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JP6917689B2 - 加飾用シートおよび加飾用積層シート - Google Patents

加飾用シートおよび加飾用積層シート Download PDF

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Description

本発明はポリプロピレン系樹脂を含有する加飾用シートに関し、特に低温成形性に優れた加飾用シート、および該加飾用シートを有する加飾用積層シートに関する。
従来、家電製品や自動車部品、OA機器、携帯電話等の金属や硝子、プラスチック等からなる筐体の表面加飾には、印刷、塗装、蒸着、メッキ等が用いられてきた。しかし、近年、その製品形態が複雑化してきたことから印刷、塗装等での加飾が難しくなり、また、環境負荷の問題から溶剤塗装代替やメッキ代替の要望が高まっていることなどから、加飾用シートによる加飾技術の開発が進められている。
加飾用シートとしては、例えば、非晶性ポリエステル系樹脂を用いた無延伸シート(特許文献1)や無延伸ポリエステルフィルムの片面にポリオレフィン系樹脂フィルムが貼り合わされたシート(特許文献2)が提案されている。また、シートの破け、自己保持性等を考慮した加飾用シートとして、環状オレフィン系樹脂を主成分としてオレフィン系樹脂をブレンドしたシート(特許文献3)が提案されている。
特開2007−246910号公報 特開2006−103176号公報 特開2013−071419号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、耐溶剤性が悪く、印刷、コーティング加工等に耐えられないという問題があった。また、特許文献2に開示された技術では無延伸ポリエステルフィルムとポリオレフィン系樹脂フィルムとを貼り合せる際に接着剤が必要であり、煩雑な工程を必要としていた。また、特許文献3に開示された技術では、加工温度が高いため筐体が金属製の場合は問題ないが、筐体が樹脂製の場合などは、耐熱性に劣るため、加飾工程で、筐体が変形したり、加飾がズレたりしてしまうなどの問題が発生し、低温での成形性という点では十分なものではなかった。
本発明は上記実情に鑑みられたものであり、その解決課題は、加工性、成形性、生産性に優れた加飾用シートおよび加飾用積層シートを提供することであり、特に低温成形性に優れた加飾用シートおよび加飾用積層シートを提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定の構成を採用すれば上記課題を容易に解決できることを見いだし、以下の本発明を完成させるに至った。
本明細書は、第1の態様として、融点が110℃以上140℃以下のポリプロピレン系樹脂(A)および融点が145℃以上175℃以下のポリプロピレン系樹脂(B)を含有し、前記ポリプロピレン系樹脂(A)と前記ポリプロピレン系樹脂(B)との質量比が、(A):(B)=99.5:0.5〜50:50であることを特徴とする加飾用シート、を開示する。
第1の態様において、JIS K 7127に準拠する90℃における引張試験により得られる降伏点の引張強度が9.0MPa以下であることが好ましい。
第1の態様において、示差走査熱量測定における昇温速度10℃/minで測定される融解熱量が65J/g以下であることが好ましい。
本明細書は、第2の態様として、第1の態様の加飾用シートを少なくとも1層備え、2層以上の多層である、加飾用シート、を開示する。
本明細書は、第3の態様として、第1または第2の態様の加飾用シートを少なくとも1層有し、成形転写および成形被覆に使用される加飾用積層シート、を開示する。
本発明によれば、筐体が高温での加飾工程に耐えられないような成形品、たとえば80〜125℃の低温における条件の加飾工程を必要とする場合においても、シートの弛みが生じることなく充分な成形性を有しており、加工性、生産性に優れる加飾用シートおよび加飾用積層シートを提供することが可能となる。
以下、本発明について詳細を説明する。但し、本発明の範囲は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、特に断らない限り、数値AおよびBについて「A〜B」という表記は「A以上B以下」を意味するものとする。かかる表記において数値Bのみに単位を付した場合には、当該単位が数値Aにも適用されるものとする。
本発明の加飾用シートは、融点が110℃以上140℃以下のポリプロピレン系樹脂(A)と、融点が145℃以上175℃以下のポリプロピレン系樹脂(B)とを特定の比率で含有することにより、本課題を解決できる。
<ポリプロピレン系樹脂>
本発明におけるポリプロピレン系樹脂とは、チーグラー・ナッタ系触媒、または、メタロセン系触媒を用いて重合したポリプロピレン系樹脂が挙げられ、プロピレンの単独重合体(ホモポリプロピレン)、プロピレンの共重合体を用いることができる。
プロピレンの共重合体としては、ブロックポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、または、リアクター型のポリプロピレン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。また、ポリプロピレン系樹脂としてこれらの混合物を使用することもできる。
さらに、プロピレンの共重合体としてはプロピレンとエチレンまたは他のα−オレフィンとのランダム共重合体(ランダムポリプロピレン)、または、ブロック共重合体(ブロックポリプロピレン)、あるいは、グラフト共重合体等が挙げられる。プロピレンと共重合可能な他のα−オレフィンとしては、炭素原子数が4〜12のものが好ましく、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセン等が挙げられ、その1種または2種以上の混合物が用いられる。通常、α−オレフィンの混合割合はプロピレンに対して1〜10重量%程度である。
(ポリプロピレン系樹脂(A))
本発明に使用する融点が110℃以上140℃以下のポリプロピレン系樹脂(A)は、該融点を満たすものであれば特に限定されないが、ランダムポリプロピレン系樹脂が好ましく、より好ましくは、メタロセン系触媒を用いて重合して得られたメタロセン系ランダムポリプロピレン系樹脂、または、チーグラー・ナッタ系触媒を用いて重合して得られたチーグラー・ナッタ系ランダムポリプロピレン系樹脂であり、さらに好ましくは、メタロセン系ランダムポリプロピレン系樹脂である。
本発明に使用するポリプロピレン系樹脂(A)は、融点が110℃以上140℃以下の範囲であることが重要であり、115℃以上135℃以下の範囲であることが好ましく、118℃以上130℃以下の範囲であることが更に好ましい。融点を110℃以上とすることで加飾工程時や加飾層を形成する工程において加飾用シートの弛み等が生じることを抑制することができる。また、融点を140℃以下とすることにより、低温での成形性を良好とすることができる。
(ポリプロピレン系樹脂(B))
本発明に使用する融点が145℃以上175℃以下のポリプロピレン系樹脂(B)は、該融点を満たすものであれば特に限定されないが、ホモポリプロピレン系樹脂、ブロックポリプロピレン系樹脂が好ましく、より好ましくはホモポリプロピレン系樹脂であり、さらに好ましくは長鎖分岐を有するホモポリプロピレン系樹脂を使用することができる。
本発明における長鎖分岐を有するホモポリプロピレン系樹脂とは主鎖炭素数が数十以上、分子量では数百以上からなる分子鎖による分岐構造を有するポリプロピレン系樹脂のことであり、1−ブテンなどのα−オレフィンと共重合を行うことにより形成される炭素数数個の短鎖分岐とは区別される。
本発明で使用することができる長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂は230℃における溶融張力が3g以上25g以下であることが好ましい。溶融張力を3g以上とすることにより、加飾工程時に加飾用シートの剛性を好ましくすることができ、たるみを抑制し、加飾用シートにしわが入ることを抑制することができる。また、溶融張力を25g以下とすることで、ポリプロピレン系樹脂(A)に対する粘度差から分散性が低下し加飾用シートの外観が悪くなることや剛性が高くなりすぎ、成形性が低下することを抑制することができる。
長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂が分岐を有することの直接的な指標として、分岐指数g’を挙げることができる。g’は、長鎖分岐構造を有するポリマーの固有粘度[η]brと同じ分子量を有する線状ポリマーの固有粘度[η]linの比、すなわち、[η]br/[η]linによって与えられ、長鎖分岐構造が存在すると、1よりも小さな値をとる。
定義は、例えば「Developments in Polymer Characterization−4」(J.V. Dawkins ed. Applied Science Publishers, 1983)に、記載されており、当業者にとって公知の指標である。
g’は、例えば、下記に記すような光散乱計と粘度計とを検出器に備えたGPCを使用することによって、絶対分子量Mabsの関数として得ることができる。
本発明で使用する長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂は、光散乱によって求めた絶対分子量Mabsが100万の時に、g’が0.30以上1.00未満であることが好ましく、より好ましくは0.55以上0.98以下、更に好ましくは0.75以上0.96以下、最も好ましくは0.78以上0.95以下である。
長鎖分岐を有するポリプロピレン系樹脂は、その重合機構から、分子構造としては、櫛型鎖が生成すると考えられ、g’が0.30未満であると、主鎖が少なく側鎖の割合が極めて多いこととなり、このような場合には、溶融張力が向上しなかったり、ゲルが生成するおそれがあるため、好ましくない。一方、g’が1.00である場合には、これは分岐が存在しないことを意味し、溶融張力が不足しやすくなる傾向にあり、剛性向上効果に乏しいため、適さない。
<加飾用シート>
本発明の加飾用シートは、融点が110℃以上140℃以下のポリプロピレン系樹脂(A)および融点が145℃以上175℃以下のポリプロピレン系樹脂(B)を含有し、かつ質量比を(A):(B)=99.5:0.5〜50:50とすることが重要であり、好ましくは(A):(B)=99:1〜70:30であり、より好ましくは(A):(B)=98:2〜80:20であり、さらに好ましくは(A):(B)=97:3〜85:15である。ポリプロピレン系樹脂(A)の質量比を99.5よりも少なくすることにより、加飾工程時に剛性を確保することができ、しわが入ることを抑制することができる。また、ポリプロピレン系樹脂(B)の質量比を50よりも少なくすることで、剛性が高くなりすぎて成形性が低下することを抑制することができる。
なお、ポリプロピレン系樹脂(B)として、長鎖分岐を有するホモポリプロピレン系樹脂を使用した場合は、質量比を、(A):(B)=98:2〜80:20とすることが好ましく、(A):(B)=97:3〜85:15とすることがより好ましい。
本発明の加飾用シートは、JIS K 7127に準拠する90℃における引張試験により得られる降伏点の引張強度が9.0MPa以下であることが好ましく、8.0MPa以下であることがより好ましく、7.0MPa以下であることが更に好ましい。降伏点の引張強度を9.0MPa以下とすることにより、成形性が悪化して成形品への追従性や均一成形性の低下すること、または加飾用シートにしわが入ることなどを抑制することができる。
なお、降伏点が無い、つまり初期強度のピークが発生しない加飾用シートの場合は、引張試験により得られた「伸び−強度」の曲線グラフから、初期の傾きと、変曲点後の傾きから、それぞれの接線を引き、この接線の交点を求め、上記接線の交点のうち引張強度の値が最も高い点となる接線の交点を、降伏点の引張強度とする。
また、上記降伏点の引張強度の下限値は特に限定することはないが、2.0MPa以上であることが好ましく、2.5MPa以上であることがより好ましく、3.0MPa以上であることが更に好ましく、5.0MPa以上であることが特に好ましい。降伏点の引張強度を2.0MPa以上とすることにより、加飾工程時に剛性が確保できシートにしわが入りにくくなる。
本発明の加飾用シートは、90℃における引張弾性率が、70MPa以上260MPa以下であることが好ましく、より好ましくは75MPa以上240MPa以下であり、更に好ましくは80MPa以上230MPa以下であり、特に好ましくは90MPa以上200MPa以下である。引張弾性率を70MPa以上とすることで、加飾工程時に加飾用シートの剛性を確保することができ、加飾用シートにしわが入りにくくなる。また、引張弾性率を260MPa以下とすることで、成形性が悪化し、成形品への追従性や均一成形性の低下、また加飾用シートにしわが入ることなどを抑制することができる。
本発明の加飾用シートは、JIS K 7127に準拠する90℃における引張試験により得られる引張伸度500%の引張強度が3.0MPa以上8.0MPa以下であることが好ましく、3.5MPa以上8.0MPa以下であることがより好ましく、4.0MPa以上7.0MPa以下であることが更に好ましい。引張強度を3.0MPa以上とすることにより、加飾工程時に剛性が確保できシートにしわが入りにくくなる。また、8.0MPa以下とすることにより、成形性が悪化して成形品への追従性や均一成形性の低下すること、または加飾用シートにしわが入ることなどを抑制することができる。
本発明の加飾用シートは、示差走査熱量測定(条件:昇温速度10℃/min)より得られる融解熱量が65J/g以下であることが好ましく、より好ましくは62J/gであり、更に好ましくは60J/g以下である。融解熱量を65J/g以下とすることにより、結晶性が抑えられ加飾工程時に加飾用シートが均一に成形できる。
本発明の加飾用シートの厚みは特に規定されないが30μm以上500μm以下が好ましく、より好ましくは50μm以上400μm以下であり、さらに好ましくは100μm以上300μm以下である。シートの厚みを30μm以上とすることで剛性が確保でき、しわが入りにくくなる。また、シートの厚みを500μm以下とすることで剛性が上がりすぎ成形性が低下することや製造コスト高になることを抑制することができる。
本発明の加飾用シートは、単層でもよくまた多層としてもよい。少なくとも本発明に規定する加飾シートの層を1層有すれば良い。例えば、本発明に規定する加飾用シートを基材層とし、オレフィン系樹脂やその他の樹脂を使用して2層または3層以上の多層の加飾用シートとしてもよい。また、本発明に規定する加飾用シートを中間層とし、表裏層にオレフィン系樹脂やその他の樹脂を使用して3層または3層以上の加飾用シートとすることもできる。本発明の加飾用シートを多層とする場合、少なくとも本発明に規定する組成物のシートの厚さの合計は、加飾用シート全体の厚みに対して50%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましく、80%以上であることが更に好ましい。
ここで、加飾用シートが多層である場合、該加飾用シート全体が、上記した降伏点での引張強度、引張り弾性率、引張り伸度500%での引張強度、融解熱量および、厚み等の規定を満たすことを意味する。
本発明の加飾用シートは、その機能を阻害しない限り、添加剤を加えることができる。添加剤としては、酸化防止剤、安定剤、難燃剤、帯電防止剤、可塑剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、加工助剤、紫外線吸収剤、顔料や染料等の着色剤等が挙げられる。
<加飾用積層シート>
本発明の加飾用シートは、該シートを成形品表面に貼合し、そのまま加飾層とすることができる。また、本発明の加飾用シートに加飾層を積層した加飾用積層シートを用いることで、成形体に該加飾層を成形被覆することができる。また、該加飾用積層シートを成形体表面に貼合した後、加飾用シートだけを剥がし、該加飾層を成形体に転写することもできる。ここで加飾層とは着色、絵柄、木目調、マット調、金属調、凹凸、パール調等の意匠性を付与する層のことである。
また、前記加飾層が、成形品の最外層となる場合、該加飾層にトップコート層を有することが好ましく、更に加飾層と成形体との密着性を考慮して、加飾層の成形体側には接着層を設けることが好ましい。この場合(加飾層を成形体に転写する場合)、加飾層として好ましい形態例を加飾用シート側から順に示すと、トップコート層/意匠層/接着層が挙げられるが、特に規定されるものではなく、本発明の目的を損なわない範囲で適宜な形態とすることができる。
本発明の加飾用積層シートは、成形転写や成形被覆などに好ましく使用することができる。
加飾用積層シートを用いて成形体に加飾層を転写する際に、加飾用シートと加飾層との離型性が悪い場合には、加飾用シートと加飾層との間に離型層を設けても良い。
トップコート層として使用される樹脂は公知のものを用いることができ、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などが挙げられ、さらに詳しくはアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などが挙げられる。
トップコート層の形成方法としては、ローラー塗装法、刷毛塗装法、スプレー塗装法、浸漬塗装法の他、グラビアコーター法、ダイコーター法、コンマコーター法、バーコーター法、ナイフコーター法を用いた方法が挙げられる。また、トップコート層は直接形成させる方法、キャリアフィルムへ一旦形成させ、転写させる方法などが挙げられるが、形成させた後に高温での乾燥が必要な場合は、一旦キャリアフィルムへ形成させ、その後、転写させる方法が好ましい。
意匠層としては、印刷層、着色層、金属蒸着層などが挙げられる。意匠層の形成方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法、グラビアコーター法、ダイコーター法、コンマコーター法、バーコーター法、ナイフコーター法などのコート法、真空蒸着法、EB蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの蒸着法が挙げられる。意匠層の形成方法は特に限定されないが、意匠感に合わせて適宜な形成方法を選択することができる。
接着層としては、感熱接着剤、感圧接着剤、紫外線硬化型接着剤、熱硬化型接着剤等が挙げられる。接着層は特に限定されないが、成形体、用途に合わせて適宜な接着剤を選択することができる。接着層の形成方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法、グラビアコーター法、ダイコーター法、コンマコーター法、バーコーター法、ナイフコーター法、ホットメルトコート法などのコート法が挙げられる。
以下に本発明における実施例を示すが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
<加飾用シートの作製>
(実施例1)
ランダムポリプロピレン系樹脂((A−1):日本ポリプロ社製、ウィンテック WFX6、融点126℃、融解熱量ΔHm=59.1J/g)95質量%とホモポリプロピレン系樹脂((B−1):日本ポリプロ製、ウェイマックス MFX6、融点156℃、融解熱量ΔHm=98.9J/g、溶融張力(230℃)=18g)5質量%とを配合し、40mmφの単軸押出機を用いTダイ法にて、樹脂温度200℃で押出成形し、厚み200μmの実施例1に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
(実施例2)
中間層の配合をランダムポリプロピレン系樹脂(A−1)90質量%、ホモポリプロピレン系樹脂(B−1)10質量%、表/裏層の配合を上記ランダムポリプロピレン系樹脂(A−1)100質量%として、50mmφの押出機1台と35mmφの押出機2台を使用し、Tダイ法にて樹脂温度220℃の条件で押出成形し、厚み200μmの三層の実施例2に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
尚、三層の場合の各層の厚み比率は、表層:中間層:裏層=5:90:5で作製した。
なお、以下、他の実施例の積層シートにおいても各層の厚み比率は同様とした。
(実施例3)
中間層の配合をランダムポリプロピレン系樹脂(A−1)95質量%、ホモポリプロピレン系樹脂((B−2):日本ポリプロ社製、ノバテックPP FY6HA、融点167℃、融解熱量ΔHm=96.7J/g)5質量%とした以外は、実施例2と同様の方法で実施例3に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
(実施例4)
中間層の配合をランダムポリプロピレン系樹脂(A−1)90質量%、ホモポリプロピレン系樹脂(B−2)10質量%とした以外は、実施例2と同様の方法で実施例4に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
(実施例5)
中間層の配合をランダムポリプロピレン系樹脂(A−1)80質量%、ホモポリプロピレン系樹脂(B−2)20質量%とした以外は、実施例2と同様の方法で実施例5に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
参考例6)
配合をランダムポリプロピレン系樹脂(A−1)60質量%、ホモポリプロピレン系樹脂(B−2)40質量%とし、厚みを250μmとした以外は、実施例1と同様の方法で参考例6に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
(実施例7)
中間層の配合をランダムポリプロピレン系樹脂((A−2):日本ポリプロ社製、ノバテックPP FX3B、融点134℃、融解熱量ΔHm=63.3J/g)90質量%、ホモポリプロピレン系樹脂(B−2)10質量%、表/裏層の配合を上記ランダムポリプロピレン系樹脂(A−2)100質量%とした以外は、実施例2と同様の方法で実施例7に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
(比較例1)
配合をランダムポリプロピレン系樹脂(A−1)40質量%、ホモポリプロピレン系樹脂(B−2)60質量%とし、厚みを250μmとした以外は、実施例1と同様の方法で比較例1に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
(比較例2)
配合をホモポリプロピレン系樹脂(B−2)100質量%とした以外は、実施例1と同様の方法で比較例2に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
(比較例3)
配合をホモポリプロピレン系樹脂(B−2)95質量%、ホモポリプロピレン系樹脂(B−1)5質量%とした以外は、実施例1と同様の方法で比較例3に係る加飾用シートを作製し、後述する評価を行った。
<評価項目>
得られた加飾用シートについて、以下の評価を行った。加飾用シートの構成と評価結果を表1に記す。
(1)降伏点の引張強度、引張伸度500%における引張強度
得られた加飾用シートについて、90℃の雰囲気下においてJIS K 7127(試験片形状:試験片タイプ5)に準拠し引張試験を行い、降伏点の引張強度、引張伸度500%における引張強度を測定した。
なお、加飾用シートが多層の場合は、多層シート全体の引張強度を測定した。
(2)90℃の引張弾性率
得られた加飾用シートから試験片のサンプルを幅5mm、初期長300mmの短冊形で採取し、試験条件は、島津製作所製卓上形精密万能試験機AGS−Xを用いて90℃雰囲気下おいて引張速度5mm/minの条件で引張試験を行い、引張試験により得られた初期の弾性領域の傾きを引張弾性率とした。
なお、加飾用シートが多層の場合は、多層シート全体の引張弾性率を測定した。
(3)融点、融解熱量
本発明に使用する樹脂の融点および融解熱量、ならびに、得られた加飾用シートの融解熱量をJIS K 7122に準ずる方法で示差走査熱量測定より算出した。
尚、熱量の測定は、ファーストランにおける測定値を使用した。
なお、加飾用シートが多層の場合は、多層シート全体の融解熱量を測定した。
(4)成形性
得られた加飾用シートから550mm×550mmの大きさに切り出したサンプルを、布施真空株式会社製の三次元真空加熱成形機(TOM成形機/NGF−0404−S)を用いて、加飾用シートを90、120、130℃の温度になるように加熱し、50℃に加熱した金型に沿って真空・圧空成形(圧空:0.2MPa)を行い、成形体を得た。得られた成形体の状態を均一成形性、型への追従性、加飾用シートのしわ、破けについて以下の基準で評価した。
i)均一成形性
○:厚みムラなく成形できている。
×:伸びて厚みが薄くなっている部分がある。
ii)追従性
○:金型に対してシャープに成形できている。
△:金型に対して部分的に追従できていないところがある。
×:金型に対して追従できていない。
iii)しわ
○:しわなく成形できている。
△:金型の角付近に1か所あるいは2か所しわがみられる。
×:3か所以上しわがみられる。
iv)破け
○:成形後の加飾用シートに破けがみらない。
×:成形後の加飾用シートに破けがみられる。
Figure 0006917689
<結果>
表1より、実施例1〜5、参考例6、および、実施例7に係る加飾用シートは低温での成形性に優れることがわかる。一方、ポリプロピレン系樹脂の組成が本発明の範囲外にある比較例1〜3に係る加飾用シートは成形性に劣るものであった。
本発明の加飾用シートは、融点が110℃以上140℃以下のポリプロピレン系樹脂(A)および融点が145℃以上175℃以下のポリプロピレン系樹脂(B)を含有し、上記ポリプロピレン系樹脂の質量比を、(A):(B)=99.5:0.5〜50:50とすることによって、プレス成形や真空成形、圧空成形、TOM成形、絞り成形といった各種成形方法において80〜125℃の低温での加飾工程で充分な成形性を有しており加工性、生産性に優れることから、転写用だけでなく被覆加飾用としても、金属、硝子、セラミック等に限らず、耐熱性の低い樹脂の成形体への加飾に好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. 融点が110℃以上140℃以下のポリプロピレン系樹脂(A)および融点が145℃以上175℃以下のポリプロピレン系樹脂(B)を含有し、
    前記ポリプロピレン系樹脂(A)と前記ポリプロピレン系樹脂(B)との質量比が、(A):(B)=99.5:0.5〜70:30である層を少なくとも有するシートであり、
    前記シートの示差走査熱量測定における昇温速度10℃/minで測定される融解熱量が65J/g以下であることを特徴とするポリオレフィン系加飾用シート。
  2. 前記ポリプロピレン系樹脂(A)と前記ポリプロピレン系樹脂(B)との質量比が、(A):(B)=99.5:0.5〜80:20であることを特徴とする請求項1に記載のポリオレフィン系加飾シート。
  3. 前記融解熱量が60J/g以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリオレフィン系加飾シート。
  4. JIS K 7127に準拠する90℃における引張試験により得られる降伏点の引張強度が9.0MPa以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリオレフィン系加飾用シート。
  5. 成形転写および成形被覆に使用される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリオレフィン系加飾用シート。
  6. 前記層の厚みが、前記ポリオレフィン系加飾用シート全体の厚みの50%以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリオレフィン系加飾用シート。
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