JP6951678B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
この種の定着装置として、特許文献1には、定着時に加圧部材の表面を冷却する冷却機構を備え、加圧部材の表面温度が上昇してホットオフセット画像が生じることを防止する構成が記載されている。
図2は、実施形態に係るプリンタ100を示す概略構成図である。図2に示すように、プリンタ100は、記録媒体である用紙Pにトナー像を形成する画像形成部110と、画像形成部110でトナー像が形成された用紙Pにトナー像を定着させる定着装置40と、画像形成部110に用紙Pを供給する給紙部120とを備える。
第二光書込ユニット1CKは、駆動中のシアン用感光体3C及びブラック用感光体3Kに対して、レーザー光をそれぞれ回転軸線方向に偏向されながら照射することで、光走査処理を行う。これにより、シアン用感光体3C及びブラック用感光体3Kには、シアンの画像情報及びブラックの画像情報に基づいた静電潜像がそれぞれ形成される。
図1に示す定着装置40は、ベルト定着方式であり、用紙Pの未定着トナーTが担持された表面に接触する定着部材として定着ベルト41を備える。定着ベルト41は、定着ベルト駆動ローラである定着ローラ42と、定着ベルト従動ローラである加熱ローラ43とに張架される。
定着装置40は、定着ベルト41にテンションを与えるテンションローラ46を備える。テンションローラ46は、円筒形をしたアルミニウム管で形成される。
定着装置40は、定着ローラ42の下方に加圧部材としての加圧ローラ44を備える。加圧ローラ44は、定着ローラ42に対して定着ベルト41を挟んで対峙するように設けられており、加圧機構440により定着ベルト41を介して定着ローラ42に加圧される。
定着ローラ42と加圧ローラ44とは、定着ベルト41を挟んで対向して配置されるゴムローラである。加圧ローラ44が定着ベルト41を介して定着ローラ42の中心方向に加圧されることにより、加圧ローラ44と定着ベルト41との間で定着ニップNが形成される。
定着ベルト41は、定着ローラ42が回転駆動することにより回転し、加圧ローラ44は定着ローラ42の回転駆動によって回転する定着ベルト41に連れ回り、図1中の反時計回り方向(矢印「E」方向)に回転する。このとき、定着ベルト41の外周面の表面移動速度と、加圧ローラ44の表面移動速度とは同速となる。
さらに、図1に示すように、定着装置40は、加圧ローラ44の表面を清掃する加圧ローラクリーニング装置410を備える。
また、定着装置40は、加圧ローラ44の表面温度を検出する加圧表面温度センサ445を備える。
定着ニップNを通過した用紙Pは、ニップ部出口で定着分離板48により定着ベルト41から分離され、定着ニップNに対して用紙Pの搬送方向下流側に配置された定着後搬送ローラ対49によって定着装置40の外に排出される。定着ニップNと定着後搬送ローラ対49との間の定着出口部には、用紙Pが所定のタイミングで通過していることを確認するために排紙センサ59を配置している。
定着後搬送ローラ対49を通過した用紙Pは、搬送切替装置50内の搬送経路及び排紙路51を通り、プリンタ100本体の外に送り出される。
近年、画像形成装置の高生産性化やカラー化が急速に進展するとともに、両面印刷機構を備えたものも多く普及するに至っている。そのため、画像形成装置に搭載される定着装置においても、高速化への対応を一段と進める必要が生じている。近年では記録媒体を加熱する加熱部材が、複数の張架ローラによって張架されたフィルム状のベルト部材(定着ベルト)で構成された定着装置が知られている。
定着ニップを形成する部材をクリーニングウェブでクリーニングする定着装置では、一連の定着ジョブを終了するごとに、クリーニングウェブの新たな部分を、定着ニップを形成する部材の周面に送り出し、クリーニングを行うウェブの巻取りを実行する。これにより、クリーニングウェブの未使用の部分を用いてクリーニング対象の部材の表面を拭うことができ、クリーニング性の維持・向上を図ることができる。
このような問題は、加圧ローラにヒータを持たない構成や加圧ローラに肉厚の弾性層を有する構成に限らず、定着時に加圧ローラの表面がトナーを溶融する温度よりも低温となる構成であれば、生じ得る問題である。
定着後加圧部材加熱清掃動作で、加圧ローラ44の表面温度をトナーの溶融温度以上とすることで、加圧ローラ44に固着したトナーが溶融し、加圧ローラクリーニング装置410で容易に除去することができるようになる。これにより、加圧ローラ44の表面にトナーが付着したままの状態となることを防止できる。
すなわち、プリンタ100における印刷動作終了後となる定着動作終了後に加圧ローラ44を定着ベルト41から離間させず、所定の時間、当接状態を維持する。さらに、この所定の時間の間は、加圧ローラクリーニング装置410の清掃ウェブ11の加圧ローラ44に対する当接状態も維持する。また、この所定の時間の間は、定着ヒータ45による定着ベルト41の加熱も継続する。
加圧ローラ44は、定着ローラ42の弾性層に対して硬度(ショア硬さ[Hs])が200[%]以下(二倍以下)の弾性層を芯金に設けている。
定着ローラ42に対して加圧ローラ44の硬度が高過ぎる場合、定着ローラ42に加圧ローラ44が深くめり込み、図3(a)に示すように、定着ニップNが上に凸となる。定着ニップNが上に凸となると、定着ベルト41のニップを形成する部分の長さが加圧ローラ44のニップを形成する部分の長さよりも長くなり、定着ベルト41と加圧ローラ44との間で線速差が生じる。この線速差が生じると、定着ニップNを通過する用紙Pの上面に接触する定着ベルト41と下面に接触する加圧ローラ44とに線速差があることに起因して、用紙Pに皺が生じ易くなる。
また、加圧ローラ44を弾性化することにより、任意の加圧力に対して加圧ローラ44が変形し易くなり、定着ニップNのニップ幅(表面移動方向の長さ)を広く確保することができる。
また、加圧ローラ44として軸方向中央部が軸方向両端部よりも外径の大きい鼓形状のローラ部材を用いた場合、熱膨張による変形量が大きくなると、所定の鼓形状が崩れて定着ニップNにおけるニップ圧の均一性が損なわれることがある。
加圧ローラクリーニング装置410は、ウェブ接離機構によって加圧ローラ44に対してウェブ当接ローラ11cを接離することで、清掃ウェブ11を加圧ローラ44から接離する。
加圧ローラ44の表面にトナーが付着したままとなると、加圧ローラ44の表面に付着したトナーの塊が経時で大きくなり、何らかの原因で加圧ローラ44から離脱すると、装置内汚染や用紙Pの裏汚れ、黒ポチ等の不具合の原因となる。
オフセットトナーが付着し易い条件としては、定着性の悪いトナーを用いる場合、用紙Pの平滑性が低い場合、ハーフトーン画像等のトナー同士の結合が弱い画像を形成する場合、などを挙げることができる。
制御部200は、使用者が操作パネル300から入力する、画像形成が行われる用紙Pの種類、坪量、用紙サイズ、銘柄、厚み等の用紙Pの特性を示すパラメータに基づいて定着後加圧部材加熱清掃動作の要否を判断する。
プリンタ100での印刷動作が開始されると、印刷動作が終了したか否かの判断を行う(S11)。印刷動作が終了していない間(S11で「No」)は、定着装置40は通常の定着動作を継続する。印刷動作が終了すると(S11で「Yes」)、制御部200は印刷動作の間に通紙した用紙Pの特性を示すパラメータの情報を取得する(S12)。
また、定着後加圧部材加熱清掃動作は、通紙後に加圧ローラ44の温度を上げる制御のため、通紙前に加圧ローラ44が熱によって変形することを抑制でき、定着ニップNを通過する用紙Pにストレスを与えることなく通紙が可能となる。このため、定着装置40での搬送性能を高めることが出来る。
プリンタ100での印刷動作が開始されると、印刷動作が終了したか否かの判断を行う(S21)。印刷動作が終了していない間(S21で「No」)は、定着装置40は通常の定着動作を継続する。印刷動作が終了すると(S21で「Yes」)、制御部200は印刷動作の間に通紙した用紙Pの特性を示すパラメータの情報を取得する(S22)。
例えば、非コート紙の坪量が80[gsm]の用紙Pの場合は表7では「1」であり、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行する。コート紙の場合は坪量に関係なく「0」であり、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行しない。また、用紙Pの銘柄によって制御を変更する場合は、銘柄毎に「0」あるいは「1」を予め設定し、制御部200の記憶部に記憶する。
定着動作終了後に加圧ローラ44を定着ベルト41に圧接させて一定時間回転させる定着後加圧部材加熱清掃動作の実行中には、加圧ローラ44の表面上に付着したトナーを溶融させて除去することを優先させる。このため、定着装置40及びプリンタ100を待機状態に移行させる動作や、新たな通紙を開始する動作、リロード等の他の動作への移行を禁止する。
通紙する前の用紙Pの温度によってオフセットトナーの発生量が異なるため、周囲環境によって切り替えることで、定着後加圧部材加熱清掃動作の際のクリーニング性能を周囲環境によらず一定にできる。
Σ(「通紙方向の長さ」×『紙種紙厚毎の積算比率「γ」』÷100)≧開始閾値
・・・・(1)
算出した積算距離が開始閾値以上となった場合、定着動作の後に定着後加圧部材加熱清掃動作を実行する。
例えば、表9中の紙種が「非コート紙」で紙厚が「2」のように積算比率が200[%]とすれば、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行すると判断するのに必要な通紙枚数は、積算比率が100[%]の場合に対して1/2倍となる。また、表9中の紙種が「非コート紙」で紙厚が「5」のように積算比率が50[%]とすれば、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行すると判断するのに必要な通紙枚数は、積算比率が100[%]の場合に対して2倍となる。
用紙P等の記録媒体のトナー像等の未定着画像が形成された面に接触して未定着画像を定着する定着ベルト41等の定着部材と、定着部材を加熱する定着ヒータ45等の定着加熱手段と、定着部材との間で記録媒体を挟持する定着ニップN等の定着ニップを形成する加圧ローラ44等の加圧部材と、加圧部材の表面を清掃する加圧ローラクリーニング装置410等の加圧清掃手段とを備える定着装置40等の定着装置において、未定着画像の定着を行う定着動作の後に、加圧部材の表面温度が定着動作のときよりも高温となるように加熱して、加圧清掃手段によって清掃する定着後加圧部材加熱清掃動作を実行することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、加圧部材の表面温度が定着動作のときよりも高温となるように加熱し、トナー等の画像形成物質の溶融温度以上とすることで、加圧部材に固着した画像形成物質を溶融できる。そして、画像形成物質が溶融した状態の加圧部材を加圧清掃手段によって清掃することで、画像形成物質を容易に除去することができ、加圧部材の表面に画像形成物質が付着したままの状態となることを防止できる。
態様Aにおいて、用紙P等の記録媒体の紙種、紙厚及び銘柄等の情報に基づいて定着後加圧部材加熱清掃動作における加圧ローラ44等の加圧部材の加熱条件を変更することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、トナー等の画像形成物質が加圧部材に移行し易い記録媒体に対して定着動作を行った場合は、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行する。これにより、加圧部材の表面に画像形成物質が付着したままの状態となることを防止できる。また、画像形成物質が加圧部材に移行し難い記録媒体に対して定着動作を行った場合は、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行しない。これにより、画像形成物質が加圧部材に付着し難い条件でのダウンタイムの短縮を図ることができる。
態様AまたはBにおいて、装置の設置環境の温度等の設置環境条件の検出結果に基づいて定着後加圧部材加熱清掃動作における当接維持時間等の加圧部材の加熱条件を変更することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、加熱条件を設置環境の条件に基づいて切り替えることで、定着後加圧部材加熱清掃動作の際の清掃性能を設置環境に寄らず一定にできる。
態様BまたはCにおいて、変更する加熱条件が、加圧ローラ44等の加圧部材の目標温度であることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、トナー等の画像形成物質が加圧部材に移行し易い用紙P等の記録媒体に対して定着動作を行った場合は、定着後加圧部材加熱清掃動作における加圧部材の目標温度を高く設定する。これにより、加圧部材の表面に固着した画像形成物質を溶融させ、回収性を向上する。また、画像形成物質が加圧部材に移行し難い記録媒体に対して定着動作を行った場合は、定着後加圧部材加熱清掃動作における加圧部材の目標温度を低く設定する。これにより、加圧部材が目標温度に到達するまでの時間を短縮し、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行する時間の適切化を図り、加圧部材に画像形成物質が移行し難い記録媒体の条件でのダウンタイムを短縮することができる。
態様B乃至Dの何れかの態様において、変更する加熱条件が、加圧ローラ44等の加圧部材に対する加熱時間であることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行する時間の適切化を図り、加圧部材に画像形成物質が移行し難い用紙P等の記録媒体の条件でのダウンタイムを短縮することができる。
態様A乃至Eの何れかの態様において、定着ベルト41等の定着部材に対して加圧ローラ44等の加圧部材を接離する加圧機構440等の接離機構を備え、定着後加圧部材加熱清掃動作の際には、定着部材に加圧部材を接触させた状態を維持し、定着ヒータ45等の定着加熱手段により加熱された定着部材によって加圧部材を加熱することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着加熱手段によって加圧部材を加熱することが可能となり、加圧部材を加熱するための手段が不要となる。また、加圧部材として弾性層を有するローラ部材を用いる場合、定着部材によって加圧部材の表面を加熱することにより、加圧部材の弾性層を表面以上の温度に加熱する必要がなくなり、弾性層が熱膨張によって変形することを抑制できる。さらに、接離機構を制御して定着部材に対する加圧部材の接触時間を変更することにより、定着後加圧部材加熱清掃動作の際の加圧部材の加熱時間等の加熱条件を変更することが可能となる。
態様Fにおいて、用紙Pの記録媒体の銘柄等の特性の情報に基づいて定着後加圧部材加熱清掃動作における定着ベルト41等の定着部材の目標温度を変更することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着動作を行った記録媒体の情報に応じて定着部材の目標温度を変更することで、定着部材から熱を受け取る側の加圧ローラ44等の加圧部材が目標温度に到達するまでの時間の短縮を図ることができる。このため、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行することによるダウンタイムを短縮することが出来る。
態様A乃至Gの何れかの態様において、加圧ローラ44等の加圧部材を冷却する冷却機構450等の冷却手段を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、加圧部材の表面温度が過剰に上昇することを防止でき、加圧部材の表面温度が高過ぎることに起因するホットオフセットやトナーブリスターの発生を防止し、画像品質の低下を防止できる。
態様A乃至Hの何れかの態様において、加圧ローラクリーニング装置410等の加圧清掃手段は、加圧ローラ44等の加圧部材に接触する清掃ウェブ11等の帯状清掃部材と、帯状清掃部材を移動させ、帯状清掃部材における加圧部材に接触する箇所を異ならせるウェブ巻取モータ及びウェブ巻取軸11a等の清掃部材移動機構とを備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、加圧部材に対して帯状清掃部材の付着物の無い部分を用いて清掃し続けることが可能となり、加圧部材の表面に対するクリーニング性を維持することが可能となる。
態様Iにおいて、用紙Pの銘柄等の記録媒体の情報に基づいて、ウェブ巻取モータ及びウェブ巻取軸11a等の清掃部材移動機構による清掃ウェブ11等の帯状清掃部材の移動量を変更することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、トナー等の画像形成物質が加圧部材に移行し易い用紙P等の記録媒体に対して定着動作を行った場合は、帯状清掃部材の移動量を大きく設定することで良好なクリーニング性を維持できる。一方、画像形成物質が加圧部材に移行し難い記録媒体に対して定着動作を行った場合は、帯状清掃部材の移動量を小さく設定することで、帯状清掃部材の使用量を抑制でき、帯状清掃部材の長寿命化を図ることができる。
態様A乃至Jの何れかの態様において、加圧ローラクリーニング装置410等の加圧清掃手段は、加圧ローラ44等の加圧部材に接触する清掃ウェブ11等の清掃部材を備え、用紙P等の記録媒体の情報に基づいて、定着後加圧部材加熱清掃動作の際の加圧部材に対する清掃部材の接触圧を変更する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、トナー等の画像形成物質が加圧部材に移行し易い用紙P等の記録媒体に対して定着動作を行った場合は、当接圧等の接触圧を高くして良好なクリーニング性を得ることができる。一方、画像形成物質が加圧部材に移行し難い記録媒体に対して定着動作を行った場合は、接触圧を低くして加圧部材と清掃部材との寿命の低下を抑制できる。
態様A乃至Kの何れかの態様において、定着後加圧部材加熱清掃動作の実行の可否を判断する用紙P等の記録媒体の搬送数(積算距離等)の閾値、または、搬送時間の閾値を、記録媒体の情報に基づいて変更することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着を行った記録媒体の特性によって加圧ローラ44等の加圧部材に付着した画像形成物質を回収するタイミングの適正化を図ることができる。また、記録媒体の特性によっては定着後加圧部材加熱清掃動作を実行しないことで、定着後加圧部材加熱清掃動作が繰り返し実行されることによるダウンタイムを短縮することができる。
態様A乃至Lの何れかの態様において、用紙P等の記録媒体の搬送距離の積算距離に対して閾値を設け、積算距離が閾値以上となったときに定着後加圧部材加熱清掃動作を実行する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、積算距離が閾値以上となったときに定着後加圧部材加熱清掃動作を実行することで加圧ローラ44等の加圧部材に付着した画像形成物質を回収するタイミングの適正化を図ることができる。また、積算距離が閾値未満のときには、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行しないことで、定着後加圧部材加熱清掃動作が繰り返し実行されることによるダウンタイムを短縮することができる。
態様Mにおいて、積算距離は、用紙P等の記録媒体の搬送距離に積算比率等の所定の係数を掛けて積算することで算出し、記録媒体の情報に基づいて、所定の係数を変更することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、記録媒体毎に最適なタイミングで定着後加圧部材加熱清掃動作を実行できる。
態様MまたはNにおいて、定着後加圧部材加熱清掃動作を実行したとき、定着動作の終了後に定着後加圧部材加熱清掃動作を実行しなかったとき、及び、定着動作の中断動作があったときに、積算距離をリセットすることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、不要な定着後加圧部材加熱清掃動作を誤って実行してしまうことを防止でき、ダウンタイムの発生を防止できる。
態様A乃至Oの何れかの態様において、用紙P等の記録媒体の情報に基づいて、定着後加圧部材加熱清掃動作の実行の可否を判断する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、記録媒体毎に最適なタイミングで定着後加圧部材加熱清掃動作を実行でき、さらに、不要な定着後加圧部材加熱清掃動作を誤って実行してしまうことを防止してダウンタイムの発生を防止できる。
態様A乃至Pの何れかの態様において、定着後加圧部材加熱清掃動作の実行時には他の動作への移行を禁止する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着後加圧部材加熱清掃動作による加圧ローラ44等の加圧部材上のトナー等の画像形成物質の除去を他の動作に対して優先して実行することができる。これにより、加圧部材の表面に画像形成物質が付着したままの状態となることを防止できる。
態様A乃至Qの何れかの態様において、定着部材は、無端ベルトからなる定着ベルト41等の定着ベルトであり、定着ヒータ等の定着加熱手段を有する加熱ローラ43等の加熱ローラと、内部に熱源を持たず、芯金に弾性層を設けた構造で加圧部材との間に定着部材を挟んで定着ニップN等の定着ニップを形成する定着ローラ42等の定着ローラとの間に定着ベルトを張架し、加圧部材は、定着ローラの弾性層に対して硬度が200[%]以下の弾性層を芯金に設けた加圧ローラ44等の加圧ローラであることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、定着ベルトを用いる構成では、定着ベルトの温度を所定値に維持することが容易となり、画像形成装置が高速化されても、定着ニップN等のニップ部に充分な熱量を供給することが可能となる。また、定着ローラの弾性層に対して硬度が200[%]以下の弾性層を芯金に設けた加圧ローラを用いることで、平行ニップでニップ幅の広い定着ニップを形成でき、皺の発生を抑制し、且つ、画像形成装置の高速化に対応することができる。
トナー等の画像形成物質が表面に付着し得る加圧ローラ44等の被清掃体と、被清掃体の表面を清掃する加圧ローラクリーニング装置410等の清掃手段とを備え、未定着の画像形成物質を用紙P等の記録媒体に定着する定着装置40等の定着装置において、未定着の前記画像形成物質の定着を行う定着動作の後に、被清掃体の表面温度が定着動作のときよりも高温となるように加熱して、清掃手段によって清掃する定着後被清掃体加熱清掃動作を実行することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、被清掃体の表面温度が定着動作のときよりも高温となるように加熱し、画像形成物質の溶融温度以上とすることで、被清掃体に固着した画像形成物質を溶融できる。そして、画像形成物質が溶融した状態の被清掃体を清掃手段によって清掃することで、画像形成物質を容易に除去することができ、被清掃体の表面に画像形成物質が付着したままの状態となることを防止できる。
用紙P等の記録媒体に画像を形成する画像形成部110等の画像形成手段と、記録媒体に前記画像を定着させる定着手段とを備えるプリンタ100等の画像形成装置において、定着手段として、態様A乃至Sの何れかの態様に係る定着装置40等の定着装置を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、装置内汚染や用紙Pの裏汚れ、黒ポチ等の加圧部材または被清掃体の表面に画像形成物質が付着したままとなることに起因する不具合の発生を抑制できる。
1YM 第一光書込ユニット
1CK 第二光書込ユニット
2 作像ユニット
3 感光体
3Y イエロー用感光体
3C シアン用感光体
3K ブラック用感光体
3M マゼンタ用感光体
4 現像装置
5 帯電装置
6 ドラムクリーニング装置
11 清掃ウェブ
11a ウェブ巻取軸
11b ウェブ保持軸
11c ウェブ当接ローラ
30 給紙路
31 転写前搬送路
32 手差し給紙路
33 手差しトレイ
34 レジストローラ対
35 搬送ベルトユニット
36 搬送ベルト
37 搬送駆動ローラ
38 搬送従動ローラ
40 定着装置
41 定着ベルト
42 定着ローラ
43 加熱ローラ
44 加圧ローラ
44a 加圧ローラ軸
45 定着ヒータ
46 テンションローラ
47 入口ガイド板
48 定着分離板
49 定着後搬送ローラ対
50 搬送切替装置
51 排紙路
52 排紙ローラ対
53 排紙トレイ
54 再送路
55 スイッチバック路
56 スイッチバック後搬送路
59 排紙センサ
60 一次転写ユニット
61 中間転写ベルト
62 一次転写ローラ
64 トナー付着量検知センサ
68 二次転写バイアスローラ
72 接地従動ローラ
75 中間転写ベルトクリーニング装置
76 二次ベルトクリーニング装置
77 二次転写ベルト
78 二次転写ユニット
79 二次転写駆動ローラ
100 プリンタ
101 第一給紙カセット
101a 第一給送ローラ
102 第二給紙カセット
102a 第二給送ローラ
103 トナーボトル
110 画像形成部
120 給紙部
200 制御部
300 操作パネル
400 筐体
410 加圧ローラクリーニング装置
415 定着温度センサ
440 加圧機構
441 加圧移動モータ
442 加圧移動レバー
443 加圧移動軸
445 加圧表面温度センサ
450 冷却機構
451 送風機
452 ダクト
455 環境温度センサ
N 定着ニップ
T 未定着トナー
Claims (10)
- 記録媒体の未定着画像が形成された面に接触して前記未定着画像を定着する定着部材と、
前記定着部材を加熱する定着加熱手段と、
前記定着部材との間で前記記録媒体を挟持する定着ニップを形成する加圧部材と、
前記加圧部材の表面を清掃する加圧清掃手段とを備える定着装置において、
前記未定着画像の定着を行う定着動作の後に、前記加圧部材の表面温度が前記定着動作のときよりも高温となるように加熱して、前記加圧清掃手段によって清掃する定着後加圧部材加熱清掃動作を実行するものであり、
前記加圧清掃手段は、前記加圧部材に接触する帯状清掃部材と、前記帯状清掃部材を移動させ、前記帯状清掃部材における前記加圧部材に接触する箇所を異ならせる清掃部材移動機構とを備え、
前記記録媒体の情報に基づいて、前記清掃部材移動機構による前記帯状清掃部材の移動量を変更することを特徴とする定着装置。 - 請求項1の定着装置において、
前記記録媒体の情報に基づいて前記定着後加圧部材加熱清掃動作における前記加圧部材の加熱条件を変更することを特徴とする定着装置。 - 請求項1または2の定着装置において、
設置環境条件の検出結果に基づいて前記定着後加圧部材加熱清掃動作における前記加圧部材の加熱条件を変更することを特徴とする定着装置。 - 請求項2または3の定着装置において、
変更する前記加熱条件が、前記加圧部材の目標温度であることを特徴とする定着装置。 - 請求項2乃至4の何れか一に記載の定着装置において、
変更する前記加熱条件が、前記加圧部材に対する加熱時間であることを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至5の何れか一に記載の定着装置において、
前記定着部材に対して前記加圧部材を接離する接離機構を備え、
前記定着後加圧部材加熱清掃動作の際には、前記定着部材に前記加圧部材を接触させた状態を維持し、前記定着加熱手段により加熱された前記定着部材によって前記加圧部材を加熱することを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至6の何れか一に記載の定着装置において、
前記加圧清掃手段は、前記加圧部材に接触する清掃部材を備え、
前記記録媒体の情報に基づいて、前記定着後加圧部材加熱清掃動作の際の前記加圧部材に対する前記清掃部材の接触圧を変更することを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至7の何れか一に記載の定着装置において、
前記定着後加圧部材加熱清掃動作の実行の可否を判断する前記記録媒体の搬送数の閾値、または、搬送時間の閾値を、前記記録媒体の情報に基づいて変更することを特徴とする定着装置。 - 請求項1乃至8の何れか一に記載の定着装置において、
前記記録媒体の搬送距離の積算距離に対して閾値を設け、前記積算距離が前記閾値以上となったときに前記定着後加圧部材加熱清掃動作を実行することを特徴とする定着装置。 - 記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記記録媒体に前記画像を定着させる定着手段とを備える画像形成装置において、
前記定着手段として、請求項1乃至9の何れか一に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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