JP6933255B2 - チタン塊およびその製造方法、ならびに、チタンスラブ - Google Patents
チタン塊およびその製造方法、ならびに、チタンスラブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6933255B2 JP6933255B2 JP2019533836A JP2019533836A JP6933255B2 JP 6933255 B2 JP6933255 B2 JP 6933255B2 JP 2019533836 A JP2019533836 A JP 2019533836A JP 2019533836 A JP2019533836 A JP 2019533836A JP 6933255 B2 JP6933255 B2 JP 6933255B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- titanium
- ingot
- less
- briquette
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22B—PRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
- C22B34/00—Obtaining refractory metals
- C22B34/10—Obtaining titanium, zirconium or hafnium
- C22B34/12—Obtaining titanium or titanium compounds from ores or scrap by metallurgical processing; preparation of titanium compounds from other titanium compounds see C01G23/00 - C01G23/08
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Geology (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
化学組成が、質量%で、
O:0.01〜0.5%、
Fe:0.01〜5%、
Al:0〜8%、
Sn:0〜5%、
Zr:0〜12%、
Mo:0〜15%、
Ta:0〜2%、
V:0〜22%、
Nb:0〜2%、
Si:0〜1%、
Cr:0〜10%、
Cu:0〜0.1%、
Co:0〜1%、
Ni:0〜1%、
白金族元素:0〜0.5%、
REM:0〜0.2%、
B:0〜3%、
N:0〜0.2%、
C:0〜2%、
H:0〜0.013%
残部がチタンおよび不純物であり、
各元素の測定値の最大値CMAXと最小値CMINの差分ΔCが、0.2CMIN未満または0.04%未満であり、
金属組織が、
前記チタン塊の厚さ方向の中央部における円相当平均結晶粒径が10mm以下、かつ前記チタン塊の厚さの半分以下である、
チタン塊。
化学組成が、質量%で、
O:0.01〜0.5%
Fe:0.01〜5%、
Al:0〜8%、
Sn:0〜5%、
Zr:0〜12%、
Mo:0〜15%、
Ta:0〜2%、
V:0〜22%、
Nb:0〜2%、
Si:0〜1%、
Cr:0〜10%、
Cu:0〜0.1%、
Co:0〜1%、
Ni:0〜1%、
白金族元素:0〜0.5%、
REM:0〜0.2%、
B:0〜3%、
N:0〜0.2%、
C:0〜2%、
H:0〜0.013%、
残部がチタンおよび不純物であり、
各元素の測定値の最大値CMAXと最小値CMINの差分ΔCが、0.2CMIN未満または0.04%未満であり、
金属組織が、
前記チタン塊の長手方向に垂直な断面において、表面から中心に向かう方向に延びる柱状組織を有し、前記断面の中心位置の円相当平均結晶粒径が10mm以下、かつ前記断面の直径の半分以下である、
チタン塊。
前記梱包材の内部に充填された、上記(1)または(2)のチタン塊とを備え、
前記梱包材の内圧が10Pa以下である、
チタンスラブ。
1Pa以下の減圧下で前記チタンブリケットの表面に電子ビームを照射して前記チタンブリケットの全てを溶解してチタン塊とする溶解工程を備える、
上記(1)または(2)のチタン塊の製造方法。
上記(4)のチタン塊の製造方法。
本発明に係るチタン塊は、厚さの薄いまたは小径のスラブ(四角柱(例えば板状)、円柱、多角柱)であり、チタン薄板や棒を製造する際の加工率が少なくて済むため、チタン薄板や棒を効率よくかつ安価に製造できる。
本発明のチタン塊は、薄肉厚の板状または小径の柱状のチタン塊であるので、肉厚中心部(板状のチタン塊)または長手方向に垂直な断面における中心部(柱状のチタン塊)の結晶粒が小さく、凝固偏析が小さい。
本発明に係るチタン塊をチタン板材からなる梱包材に充填させたチタンスラブは、熱間加工時の表面欠陥の発生を抑制できる。
本発明に係る製造方法によれば、電子ビームの照射条件を一定に調整するだけで、安定して狙いの成分のチタン鋳塊を得ることができる。
まず、チタンブリケット1の原料について説明する。チタンブリケット1の原料は、スポンジチタン1aおよびチタンスクラップ1bの少なくとも一方を含み、選択的に各種の元素を含有する副原料1cを含む。
チタンブリケット1の原料としてスポンジチタン1aを用いる場合には、従来のクロール法などの製錬工程で製造されたものを用いることができる。この製錬工程で得られたスポンジチタン1aは、通常数トンもある大きな塊であるため、従来工程と同様に破砕して粒にしたものを用いることが望ましい。
スポンジチタン1aは、チタン塊2の原料であり、チタンの他に、酸素、鉄、窒素、炭素、水素、塩素、マグネシウム等が含まれている。具体的には、酸素0.40%以下、鉄0.50%以下、窒素0.05%以下、炭素0.08%以下、水素0.013%以下、塩素0.10%以下、マグネシウム0.10%以下が例示される。
チタンスクラップ1bの大きさは、スポンジチタン1aと同様に、平均粒径で1mm以上25mm以下(ただし、板状のチタン塊に用いる場合にはチタン塊の厚さ以下、多角柱状または円柱状のチタン塊に用いる場合にはチタン塊の直径以下)であることが望ましい。平均粒径が1mm未満であると、破砕するのに時間を要し、微細な粉塵の発生も多く飛散するため、製造効率が低下する。一方、平均粒径が25mmより大きいと、後工程の電子ビームを照射してチタンブリケット1を溶解できる範囲に限りがあるため、添加した副原料1cと均一溶解できない可能性がある。
チタンスクラップ1bは、スポンジチタン1aと混合する場合、当該スポンジチタン1aと同種のJIS1種、JIS2種、JIS3種またはJIS4種(JIS H 4600(2012年)チタン及びチタン合金−板及び条)に相当する化学組成とすることが好ましい。チタンスクラップ1bは、チタン塊2の目標とする化学組成と同種であってもよい。ここで、同種の化学組成であるとは、具体的には、JISの同じ規格に属することを意味する。例えば、スポンジチタン1aの化学組成がJIS1種に属する場合には、混合するチタンスクラップ1bもJIS1種に属する化学組成としてもよい。あるいは、JIS2種に属する化学組成のチタン塊2を得たい場合には、スポンジチタン1aがJIS1種に属する化学組成であっても、チタンスクラップ1bをJIS2種に属する化学組成にしてもよいし、これ以外の化学組成とし、不足する酸素や鉄は副原料1cを添加することにより調整してもよい。
副原料1cの大きさは、平均粒径で0.1μm以上10mm以下の粉末あるいは粒状であることが望ましい。平均粒径が0.1μm未満の粉末では、このような微粉を搬送したり混合する際に、容易に舞い上がり周囲に飛散するために、所定の質量を添加できなくなる。
図2に示すように、チタン塊2は、スポンジチタン1aを円柱状、角柱状や多角柱状の棒形状に圧縮成形してチタンブリケット1にした後、その表面を溶解したものであり、その表面に柱状組織2a,2bを備えている。チタン塊2は、後述するように、チタン板材により作製した容器(梱包材)に充填されることで、チタンスラブ3を形成する材料となる。あるいは、チタン塊2は、熱間加工用素材(中間製品)として利用され得る。この場合、チタン塊2は、その大きさや形状により、チタンスラブ、チタンビレット、またはチタンブルームとも称す。
チタン塊2の化学組成は、チタンブリケット1の原料として利用されるスポンジチタン1aおよび/またはチタンスクラップ1bの化学組成やその重量割合、添加する副原料1cの化学組成とその重量割合によって決まる。このため、目標となるチタン塊2の化学組成が得られるように、予め、スポンジチタン1aおよびチタンスクラップ1b、副原料1cの化学組成を化学分析等により把握しておき、その化学組成に応じて、必要な各々の原料の重量を求める。なお、電子ビーム溶解により、揮発除去される元素(例えば塩素やマグネシウム)は、チタンブリケット1に含まれていたとしても、チタン塊2には含まれない。
それぞれの元素の添加目的を表1に示す。
工業用純チタンは、酸素とFeを調整したJIS1種〜JIS4種(JIS H 4600(2012年)チタン及びチタン合金−板及び条)に属する工業用純チタンに例示される。工業用純チタンは、酸素とFeが少ないほど加工性が良好であり、酸素とFeが多いほど高強度である。JIS1種とは、C:0.08%以下、H:0.013%以下、O:0.15%以下、N:0.03%以下、Fe:0.20%以下、残部Tiおよび不純物の化学組成を有するチタンである。JIS2種とは、C:0.08%以下、H:0.013%以下、O:0.20%以下、N:0.03%以下、Fe:0.25%以下、残部Tiおよび不純物の化学組成を有するチタンである。JIS3種とは、C:0.08%以下、H:0.014%以下、O:0.30%以下、N:0.05%以下、Fe:0.30%以下、残部Tiおよび不純物の化学組成を有するチタンである。JIS4種とは、C:0.08%以下、H:0.015%以下、O:0.40%以下、N:0.05%以下、Fe:0.50%以下、残部Tiおよび不純物の化学組成を有するチタンである。
耐食チタン合金は、Pd,Ru,Ni,Co等を含むJIS11種〜JIS23種(JIS H 4600(2012年)チタン及びチタン合金−板及び条)に属するチタン合金に例示される。耐食チタン合金は、耐食性および耐隙間腐食性に優れる。
チタン合金は、Ti−1.5Al((JIS50種(JIS H 4600(2012年)チタン及びチタン合金−板及び条))、Ti−6Al−4V(JIS60種(JIS H 4600(2012年)チタン及びチタン合金−板及び条))、Ti−3Al−2.5V(JIS61種(JIS H 4600(2012年)チタン及びチタン合金−板及び条))、Ti−4Al−22V(JIS80種(JIS H 4600(2012年)チタン及びチタン合金−板及び条))などが例示される。
低合金で高強度のTi−1〜1.5Fe−0.3〜0.5O−0.01〜0.04N等と、 耐クリープ性に優れるTi−6Al−2Sn−4Zr−6Mo等と、
高強度で冷間加工性の良いTi−15V−3Cr−3Sn−3Al,Ti−20V−4Al−1Sn等と、
高強度高靭性のTi−10V−2Fe−3Al等と、
耐摩耗性Ti−6Al−4V−10Cr−1.3C等が例示される。
チタン塊2の形状は、板状又は柱状が好適である。板状のチタン塊2の厚さは7〜80mmである。厚さの上限は、70mm、60mm、50mm又は40mmでもよい。柱状のチタン塊2は、長手方向に垂直な断面における形状が円形の場合と五角形以上の多角形の場合がある。断面形状が円形の場合、断面の直径を10〜80mmとする。断面の直径の上限は、70mm、60mm、50mm又は40mmでもよい。多角形の場合、その円相当直径を10〜80mmとする。円相当直径の上限は、70mm、60mm、50mm又は40mmでもよい。なお、円相当直径とは、断面の面積に相当する円の直径とする。
チタン塊2が板状であり、厚さが7〜80mmである場合、図2に示すように、チタン塊2の金属組織は、チタン塊2の表面から厚さ方向に延びる柱状組織2a,2bとなる。チタン塊2の板幅方向及び長手方向の中央部かつ厚さ方向の中央部(図2中の符号Aで示す領域、以下、中央領域と称す。なお、中央領域は、板厚方向の中央部にある。)における円相当平均結晶粒径が10mm以下、かつチタン塊2の厚さの半分以下である。チタン塊2が直径10〜80mmの円形である円柱形状、または、五角形以上の多角形であり、かつ円相当直径(断面積が同多角形の断面積と同じになる円の直径)が10〜80mmの多角柱形状を有する場合には、図3に示すように、チタン塊2の長手方向に垂直な断面において、表面から中心に向かう方向(径方向)に延びる柱状組織30aとなる。長手方向の中央部で、かつ前記断面の中心位置の(図中の符号Cで示す領域、以下中心領域と称す)の円相当平均結晶粒径が10mm以下、かつチタン塊2の断面直径の半分以下である。これにより、チタン塊2を熱間加工する場合に少ない加工率であっても容易に結晶粒を分断でき、製品に必要な細粒にすることができる。
JIS H 1612(1993年) チタン及びチタン合金中の窒素定量方法
JIS H 1614(1995年) チタン及びチタン合金中の鉄定量方法
JIS H 1617(1995年) チタン及びチタン合金中の炭素定量方法
JIS H 1619(2012年) チタン及びチタン合金−水素定量方法
JIS H 1620(1995年) チタン及びチタン合金中の酸素定量方法
JIS H 1621(1992年) チタン合金中のパラジウム定量方法
JIS H 1622(1998年) チタン合金−アルミニウム定量方法
JIS H 1624(2005年) チタン合金−バナジウム定量方法
JIS H 1625(2005年) チタン合金−ランタン,セリウム,プラセオジム及びネオジム定量方法
JIS H 1630(1995年) チタンの発光分光分析方法
JIS H 1631(2008年) チタン合金−蛍光X線分析方法
JIS H 1632(2014年) チタンのICP発光分光分析方法
チタンブリケット1は、図1に示すように、上記の原料1a,1bおよび副原料1cを圧縮成形して作製された成形体である。
本発明に係るチタン塊2は、図2に示すように、上記で製作したチタンブリケット1から得られる。
チタンブリケット1は、チャンバー内に格納されて、チャンバー内を1Pa以下になるように減圧にする。チタンブリケット1の内部には空気(酸素や窒素)の入った空隙1dが多数あり、このまま溶解すると、チタン塊2が酸化、窒化したり、気泡が残ったりして、熱間加工後に割れや表面疵の原因になる。このため、1Pa以下になるように減圧して、チタンブリケット1の内部の空隙1dから空気を排除する。
減圧されたチャンバー内に設置されたチタンブリケット1は、まず上面に電子ビームが照射され、順次、溶解及び凝固される。詳細には、チタンブリケット1の厚さ方向の一部(例えばおよそ半分)2aに対し、電子ビームを照射して順次溶解し、凝固させる。電子ビームにより溶解できる範囲には限りがあるため、電子ビームの照射方向を動かしたり、チタンブリケット1を動かしたりして、チタンブリケット1の上面全体に電子ビームを照射して、チタンブリケット1の厚さ方向の一部2aを溶解し、凝固させる。
次に、本発明に係るチタン塊2を用いたチタンスラブ3とチタン板材4aを説明する。
梱包材4が直方体である場合、チタン板材4aの厚さは、作製する梱包材4の大きさによって異なるが、0.5mm以上30mm以下であることが望ましい。梱包材4が大きいほど、強度や剛性が必要であるため、より厚いチタン板材4aを用いる。
梱包材4は、チタン塊2と同種の化学組成であることが必要である。ここで、同種の化学組成であることとは、具体的には、JISの同じ規格に属することを意味する。例えば、チタン塊2の化学組成がJIS1種に属する場合には、梱包材4もJIS1種に属する化学組成とする。ここで、チタン塊2に求められる規格は、売買時又は製造時の書類により確認することができる。また、この規格は、チタン塊2の表面の表示からも確認できる場合もある。必要に応じて、チタン塊2の化学組成(実績値)から±30%以内、±20%以内、±15%以内、±10%以内、±8%以内、±5%以内、又は±3%以内としてもよい。
チタン板材4aは、適度な塑性加工を施して熱処理することにより、その結晶粒を調整することができる。梱包材4に用いるチタン板材4aの平均結晶粒は、円相当直径で500μm以下にすることが望ましい。これにより、チタンスラブ3を熱間加工した場合に、粗大な結晶の結晶方位の違いによって発生する表面疵を抑制することができる。
チタンスラブ3の形状は、制限されるものではないが、製造されるチタン塊の形状によって決められる。チタン薄板を製造する場合は、チタンスラブ3は直方体形状(スラブ)とする。チタンスラブ3の厚さ、幅および長さは、製品の厚さ、幅および長さ、製造量(重量)などにより決められる。
チタンスラブ3の内部には、チタン塊2が充填されている。チタン塊2は1個あるいは複数個充填可能である。チタン塊2と梱包材4の間やチタン塊2同士の間には空隙6がある。この空隙6に空気があると、熱間加工前の加熱した際に、充填されたチタン塊2が酸化または窒化してしまい、その後に加工し得られたチタン材が脆くなって、必要な材料特性が得られなくなる。
次に、梱包材4の内部を減圧して真空に保つ方法を説明する。
以上のようにして得られた、従来よりも薄肉あるいは細径のチタン塊2やチタンスラブ3は、熱間加工や冷間加工して所望の形状にする。加工の方法は、チタンスラブの形状によって異なるが、いずれも薄肉あるいは細径であるため、所望の大きさまで容易に加工することができる。
JIS H 1612(1993年) チタン及びチタン合金中の窒素定量方法
JIS H 1614(1995年) チタン及びチタン合金中の鉄定量方法
JIS H 1617(1995年) チタン及びチタン合金中の炭素定量方法
JIS H 1619(2012年) チタン及びチタン合金−水素定量方法
JIS H 1620(1995年) チタン及びチタン合金中の酸素定量方法
JIS H 1621(1992年) チタン合金中のパラジウム定量方法
JIS H 1622(1998年) チタン合金−アルミニウム定量方法
JIS H 1624(2005年) チタン合金−バナジウム定量方法
JIS H 1625(2005年) チタン合金−ランタン,セリウム,プラセオジム及びネオジム定量方法
JIS H 1630(1995年) チタンの発光分光分析方法
JIS H 1631(2008年) チタン合金−蛍光X線分析方法
JIS H 1632(2014年) チタンのICP発光分光分析方法
チタンスラブを圧延する際に圧延ロールと接触しない容器の側面となるチタン梱包材の1枚にバルブのある配管をティグ溶接して固定した。配管のバルブは閉じておく。その配管を溶接したチタン梱包材を含むチタン梱包材の5枚を仮組み立てて容器とした後、ここにチタン塊を格納して残りのチタン梱包材で蓋をした。仮組みされた梱包体を、真空チャンバー内に入れて、所定の圧力になるまで減圧(真空)した後、梱包材の継ぎ目を全周電子ビームで溶接してチタンスラブを製作した(表5のNo.2,3,5参照)。製作したチタンスラブの側面にある配管に真空計を設置して、バルブを開けて内圧を測定した。測定後は、この配管をチタンスラブとバルブの間で密閉して、バルブを切断除去した。
Claims (5)
- 厚さが7〜80mm板状の熱間加工用チタン塊であって、
化学組成が、質量%で、
O:0.01〜0.5%、
Fe:0.01〜5%、
Al:0〜8%、
Sn:0〜5%、
Zr:0〜12%、
Mo:0〜15%、
Ta:0〜2%、
V:0〜22%、
Nb:0〜2%、
Si:0〜1%、
Cr:0〜10%、
Cu:0〜0.1%、
Co:0〜1%、
Ni:0〜1%、
白金族元素:0〜0.5%、
REM:0〜0.2%、
N:0〜0.2%、
C:0〜2%、
H:0〜0.013%、
残部がチタンおよび不純物であり、
各元素の測定値の最大値CMAXと最小値CMINの差分ΔCが、0.2CMIN未満または0.04%未満であり、
金属組織が、
前記チタン塊の厚さ方向の中央部における円相当平均結晶粒径が10mm以下、かつ前記チタン塊の厚さの半分以下である、
チタン塊。 - 長手方向に垂直な断面が直径10〜80mmの円形である円柱形状、又は、円相当直径が10〜80mmの五角形以上の多角形である柱形状を有する熱間加工用チタン塊であって、
化学組成が、質量%で、
O:0.01〜0.5%
Fe:0.01〜5%、
Al:0〜8%、
Sn:0〜5%、
Zr:0〜12%、
Mo:0〜15%、
Ta:0〜2%、
V:0〜22%、
Nb:0〜2%、
Si:0〜1%、
Cr:0〜10%、
Cu:0〜0.1%、
Co:0〜1%、
Ni:0〜1%、
白金族元素:0〜0.5%、
REM:0〜0.2%、
N:0〜0.2%、
C:0〜2%、
H:0〜0.013%
残部がチタンおよび不純物であり、
各元素の測定値の最大値CMAXと最小値CMINの差分ΔCが、0.2CMIN未満または0.04%未満であり、
金属組織が、
前記チタン塊の長手方向に垂直な断面において、表面から中心に向かう方向に延びる柱状組織を有し、前記断面の中心位置の円相当平均結晶粒径が10mm以下、かつ前記断面の直径の半分以下である、
チタン塊。 - 請求項1または2に記載のチタン塊と同種の化学組成を有する梱包材と、
前記梱包材の内部に充填された、請求項1または2に記載のチタン塊とを備え、
前記梱包材の内圧が10Pa以下である、
チタンスラブ。 - スポンジチタンおよびチタンスクラップから選択される一種以上と、化学組成を調整するために必要な元素を含む副原料とを圧縮成形してチタンブリケットを得る圧縮成形工程、
1Pa以下の減圧下で前記チタンブリケットの表面に電子ビームを照射して前記チタンブリケットの全てを溶解してチタン塊とする溶解工程を備える、
請求項1または2に記載のチタン塊の製造方法。 - 前記溶解工程が、前記チタンブリケットの任意の表面に電子ビームを照射し、その表面から厚さ方向の一部を溶解する工程、および、任意の他の表面に電子ビームを照射し、少なくとも未溶解のチタンブリケットを溶解する工程を備える、
請求項4に記載のチタン塊の製造方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2017/028293 WO2019026251A1 (ja) | 2017-08-03 | 2017-08-03 | チタン塊およびその製造方法、ならびに、チタンスラブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2019026251A1 JPWO2019026251A1 (ja) | 2019-12-12 |
JP6933255B2 true JP6933255B2 (ja) | 2021-09-08 |
Family
ID=65233374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019533836A Active JP6933255B2 (ja) | 2017-08-03 | 2017-08-03 | チタン塊およびその製造方法、ならびに、チタンスラブ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6933255B2 (ja) |
WO (1) | WO2019026251A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7381890B2 (ja) * | 2019-04-02 | 2023-11-16 | 日本製鉄株式会社 | 焼結鉱の観察評価方法及び焼結鉱の被還元性評価方法 |
CN111139375A (zh) * | 2020-01-14 | 2020-05-12 | 宝鸡市三立有色金属有限责任公司 | 一种超硬钛合金基体的制备方法 |
CN116710582A (zh) | 2021-03-02 | 2023-09-05 | 日本制铁株式会社 | 热加工用α+β型钛合金铸锭 |
CN113124680B (zh) * | 2021-03-22 | 2022-09-16 | 洛阳双瑞精铸钛业有限公司 | 一种eb炉熔炼钛及钛合金用组合式料箱及其制备方法 |
GB2633478A (en) | 2021-05-19 | 2025-03-12 | Karsten Mfg Corp | Beta enhanced titanium alloys and methods of manufacturing beta enhanced titanium alloys |
KR20240070638A (ko) * | 2021-09-27 | 2024-05-21 | 브이에스엠피오-아비스마 코포레이션 | 티타늄 합금 및 그로부터 제조된 물품 |
KR102434520B1 (ko) * | 2021-12-29 | 2022-08-22 | 한국재료연구원 | 몰리브덴 및 페로크롬을 이용한 고강도 고성형성 타이타늄 합금 및 그 제조 방법 |
CN115874081A (zh) * | 2022-12-02 | 2023-03-31 | 国网福建省电力有限公司 | 一种钛合金材料及其制备方法和所制海缆金属套 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4794979A (en) * | 1984-06-15 | 1989-01-03 | Mcdonnell Douglas Corporation | Method for melting metal, particularly scrap, and forming metal billets |
JPS6247433A (ja) * | 1985-08-23 | 1987-03-02 | Mitsubishi Metal Corp | バ−ジン材からインゴツトを製造する方法 |
JPS62280335A (ja) * | 1986-05-30 | 1987-12-05 | Toshiba Corp | 薄膜形成用高純度チタン材、それを用いて形成されてなるターゲットおよび薄膜、および薄膜形成用高純度チタン材の製造方法 |
JPH0925522A (ja) * | 1995-07-06 | 1997-01-28 | Japan Energy Corp | 高純度金属材料の製造方法 |
JP3398318B2 (ja) * | 1997-11-28 | 2003-04-21 | 東邦チタニウム株式会社 | チタンインゴットの製造方法 |
JP5888540B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2016-03-22 | 国立大学法人九州工業大学 | ホウ素含有純チタン材および同純チタン材の製造方法 |
KR102449774B1 (ko) * | 2014-10-08 | 2022-09-30 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 티탄 봉재, 티탄판 및 그 제조 방법 |
-
2017
- 2017-08-03 JP JP2019533836A patent/JP6933255B2/ja active Active
- 2017-08-03 WO PCT/JP2017/028293 patent/WO2019026251A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2019026251A1 (ja) | 2019-02-07 |
JPWO2019026251A1 (ja) | 2019-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6933255B2 (ja) | チタン塊およびその製造方法、ならびに、チタンスラブ | |
JP5971821B2 (ja) | 合金チタン溶接ワイヤの製造方法 | |
TW201910528A (zh) | 鈦塊及其製造方法、以及鈦扁胚 | |
JP6835036B2 (ja) | チタン素材 | |
EP2491155B1 (en) | Method for production of titanium welding wire | |
JP2018164943A5 (ja) | ||
EP3427850B1 (en) | Titanium material and method for producing same | |
JP6756364B2 (ja) | チタン複合材および梱包体 | |
JP6756363B2 (ja) | チタン複合材およびその製造方法、ならびに、梱包体 | |
Sadek et al. | Construction of consolidation maps of Pre-ECAE hot compact nanocrystalline-micron powders | |
Salem et al. | Effect of the compaction parameters and canning material of nanostructured Al-powder consolidated via intense plastic straining process |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190717 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200908 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201106 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210105 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210304 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210511 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210707 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210720 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210802 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6933255 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |