JP7010643B2 - フェノール樹脂発泡体積層板 - Google Patents
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Description
また、発泡性樹脂組成物を連続的に薄く吐出する場合でも、吐出量に斑が生じた際に面材上の全く樹脂が吐出されない箇所が発生しにくく、欠損のないフェノール樹脂発泡体積層板の収率により優れる技術が望まれていた。
[1]
フェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に可撓性面材が配されたフェノール樹脂発泡体積層板であり、前記フェノール樹脂発泡体積層板の面材剥離強度が0.5N/25mm以上で、前記フェノール樹脂発泡体の密度が10kg/m3以上100kg/m3以下、厚みが40mm以上300mm以下、熱伝導率が0.023W/m・K以下、ボイド率が5%以下、ボイドアスペクト比が1.55以上、であるフェノール樹脂発泡体積層板。
[2]
上記面材が、合成繊維不織布、ガラス繊維紙、ガラス繊維不織布、及び紙類からなる群から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする、[1]に記載のフェノール樹脂発泡体積層板。
[3]
上記フェノール樹脂発泡体が、炭化水素と塩素化炭化水素の少なくとも一方を含むことを特徴とする、[1]または[2]に記載のフェノール樹脂発泡体積層板。
[4]
上記フェノール樹脂発泡体が、塩素化ハイドロフルオロオレフィンと非塩素化ハイドロフルオロオレフィンの少なくとも一方を含むことを特徴とする、[1]~[3]のいずれかに記載のフェノール樹脂発泡体積層板。
[5]
上記フェノール樹脂発泡体の独立気泡率が80%以上、平均気泡径が5μm以上200μm以下であることを特徴とする、[1]~[4]のいずれかに記載のフェノール樹脂発泡体積層板。
本実施形態におけるフェノール樹脂発泡体積層板(以下、「発泡体積層板」という場合がある。)は、硬化反応によって形成されたフェノール樹脂中に、多数の気泡が分散した状態で存在するフェノール樹脂発泡体と、当該フェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に設けられた可撓性面材とを備える積層体である。
本実施形態のフェノール樹脂発泡体積層板は、同密度でより厚み方向の圧縮強さを強くすることができる。また、本実施形態のフェノール樹脂発泡体積層板は、優れた断熱性能を有し、機械的強度にも優れ、断熱用の用途に好適に使用することができる。
なお、フェノール樹脂発泡体積層板の面材剥離強度は、例えば、フェノール樹脂発泡体の厚みに対する吐出後の発泡性樹脂組成物の厚みを変更することによって、制御することができる。
なお、発泡体積層板の反りは、例えば、下面材面積のうち吐出直後の発泡性樹脂組成物が接触していない部分の面積率を下げることによって、低減することができる。
本実施形態のフェノール樹脂発泡体積層板のフェノール樹脂発泡体の密度は、10kg/m3以上100kg/m3以下であり、好ましくは15kg/m3以上70kg/m3以下、より好ましくは20kg/m3以上50kg/m3以下である。密度が10kg/m3以上であると、厚み方向の圧縮強さなどの機械的強度の低下が抑制され、発泡体の取扱い時に破損しにくくなり、表面脆性も減少する。また、密度が100kg/m3以下であると、樹脂部の伝熱が増大して断熱性能が低下する恐れがなくなる。なお、フェノール樹脂発泡体の密度は、主に発泡剤の割合、硬化条件の変更により所望の値に調整できる。
なお、フェノール樹脂発泡体の独立気泡率は、例えば、発泡核剤の添加量、面材と発泡性樹脂組成物が接する際の発泡性樹脂組成物の温度および面材表面の平均温度、硬化条件などの変更により所望の値に調整できる。
なお、フェノール樹脂発泡体の平均気泡径は、例えば、発泡核剤の添加量、面材上に発泡性フェノール樹脂組成物が接する際の発泡性フェノール樹脂組成物の温度および面材表面の平均温度、硬化条件などの変更により所望の値に調整できる。
本発明では、ボイド率を次のように定義する。即ち、フェノール樹脂発泡体積層板の表裏面に垂直な横断面を切り出し、その断面に存在する空隙部を後述する方法で測定し、各空隙につきその面積が2mm2以上のものをボイドとし、該横断面上の全ボイドの総面積を横断面積で割った値をボイド率とする。また、後述する方法で測定した、ボイドの幅方向への長さに対する厚み方向への長さの比をボイドアスペクト比とする。ボイドアスペクト比は、樹脂発泡体の配向方向の指標となる。
本実施形態のフェノール樹脂発泡体積層板のフェノール樹脂発泡体のボイド率は、5%以下であり、好ましくは3%以下、より好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.5%以下である。ボイド率が5%を超えると、厚み方向の圧縮強さの低下を引き起こすとともに、外観上も好ましくない。なお、複数の吐出ノズルを用いてフェノール樹脂発泡体積層板を製造する場合、ボイド率は単位吐出幅あたりの吐出ノズル本数を増やすことで低減可能だが、実質的に性能上の差異が無くなる上、吐出斑が発生しやすくなり均一な製品の収率が低下することや取扱上の煩雑さが増すことなどの製造上の問題が発生する為、ボイド率は0.02%以上であればよい。
フェノール樹脂発泡体積層板のフェノール樹脂発泡体のボイドアスペクト比は、1.55以上であり、好ましくは1.95以上、より好ましくは2.35以上、さらに好ましくは2.75以上、とりわけ好ましくは3.15以上である。
また、アルデヒド類は、アルデヒド源となり得る化合物であればよく、アルデヒド類としては、ホルムアルデヒド自体、及び他のアルデヒド類やその誘導体を用いることが好ましい。他のアルデヒド類の例としては、グリオキサール、アセトアルデヒド、クロラール、フルフラール、ベンズアルデヒド等が挙げられる。
なお、フェノール樹脂には、添加剤として尿素、ジシアンジアミドやメラミン等を加えてもよい。本明細書において、これらの添加剤を加える場合、「フェノール樹脂」とは添加剤を加えた後のものを指す。
また、発泡剤としては、製造コストを抑えつつ、フェノール樹脂発泡体積層板の断熱性能を向上させるという観点から、炭化水素と塩素化炭化水素の少なくとも一方を用いることが好ましい。また、フェノール樹脂発泡体積層板の断熱性能をより向上させる観点からは、塩素化ハイドロフルオロオレフィンと非塩素化ハイドロフルオロオレフィンの少なくとも一方を含むことが好ましい。
更に、非塩素化ハイドロフルオロオレフィンとしては、具体的には、1,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン、2,3,3,3-テトラフルオロ-1-プロペン、1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテンなどが挙げられる。
ここで、発泡剤に占める塩素化又は非塩素化ハイドロフルオロオレフィンの含有割合は、難燃性の観点から、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上、とりわけ好ましくは70質量%以上、特に好ましくは80質量%以上100質量%以下である。
フェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に配される面材としては、可撓性でかつガス透過性の高い面材が好ましい。このような面材としては、合成繊維不織布、ガラス繊維紙、ガラス繊維不織布、紙類が挙げられる。このような面材のうち、ガス透過性として、ASTM D3985-95に準拠して測定される酸素透過率が4.5cm3/24h・m2以上である面材が特に好ましい。発泡時の熱硬化性樹脂の面材への染み出しや、熱硬化性樹脂と面材との接着性の観点から、面材に合成繊維不織布を用いる場合には、目付量は15~80g/m2が好ましく、面材にガラス繊維不織布を用いる場合には、目付量は30~200g/m2が好ましい。
次に、上述したフェノール樹脂発泡体積層板の製造方法について説明する。
本実施形態のフェノール樹脂発泡体積層板は、発泡性樹脂組成物吐出後における厚みと面材のすき間率を適正化することにより、樹脂の厚み方向への配向およびフェノール樹脂発泡体と上面材との接着性の両立が可能であり、フェノール樹脂発泡体積層板の諸物性を損なうことなく厚み方向の圧縮強さを改善できる。
なお、「すき間率」は、面材の幅方向に水平な向きとなるように定規を下面材上に載せて、各ノズルから吐出された発泡性樹脂組成物が定規の位置に吐出後約1分後に到達するように調整し、発泡性樹脂組成物が定規上で接触していない箇所の長さを読み取ってその合計長さを算出し、その値をノズルから吐出された発泡性樹脂組成物の面材の幅方向に関する両端間の長さで割った後、100を掛けて求めた。
なお「厚み率」は、以下のようにして算出する。面材に対して垂直な向きとなるように定規を下面材上に立て、ある1本のノズルから吐出された発泡性樹脂組成物がその定規の立ててある位置まで吐出後約1分後に到達するように調整し、発泡性樹脂組成物が下面材から厚み方向へ最も離れている位置までの距離を測定し、その値をフェノール樹脂発泡体の厚みで割った後100を掛けて得られる値を厚み率とする。
なお、吐出ノズル先端のアスペクト比は、以下のようにして定義した。吐出ノズルの先端開口面の外周と接する長方形を描いた際の、生産する製品の厚み方向に垂直な方向の最大長さをAおよび厚み方向に水平な方向の最大長さをBとして、B/Aの値を吐出ノズル先端のアスペクト比とした。なお、吐出ノズルの先端開口面の形状は、長方形であってもよい。
吐出ノズル先端のアスペクト比は、0.225以上0.600以下であり、好ましくは0.280以上0.450以下であり、より好ましくは0.300以上0.400以下である。吐出ノズルが複数ある場合、核ノズルの吐出ノズル先端のアスペクト比は同じであってもよいし異なっていてもよい。
なお、単位吐出幅あたりの吐出ノズル本数とは、吐出ノズル総数を、ノズルから吐出された発泡性樹脂組成物の面材の幅方向に関する両端間の長さで割って得られる値をいう。
単位吐出幅あたりの吐出ノズル本数は、14本/m以上55本/m以下であり、好ましくは20本/m以上45本/m以下である。
発泡性フェノール樹脂組成物の吐出開始2時間経過時点で、上下面材の吐出速度を一時的に早めて、走行する下面材上に吐出されたn本の帯状の発泡性樹脂組成物(以下、「ビード」という)が、互いに接触しないようにし、各ビード重量Wnを測定した。ここで、Wnの平均値をWaveとし、下記式(1)より、各ビードにおける吐出量の割合Qnを算出し、Qnのうちの最大値Qmaxと最小値Qminの差Qを、吐出斑とした(式(2))。
Qn=(Wn-Wave)/Wave ・・・(1)
Q=Qmax-Qmin ・・・(2)
吐出斑は、均一な製品の収率の観点から1.00以下が好ましく、より好ましくは0.60以下、さらに好ましくは0.20以下である。
反応器に52質量%ホルムアルデヒド水溶液(52質量%ホルマリン)3500kgと99質量%フェノール(不純物として水を含む)2510kgを仕込み、プロペラ回転式の攪拌機により攪拌し、温調機により反応器内部液温度を40℃に調整した。次いで50質量%水酸化ナトリウム水溶液を加えながら昇温して、反応を行わせた。オストワルド粘度が60センチストークス(60×10-6m2/s、25℃における測定値)に到達した段階で、反応液を冷却し、尿素を570kg(ホルムアルデヒド仕込み量の15モル%に相当)添加した。その後、反応液を30℃まで冷却し、パラトルエンスルホン酸一水和物の50質量%水溶液でpHを6.3に中和した。
フェノール樹脂中の水分量は、カールフィッシャー水分計MKA-510(京都電子工業(株)製)を用いて測定した。
回転粘度計(東機産業(株)製、R-100型、ローター部は3°×R-14)を用い、40℃で3分間安定させた後の測定値をフェノール樹脂の粘度とした。
フェノール樹脂A-U:100質量部に対して、界面活性剤としてエチレンオキサイド-プロピレンオキサイドのブロック共重合体(BASF製、プルロニックF-127)を2.0質量部の割合で混合した。これをフェノール樹脂A-U1とする。
50mm角のフェノール樹脂発泡体積層板から面材を取り除いたものを10個準備し、それぞれの表裏面の中心にマークをした後、ノギスで厚みを計測し、10個の厚みの平均値をフェノール樹脂発泡体の厚みとした。
20cm角のフェノール樹脂発泡体積層板を試料とし、この試料から面材を取り除いた後、JIS K7222に従い、フェノール樹脂発泡体の質量と見かけ容積を測定して求めた。
ASTM-D-2856に従い測定した。具体的には、フェノール樹脂発泡体積層板より面材を取り除いた後、直径35mm~36mmの円柱形試料をコルクボーラーで刳り貫き、高さ30mm~40mmに切り揃えた後、空気比較式比重計(東京サイエンス社製、1,000型)の標準使用方法により試料容積を測定した。その試料容積から、試料質量とフェノール樹脂の密度から計算した壁(気泡やボイド以外の部分)の容積を差し引いた値を、試料の外寸から計算した見かけの容積で割った値を、フェノール樹脂発泡体の独立気泡率とした。ここで、フェノール樹脂の密度は1.3kg/Lとした。
平均気泡径は、JIS K6402に記載の方法を参考に、以下の方法で測定した。
フェノール樹脂発泡体積層板の厚み方向のほぼ中央を表裏面に平行に切削して得た試験片の切断面を50倍に拡大した写真を撮影し、得られた写真上にボイドを避けて9cmの長さ(実際の発泡体断面における1,800μmに相当する)の直線を4本引き、各直線が横切った気泡の数に準じて測定したセル数を各直線で求め、それらの平均値で1800μmを割った値を平均気泡径とした。
得られたフェノール樹脂発泡体積層板から面材を取り除いた後、フェノール樹脂発泡体の厚み方向の圧縮強さを、JIS K7220(硬質発泡プラスチックの圧縮強さ及び圧縮強さに対応する変形率;5%変形時の圧縮応力)に従い、測定した。
200mm角の発泡体積層板のうち、その主面の一方に沿って、厚み方向にスライス切断し、厚み中央部における50mmの厚み分を試料として抽出し、低温板13℃、高温板33℃でJIS A1412の平板熱流計法に従い測定した。なお、フェノール樹脂発泡体の厚みが50mm未満のものについては、厚み方向のスライスを行わず、面材を剥がしてそのまま測定に供した。
1000mm×1000mmの大きさに切り出したフェノール樹脂発泡体積層板の上下面材を丁寧に剥離しフェノール樹脂発泡体とした後、一つの対角頂点間に糸を張り、糸からフェノール樹脂発泡体の主面に垂線を下した時の最大距離を読み取り、記録する。更にもう一方の対角頂点間にも糸を張り同様に測定し記録する。上下反転させ同様の測定を行い、これら4つの測定値のうち、最も大きな値を、反りと定義した。なお、対角頂点間に糸を張った際、糸が直線とならなかった場合には、反りは算出しない(フェノール樹脂発泡体積層板が上に凸の状態で測定された場合には対角線間の糸は直線とはならない)。
150mm角の発泡体積層板を5つ準備し、各発泡体積層板の主面以外の4面(厚み×150mmの側面)について、「ボイド率」および「ボイドアスペクト比」を以下の方法で評価した。
各評価面のカラーコピーを取り、2mm2以上の空隙を黒ボールペンなどで塗りつぶした後、スキャンした画像を解析ソフト(WinRooF2015、三谷商事(株)製)を用いて、各面における全ボイドの総面積を各面の全面積で割った値を算出し、「ボイド率」とした。また、各面における全てのボイドのアスペクト比を算出し、その平均値を「ボイドアスペクト比」とした。なお、ボイドのアスペクト比は、各ボイドの外周と接するように、厚み方向に垂直な長さAの辺および厚み方向に水平な長さBの辺からなる長方形を書いた際の、B/Aの値として定義した。
同様の操作を計20評価面について実施し、それらの平均値をボイド率およびボイドアスペクト比として定義した。
なお2mm2以上の空隙が確認しにくい場合は、適宜拡大コピーを行い、倍率換算をして評価を実施した。
また、上記操作を実施しても評価したボイドの総数が10未満の場合は、150mm角の発泡体積層板の表裏面に垂直な横断面をさらに切り出して主面以外の横断面を評価し、評価したボイドの総数が10以上となるまで実施した。
得られた発泡体積層板を幅25mm、長さ150mmとなるように厚み方向に平行に切り出し、200mm/分の速度で面材の90度剥離試験を85mm剥離長さで実施し、その最大値を測定した。この操作を表、裏面材側の両方で行い、値の小さい方を面材剥離強度とした。
発泡性樹脂組成物の流量を16kg/hrとし、110℃のオーブンで1時間キュアした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが40mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の流量を30kg/hrとし、110℃のオーブンで2時間キュアした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが75mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の流量を64kg/hrとし、110℃のオーブンで5時間キュアした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが160mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の流量を80kg/hrとし、110℃のオーブンで6時間キュアした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが200mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の分配部の先端ノズル数を16とした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の分配部の先端ノズル数を48とした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の分配部の各吐出口の先端アスペクト比を0.250とした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の分配部の各吐出口の先端アスペクト比を0.500とした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
面材にガラス繊維不織布(商品名「Dura Glass Type DH70(目付量70g/m2、厚み0.67mm)」、ジョーンズマンビル社製)を使用した以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
フェノール樹脂A-U1:100質量部に対して、発泡剤としてシクロペンタン25質量%と1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン75質量%の混合物6.6質量部を添加した以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
フェノール樹脂A-U1:100質量部に対して、発泡剤としてイソプロピルクロリド40質量%と1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン60質量%の混合物6.8質量部を添加した以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
フェノール樹脂A-U1:100質量部に対して、発泡剤としてシクロペンタン70質量%とイソブタン30質量%の混合物5.4質量部を添加した以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性フェノール樹脂組成物を、国際公開2009-066621号の実施例1に開示されたものと構造的に同型のダイに、マルチポート分配管を通して流入させ吐出した以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の分配部の流路数を32とし、各先端に特開2009-263468号の実施例1に開示されたものの形状を一部変更(ダイ先端の開口間隔を3.5mm、ダイ幅を28mmとした)して作製したダイを取り付けて吐出した以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
この場合、32の流路から吐出された発泡性樹脂組成物は、吐出直後に隣り合う樹脂同士で一体化した。
発泡性樹脂組成物の分配部の先端ノズル数を12とした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の分配部の先端ノズル数を60とした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の分配部の各吐出口の先端アスペクト比を0.200とした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
発泡性樹脂組成物の分配部の各吐出口の先端アスペクト比を0.667とした以外は、実施例1と同様にして、発泡体の厚みが100mmであるフェノール樹脂発泡体積層板を得た。
Claims (5)
- フェノール樹脂発泡体の少なくとも上下面に可撓性面材が配されたフェノール樹脂発泡体積層板であり、前記フェノール樹脂発泡体積層板の面材剥離強度が0.5N/25mm以上で、前記フェノール樹脂発泡体の密度が10kg/m3以上100kg/m3以下、厚みが40mm以上300mm以下、熱伝導率が0.023W/m・K以下、ボイド率が5%以下、ボイドアスペクト比が1.55以上、であるフェノール樹脂発泡体積層板。
- 前記面材が、合成繊維不織布、ガラス繊維紙、ガラス繊維不織布、及び紙類からなる群から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする、請求項1に記載のフェノール樹脂発泡体積層板。
- 前記フェノール樹脂発泡体が、炭化水素と塩素化炭化水素の少なくとも一方を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のフェノール樹脂発泡体積層板。
- 前記フェノール樹脂発泡体が、塩素化ハイドロフルオロオレフィンと非塩素化ハイドロフルオロオレフィンの少なくとも一方を含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のフェノール樹脂発泡体積層板。
- 前記フェノール樹脂発泡体の独立気泡率が80%以上、平均気泡径が5μm以上200μm以下であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のフェノール樹脂発泡体積層板。
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JP2018171885A (ja) | 2018-11-08 |
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