面抜出口を理論段で上から3段目の位置とした。
粗エチレンカーボネートを5350kg/時間の流量で低沸分離塔Aに導入し、低沸分離塔Aの塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(At))の抜出流量が510kg/時間であった。低沸分離塔Aの塔底部では純度99.72質量%のエチレンカーボネートを含む塔底成分(Ab)が4840kg/時間の割合で抜き出され、精製塔Bに導入された。精製塔Bにおいて、塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(Bt))の抜出流量は95kg/時間であり、塔底からの高沸点成分(塔底成分(Bb))の抜出流量は50kg/時間であった。また、精製塔Bにおいて、側面抜出口よりサイドカット成分(Bs)としてエチレンカーボネートが4695kg/時間(BsV=4.695t/時間)の割合で抜き出された。精製塔Bにおいて、側面抜出口より抜き出されたエチレンカーボネートは、純度が99.991質量%であり、DEG濃度が25質量ppmであり、酸化エチレン及びエチレングリコールの各々の含有量が30質量ppm以下であり、水分含有量が20質量ppm以下であり、ナトリウム、カリウム、銅、鉄、鉛、亜鉛、クロム、ニッケル及びカルシウムの9つの各々の金属成分が1μg/mL以下であり、電解液用途のスペック(電子級スペック)を満たしていた。
該低沸分離塔Aの操作条件は、還流比が14.5であり、塔頂還流量が7400kg/時間であり、塔底部の温度が128℃であった。低沸分離塔Aのリボイラーでの蒸気使用量は3200kg/時間であった。
また、該精製塔Bの操作条件は、還流比が66.3であり、塔頂還流量が6300kg/時間であり、塔底部の温度が126℃であった。該精製塔Bのリボイラーでの蒸気使用量は2400kg/時間であった。
また、実施例3のエチレンカーボネート精製の連続運転の定常状態において、低沸分離塔Aの本体塔底液保有量(L)をVAとし、精製塔Bの本体塔底液保有量(L)をVBとし、サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(t/時間)をBsVとし、低沸分離塔Aの塔本体内径(cm)をDAとし、低沸分離塔Aの塔釜内径(cm)をDaとし、精製塔Bの塔本体内径(cm)をDBとし、精製塔Bの塔釜内径(cm)をDbとしたとき、VA/BsVは53であり、VB/BsVは53であり、Da/BsVは19であり、Db/BsVは19であり、DA/Daは4.4であり、DB/Dbは4であった。
実施例3では粗エチレンカーボネートを低沸分離塔Aに連続的に導入し、サイドカット抜きを行わず、低沸点成分(塔頂成分(At))とエチレンカーボネートを含む塔底成分(Ab)とを連続的に抜き出し、蒸留分離するという方法により、低沸分離塔A(1塔目)を低沸点成分の除去に特化させたため、塔高さを短くすることができ、設備投資を少なくすることができた。更に低沸分離塔Aにおいて低沸点成分の除去に特化させたことで塔負荷に余裕ができ、導入液をエチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートとしても十分な分離が可能となった。次いで該塔底成分(Ab)を、側面抜出口を有する精製塔Bに連続的に導入し、側面抜出口からエチレンカーボネートを抜出すことで微量残った低沸点成分も高沸点成分も除去することができ、電子級のエチレンカーボネートを製造することができた。そして精製塔B(2塔目)も低沸分離塔A(1塔目)で低沸点成分がほとんど除去されているので塔負荷に余裕があり、分離のためのエネルギー消費を下げることができた。更に、精製塔Bにおいて、塔負荷を上げないので塔の圧損も小さくでき、塔底温度を低くできることから、分解や重合反応等による低沸点副生物や高沸点副生物の生成量が少なくでき、結果として廃棄物量を下げられた。
このように実施例3では、電子級スペックのエチレンカーボネートを効率良く工業的規模で製造できた。
実施例1と同様に図1に示すプロセスフローにより低沸分離塔A及び精製塔Bを用いてエチレンカーボネートを精製した。
低沸分離塔Aに連続的に導入する導入液は、実施例1と同様にエチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートを使用した。実施例4において、低沸分離塔Aは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を25段分とした。低沸分離塔Aにおいて、粗エチレンカーボネートを理論段で上から14段目の位置から導入した。精製塔Bは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を9段分とし、側面抜出口を有していた。精製塔Bにおいて、低沸分離塔Aの塔底成分(Ab)を理論段で上から7段目の位置から導入した。精製塔Bにおいて、側面抜出口を理論段で上から3段目の位置とした。
粗エチレンカーボネートを5350kg/時間の流量で低沸分離塔Aに導入し、低沸分離塔Aの塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(At))の抜出流量が500kg/時間であった。低沸分離塔Aの塔底部では純度99.73質量%のエチレンカーボネートを含む塔底成分(Ab)が4850kg/時間の割合で抜き出され、精製塔Bに導入された。精製塔Bにおいて、塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(Bt))の抜出流量は90kg/時間であり、塔底からの高沸点成分(塔底成分(Bb))の抜出流量は50kg/時間であった。また、精製塔Bにおいて、側面抜出口よりサイドカット成分(Bs)としてエチレンカーボネートが4710kg/時間(BsV=4.710t/時間)の割合で抜き出された。精製塔Bにおいて、側面抜出口より抜き出されたエチレンカーボネートは、純度が99.994質量%であり、DEG濃度が15質量ppmであり、酸化エチレン及びエチレングリコールの各々の含有量が30質量ppm以下であり、水分含有量が20質量ppm以下であり、ナトリウム、カリウム、銅、鉄、鉛、亜鉛、クロム、ニッケル及びカルシウムの9つの各々の金属成分が1μg/mL以下であり、電解液用途のスペック(電子級スペック)を満たしていた。
該低沸分離塔Aの操作条件は、還流比が14.8であり、塔頂還流量が7400kg/時間であり、塔底部の温度が124℃であった。低沸分離塔Aのリボイラーでの蒸気使用量は3200kg/時間であった。
また、該精製塔Bの操作条件は、還流比が70.0であり、塔頂還流量が6300kg/時間であり、塔底部の温度が124℃であった。該精製塔Bのリボイラーでの蒸気使用量は2400kg/時間であった。
また、実施例4のエチレンカーボネート精製の連続運転の定常状態において、低沸分離塔Aの本体塔底液保有量(L)をVAとし、精製塔Bの本体塔底液保有量(L)をVBとし、サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(t/時間)をBsVとし、低沸分離塔Aの塔本体内径(cm)をDAとし、低沸分離塔Aの塔釜内径(cm)をDaとし、精製塔Bの塔本体内径(cm)をDBとし、精製塔Bの塔釜内径(cm)をDbとしたとき、VA/BsVは73であり、VB/BsVは73であり、Da/BsVは19であり、Db/BsVは19であり、DA/Daは4.4であり、DB/Dbは4であった。
実施例4では粗エチレンカーボネートを低沸分離塔Aに連続的に導入し、サイドカット抜きを行わず、低沸点成分(塔頂成分(At))とエチレンカーボネートを含む塔底成分(Ab)とを連続的に抜き出し、蒸留分離するという方法により、低沸分離塔A(1塔目)を低沸点成分の除去に特化させたため、塔高さを短くすることができ、設備投資を少なくすることができた。更に低沸分離塔Aにおいて低沸点成分の除去に特化させたことで塔負荷に余裕ができ、導入液をエチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートとしても十分な分離が可能となった。次いで該塔底成分(Ab)を、側面抜出口を有する精製塔Bに連続的に導入し、側面抜出口からエチレンカーボネートを抜出すことで微量残った低沸点成分も高沸点成分も除去することができ、電子級のエチレンカーボネートを製造することができた。そして精製塔B(2塔目)も低沸分離塔A(1塔目)で低沸点成分がほとんど除去されているので塔負荷に余裕があり、分離のためのエネルギー消費を下げることができた。更に、精製塔Bにおいて、塔負荷を上げないので塔の圧損も小さくでき、塔底温度を低くできることから、分解や重合反応等による低沸点副生物や高沸点副生物の生成量が少なくでき、結果として廃棄物量を下げられた。
このように実施例4では、電子級スペックのエチレンカーボネートを効率良く工業的規模で製造できた。
図2は比較例1で用いたエチレンカーボネートの製造方法のプロセスフロー概略図である。この図2中、Aは、エチレンカーボネートと低沸点成分とを連続的に蒸留分離する低沸分離塔であり、Bは、塔頂成分(Bt)と、サイドカット成分(Bs)と、塔底成分(Bb)との3つの成分に連続的に蒸留分離する精製塔である。またA2は低沸分離塔Aの塔頂凝縮器であり、A5は低沸分離塔Aのリボイラーである。同様にB2は精製塔Bの塔頂凝縮器であり、B5は精製塔Bのリボイラーである。低沸分離塔Aのリボイラータイプは、強制循環式であり、精製塔Bのリボイラータイプは、強制循環式であった。また、低沸分離塔A及び精製塔Bの充填物が規則充填物であった。
低沸分離塔Aに連続的に導入する導入液は、エチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートを使用した。比較例1において、低沸分離塔Aは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を25段分とし、側面抜出口を有していた。低沸分離塔Aにおいて、粗エチレンカーボネートを理論段で上から14段目の位置から導入した。低沸分離塔Aにおいて、側面抜出口を理論段で上から13段目の位置とした。精製塔Bは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を9段分とし、側面抜出口を有していた。精製塔Bにおいて、低沸分離塔Aの塔底成分(Ab)を理論段で上から7段目の位置から導入した。精製塔Bにおいて、側面抜出口を理論段で上から2段目の位置とした。
粗エチレンカーボネートを1500kg/時間の流量で低沸分離塔Aに導入し、低沸分離塔Aの塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(At))の抜出流量が135kg/時間であった。低沸分離塔Aの塔底の塔底成分の抜出量は10kg/時間であった。低沸分離塔Aの側面抜出口では純度99.93質量%のエチレンカーボネートを含む成分が1355kg/時間の割合で抜き出され、精製塔Bに導入された。精製塔Bにおいて、塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(Bt))の抜出流量は25kg/時間であり、塔底からの高沸点成分(塔底成分(Bb))の抜出流量は5kg/時間であった。また、精製塔Bにおいて、側面抜出口よりサイドカット成分(Bs)としてエチレンカーボネートが1325kg/時間(BsV=1.325t/時間)の割合で抜き出された。精製塔Bにおいて、側面抜出口より抜き出されたエチレンカーボネートは、純度99.99質量%であり、DEG濃度が55質量ppmであったため、DEG濃度が50質量ppm以下という電子級スペックを満たしていておらず、電解液用途としてはスペックアウトであった。
該低沸分離塔Aの操作条件は、還流比が14.8であり、塔頂還流量が2000kg/時間であり、塔底部の温度は124℃であった。該低沸分離塔Aリボイラーでの蒸気使用量は900kg/時間であった。
また、精製塔Bの操作条件は、還流比が70.0であり、塔頂還流量が1750kg/時間であり、塔底部の温度が124℃であった。精製塔Bのリボイラーでの蒸気使用量は670kg/時間であった。
また、比較例1のエチレンカーボネート精製の連続運転の定常状態において、低沸分離塔Aの本体塔底液保有量(L)をVAとし、精製塔Bの本体塔底液保有量(L)をVBとし、サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(t/時間)をBsVとし、低沸分離塔Aの塔本体内径(cm)をDAとし、低沸分離塔Aの塔釜内径(cm)をDaとし、精製塔Bの塔本体内径(cm)をDBとし、精製塔Bの塔釜内径(cm)をDbとしたとき、VA/BsVは73であり、VB/BsVは73であり、Da/BsVは19であり、Db/BsVは19であり、DA/Daは4.4であり、DB/Dbは4であった。
比較例1と同様に図2に示すプロセスフローにより低沸分離塔A及び精製塔Bを用いてエチレンカーボネートを精製した。
低沸分離塔Aに連続的に導入する導入液は、エチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートを使用した。比較例2において、低沸分離塔Aは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を35段分とし、側面抜出口を有していた。低沸分離塔Aにおいて、粗エチレンカーボネートを理論段で上から31段目の位置から導入した。低沸分離塔Aにおいて、側面抜出口を理論段で上から23段目の位置とした。精製塔Bは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を9段分とし、側面抜出口を有していた。精製塔Bにおいて、低沸分離塔Aの塔底成分(Ab)を理論段で上から7段目の位置から導入した。精製塔Bにおいて、側面抜出口を理論段で上から2段目の位置とした。
粗エチレンカーボネートを1500kg/時間の流量で低沸分離塔Aに導入し、低沸分離塔Aの塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(At))の抜出流量が140kg/時間であった。低沸分離塔Aの塔底部の高沸点成分の抜出流量が15kg/時間であった。低沸分離塔Aの側面抜出口では純度99.92質量%のエチレンカーボネートを含む成分が1345kg/時間の割合で抜き出され、精製塔Bに導入された。精製塔Bにおいて、塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(Bt))の抜出流量は25kg/時間であり、塔底からの高沸点成分(塔底成分(Bb))の抜出流量は5kg/時間であった。また、精製塔Bにおいて、側面抜出口よりサイドカット成分(Bs)としてエチレンカーボネートが1315kg/時間(BsV=1.315t/時間)の割合で抜き出された。精製塔Bにおいて、側面抜出口より抜き出されたエチレンカーボネートは、純度99.99質量%、DEG濃度15質量ppmであった。
該低沸分離塔Aの操作条件は、還流比が15.0であり、塔頂還流量が2100kg/時間であり、塔底部の温度が128℃であった。該低沸分離塔Aのリボイラーでの蒸気使用量は920kg/時間であった。このように比較例2では、電子級スペックのエチレンカーボネートを得るために低沸分離塔Aとして理論段数を35段分と高くしたため、塔圧損が大きく、塔底部の温度が128℃と高くなり、また、リボイラーでの蒸気使用量も920kg/時間と比較例1と比べて多く必要となってエネルギーコストがかかった。また、このようにエネルギーコストをかけたにもかかわらず、サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(BsV:エチレンカーボネートの生産量)が「1315kg/時間」であり、実施例1の「1325kg/時間」に比べて悪くなっていた。
また、該精製塔Bの操作条件は、還流比が70.0であり、塔頂還流量が1750kg/時間であり、塔底部の温度は124℃であった。該精製塔Bのリボイラーでの蒸気使用量は670kg/時間であった。
また、比較例2のエチレンカーボネート精製の連続運転の定常状態において、低沸分離塔Aの本体塔底液保有量(L)をVAとし、精製塔Bの本体塔底液保有量(L)をVBとし、サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(t/時間)をBsVとし、低沸分離塔Aの塔本体内径(cm)をDAとし、低沸分離塔Aの塔釜内径(cm)をDaとし、精製塔Bの塔本体内径(cm)をDBとし、精製塔Bの塔釜内径(cm)をDbとしたとき、VA/BsVは73であり、VB/BsVは73であり、Da/BsVは19であり、Db/BsVは19であり、DA/Daは4.4であり、DB/Dbは4であった。
比較例1及び2と同様に図2に示すプロセスフローにより低沸分離塔A及び精製塔Bを用いてエチレンカーボネートを精製した。但し、比較例3ではこの図2中、精製塔Bとしてエチレンカーボネートバッチ精製塔を用いた。その他は比較例1及び2と同様とした。
低沸分離塔Aに連続的に導入する導入液は、エチレンカーボネートの純度が99.5質量%の工業級に相当するスペックの粗エチレンカーボネートを使用した。比較例3において、低沸分離塔Aは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を25段分とし、側面抜出口を有していた。低沸分離塔Aにおいて、粗エチレンカーボネートを理論段で上から14段目の位置から導入した。低沸分離塔Aにおいて、側面抜出口を理論段で上から13段目の位置とした。精製塔Bは、材質としてステンレス鋼を用い、理論段数を9段分とし、側面抜出口を有していた。精製塔Bにおいて、低沸分離塔Aの塔底成分(Ab)を理論段で上から7段目の位置から導入した。精製塔Bにおいて、側面抜出口を理論段で上から2段目の位置とした。
粗エチレンカーボネートを1500kg/時間の流量で低沸分離塔Aに導入し、低沸分離塔Aの塔頂からの低沸点成分(塔頂成分(At))の抜出流量が135kg/時間であった。低沸分離塔Aの塔底の塔底成分の抜出量は10kg/時間であった。低沸分離塔Aの側面抜出口では純度99.93質量%のエチレンカーボネートを含む成分が1355kg/時間の割合で抜き出され、精製塔Bに導入された。
該低沸分離塔Aの操作条件は、還流比が14.9であり、塔頂還流量が2015kg/時間であり、塔底部の温度は124℃であった。精製塔Bには低沸分離塔Aの側面抜出口より抜き出した液を18トン送り込み、還流量6000kg/時間で1.5時間全還流の後、低沸点成分を抜出流量1300kg/時間の割合で2時間抜出した。その後、純度99.992質量%(電子級スペック)のエチレンカーボネートを13.2トン回収した。このように比較例3では、電子級スペックのエチレンカーボネートの回収効率が悪いことがわかった。該精製塔Bの塔釜に残った高沸点成分は2.0トンであった。該精製塔Bの操作条件は、還流比が4.6であり、塔底部の温度が124~130℃であった。
Claims (54)
- 粗環状アルキレンカーボネートを低沸分離塔Aに連続的に導入し、該低沸分離塔Aにおいて、塔頂から塔頂成分(At)と、塔底から環状アルキレンカーボネートを含む塔底成分(Ab)とを連続的に抜き出す、第一の蒸留分離工程と、
前記工程で得られた該塔底成分(Ab)を、側面抜出口(サイドカット抜出口)を有する環状アルキレンカーボネート精製塔Bに連続的に導入し、該精製塔Bにおいて、塔頂から塔頂成分(Bt)と、側面抜出口からサイドカット成分(Bs)と、塔底から塔底成分(Bb)との3つの成分を連続的に抜き出す、第二の蒸留分離工程と、を含み、
前記サイドカット成分(Bs)が、電子級スペックの環状アルキレンカーボネートであり、
前記サイドカット成分(Bs)において、環状アルキレンカーボネートの純度が99.97質量%以上であり、酸化アルキレン、アルキレングリコール及びジアルキレングリコールの3成分の各々の含有量が50質量ppm以下であり、水分含有量が50質量ppm以下であり、ナトリウム、カリウム、銅、鉄、鉛、亜鉛、クロム、ニッケル及びカルシウムの9つの各々の金属成分が1μg/mL以下である、環状アルキレンカーボネートの工業的製造方法。 - 前記サイドカット成分(Bs)において、環状アルキレンカーボネートの純度が99.991質量%以上である、請求項1に記載の製造方法。
- 前記サイドカット成分(Bs)において、環状アルキレンカーボネートの純度が99.994質量%以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記サイドカット成分(Bs)において、酸化アルキレン及びアルキレングリコールの各々の含有量が30質量ppm以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記サイドカット成分(Bs)において、ジアルキレングリコールの含有量が25質量ppm以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記サイドカット成分(Bs)において、ジアルキレングリコールの含有量が18質量ppm以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記サイドカット成分(Bs)において、ジアルキレングリコールの含有量が15質量ppm以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記サイドカット成分(Bs)において、水分含有量が20質量ppm以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載の製造方法。
- 環状アルキレンカーボネートを1トン/時間以上の割合で製造する、請求項1から8のいずれか一項に記載の製造方法。
- 環状アルキレンカーボネートを2トン/時間以上の割合で製造する、請求項1から9のいずれか一項に記載の製造方法。
- 環状アルキレンカーボネートを3トン/時間以上の割合で製造する、請求項1から10のいずれか一項に記載の製造方法。
- 環状アルキレンカーボネートを4トン/時間以上の割合で製造する、請求項1から11のいずれか一項に記載の製造方法。
- 環状アルキレンカーボネートを15トン/時間以下の割合で製造する、請求項1から12のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記環状アルキレンカーボネートが、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、シクロへキセンカーボネート又はスチレンカーボネートである、請求項1から13のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記粗環状アルキレンカーボネートが、原料としてアルキレンオキサイドと二酸化炭素とを使用して得られる粗アルキレンカーボネートである、請求項1から14のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記アルキレンオキサイドが、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、ビニルエチレンオキサイド、シクロへキセンオキサイド又はスチレンオキサイドである、請求項15に記載の製造方法。
- 前記粗環状アルキレンカーボネートが粗エチレンカーボネートである、請求項1から16のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記粗環状アルキレンカーボネートが、原料としてエチレンオキサイドと二酸化炭素とを使用して得られる粗エチレンカーボネートである、請求項1から17のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記粗環状アルキレンカーボネートの純度が99.5質量%以下である、請求項1から18のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aにおいて、理論段数が10~50段である、請求項1から19のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aにおいて、理論段数が15~40段である、請求項1から20のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aにおいて、理論段数が20~30段である、請求項1から21のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aにおいて、塔底部の温度が100~150℃である、請求項1から22のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aにおいて、塔底部の温度が110~140℃である、請求項1から23のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aにおいて、塔底部の温度が120~130℃である、請求項1から24のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aにおいて、リボイラーでの蒸気使用量が100~17600kg/時間である、請求項1から25のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aにおいて、リボイラーでの蒸気使用量が350~13000kg/時間である、請求項1から26のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aにおいて、リボイラーでの蒸気使用量が800~9000kg/時間である、請求項1から27のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記精製塔Bにおいて、塔底部の温度が100~150℃である、請求項1から28のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記精製塔Bにおいて、塔底部の温度が110~140℃である、請求項1から29のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記精製塔Bにおいて、塔底部の温度が120~130℃である、請求項1から30のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記精製塔Bにおいて、リボイラーでの蒸気使用量が100~7300kg/時間である、請求項1から31のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記精製塔Bにおいて、リボイラーでの蒸気使用量が600~6100kg/時間である、請求項1から32のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記精製塔Bにおいて、リボイラーでの蒸気使用量が900~4700kg/時間である、請求項1から33のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aの本体塔底液保有量(L)をVAとし、前記精製塔Bの本体塔底液保有量(L)をVBとし、前記サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(t/時間)をBsVとしたとき、下記式(1)及び(2)の条件を満たす、請求項1から34のいずれか一項に記載の製造方法。
10≦VA/BsV≦1000・・・(1)
10≦VB/BsV≦1000・・・(2) - VA/BsVが20~500である、請求項35に記載の製造方法。
- VA/BsVが30~200である、請求項35又は36に記載の製造方法。
- VB/BsVが20~500である、請求項35から37のいずれか一項に記載の製造方法。
- VB/BsVが30~200である、請求項35から38のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aの塔釜内径(cm)をDaとし、前記精製塔Bの塔釜内径(cm)をDbとし、前記サイドカット成分(Bs)の抜き出し量(t/時間)をBsVとしたとき、下記式(3)及び(4)の条件を満たす、請求項1から39のいずれか一項に記載の製造方法。
10≦Da/BsV≦50・・・(3)
10≦Db/BsV≦50・・・(4) - Da/BsVが12~40である、請求項40に記載の製造方法。
- Da/BsVが15~30である、請求項40又は41に記載の製造方法。
- Db/BsVが12~40である、請求項40から42のいずれか一項に記載の製造方法。
- Db/BsVが15~30である、請求項40から43のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記サイドカット成分(Bs)の抜出流量(BsV)が1300~14000kg/時間である、請求項35から44のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記サイドカット成分(Bs)の抜出流量(BsV)が2500~13000kg/時間である、請求項35から45のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記サイドカット成分(Bs)の抜出流量(BsV)が3000~12500kg/時間である、請求項35から46のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔Aの塔本体内径(cm)をDAとし、前記低沸分離塔Aの塔釜内径(cm)をDaとし、前記精製塔Bの塔本体内径(cm)をDBとし、前記精製塔Bの塔釜内径(cm)をDbとしたとき、下記式(5)及び(6)の条件を満たす、請求項1から47のいずれか一項に記載の製造方法。
2≦DA/Da≦10・・・(5)
2≦DB/Db≦10・・・(6) - DA/Daが3~8である、請求項48に記載の製造方法。
- DA/Daが3~7である、請求項48又は49に記載の製造方法。
- DB/Dbが3~8である、請求項48から50のいずれか一項に記載の製造方法。
- DB/Dbが3~7である、請求項48から51のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔A及び/又は前記精製塔Bのリボイラータイプが、強制循環式、クロスパイプ流下膜式、又は、薄膜蒸発式である、請求項1から52のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記低沸分離塔A及び/又は前記精製塔Bの充填物が、規則充填物であり、
該規則充填物が、メラパック、ジェムパック、テクノパック、フレキシパック、スルザーパッキング、グッドロールパッキング、グリッチグリッド、又は、ガーゼパッキングのいずれかである、請求項1から53のいずれか一項に記載の製造方法。
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