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JP6948090B2 - 鋳物砂の再生システムと鋳物砂の再生方法 - Google Patents

鋳物砂の再生システムと鋳物砂の再生方法 Download PDF

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JP6948090B2 JP2020556820A JP2020556820A JP6948090B2 JP 6948090 B2 JP6948090 B2 JP 6948090B2 JP 2020556820 A JP2020556820 A JP 2020556820A JP 2020556820 A JP2020556820 A JP 2020556820A JP 6948090 B2 JP6948090 B2 JP 6948090B2
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Description

本発明は、鋳物砂の再生システムと鋳物砂の再生方法に係り、再生精度と再生歩留まりの向上を図る技術に関する。
鋳造に使用された自硬性砂型から回収された使用済みの鋳物砂(以下、適宜に「回収砂」と記す。)の表面にはバインダが付着している。このようなバインダが付着している砂を、そのまま砂型に再利用すると、鋳物の品質を低下させるおそれがある。このため回収砂におけるバインダの付着量を特定することは、再生効率を評価する際の大きなバロメータとなっており、例えば特許文献1、2に係る鋳物砂の再生方法では、回収砂に含まれる可燃物を燃焼させたときの減量値(灼熱減量)を得て、当該灼熱減量に基づいてバインダの付着量を特定して、再生効率を評価している。
再生処理後の鋳物砂の状態を測定して、再生条件にフィードバックすることも公知である。例えば特許文献3に記載の鋳物砂の再生方法では、再生処理後の鋳物砂の清浄度等を測定し、この測定結果に基づいて、破砕具の回転速度や処理容器内の滞留時間等を調整することが示されている。特許文献4には、再生処理の途中で鋳物砂の再生度を測定し、この測定結果に基づき再生処理時間を調整することが開示されている。本特許出願人は、鋳物砂の静電容量を測定し、これを灼熱減量に換算する方法を開発している(特許文献5)。
特開平06−154941号公報 特開2014−24097号公報 特開昭59−169644号公報 特開平11−123498号公報 特許第5761652号公報
本出願人は、相互研磨作用を加えることで回収砂に付着のバインダを剥離するバッチ式の研磨装置と、研磨装置から供給される回収砂の砂粒群に圧縮空気を送給することで、再生砂となる砂粒成分とバインダを含む微粒成分とに比重選別する連続式の選別装置とを備える鋳物砂の再生システムを製造しており、当該再生システムに特許文献5の鋳物砂の静電容量の測定方法を適用したフィードバック制御を行うことを考えた。つまり、上記のような再生システムにおいて、再生処理前後の鋳物砂の静電容量を測定し、両静電容量の変化に基づいてフィードバック制御を行うことで、再生処理条件を最適化することを考えた。しかし、上記再生システムの研磨装置による研磨直後の回収砂には、砂粒成分である再生砂と微粒成分であるバインダとが混在しているため、研磨装置から送出される回収砂の静電容量を測定しても、再生処理後の再生砂の状態を正確に把握することはできない。一方、選別装置による分離後の砂粒成分の静電容量を測定すれば、再生砂の状態を正確に把握することは可能となるが、当該選別装置は研磨装置による複数回のバッチ処理を受け入れて、連続的に再生砂を送出するものであって、研磨装置からの回収砂の投入順序とは無関係にランダムに再生砂を送出するものであるために、研磨装置に投入された回収砂と、選別装置から送出された再生砂との対応関係が不明瞭となることが避けられず、研磨装置に投入された回収砂が再生砂とされたときの研磨具合等を正確に把握することは不可能である。
本発明の目的は、相互研磨作用を加えることで回収砂に付着のバインダを剥離するバッチ式の研磨装置と、研磨装置から供給される回収砂の砂粒群に圧縮空気を送給することで、再生砂となる砂粒成分とバインダを含む微粒成分とに比重選別する連続式の選別装置とを備える鋳物砂の再生システム、および当該システムを用いた再生方法において、研磨装置がバッチ式であるのに対して選別装置が連続式であるために、研磨装置に投入された回収砂と、選別装置から送出された再生砂との対応関係が不明確となることに由来して、再生処理後の再生砂に対する静電容量測定が不能になる問題を解消することにある。加えて、本発明は、静電容量の測定結果に基づいて再生処理前後における鋳物砂の性状を正確に捉えることが可能であり、以て鋳物砂の再生精度と再生歩留まりの向上に貢献できる鋳物砂の再生システム、および当該システムを用いた再生方法を提供することを目的とする。
本発明は、回収砂1aの表面に付着のバインダを剥離して再生砂1bを得るための鋳物砂の再生システムを対象とする。再生システムは、回収砂1aが貯留されるバッファ装置6と、駆動手段34により回転される回転体33を有し、回収砂1aに相互研磨作用を加えることで、回収砂1aに付着のバインダを剥離する研磨装置7と、バッファ装置6と研磨装置7との間に配されて、バッファ装置6から研磨装置7への回収砂1aの供給状態を制御する供給制御装置27と、送風手段50を有し、研磨装置7から供給される回収砂1aの砂粒群に圧縮空気を送給して、再生砂1bとなる砂粒成分8と、バインダを含む微粒成分9とに比重選別する選別装置10と、研磨装置7の上流側に配されて、回収砂1aの静電容量を測定する上流側静電容量測定装置70と、選別装置10の下流側に配されて、再生砂1bの静電容量をサンプル測定する下流側静電容量測定装置71と、両静電容量測定装置70・71による静電容量の測定結果に基づいて、供給制御装置27による回収砂1aの研磨装置7への供給量、研磨装置7を構成する回転体33の回転速度、研磨装置7による研磨時間、及び選別装置10を構成する送風手段50の圧縮空気の送給量から選択される、いずれかひとつ又は2以上の要素を変更するフィードバック制御を行う制御装置80と、を備える。研磨装置7は、バッファ装置6から送られてきた所定の処理量(A(kg))の回収砂1aに対して間欠的に処理を行うバッチ式の装置である。選別装置10は、バッチ式の研磨装置7による1回の処理量(A(kg))のN倍(Nは2以上の整数値)の回収砂1aに対する比重選別処理能力を有する連続式の装置である。下流側静電容量測定装置71は、バッファ装置6から研磨装置7への回収砂1aの供給動作に応じた所定のタイミングで、選別装置10から供給される再生砂1bの静電容量をサンプル測定している。そして、研磨装置7による(n)回目のバッチ式の研磨処理に先立って行われた上流側静電容量測定装置70による測定結果を「RU(n)」、(n)回目の研磨装置7による研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される下流側静電容量測定装置71による測定結果を「RD(n)」、(n+1)回目の研磨装置7による研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される下流側静電容量測定装置71による測定結果を「RD(n+1)」、(n+b)回目の研磨装置7による研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される下流側静電容量測定装置71による測定結果を「RD(n+b)」と規定したとき、制御装置80が、「RU(n)」の値と、{「RD(n+1)」+「RD(n+2)」+・・・「RD(n+N)」}/Nにより算出される「RD(n)の平均値」との比較とに基づいてフィードバック制御を行うことを特徴とする。なお、研磨装置7による処理量と、比重選別装置10による比重選別処理能力量との比率が整数値である場合には、当該整数値が「N」の値となるが、当該比率が整数値でない場合には、当該比率の小数点以下を四捨五入することによって得られる整数値や、当該比率の小数点以下を切り下げたり切り上げたりすることで得られる整数値を「N」の値とすることができる。
制御装置80は、「RU(n)」の値と、「RD(n)の平均値」とに基づいて、再生処理前後の静電容量の変化割合を算出し、当該変化割合に基づいてフィードバック制御を行うものとする。
鋳物砂1が流れる砂流路16を有し、当該砂流路16上に、バッファ装置6、研磨装置7、及び選別装置10が記載順に配されている。上流側静電容量測定装置70と下流側静電容量測定装置71は、砂流路16内を流れる鋳物砂1の一部をサンプルとして抽出する抽出手段72と、抽出手段72により抽出された鋳物砂1を受ける上流側分岐流路73と、上流側分岐流路73から供給された所定量の鋳物砂1に対して静電容量を測定する測定部74とを備えている。そして、制御装置80からの検出指令を受けると、抽出手段72が駆動されて砂流路16から上流側分岐流路73に所定量の鋳物砂1が抽出されて当該鋳物砂1に対する測定部74による静電容量の測定動作が行われるように構成されている。
上流側静電容量測定装置70と下流側静電容量測定装置71が、測定部74による測定後の鋳物砂1を受けて、これを砂流路16に還流させる下流側分岐流路75を含む。
また本発明は、回収砂1aの表面に付着のバインダを剥離して再生砂1bを得るための鋳物砂の再生方法を対象とする。この再生方法は、研磨処理に先立って回収砂1aの静電容量をサンプル測定する第1の静電容量測定工程(S1)と、バッチ式の研磨装置7を用いて、所定量の回収砂1aに相互研磨作用を加えることで、回収砂1aに付着のバインダを剥離する研磨処理を行う研磨工程(S2)と、送風手段50を有する選別装置10を用いて、研磨装置7から供給される回収砂1aの砂粒群に圧縮空気を送給して、再生砂1bとなる砂粒成分8と、バインダを含む微粒成分9とに比重選別処理を行う選別工程(S3)と、選別後の再生砂1bの静電容量をサンプル計測する第2の静電容量測定工程(S4)と、第1の静電容量測定工程(S1)における測定値と、第2の静電容量測定工程(S4)における測定値とに基づいて、研磨処理を担う研磨装置7に対する回収砂1aの供給量、研磨装置7を構成する回転体33の回転速度、研磨装置7による研磨時間、及び比重選別処理を担う選別装置10を構成する送風手段50の圧縮空気の送給量から選択される、いずれかひとつ又は2以上の要素を変更するフィードバック工程(S5)と、を含む。選別装置10は、バッチ式の研磨装置7による1回の処理量(A(kg))のN倍の回収砂(1a)に対する比重選別処理能力を有する連続式の装置である。第2の静電容量測定工程(S4)においては、研磨装置7への回収砂1aの供給動作に応じた所定のタイミングで、選別装置10から供給される再生砂1bの静電容量をサンプル測定している。そして、研磨装置7による(n)回目のバッチ式の研磨処理に先立って行われた第1の静電容量測定工程(S1)における測定結果を「RU(n)」、研磨装置7による(n)回目の研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2の静電容量測定工程(S4)における測定結果を「RD(n)」、研磨装置7による(n+1)回目の研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2の静電容量測定工程(S4)における測定結果を「RD(n+1)」、研磨装置7による(n+b)回目の研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2の静電容量測定工程(S4)における測定結果を「RD(n+b)」と規定したとき、フィードバック工程(S5)においては、「RU(n)」の値と、{「RD(n+1)」+「RD(n+2)」+・・・「RD(n+N)」}/Nにより算出される「RD(n)の平均値」との比較とに基づいてフィードバック制御を行うことを特徴とする。
フィードバック工程(S5)においては、「RU(n)」の値と、「RD(n)の平均値」とに基づいて、再生処理前後の静電容量の変化割合を算出し、当該変化割合に基づいてフィードバック制御を行うように構成する。
本発明に係る再生システムにおいては、(n+1)回目〜(n+N)回目の研磨装置7による研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される下流側静電容量測定装置71による計N回の測定結果の平均値「RD(n)の平均値」を算出するようにしたので、連続式の選別装置10を採用しながら、バッチ式の研磨装置7により研磨処理された各回のバッチにより生成された再生砂1bの静電容量を近似的に得ることが可能となる。つまり、本発明の再生システムにおいては、研磨装置7による各回のバッチの研磨処理による再生砂1bが選別装置10内に残留している可能性が極めて高い状態において、当該選別装置10から送出される多数回(N回)の下流側静電容量測定装置71による測定結果を総和し、当該総和値を研磨装置7と比較した選別装置10の比重選別処理能力値に係る値(N)で除算することで、当該下流側静電容量測定装置71による測定結果の平均値を算出するようにしたので、研磨装置7による各回のバッチの研磨処理による再生砂1bの静電容量を、平均値という形で近似的に再現することができる。以上より、本発明によれば、研磨装置7がバッチ式であるのに対して選別装置10が連続式であるために、研磨装置7に投入された回収砂1aと、選別装置10から送出された再生砂1bとの対応関係が不明確となることに由来して、再生処理後の再生砂1bに対する静電容量測定が不能になる問題を解消して、近似的に再生砂1bの静電容量を得ることができる。
そのうえで本発明においては、研磨装置7の上流側と下流側で測定された鋳物砂1(回収砂1aと再生砂1b)の静電容量の測定結果に基づいてフィードバック制御を行うようにしたので、再生処理直前の回収砂1aに付着しているバインダの付着量や再生処理直後の再生砂1bに付着しているバインダの残留量など、鋳物砂1の性状を的確に捉えることが可能となり、より適切な再生処理条件(鋳物砂1に対する研磨条件や選別条件)で、回収砂1aに対して再生処理を実行することができる。これにより、バインダの剥離が不十分となる研磨不良や、再生砂1bとバインダとの分離が不十分となる選別不良などが生じることを防ぐことができるので、再生精度の向上を図ることができる。また、研磨処理時に回収砂1aを削り過ぎて再生砂1bが微細化することも防ぐこともできるので、再生歩留まりの向上を図ることもできる。回転体33等の磨耗に由来する研磨装置7の研磨能力の低下などを捉えることができるので、回転体33等の交換時期を的確に知ることが可能となり、再生システムのメンテナンス性の向上にも貢献できる。
再処理前後の鋳物砂1の静電容量の変化割合に基づいてフィードバック制御を行うようにしたので、例えば、前段の処理前後における鋳物砂1の静電容量の変化割合と、次段処理における処理前の回収砂1aの静電容量とに基づいて、当該次段処理における処理後の再生砂1bの静電容量を予測することが可能となり、当該次段処理における処理後の再生砂1bの静電容量が最適値となるように、再生処理条件を変更することができる。また、当該次段処理における処理後の再生砂1bの静電容量が目標値の上限値に近付くように再生処理条件を変更することで、回収砂1aを削りすぎて、得られた再生砂1bが微細化することを防ぐことができるので、再生歩留まりが低下することを抑えることもできる。
静電容量測定装置70・71が、砂流路16内を流れる鋳物砂1の一部をサンプルとして抽出する抽出手段72と、抽出手段72により抽出された鋳物砂1を受ける上流側分岐流路73と、上流側分岐流路73から供給された所定量の鋳物砂1の静電容量を測定する測定部74とを備えるものとし、検出指令を受けると、抽出手段72が駆動されて砂流路16から上流側分岐流路73に所定量の鋳物砂1が抽出されて当該鋳物砂1に対する測定部74による静電容量の測定動作が行われるように構成されていると、鋳物砂1に対する静電容量の測定動作を自動化することができるので、フィードバック制御を含む再生システムの全体を自動化することができる。これにより、再生システムによる再生処理を迅速且つスピーディに進めることができる。
静電容量測定装置70・71が、測定部74による測定後の鋳物砂1を受けて、これを砂流路16に還流させる下流側分岐流路75を含むと、測定部74による測定後に下流側分岐流路75を介して砂流路16に鋳物砂1を還流させることができる。これにより、静電容量測定時にサンプルとして抽出された鋳物砂1が廃棄されることはなく、当該抽出された鋳物砂1も再生砂として利用することができるので、静電容量測定装置70・71により抽出されることで鋳物砂1が減少することを防いで、再生歩留まりの低下を抑えることができる。
本発明に係る再生方法においては、(n+1)回目〜(n+N)回目の研磨装置7による研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2の静電容量測定工程(S4)による計N回の測定結果の平均値「RD(n)の平均値」を算出するようにしたので、連続式の選別装置10を採用しながら、バッチ式の研磨装置7により研磨処理された各回のバッチにより生成された再生砂1bの静電容量を近似的に得ることが可能となる。つまり、本発明の再生方法においては、研磨装置7による各回のバッチの研磨処理による再生砂1bが選別装置10内に残留している可能性の高い状態において、当該選別装置10から送出される多数回(N回)の第2の静電容量測定工程(S4)による測定結果を総和し、これを研磨装置7と比較した選別装置10の比重選別処理能力値に係る値(N)で除算することで、当該第2の静電容量測定工程(S4)による測定結果の平均値を算出するようにしたので、各回のバッチの研磨処理による再生砂1bの静電容量を近似的に再現することができる。以上より、研磨装置7がバッチ式であるのに対して選別装置10が連続式であるために、研磨装置7に投入された回収砂1aと、選別装置10から送出された再生砂1bとの対応関係が不明確となることに由来して、再生処理後の再生砂1bに対する静電容量測定が不能になる問題を解消して、近似的に再生砂1bの静電容量を得ることができる。
そのうえで本発明においては、研磨装置7の上流側と下流側で測定された鋳物砂1(回収砂1aと再生砂1b)の静電容量の測定結果に基づいてフィードバック制御を行うようにしたので、再生処理直前の回収砂1aに付着しているバインダの付着量や再生処理直後の再生砂1bに付着しているバインダの残留量など、鋳物砂1の性状を的確に捉えることが可能となり、より適切な再生処理条件(鋳物砂1に対する研磨条件や選別条件)で、回収砂1aに対して再生処理を実行することができる。これにより、バインダの剥離が不十分となる研磨不良や、再生砂1bとバインダとの分離が不十分となる選別不良などが生じることを防ぐことができるので、再生精度の向上を図ることができる。また、研磨処理時に回収砂1aを削り過ぎて再生砂1bが微細化することも防ぐこともできるので、再生歩留まりの向上を図ることもできる。研磨装置7の研磨能力の低下などを捉えることができるので、研磨装置7のメンテナンス性の向上にも貢献できる。
再処理前後の鋳物砂1の静電容量の変化割合に基づいてフィードバック制御を行うようにしので、例えば、前段の処理前後における鋳物砂1の静電容量の変化割合と、次段処理における処理前の回収砂1aの静電容量とに基づいて、当該次段処理における処理後の再生砂1bの静電容量を予測することが可能となり、当該次段処理における処理後の再生砂1bの静電容量が最適値となるように、再生処理条件を変更することができる。また、当該次段処理における処理後の再生砂1bの静電容量が目標値の上限値に近付くように再生処理条件を変更することで、回収砂1aを削りすぎて、得られた再生砂1bが微細化することを防ぐことができるので、再生歩留まりが低下することを抑えることもできる。
本発明の実施例1に係る鋳物砂の再生システムの概略構成図である。 鋳物砂の再生システムを構成する再生装置を示す概略構成図である。 鋳物砂の再生システムの制御系統を示すブロック図である。 「RD(n)の平均値」の算出方法を説明するための再生システムの模式図である。 (A)〜(C)は、「RD(n)の平均値」の算出方法を説明するための再生システムの模式図であり、(A)は20バッチ目(n=20)の研磨処理を行う状態、(B)は21バッチ目(n=21)の研磨処理を行う状態、(C)は25バッチ目(n=25)の研磨処理を行う状態を示している。 フィードバック制御を説明するための図である。 フィードバック制御を説明するための図である。 フィードバック制御を説明するための図である。 フィードバック制御を説明するための図である。 フィードバック制御を説明するための図である。 本発明の実施例1に係る鋳物砂の再生方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例2に係る鋳物砂の再生システムの概略構成図である。
(実施例1) 図1ないし図11に、本発明に係る鋳物砂の再生システムおよび再生方法の実施例1を示す。本実施例に示す再生システムは、鋳物砂1を処理対象とするものであり、使用済みで回収された鋳物砂1(以下「回収砂1a」と記す。)に対して再生処理を行って、再生砂1bを得るものである。図1において再生システムは、砂塊として投入される回収砂1aに対して粉砕処理を行うサンドクラッシャー3と、振動により回収砂1aに含まれる鋳ばり等の異物を篩い分けるバイブラスクリーン4と、磁力により回収砂1aに含まれる鉄片などを分離するマグネットセパレータ5と、回収砂1aが貯留される砂貯留用のバッファホッパ(バッファ装置)6と、回収砂1aに相互研磨作用を加えることで、回収砂1aに付着のバインダを剥離する研磨装置7と、研磨装置7から流出された回収砂1aを、再生砂1bとなる砂粒成分8とバインダを含む微粒成分9(図2参照)とに比重選別する選別装置10と、再生砂1bを冷却するサンドクーラ11と、冷却された再生砂1bが貯留されるサンドタンク12などを備える。図1において、符号14は、サンドクラッシャー3により破砕された回収砂1aをバイブラスクリーン4に送る第1のバケットエレベータ、符号15は、選別装置10で選別された再生砂1bをサンドクーラ11に送給する第2のバケットエレベータを示す。再生システムには、これら第1・第2のバケットエレベータ14・15を含む鋳物砂1(回収砂1a、再生砂1b)が流れる砂流路16が設けられており、当該砂流路16上に、上流側から下流側に向って、サンドクラッシャー3、バイブラスクリーン4、マグネットセパレータ5、バッファホッパ6、研磨装置7、選別装置10、サンドクーラ11、およびサンドタンク12が記載順に配列されている。
図1に拡大して示すように、バッファホッパ6は、サンドクラッシャー3、第1のバケットエレベータ14、バイブラスクリーン4、マグネットセパレータ5を介して供給された回収砂1aを仮受けして、一定時間回収砂1aを貯留したのち、砂流路16の下流側に設けられた研磨装置7に回収砂1aを供給するものであり、上方側の径寸法が均一なストレート部20と、下方側の下窄まり状のテーパー部21とを有するハウジング22と、ハウジング22の上方開口を封するカバー体23とで構成される。バッファホッパ6は、供給された回収砂1aから順に装置外部に送出する先入れ先出し方式の貯留装置であり、上方側から供給された回収砂1aを下方側に配置された研磨装置7に向けて順に送り出す。テーパー部21の下端の出口には、研磨装置7に至る回収砂1aの供給流路26が連結されており、この供給流路26に、バッファホッパ6から研磨装置7への回収砂1aの供給状態を制御する供給制御装置27が配置されている。
供給制御装置27は、供給流路26を閉じる閉姿勢と、供給流路26を開く開姿勢との間で出退自在に構成された弁体28と、弁体28を出退制御するアクチュエータ29とで構成される。常態において弁体28は閉姿勢とされており、後述する制御装置80からの制御信号を受けてアクチュエータ29がオン操作されて弁体28が開姿勢とされると、バッファホッパ6内の回収砂1aが研磨装置7に向けて自重で落下される。このときの弁体28の開時間を長短に変化させることで、バッファホッパ6から研磨装置7への回収砂1aの供給量を制御することができる。
図2において、符号30は、研磨装置7と選別装置10とを一体に備える再生装置を示す。研磨装置7はバッチ式の遠心研磨機であり、ケーシング31と、ケーシング31の内部に設けられてバッファホッパ6から供給された回収砂1aに対して相互研磨作用を加える研磨室32と、研磨室32を構成するローター(回転体)33に駆動力を付与するローターモータ(駆動手段)34と、ローターモータ34の駆動力をローター33に付与する伝動機構35と、供給流路26から供給された回収砂1aを研磨室32内に導くガイド筒36などで構成される。研磨室32は、下方側に位置して回転軸38を中心に回転するローター33と、ローター33の周縁を囲むように配された不動のブレード体39と、上方側に位置するリングフード40とで構成される。ローター33は、上方開口を有する容器状のローター本体41と、ローター本体41の中央部に配されたセンターコーン42などで構成される。ローター本体41の内面は階段状に形成されており、最外周縁にはローターエッジが配されている。伝動機構35は、ローターモータ34側の出力軸43と回転軸38のそれぞれに装着されたプーリー44・44と、両プーリー44・44の間に掛け渡されたタイミングベルト45などで構成される。
リングフード40は、上下方向に開口を有する下拡がりの無底筒状に形成されており、下方の開口縁がブレード体39に接して研磨室32を封止する下方位置と、開口縁とブレード体39との間に間隙が形成される上方位置との間で、図外のアクチュエータにより上下動可能に構成されている。図2においては、下方位置にあるリングフード40を実線で示し、上方位置にあるリングフード40を仮想線で示している。リングフード40の上方開口は、ガイド筒36の進入を許す通孔とされている。ローターモータ34をオンとしてローター33を回転させた状態で、ガイド筒36から研磨室32内に所定量の回収砂1aを供給し、これにより、回収砂1aに対して相互研磨作用を加えて、回収砂1aに付着のバインダを剥離することができる。このとき、ローターモータ34の回転数を制御することで、ローター33の回転速度を制御することができる。また、研磨処理後にローターモータ34を回転させたままリングフード40を下位置から上位置に移動させることにより、研磨処理後の回収砂1aを研磨室32の外部に送り出すことができる。したがって、当該リングフード40の上方位置への移動タイミングを制御することで、1回のバッチ処理における研磨時間を制御することができる。本実施例において、研磨装置7による1回のバッチ処理における最大処理量は30kgに設定されている。すなわち、1回のバッチ処理において研磨装置7が研磨処理を行うことができる最大の回収砂1aの量は、30kgに設定されている。
選別装置10は、圧縮空気を生成するブロワ50(送風手段)と、ブロワ50の駆動源となるブロワモータ51と、送風管52を介してブロワ50により生成された圧縮空気を受ける風室53と、風室53の上方に設けられた選別室54と、圧縮空気により舞い上げられた微粒成分9が浮遊する浮遊室55と、選別室54と風室53とを分離する隔壁56とで構成される。選別装置10は、バッチ式の研磨装置7による1回の処理量(A(kg))のN倍の回収砂1aに対する比重選別処理能力を有する連続式の装置である。本実施例では、上述のように研磨装置7による1回のバッチ処理における最大処理量は30kgに設定されているのに対して、選別装置10による最大の比重選別処理能力は150kgに設定されており、上記のNの値は「5」に設定されている。
選別室54と風室53とは横長の下部ハウジング57内に形成されており、浮遊室55は、研磨装置7のケーシング31と並設するように設けられた上部ハウジング58内に形成されている。隔壁56には、多数個の空気噴射孔が設けられている。選別室54の下流側には、再生砂1bを次工程に送り出すための砂排出流路59が形成されており、選別室54と砂排出流路59との境界には、図外のアクチュエータで開閉操作される開閉ゲート60が設けられている。浮遊室55の上端には、図外の集塵機に至る集塵口61が開設されている。
ブロワ50により生成された圧縮空気は、送風管52、風室53、および隔壁56の空気噴射孔を介して選別室54に送風され、この圧縮空気により選別室54内の鋳物砂1に上昇力が作用される。このとき再生砂1bとなる砂粒成分8は重力により隔壁56上に沈降され、バインダを含む微粒成分9は浮遊室55を浮遊して集塵口61から排出される。つまり比重の大きな再生砂1bとなる砂粒成分8は、自重により選別室54内に留まり、比重の小さなバインダを含む微粒成分9は、浮遊室55内を浮遊して集塵口61から排出される。これにより、研磨処理後の鋳物砂1を再生砂1bとバインダとに比重選別することができる。このときブロワモータ51の回転数を制御することで、ブロワ50からの圧縮空気の送給量を変更して、砂粒成分8と微粒成分9に作用する上昇力を変更することができるので、集塵機により集塵される微粒成分9の上限比重を大小に調節することができる。より詳しくは、ブロワ50からの圧縮空気の送給量を小さくした場合には、より比重の小さな砂粒成分8まで再生砂1bに含めることが可能となるため、再生歩留まりの向上が期待できる一方、比重の大きなバインダを含む微粒成分9が再生砂1bに含まれるため再生砂1bとバインダとの分離が不十分となることもある。逆に、ブロワ50からの圧縮空気の送給量を大きくした場合には、より比重の大きな微粒成分9まで集塵することが可能となるため、再生砂1bとバインダとの分離効率が向上する一方、比重の小さな砂粒成分8が集塵機に集塵されるため、再生歩留まりが低下するおそれがある。
再生砂1bとなる砂粒成分8は、隔壁56上に沈降されたのち、開閉ゲート60が開操作されると砂排出流路59から排出される。砂排出流路59から排出された再生砂1bは、第2のバケットエレベータ15を介してサンドクーラ11に送られて冷却されたのち、サンドタンク12内に貯留される。
そのうえで本実施例に係る再生システムでは、砂流路16における再生装置30の上流側と下流側のそれぞれに静電容量測定装置70・71を配置して、再生処理前の回収砂1aの静電容量と、再生処理後の再生砂1bの静電容量とを測定し、これら測定結果に基づいて、供給制御装置27による回収砂1aの研磨装置7への供給量、研磨装置7を構成するローター33の回転速度、研磨装置7による研磨時間、及び選別装置10を構成するブロワ50の圧縮空気の送給量から選択される、いずれかひとつ又は2以上の要素を変更するフィードバック制御を行うことが着目される。
図1に示すように、バッファホッパ6には、当該バッファホッパ6内に貯留されている回収砂1aの静電容量をサンプル測定する第1測定装置(上流側静電容量測定装置)70が配置されている。選別装置10の砂排出流路59には、選別装置10による選別後の再生砂1bの静電容量をサンプル測定する第2測定装置(下流側静電容量測定装置)71が配置されている。第1測定装置70は、バッファホッパ6内から回収砂1aの一部をサンプルとして抽出する抽出機構(抽出手段)72と、抽出機構72により抽出された回収砂1aを受ける上流側分岐流路73と、上流側分岐流路73から供給された所定量の回収砂1aの静電容量を測定する測定部74と、測定部74による測定後の回収砂1aを受けて、これをバッファホッパ6に流させる下流側分岐流路75とで構成される。
抽出機構72は、上流側分岐流路73に連通する開口を封する閉姿勢と、当該開口を開く開姿勢との間で、開閉可能に構成された開閉弁78と、この開閉弁78を開閉制御する図外のアクチュエータとからなり、開閉弁78が所定時間(数秒程度)だけ開姿勢となることで、所定量の回収砂1aをサンプルとして上流側分岐流路73内に流すことができる。上流側分岐流路73は下り傾斜されており、抽出機構72によりサンプルとして抽出された回収砂1aを測定部74に案内する。測定部74は、回収砂1aに対して加熱処理を施して含水率を0.1%以下に低下させたのち、回収砂1aの静電容量を測定するものであり、回収砂1aが収容される測定容器、測定容器内の回収砂1aに対して熱風を供給するヒータ、測定後に下流側分岐流路75に回収砂1aを送り出す送出機構などを備える。測定後の回収砂1aは、下流側分岐流路75を介してバッファホッパ6内に還流される。第2測定装置71の構成は、第1測定装置70の構成と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
以上のようにバッファホッパ6内に貯留されている回収砂1aを第1測定装置70により測定する態様では、サンプル測定により測定された回収砂1aを含む砂群と、実際に研磨装置7に投入される回収砂1aの砂群とが異なるものとなるおそれがある。このようにサンプル測定により測定された回収砂1aを含む砂群と、実際に研磨装置7に投入される回収砂1aの砂群とが異なるものであると、研磨装置7に投入される回収砂1aに対して的確な再生処理を行うことができず、処理精度が低下することが避けられない。そこで、本実施例では、後述する制御装置80の演算制御部82により、第1測定装置70によるバッファホッパ6内のサンプル採取位置から回収砂1aが研磨装置7に投入されるまでのタイムラグを算出し、当該タイムラグと第1測定装置70による静電容量とに基づいて再生処理条件をフィードバック制御しており、第1測定装置70によりサンプル測定された回収砂1aを含む砂群と、研磨装置7に投入される回収砂1aの砂群とを一致させている。
図3に、本実施例に係る再生システムのブロック図を示す。再生システムの制御を担う制御装置80は、制御プログラムが格納されたRОM81と、制御プログラムに基づいてシステム全体を制御する演算制御部82と、演算制御部82の作業領域となるRAM83と、各種センサからの入力信号を受けるとともに、演算制御部82による演算結果に基づいて、再生システムを構成する各装置に対して制御信号を発する入出力部84などで構成される。
フィードバック制御に関する制御装置80の制御対象としては、供給制御装置27を構成する弁体28の開閉制御、研磨装置7を構成するローターモータ34の回転数制御、研磨装置7を構成するリングフード40の上下動制御、ブロワ50を構成するブロワモータ51の回転数制御、測定装置70・71の開閉弁78の開閉制御などを挙げることができる。これら各装置は、演算制御部82からの制御指令を受けて入出力部84から発せられる制御信号に基づいて制御される。上述したように、供給制御装置27の弁体28の開時間を長短に変化させることで、バッファホッパ6から研磨装置7への回収砂1aの供給量を制御することができる。ローターモータ34の回転数を制御することで、ローター33の回転速度を制御することができる。リングフード40の上方位置への移動タイミングを制御することで、研磨装置7における1回のバッチ処理における研磨時間を制御することができる。ブロワモータ51の回転数を制御することで、ブロワ50からの圧縮空気の送風量を制御することができる。
入出力部84には、先の第1測定装置70、および第2測定装置71により測定された静電容量に係る検出信号が入力される。これら測定装置70・71により測定された静電容量は、RAM83に格納され、演算制御部82は、これら静電容量に基づいて、バッファホッパ6から研磨装置7への回収砂1aの供給量、ローター33の回転速度、研磨装置7における1回のバッチ処理における研磨時間、ブロワ50からの圧縮空気の送風量から選択される、いずれかひとつ又は2以上の要素を変更するフィードバック制御を行う。本実施例においては、先の第1測定装置70、および第2測定装置71により測定された静電容量を変換器により直流電圧に変換しており、当該変換器から出力された電圧値に基づいて入出力部84は、フィードバック制御を行っている。なお、変換器は計測された静電容量に比例した電圧を出力する。
図11に、本実施例の鋳物砂の再生方法を説明するためのフローチャートを示す。図11に示すように、この再生方法では、第1測定装置70による第1の静電容量測定工程(S1)、研磨装置7による研磨工程(S2)、選別装置10による選別工程(S3)、第2測定装置71による第2の静電容量測定工程(S4)、そして、これら第1の静電容量測定工程(S1)と第2の静電容量測定工程(S4)の測定結果(変換器により静電容量から変換された電圧値)に基づいてフィードバック制御を行うフィードバック工程(S5)の順に鋳物砂1の再生を行う。
図4および図5(A)〜(C)を使って、第2測定装置71による計N回の測定結果の平均値「RD(n)の平均値」の算出方法を説明する。図4は、研磨装置7によるnバッチ目(B(n))の研磨処理が実行されているときの再生システムの状態を模式的に示す図である。図4において、RU(n)は、研磨装置7によるn回目のバッチ式の研磨処理に先立って行われた第1測定装置70による測定結果を示し、RD(n)は、(n)回目の研磨装置7による研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2測定装置71による測定結果を示す。上述のように、研磨装置7による1回のバッチ処理における最大処理量は30kgに設定されているのに対して、選別装置10による最大の比重選別処理能力は150kgに設定されており、上記のNの値は「5」に設定されているため、選別装置10内には、B(n−1)〜B(n−5)の計5バッチ分の研磨処理後の再生砂1bが、再生砂1bとなる砂粒成分8とバインダを含む微粒成分9とが混在する状態で収容されている。尤も、選別装置10内から砂排出流路59を介して送出される再生砂1bは、B(n−5)〜B(n−1)の順に、先入れ先出し方式で送出されるのではなく、投入順序とは無関係に(ランダムに)再生砂1bは送出される。
図5(A)に、研磨装置7による20回目のバッチ式の研磨処理(n=20)が行われるときの再生システムの状態を模式的に示す。同図(A)に示すように、研磨装置7内に投入される20バッチ目の回収砂1aの砂群に対しては、予め第1測定装置70により静電容量が測定されており、その測定結果は「RU20」と規定されている。また、研磨装置7による20バッチ目の研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2測定装置71による測定結果は「RD20」と規定されている。上述のように、Nの値は「5」に設定されているため(N=5)、選別装置10内には、B19〜B15の計5バッチに相当する分量の研磨処理後の回収砂1aが、再生砂1bとなる砂粒成分8とバインダを含む微粒成分9とが混在する状態で収容されている。
図5(B)は、研磨装置7による21回目のバッチ式の研磨処理(n=21)が行われるときの再生システムの状態を模式的に示す図である。同図(B)に示すように、研磨装置7内に投入される21バッチ目の回収砂1aの砂群に対しては、予め第1測定装置70により静電容量が測定されており、その測定結果は「RU21」と示すことができる。また、研磨装置7による21バッチ目の研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2測定装置71による測定結果は「RD21」と示すことができる。先の20バッチ目の回収砂の砂群(B20)は、研磨装置7から選別装置10内に投入済みであること、および上述のように選別装置10内から砂排出流路59を介して送出される再生砂1bは、先入れ先出し方式で送出されるのではなく、投入順序とは無関係に(ランダムに)送出されると推測されることから、先の第2測定装置71によるRD21の値には、20バッチ目の回収砂1aの砂群(B20)に由来する再生砂1bに対する測定結果を含むものとなっている。
図5(C)は、研磨装置7による25回目のバッチ式の研磨処理(n=25)が行われるときの再生システムの状態を模式的に示す図である。同図(C)に示すように、研磨装置7内に投入される25バッチ目の回収砂1aの砂群に対しては、予め第1測定装置70により静電容量が測定されており、その測定結果は「RU25」と示すことができる。また、研磨装置7による25バッチ目の研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2測定装置71による測定結果は「RD25」と示すことができる。このRD25の値には、25バッチ目の回収砂1aの砂群(B20)に由来する再生砂1bに対する測定結果を含むものとなっている。
以上のように、第2測定装置71によるRD21〜RD25の値には、研磨装置7により研磨処理が施された20バッチ目の回収砂1aの砂群(B20)の回収砂1aに由来する再生砂1bに対する測定結果が含まれる。そこで本実施例では、これらRD21〜RD25の測定結果の平均値を「RD20の平均値」として算出することで、当該平均値を研磨装置7による20回目のバッチ式の研磨処理により生成された再生砂1bの静電容量として近似的に再現している。具体的には、(RD21+RD22+RD23+RD24+RD25)の総和をN値である「5」で除算することで、「RD20の平均値」を算出している。
図6は、上記のような「RU(n)」と「RD(n)の平均値」とを用いた演算制御部による具体的なフィードバック制御の一例を説明するための図であり、ここでは、再生処理後(研磨処理および選別処理後)の再生砂1bの静電容量の電圧への変換値(以下、単に「電圧値」と記す)が0.55V(LОI=0.5%)〜0.8V(LОI=1.0%)の範囲を目標値としてフィードバック制御を行う。なお、「LОI」は「Loss of Ignition(鋳物砂の強熱減量)」の略記号である。同図において、「n回目」で示す直線は、当該第n回目の再生装置30によるバッチ処理前の第1測定装置70のよる回収砂1aの電圧値である1.5V(RU(n)=1.5V)と、当該n回目のバッチ処理に対応する第2測定装置71による再生砂1bの電圧値の平均値である0.6V(RD(n)の平均値=0.6V)とを結んだものである。つまり、同図は、第n回目のバッチ処理前の第1測定装置70による回収砂1aの電圧値が1.5Vであり、当該n回目のバッチ処理後の第2測定装置71による再生砂1bの電圧値(RD(n)の平均値)が0.6Vであることを示している。上述のように、本実施例におけるN値は「5」であるため、RD(n)の平均値の算出後の次段のバッチ処理は、n+6回目のバッチ処理となり、当該n+6回目のバッチ処理における再生処理条件を、n回目のバッチ処理と同じ再生処理条件とした場合には、当該n+6回目のバッチ処理における電圧値の変化割合(直線の傾き)は、n回目におけるバッチ処理における電圧値の変化割合(直線の傾き)と同様となると推定できる。このため、例えばn+6回目のバッチ処理前の第1測定装置70による回収砂1aの電圧値が1.8Vである場合には、先の第n回目のバッチ処理と同じ条件で再生処理を行った場合には、バッチ処理後の第2測定装置71による再生砂1bの電圧値は0.9Vとなり(図4の二点鎖線参照)、目標値である0.55V〜0.8Vの上限値を超えるおそれがある。そこで演算制御部82は、n+6回目のバッチ処理後の再生砂1bの電圧値が目標値の範囲内におさまるようにフィードバック制御を行う。
上記フィードバック制御の具体例としては、ローター33の回転速度を上昇させることが考えられ、これにより、回収砂1aにより大きな相互研磨作用を与えることができるので、各回収砂1aの表面をより確実に研磨することができ、バッチ処理後の再生砂1bの静電容量の電圧への変換値(電圧値)をより大きく低下させることができる。図6の破線は、フィードバック制御後のn+6回目のバッチ処理における第2測定装置71により計測された再生砂1bの電圧値を示しており、そこでは、電圧値の変化割合をn回目のバッチ処理における電圧値の変化割合よりも大きくして、バッチ処理後の電圧値を0.7Vとして、電圧値を目標値の範囲内に収めている。
一方、図7の破線に示すように、n+6回目のバッチ処理において、ローター33の回転速度を上昇させた場合に、バッチ処理後の電圧値(平均値)が目標値の下限値(0.55V)を下回る場合もある。そして、例えばn+12回目のバッチ処理前の第1測定装置70による回収砂1aの電圧値が、n+6回目のバッチ処理前の第1測定装置70による回収砂1aの電圧値と同じ1.8Vである場合には、n+12回目のバッチ処理においては、n+6回目のバッチ処理よりもローター33の回転速度を低下させるようなフィードバック制御を行う。図7の一点鎖線は、n+12回目のバッチ処理における電圧値の変化割合を示しており、ここでは、ローター33の回転速度を低下させたフィードバック制御を行うことで、バッチ処理後の再生砂1bの電圧値を目標値の範囲内に収めている。
再生処理後の再生砂1bの電圧値が小さいことは、バインダが確実に剥離されたことを意味するが、同時に回収砂1aを削りすぎて、得られた再生砂1bが微細化しており、再生歩留まりが低下しているおそれがある。このため、再生処理後の再生砂1bの電圧値は、目標値の上限値(0.8V)に近付けることが望ましく、本実施例に係る再生システムによれば、フィードバック制御により再生処理条件を変更することで、再生処理後の再生砂1bの電圧値を目標値の上限値に近付けて、再生歩留まりの低下を抑えることができる。具体例を挙げると、図8の実線はn回目のバッチ処理前後の電圧値の変化を示しており、そこではバッチ処理前の電圧値は1.5V、バッチ処理後の電圧値(平均値)は、目標値の下限値(0.55V)に近い0.6Vとなっている。そして、n+6回目のバッチ処理前の電圧値が、n回目のバッチ処理前の電圧値と同じ1.5Vである場合には、当該n+6回目のバッチ処理において、n回目のバッチ処理よりもローター33の回転速度を低下させたフィードバック制御を行う。図8の破線は、n+6回目のバッチ処理における電圧値の変化割合を示しており、そこでは、バッチ処理後における電圧値が目標値の上限値(0.8V)に近い0.75Vとなったことを示しており、これにより、再生砂1bが微細化して、再生歩留まりが低下することを抑えることができる。
尤も、再生処理の対象となる回収砂1aは、山砂、天然珪砂、人工珪砂など多様であること、回収砂1aの粒形、粒径、硬度などは、その種別等により異なっており、均一ではないこと、しかも回収砂1aに付着しているバインダには、無機系、有機系、酸性、アルカリ性などの多種多用な種類のバインダが存在しており、剥離しやすさが異なることなどに鑑みれば、上述のようなローター33の回転速度を変更させるフィードバック制御を行うだけでは、再生処理後の再生砂1bの静電容量や、当該静電容量を変換して得られる電圧値を目標値の範囲内に収めることは困難である。このため、例えば、硬度の低い回収砂1aに対して再生処理を行う場合には、1回のバッチ処理において研磨装置7に供給される回収砂1aの量を多くするとともに、ローター33の回転速度を落として、回収砂1aに作用される相互研磨力を小さくすることが考えられる。また、回収砂1aに付着しているバインダが剥離し難いものである場合には、研磨装置7における1回のバッチ処理における研磨時間を長くすることや、ブロワ50からの圧縮空気の送給量を大きくするようなフィードバック制御を行うことが考えられる。
より詳しくは、上記のフィードバック制御の対象となる各要素は、それを大小に変更することで、再生処理前後の鋳物砂の静電容量の変化割合を大きくする方向にも小さくする方向にも働く。一般的には、供給制御装置27による回収砂1aの研磨装置7への供給量を少なくすること、研磨装置7を構成するローター33の回転速度を上げること、研磨装置7による研磨時間を長くすること、選別装置10を構成するブロワ50の圧縮空気の送給量を多くすることなどは、静電容量の変化割合を大きくする方向に働く。逆に、供給制御装置27による回収砂1aの研磨装置7への供給量を多くすること、研磨装置7を構成するローター33の回転速度を下げること、研磨装置7による研磨時間を短くすること、選別装置10を構成するブロワ50の圧縮空気の送給量を少なくすることなどは、静電容量の変化割合を小さくする方向に働く。
なお、上記の図6から図8では、再生処理前後の鋳物砂の静電容量の変換器による電圧への変換値(電圧値)の変化割合に基づいてフィードバック制御を行っていたが、電圧への変換を行わず、静電容量に基づいてフィードバック制御を行うようにしてもよい。当該静電容量から換算されるLОI値に基づいて、フィードバック制御を行ってもよい。図9、図10は、LОI値に基づく、フィードバック制御を示しており、その詳細は先の図6、図8と同様であるので、その説明は省略する。
以上のように本実施例に係る再生システムにおいては、(n+1)回目〜(n+5)回目の研磨装置7による研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2測定装置71による計5回の測定結果の平均値「RD(n)の平均値」を算出するようにしたので、連続式の選別装置10を採用しながら、バッチ式の研磨装置7により研磨処理された各回のバッチにより生成された再生砂1bの静電容量を近似的に得ることが可能となる。つまり、本実施例の再生システムにおいては、研磨装置7による各回のバッチの研磨処理による再生砂1bが選別装置10内に残留している可能性が極めて高い状態において、当該選別装置10から送出される多数回(5回)の第2測定装置71による測定結果を総和し、当該総和値を研磨装置7と比較した選別装置10の比重選別処理能力値に係る数値(5)で除算することで、当該第2測定装置71による測定結果の平均値を算出するようにしたので、研磨装置7による各回のバッチの研磨処理による再生砂1bの静電容量を、平均値という形で近似的に再現することができる。以上より、本実施例によれば、研磨装置7がバッチ式であるのに対して選別装置10が連続式であるために、研磨装置7に投入された回収砂1aと、選別装置10から送出された再生砂1bとの対応関係が不明確となることに由来して、再生処理後の再生砂1bに対する静電容量測定が不能になる問題を解消して、近似的に再生砂1bの静電容量を得ることができる。
加えて、本実施例に係る再生システムにおいては、再生装置30の上流側と下流側に鋳物砂1の静電容量を測定する測定装置70・71を配置し、これら測定装置70・71による静電容量の測定結果に基づいて、供給制御装置27による回収砂1aの研磨装置7への供給量、研磨装置7を構成するローター33の回転速度、研磨装置7による研磨時間、及び選別装置10を構成するブロワ50の圧縮空気の送給量から選択される、いずれかひとつ又は2以上の要素を変更するフィードバック制御を行うようにしたので、回収砂1aに付着しているバインダの付着量や再生処理後の再生砂1bに付着しているバインダの残留量など、鋳物砂1の性状を的確に捉えて、より適切な再生処理条件(鋳物砂1に対する研磨条件や選別条件)で、回収砂1aに対して再生処理を実行することができる。以上より、バインダの剥離が不十分となる研磨不良や、再生砂1bとバインダとの分離が不十分となる選別不良などが生じることを防ぐことができるので、再生精度の向上を図ることができる。また、研磨処理時に回収砂1aを削り過ぎて再生砂1bが微細化することも防ぐことができるので、再生歩留まりの向上を図ることもできる。
また、再生処理前後の静電容量の変化割合に基づいてフィードバック制御を行うようにしたので、例えば、前段の処理前後における鋳物砂1の静電容量の変化割合と、次段処理における処理前の鋳物砂1の静電容量とに基づいて、当該次段処理における再生砂1bの静電容量を予測することが可能となり、当該次段処理における再生砂1bの静電容量が最適値となるように、再生処理条件を変更することが可能となる。また、当該次段処理における再生処理後の再生砂1bの静電容量が目標値の上限値に近付くように再生処理条件を変更することで、回収砂1aを削りすぎて微細化することを防ぐことができるので、再生歩留まりが低下することを抑えることもできる。
測定装置70・71を、砂流路16内を流れる鋳物砂1の一部をサンプルとして抽出する抽出機構72と、抽出機構72により抽出された鋳物砂1を受ける上流側分岐流路73と、上流側分岐流路73から供給された所定量の鋳物砂1に対して静電容量を測定する測定部74とを備えるものとし、検出指令を受けると、抽出機構72が駆動されて砂流路16から上流側分岐流路73に所定量の鋳物砂1が抽出されて当該鋳物砂1に対する測定部74による静電容量の測定動作が行われるように構成したので、鋳物砂1に対する静電容量の検出動作を自動化して、フィードバック制御を含む再生システムの全体を自動化することができる。したがって、再生システムによる再生処理を迅速且つスピーディに進めることができる。
測定装置70・71を、測定部74による測定後の鋳物砂1を受けて、これを砂流路に還流させる下流側分岐流路75を含むものとしたので、測定部74による測定後に下流側分岐流路75を介して砂流路16に鋳物砂1を還流させることができる。これにより、静電容量測定時にサンプルとして抽出された鋳物砂1が廃棄されることはなく、当該抽出された鋳物砂1も再生砂1bとして利用することができる。以上より、測定装置70・71により抽出されることで鋳物砂1が減少することを防ぐことができるので、鋳物砂1の再生歩留まりの低下を抑えることができる。
(実施例2) 図12に、本発明に係る鋳物砂の再生システムの実施例2を示す。そこでは、第2測定装置71をサンドクーラ11の上端に設けて、冷却前の再生砂1bに対して静電容量の測定を行うようにした点が先の実施例1と相違する。それ以外の点は先の実施例1と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
上記の実施例においては、選別装置10による最大の比重選別処理能力が、研磨装置7による1回のバッチ処理における最大処理量の5倍であり、N=5である例を示したが、本発明におけるN値は、上記実施例1に挙げたものに限られず、2以上であればよい。本発明に係る再生システムの構成要素は上記実施例に挙げたものに限られない。
1 鋳物砂
1a 回収砂
1b 再生砂
6 バッファ装置(バッファホッパ)
7 研磨装置
8 砂粒成分
9 微粒成分
10 選別装置
16 砂流路
27 供給制御装置
33 回転体(ローター)
34 駆動手段(ローターモータ)
50 ブロワ(送風手段)
70 静電容量測定装置(第1測定装置)
71 静電容量測定装置(第2測定装置)
72 抽出手段(抽出機構)
73 上流側分岐流路
74 測定部
75 下流側分岐流路
80 制御装置

Claims (6)

  1. 回収砂(1a)の表面に付着のバインダを剥離して再生砂(1b)を得るための鋳物砂の再生システムであって、
    回収砂(1a)が貯留されるバッファ装置(6)と、
    駆動手段(34)により回転される回転体(33)を有し、回収砂(1a)に相互研磨作用を加えることで、回収砂(1a)に付着のバインダを剥離する研磨装置(7)と、
    バッファ装置(6)と研磨装置(7)との間に配されて、バッファ装置(6)から研磨装置(7)への回収砂(1a)の供給状態を制御する供給制御装置(27)と、
    送風手段(50)を有し、研磨装置(7)から供給される回収砂(1a)の砂粒群に圧縮空気を送給して、再生砂(1b)となる砂粒成分(8)と、バインダを含む微粒成分(9)とに比重選別する選別装置(10)と、
    研磨装置(7)の上流側に配されて、回収砂(1a)の静電容量を測定する上流側静電容量測定装置(70)と、
    選別装置(10)の下流側に配されて、再生砂(1b)の静電容量をサンプル測定する下流側静電容量測定装置(71)と、
    両静電容量測定装置(70・71)による静電容量の測定結果に基づいて、供給制御装置(27)による回収砂(1a)の研磨装置(7)への供給量、研磨装置(7)を構成する回転体(33)の回転速度、研磨装置(7)による研磨時間、及び選別装置(10)を構成する送風手段(50)の圧縮空気の送給量から選択される、いずれかひとつ又は2以上の要素を変更するフィードバック制御を行う制御装置(80)と、
    を備え、
    研磨装置(7)は、バッファ装置(6)から送られてきた所定の処理量(A(kg))の回収砂(1a)に対して間欠的に処理を行うバッチ式の装置であり、
    選別装置(10)は、バッチ式の研磨装置(7)による1回の処理量(A(kg))のN倍の回収砂(1a)に対する比重選別処理能力を有する連続式の装置であり、
    下流側静電容量測定装置(71)は、バッファ装置(6)から研磨装置(7)への回収砂(1a)の供給動作に応じた所定のタイミングで、選別装置(10)から供給される再生砂(1b)の静電容量をサンプル測定しており、
    研磨装置(7)による(n)回目のバッチ式の研磨処理に先立って行われた上流側静電容量測定装置(70)による測定結果を「RU(n)」、(n)回目の研磨装置(7)による研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される下流側静電容量測定結果(71)による測定結果を「RD(n)」、(n+1)回目の研磨装置(7)による研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される下流側静電容量測定結果(71)による測定結果を「RD(n+1)」、(n+b)回目の研磨装置(7)による研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される下流側静電容量測定結果(71)による測定結果を「RD(n+b)」と規定したとき、
    制御装置(80)は、「RU(n)」の値と、{「RD(n+1)」+「RD(n+2)」+・・・「RD(n+N)」}/Nにより算出される「RD(n)の平均値」との比較とに基づいてフィードバック制御を行うことを特徴とする鋳物砂の再生システム。
  2. 制御装置(80)が、「RU(n)」の値と、「RD(n)の平均値」とに基づいて、再生処理前後の静電容量の変化割合を算出し、当該変化割合に基づいてフィードバック制御を行う、請求項1記載の鋳物砂の再生システム。
  3. 鋳物砂(1)が流れる砂流路(16)を有し、当該砂流路(16)上に、バッファ装置(6)、研磨装置(7)、及び選別装置(10)が記載順に配されており、
    上流側静電容量測定装置(70)と下流側静電容量測定装置(71)が、砂流路(16)内を流れる鋳物砂(1)の一部をサンプルとして抽出する抽出手段(72)と、抽出手段(72)により抽出された鋳物砂(1)を受ける上流側分岐流路(73)と、上流側分岐流路(73)から供給された所定量の鋳物砂(1)に対して静電容量を測定する測定部(74)とを備えており、
    制御装置(80)からの検出指令を受けると、抽出手段(72)が駆動されて砂流路(16)から上流側分岐流路(73)に所定量の鋳物砂(1)が抽出されて当該鋳物砂(1)に対する測定部(74)による静電容量の測定動作が行われるように構成されている、請求項1又は2記載の鋳物砂の再生システム。
  4. 上流側静電容量測定装置(70)と下流側静電容量測定装置(71)が、測定部(74)による測定後の鋳物砂(1)を受けて、これを砂流路(16)に還流させる下流側分岐流路(75)を含む、請求項3記載の鋳物砂の再生システム。
  5. 回収砂(1a)の表面に付着のバインダを剥離して再生砂(1b)を得るための鋳物砂の再生方法であって、
    研磨処理に先立って回収砂(1a)の静電容量をサンプル測定する第1の静電容量測定工程(S1)と、
    バッチ式の研磨装置(7)を用いて、所定量の回収砂(1a)に相互研磨作用を加えることで、回収砂(1a)に付着のバインダを剥離する研磨処理を行う研磨工程(S2)と、
    送風手段(50)を有する選別装置(10)を用いて、研磨装置(7)から供給される回収砂(1a)の砂粒群に圧縮空気を送給して、再生砂(1b)となる砂粒成分(8)と、バインダを含む微粒成分(9)とに比重選別処理を行う選別工程(S3)と、
    選別後の再生砂(1b)の静電容量をサンプル計測する第2の静電容量測定工程(S4)と、
    第1の静電容量測定工程(S1)における測定値と、第2の静電容量測定工程(S4)における測定値とに基づいて、研磨処理を担う研磨装置(7)に対する回収砂(1a)の供給量、研磨装置(7)を構成する回転体(33)の回転速度、研磨装置(7)による研磨時間、及び比重選別処理を担う選別装置(10)を構成する送風手段(50)の圧縮空気の送給量から選択される、いずれかひとつ又は2以上の要素を変更するフィードバック工程(S5)と、を含み、
    選別装置(10)は、バッチ式の研磨装置(7)による1回の処理量(A(kg))のN倍の回収砂(1a)に対する比重選別処理能力を有する連続式の装置であり、
    第2の静電容量測定工程(S4)においては、研磨装置(7)への回収砂(1a)の供給動作に応じた所定のタイミングで、選別装置(10)から供給される再生砂(1b)の静電容量をサンプル測定しており、
    研磨装置(7)による(n)回目のバッチ式の研磨処理に先立って行われた第1の静電容量測定工程(S1)における測定結果を「RU(n)」、研磨装置(7)による(n)回目の研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2の静電容量測定工程(S4)における測定結果を「RD(n)」、研磨装置(7)による(n+1)回目の研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2の静電容量測定工程(S4)における測定結果を「RD(n+1)」、研磨装置(7)による(n+b)回目の研磨処理に応じた所定のタイミングで実行される第2の静電容量測定工程(S4)における測定結果を「RD(n+b)」と規定したとき、
    フィードバック工程(S5)においては、「RU(n)」の値と、{「RD(n+1)」+「RD(n+2)」+・・・「RD(n+N)」}/Nにより算出される「RD(n)の平均値」との比較とに基づいてフィードバック制御を行うことを特徴とする鋳物砂の再生方法。
  6. フィードバック工程(S5)においては、「RU(n)」の値と、「RD(n)の平均値」とに基づいて、再生処理前後の静電容量の変化割合を算出し、当該変化割合に基づいてフィードバック制御を行う、請求項5記載の鋳物砂の再生方法。
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