JP6942027B2 - 塗布容器 - Google Patents
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Description
塗布栓は、吐出孔と計量室との連通を遮断し、且つ計量室と連通孔とを連通させる計量位置と、計量位置よりも容器本体の底部側に位置すると共に、計量室と連通孔との連通を遮断し、且つ吐出孔と計量室とを連通させる塗布位置と、の間を容器軸方向に移動自在に配設されている。
中栓部材には、塗布位置において、塗布栓を容器軸方向に沿う容器本体の底部側に向けて弾性変位可能に支持する弾性体が一体形成されている。
例えば、弾性力の低い弾性体とすることで柔らかな塗布感触を実現することができ、快適で心地よい、ソフトタッチの塗布を可能とすることができる。また、弾性力の大きい弾性体とすることで適度な刺激を与えながら、マッサージするような快適な塗布を可能とすることができる。このように、弾性体の弾性力を任意に調整することが可能であるので、内容物を単純に塗布するだけでなく、用途等に応じた多様な塗布が可能となり、使い易い塗布容器とすることができる。
また、内容物を塗布する際、例えば計量室内の内容物を吐出し終わった後、被塗布部に対する塗布栓の押付けを弱めることで、弾性体の弾性復元力によって塗布栓を計量位置に速やかに復帰させることができ、連通孔を通じて容器本体内の内容物を計量室内に再度流入させることができる。従って、被塗布部に対する塗布栓の押付けを再度行うことで、内容物の塗布を速やかに行うことができ、内容物の塗布を繰り返し効率良く行うことができる。
特に、弾性体は、中栓部材及び塗布栓のうちのいずれか一方に対して固定されるものの、他方に対しては塗布栓が計量位置に位置しているときに非接触とされているので、内容物の塗布の最中に、例えば被塗布部に対する塗布栓の押付けを弱めたとしても、弾性体の弾性復元力によって塗布栓が計量位置まで戻ってしまい難い。従って、意図しないタイミングで塗布栓が計量位置まで戻り、計量室内に容器本体内から新たな内容物が流入してしまうことを抑制することができる。そのため、例えば被塗布部に対する塗布栓の押付けを繰り返し行いながら、計量した内容物を複数回に分けて塗布するといった多様な使い方を行うことが可能である。
なお、塗布栓が計量位置に位置しているときに、塗布栓と中栓部材との間に弾性体が挟まれた状態で配設されていたとしても、塗布栓が第1押込み位置を越えて第2押込み位置側から計量位置側に移動してしまうことを抑制することができる。
さらに、被係合部に対する係合部の係合力の方が抵抗付与部の抵抗力よりも大きいので、抵抗付与部を具備していたとしても、オーバーキャップの取外しに伴って、塗布栓を確実に計量位置に位置させることができる。
以下、本発明に係る塗布容器の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の塗布容器1は、被塗布部S(図5〜図7参照)に塗布する内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部3に装着され、容器本体2内に連通する連通孔4が形成された中栓部材5と、中栓部材5との間に連通孔4を通じて容器本体2内に連通する計量室6を形成すると共に、計量室6内に連通する吐出孔7が形成された計量筒部材8と、計量室6内に配設された筒状の塗布栓9と、中栓部材5と塗布栓9との間に配設されたコイルばね(弾性体)10と、容器本体2の口部3に離脱可能に装着され、吐出孔7及び塗布栓9を覆う有頂筒状のオーバーキャップ11と、を備えている。
具体的には、容器本体2の口部3は、容器本体2のうち口部3以外の部位(肩部20、胴部21及び底部22)よりも外径が小さく形成された第1口部23と、第1口部23よりも上方に配置され、第1口部23よりも外径がさらに小さく形成された第2口部24と、を備えている。なお、第1口部23の内径と第2口部24の内径とは、略同径とされている。
第1口部23と肩部20との連結部分には、径方向外側へ向けて突出すると共に上下方向に沿って延びる第1回り止めリブ27が周方向に間隔をあけて複数形成されている。
なお、中栓部材5は、例えばフランジ部30、第1シール筒部31、嵌合筒部32、受け筒部33及び接続壁部34が一体成形された合成樹脂製とされ、容器軸Oと同軸に配設されている。
接続壁部34における内周縁部側の上面には、下方に向けて凹んだ環状の窪み部35が形成されている。窪み部35は、径方向内側に向けて開口するように形成され、径方向内側に向いた環状壁35aを有している。
ただし、連通孔4の形成箇所は、上述した場合に限定されるものではなく、例えば底壁部37に該底壁部37を上下方向に貫通するように形成されていても構わないし、周壁部36に該周壁部36を径方向に貫通するように形成されていても構わない。
ただし、ガイド軸38の形状は、この場合に限定されるものではなく、塗布栓9を上下方向に移動可能にガイドできれば、その形状は自由に設計して構わない。例えば、複数のガイドリブ38aが平面視で放射状に配置されるようにガイド軸38を形成しても構わないし、中実の円柱状にガイド軸38を形成しても構わない。
ただし、第2口部24に対する計量筒部材8の装着方法は、上述した場合に限定されるものではなく、例えば第2口部24に対して装着筒部40を螺着させても構わない。
なお、第2シール筒部48の内周面と嵌合筒部32の外周面との間には高いシール性が確保されている。
吐出筒部43は、その全長に亘って内径が変化しないストレート状に形成されている。吐出筒部43の内径は、ガイド軸38の外径よりも大きく形成され、且つ受け筒部33における周壁部36の内径と略同径となるように形成されている。なお、吐出筒部43の内側が内容物を外部に吐出する吐出孔7とされている。
具体的には、塗布栓9は、吐出孔7と計量室6内との連通を遮断し、且つ連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を許容する図3に示す計量位置P1から、下方(連通孔4側)に向けて移動可能とされている。このとき塗布栓9は、計量位置P1からの下方に向けた移動によって、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断し、且つ該遮断以降の下方に向けたさらなる移動によって吐出孔7と計量室6内との連通を許容する。
より詳細に説明すると、塗布栓9は、図3に示す計量位置P1と、図2に示す第1押込み位置P2と、図4に示す第2押込み位置P3と、の間を上下方向に移動可能とされている。
第2押込み位置P3とは、図4に示すように第1押込み位置P2よりもさらに連通孔4側に塗布栓9が移動した位置であって、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断し、且つ吐出孔7と計量室6内との連通を許容している状態における塗布栓9の位置である。
図2に示すように、塗布栓9は、吐出筒部43の内側に上下方向に相対移動可能に配設された塗布筒部50と、塗布筒部50の下端部から下方に向けて延びると共に、その外径が塗布筒部50の外径よりも大きく形成された保持筒部51と、保持筒部51の下端部から下方に向けて延びると共に、その外径が中栓部材5における受け筒部33の周壁部36の内径よりも小さく形成された垂下筒部52と、垂下筒部52の下端部からさらに下方に向けて突出すると共に、受け筒部33の周壁部36の内周面に対して離脱可能に密に嵌合する環状のリップ部53と、を備え、容器軸Oと同軸に配設されている。
塗布筒部50の内部には、塗布筒部50の内側を上下に仕切る隔壁部54が形成されている。これにより、塗布筒部50の内部空間のうち隔壁部54よりも上方に位置する第1空間部55は上方に向けて開放され、隔壁部54よりも下方に位置する第2空間部56は下方に向けて開放されている。
なお、隔壁部54は、塗布栓9が第1押込み位置P2に位置している状態において、吐出筒部43よりも下方に位置し、且つガイド軸38よりも上方に位置する部分に形成されている。
貫通孔57は、図3に示すように塗布栓9が計量位置P1に位置したときに少なくとも一部が吐出筒部43よりも上方(又は、貫通孔57の全体が吐出筒部43の内側)に位置し、図2に示すように塗布栓9が第1押込み位置P2に位置したときに吐出筒部43の内側に位置し、図4に示すように塗布栓9が第2押込み位置P3に位置したときに少なくとも一部が吐出筒部43よりも下方に位置するように形成されている。
従って、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通の遮断は、貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通の遮断に相当する。また、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通の許容は、貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通の許容に相当する。
つまり本実施形態では、塗布栓9が計量位置P1及び第1押込み位置P2に位置したときに、吐出孔7と計量室6内との連通を遮断することができると共に、塗布栓9が第2押込み位置P3に位置したときに吐出孔7と計量室6内との連通を許容することが可能とされている。
塗布筒部50の上端部50aは、塗布栓9が計量位置P1、第1押込み位置P2、及び第2押込み位置P3のいずれの位置にある場合であっても、吐出筒部43よりも上方に突出している。図示の例では、塗布筒部50の上端面(先端面)は平坦に形成されているが、例えば上方に向けて膨らんだ凸曲面状や半球状に形成しても構わない。
なお、ガイド軸38に形成された第1係合突起39は、塗布栓9の上下方向の移動に伴って、塗布筒部50における下端部側の内周面上、保持筒部51の内周面上及び垂下筒部52の内周面上を相対的に摺動するように構成しても良い。及び/又は、後述する第3係合突起63は、塗布栓9の上下方向の移動に伴って、ガイド軸38におけるガイドリブ38aの外縁部上を相対的に摺動するように構成しても良い。これらのことによっても、塗布栓9を上下方向にがたつき少なく移動可能とすることができる。
塗布栓9は、規制突起61が第3連結壁部46に対して下方から接触することで、計量筒部材8に対してそれ以上、上方移動することが規制され、計量位置P1に位置決めされる。従って、計量位置P1は塗布栓9の最上昇位置に相当する。
なお、コイルばね10は、塗布栓9が計量位置P1に位置しているときに、上下方向に圧縮された状態で配設されていても構わないし、圧縮されていない自然長(自由長)の状態で配設されていても構わない。
図示の例では、第3係合突起63は、塗布筒部50及び保持筒部51の全周に亘って環状に延びるように形成されている。ただし、第3係合突起63は環状に限定されるものではなく、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
なお、塗布栓9が計量位置P1から第1押込み位置P2を越えて第2押込み位置P3側に移動する場合も同様であり、塗布栓9に対して上記抵抗力を超える応力が作用したときに、第3係合突起63が第1係合突起39を上方から下方に乗り越えながら塗布栓9が第2押込み位置P3に移動することが可能とされている。
ただし、オーバーキャップ11の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば第1口部23に対して第1キャップ筒70をアンダーカット嵌合させることによって装着しても構わない。
引上げ筒部75の内周面の下部には、径方向内側に向けて突出すると共に周方向に延び、且つ塗布筒部50の上端部50aに形成された第2係合突起60に対して下方から離脱可能に係合可能とされた第4係合突起(係合部)76が形成されている。
なお、第4係合突起76は、引上げ筒部75の全周に亘って環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されても構わない。
従って、容器本体2の口部3からのオーバーキャップ11の離脱に伴って、図3に示すように、引上げ筒部75を利用して塗布栓9を計量位置P1にセットすることが可能とされている。
抵抗付与部65の抵抗力(第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合力)がコイルばね10の付勢力よりも大きいので、例えば図4に示すように塗布栓9が第2押込み位置P3に位置したときに、コイルばね10の付勢力によって塗布栓9が第1押込み位置P2を越えて計量位置P1側に移動することを抑制できる。
第3シール筒部77は、容器軸Oと同軸に配設され、吐出筒部43の上端部に密に外嵌されている。これにより、吐出筒部43の外周面と第3シール筒部77の内周面との間には、高いシール性が確保されている。
次に、上述のように構成した塗布容器1を利用して、被塗布部Sに内容物を塗布する場合について説明する。
これにより、塗布栓9を計量位置P1から第1押込み位置P2に移動させることができ、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断することができると共に、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通(すなわち貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通)を遮断することができる。従って、計量室6内を密閉させることができ、計量室6内で内容物の計量を確実に行うことができる。
このとき、コイルばね10は塗布栓9及び中栓部材5とは別体に形成されているので、従来とは異なり、単独での設計が可能であり、例えばその材質等を自由に選択することができる。そのため、設計自由度が向上しており、所望の弾性力を有するコイルばね10とすることができる。従って、コイルばね10を利用して、所望の弾性力で塗布栓9を弾性支持することができ、弾性力を有効に活用しながら内容物を塗布することができる。
このように、コイルばね10の弾性力を任意に調整することが可能であるので、内容物を単純に塗布するだけでなく、用途等に応じた多様な塗布が可能となる。
従って、計量位置P1において計量室6内に流入した内容物を、塗布栓9が第1押込み位置P2に位置することで計量室6内に一時的に確実にストックすることができ、その後に塗布栓9が第2押込み位置P3に位置することで、ストックした計量室6内の内容物を貫通孔57及び第1空間部55内を通じて外部に吐出することができる。その結果、被塗布部Sに対して計量室6内で計量した内容物を確実に塗布することができ、使用性(塗布性)の優れた塗布容器1とすることができる。
すなわち、内容物の塗布の最中に被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを弱めることで、塗布栓9がコイルばね10の弾性復元力によって吐出孔7側に移動しようとしても、図6に示すように、第3係合突起63が第1係合突起39に連通孔4側から係合する。従って、塗布栓9が第1押込み位置P2を越えて計量位置P1側(吐出孔7側)に移動することを抑制することができ、第1押込み位置P2に位置決めさせることができる。
この場合には、例えば図6或いは図7に示す状態から、塗布栓9の上端部50aを被塗布部Sから離間させた後、塗布栓9の上端部50aが真上を向いた正立姿勢となるように塗布容器1の姿勢を変化させる。このとき、第1係合突起39に対する第3係合突起63の係合によって、塗布栓9は第1押込み位置P2に位置した状態となっている。
続いて、容器本体2の口部3にオーバーキャップ11を捩じ込みながら装着する。このとき、オーバーキャップ11の装着に伴って、例えばキャップ天壁72等を利用して塗布栓9を確実に初期位置(本実施形態では、第1押込み位置P2)に位置させ、リップ部53を受け筒部33の周壁部36の内周面に密に嵌合させることができる。これにより、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断した状態で塗布容器1の保管等を行える。
なお、塗布栓9の上端部50aを被塗布部Sから離間させ、塗布栓9の上端部50aが真上を向いた正立姿勢となるように塗布容器1の姿勢を変化させてから、オーバーキャップ11を装着するまでの間に、塗布栓9が仮に計量位置P1に移動してしまった場合であっても、オーバーキャップ11を装着することで、塗布栓9を確実に初期位置に位置させることができる。
次に、本発明に係る塗布容器の第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第1実施形態では、塗布栓9が計量位置P1から連通孔4側に向けて移動した直後からコイルばね10が弾性変形するように構成したが、第2実施形態では、塗布栓9が第1押込み位置P2から連通孔4側に移動するときにコイルばね10が弾性変形するように構成されている。
中栓部材5の接続壁部34の上面には、上方に向けて突出すると共に、窪み部35の周縁部に沿って周方向に延びる保持壁81が形成されている。保持壁81は、環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
従って、容器本体2の口部3からのオーバーキャップ11の離脱に伴って、図9に示すように、引上げ筒部75を利用して塗布栓9を計量位置P1にセットすることが可能とされている。
本実施形態の塗布容器80を利用して、被塗布部Sに内容物を塗布する場合について説明する。
図8に示す使用前の状態からオーバーキャップ11を容器軸O回りに回転させて容器本体2の口部3から取り外すと、オーバーキャップ11の取外し操作に伴って、引上げ筒部75が上方移動するので、第4係合突起76が第2係合突起60に対して下方から係合して塗布栓9を上方に引き上げる。このとき、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合力の方が、環状壁35a及び保持壁81に対するコイルばね10の下端部10bの嵌合力よりも大きいので、第2係合突起60に対する第4係合突起76の係合状態を維持しながら、コイルばね10の下端部10bを環状壁35a及び保持壁81から上方に離脱させることができる。
続いて、図11に示すように、塗布栓9の上端部50aを被塗布部Sに対して接触させた状態で、容器本体2を被塗布部S側に押付ける。これにより、塗布栓9を計量筒部材8に対して連通孔4側、すなわち容器本体2の内側に向けて移動させることができる。
これにより、塗布栓9を計量位置P1から第1押込み位置P2に移動させることができ、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通を遮断することができると共に、貫通孔57を通じた第1空間部55内と計量室6内との連通(すなわち貫通孔57を通じた吐出孔7と計量室6内との連通)を遮断することができる。従って、計量室6内を密閉させることができ、計量室6内で内容物の計量を確実に行うことができる。
従って、第1実施形態と同様に、例えば弾性力(反発力)の低いコイルばね10とすることで、柔らかな塗布感触を実現することができ、快適で心地よい、ソフトタッチの塗布を可能とすることができる。また、弾性力の大きいコイルばね10とすることで、適度な刺激を与えながら、マッサージするような快適な塗布を可能とすることができる。
従って、第1実施形態と同様に、意図しないタイミングで塗布栓9が計量位置P1まで戻り、計量室6内に容器本体2内から新たな内容物が流入してしまうことを効果的に抑制することができる。そのため、例えば被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを、第1押込み位置P2と第2押込み位置P3との間で塗布栓9を移動させながら繰り返し行うことで、計量した内容物を複数回に分けて少量ずつ(小分けに)塗布できるといった多様な使い方を行うことが可能である。
また、塗布栓9が計量位置P1と第1押込み位置P2との間で移動する場合には、コイルばね10が弾性変形しないので、塗布栓9を計量位置P1と第1押込み位置P2との間でより安定して移動させることができる。
例えば、塗布栓9を計量位置P1から連通孔4側に向けて移動させたときに、リップ部53が受け筒部33の周壁部36の内側に密に嵌合したタイミングで、貫通孔57の少なくとも一部が吐出筒部43よりも連通孔4側に移動して、貫通孔57を通じて第1空間部55内と計量室6内とが連通(すなわち貫通孔57を通じて吐出孔7と計量室6内とが連通)するように構成しても構わない。つまり、計量位置P1から連通孔4側に向けた塗布栓9の移動によって、連通孔4を通じた容器本体2内と計量室6内との連通が遮断されたときに、すなわち遮断時に、吐出孔7と計量室6内との連通が許容されるように構成しても構わない。
この場合には、例えば塗布栓9における第2空間部56内であって、塗布栓9の隔壁部54と中栓部材5におけるガイド軸38との間にコイルばね10を配置しても構わない。
この場合には、内容物を塗布する際、例えば計量室6内の内容物を吐出し終わった後、被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを弱めることで、コイルばね10の弾性復元力によって塗布栓9を計量位置P1に速やかに復帰させることができるので、連通孔4を通じて容器本体2内の内容物を計量室6内に再度流入させることができる。従って、被塗布部Sに対する塗布栓9の押付けを再度行うことで、内容物の塗布を速やかに行うことができ、内容物の塗布を繰り返し効率良く行うことができる。
S…被塗布部
P1…計量位置
P2…第1押込み位置
P3…第2押込み位置
1、80…塗布容器
2…容器本体
3…容器本体の口部
4…連通孔
5…中栓部材
6…計量室
7…吐出孔
8…計量筒部材
9…塗布栓
10…コイルばね(弾性体)
10a…コイルばねの上端部(弾性体の固定端部)
11…オーバーキャップ
50a…塗布栓の上端部(先端部)
60…第2係合突起(被係合部)
65、82…抵抗付与部
76…第4係合突起(係合部)
Claims (6)
- 被塗布部に塗布する内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
前記中栓部材との間に、前記連通孔を通じて前記容器本体内に連通する計量室を形成すると共に、前記計量室内に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
前記計量室内に容器軸方向に移動可能に配設されると共に、その先端部が前記吐出孔から前記計量室の外部に突出される塗布栓と、
前記中栓部材と前記塗布栓との間に前記容器軸方向に弾性変形可能に配設され、前記塗布栓を前記連通孔側から弾性支持する弾性体と、を備え、
前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を許容する計量位置から前記連通孔側に向けて移動可能とされると共に、前記連通孔側に向けた移動によって前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を許容し、
前記弾性体は、前記塗布栓及び前記中栓部材とは別体に形成されると共に、前記塗布栓が前記計量位置から前記連通孔側に向けて移動する過程で弾性変形し、
前記弾性体は、前記塗布栓が前記計量位置に位置しているときに、前記塗布栓と前記中栓部材との間に挟まれた状態で配設されている、塗布容器。 - 被塗布部に塗布する内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、前記容器本体内に連通する連通孔が形成された中栓部材と、
前記中栓部材との間に、前記連通孔を通じて前記容器本体内に連通する計量室を形成すると共に、前記計量室内に連通する吐出孔が形成された計量筒部材と、
前記計量室内に容器軸方向に移動可能に配設されると共に、その先端部が前記吐出孔から前記計量室の外部に突出される塗布栓と、
前記中栓部材と前記塗布栓との間に前記容器軸方向に弾性変形可能に配設され、前記塗布栓を前記連通孔側から弾性支持する弾性体と、を備え、
前記塗布栓は、前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を許容する計量位置から前記連通孔側に向けて移動可能とされると共に、前記連通孔側に向けた移動によって前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を許容し、
前記弾性体は、前記塗布栓及び前記中栓部材とは別体に形成されると共に、前記塗布栓が前記計量位置から前記連通孔側に向けて移動する過程で弾性変形し、
前記弾性体は、前記中栓部材及び前記塗布栓のうちのいずれか一方に対して固定された固定端部を備え、前記塗布栓が前記計量位置に位置しているときに、他方に対して非接触状態で配設されている、塗布容器。 - 請求項1又は2に記載の塗布容器において、
前記塗布栓は、
前記計量位置と、
前記計量位置よりも前記連通孔側に位置すると共に、前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を遮断する第1押込み位置と、
前記第1押込み位置よりも前記連通孔側に位置すると共に、前記連通孔を通じた前記容器本体内と前記計量室内との連通を遮断し、且つ前記吐出孔と前記計量室内との連通を許容する第2押込み位置と、の間を前記容器軸方向に移動可能とされている、塗布容器。 - 請求項3に記載の塗布容器において、
前記計量室内には、前記塗布栓に対して一定の抵抗力を付与して、前記第1押込み位置を越えて前記第2押込み位置側から前記計量位置側に前記塗布栓が移動することを抑制する抵抗付与部が設けられている、塗布容器。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の塗布容器において、
前記塗布栓に形成された被係合部に対して前記容器軸方向に離脱可能に係合する係合部を有し、前記計量筒部材又は前記容器本体の口部に離脱可能に装着されるオーバーキャップを備え、
前記係合部は、前記オーバーキャップの離脱時に、前記計量位置に前記塗布栓を移動させた後に前記被係合部から離脱する、塗布容器。 - 請求項4に記載の塗布容器において、
前記塗布栓に形成された被係合部に対して前記容器軸方向に離脱可能に係合する係合部を有し、前記計量筒部材又は前記容器本体の口部に離脱可能に装着されるオーバーキャップを備え、
前記被係合部に対する前記係合部の係合力は、前記抵抗付与部の抵抗力よりも大きく、
前記係合部は、前記オーバーキャップの離脱時に、前記計量位置に前記塗布栓を移動させた後に前記被係合部から離脱する、塗布容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017204366A JP6942027B2 (ja) | 2017-10-23 | 2017-10-23 | 塗布容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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