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JP6972891B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の制御装置に関する。
機関吸気通路内に配置されたコンプレッサ及び機関排気通路内に配置されたタービンを備えるターボチャージャと、ターボチャージャのタービンをバイパスする通路内を流れるガス量を制御するためのウエストゲートバルブと、を備え、バルブオーバラップ量が大きくかつウエストゲートバルブが閉弁された状態から、バルブオーバラップ量を小さくしかつウエストゲートバルブを開弁するときには、まずウエストゲートバルブを閉弁したままバルブオーバラップ量を小さくし、次いでウエストゲートバルブを開弁する、内燃機関の制御装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
バルブオーバラップ量が大きい状態でウエストゲートバルブが開弁されると、排気圧が一気に低下し、排気圧に対する吸気圧の差が一気に大きくなるので、機関吸気通路内の新気が機関燃焼室をすり抜けて機関排気通路に到るのが促進される。このとき機関燃焼室をすり抜けた新気は機関燃焼室などにある未燃燃料とともに機関排気通路内に流入する。このため、機関排気通路内に配置された触媒内に多量の新気及び未燃燃料が流入して触媒が過昇温されるおそれがあり、それにより触媒などの熱劣化が促進されるおそれがある。そこで特許文献1では、ウエストゲートバルブを閉弁したままバルブオーバラップ量が小さくされ、次いでウエストゲートバルブが開弁される。このようにすると、排気圧と吸気圧との差が大きくなるのが抑制され、機関燃焼室をすり抜ける新気の量が抑制されるので、触媒などの熱劣化を抑制することができる。
特開2011−190771号公報
しかしながら、バルブオーバラップ期間中に機関燃焼室をすり抜けるガスの量を更に抑制することが期待されている。
本発明によれば、機関吸気通路内に配置されたコンプレッサ及び機関排気通路内に配置されたタービンを備えるターボチャージャと、前記ターボチャージャのコンプレッサ下流の機関吸気通路内に配置されたコンプレッサを備えるスーパチャージャと、前記ターボチャージャのタービンをバイパスする通路内を流れるガス量を制御するためのウエストゲートバルブと、前記スーパチャージャのコンプレッサをバイパスする通路内を流れるガス量を制御するためのバイパスバルブと、バルブオーバラップ期間中に機関燃焼室をすり抜けるガス量があらかじめ定められた設定量よりも多いときに、前記ウエストゲートバルブの開度をその基本開度よりも小さくするとともに、前記バイパスバルブの開度をその基本開度よりも大きくするように構成された制御器と、を備える、内燃機関の制御装置が提供される。
バルブオーバラップ期間中に機関燃焼室をすり抜けるガスの量を更に抑制することができる。
内燃機関の全体図である。 スーパチャージャ及びターボチャージャの作動領域を示す線図である。 バイパスバルブの基本開度及びウエストゲートバルブの基本開度の一例を示す線図である。 SC圧力比/トータル圧力比に対するトルクなどの変化の一例を示す線図である。 補正係数の一例を示す線図である。 機関加速時におけるトルクなどの経時変化の一例を示す線図である。 本発明による実施例の開度算出ルーチンを実行するためのフローチャートである。
図1を参照すると、内燃機関の制御装置1は、複数の燃焼室又は気筒2aを有する機関本体2を備える。これら燃焼室2aは一方では、下流側吸気管3dを介してスーパチャージャSCのコンプレッサSCcの出口に連結される。スーパチャージャSCのコンプレッサSCcの入口は中間吸気管3mを介してターボチャージャTBのコンプレッサTBcの出口に連結される。ターボチャージャTBのコンプレッサTBcの入口には上流側吸気管3uが連結される。
下流側吸気管3d内には、スーパチャージャSCのコンプレッサSCcからのガス(空気のみ、又は、空気及びEGRガス)を冷却するためのインタークーラ4が配置される。下流側吸気管3d内には更に、下流側吸気管3d内の圧力である過給圧(インマニ圧とも称される。)を検出するための過給圧センサ5が配置される。一方、中間吸気管3m内には、ターボチャージャTBのコンプレッサTBcからのガスを冷却するためのインタークーラ6が配置される。上流側吸気管3u内にはエアフロメータ(図示しない)及びエアクリーナ(図示しない)が配置される。
スーパチャージャSCのコンプレッサSCcの駆動軸にはプーリSCpが取り付けられており、このプーリSCpは例えばベルト8を介してクランクプーリCpに連結される。したがって、機関運転が行われると、スーパチャージャSCのコンプレッサSCcが駆動される。なお、スーパチャージャSCは機械式過給機又は機関駆動式過給機とも称される。
燃焼室2aは他方では、上流側排気管9uを介してターボチャージャTBのタービンTBtの入口に連結される。ターボチャージャTBのタービンTBtの出口には下流側排気管9dが連結される。上流側排気管9u内には、上流側排気管9u内の圧力である排気圧を検出するための排気圧センサ10が配置される。また、下流側排気管9d内には触媒CATが配置される。
ターボチャージャTBのコンプレッサTBcの駆動軸はターボチャージャTBのタービンTBtの回転軸に連結されている。したがって、排気ガスによってタービンTBtが駆動されると、コンプレッサTBcが駆動される。なお、ターボチャージャTBは排気駆動式過給機とも称される。
中間吸気管3mと下流側吸気管3dとは、スーパチャージャSCのコンプレッサSCcをバイパスするSCバイパス管11scによって互いに連結される。また、SCバイパス管11sc内には、SCバイパス管11sc内を流れるガス量を制御するための電磁式のバイパスバルブ12scが配置される。バイパスバルブ12scの開度が小さくされると、コンプレッサSCc内を流れるガス量が多くなり、コンプレッサSCcの入口の圧力に対するコンプレッサSCcの出口の圧力の比であるSC圧力比が大きくなる。逆に、バイパスバルブ12scの開度が大きくされると、SC圧力比が小さくなり、バイパスバルブ12scの開度が例えば最大にされるとスーパチャージャSCの過給作用が停止される。
一方、上流側排気管9uと下流側排気管9dとは、ターボチャージャTBのタービンTBtをバイパスするTBバイパス管11tbによって互いに連結される。また、TBバイパス管11tb内には、TBバイパス管11tb内を流れるガス量を制御するための電磁式のウエストゲートバルブ12tbが配置される。ウエストゲートバルブ12tbの開度が小さくされると、タービンTBt内を流れるガス量が多くなり、コンプレッサTBcの入口の圧力に対するコンプレッサTBcの出口の圧力の比であるTB圧力比が大きくなる。逆に、ウエストゲートバルブ12tbの開度が大きくされると、TB圧力比が小さくなり、ウエストゲートバルブ12tbの開度が例えば最大にされるとターボチャージャTBの過給作用が停止される。
制御器又は電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バスによって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、CPU(マイクロプロセッサ)、入力ポート及び出力ポートを具備する。過給圧センサ5及び排気圧センサ10の出力電圧は対応するA/D変換器を介して入力ポートに入力される。更に、アクセルペダルにはアクセルペダルの踏み込み量に比例した出力電圧を発生する負荷センサが接続され、負荷センサの出力電圧は対応するAD変換器を介して入力ポートに入力される。更に、クランク角を検出するためのクランク角センサが入力ポートに接続される。CPUではクランク角センサからの出力パルスに基づいて機関回転数が算出される。一方、出力ポートはそれぞれ対応する駆動回路を介して、吸気制御弁7、バイパスバルブ12sc、及び、ウエストゲートバルブ12tbにそれぞれ接続される。
本発明による実施例では、例えば機関負荷L及び機関回転数Neにより表される機関運転状態領域が3つの領域、すなわち低負荷側の第1の領域R1、中負荷側の第2の領域R2、及び、高負荷側の第3の領域R3に分割される。機関運転状態が第1の領域R1内に属するときには、スーパチャージャSC及びターボチャージャTBの過給作用が停止される。言い換えると、自然吸気により機関運転が行われる。これに対し、機関運転状態が第2の領域R1内に属するときには、スーパチャージャSCの過給作用が停止されつつ、ターボチャージャTBの過給作用が行われる。一方、機関運転状態が第3の領域R3内に属するときには、スーパチャージャSC及びターボチャージャTBの過給作用が行われる。なお、図2において、FLは全負荷を表している。
また、本発明による実施例では、バイパスバルブ12scの目標開度Dsc及びウエストゲートバルブ12tbの目標開度Dtbがそれぞれあらかじめ算出され、バイパスバルブ12scの実際の開度及びウエストゲートバルブ12tbの実際の開度がそれぞれの目標開度Dsc,Dtbになるようにバイパスバルブ12sc及びウエストゲートバルブ12tbが制御される。バイパスバルブ12scの目標開度Dsc及びウエストゲートバルブ12tbの目標開度Dtbは例えば次式を用いてそれぞれ算出される。
Dsc=DscB・Ksc
Dtb=DtbB・Ktb
ここで、DscB及びKscはバイパスバルブ12scの基本開度及び補正係数、並びに、DtbB及びKtbはウエストゲートバルブ12tbの基本開度及び補正係数をそれぞれ表している。補正係数Ksc,Ktbは補正する必要がないときには1とされる。補正係数Ksc,Ktbが1よりも大きくされると、バイパスバルブ12scの目標開度Dsc及びウエストゲートバルブ12tbの開度Dtbは増大補正される。補正係数Ksc,Ktbが1よりも小さくされると、バイパスバルブ12scの目標開度Dsc及びウエストゲートバルブ12tbの開度Dtbは減少補正される。
本発明による実施例では、バイパスバルブ12scの基本開度DscB及びウエストゲートバルブ12tbの基本開度DtbBは機関運転状態、例えば機関負荷L及び機関回転数Neに基づいて算出される。図3には、バイパスバルブ12scの基本開度DscB及びウエストゲートバルブ12tbの基本開度DtbBの一例が示される。図3に示される例では、バイパスバルブ12scの基本開度DscBは、図3に実線で示されるように、概略的に言うと、機関負荷Lが高くなるにつれて小さくなる。一方、ウエストゲートバルブ12tbの基本開度DtbBは、図3に破線で示されるように、概略的に言うと、機関負荷Lが高くなるにつれて小さくなる。
一方、本発明による実施例では、TB圧力比に対するSC圧力比を圧力比割合(=SC圧力比/TB圧力比)と称すると、要求圧力比割合が例えば機関運転状態に基づいてあらかじめ設定されており、実際の圧力比割合が要求圧力比割合になるように、バイパスバルブ12scの開度及びウエストゲートバルブ12tbの開度が制御される。また、本発明による実施例では、要求過給圧が例えば機関運転状態に基づいてあらかじめ設定されており、実際の過給圧が要求過給圧になるように、バイパスバルブ12scの開度及びウエストゲートバルブ12tbの開度が制御される。言い換えると、実際の圧力比割合が要求圧力比割合になるようにかつ実際の過給圧が要求過給圧になるように、補正係数Ksc,Ktbが算出される。
さて、機関吸気弁及び機関排気弁が同時に開弁しているバルブオーバラップ期間中には、下流側吸気管3d内のガスが燃焼室2aをすり抜けて上流側排気管9uに到る。このように燃焼室2aをすり抜けるガスの量、すなわちすり抜け量が過度に多くなると、触媒CATなどの熱劣化が促進されるおそれがある。
そこで本発明による実施例では、すり抜け量が多いときに、ウエストゲートバルブ12tbの開度を小さくするとともに、バイパスバルブ12scの開度が大きくされる。その結果、排気圧が高くされる。したがって、排気圧に対する過給圧の差が小さくされるので、すり抜け量が抑制され、触媒などの耐久性がより高められる。
この場合、ウエストゲートバルブ12tbの開度が小さくされると、ターボチャージャTBのコンプレッサTBc内を流れる排気ガスの量が多くなるので、過給圧が過度に高くなると考えられるかもしれない。しかしながら、本発明による実施例では、スーパチャージャSCのコンプレッサSCc内を流れるガスの量が少なくされるので、過給圧が過度に高くなるのが抑制され、したがってトルクが過度に高くなるのが抑制される。すなわち、本発明による実施例では、機関トルクが目標値から逸脱するのを抑制しつつ、機関燃焼室をすり抜けるガス量を抑制することが可能である。
このように本発明による実施例では、すり抜け量が多いときに、ウエストゲートバルブ12tbの開度を小さくしかつバイパスバルブ12scの開度を大きくする、すり抜け抑制制御が行われる。この場合、すり抜け抑制制御により、ターボチャージャTBによる過給作用が強められ、スーパチャージャSCによる過給作用が弱められる、という見方もできる。あるいは、圧力比割合(SC圧力比/TB圧力比)が小さくされる、という見方もできる。更に、ターボチャージャTBのコンプレッサTBcの入口の圧力に対するスーパチャージャSCの出口の圧力の比をトータル圧力比と称すると、トータル圧力比に対するSC圧力比の割合(SC圧力比/トータル圧力比)が小さくされる、という見方もできる。
図4は、SC圧力比/トータル圧力比が変化されたときの、機関トルク、エアフロメータにより検出される空気量、上流側排気管9u内の圧力である排気圧、燃焼室2aをすり抜けるガスの量であるすり抜け量、触媒床温、バイパスバルブ12scの開度、及び、ウエストゲートバルブ12tbの開度の変化の一例を示している。図4に示される例では、SC圧力比/トータル圧力比が小さくなると、バイパスバルブ12scの開度が大きくなり、ウエストゲートバルブ12tbの開度が小さくなる。その結果、排気圧が高くなり、すり抜け量が少なくなり、触媒床温が低くなる。一方、空気量はわずかに減少し、トルクはほぼ一定に維持される。このように、SC圧力比/トータル圧力比が小さくされると、トルクがほぼ一定に維持されつつ、すり抜け量が少なくされる。なお、すり抜け量が少なくなると、一定量の空気を燃焼室2aに充填するのに必要な、燃焼室2a内への流入空気量は少なくなる。このため、SC圧力比/トータル圧力比が小さくなると、空気量が少なくなる。
更に詳しく説明すると、本発明による実施例のすり抜け抑制制御では、すり抜け量が推定される。このすり抜け量は、一例では、排気圧に対する過給圧の差に基づいて推定される。別の例では、上流側排気管9u又は下流側排気管9dに設けられた空燃比センサ又は酸素濃度センサにより検出された空燃比又は酸素濃度に基づいて、すり抜け量が推定される。
次いで、あらかじめ定められた設定量に対するすり抜け量の差DIF(=すり抜け量−設定量)が算出される。次いで、この差DIFに基づいて、上述の要求圧力比割合が補正される。具体的には、差DIFに基づいて補正係数KPRが算出され、この補正係数KPRにより要求圧力比割合が補正される(要求圧力比割合・KPR)。補正係数KPRの一例が図5に実線で示される。図5に示される例では、補正係数KPRは、差DIFが大きくなるにつれて小さくなり、更に、差DIFがゼロよりも大きいとゼロよりも小さく、差DIFがゼロよりも小さいとゼロよりも大きくなる。なお、補正係数KPRは補正する必要がないときには1とされる。
すなわち、差DIFがゼロよりも大きいとき、すなわちすり抜け量が設定量よりも多いときに、差DIFに基づいて要求圧力比割合が小さくされ、実際の圧力比割合がこの要求圧力比割合になるように、上述の補正係数Ksc,Ktbが算出される。この場合、圧力比割合を小さくするために、バイパスバルブ12scの開度が大きくされ、ウエストゲートバルブ12tbの開度が小さくされる。
また、図5に示される例では、差DIFがゼロよりも小さいとき、すなわちすり抜け量が設定量よりも少ないときに、差DIFに基づいて要求圧力比割合が大きくされ、したがってバイパスバルブ12scの開度が小さくされ、ウエストゲートバルブ12tbの開度が大きくされる。これに対し、別の実施例(図示しない)では、差DIFがゼロよりも小さいときには、補正係数KPRは1に保持され、したがって補正係数KPRによる要求圧力比割合の補正は行われない。
本発明による実施例のすり抜け抑制制御では更に、差DIFに基づいて、上述の要求過給圧が補正される。具体的には、差DIFに基づいて補正係数KSCPが算出され、この補正係数KSCPにより要求過給圧が補正される(要求過給圧・KSCP)。補正係数KSCPの一例が図5に実線で示される。図5に示される例では、補正係数KSCPは、差DIFが大きくなるにつれて小さくなり、更に、差DIFがゼロよりも大きいとゼロよりも小さく、差DIFがゼロよりも小さいとゼロよりも大きくなる。なお、補正係数KSCPは補正する必要がないときには1とされる。
すなわち、差DIFがゼロよりも大きいとき、すなわちすり抜け量が設定量よりも多いときに、差DIFに基づいて要求過給圧が低くされ、実際の過給圧がこの要求過給圧になるように、上述の補正係数Ksc,Ktbが算出される。この場合、過給圧を低くするために、バイパスバルブ12scの開度が大きくされ、ウエストゲートバルブ12tbの開度が大きくされる。
また、図5に示される例では、差DIFがゼロよりも小さいとき、すなわちすり抜け量が設定量よりも少ないときに、差DIFに基づいて要求過給圧が大きくされ、したがってバイパスバルブ12scの開度が小さくされ、ウエストゲートバルブ12tbの開度が小さくされる。これに対し、別の実施例(図示しない)では、差DIFがゼロよりも小さいときには、補正係数KSCPは1に保持され、したがって補正係数KSCPによる要求過給圧の補正は行われない。
図6は、機関加速運転が行われたときの、トルク、排気圧、バイパスバルブ12scの開度、ウエストゲートバルブ12tbの開度、すり抜け量、及び、触媒床温の経時変化の一例を示している。また、図6の実線は本発明による実施例のすり抜け抑制制御が行われた場合を、図6の破線は本発明による実施例のすり抜け抑制制御が行われない場合を、それぞれ示している。
図6に示される例では、時間t1においてすり抜け量が設定量よりも多くなると、本発明による実施例のすり抜け抑制制御が開始される。その結果、バイパスバルブ12scの開度が大きくされ、ウエストゲートバルブ12tbの開度が小さくされ、過給圧が低くされ、したがってすり抜け量が少なくされる。これにより、触媒床温が上限温度を越えるのが阻止される。なお、図6に示される例では、触媒床温が上限温度を越えないように、上述の設定量があらかじめ設定されているという見方もできる。
図7は本発明による実施例のバイパスバルブ12sc及びウエストゲートバルブ12tbの開度算出を実行するためのルーチンを示している。このルーチンはあらかじめ定められた設定時間ごとの割り込みによって実行される。図7を参照すると、ステップ100では、すり抜け量が推定される。続くステップ101では補正係数KPR,KSCPが算出される。続くステップ0102では補正係数Ksc,Ktbが算出される。続くステップ103では基本開度DscB,DscBが算出される。続くステップ104ではバイパスバルブ12scの目標開度Dsc及びウエストゲートバルブ12tbの目標開度Dtbがそれぞれ算出される。
1 制御装置
2 機関本体
2a 燃焼室
3d,3m,3u 吸気管
9u,9d 排気管
11sc,11tb バイパス管
12sc バイパスバルブ
12tb ウエストゲートバルブ
30 電子制御ユニット
SC スーパチャージャ
SCc スーパチャージャのコンプレッサ
TB ターボチャージャ
TBc ターボチャージャのコンプレッサ
TBt ターボチャージャのタービン
CAT 触媒

Claims (1)

  1. 機関吸気通路内に配置されたコンプレッサ及び機関排気通路内に配置されたタービンを備えるターボチャージャと、
    前記ターボチャージャのコンプレッサ下流の機関吸気通路内に配置されたコンプレッサを備えるスーパチャージャと、
    前記ターボチャージャのタービンをバイパスする通路内を流れるガス量を制御するためのウエストゲートバルブと、
    前記スーパチャージャのコンプレッサをバイパスする通路内を流れるガス量を制御するためのバイパスバルブと、
    バルブオーバラップ期間中に機関燃焼室をすり抜けるガス量があらかじめ定められた設定量よりも多いときに、前記ウエストゲートバルブの開度をその基本開度よりも小さくするとともに、前記バイパスバルブの開度をその基本開度よりも大きくするように構成された制御器と、
    を備える、内燃機関の制御装置。
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