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JP6899280B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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JP6899280B2 JP2017160738A JP2017160738A JP6899280B2 JP 6899280 B2 JP6899280 B2 JP 6899280B2 JP 2017160738 A JP2017160738 A JP 2017160738A JP 2017160738 A JP2017160738 A JP 2017160738A JP 6899280 B2 JP6899280 B2 JP 6899280B2
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Description

本発明は、加熱調理器によるオーブン調理時に、調理庫内にある平皿からの水分や、調味料等の吹きこぼれを防止する制御に関するものである。
特許文献1は、本体の前面に開口を有する調理庫と、調理庫内に設けられる上下ヒータと、開口部を塞ぐドアと、被加熱物を載せるグリル調理用に使用する皿である波皿、およびオーブン調理用に使用する皿である平皿と、前記皿を保持することが可能な保持部材とを備え、前記波皿と前記平皿は、上面フランジ部から前記被加熱物を載せる載置面までの深さが異なり、前記保持部材は、前記波皿と前記平皿の上面フランジ部を保持し、前記保持部材に保持された前記平皿または前記波皿の上面フランジ部は前記調理庫の上面近傍の高さに位置することを特徴とし、調理中の調理庫内の汚れを抑制することが可能な加熱調理器に関するものである。
特開2016−202428号公報
上記した調理器は、上ヒータと下ヒータとを通電し、魚、肉等の被加熱物を調理する。加熱による脂のとび跳ね等の汚れは対策していたが、加熱による平皿からの調味料を含む水分等の吹きこぼれには対応していない。
また、平皿から調味料を含む水分等が吹きこぼれた場合、調理庫内の底面に吹きこぼれた水分等がたまり、下ヒータによって加熱された調味料等の焦げつきや、開口部から水分が垂れ調理庫外までが汚れるおそれがある。
さらに、吹きこぼれたことに使用者が気づき、調理を停止してしまった場合、一度加熱を始めてしまった被加熱物は再度、自動調理で加熱することはできなくなる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、被加熱物を入れるグリルパンと、前記グリルパンを入れて加熱部で加熱調理する調理庫と、該調理庫の上側に設ける後温度センサと、前記調理庫の前記加熱部を制御する制御部と、煮つけメニューを選び前記制御部に設定する操作部と、を備え、前記制御部には、前記煮つけメニューを複数工程で構成する調理工程と、該調理工程の所定工程に初期火力と該初期火力より火力を下げる予防火力との複数の火力と、前記後温度センサの現在検知温度から所定時間前検知温度を減じた温度差と比較判定するしきい値と、を設け、前記調理工程は、煮汁の温度を立ち上げる1工程と、前記1工程よりも火力を下げて被加熱物に味を付ける2工程と、前記2工程よりも火力を下げて被加熱物に煮汁をしみこませる3工程であり、前記2工程に前記初期火力と前記予防火力を設け、前記3工程は前記初期火力よりも火力を下げた工程であり、前記予防火力は前記3工程の火力以上、前記初期火力未満の火力であり、前記2工程中に前記温度差が前記しきい値以上になると、前記初期火力から前記予防火力に変更し前記2工程終了まで前記予防火力を維持し、前記3工程に進み前記調理工程を完遂するものである。
本発明によれば、煮つけ等、汁の多い調理において、吹きこぼれの予兆を検知し、火力を下げることで吹きこぼれの起き難い火力となり、吹きこぼれを防止し、庫内の汚れを防ぎ、加熱時間を変更することなく被加熱物を調理することができる。
本発明の実施形態にかかわる加熱調理器をシステムキッチンに組み込んだ状態を示す斜視図である。 ドアを引き出したときの加熱調理器の斜視図である。 加熱調理器を示す分解斜視図である。 調理庫に平皿(蓋体有りの状態)を収納した状態と後温度センサとの位置関係を示す断面図である。 煮つけ動作の説明図である。 煮つけ切身の調理工程での煮汁量の違いによる後温度センサの検知温度である。 煮つけ切身の調理工程での煮汁量の違いによる後温度センサの温度差である。 吹きこぼれ防止制御の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の加熱調理器の一実施形態を説明する。なお、以下では、システムキッチンに嵌め込むビルトイン型を例に挙げて説明するが、キッチンに載置する据置型の加熱調理器に適用してもよい。また、以下では説明の便宜上、各図面で共通する部材には同一の符号を付して重複する説明を省略する場合がある。前後上下左右の方向軸については、各図の記載によるものとする。
図1は本発明の実施形態にかかわる加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、魚などを調理するための加熱部となるグリルユニット4(加熱調理器)は、鍋などを加熱する加熱部となる後述する加熱コイルユニット25を有した電磁調理器3、操作部5などを備えた本体2と一体に構成され、本体2がシステムキッチン1の上面の天板1aの孔(不図示)から落とし込むことで設置されている。グリルユニット4および操作部5は、システムキッチン1の天板1aの下方の前面部から操作できるようになっている。操作部5は、主にグリルユニット4の電源の入・切やメニューの選択・設定の操作を行うものである。
電磁調理器3は、鍋等の不図示の調理器具を載せる耐熱ガラスなどで構成されたプレート6と、調理器具を電磁誘導加熱する加熱コイルユニット25と、を備えている。なお、図1に示す符号3a〜3cは、加熱範囲であり、調理器具が載置される載置部を示している。これら載置部3a〜3cに調理器具を置くことにより、調理が可能となる。また、プレート6の周囲の縁部は、プレート枠14によって保護されている。
プレート6の前面側(手前側)には、上面操作部9が設けられ、その奥側に上面表示部10が設けられている。上面操作部9は、主に加熱コイルユニット25の操作を行うものである。上面表示部10は、上面操作部9で設定された火力などの設定状態を表示するものである。
本体2の内部には、発熱部品である加熱コイルユニット25や電子部品、および、これら発熱部品や電子部品を冷却するための送風ファン(不図示)が設けられている。
また、本体2の後部上面には、発熱部品である加熱コイルユニット25の廃熱や、電子部品を冷却した後の廃熱を本体2の外部に排出する排気口8a,8bが設けられている。
本体2の前面に開口26e(図2)を有する調理庫26(図2)を備えるグリルユニット4は、魚や肉、ピザなどの被加熱物を焼く機能を有するものであり、本体2の載置部3bに対応する加熱コイルユニット25の下方に配置されている。なお、グリルユニット4は、本体2の左側に配置された状態を示しているが、本体2の右側に配置されていてもよい。また、グリルユニット4は、ロースター、オーブンと称することもある。
また、グリルユニット4は、例えば、前後方向(奥行き方向)に引き出し可能な調理庫26の開口26eを塞ぐドア32を備えている。ドア32の前面には、開閉する際に手を掛けて使用されるハンドル11が設けられている。
図2は、ドアを引き出したときのグリルユニットの斜視図である。
図2に示すように、グリルユニット4は、加熱ベース12、ドア32、スライドレール39、グリルパン41である平皿40a、グリルパン41を支持するホルダ33などを備えて構成されている。
スライドレール39は、固定側49を調理庫26の加熱ベース12下の固定金具48(図3)に固定し、固定側49の後部の曲線経路49a1と可動側39aの後部に設けた前記曲線経路49a1に回転ローラ49a2を付勢させる付勢手段(不図示)によって、回転ローラ49a2が曲線経路49a1に沿って転がることで、引込機構49aはドア32を一定以上押し込むと自動的に引き込むものである。
また、ドア32は、前後方向(奥行き方向)に引き出し可能に構成され、ドアベース17と、ハンドル11と、ガラス板18とを組み合わせて構成されている。
ホルダ33は、スライドレール39の可動側39aの引き出し方向の端部に設けるドア継手80(後記図3参照)と係り合い、上下方向に着脱自在に載置されてグリルパン41を載置するようになっている。ドア32はドア継手80に保持される。換言すると、ホルダ33はグリルパン41を保持することが可能な保持部材である。なお、ホルダ33の他端側は調理庫26の側板26bの下端部26b1(後記図3も併せて参照)の矩形状の屈曲部の上面に載置される。そしてグリルパン41には、内部に魚や肉などの被加熱物が入れられて、加熱調理が行われる。被加熱物を収容するグリルパン
なお、図2中の符号36k,36k2は排気ダクトであり、調理庫内の排気手段36を構成する。
図3は、加熱調理器を示す分解斜視図である。図3に示すように、加熱ベース12は、ベース13、上板26a、フロントグリル82(枠体)、排気ダクト36k2、加熱部27である下ヒータ27bと上ヒータ27aなどを備えて構成されている。
なお、本実施形態では、ベース13と上板26aとフロントグリル82とで筺体が構成されている。また、スライドレール39である可動側39aを備える固定側49は、左右に設置される。
ベース13は、板金をプレス加工することで、底側に位置する底板26d、左右両側に位置する側板26b,26b及び後側に位置する後板26c(背板)を備えている。
上板26aは、ベース13の上部を塞ぐ矩形状の板金で構成され、側板26b,26b及び後板26cの上端縁部にねじ固定される。また、上板26aの後部には、矩形状のダクト接続口26a1が形成され、このダクト接続口26a1に排気ダクト36k2の一端が接続される。そして、排気ダクト36k2の他端は、排気手段36の排気ファン36aに連通している。排気ファン36aによって吸い込まれた空気は、排気ダクト36kを介して図示しない排気口へと排気される。
ここで、排気手段36は例えばベース13の後方に配置され、煙や臭いを強制的に本体2の外部に排出する排気ファン36a、この排気ファン36aを駆動する排気モータ36bなどのユニットを備えている。
なお、グリルユニット4は、上板26aと、側板26b,26bと、後板26cと、底板26dとによって、箱型の調理庫26を備えるようにされている。つまり調理庫26は、例えば金属製の板をプレス加工によりそれぞれ所定の形状に成形した複数の部材を、溶接やビスねじ等により組み立てることで構成されている。
また、ダクト接続口26a1の直下には、触媒34および触媒ヒータ37が設置され、ヒータカバー37aが装着される。ここで、触媒34は調理庫26内で発生する煙や臭いを浄化するものである。また、触媒ヒータ37は触媒34を加熱するために設置される。なお、触媒ヒータ37と排気モータ36bは不図示の制御部と電気的に接続されている。
フロントグリル82は、ベース13の前部開口に固定され、板金を曲げ加工することで構成されている。また、フロントグリル82は、略矩形状の開口84を有し、この開口84を通して、スライドレール39、ホルダ33及びグリルパン41が前後方向に出し入れされるように構成されている。また、ドア32を全閉したときに、ドア32の背面が、開口84の周囲に形成された略四角枠状の周縁部83に当接するようになっている。
下ヒータ27bは、底板26dの近傍に沿って配置され、接続端子27d,27dが後板26cを通してベース13の外部に引き出されている。
下ヒータ27bは、調理庫26内の下部において、主に前後方向に延在して折り返しながら配置される。また、下ヒータ27bは、調理庫26の底板26dに固定金具16cを介して固定されている。
上ヒータ27aは、上板26aの近傍に沿って配置され、接続端子27c,27cが後板26cを通してベース13の外部に引き出されている。
上ヒータ27aは、調理庫26内の上部において、主に前後方向に延在して折り返しながら配置される。また、上ヒータ27aは、調理庫26の内部で固定金具16a,16bを介して固定されている。
なお、下ヒータ27b及び上ヒータ27aは、シーズヒータなどで構成される加熱手段27である。下ヒータ27bと上ヒータ27aとで、グリルパン41を上下で挟み込んで被加熱物(不図示)を加熱する。加熱手段はヒータに限定するものでなくガスバーナを上下に配置しても良い。
そして、上ヒータ27aおよび下ヒータ27bは、調理庫26の上方に設けられた不図示の制御部によって制御される。ここで、食材から水分や油分が飛び散るのは、食材が一定温度を超えることにより発生することが知られている。そこで、制御部が下ヒータ27bによる加熱を弱くして、食材の温度が所定温度を超えないように調理することで、水分や油分の飛び散りを抑えるようにしてもよい。なお、制御部はグリルユニット4からの熱の影響を受けない場所に配置されている。また、制御部は操作部5(図1参照)や上面操作部9(図1参照)と電気的に接続されている。
スライドレール39の可動側39aは、金属製のドア継手80に固定されている。このドア継手80は、ドア32が着脱自在となるように構成されている。
固定側49は、例えば、スライドレール39の可動側39aをスライド自在に支持するものである(図2も併せて参照)。また、固定側49は、ねじを用いて固定金具48に固定され、側板26bの下端部26b1に形成された矩形状に屈曲した窪みに収容されている。
さらにこの固定金具48はベース13に固定される。そして、ドア32を開閉する事で、固定側49にスライド自在に支持された可動側39aがスライドするスライドレール39によりドア32が開閉できる。
ホルダ33は、グリルパン41(なお、図3ではグリルパン41の一例としてグリルパン(平皿)40aを図示している)を支持する支持部材であり、例えば鉄製の線材と鋼板などの板金の表面にクロームメッキを施すことで構成されている。なお、ホルダ33の形状の詳細は後記するが、前記したドア継手80に設けられたスリット状の溝部81に係り合う前板部51fを備えている。
グリルパン41である平皿40aは、例えば、鋼板などの材料の薄板をプレス加工して形成され、表面にセラミック塗装やホーローなど耐熱性のあるコート剤などがコーティングされたものである。これらの表面コートは、同様に本体2に付属するグリルパン41である波皿40b(図示せず)よりも耐熱性の高い表面コートを意図的に選択した。グリルパン41である平皿40aの形状については詳細を後記する。
また、ベース13内には、前後方向の奥側に、グリルパン41の温度を検出する温度センサ70が設けられている。この温度センサ70は、センサカバー71と、センサ部(素子部)72と、センサ保持部材74とを含んで構成され、底板26dより上方に凸形状に形成されている。
また、例えばセンサカバー71の内部には、例えばグリルパン41の皿種、平皿40aまたは波皿40bを判別する検知手段を構成する検知棒86が備えられる。検知棒86には付勢部材であるばね87が挿通され、スイッチを備える皿種判別センサSs1が調理庫26の外側に備えている。
また、例えば後板26cの略中央上端部には、グリルパン41が逆向きに挿入された場合に、ドア32が閉まらないようにするための突起85が設けられている。
後板26cの上部に、グリルパン41に入れられた被加熱物が異常加熱して発火することで上昇する調理庫26の温度を検出するためのサーミスタを備えた後温度センサFを設けている。
そして後温度センサFは煮つけ調理において、煮汁が温度上昇して、蓋をした調理容器の圧力が高くなって、調理容器の蓋体42を押し上げて、突然に蒸気が吹き出して、その蒸気を検知して上昇した煮汁の温度を検出して、吹きこぼれるのを事前に防止する。
さらに後温度センサFは前記の温度センサ70と調理開始から並行して温度を検出して被加熱物の量判定の制御に使われている。
図4は、グリルパン41に蓋体42有りの状態で調理庫26に収納した状態で後温度センサFの位置関係を示す断面図である。調理庫26に、グリルパン41(平皿40a)の側壁41kのフランジ41eに蓋体42を載置しているもので、蓋体42は、上下高さの規制がある調理庫26の内部にて平皿40aが調理容器としての容量を最大限に活かすように平坦形状をしている。後板26cの上部に後温度センサFを設けている。
後温度センサFは、蓋体42を載せた平皿40aのフランジ41eの上端41u近傍の高さに設けている。温度上昇、圧力上昇により蓋体42を押し上げた蒸気が、後温度センサFに吹き付けられる位置に配置する。そのため、平皿40aから出た高温の蒸気を温度が低下しない間に検出するように配慮している。
本実施例は以上の構成よりなるもので、次にその動作について図5〜図8を使用して説明する。
調理は、平皿40aに本体2に付属する調理ブックの記載に従って切身または姿煮の被加熱物、煮汁を入れ、アルミホイルで落し蓋をして、蓋体42をかぶせる。平皿40aを調理庫26に入れてドア32を閉める。操作部5で煮つけの切身メニューまたは姿煮メニューを選択して、制御部に設定し、煮つけの自動調理の開始を操作部5で操作する。
図5は、オーブン自動調理「煮つけメニュー」における動作の説明図である。図5(a)は、切身メニュー、図5(b)は、姿煮メニューの動作の説明図である。
煮つけメニューの動作の調理工程は、(1)煮汁の温度を立ち上げ、次の2工程で量判定を行うための工程である1工程、(2)1工程よりも火力を下げて煮汁の吹きこぼれを抑えながら被加熱物に味を付ける工程である2工程、(3)2工程よりも火力を下げて被加熱物に煮汁をしみこませる工程である3工程、の3つの工程に分けられる。
さらに、煮つけメニューは被加熱物の小さい切身メニューと、被加熱物の大きい姿煮メニューを設けている。この両方のメニューは、3つの工程における被加熱物の調理の仕方について同じやり方である。
図6は煮つけ切身の煮汁量が本体2に付属する調理ブックで指定する通常量と、通常量よりも1.5倍量をもって調理した場合の煮汁量の違いに伴う後温度センサFの検知温度の挙動を示す。
図6(a)は切身メニューの煮汁が通常量の後温度センサFの検知温度の経時変化の挙動、図6(b)は切身メニューの煮汁が通常量の1.5倍量の後温度センサFの検知温度の経時変化の挙動の説明図である。
1工程で次の2工程で量判定を行うために煮汁の温度を立ち上げ、2工程の始めに、量判定を行い、量に応じて加熱時間を調整する。
そして、2工程の動作に入ると、加熱部27により加熱された平皿40aの上部から、煮汁の蒸気が発生する。
図6(a)に示すように、通常、本体2に付属した調理ブック記載の煮汁の分量(通常量)を遵守することで、蒸気により蓋体42を押し上げることがないので、蒸気による後温度センサFの検知温度の挙動に大きな乱れはない。
しかし図6(b)に示すように、煮汁量が調理ブックに記載の煮汁の量の1.5倍量以上の場合、前記した通常量の場合と比べて蒸気の発生量が増える。そのため、蒸気が蓋体42を押し上げて蒸気後温度センサFに吹き付けられることで検知温度が変化する。
調理ブックに記載の通常量から通常量の1.5倍量より少ない煮汁量では、吹きこぼれは発生してはいない。しかし、使用者の間違えにより、煮汁量が1.5倍量以上で調理した場合、2工程の火力で動作中に、沸騰した煮汁が平皿40aの側壁41kの上端41uを超えて吹きこぼれる可能性が高くなる。
そこで、吹きこぼれの予兆として現れる蒸気による後温度センサFの検知温度の挙動を利用して吹きこぼれを防止する。
図7(a)は、煮汁通常量での経過時間ごとの、後温度センサFの15秒前温度値Bから現在の検知温度Aを減じた温度差Cを示す。図7(b)は、煮汁通常量の1.5倍量での経過時間ごとの、後温度センサFの所定時間前検知温度である15秒前温度値Bから現在の検知温度Aを減じた温度差Cを示す。
図8は、吹きこぼれ防止制御の説明図を示す。煮汁は通常量の1.5倍量以上に多く入れている。
図7で温度差Cを判定するしきい値は、10℃と設定して制御部に組み込まれている。図8において制御部は、温度差Cがしきい値10℃以上になった場合、吹きこぼれの予兆と判断する。
所定工程である2工程で、動作中の加熱部27である上ヒータ27a下ヒータ27bの火力を初期火力Pから変更して予防火力Qに切り替える。予防火力Qは、上ヒータ27a、下ヒータ27bの火力を3工程以上、2工程未満の火力に下げるものである。上ヒータ27aの予防火力Qは、3工程、2工程と同等でもよい。
初期火力Pから予防火力Qに切り替えて2工程を継続して、2工程の所定時間(450秒)を変更することなく実行して所定時間が経過すると、3工程に進み、調理工程を完遂する。
温度差Cのしきい値を10℃とした理由は、図7(b)において煮汁量が通常量の1.5倍量以上の場合に温度差Cの最大値が15℃に達し、15℃に到達するのが1回である。しきい値を15℃で組み込む場合、何らかの影響で温度差Cが15℃に達しなかった場合、想定した吹きこぼれ防止制御が働かず、吹きこぼれが起こるおそれが高くなる。そのため裕度をとって温度差Cのしきい値を10℃とした。
2工程で予防火力Qに切り替わって火力が初期火力Pから下がった場合には、2工程終了後まで維持し、温度差Cが10℃未満の状態になっても、初期火力Pに戻らずに予防火力Qの火力で2工程を実行して所定時間が経過すると、3工程に進み、調理工程を完遂する。
また、予防火力Qの火力を3工程(上ヒータ27aで300W、下ヒータ27bで300W)未満の火力にしない理由は、火力に対して、調理庫26内の平皿40a、被加熱物、煮汁などの負荷が大きいため、煮汁の温度が維持できなくなり、被加熱物の調理ができなくなるのを防ぐためである。
上記で説明した吹きこぼれ防止制御は、2工程から動作するものとする。2工程から動作する理由は、煮汁の温度が十分に上がっているため、初期火力Pから予防火力Qに変更して、3工程に進んで、調理工程を完遂しても、調理終了後の被加熱物の温度が、食可能温度に到達して調理できるように配慮したためである。
煮汁の温度が十分に上がっていない1工程で前記のように火力を下げる吹きこぼれ防止制御を動作した場合、調理終了後の被加熱物の温度が食可能温度に到達しなくなることがあるためである。
上記吹きこぼれ防止制御は、煮つけ切身と煮つけ姿煮の2メニューに搭載し、温度差Cのしきい値の値は各メニューで任意に変更できるものとする。
上記した本実施例によれば、煮つけ等、汁の多い調理において、吹きこぼれ防止制御により吹きこぼれの予兆を後温度センサFで検知し、温度差Cを利用して初期火力Pから予防火力Qに火力を下げることにより、吹きこぼれが起き難い火力にして、調理庫26内への煮汁など調味料を含んだ水分等の吹きこぼれを防止することができる。
また、調理庫26内の汚れを防ぎ、被加熱物を調理することができる。
また、吹きこぼれを防止し、且つ、2工程、3工程そして全体の調理工程の加熱時間を変更することなく被加熱物を調理できる。
また、本体2は、上ヒータ27aと下ヒータ27bとを通電して、魚、肉などの被加熱物を調理し、加熱による脂のとび跳ね等の汚れに対策し、なお且つ、平皿40aでの煮汁の吹きこぼれを防止できる。
また、平皿40aから煮汁が吹きこぼれた場合に起こる、調理庫26内の底面に吹きこぼれた水分等がたまったり、下ヒータ27bによって加熱された調味料等が焦げついたり、開口部から水分が垂れ調理庫26外までが汚れたりすることを未然に防止できる。
さらに、使用者が自動調理中に、吹きこぼれたことに気付いて調理を停止してしまった場合には、一度加熱を始めてしまった被加熱物になるため、再び、その調理途中の状態にある被加熱物を自動調理できなくなるが、本発明によればこのようなことを未然に防止することができる。
2・・・本体、5・・・操作部、26・・・調理庫、27・・・加熱部、27a・・・上ヒータ、27b・・・下ヒータ、40a・・・平皿、41・・・グリルパン、A・・・現在検知温度、B・・・所定時間前検知温度、C・・・温度差、F・・・後温度センサ、P・・・初期火力、Q・・・予防火力

Claims (1)

  1. 被加熱物を入れるグリルパンと、
    前記グリルパンを入れて加熱部で加熱調理する調理庫と、
    該調理庫の上側に設ける後温度センサと、
    前記調理庫の前記加熱部を制御する制御部と、
    煮つけメニューを選び前記制御部に設定する操作部と、を備え、
    前記制御部には、前記煮つけメニューを複数工程で構成する調理工程と、
    該調理工程の所定工程に初期火力と該初期火力より火力を下げる予防火力との複数の火力と、
    前記後温度センサの現在検知温度から所定時間前検知温度を減じた温度差と比較判定するしきい値と、を設け、
    前記調理工程は、煮汁の温度を立ち上げる1工程と、前記1工程よりも火力を下げて被加熱物に味を付ける2工程と、加熱物に煮汁をしみこませる3工程であり、
    前記2工程に前記初期火力と前記予防火力を設け、
    前記3工程は前記初期火力よりも火力を下げた工程であり、
    前記予防火力は前記3工程の火力以上、前記初期火力未満の火力であり、
    前記2工程中に前記温度差が前記しきい値以上になると、前記初期火力から前記予防火力に変更し前記2工程終了まで前記予防火力を維持し、
    前記3工程に進み前記調理工程を完遂することを特徴とする加熱調理器。
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