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JP6911425B2 - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、一対のビード部間にカーカス層が装架された空気入りタイヤ及びその製造方法に関し、更に詳しくは、サイドウォール部に複数層の色ゴム層を埋め込むことにより、サイドウォール部の視認性を向上させることを可能にした空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
空気入りタイヤのサイドウォール部の外表面には、メーカー名やブランド名等を表示するために、文字、図形、記号等からなる標章の装飾を施すことが一般的に行われている。このような装飾は、例えば、サイドウォール部の外表面の基面から突出する凸部や、基面に対して窪んだ凹部として形成される。その場合、装飾(標章等)と周囲のサイドウォール部の外表面とが基本的に同色(黒色)であるため、このような凹凸のみでは十分な視認性を得ることが難しいという問題があった。
これに対して、装飾の視認性を高めるため、サイドウォール部に埋め込まれた異色ゴムをバフ掛けすることで異色ゴムを露出させることが提案されている(例えば、特許文献1)。しかしながら、このような手法では、一つの文字や領域において単一の色面を有するのみであるため、視認性の改善効果が十分でないという問題がある。
また、サイドウォール部の表面にタイヤの地色と異なる色を有する色領域が印刷により設けられ、その色領域に、その色領域と異なる色を有する標章を表示することが提案されている(例えば、特許文献2)。しかしながら、上述のような構造では、色領域が印刷により設けられているため、ゴム層自体が色領域をなす構造(上記特許文献1のような構造)と比較して十分な耐久性が得られないという懸念がある。
特開平4−275136号公報 特許第5719552号公報
本発明の目的は、サイドウォール部に複数層の色ゴム層を埋め込むことにより、サイドウォール部の視認性を向上させることを可能にした空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、該一対のビード部間にカーカス層が装架された空気入りタイヤにおいて、前記サイドウォール部における前記カーカス層の外側にタイヤ外表面に露出するように配置された黒色のサイドウォールゴム層と、該サイドウォールゴム層と前記カーカス層との間に挿入されていて黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された複数層の色ゴム層とを有し、前記色ゴム層が青色、青紫色、青緑色のいずれかに着色された寒色の色ゴム層と赤色、橙色、黄色のいずれかに着色された暖色の色ゴム層とを含み、これら色ゴム層がタイヤ外表面側から寒色、暖色の順に配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明の空気入りタイヤの製造方法は、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、該一対のビード部間にカーカス層が装架された空気入りタイヤを製造する方法において、前記サイドウォール部における前記カーカス層の外側にタイヤ外表面に露出するように配置された黒色のサイドウォールゴム層と、該サイドウォールゴム層と前記カーカス層との間に挿入されていて黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された複数層の色ゴム層とを有する未加硫タイヤを成形し、該未加硫タイヤを金型内で加硫して加硫済みタイヤを成形し、前記色ゴム層が青色、青紫色、青緑色のいずれかに着色された寒色の色ゴム層と赤色、橙色、黄色のいずれかに着色された暖色の色ゴム層とを含み、これら色ゴム層をタイヤ外表面側から寒色、暖色の順に配置することを特徴とするものである。
更に、本発明の空気入りタイヤの製造方法は、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、該一対のビード部間にカーカス層が装架された空気入りタイヤを製造する方法において、前記サイドウォール部における前記カーカス層の外側にタイヤ外表面に露出するように配置された黒色のサイドウォールゴム層と、該サイドウォールゴム層と前記カーカス層との間に挿入されていて黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された複数層の色ゴム層とを有する未加硫タイヤを成形し、該未加硫タイヤを金型内で加硫して加硫済みタイヤを成形し、前記未加硫タイヤの成形工程において、予め半加硫させた状態の前記色ゴム層を前記サイドウォールゴム層と前記カーカス層との間に挿入することを特徴とするものである。
本発明の空気入りタイヤでは、サイドウォール部におけるカーカス層の外側にタイヤ外表面に露出するように配置された黒色のサイドウォールゴム層と、サイドウォールゴム層とカーカス層との間に挿入されていて黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された複数層の色ゴム層とを有しているので、サイドウォール部をタイヤ外表面側から切削して色ゴム層をタイヤ外表面に露出させることにより、一つの文字や領域において異なる色に着色された複数の色面を形成することができ、サイドウォール部の視認性を向上させることが可能となる。
本発明では、複数層の色ゴム層はタイヤ外表面に露出した状態にあることが好ましい。これにより、サイドウォール部の視認性を向上させることが可能となる。
本発明では、サイドウォール部に突出部を有し、突出部に色ゴム層が配置されていることが好ましい。これにより、突出部をタイヤ外表面側から切削して色ゴム層をタイヤ外表面に露出させることで、一つの文字や領域において異なる色に着色された複数の色面を形成することができ、サイドウォール部の視認性の向上に繋がる。
本発明では、色ゴム層は寒色の色ゴム層と暖色の色ゴム層とを含み、これら色ゴム層はタイヤ外表面側から寒色、暖色の順に配置されていることが好ましい。これにより、黒色のサイドウォールゴム層との色の違いが明瞭になり、サイドウォール部の視認性を効果的に改善することが可能となる。
また、本発明の空気入りタイヤの製造方法では、サイドウォール部におけるカーカス層の外側にタイヤ外表面に露出するように配置された黒色のサイドウォールゴム層と、サイドウォールゴム層とカーカス層との間に挿入されていて黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された複数層の色ゴム層とを有する未加硫タイヤを成形し、未加硫タイヤを金型内で加硫して加硫済みタイヤを成形するので、サイドウォール部をタイヤ外表面側から切削して色ゴム層をタイヤ外表面に露出させることにより、一つの文字や領域において異なる色に着色された複数の色面を形成することができ、サイドウォール部の視認性を向上させることが可能となる。
本発明では、加硫済みタイヤのサイドウォール部をタイヤ外表面側から切削して複数層の色ゴム層をタイヤ外表面に露出させることが好ましい。これにより、サイドウォール部の視認性を向上させることが可能となる。
本発明では、サイドウォール部に突出部を設け、突出部に色ゴム層を配置することが好ましい。これにより、突出部をタイヤ外表面側から切削して色ゴム層をタイヤ外表面に露出させることで、一つの文字や領域において異なる色に着色された複数の色面を形成することができ、サイドウォール部の視認性の向上に繋がる。
本発明では、未加硫タイヤの成形工程において、予め半加硫させた状態の色ゴム層をサイドウォールゴム層とカーカス層との間に挿入することが好ましい。これにより、色ゴム層のゴム流れを抑制し、色ゴム層の寸法精度を高めることが可能となる。
本発明では、色ゴム層は寒色の色ゴム層と暖色の色ゴム層とを含み、これら色ゴム層をタイヤ外表面側から寒色、暖色の順に配置することが好ましい。これにより、サイドウォール部の視認性を効果的に改善することが可能となる。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線断面図である。 本発明に係る空気入りタイヤのサイドウォール部を示す断面図である。 本発明に係る空気入りタイヤのサイドウォール部に埋設された色ゴム層が露出した状態を示す断面図である。 図3のX矢視図である。 本発明に係る空気入りタイヤのサイドウォール部の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜4は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図1に示すように、本発明の実施形態からなる空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備えている。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。カーカス層4の補強コードとしては、ポリエステル等の有機繊維コードが好ましく使用されるが、スチールコードを使用しても良い。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して例えば5°以下の角度で配列してなる少なくとも1層のベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部1におけるベルト層7の外周側には、トレッドゴム層11が配置されている。また、サイドウォール部2におけるカーカス層4のタイヤ幅方向外側にはタイヤ外表面に露出するサイドウォールゴム層12が配置されている。更に、ビード部3にはタイヤ外表面に露出するリムクッションゴム層13が配置されている。また、タイヤ内面にはカーカス層4に沿ってインナーライナー層14が配置されている。
上記空気入りタイヤにおいて、タイヤ外表面に露出するサイドウォールゴム層12は一般的なタイヤと同様に黒色に着色されている。これに対して、サイドウォールゴム層12とカーカス層4との間には黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された色ゴム層15が挿入されている。より具体的には、色ゴム層15は、図2に示すように3層の色ゴム層15A,15B,15Cから構成されており、タイヤ最大幅位置を含む領域に配置され、かつカーカス層4の巻き上げ端を包み込むように配置されている。また、色ゴム層15の層数は各層の識別性の観点から3層又は4層であることが好ましい。色ゴム層15の各層の色は特に限定されるものではないが、例えば、赤色、橙色、黄色、青色、緑色、紫色等から互いに異なる色を採用することができる。複数層の色ゴム層15における各層の厚さtは、各層の識別性を確保するために0.7mm以上とすることが好ましい。
図3に示すように、タイヤ外表面側から切削することにより、サイドウォール部2には露出部16が形成されている。即ち、複数層の色ゴム層15はタイヤ外表面に露出した状態で配置されている。また、図4に示すように、露出部16では色ゴム層15A,15B,15Cのそれぞれが楕円形をなすように形成され、これら色ゴム層15A,15B,15Cは互いに等間隔に配置されている。
このように構成される空気入りタイヤによれば、サイドウォール部2におけるカーカス層4の外側にタイヤ外表面に露出するように配置された黒色のサイドウォールゴム層12と、サイドウォールゴム層12とカーカス層4との間に挿入されていて黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された複数層の色ゴム層15とを有しているので、図3,4に示すように、サイドウォール部2をタイヤ外表面側から切削して色ゴム層15をタイヤ外表面に露出させることにより、一つの文字や領域において異なる色に着色された複数の色面を形成することができ、サイドウォール部2の視認性を向上させることが可能となる。
なお、図3の態様では、3層の色ゴム層15A,15B,15Cの全層がタイヤ外表面に露出した例を示しているが、3層の色ゴム層15A,15B,15Cのうちいずれか1層又は2層のみがタイヤ外表面に露出した状態となるように構成することもできる。また、図4の態様では、露出部16の全体形状が楕円形に形成された例を示しているが、図4の他にも円形、多角形等の図形や、文字、記号等をなすように形成することもできる。
上記空気入りタイヤにおいて、色ゴム層15が寒色の色ゴム層15と暖色の色ゴム層15とを含み、これら色ゴム層15がタイヤ外表面側から寒色、暖色の順に配置されていると良い。即ち、暖色の色ゴム層15はカーカス層4側に配置されていると良い。ここで、暖色としては赤色、橙色、黄色等が挙げられ、寒色としては青色、青紫色、青緑色等が挙げられる。サイドウォール部2においてタイヤ外表面から深い位置(カーカス層4側)では光の加減により色面の判断が難しい場合があるため、カーカス層4側に暖色を配置することで、黒色のサイドウォールゴム層12との色の違いが明瞭になり、サイドウォール部2の視認性を効果的に改善することが可能となる。
図5は本発明に係る空気入りタイヤのサイドウォール部の変形例を示すものである。図5に示すように、サイドウォール部2には4層の色ゴム層15A〜15Dが配置され、その外側にタイヤ外表面から突出した突出部17が形成されている。突出部17の高さhは1.0mm〜2.7mmであることが好ましい。この突出部17の高さhは、サイドウォール部2のタイヤ外表面における輪郭の延長線(図5に示す点線)からの最大高さである。更に、突出部17には色ゴム層15が配置されている。このように突出部17に色ゴム層15が配置されているので、突出部17をタイヤ外表面側から切削して色ゴム層15をタイヤ外表面に露出させることにより、一つの文字や領域において異なる色に着色された複数の色面を形成することができ、サイドウォール部2の視認性の向上に繋がる。また、突出部17を切削するにあたって、文字、図形、記号等の装飾を施すことができる。
次に、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法について説明する。本発明の空気入りタイヤの製造方法は、サイドウォール部2におけるカーカス層4の外側にタイヤ外表面に露出するようにサイドウォールゴム層12を配置し、そのサイドウォールゴム層12とカーカス層4との間に複数層の色ゴム層15を挿入した未加硫タイヤを成形する。そして、その未加硫タイヤを金型内で加硫して加硫済みタイヤを成形する。更に、この加硫済みタイヤのサイドウォール部2をタイヤ外表面側から切削し、複数層の色ゴム層15をタイヤ外表面に露出させる。
このように製造される空気入りタイヤによれば、サイドウォール部2におけるカーカス層4の外側にタイヤ外表面に露出するように配置された黒色のサイドウォールゴム層12と、サイドウォールゴム層12とカーカス層4との間に挿入されていて黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された複数層の色ゴム層15とを有しているので、図3,4に示すように、サイドウォール部2をタイヤ外表面側から切削して色ゴム層15をタイヤ外表面に露出させることにより、一つの文字や領域において異なる色に着色された複数の色面を形成することができ、サイドウォール部2の視認性を向上させることが可能となる。
上記空気入りタイヤの製造方法において、未加硫タイヤの成形工程において、予め半加硫させた状態の環状の色ゴム層15をサイドウォールゴム層12とカーカス層4との間に挿入することが好ましい。これにより、色ゴム層15のゴム流れを抑制し、色ゴム層15の寸法精度を高めることが可能となる。
タイヤサイズ205/55R16であり、トレッド部とサイドウォール部とビード部とを備え、該一対のビード部間にカーカス層が装架された空気入りタイヤにおいて、サイドウォール部におけるカーカス層の外側に黒色のサイドウォールゴム層をタイヤ外表面に露出するように配置し、該サイドウォールゴム層とカーカス層との間に黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された色ゴム層を配置し、色ゴム層の層数、色ゴム層全体の厚さ[mm](色ゴム層の各層の厚さ[mm])、タイヤ外表面からの色ゴム層の順序を表1のように設定した実施例1〜6のタイヤを製作した。なお、実施例1〜6では色ゴム層の全層をタイヤ外表面に露出させた構造を採用した。
比較のため、サイドウォール部に色ゴム層を配置していないこと以外は実施例1〜6と同じ構造を有する従来例のタイヤを用意した。
これら試験タイヤについて、下記の評価方法により、視認性及び判断の適切性を評価し、その結果を表1に併せて示した。
視認性:
タイヤのサイドウォール部を目視し、色ゴム層の存在を視認することができるか否かについて、その容易性を評価した。評価結果は、色彩に基づく視認ができない場合を「C」で示し、色彩に基づく視認が困難である場合を「B」で示し、色彩に基づく視認が容易である場合を「A」で示した。
判断の適切性:
タイヤのサイドウォール部を目視し、色ゴム層の色と色面数について判断することで、その判断が適切であるか否かを評価した。評価結果は、目視による色彩に基づく判断ができない場合を「C」で示し、目視による判断が必ずしも適切でない場合を「B」で示し、目視による判断が適切である場合を「A」で示した。
Figure 0006911425
表1から明らかなように、実施例1〜6のタイヤは、従来例との対比において視認性及び判断の適切性が優れていた。なお、実施例5では5層の色ゴム層を採用しているため、サイドウォール部における色ゴム層の存在を容易に確認することはできたが、目視により色ゴム層の色面を的確に判断することができなかった。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルトカバー層
11 トレッドゴム層
12 サイドウォールゴム層
13 リムクッションゴム層
14 インナーライナー層
15 色ゴム層
16 露出部
17 突出部

Claims (9)

  1. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、該一対のビード部間にカーカス層が装架された空気入りタイヤにおいて、前記サイドウォール部における前記カーカス層の外側にタイヤ外表面に露出するように配置された黒色のサイドウォールゴム層と、該サイドウォールゴム層と前記カーカス層との間に挿入されていて黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された複数層の色ゴム層とを有し、前記色ゴム層が青色、青紫色、青緑色のいずれかに着色された寒色の色ゴム層と赤色、橙色、黄色のいずれかに着色された暖色の色ゴム層とを含み、これら色ゴム層がタイヤ外表面側から寒色、暖色の順に配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記複数層の色ゴム層がタイヤ外表面に露出した状態にあることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイドウォール部に突出部を有し、該突出部に前記色ゴム層が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、該一対のビード部間にカーカス層が装架された空気入りタイヤを製造する方法において、前記サイドウォール部における前記カーカス層の外側にタイヤ外表面に露出するように配置された黒色のサイドウォールゴム層と、該サイドウォールゴム層と前記カーカス層との間に挿入されていて黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された複数層の色ゴム層とを有する未加硫タイヤを成形し、該未加硫タイヤを金型内で加硫して加硫済みタイヤを成形し、前記色ゴム層が青色、青紫色、青緑色のいずれかに着色された寒色の色ゴム層と赤色、橙色、黄色のいずれかに着色された暖色の色ゴム層とを含み、これら色ゴム層をタイヤ外表面側から寒色、暖色の順に配置することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  5. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、該一対のビード部間にカーカス層が装架された空気入りタイヤを製造する方法において、前記サイドウォール部における前記カーカス層の外側にタイヤ外表面に露出するように配置された黒色のサイドウォールゴム層と、該サイドウォールゴム層と前記カーカス層との間に挿入されていて黒色以外でかつ互いに異なる色に着色された複数層の色ゴム層とを有する未加硫タイヤを成形し、該未加硫タイヤを金型内で加硫して加硫済みタイヤを成形し、前記未加硫タイヤの成形工程において、予め半加硫させた状態の前記色ゴム層を前記サイドウォールゴム層と前記カーカス層との間に挿入することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  6. 前記加硫済みタイヤのサイドウォール部をタイヤ外表面側から切削して前記複数層の色ゴム層をタイヤ外表面に露出させることを特徴とする請求項4又は5に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  7. 前記サイドウォール部に突出部を設け、該突出部に前記色ゴム層を配置することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  8. 前記未加硫タイヤの成形工程において、予め半加硫させた状態の前記色ゴム層を前記サイドウォールゴム層と前記カーカス層との間に挿入することを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  9. 前記色ゴム層が青色、青紫色、青緑色のいずれかに着色された寒色の色ゴム層と赤色、橙色、黄色のいずれかに着色された暖色の色ゴム層とを含み、これら色ゴム層をタイヤ外表面側から寒色、暖色の順に配置することを特徴とする請求項5に記載の空気入りタイヤの製造方法。
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