JP6956662B2 - 噴出器 - Google Patents
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Description
なお、以下の実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
送液チューブ23は、容器21内の液体組成物を吸引、送液するためのもので、一端が容器21内に配置され、他端側がボディ4に取り付けられたバルブ部24に接続されている。
シリンダー29の内部には、ピストン30との間に形成された環状のシリンダー室29aが設けられている。シリンダー室29aは、シリンダー29の内側だけでなくピストン30の内側にも形成され、バルブ部24を介して容器21から供給される液体組成物を収容可能となっている。シリンダー室29aの最大容積(図1の状態における容積)は、一度のトリガー31の牽曳操作でノズル部材26から噴出する液体組成物の量以上である。
第1部分51は、シャフト部30aとX方向の幅Wで交差している。シャフト部30aの直径(第1部分51と交差する位置のシャフト部30aの直径)をDとすると、W/D(%)で示される数値は、25%以上、50%以下であることが好ましい。W/D(%)で示される数値が25%未満の場合、第1部分51の第1曲げ剛性が小さくなり、ピストン30のY方向への移動によるポンピング時にシリンダー室29a内の液体組成物の液圧による第1部分51の変形が大きくなる。その結果、摺動部30cの連動性が悪くなり使用性が低下する可能性がある。W/D(%)で示される数値が50%を超える場合、第2部分52の第2曲げ剛性が大きくなり、横荷重を受けてシャフト部30aが変位したときに、フランジ部30bの変形が小さくなり、摺動部30cの変位が大きくなる可能性がある。
ただし、第1部分51において、厚さに分布が存在する場合、曲げ剛性についても分布が生じ、液体組成物の液圧による変形特性に偏りが生じる可能性があるため、第1部分51は、径方向に連続的な面形状である構成であることが好ましい。
図5に示すように、第1部分51の厚さt1は、第2部分52の厚さt2よりも厚い。第1部分51の上面(+Y側の面)51aは、第2部分52の上面52aよりも+Y側に突出している。第1部分51の下面(−Y側の面)51bは、第2部分52の下面52bよりも−Y側に突出している。第1部分51の上面51aの周方向の位置及び長さは、第1部分51の下面51bの周方向の位置及び長さと略同一である。
フランジ部30bは、第1部分51及び第2部分52の双方でシャフト部30aの−Y側端部よりも+Y側に離間した位置でシャフト部30aに接続されている。フランジ部30bとシャフト部30aとの接続位置とは、第1部分51の下面51b及び第2部分52の下面52bがシャフト部30aに接続する位置である。
第2部分52と摺動部30cとの接続位置とは、第2部分52におけるY方向中央位置(厚さ方向中央位置)が摺動部30cに接続する位置である。摺動部30cにおいて第2部分52が接続されるY方向の位置としては、摺動部30cのY方向の長さL1の50%以上、67%以下の長さL3で摺動部30cの−Y側端部よりも離間した位置であることが好ましい。
XZ平面と平行な面に対するフランジ部30bの交差角度θ(以下、傾斜角度θと称する)と横荷重によるシャフト部30aの変位(回転角度)について説明する。
フランジ部30bは、第1部分51及び第2部分52の双方がXZ平面と平行な面に対して同一の傾斜角度θで交差している。なお、傾斜角度θは、フランジ部30bと摺動部30cとの接続位置に対して、フランジ部30bとシャフト部30aとの接続位置が+Y側にある場合をプラス(+)とし、−Y側にある場合をマイナス(−)とする。
(B)フランジ部30bの傾斜方向に対して、シャフト部30aの変位方向が90°±45°の範囲内にある場合、フランジ部30bの軸方向に直交する方向(構造外)に力が作用(面外力)し、フランジ部30bが変形することにより、摺動部30cへの荷重伝播力が低下する。
(C)フランジ部30bの傾斜方向に対して、シャフト部30aの変位方向が180°±45°の範囲内にある場合、すなわちシャフト部30aがフランジ部30bをフランジ軸方向に引っ張る場合は、フランジ部30bの軸方向(構造内)に力が伝わり(面内力)、摺動部30cへの荷重伝播力が高くなる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができる。
表1に示す仕様に従い、上記ピストンをサンプルとし、各サンプルに対して強度解析ソフト(LS-DYNA,株式会社JSOL製)を用いて解析した。比較例1〜3については、第1部分を有さずに第2部分のみを有するフランジ部30bとした。サンプルの解析では、摺動部がシリンダーの内周面から離れるタイミングを横加重とともに測定した。また、サンプルの解析では、ピストン30をシリンダー29にセット後、ピストン30の−Y側への移動に伴い3kgf(≒29.43N)の内圧(反力)が加わったときの摺動部30cの反り上がり量(mm)を測定した。さらに、サンプルの解析においては、シャフト部近傍におけるフランジ部内の最大引張応力(kg/mm2)を測定した。
横荷重については、摺動部30cの変位を小さくして、摺動部30cと内周面29fとの間に隙間が形成されにくくなる点を考慮して、5.6kgf以上を適合範囲とした。摺動部30cの反り上がり量については、フランジ部30bの変形を抑え、トリガー31の動作と液体組成物の噴霧とのタイミングのずれを抑制する点を考慮して、0.35mm以下を適合範囲とした。フランジ部30b内最大引張応力については、摺動部30cの反り上がり量と同様に、トリガー31の動作と液体組成物の噴霧とのタイミングのずれを抑制する点を考慮して、0.45kg/mm2以下を適合範囲とした。各例について、上記の横荷重、摺動部30cの反り上がり量及びフランジ部30b内最大引張応力の全てが適合範囲であれば、OKとなるサンプルについては「○」の評価とし、それ以外のサンプルについては、NGとなる「×」の評価とした。
Claims (8)
- 容器内に収容された液体組成物を噴出する噴出装置を備える噴出器であって、
前記噴出装置は、
トリガーレバーの操作により前記容器内から前記液体組成物を吸引しかつ圧送するポンプを備え、
前記ポンプは、
噴出方向に向けて開口するシリンダーと、
前記シリンダーとの間にシリンダー室を形成するとともに、前記シリンダーの内周面に沿って摺動するピストンとを備え、
前記シリンダーは、
前記内周面を有するとともに、前記摺動方向で前記開口と逆側に配置された底面とを有する本体部と、
前記底面から前記開口側に前記摺動方向に沿って前記本体部と同軸で延びる内芯部とを有し、
前記ピストンは、
前記シリンダーの開口側で前記トリガーレバーと連結され前記シリンダーの底面側に向けて開口し前記内芯部が挿入される前記摺動方向に延びる空洞部を有するシャフト部と、
前記内周面に沿って摺動する摺動部と、
前記シャフト部と前記摺動部とを径方向に連結する連結部とを有し、
前記連結部は、前記摺動方向の曲げに関して、第1曲げ剛性を有する第1部分と、前記第1曲げ剛性よりも小さい第2曲げ剛性を有する第2部分とを有し、
前記第1部分は、前記シャフト部を中心として前記トリガーレバーの長さ方向で前記シャフト部と前記摺動部とを連結し、
前記第2部分は、前記シャフト部を中心として前記トリガーレバーの長さ方向と直交する方向で前記シャフト部と前記摺動部とを連結していることを特徴とする噴出器。 - 前記第1曲げ剛性は、前記液体組成物を介して前記連結部に加わる荷重に基づき設定され、
前記第2曲げ剛性は、前記シャフト部に加わる前記摺動方向と直交する方向の荷重に基づき設定されている、請求項1記載の噴出器。 - 前記第1部分及び前記第2部分は、前記シャフト部を挟んだ両側にそれぞれ配置されている、請求項1または2に記載の噴出器。
- 前記第1部分及び前記第2部分は、前記シャフト部を挟んだ両側にそれぞれ対称に配置されている、請求項3記載の噴出器。
- 前記第1部分及び前記第2部分は、前記シャフト部と前記摺動部とを連続的に連結している、請求項1から4のいずれか一項に記載の噴出器。
- 前記第1部分は、第1曲げ剛性に対応する厚さを有し、
前記第2部分は、第2曲げ剛性に対応し前記第1部分より薄い厚さを有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の噴出器。 - 前記連結部は、前記摺動部に接続する前記摺動方向の中央位置が、前記シャフト部に接続する前記摺動方向の中央位置よりも前記底面側に配置された傘状に形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の噴出器。
- 前記第1部分の厚さは、1.5mm以上、2.5mm以下に形成され、
前記第2部分の厚さは、0.6mm以上、0.8mm以下に形成されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の噴出器。
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