[go: up one dir, main page]

JP6987531B2 - 支持体、パネル構造体及び支持体の設置方法 - Google Patents

支持体、パネル構造体及び支持体の設置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6987531B2
JP6987531B2 JP2017099784A JP2017099784A JP6987531B2 JP 6987531 B2 JP6987531 B2 JP 6987531B2 JP 2017099784 A JP2017099784 A JP 2017099784A JP 2017099784 A JP2017099784 A JP 2017099784A JP 6987531 B2 JP6987531 B2 JP 6987531B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
roof
roofing material
tile
roof tile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017099784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018193809A (ja
Inventor
裕志 青山
誠司 大本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Solar Frontier KK
Original Assignee
Solar Frontier KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Solar Frontier KK filed Critical Solar Frontier KK
Priority to JP2017099784A priority Critical patent/JP6987531B2/ja
Publication of JP2018193809A publication Critical patent/JP2018193809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6987531B2 publication Critical patent/JP6987531B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

本発明は、屋根材に被設置物を設置するために用いられる支持体、当該支持体を含むパネル構造体、及び当該支持体の設置方法に関する。
近年、複数の太陽電池モジュールのようなパネルアレイが建造物の屋根に設置されることがある。下記の特許文献1は、瓦屋根に太陽電池モジュールを取り付けるための取付装置を開示している。
特許文献1では、取付装置は、屋根構造体の上面に支持されるカバー体と、太陽電池モジュールを支持する支持体と、を含む。カバー体は、本来の屋根材を構成する瓦とほぼ同様の形状を有する。カバー体は、多数の瓦のうちの1つを取り除いた箇所に配置されている。カバー体は貫通孔を有しており、支持体は、カバー体の貫通孔内に挿通されている。これにより、支持体は、カバー体に支えられることなく、屋根構造体の上面、すなわち瓦の下の野地板に支えられる。支持体は、木ねじによって野地板に固定されている。また、支持体を屋根構造体に強固に固定するため、木ねじは、野地板の上に設けられたベニヤ合板のような補強材と、野地板の両方に打ち込まれている(特許文献1の図3参照)。
特許第4112405号公報
特許文献1に記載された取付装置では、支持体が屋根構造体に支えられている。そのため、太陽電池モジュールの荷重は、瓦のような屋根材に伝わることなく、支持体を介して補強材及び野地板に伝わる。したがって、本来的に荷重を受けることが想定されていない屋根材に、過度の負荷(荷重)がかかることを抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に記載された取付装置を設置する場合、屋根材を構成する多数の瓦のうちの一部の瓦を取り除く必要がある。そのため、カバー体は、本来の瓦の機能を維持できるよう構成されなければならない。例えば、雨水のような液体がカバー体の貫通孔から浸入することを防止するため、カバー体に、特有の防水構造が設けられる。
また、屋根に本来備わっている瓦を取り外してからカバー体を設置する必要があるため、取付装置の設置に手間がかかることもあり得る。
以上のような観点から、本来の屋根材を用いつつ、屋根材にかかる荷重を抑制することができる構造が望まれる。
一態様に係る支持体は、屋根材の上に設置される被設置物を支持する支持体である。前記支持体は、使用時に前記屋根材の少なくとも一部を覆うように構成され、前記支持体の、
前記屋根材に面する一面は、前記屋根材の表面に合わせた形状を有し、前記屋根材は瓦であり、前記支持体は、前記瓦の上面の70%以上の領域に当接するよう構成されている
一態様に係るパネル構造体は、上記の支持体と、前記被設置物と、を有し、前記被設置物は、パネルと、前記パネルを支持する支持部材と、を含む。
一態様に係る支持体の設置方法は、使用時に瓦からなる屋根材の少なくとも一部を覆うように構成され支持体であって、前記屋根材に面する一面が前記屋根材の表面に合わせた形状を有し、前記瓦の上面の70%以上の領域に当接するよう構成されている支持体を準備するステップと、前記屋根材を覆うように前記支持体を配置するステップと、少なくとも前記支持体と、前記屋根材と、前記屋根材の下に配置された下地材と、を固定部材で固定するステップと、を有する、
上記態様によれば、瓦にかかる単位面積あたりの荷重(圧力)が軽減され、本来の屋根材を用いつつ、屋根材にかかる荷重を抑制することができる。
第1実施形態に係るパネル構造体の模式図である。 図1の矢印F2方向から見たパネル構造体の断面図である。 パネル構造体を構成する第1支持部材の斜視図である。 第1実施形態に係る支持体の斜視図である。 図4の5A−5A線に沿った支持体の断面図である。 第1実施形態に係る支持体と瓦を示す斜視図である。 第2実施形態に係る支持体の断面図である。 第3実施形態に係る支持体の断面図である。 第4実施形態に係る支持体の断面図である。 第5実施形態に係る支持体の断面図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。以下の図面において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがあることに留意すべきである。
(1)第1実施形態
図1は、第1実施形態に係るパネル構造体の模式図である。図2は、図1の矢印F2方向から見たパネル構造体の断面図である。図3は、パネル構造体を構成する第1支持部材の斜視図である。図4は、第1実施形態に係る支持体の斜視図である。図5は、図4の5A−5A線に沿った支持体の断面図である。図6は、第1実施形態に係る支持体と瓦を示す斜視図である。
パネル構造体は、太陽電池モジュールのようなパネル20と、パネルを支持する支持部材110,120と、パネル20及び支持部材110,120を支持する支持体200と、を有する。本実施形態では、パネル20は、太陽電池モジュールのようなパネルであってよい。本実施形態では、パネル20は、傾斜した屋根10上に設置される。
本明細書において、傾斜した屋根10において最大傾斜線に沿って高い方から低い方へ向かう方向を「流れ方向F1」と称する。流れ方向F1の上流側を「水上側」と称する。流れ方向F1の下流側を「水下側」と称する。また、流れ方向F1と直交し、かつ屋根面に沿った方向を「横方向F2」と称する。
本実施形態では、建造物の屋根は、屋根材として複数の和瓦(以降、「瓦」と称する)が敷き詰められた瓦屋根である。屋根10に設けられた複数の瓦12は流れ方向F1と横方向F2とに並んでいてよい。なお、図1では、瓦12を平板状に簡略化して図示している。
支持体200は、使用時に瓦12の少なくとも一部を覆うように構成されている。本実施形態では、支持体200は、屋根に敷き詰められた複数の瓦12のうちの1つを覆う。支持体200の、瓦12に面する一面は、瓦12の表面に合わせた形状を有する。
支持体200は、例えば、板金又は合成樹脂から構成されていてよい。支持体200は、端部及び後述する固定領域250を除き、1cm以下、好ましくは5mm以下の厚みを有することが好ましい。
支持体200は、瓦12を覆った状態で、例えばアンカーや螺子のような固定部材300によって、瓦12を介して、瓦12の下に配置された野地板を含む下地材14に固定されていてよい。
瓦12の下に配置された下地材14と、瓦12の間に固定台90が設けられていても良い。この場合、固定部材300は、瓦12を介して、固定台90及び下地材14に挿通される。このような固定台90を利用することにより、固定部材300が下地材14から抜けにくくなるため、支持体200をよりしっかりと固定することができる。固定台90は、瓦12に接するように設けられていても良く、瓦12から離れて設けられていても良い。固定台90が瓦12に接している場合は、固定台90は瓦12を支持する効果を奏する。もっとも、固定台90は、必ずしも必要な部材ではない。
支持体200の上に被設置物が搭載される。被設置物は、太陽電池モジュールのようなパネル20であってよい。本実施形態では、被設置物は、パネル20と、第1支持部材110と、第2支持部材120と、を含んでいてよい。
一例として、第1支持部材110は、一方向(図中のF1方向)に沿って延びており、支持体200に固定される。第1支持部材110は、アンカーや螺子のような固定部材300によって支持体200に直接固定されていてよい。本実施形態においては、固定部材300は、第1支持部材110と支持体200と下地材14とを固定している。この代わりに、第1支持部材110と支持体200とを固定する固定部材と、支持体200と下地材14とを固定する固定部材とは、互いに異なる部材から構成されていてもよい。
第2支持部材120は、第1支持部材110が延びている方向に交差する方向(図中のF2方向)に沿って延びている。第2支持部材120は、少なくとも2つの第1支持部材110にわたって延びていてよい。第2支持部材120は、第1支持部材110上に配置される。
複数のパネル20は、互いに交差する方向に沿って並んでいてよい。各々のパネル20は、互いに隣接する第2支持部材120どうしによって支持されていてよい。
複数の第2支持部材120は、両端(最も水下側と最も水上側)に配置された2つを除き、同一の構造を有していてよい。また、両端に配置された2つの第2支持部材120は、両端以外に配置された第2支持部材120と同一の構造を有していてもよい。
第1支持部材110は、一方向に沿って延びていてよい。第1支持部材110は、上面が開口した細長い中空の四角柱状に形成されていてよい。より具体的には、第1支持部材110の上面には、第1支持部材110が延びる方向に沿って延びた開口が形成されていてよい。第1支持部材110の上面112は、開口を挟んで両側に位置している。第1支持部材110の上面112、すなわち第1支持部材110の上面は、第2支持部材120を載せる面を構成する。
第2支持部材120は、互いに隣接する2つのパネル20をそれぞれ積載する第1積載面126a及び第2積載面126bを有していてよい。第2支持部材120は、第1支持部材110に接する底部122を有する。第1積載面126a及び第2積載面126bは、底部122よりも上方に位置していてよい。具体的には、第1積載面126a及び第2積載面126bは、それぞれ底部122から上方に延びる支持部分によって底部122より上方に支持されている。また、第2支持部材120は、第1積載面126aと第2の積載面126bとを仕切る側面当接部128を有していてよい。側面当接部128は、第1積載面126a及び第2積載面126bに積載された一対のパネル20の側面に当接する。
第2支持部材120はフランジ129を有していてよい。フランジ129は、第1積載面126a及び第2積載面126bに積載された一対のパネル20の上面の端部を覆うように、側面当接部128の上部から突出している。
第1固定具130及び第2固定具140が第1支持部材110に取り付けられていてよい。第1固定具130及び/又は第2固定具140は、第1支持部材110に対して着脱可能に構成されていてもよく、第1支持部材110に対して着脱不能に構成されていてもよい。
第1固定具130は、第1押圧部132を有していてよい。第1押圧部132は、第2支持部材120の底部122の一端を第1支持部材110の上面112へ押圧する。第2固定具140は、第2押圧部142を有していてよい。第2押圧部142は、第2支持部材120の底部122の他端を第1支持部材110の上面112へ押圧する。このように、第2支持部材120は、第1固定具130及び第2固定具140によって第1支持部材110に固定されていてよい。
第1固定具130は、第1支持部材110の上面112よりも下方に延びており、第1支持部材110の上面112よりも下方で第1支持部材110に沿って延びていてよい。第2固定具140は、第1支持部材110の上面112よりも下方に延びており、第1支持部材110の上面112よりも下方で第1固定具130と対向していてよい。第2固定具140は、例えばボルトのような締結部材160によって第1固定具130に固定されていてよい。
上記態様によれば、パネル20、第1支持部材110及び第2支持部材120のような被設置物の荷重は、支持体200を介して瓦12へかかることになる。ここで、支持体200の、瓦12に面する一面は、瓦12の表面に合わせた形状を有するため、支持体200は、一定の2次元的な領域において瓦12に当接する。したがって、瓦12にかかる単位面積あたりの荷重(圧力)が軽減される。これにより、本来の瓦12を用いつつ、瓦12にかかる荷重を抑制することができる。
瓦12に係る圧力を軽減するという観点から、支持体200は、瓦12の上面の好ましくは70%、より好ましくは80%、さらに好ましくは90%以上の領域に当接するよう構成されていてよい。
被設置物は、図1及び図2に示すように、複数の支持体200によって支持されることが好ましい。これにより、瓦12に係る圧力をより軽減することができる。
また、使用時に流れ方向F1の上流側に向けられる支持体200の一端部は、支持体200によって覆われる瓦12から離れる方向に突出した突出部220を有していてよい(図2,4,5参照)。突出部220は、横方向F2に長く延びていてよい。突出部220は、風等の影響により雨水のような液体が流れ方向F1の上流側に向かうことを防止する。これにより、瓦12の下に液体が浸入することを抑制することができる。なお、突出部220は、支持体200によって覆われる瓦12の流れ方向F1における上流側に隣接する瓦12の下に配置されていてよい。
使用時に流れ方向F1の下流側に向けられる支持体200の一端部は、支持体200により覆われる瓦12の下側に位置するように曲げられた湾曲部210を有していてよい。湾曲部210は、横方向に延びる一辺のほぼ全体にわたって延びていてよい。これにより、支持体200を流れ方向F1の下流側から上流側に向けて動かすことにより、瓦12上に支持体200を容易に設置することができる。湾曲部210は、瓦12に対する支持体200の位置決めを行う機能も有する。
また、流れ方向F1に直交する横方向F2における支持体200の幅は、横方向F2における瓦12の働き幅(利き幅)以下であってもよい。この場合、支持体200を瓦12にかぶせる際に、支持体200を横方向F2に隣接する瓦12の下に挿入する必要がないため、支持体200をより容易に設置することができる。この代わりに、流れ方向F1に直交する横方向F2における支持体200の幅は、横方向F2における瓦12の働き幅(利き幅)より大きくてもよい。
支持体200は、支持体200を固定する固定部材300が通る穴280を有していてよい。穴280は、使用前に予め開けられていても良く、使用時に固定部材300によって開けられてもよい。穴280は、少なくとも1つ、好ましくは複数設けられる。
支持体200の、屋根材に向けられる面とは反対側の面において穴280が形成される領域250(以下、「固定領域」と称することがある。)は、固定領域250の周りの領域202よりも盛り上がった位置に設けられていることが好ましい。すなわち、固定領域250は、横方向F2に沿った断面において、使用時に重力方向に最も凹んだ位置よりも高い位置に存在する。これにより、雨水のような液体は、固定領域250に流れ込み難くなる。したがって、穴280を通って雨水のような液体が支持体200及び瓦12の下側へ浸入することを抑制することができる。
支持体200の、瓦12に向けられる面における少なくとも穴280が形成される領域(以下、「固定領域」と称することがある。)に防水部材290が設けられていてもよい(図5)。これにより、穴280を通って雨水のような液体が支持体200及び瓦12の下側へ浸入することをより抑制することができる。
防水部材290は、少なくとも穴280の周りに設けられていればよい。この代わりに、防水部材290は、支持体200の、瓦12に面する一面において、固定領域250の周りの領域202と面一になるように設けられていても良い。この場合、支持体200が瓦12に接する面積が大きくなるため、被設置物からの負荷をより分散させることができる。
上述した実施形態では、屋根は、複数の瓦12を有する瓦屋根であった。この代わりに、上述した支持体200は、瓦屋根以外の屋根にも適用できる。この場合、支持体200は、使用時に屋根材の少なくとも一部を覆うように構成され、支持体200の、屋根材に面する一面は、屋根材の表面に合わせた形状を有していればよい。これにより、被設置物からの荷重(圧力)を分散させることができる。
ただし、支持体200は、瓦屋根に適用することがより好ましい。以下、この点について詳細に説明する。
特許文献1に記載されたような取付装置では、支持体は、瓦の下の野地板上に設置される。しかしながら、野地板では支持体上に設置される架台やパネルの荷重を支持することが困難な場合がある。そのため、野地板上に補強板を設置し、補強板上に支持体を固定することが一般的である。補強板を野地板に直接ビス止めするとビスが抜けやすい。そのため、補強板を固定するためのビスは、野地板を支持する垂木に打ち込まれる。より具体的には、補強板は、横方向F2において2本の垂木にわたって配置され、2本の垂木のそれぞれに打ち込まれたビスによって固定される。
ここで、一般的な瓦の幅は265mmであり、垂木どうしの間のピッチは455mmである。したがって、1つの瓦を取り外したとしても、1つの瓦を取り外した箇所に垂木が存在するとは限らない。横方向F2に隣接する2つの垂木に確実にビスを打ち込むためには、3枚の瓦を取り外す必要がある。
したがって、特許文献1に記載されたような取付装置では、3枚の瓦を取り外し、補強板をビス止めした後に、2枚の瓦を元に戻すとともに1枚のカバー体(瓦を模したもの)を設置することが一般的である。
以上のように、瓦屋根に特許文献1に記載されたような取付装置を設置する場合、被設置物の荷重を支えるため、垂木にビス止めすることが一般的であり、これにより、一旦取り外す瓦の枚数が多くなってしまう。
これに対し、本実施形態によれば、本来の瓦12を利用し、かつ支持体200によって本来の瓦12にかかる負荷を分散させることができる。したがって、固定部材300に高い負荷がかかるわけではないので、固定部材300を必ずしも垂木に刺す必要は無い。よって、支持体200及び支持体200によって支持される被設置物を設置する際に、複数枚の瓦12を取り外す必要はない。
好ましくは、支持体200を設置する際に、瓦12を1枚も取り外す必要がない。具体的には、支持体200の設置方法において、まず、支持体200を準備する。支持体200の構成は、前述したとおりである。次に、屋根から瓦12を取り外すことなく瓦12を覆うように支持体200を配置する。
次に、少なくとも支持体200と、瓦12と、瓦12の下に配置された下地材14と、を固定部材300で固定する。なお、固定部材300は、支持体200上に置かれた被設置物、例えば第1支持部材110とともに、支持体200と、瓦12と、下地材14とを固定してもよい。
固定部材300で支持体200と瓦12と下地材14とを固定する前に、支持体200の穴280を介してドリルによって瓦12に穴をあけることが好ましい。この代わりに、ドリルによって支持体200と瓦12の両方に一気に穴をあけてもよい。固定部材300は、この穴を通るように設けられる。
上記設置方法の代わりに、支持体200を設置する際に、1枚の瓦12を取り外してもよい。具体的には、支持体200の設置方法において、支持体200を準備する。支持体200の構成は、前述したとおりである。次に、支持体200によって覆われる瓦12のみを屋根から取り外す。必要に応じて、固定台90を下地材14に固定する。次に、支持体200で屋根から取り外した瓦12を覆った状態で、瓦12を屋根に戻す。次に、少なくとも支持体200と、瓦12と、瓦12の下に配置された下地材14と、を固定部材300で固定する(固定部材90が下地材14上に設置された場合は固定台90も固定される)。なお、固定部材300は、支持体200上に置かれた被設置物、例えば第1支持部材110とともに、支持体200と、瓦12と、下地材14とを固定してもよい。
前述した設置方法によれば、屋根から瓦12を取り外さないか、一旦とり外す瓦12を1枚に抑制することができるため、被設置物の設置作業が簡易化される。
(2)第2実施形態
以下、図7を参照して第2実施形態に係る支持体200について説明する。以下では第1実施形態に係る支持体と異なる構成について詳細に説明する。図7は、第2実施形態に係る支持体200の断面図である。
第2実施形態に係る支持体200では、流れ方向F1における下流側の支持体200の端部210aは、支持体200により覆われる瓦12の下側に位置するように曲げられた湾曲部210を有していない。この代わりに、流れ方向F1における下流側の支持体200の端部210aは、支持体200により覆われる瓦12の下流側に位置する瓦12の一部を覆うよう構成されている。
また、流れ方向F1における上流側の支持体200の端部220aは、支持体200により覆われる瓦12から離れる方向に突出する突出部を有していない。この場合、流れ方向F1における上流側の支持体200の端部220aを、支持体200により覆われる瓦12の上流側に位置する瓦12の下に容易に挿入することができる。また、上流側から流れてくる雨水が、支持体200の下流側に位置する瓦に流れやすくなる。
(3)第3実施形態
以下、図8を参照して第3実施形態に係る支持体200について説明する。以下では第1実施形態に係る支持体と異なる構成について詳細に説明する。図8は、第3実施形態に係る支持体200の断面図である。
第3実施形態に係る支持体200では、固定領域250は、固定領域250の周りの領域202よりも2段階で盛り上がった位置に設けられている。具体的には、固定領域250の周りの領域202よりも1段階で盛り上がった一次盛り上がり部252から更に盛り上がった位置に、固定領域250が設けられている。これにより、雨水のような液体は、固定領域250により流れ込み難くなる。したがって、穴280を通って雨水のような液体が支持体200及び瓦12の下側へ浸入することをより抑制することができる。
さらに、固定領域250に設けられた複数の穴280どうしの間の領域は、一次盛り上がり部252の位置まで凹んでいることが好ましい。これにより、仮に固定領域250に雨水のような液体が浸入したとしても、液体は、穴280どうしの間の一次盛り上がり部252の位置に導かれやすくなる。したがって、穴280を通って雨水のような液体が支持体200及び瓦12の下側へ浸入することをより抑制することができる。
(4)第4実施形態
以下、図9を参照して第4実施形態に係る支持体200について説明する。以下では第3実施形態に係る支持体と異なる構成について詳細に説明する。図9は、第4実施形態に係る支持体200の断面図である。
第4実施形態に係る支持体200では、固定領域250は、固定領域250の周りの領域202よりも2段階で盛り上がった位置に設けられている。具体的には、固定領域250の周りの領域202よりも1段階で盛り上がった一次盛り上がり部252から更に盛り上がった位置に、固定領域250が設けられている。
さらに、固定領域250に設けられた複数の穴280どうしの間の領域は、固定領域250の周りの領域202のレベルまで2段階で凹んでいる。これにより、仮に固定領域250に雨水のような液体が浸入したとしても、液体は、固定領域250の周りの領域202に導かれやすくなる。したがって、穴280を通って雨水のような液体が支持体200及び瓦12の下側へ浸入することをより抑制することができる。
(5)第5実施形態
以下、図10を参照して第5実施形態に係る支持体200について説明する。以下では第1実施形態に係る支持体と異なる構成について詳細に説明する。図10は、第5実施形態に係る支持体200の断面図である。
第5実施形態に係る支持体200では、使用時に流れ方向F1の上流側に向けられる支持体200の一端部の表面に、防水部材270が設けられている。防水部材270は、横方向F2に長く延びていてよい。防水部材270は、風等の影響により雨水のような液体が流れ方向F1の上流側に向かうことを防止する。これにより、瓦12の下に液体が浸入することを抑制することができる。
防水部材270は、支持体200によって覆われる瓦12の流れ方向F1における上流側に隣接する瓦12の下に配置されていてよい。防水部材270は、弾性部材から構成されていることが好ましい。
また、横方向F2における支持体200の一端部を、支持体200によって覆われる瓦12に横方向F2に隣接する瓦12の下に配置させる場合、横方向F2における支持体200の当該一端部の表面に防水部材272が設けられていても良い。これにより、横方向F2に隣接する瓦12の下に液体が浸入することを抑制することができる。
同様に、流れ方向F1における下流側の瓦12や横方向F2に隣接する瓦12の上に支持体200の一端部が位置する場合は、その端部に沿って、支持体200の裏面に防水部材が設けられていてもよい。
(6)その他の実施形態
上述したように、複数の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替の実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
例えば、上述した実施形態では、屋根は、複数の和瓦を有する瓦屋根であった。この代わりに、上述した支持体200は、和瓦のみならず、洋瓦や平板瓦などの瓦屋根に適用可能であり、瓦屋根以外の屋根にも適用できる。この場合、支持体200は、使用時に屋根材の少なくとも一部を覆うように構成され、支持体の、屋根材に面する一面は、屋根材の表面に合わせた形状を有していればよい。これにより、被設置物からの荷重を(圧力)を分散させることができるようになる。
また、互いに異なる実施形態で説明した各特徴は、可能な限り互いに適用及び/又は置き換え可能であることに留意されたい。
10 屋根
12 瓦
20 パネル(被設置物)
110 第1支持部材(被設置物)
120 第2支持部材(被設置物)
200 支持体

Claims (12)

  1. 屋根材の上に設置される被設置物を支持する支持体であって、
    前記支持体は、使用時に前記屋根材の少なくとも一部を覆うように構成され、
    前記支持体の、前記屋根材に面する一面は、前記屋根材の表面に合わせた形状を有
    前記屋根材は瓦であり、
    前記支持体は、前記瓦の上面の70%以上の領域に当接するよう構成されている、支持体。
  2. 前記屋根材は、傾斜した屋根に設けられており、
    使用時に傾斜した屋根の最大傾斜線に沿って高い方から低い方へ向かう流れ方向の上流側に向けられる前記支持体の一端部は、前記支持体によって覆われる前記屋根材から離れる方向に突出した突出部を有する、請求項1に記載の支持体。
  3. 前記屋根材は、傾斜した屋根に設けられており、
    使用時に傾斜した屋根の最大傾斜線に沿って高い方から低い方へ向かう流れ方向の上流側に向けられる前記支持体の一端部に、防水部材が設けられている、請求項1又は2に記載の支持体。
  4. 前記屋根材は、傾斜した屋根に設けられており、
    使用時に傾斜した屋根の最大傾斜線に沿って高い方から低い方へ向かう流れ方向の下流側に向けられる前記支持体の一端部は、前記支持体により覆われる前記屋根材の下側に位置するように曲げられた湾曲部を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の支持体。
  5. 前記支持体を固定する固定部材が通る穴を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の支持体。
  6. 前記支持体の、前記屋根材に向けられる面における少なくとも前記穴が形成される領域に防水部材が設けられている、請求項5に記載の支持体。
  7. 前記支持体の、前記屋根材に向けられる面とは反対側の面において前記穴が形成される固定領域は、前記固定領域の周りの領域よりも盛り上がった位置に設けられている、請求項5又は6に記載の支持体。
  8. 前記固定領域は、前記固定領域の周りの領域よりも2段階で盛り上がった位置に設けられている、請求項7に記載の支持体。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の支持体と、前記被設置物と、を有し、
    前記被設置物は、パネルと、前記パネルを支持する支持部材と、を含む、パネル構造体。
  10. 使用時に瓦からなる屋根材の少なくとも一部を覆うように構成され支持体であって、前記屋根材に面する一面が前記屋根材の表面に合わせた形状を有し、前記瓦の上面の70%以上の領域に当接するよう構成されている支持体を準備するステップと、
    前記屋根材を覆うように前記支持体を配置するステップと、
    少なくとも前記支持体と、前記屋根材と、前記屋根材の下に配置された下地材と、を固定部材で固定するステップと、を有する、支持体の設置方法。
  11. 前記屋根材は瓦であり、
    前記支持体を配置する前記ステップにおいて、屋根から前記瓦を取り外すことなく前記瓦を覆うように前記支持体を配置する、請求項1に記載の支持体の設置方法。
  12. 前記屋根材は瓦であり、
    前記支持体を配置する前記ステップは、
    前記支持体によって覆われる前記瓦のみを屋根から取り外すことと、
    前記屋根から取り外した前記瓦を前記支持体で覆った状態で、前記瓦を前記屋根に戻すことと、を含む、請求項1に記載の支持体の設置方法。
JP2017099784A 2017-05-19 2017-05-19 支持体、パネル構造体及び支持体の設置方法 Active JP6987531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017099784A JP6987531B2 (ja) 2017-05-19 2017-05-19 支持体、パネル構造体及び支持体の設置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017099784A JP6987531B2 (ja) 2017-05-19 2017-05-19 支持体、パネル構造体及び支持体の設置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018193809A JP2018193809A (ja) 2018-12-06
JP6987531B2 true JP6987531B2 (ja) 2022-01-05

Family

ID=64568921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017099784A Active JP6987531B2 (ja) 2017-05-19 2017-05-19 支持体、パネル構造体及び支持体の設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6987531B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111868607B (zh) 2018-03-19 2023-03-24 株式会社理光 图像显示设备、图像投影设备和移动体

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3036009U (ja) * 1996-08-09 1997-04-08 英樹 岩村 アンテナ支柱の取付装置
JP2002371678A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Misawa Homes Co Ltd 太陽電池付き瓦屋根
JP3157068U (ja) * 2009-11-12 2010-01-28 ナカダ産業株式会社 雄ネジボルト体取付構造
JP2011246928A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Otis co ltd 屋根上取付具の取付構造
JP5465196B2 (ja) * 2011-01-28 2014-04-09 三菱電機株式会社 設備固定防水構造
JP5271434B1 (ja) * 2012-04-13 2013-08-21 株式会社三原金属工業 屋根上構造物取付金具
US9394693B2 (en) * 2013-11-22 2016-07-19 Gregory S. Daniels Roof vent for supporting a solar panel
JP6334949B2 (ja) * 2014-02-21 2018-05-30 奥地建産株式会社 瓦屋根上設置物品用の瓦型支持固定金具
JP5898804B1 (ja) * 2015-04-27 2016-04-06 株式会社三原金属工業 外装板固定具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018193809A (ja) 2018-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010500495A (ja) Pvモジュール取付及び支持アッセンブリ並びにその取付け方法
JP5116238B2 (ja) ソーラーパネルの固定構造
JP4840539B2 (ja) 屋根材付き太陽光発電パネル及び屋根材付き軒先材
JP6865403B2 (ja) 太陽光発電装置
KR20180040161A (ko) 지붕설치용 태양광 발전기
JP6987531B2 (ja) 支持体、パネル構造体及び支持体の設置方法
JP6993130B2 (ja) 固定具及び被設置物構造体
JP4971937B2 (ja) 構造物支持装置、およびその設置方法
WO2018061696A1 (ja) 太陽光発電装置
JP7188266B2 (ja) 屋根延焼防止構造及び屋根延焼防止構造の施工方法
JP6851733B2 (ja) パネルアレイの取付構造及びパネルアレイを取り付ける方法
JP4749865B2 (ja) 太陽電池モジュール一体型屋根材、これに用いる固定部材及び太陽電池モジュールの交換方法
JP6474185B2 (ja) 太陽光発電パネルの施工方法
JP3177591U (ja) 屋根上設置物の取り付け構造
JP2011144575A (ja) 太陽光発電パネル設置屋根の構造及びその施工法
JP4679470B2 (ja) 瓦及び瓦敷設構造
JP6653540B2 (ja) 防水ユニット及び防水ユニットの製造方法
JPH10183898A (ja) 屋根設置物の固定具
JP6755004B2 (ja) 太陽光発電装置及び太陽光発電装置付き屋根
JP6993129B2 (ja) パネル用の固定具、パネル構造体及びパネルの設置方法
JP2018003246A (ja) パネルアレイ用の固定具
JP7161311B2 (ja) パネルの取付構造、パネル用の固定具、及び固定具の設置方法
JP6698347B2 (ja) 取付け装置
JP2013108311A (ja) 屋根材の葺設構造
JP2011144574A (ja) 太陽光発電パネル設置屋根の構造及びその施工法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6987531

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150