JP6923073B2 - ブレーキディスク - Google Patents
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Description
本発明は、ブレーキディスクに関する。さらに詳しくは、鉄道車両用のブレーキディスクに関する。
鉄道車両を制動するために、鉄道車両の車軸に固定される環状部材(例えば、車輪)にはディスクブレーキ装置が取り付けられる。ディスクブレーキ装置は、ブレーキキャリパ、ブレーキライニング、ブレーキディスクを含む。ブレーキディスクは鉄道車両の環状部材にボルトによって取り付けられているため、環状部材と一体となって回転する。ボルトは一般に、ブレーキディスクの半径方向の中央近傍に設けられる。ブレーキキャリパがブレーキライニングに力を加えると、ブレーキライニングはブレーキディスクに押し付けられる。ブレーキライニングがブレーキディスクに押し付けられると、ブレーキライニングとブレーキディスクとの摩擦によりブレーキディスクの回転が制動される。これにより、環状部材も制動され、鉄道車両が減速する。
鉄道車両の制動の際、ブレーキライニングとブレーキディスクとの摩擦により、ブレーキディスクは発熱する。ブレーキディスクの温度が過度に上昇すると、ブレーキディスク及びブレーキライニングが早期に摩耗する。ブレーキディスクの温度上昇を抑制するためたとえば、ブレーキディスクの裏面に放射状に延びるフィンを設け、通気路を形成することが知られている。このブレーキディスクによれば、環状部材及びブレーキディスクが回転すると、通気路に空気が流れ、ブレーキディスクが冷却される。
しかしながら、環状部材は高速で回転するため、通気路を通る空気も速い。高速の空気が通気路を通ると風切り音が発生する。
温度上昇を抑制し、かつ、風切り音を抑制するブレーキディスクはたとえば、国際公開第2017/099073号(特許文献1)に開示されている。
特許文献1に記載されたブレーキディスクでは、ディスク板部の裏面にディスク板部の半径方向に延びる縦フィンが設けられる。これにより、ディスク板部の裏面に通気路が形成され、ブレーキディスクの温度上昇が抑制される。また、2つの縦フィンの間にはディスク板部の周方向に延びる横リブが設けられる。横リブはディスク半径方向に緩勾配を有するため、2つの縦フィンの間を流れる空気の乱れを抑制する。これにより、風切り音が抑制される。
ブレーキディスクの発熱はブレーキライニングとの摩擦によって生じるため、ブレーキディスクのブレーキライニングと接する領域の温度は、ブレーキライニングと接しない領域の温度よりも高い。高温の領域は熱膨張しようとするが、低温の領域はあまり熱膨張しないため、高温の領域の熱膨張は低温の領域により拘束される。したがって、高温の領域には圧縮応力が生じる。圧縮応力が所定値を超えると、ブレーキディスクは塑性変形する。
特許文献1の横リブは、外面(緩勾配を有する面)全域からブレーキディスク裏面まで材料が埋まっている中実リブであり、体積が大きい。このような体積が大きい横リブがディスク板部の裏面に取り付けられると、その領域は体積が大きい分さらに熱膨張しにくくなる。したがって、横リブが取り付けられた領域におけるディスク板部の表面が高温になれば、当該高温の領域に大きな圧縮力が生じやすく、ブレーキディスクが塑性変形しやすい。ブレーキディスクが塑性変形すると、ディスク板部に取り付けられている横リブと車輪との隙間の大きさが変化する。横リブと車輪との隙間の大きさは、風切り音の発生に影響を与える。そのため、特許文献1のブレーキディスクの温度が過度に上昇すると、風切り音が生じやすい。
また、風切り音を生じさせる通気路内の空気は、ブレーキディスク半径方向の内周側から通気路に進入し、回転する縦フィンから運動エネルギを与えられ、外周側に向かって流れる。そのため、通気路の外周側の流速は、内周側よりも速い。風切り音は通気路内の空気を整流することで抑制されるが、流速が速い流れを整流する方が、流速が遅い流れを整流するよりも困難である。したがって、風切り音を抑制するためには、流速が遅い通気路のブレーキディスク内周側近傍に横リブを設けるのが望ましい。
しかしながら、特許文献1のような体積の大きな横リブをディスク板部の内周側に設けると、ブレーキディスクの内周側の領域が塑性変形しやすくなる。ブレーキディスク内周側が塑性変形すると、ブレーキディスク中央近傍に設けられたボルトに応力が負荷される。ボルトに負荷される応力は、ブレーキディスクの内周側が塑性変形する方が、外周側が塑性変形するよりも大きくなる傾向がある。したがって、ボルトに過剰な応力が負荷されることを避ける観点から、体積の大きな横リブをブレーキディスクの内周側に設けることは困難である。
本発明の目的は、ブレーキディスクの塑性変形による環状部材とブレーキディスクのリブとの隙間の変化を抑制できるブレーキディスクを提供することである。
本実施形態の鉄道車両の環状部材にボルトによって締結されるブレーキディスクは、複数のフィンと、リブとを含む。複数のフィンは、ブレーキディスクの環状部材と対面する裏面にブレーキディスクの周方向に沿って並んで配置され、ブレーキディスクの半径方向に延びる。リブは、ブレーキディスクの裏面に配置され、隣接する2つのフィンを繋ぎ、ブレーキディスクの半径方向に沿ってブレーキディスクの内周側から外周側に延びる。リブのブレーキディスクの内周側の端部は、ブレーキディスクの裏面と結合され、かつ、リブのブレーキディスクの外周側の端部は、ブレーキディスクの裏面と結合されない。リブは、少なくともリブのブレーキディスクの外周側の端部に形成され、ブレーキディスクの裏面と対面する内面を有する。
本発明によるブレーキディスクは、ブレーキディスクの塑性変形による環状部材とブレーキディスクのリブとの隙間の変化を抑制できる。
(1)本実施形態の鉄道車両の環状部材にボルトによって締結されるブレーキディスクは、複数のフィンと、リブとを含む。複数のフィンは、ブレーキディスクの環状部材と対面する裏面にブレーキディスクの周方向に沿って並んで配置され、ブレーキディスクの半径方向に延びる。リブは、ブレーキディスクの裏面に配置され、隣接する2つのフィンを繋ぎ、ブレーキディスクの半径方向に沿ってブレーキディスクの内周側から外周側に延びる。リブのブレーキディスクの内周側の端部は、ブレーキディスクの裏面と結合され、かつ、リブのブレーキディスクの外周側の端部は、ブレーキディスクの裏面と結合されない。リブは、少なくともリブのブレーキディスクの外周側の端部に形成され、ブレーキディスクの裏面と対面する内面を有する。
鉄道車両の制動時、ブレーキディスクはブレーキライニングとの摩擦により発熱する。ブレーキディスクの温度上昇を抑制するために、ブレーキディスクの裏面(環状部材と対面する面)にはブレーキディスクの周方向に沿って複数のフィンが設けられる。これにより、隣接する2つのフィン、ブレーキディスクの裏面及び環状部材とで通気路が形成され、ブレーキディスクを冷却できる。また、隣接する2つのフィンの間にリブが設けられる。リブは、隣接する2つのフィンを繋ぎ、ブレーキディスクの内周側から外周側に向かって延びる。これにより、通気路の空気の流れを整流でき、風切り音の発生を抑制できる。さらに、リブのブレーキディスクの外周側の端部にはブレーキディスクの裏面と対面する内面が形成される。すなわち、リブは、中実のリブではなく、中空のリブである。そのため、リブとブレーキディスクの裏面との間に隙間(空間)が形成される。隙間が形成される分、リブの体積が小さくなり、ブレーキディスクの塑性変形が抑制される。その結果、リブと環状部材との隙間の距離が変化しにくくなる。
(2)上記(1)のブレーキディスクにおいて、リブの内面の内周端は、ブレーキディスクと環状部材との締結位置よりもブレーキディスクの内周側に位置するのが好ましい。
ブレーキディスクの内周側、すなわち、通気路の入口側にリブを配置することで、通気路の空気の流速が遅い段階で、空気の流れを整流でき、風切り音がさらに抑制できる。その一方、ブレーキディスクと環状部材とはボルトによって締結される。ブレーキディスクの内周側に位置するリブの体積が大きい場合、ボルトに負荷される応力が大きくなる傾向がある。ボルトの破損、脱落、緩みを防止するため、ボルトに負荷される応力は小さい方が好ましい。本実施形態のブレーキディスクのリブの体積は小さい。したがって、リブをブレーキディスクの内周側の領域に配置しても、ブレーキディスクの塑性変形を抑制できる。
(3)上記(1)又は(2)のブレーキディスクにおいて、リブの環状部材と対面する外面のブレーキディスクの内周側は、ブレーキディスクの外周側に向かってブレーキディスクの裏面に対する勾配が大きくなり、リブのブレーキディスクの外周側はブレーキディスクの外周側に向かってブレーキディスクの裏面に対する勾配が小さくなるのが好ましい。
このような構成によれば、リブの外面は流線形となる。リブの外面が流線形であれば、通気路を通る風を徐々に整流することができ、風切り音がさらに抑制される。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
本明細書において、「軸方向」とはブレーキディスクの軸方向を意味する。ブレーキディスクが鉄道車両に取り付けられたとき、ブレーキディスクの軸方向は鉄道車両の車軸の方向と一致する。
図1は、鉄道車両のブレーキ装置の正面図である。図1は、軸方向から見た図であって、環状部材の外側から見た図である。図1では、環状部材5は車輪であり、ブレーキキャリパは省略している。ブレーキ装置は、車軸4に取り付けられた環状部材5を制動する。ブレーキ装置は、ブレーキディスク1と、ブレーキライニング3とを含む。
[ブレーキディスク及びブレーキライニング]
ブレーキディスク1は、鉄道車両の環状部材5の板部にボルト10によって締結され、環状部材と一体となって回転する。ブレーキディスク1の外縁11及び内縁12は、軸方向視で、円形である。すなわち、ブレーキディスクは、軸方向視で、ドーナツ状である。内縁12の内側には車軸4が通る。ブレーキディスクの材質はたとえば、鋼、炭素繊維複合材等である。
ブレーキディスク1は、鉄道車両の環状部材5の板部にボルト10によって締結され、環状部材と一体となって回転する。ブレーキディスク1の外縁11及び内縁12は、軸方向視で、円形である。すなわち、ブレーキディスクは、軸方向視で、ドーナツ状である。内縁12の内側には車軸4が通る。ブレーキディスクの材質はたとえば、鋼、炭素繊維複合材等である。
ブレーキディスク1にはボルト孔27が設けられる。ボルト孔27は、ブレーキディスク1の軸方向に沿ってブレーキディスク1を貫通する。ブレーキディスク1を環状部材5に取り付ける際、このボルト孔27にボルト10を通しナットと締結する。一般的に、ボルト孔27はブレーキディスク1の周方向に沿って等間隔に10〜12個設けられる。ボルト孔27は、ブレーキディスク1の半径方向において、内縁12と外縁11との中央近傍に設けられる。
図2は、図1中のII−II線での断面図である。図2では、2つのブレーキディスク1と、1つのブレーキキャリパ2と、2つのブレーキライニング3と、を示すが、これらは対称な形状である。したがって、以下では、1つのブレーキディスク1と、1つのブレーキライニング3と、片側のブレーキキャリパ2とについて述べる。ブレーキディスク1の表面13は、ブレーキライニング3と対面する。すなわち、ブレーキディスク1の表面13はブレーキディスク1とブレーキライニング3との摺動面である。ブレーキライニング3は周知の構成である。
ブレーキディスク1の裏面14は、ブレーキディスク1の軸方向に沿って表面13と反対側に配置される。すなわち、ブレーキディスク1が環状部材5に固定された際、表面13は外側を向き、裏面14は環状部材5と対面する。
[ブレーキキャリパ]
ブレーキ装置はさらに、ブレーキキャリパ2を含む。ブレーキキャリパ2は、アーム6、ブレーキシリンダ7を含む。アーム6の一方の端には、ブレーキライニング3が取り付けられる。アーム6の他方の端は、ブレーキシリンダ7に連結される。ブレーキシリンダ7はたとえば、空気圧シリンダ、油圧シリンダ等である。アーム6は、支点8を含む。鉄道車両の制動時にブレーキシリンダ7が作動すると、アーム6は支点8を中心に回転する。これにより、ブレーキライニング3はブレーキディスク1に押し付けられる。ブレーキライニング3とブレーキディスク1との摩擦により、環状部材5が制動される。支点8には、図示しないブラケットが取り付けられる。ブラケットは、鉄道車両の台車に固定される。
ブレーキ装置はさらに、ブレーキキャリパ2を含む。ブレーキキャリパ2は、アーム6、ブレーキシリンダ7を含む。アーム6の一方の端には、ブレーキライニング3が取り付けられる。アーム6の他方の端は、ブレーキシリンダ7に連結される。ブレーキシリンダ7はたとえば、空気圧シリンダ、油圧シリンダ等である。アーム6は、支点8を含む。鉄道車両の制動時にブレーキシリンダ7が作動すると、アーム6は支点8を中心に回転する。これにより、ブレーキライニング3はブレーキディスク1に押し付けられる。ブレーキライニング3とブレーキディスク1との摩擦により、環状部材5が制動される。支点8には、図示しないブラケットが取り付けられる。ブラケットは、鉄道車両の台車に固定される。
以下、図3〜図6を参照して、ブレーキディスク1についてさらに詳しく説明する。図3は、ブレーキディスクの背面図である。図3は、軸方向から見た図であって、環状部材側からブレーキディスクを見た図である。ブレーキディスク1は、複数のフィン15と、リブ26とを含む。
[フィン]
複数のフィン15は、裏面14にブレーキディスク1の周方向に沿って並んで配置される。また、複数のフィン15は、ブレーキディスク1の周方向に等間隔に配置される。複数のフィン15は、内縁12から外縁11までブレーキディスク1の半径方向に沿って延びる。図3では、12個のフィン15がブレーキディスク1に設けられる場合を示すが、フィン15の数はこれに限定されない。また、図3では、全てのフィン15にボルト孔27が設けられる場合を示すが、例えば、図5に示すように、ボルト孔27が設けられるフィン15とボルト孔27が設けられないフィン15が交互に配置されても良い。ボルト孔27が設けられるフィン15とボルト孔27が設けられないフィン15の配置の仕方は特に限定されない。
複数のフィン15は、裏面14にブレーキディスク1の周方向に沿って並んで配置される。また、複数のフィン15は、ブレーキディスク1の周方向に等間隔に配置される。複数のフィン15は、内縁12から外縁11までブレーキディスク1の半径方向に沿って延びる。図3では、12個のフィン15がブレーキディスク1に設けられる場合を示すが、フィン15の数はこれに限定されない。また、図3では、全てのフィン15にボルト孔27が設けられる場合を示すが、例えば、図5に示すように、ボルト孔27が設けられるフィン15とボルト孔27が設けられないフィン15が交互に配置されても良い。ボルト孔27が設けられるフィン15とボルト孔27が設けられないフィン15の配置の仕方は特に限定されない。
図4は、図3中のIV−IV線での断面図である。ブレーキディスク1が環状部材に取り付けられた際、複数のフィン15の軸方向の長さはブレーキディスク1と環状部材5との間隔と同じである。すなわち、ブレーキディスク1が環状部材に取り付けられた際、複数のフィン15の裏面14と反対側の端は環状部材5に接触する。
[リブ]
図5は、フィン及びリブを示す斜視図である。図5では、隣接する2つのフィン15のそれぞれ半分及びリブ26をブレーキディスク1の裏面14側から見た図を示す。鉄道車両の走行中、環状部材及びブレーキディスク1は回転することにより、隣接する2つのフィン15、ブレーキディスクの裏面14、及び環状部材(図示なし)によって形成される通気路16を空気が流れる(図5中の矢印参照)。これにより、ブレーキディスク1の裏面14が冷却される。通気路16の空気の流速は速い方が、ブレーキディスク1をより冷却できる。しかしながら、通気路16の空気の流速が速ければ、空気の流れが乱れやすく、風切り音が発生しやすい。そこで、ブレーキディスク1の冷却性能を維持しつつ、風切り音の発生を抑制するため、リブ26が設けられる。
図5は、フィン及びリブを示す斜視図である。図5では、隣接する2つのフィン15のそれぞれ半分及びリブ26をブレーキディスク1の裏面14側から見た図を示す。鉄道車両の走行中、環状部材及びブレーキディスク1は回転することにより、隣接する2つのフィン15、ブレーキディスクの裏面14、及び環状部材(図示なし)によって形成される通気路16を空気が流れる(図5中の矢印参照)。これにより、ブレーキディスク1の裏面14が冷却される。通気路16の空気の流速は速い方が、ブレーキディスク1をより冷却できる。しかしながら、通気路16の空気の流速が速ければ、空気の流れが乱れやすく、風切り音が発生しやすい。そこで、ブレーキディスク1の冷却性能を維持しつつ、風切り音の発生を抑制するため、リブ26が設けられる。
リブ26は、ブレーキディスク1の裏面14に配置され、ブレーキディスク1の周方向において隣接する2つのフィン15を繋ぐ。リブ26は、ブレーキディスク1の半径方向に沿って、ブレーキディスク1の内周側から外周側に延びる。
図4を参照して、リブ26のブレーキディスク1の内周側の端部17は、ブレーキディスク1の裏面14に結合される。一方、リブ26のブレーキディスク1の外周側の端部19は、ブレーキディスク1の裏面14には直接結合されていない。別の観点から言えば、リブ26の外周側の端部19は、裏面14から離れている。このため、リブ26とブレーキディスク1の裏面14との間には空間があり、リブ26は、ブレーキディスク1の裏面14と対面する内面23を含む。内面23は、少なくともリブ26のブレーキディスク1の外周側の端部19に形成される。この内面23とブレーキディスク1の裏面14との間の空間の体積分、リブ26の体積が減少する。また、このような構成であれば、リブ26の外周側が開口される。したがって、リブ26を機械加工等で成形することが可能となる。
制動時、ブレーキディスク1とブレーキライニング3との摩擦によりブレーキディスク1の温度は高温になる。この際、上述したように、ブレーキディスク1のブレーキライニング3と接する領域の温度は、ブレーキライニング3と接しない領域の温度よりも高い。高温の領域は熱膨張しようとするが、低温の領域はあまり熱膨張しないため、高温の領域の熱膨張は低温の領域により拘束される。したがって、高温の領域には圧縮応力が生じる。圧縮応力が所定値を超えると、ブレーキディスク1は塑性変形する。ブレーキディスク1が塑性変形すると、ブレーキディスク1の裏面14に取り付けられているリブ26、特にリブ26のブレーキディスク1の外周側の端部19と環状部材5との間の距離Dが変化する。これにより、通気路16の空気が整流されにくくなり、風切り音が抑制しにくい。
しかしながら、本実施形態のブレーキディスク1ではリブ26の体積が小さい。そのため、リブ26が設けられても、ブレーキディスク1の高温の領域の圧縮応力は抑制される。つまり、ブレーキディスク1の塑性変形が抑制され、リブ26と環状部材5との間の距離Dの変化が抑制される。その結果、長期にわたって通気路の空気の流れを整流でき、ブレーキディスクの冷却性能を維持しつつ、風切り音の発生を抑制できる。
ここで、リブ26の内周側の端部17がブレーキディスク1の裏面14の内周側と結合される場合、リブ26の内面23の内周端28は、ボルトによるブレーキディスク1と環状部材5との締結位置Pよりも内周側に位置する。締結位置Pとは、図6に示すように、ブレーキディスク1の裏面14において、各ボルト孔27の内周端を通る仮想円上の位置を意味する(図6中の破線円)。
図4を参照して、通気路16の内周側の空気の流速は、外周側よりも遅い。空気の流速が速くなってしまうと、その流れの制御は困難である。したがって、空気の流速が速くなる前に通気路16内の空気を整流する方が風切り音の抑制には効果的である。リブ26をブレーキディスク1の内周側に配置すれば、通気路16内に進入した空気の流速が遅い段階でリブ26により空気が整流されるため、風切り音がさらに抑制される。
また、本実施形態のブレーキディスク1では、リブ26の体積が小さいため、リブ26をブレーキディスク1の内周側に設けてもブレーキディスク1の内周側の領域が塑性変形しにくい。つまり、鉄道車両の制動により、ブレーキディスク1の温度が上昇しても、ボルトに負荷される応力を小さくできる。したがって、リブ26の取付位置を任意に選択することができ、設計自由度が高い。
リブ26の体積は小さいほど、ブレーキディスク1の温度上昇時の塑性変形を抑制できる。そのため、リブ26のブレーキディスク1の半径方向の全長をLとしたとき、リブ26の内面23は、リブ26のブレーキディスク1の外周側の先端からL/3以上の領域に設けられるのが好ましい。より好ましくは、リブ26の内面23は、リブ26のブレーキディスク1の外周側の先端からL/2以上の領域に設けられるのが好ましい。
風切り音をさらに抑制するためには、リブ26の外面22は流線形であるのが好ましい。リブ26の外面22が流線形であれば、通気路16を通る風を徐々に整流することができるためである。
流線形の外面22の形状について説明する。リブ26のブレーキディスク1の内周側の外面22は、ブレーキディスクの裏面14に対して勾配を有する。ブレーキディスク1の内周側の外面22の裏面14に対する勾配は、ブレーキディスク1の内周側から外周側に向かうにつれて徐々に大きくなる。すなわち、軸方向に沿った断面視で、ブレーキディスク1の内周側の外面22は曲率が徐々に大きくなる曲線状である。なお、裏面14に対する勾配とは、軸方向に沿った断面視で、外面22の任意の点の接線と裏面14とのなす角度を意味する。リブ26のブレーキディスク1の内周側の外面22において、ブレーキディスク1の裏面14に対する勾配は、90度以下である。
リブ26のブレーキディスク1の外周側の外面22は、ブレーキディスク1の裏面14に対して勾配を有する。ブレーキディスク1の外周側の外面22において、裏面14に対する勾配は、ブレーキディスク1の内周側から外周側に向かうにつれて徐々に小さくなる。すなわち、軸方向に沿った断面視で、ブレーキディスク1の外周側の外面22は曲率が徐々に小さくなる曲線状である。ブレーキディスク1の外周側の外面22は、最終的にはブレーキディスクの裏面14と平行(勾配が0)になり、そこでリブ26の外面22は途切れる。
リブ26のブレーキディスク1の内周側の外面と、外周側の外面とは滑らかに繋がる。また、リブの外面22と環状部材5との軸方向の距離は、ブレーキディスク1の内周側から外周側に向かうにつれて短くなる。このような流線形の外面22を有するリブ26により、通気路16に進入した空気を整流してブレーキディスク1の外縁11から排気でき、風切り音が抑制される。
ブレーキディスク1の体積(リブ26を含む)に対するリブ26の体積は、0.05以下であるのが好ましい。後述する実施例に示すように、ブレーキディスク1の体積に対するリブ26の体積が0.05以下であれば、ボルトに負荷される応力が抑制される。さらに好ましくは、ブレーキディスク1の体積に対するリブ26の体積は、0.03以下である。ブレーキディスク1の体積に対するリブ26の体積が0.03以下であれば、リブ26を含まないブレーキディスク1と同等にまでボルトに負荷される応力が抑制される。
本実施形態のブレーキディスク1において、リブ26は機械加工により成形されてもよいし、鋳造により成形されてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、ブレーキディスク1が締結される環状部材5が車輪である場合について説明した。しかしながら、図7に示すように、環状部材5は、ディスク体であってもよい。図7は、軸方向に沿った断面図である。環状部材5は、鉄道車両において車輪30よりも内側に配置され、軸方向視で円形の外形を有する。環状部材5の内縁は車軸4に固定され、車軸4とともに回転する。軸方向に沿った断面視で、2つのブレーキディスク1は、環状部材5を挟み、ボルト10で連結される。このような構成であっても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態のブレーキディスクの効果を確認するため、FEM(Finite Element Method)により制動時のブレーキディスクの塑性変形及びボルトに負荷される応力について計算した。本発明例1〜3として、図4に示すブレーキディスクを想定した。本発明例1〜3ではリブの厚さが異なった。比較例1として、ブレーキディスクの裏面との間に空間がないリブを含むブレーキディスクを想定した。比較例2として、リブを含まないブレーキディスクを想定した。
図8は、比較例1のリブを示す断面図である。図8を参照して、比較例のブレーキディスクは、裏面14との間に空間がないリブを含むものを想定した。
[計算条件]
図8を参照して、本発明例と比較例との共通の計算条件について説明する。本発明例及び比較例において、ブレーキディスク1は車輪(環状部材5)に締結されると想定した。ブレーキディスクの内縁12の半径(ブレーキディスクの内径)は235mmであり、外縁11の半径(ブレーキディスクの外径)は360mmであった。ブレーキディスクの表面13の全域がブレーキライニングと摺動した。ブレーキディスクは、24個のリブを周方向に等間隔に含んだ。計算領域は、1つのリブ、すなわち、ブレーキディスクを24個に周方向に等間隔に分割し、その1つであった。ブレーキディスクの周方向速度、すなわち、鉄道車両の速度は、時速360kmであった。周方向速度が時速360kmのブレーキディスクを175秒間で時速0kmまで減速させることを想定した。
図8を参照して、本発明例と比較例との共通の計算条件について説明する。本発明例及び比較例において、ブレーキディスク1は車輪(環状部材5)に締結されると想定した。ブレーキディスクの内縁12の半径(ブレーキディスクの内径)は235mmであり、外縁11の半径(ブレーキディスクの外径)は360mmであった。ブレーキディスクの表面13の全域がブレーキライニングと摺動した。ブレーキディスクは、24個のリブを周方向に等間隔に含んだ。計算領域は、1つのリブ、すなわち、ブレーキディスクを24個に周方向に等間隔に分割し、その1つであった。ブレーキディスクの周方向速度、すなわち、鉄道車両の速度は、時速360kmであった。周方向速度が時速360kmのブレーキディスクを175秒間で時速0kmまで減速させることを想定した。
ブレーキディスクの材料は、引張強さ1100MPaの鋼であった。リブ26の軸方向の長さHは22mmであった。ボルトはブレーキディスクの表面13の半径方向の中央に配置された。本発明例1〜3と比較例1とのリブ26の外面22の形状は同じであった。
続いて、本発明例と比較例とで異なる計算条件について説明する。
図4を参照して、本発明例1〜3ではリブの半径方向の長さLは53mmであった。リブは、裏面14の38〜91mmの位置に配置した。本発明例1のリブの厚さは1mm、本発明例2のリブの厚さは3mm、本発明例3のリブの厚さは5mmであった。
図8を参照して、比較例1ではリブの半径方向の長さLは72mmであった。リブは、裏面14の38〜110mmの位置に配置した。
表1に、本発明例及び比較例のブレーキディスク(リブを含む)の体積に対するリブの体積の比を示す。
[計算結果:塑性変形]
図9は、リブ体積とブレーキディスクの塑性変形との関係を示す図である。図9を参照して、横軸はブレーキディスクの体積に対するリブの体積の比を示し、縦軸はリブと環状部材との隙間の増加率を示す。図9中、白丸は本発明例1、二重丸は本発明例2、黒丸は本発明例3、四角は比較例1、三角は比較例2の結果を示す。また、リブと環状部材との隙間の増加率は、以下の式により算出した。
(リブと環状部材との隙間の増加率)=(軸方向への変位量)/(計算前のリブと環状部材との隙間の距離)
なお、計算前のリブと環状部材との隙間の距離は、軸方向においてリブと環状部材との最短距離とした。その最短距離の位置における計算後のリブの変位量を軸方向への変位量とした。
図9は、リブ体積とブレーキディスクの塑性変形との関係を示す図である。図9を参照して、横軸はブレーキディスクの体積に対するリブの体積の比を示し、縦軸はリブと環状部材との隙間の増加率を示す。図9中、白丸は本発明例1、二重丸は本発明例2、黒丸は本発明例3、四角は比較例1、三角は比較例2の結果を示す。また、リブと環状部材との隙間の増加率は、以下の式により算出した。
(リブと環状部材との隙間の増加率)=(軸方向への変位量)/(計算前のリブと環状部材との隙間の距離)
なお、計算前のリブと環状部材との隙間の距離は、軸方向においてリブと環状部材との最短距離とした。その最短距離の位置における計算後のリブの変位量を軸方向への変位量とした。
ブレーキディスクに対するリブの体積が増加するにつれ、リブと環状部材との隙間の距離が大きくなった。すなわち、リブの体積が大きいほど、ブレーキディスクが塑性変形した。
[計算結果:ボルト応力]
図10は、リブ体積とボルト引張応力との関係を示す図である。図10を参照して、横軸はブレーキディスクの体積に対するリブの体積の比を示し、縦軸はボルトに負荷された引張応力(MPa)を示す。図10中、白丸は本発明例1、二重丸は本発明例2、黒丸は本発明例3、四角は比較例1、三角は比較例2の結果を示す。
図10は、リブ体積とボルト引張応力との関係を示す図である。図10を参照して、横軸はブレーキディスクの体積に対するリブの体積の比を示し、縦軸はボルトに負荷された引張応力(MPa)を示す。図10中、白丸は本発明例1、二重丸は本発明例2、黒丸は本発明例3、四角は比較例1、三角は比較例2の結果を示す。
図11は、リブ体積とボルト曲げ応力との関係を示す図である。図11を参照して、横軸はブレーキディスクの体積に対するリブの体積の比を示し、縦軸はボルトに負荷された曲げ応力(MPa)を示す。図11中、白丸は本発明例1、二重丸は本発明例2、黒丸は本発明例3、四角は比較例1、三角は比較例2の結果を示す。
図10及び図11を参照して、ブレーキディスクに対するリブの体積が増加するにつれ、ボルトに負荷される引張応力及び曲げ応力は大きくなった。
1:ブレーキディスク
5:環状部材
10:ボルト
11:外縁
12:内縁
13:表面
14:裏面
15:フィン
16:通気路
17:リブの内周側の端部
19:リブの外周側の端部
22:外面
23:内面
26:リブ
5:環状部材
10:ボルト
11:外縁
12:内縁
13:表面
14:裏面
15:フィン
16:通気路
17:リブの内周側の端部
19:リブの外周側の端部
22:外面
23:内面
26:リブ
Claims (3)
- 鉄道車両の環状部材にボルトによって締結されるブレーキディスクであって、
前記ブレーキディスクの前記環状部材と対面する裏面に前記ブレーキディスクの周方向に沿って並んで配置され、前記ブレーキディスクの半径方向に延びる複数のフィンと、
前記ブレーキディスクの裏面に配置され、隣接する2つの前記フィンを繋ぎ、前記ブレーキディスクの半径方向に沿って前記ブレーキディスクの内周側から外周側に延びるリブと、を備え、
前記リブの前記ブレーキディスクの内周側の端部は、前記ブレーキディスクの裏面と結合され、かつ、前記リブの前記ブレーキディスクの外周側の端部は、前記ブレーキディスクの裏面と結合されず、
前記リブは、少なくとも前記リブの前記ブレーキディスクの外周側の端部に形成され、前記ブレーキディスクの裏面と対面する内面を有することを特徴とするブレーキディスク。 - 請求項1に記載のブレーキディスクであって、
前記リブの内面の内周端は、前記ブレーキディスクと前記環状部材との締結位置よりも前記ブレーキディスクの内周側に位置することを特徴とするブレーキディスク。 - 請求項1又は請求項2に記載のブレーキディスクであって、
前記リブの前記環状部材と対面する外面の前記ブレーキディスクの内周側は、前記ブレーキディスクの外周側に向かって前記ブレーキディスクの裏面に対する勾配が大きくなり、前記リブの前記ブレーキディスクの外周側は前記ブレーキディスクの外周側に向かって前記ブレーキディスクの裏面に対する勾配が小さくなることを特徴とするブレーキディスク。
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