JP6892379B2 - 軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物 - Google Patents
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Description
従来より、軟質ポリウレタンフォームを構成するポリオール成分およびイソシアネート成分を選択し、ガラス転移点を調整することで、低反発性を付与できることが知られている(例えば特許文献1)。
本発明の解決しようとする課題は、通気性が良好な低反発の軟質ポリウレタンフォームを製造するためのポリオール組成物を提供することである。
すなわち、本発明は、水酸基価が28mgKOH/g以上85mgKOH/g未満であるポリエーテルポリオール(A1)と、水酸基価が85mgKOH/g以上400mgKOH/g以下であるポリエーテルポリオール(A2)と、2〜4価アルコールのアルキレンオキサイド付加物であって水酸基価が760mgKOH/g以上で数平均分子量が260以下であり、アルキレンオキサイドがエチレンオキサイドを含むアルキレンオキサイド付加物(B)とを含有する軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(C);軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(C)と有機ポリイソシアネート成分(D)とを、触媒(E)、発泡剤(F)及び整泡剤(G)の存在下に反応させる軟質ポリウレタンフォームの製造方法である。
これらのうち、性状や反応性の観点から、PO、EO及び1,2−ブチレンオキサイドが好ましい。AOを2種以上使用する場合の付加形式としては、ブロック付加であってもランダム付加であってもよく、これらの併用であってもよい。
ポリエーテルポリオール(A1)として2種以上を併用しても差し支えない。
ポリエーテルポリオール(A2)の官能基数は、反発弾性率の観点から、好ましくは2〜4である。
ポリエーテルポリオール(A2)として2種以上を併用しても差し支えない。
ポリエーテルポリオール(A1)として2種以上、あるいはポリエーテルポリオール(A2)として2種以上を併用しても差し支えないが、必ずポリエーテルポリオール(A1)として1種以上、かつポリエーテルポリオール(A2)として1種以上を併用する必要がある。
EO/AO(モル比)は0.7〜1.0が好ましく、さらに好ましくは1.0である。
これらの中で好ましいのはグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールであり、特にこのましいのはグリセリンである。
アルキレンオキサイド付加物(B)の具体例としては、グリセリンのエチレンオキサイドの平均2〜4モル付加物が好ましい。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、カルボジイミド変性MDIが挙げられる。
本発明の軟質ポリウレタンフォームにおいては、活性水素原子に対するイソシアネート基(NCO基)の割合[イソシアネート指数(インデックス)ともいう]は、反発弾性及び通気性の観点から、80〜100が好ましく、さらに好ましくは82〜98、特に好ましくは85〜95である。
イソシアネート指数(インデックス)は、軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(C)中の活性水素原子含有基の当量に対する(D)中のイソシアネート基の当量の比率(%)として計算される。
発泡剤(F)としての低沸点化合物の使用量は、成形性の観点から、ポリオール組成物(C)100重量部に対して、30重量部以下が好ましく、さらに好ましくは5〜25重量部である。
発泡剤(F)としての液化炭酸ガスは、ポリオール組成物(C)100重量部に対して30重量部以下が好ましく、さらに好ましくは1〜25重量部である。
整泡剤(G)の使用量は、成形性及び反発弾性の観点から、ポリオール組成物(C)100重量部に対して、0.4〜5.0重量部が好ましく、さらに好ましくは0.4〜3.0重量部である。
その他の助剤としては、着色剤(染料及び顔料)、可塑剤(フタル酸エステル及びアジピン酸エステル等)、有機充填剤(合成短繊維、熱可塑性又は熱硬化性樹脂からなる中空微小球等)、難燃剤(リン酸エステル及びハロゲン化リン酸エステル等)、老化防止剤(トリアゾール及びベンゾフェノン等)及び酸化防止剤(ヒンダードフェノール及びヒンダードアミン等)等の公知の補助成分が挙げられる。
グリセリンとPOのモル比が1:58.9となる様に、水酸化カリウムを触媒として[触媒使用量0.3重量%(反応生成物重量基準)]用いて反応温度95℃〜130℃にてグリセリンにPOを付加した後、キョーワード600[協和化学工業(株)製]を用いて水酸化カリウムを除去し、ポリエーテルポリオール(A1−1)を得た。(A1−1)は水酸基価48であり、Mnが3,500であるグリセリンのPO付加物である。
グリセリン1モルに対してPO16.6モルとEO51.0モルとなる比率でPOとEOとを含むPO・EO混合物をグリセリンに付加し、製造例1と同様の操作により、水酸基価51であり、Mnが3300であるグリセリンのPO・EOランダム付加物であるポリエーテルポリオール(A1−2)を得た。
プロピレングリコール1モルに対してPO5.9モルを付加し、製造例1と同様の操作により、水酸基価270であり、Mnが420であるプロピレングリコールのPO付加物であるポリエーテルポリオール(A2−1)を得た。
グリセリン1モルに対してPO11.7モルを付加し、製造例1と同様の操作により、水酸基価220であり、Mnが770であるグリセリンのPO付加物であるポリエーテルポリオール(A2−2)を得た。
グリセリン1モルに対してEO2.5モルを付加し、製造例1と同様の操作により、水酸基価840であり、Mnが200であるグリセリンのEO付加物であるアルキレンオキサイド付加物(B−1)を得た。
ペンタエリスリトール1モルに対してEO2.5モルを付加し、製造例1と同様の操作により、水酸基価910であり、Mnが245であるペンタエリスリトールのEO付加物であるアルキレンオキサイド付加物(B−2)を得た。
グリセリン1モルに対してEO10モルを付加し、製造例1と同様の操作により、比較例に用いる水酸基価315であり、Mnが530であるグリセリンのEO付加物であるアルキレンオキサイド付加物(B’−1)を得た。
グリセリン1モルに対してPO2.5モルを付加し、製造例1と同様の操作により、比較例に用いる水酸基価710であり、Mnが235であるグリセリンのPO付加物であるアルキレンオキサイド付加物(B’−2)を得た。
ソルビトール1モルに対してEO2.5モルを付加し、製造例1と同様の操作により、比較例に用いる水酸基価1150であり、Mnが290であるソルビトールのEO付加物であるアルキレンオキサイド付加物(B’−3)を得た。
表1に記載の各ポリオール成分を混合容器中で均一に混合し、実施例1〜2、比較例1〜6にかかる軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(C)を得た。
なお、表1における各成分の数値のうち、有機ポリイソシアネート(D−1)を除く数値は重量部数を記載し、有機ポリイソシアネート(D−1)については、イソシアネート指数を記載しており、そのイソシアネート指数に対応する量の有機イソシアネートを用いた。
型サイズ :250mm×250mm×250mm
材質 :木材
ミキシング方法 :
ハンドミキシング(必要試薬を所定の容器に必要量仕込んだ後、攪拌羽を容器中に挿入し回転数5000回転/分で6〜20秒間攪拌させる発泡方法)
ミキシング時間 :6〜20秒
撹拌羽回転数 :5000回転/分
有機ポリイソシアネート(D−1):2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(混合比率:80/20)[製品名:東ソー(株)製「コロネートT−80」(イソシアネート基含有量=48.3重量%)]
触媒(E−1):エアプロダクツジャパン(株)製「DABCO−33LX」
触媒(E−2): エアプロダクツジャパン(株)製「DABCO−BL22」
触媒(E−3):日東化成(株)製「ネオスタンU−28」
発泡剤(F):水
整泡剤(G−1):東レ・ダウコーニング(株)製シリコーン整泡剤「SF−2904」
各項目の測定方法は下記の通りである。
(1)密度:JIS K6400に準拠して測定した(単位はkg/m3)。
(2)通気性:JIS K6400に準拠して測定した(単位はcc/cm2/秒)。
(3)反発弾性率:JIS K6400に準拠して測定した(単位は%)。
一方、アルキレンオキサイド付加物(B)を含有していない比較例1、分子量が高いアルキレンオキサイド付加物(B’−1)を用いた比較例2、EOを含まないアルキレンオキサイド付加物(B’−2)を用いた比較例3、6価アルコールのアルキレンオキサイド付加物(B’−3)を用いた比較例4の通気性は低い。
また、ポリエーテルポリオール(A2)を含まない比較例5は反発弾性率が高く、ポリエーテルポリオール(A1)を含まない比較例6は発泡後の静置中に収縮してしまった。
Claims (2)
- 水酸基価が28mgKOH/g以上85mgKOH/g未満であるポリエーテルポリオール(A1)と、水酸基価が150mgKOH/g以上350mgKOH/g以下であるポリエーテルポリオール(A2)と、グリセリンのエチレンオキサイドの平均2〜4モル付加物であって水酸基価が760mgKOH/g以上で数平均分子量が260以下であるアルキレンオキサイド付加物(B)とを含有する軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(C)であって、前記ポリオール組成物(C)の重量に基づいて前記(B)の含有量が0.1〜2.0重量%である軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物。
- 請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォーム製造用ポリオール組成物(C)と有機ポリイソシアネート成分(D)とを、触媒(E)、発泡剤(F)及び整泡剤(G)の存在下に反応させる軟質ポリウレタンフォームの製造方法であって、用いられる前記(D)の量が原料中の活性水素原子に対するイソシアネート基の割合が82〜98となる量である製造方法。
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