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JP6879386B2 - 合成開口レーダの信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents

合成開口レーダの信号処理装置及び信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、合成開口レーダにおける観測データに対する信号処理を行う信号処理装置及び信号処理方法に関する。
合成開口レーダ(SAR:synthetic Aperture Radar)技術は、飛翔体(人工衛星や飛行機等)が移動しながら電波を送受信し、大きな開口を持ったアンテナの場合と等価な画像が得られるように人工的に開口を合成する技術である。合成開口レーダは、例えば、地表からの反射波の強弱を画像化して、地表の起伏や構造物等をイメージ化するために利用される。
非特許文献1には、人工衛星等の飛翔体によるマイクロ波レーダ観測が地表の同一地点で異なる時期に2回以上実施され、反射波の位相の差をとることによって地表の変動を解析する技術である干渉SARが記載されている。非特許文献1には、さらに、3次元解析の一手法に相当する2.5次元解析(2.5次元変位解析)と称されている技術が記載されている。非特許文献2にも、2.5次元解析が詳述されている。なお、厳密には、2.5次元解析は、3次元解析とは異なる。
2.5次元解析では、異なる2方向からの時系列観測データから、地表の変位速度が算出される。変位速度は、観測期間における地表の変動量(変位量)である。地表の変位は、例えば、地盤の隆起や沈降、ならびに、道路や建造物のような構造物の傾き及び変形である。
さらに、2.5次元解析では、飛翔体の北行軌道(上昇軌道)と南行軌道(下降軌道)の2方向の解析結果が合成され、変位速度が準東西方向と準上下方向との成分に分離される。当該技術によれば、地表の各地点(2次元的に分布)について飛翔体の視線方向(観測方向)面上の変位(2次元成分)が得られるので、当該技術は、2.5次元解析と呼ばれる。
山中雅之他、"干渉SAR時系列解析による地盤沈下の検出"、国土地理院時報、No. 124、2013年 Satoshi Fujiwara et al.、"2.5-D surface deformation of M6.1 earthquake near Mt Iwate detected by SAR interferometry"、Geophysical Research Letters、Vol.27, No. 14、pp. 2049-2052、July 15, 2000 Alessandro Ferretti et al. "Permanent scatterers in SAR interferometry"、IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensing、39(1), pp. 8-20, 2001 T. Tanaka et al.、"Persistent Scatterer Clustering for Structure Displacement Analysis Based on Phase Correlation Network"、IEEE IGARSS 2017、pp. 4618-4621, 2017
2.5次元解析では、対象を異なる2方向から観測した際に得られる変位速度がベクトル合成される。合成開口レーダの信号処理装置は、図17に例示されるように構成されると想定される。
図17に示す信号処理装置は、変位解析部301、補間処理部302、変位速度解析部304及び2.5次元変位解析部305を含む。
変位解析部301は、各観測方向における観測データから反射点ごとに変位速度を得る。補間処理部302は、観測方向ごとに観測画像内の異なる位置に現れる反射点を等間隔に配置する。変位速度解析部304は、補間後の各反射点の変位速度を取得する。2.5次元変位解析部305は、観測方向ごとの各反射点の変位速度について2.5次元解析を行う。なお、変位解析部301には、複数のデータすなわち時系列観測データが入力される。
図18は、図17に示された信号処理装置の動作を示すフローチャートである。
図18に示すように、変位解析部301は、観測方向ごとの時系列観測データを入力データとして、観測方向ごとに時系列変位解析を行う(ステップS301)。変位解析の方法として、例えば、非特許文献3に記載されているようなPSI(Persistent Scatterer Interferometry)と呼ばれる手法が利用される。PSIは、安定反射点を抽出して、その点に対して変位解析を行う手法である。
なお、安定反射点は、長期間(少なくとも、観測期間)に亘ってコヒーレンスが低下せず、安定した信号を反射する点(散乱体)である。安定反射点は、長期間に亘って反射強度が安定している(所定値以上の強度の電波を反射する。)点であると規定されてもよい。また、安定反射点は、長期間に亘って位相が安定している点であると規定されてもよい。さらに、安定反射点は、長期間に亘って後方散乱特性が変化しない(許容可能な程度で変化する場合も含まれる。)点であると規定されてもよい。
補間処理部302は、観測方向ごとに異なる画素に現れる安定反射点を、等間隔のグリッド上に配置する補間処理を行う(ステップS302)。変位速度解析部304は、補間後の各安定反射点の変位速度を算出する(ステップS304)。そして、2.5次元変位解析部305は、観測方向ごとに、同じ位置にある安定反射点の変位速度について2.5次元解析する(ステップS305)。
図17に示されたような信号処理装置は、以上のように、2.5次元解析を実行する。
時系列変位解析で得られる安定反射点が現れる画素は、観測方向ごとに異なる。したがって、信号処理装置は、複数の観測方向のそれぞれにおいて同位置又は近傍にあると思われる画素の対応付けを行った後に、対応する安定反射点ごとに2.5次元解析を行う。そのような解析手法が用いられる場合、建造物のような広がりのある解析対象に着目した変位解析を行うことは難しい。なぜなら、変位解析を行うときに、各々の観測方向における時系列観測データから抽出される安定反射点と解析対象との対応(すなわち、解析対象における安定反射点であること。以下、観測対象安定反射点ということがある。)を見いだした上で、ある観測方向における観測対象安定反射点と他の観測方向における観測対象安定反射点とを対応づけることが求められるからである。
また、図17に示されたような信号処理装置の解析結果は、安定反射点の密度が少ない場所や、周囲と異なる変位を示す安定反射点がある場所が観測対象(解析対象)とされたときに、誤差を含んでいるという課題もある。
本発明は、異なる方向からの複数の観測データに基づく変位解析結果を組み合わせて変位解析を行う(合成変位解析を行う。)ときに、解析結果の信頼性を高めることを目的とする。
本発明による合成開口レーダの信号処理装置は、レーダによって複数の観測方向から観測された観測対象についての観測方向ごとの時系列観測データから、観測方向ごとに、複数の安定反射点を抽出する安定反射点抽出部と、各々の観測方向ごとに、複数の安定反射点をグループ化する安定反射点グルーピング部と、各々の観測方向ごとに、グループ化で作成されたグループから、解析対象に属する安定反射点を含む安定反射点グループを選択するグループ選択部と、選択された安定反射点グループの変位速度を合成する変位速度処理部とを含み、合成される変位速度は、異なる複数の観測方向のそれぞれに対応する変位速度である
本発明による合成開口レーダの信号処理方法は、レーダによって複数の観測方向から観測された観測対象についての観測方向ごとの時系列観測データから、観測方向ごとに、複数の安定反射点を抽出し、各々の観測方向ごとに、複数の安定反射点をグループ化し、各々の観測方向ごとに、グループ化で作成されたグループから、解析対象に属する安定反射点を含む安定反射点グループを選択し、選択された安定反射点グループの変位速度を合成し、合成される変位速度は、異なる複数の観測方向のそれぞれに対応する変位速度である
本発明による合成開口レーダの信号処理プログラムは、コンピュータに、レーダによって複数の観測方向から観測された観測対象についての観測方向ごとの時系列観測データから、観測方向ごとに、複数の安定反射点を抽出する処理と、各々の観測方向ごとに、複数の安定反射点をグループ化する処理と、各々の観測方向ごとに、グループ化で作成されたグループから、解析対象に属する安定反射点を含む安定反射点グループを選択する処理と、選択された安定反射点グループの変位速度を合成する処理とを実行させるプログラムであって、合成される変位速度は、異なる複数の観測方向のそれぞれに対応する変位速度である
本発明によれば、異なる方向からの複数の観測データに基づく変位解析結果を組み合わせて変位解析を行うときの解析結果の信頼性を高めることができる。
合成開口レーダの信号処理装置の第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態の効果を説明するための説明図である。 合成開口レーダの信号処理装置の第2の実施形態の構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。 合成開口レーダの信号処理装置の第3の実施形態の構成例を示すブロック図である。 第3の実施形態の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の効果を説明するための説明図である。 合成開口レーダの信号処理装置の第4の実施形態の構成例を示すブロック図である。 第4の実施形態における安定反射点グルーピング部の構成例を示すブロック図である。 第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。 合成開口レーダの信号処理装置の第5の実施形態の構成例を示すブロック図である。 第5の実施形態の動作を示すフローチャートである。 CPUを有するコンピュータの一例を示すブロック図である。 合成開口レーダの信号処理装置の主要部を示すブロック図である。 他の態様の合成開口レーダの信号処理装置の主要部を示すブロック図である。 一般的な合成開口レーダの信号処理装置を示すブロック図である。 一般的な合成開口レーダの信号処理装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
実施形態1.
図1は、合成開口レーダの信号処理装置の第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。第1の実施形態の信号処理装置は、安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部102、グループ選択部103、変位速度算出部104、及び変位速度合成部105を備えている。安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部102、グループ選択部103、変位速度算出部104、及び変位速度合成部105は、通信可能(データ送受信可能)に接続されている。
安定反射点抽出部101は、レーダ(図示せず)によって複数方向から観測された時系列観測データ(観測方向ごとの時系列観測データ)を入力する。安定反射点抽出部101は、それぞれの観測データから、変位解析に利用できる安定反射点が得られる画素を抽出する。なお、一般に、複数の安定反射点が抽出される。以下、安定反射点が得られる画素を「安定反射点」と表現する。安定反射点抽出部101は、安定反射点を抽出するために、例えば、上述したPSIを用いる。なお、安定反射点抽出部101は、観測方向ごとの時系列観測データとして、2方向以上からの時系列観測データを入力する。
安定反射点グルーピング部102は、観測方向ごとに、安定反射点の特徴量に基づいて、複数の安定反射点をグループ化するグルーピング処理を実行する。安定反射点のグループ化は、各々の安定反射点をいずれかのグループに割り当てることを意味する。安定反射点グルーピング部102は、グルーピング処理によって、複数の安定反射点を例えば、同程度の大きさのグループ、又は、反射する構造物ごとにグループ化する。特徴量として、安定反射点の変位速度を利用可能である。
なお、「観測方向ごとに処理を実行する」ということは、ある観測方向の時系列観測データに対して処理を実行するとともに、他の1つ以上の観測方向の時系列観測データに対して処理を実行することを意味する。
グループ選択部103は、観測方向ごとに、1つ又は複数のグループから、解析対象からの安定反射点を含むグループ(例えば、解析対象からの安定反射点を囲むようなグループ)を選択する。グループ選択部103は、解析対象周辺の安定反射点を含むグループを選択してもよい。グループ選択部103は、複数グループを選択してもよい。なお、一般に、解析の対象物は、あらかじめ特定されている。換言すれば、本実施形態では、あらかじめ特定されている対象物について解析が実行される。
変位速度算出部104は、観測方向ごとに選択されたグループの変位速度を算出する。変位速度算出部104が得た変位速度は、観測方向ごとの解析対象の変位速度とされる。
変位速度算出部104は、グループの変位速度を算出するときに、例えば、選択されたグループにおいて解析対象に近接する安定反射点の変位速度を利用ことができる。また、変位速度算出部104は、選択されたグループに属する複数の安定反射点の変位速度の平均値や中央値のような統計量を、グループの変位速度としてもよい。
変位速度合成部105は、例えば非特許文献2に記載されている手法を用いて、観測方向ごとの解析対象の変位速度を合成する。2方向から観測データを利用する場合、各観測方向のベクトルが成す平面上に、それぞれの変位速度が合成される。その後、解析対象について2.5次元解析が実行されることによって、変位速度が準東西方向と準上下方向との成分に分離される。なお、視線方向が異なる3方向以上の観測データが利用される場合には、解析対象の3次元解析が実現される。また、4方向以上の観測データが利用される場合には、変位速度合成部105は、最小二乗法などを利用して、最も整合性が確保される合成変位速度を算出するようにしてもよい。
次に、合成開口レーダの信号処理装置の第1の実施形態の動作を説明する。図2は、第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。
安定反射点抽出部101は、合成開口レーダによる観測方向ごとの時系列データを入力する。図2に示すように、安定反射点抽出部101は、観測方向ごとに、安定反射点を抽出する(ステップS101)。
安定反射点グルーピング部102は、複数の安定反射点を複数のまとまりにグループ化する(ステップS102)。安定反射点グルーピング部102は、例えば、各安定反射点の変位速度を特徴量として、グループ化を行う。
グループ選択部103は、複数のグループから、安定反射点グループを選択する(ステップS103)。安定反射点グループは、例えば、解析対象に最も近い安定反射点(解析対象における安定反射点を含む。)を含むグループである。また、解析対象を囲むような安定反射点を含むグループがある場合、安定反射点グループは、そのグループであってもよい。
また、グループ選択部103は、グループごとに反射点を色分けしてディスプレイに表示してもよい。その場合、ユーザがグループを指定すると、グループ選択部103は、指定されたグループを安定反射点グループとする。
変位速度算出部104は、観測方向ごとに、安定反射点グループとして選択されたグループの変位速度を算出する(ステップS104)。変位速度算出部104は、例えば、選択されたグループにおいて解析対象に近接する点の変位速度を利用できる。変位速度算出部104は、選択されたグループを構成する安定反射点の変位速度の平均値や中央値のような統計量を利用して、グループの変位速度を算出してもよい。
変位速度合成部105は、観測方向ごとの安定反射点グループの変位速度を合成し、合成結果を出力する(ステップS105)。
本実施形態では、観測方向ごとに、得られる複数の安定反射点をグループ化する。そして、解析対象に対応するグループを対象として合成変位解析が行われる。よって、観測方向ごとに得られる安定反射点の位置が異なる場合に、それぞれのグループを1つの大きな安定反射点として見なして、合成変位解析を行うことが可能になる。したがって、各々の安定反射点を対応付けなくても、解析対象に着目した合成変位解析を実行可能である。
図3は、本実施形態の効果を説明するための説明図である。図3において、(a)及び(b)のそれぞれに、同じ領域を異なる方向から観測したときに得られる安定反射点の画像が例示されている。図3(a),(b)において、p1,p2は、それぞれの安定反射点を示す。なお、図3(a),(b)には、1箇所ずつ、p1,p2の符号が付されているが、全ての丸印が、安定反射点を示している。
合成開口レーダで異なる方向から解析(観測)の対象物を含む領域が観測された場合、図3(a),(b)に示すように、各安定反射点が得られる位置は異なる。一般的な合成開口レーダの信号処理装置は、合成変位解析を行うために、安定反射点に関して、図3(a)に例示された複数の安定反射点と図3(b)に例示された複数の安定反射点との間で、1点1点の対応付けを行う。本実施形態の合成開口レーダの信号処理装置は、図3(c),(d)に例示されるように、複数の安定反射点をグループ化する。その結果、1点1点の対応付けを行うことなく、広さを持つ領域を対象として変位速度を算出して、合成変位解析を行うことができる。
なお、図3(c),(d)において、p3〜p10は、それぞれのグループを表す。各グループは、同様の変位情報を有する安定反射点の集合である。
例えば、グループp3とグループp7とが解析対象からの反射点を含むグループである場合、グループp3とグループp7とがグループ選択部103で選択される。変位速度算出部104は、グループp3とグループp7とのそれぞれを一つの安定反射点とみなして変位速度を算出する。その後、合成変位解析が実行されることによって、解析対象の合成変位速度が得られる。
実施形態2.
図4は、合成開口レーダの信号処理装置の第2の実施形態の構成例を示すブロック図である。第2の実施形態の信号処理装置は、安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部106、グループ選択部103、変位速度算出部104、及び変位速度合成部105を備えている。安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部106、グループ選択部103、変位速度算出部104、及び変位速度合成部105は、通信可能(データ送受信可能)に接続されている。安定反射点グルーピング部106は、距離算出部116を含む。
安定反射点グルーピング部106は、生成されるグループの大きさが同程度の大きさになるように各安定反射点をグループ化する。安定反射点グルーピング部106は、グループの大きさを同程度の大きさにするために、例えば、安定反射点間の距離(本実施形態では、例えば、ユークリッド距離)を特徴量としてグループ化を実行する。具体的には、安定反射点グルーピング部106は、安定反射点の位置情報(例えば、座標)に基づいて、それぞれのグループが同程度の大きさになるようにグループ化を実行する。
より具体的には、安定反射点グルーピング部106において、距離算出部116は、複数の安定反射点のうちの任意の2つの安定反射点の間のユークリッド距離を、当該2つの安定反射点の間の距離として算出する。
なお、「同程度の大きさ」は、一例として、信号処理装置の使用者が基準となる大きさとして設定した大きさに対して、所定範囲内に収まるような大きさである。所定範囲は、例えば±30%(具体的には、基準となる大きさの70%〜130%の大きさ)である。しかし、所定範囲は±30%に限定されず、任意に設定可能である。例えば、解析対象の大きさ(面積)に応じた範囲を選択してもよい。
また、安定反射点グルーピング部102は、グループ化のために、例えば、それぞれの安定反射点間の距離を特徴量として、最小分散法に基づく階層的クラスタリングを使用できる。また、安定反射点グルーピング部102は、安定反射点間の距離を特徴量としてk-means法に基づく分割最適化クラスタリング手法を使用できる。なお、それらは、一例であって、安定反射点グルーピング部102は、グループ化のために他の手法を用いてもよい。
安定反射点グルーピング部106以外の構成要素は、第1の実施形態における構成要素と同じである。
次に、合成開口レーダの信号処理装置の第2の実施形態の動作を説明する。図5は、第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。
安定反射点抽出部101は、第1の実施形態における処理と同様の処理を行う(ステップS101)。
安定反射点グルーピング部106は、ステップS101の処理で観測方向ごとに抽出された安定反射点を入力する。そして、安定反射点グルーピング部106は、観測方向ごとに、安定反射点間の距離を基に生成されるグループが同程度の大きさを持つように各安定反射点をグループ化する(ステップS106)。安定反射点グルーピング部106は、例えば、ある安定反射点に着目し、その安定反射点から所定距離内にある1つ又は複数の安定反射点が、着目した安定反射点と同グループに属するようにグループ化する。なお、安定反射点間の距離を得るための安定反射点の位置情報は、例えば、観測データとともに入力される。
その他の処理は、第1の実施形態における処理と同じである。
本実施形態では、安定反射点間の距離情報を基に、各グループの大きさが同程度になるよう安定反射点がグループ化される。地盤移動のような広範囲に影響を及ぼす変位に関して、それぞれの安定反射点の変位速度は、近傍の安定反射点の変位速度に類似する傾向がある。したがって、本実施形態では、例えば同程度の変位速度を有する安定反射点がグループ化されることになる。そして、観測方向ごとに、解析対象を含む安定反射点グループの変位速度が合成されるので、解析対象の合成変位解析が可能になる。本実施形態は、例えば地面の変位を解析するときに効果を発揮する。
なお、2つの安定反射点の間の距離(本実施形態では、例えば、ユークリッド距離)が小さいときには、2つの安定反射点が同じ対象物に関連している可能性が高いと想定される。また、その間の距離が大きいときには、2つの安定反射点が同じ対象物に関連していない可能性が高いと想定される。同じ対象物に関連しているということは、例えば、1つの対象物(建造物など)における安定反射点であるということである。
実施形態3.
図6は、合成開口レーダの信号処理装置の第3の実施形態の構成例を示すブロック図である。第3の実施形態の信号処理装置は、安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部107、グループ選択部103、変位速度算出部104、及び変位速度合成部105を備えている。安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部107、グループ選択部103、変位速度算出部104、及び変位速度合成部105は、通信可能(データ送受信可能)に接続されている。安定反射点グルーピング部107は、位相関係算出部117を含む。
安定反射点グルーピング部107は、生成されるグループの大きさが同程度の大きさになるように各安定反射点をグループ化する。本実施形態では、安定反射点グルーピング部107は、グループの大きさを同程度の大きさにするために、安定反射点が有する特徴量のうち、構造物の形状に依存した特徴量を利用する。本実施形態では、安定反射点グルーピング部107は、特徴量として、安定反射点の位相を用いる。なお、位相は一例であり、構造物の形状に依存する特徴量として、別の特徴量を利用してもよい。また、安定反射点グルーピング部107は、既知である構造物の形状を基に、安定反射点をグループ化してもよい。
具体的には、安定反射点グルーピング部107において、位相関係算出部117は、それぞれの安定反射点の各々における位相を特定する。そして、位相関係算出部117は、各々の位相の関連を特定可能な値を算出する。位相関係算出部117は、例えば、全ての安定反射点における任意の2つの安定反射点を対(ペア)にして、全ての対に関して、安定反射点の位相の相関係数を算出する。そして、安定反射点グルーピング部107は、ある安定反射点に着目し、その安定反射点の位相について相関係数の値が大きい位相を有する1つ又は複数の安定反射点が、着目した安定反射点と同グループに属するようにグループ化する。なお、相関係数の値が大きいということは、例えば、あらかじめ定められたしきい値を越えるということである。
次に、合成開口レーダの信号処理装置の第3の実施形態の動作を説明する。図7は、第3の実施形態の動作を示すフローチャートである。
安定反射点抽出部101は、第1の実施形態における処理と同様の処理を行う(ステップS101)。
安定反射点グルーピング部107は、ステップS101の処理で観測データごとに抽出された安定反射点を入力する。そして、安定反射点グルーピング部107は、上述した処理によって、すなわち、構造物の形状に依存する特徴量(本実施形態では、位相)に基づいて、安定反射点をグループ化する(ステップS107)。
その他の処理は、第1の実施形態における処理と同じである。
本実施形態では、安定反射点グルーピング部107は、安定反射点の特徴量のうち、観測領域内の構造物の形状に依存する特徴量に基づいてグループ化を行う。したがって、安定反射点グルーピング部107は、複数の安定反射点のうち、建物や道路のような構造物の形状に対応する安定反射点を、1つのグループにまとめることができる。その結果、構造物を解析対象としたときに、グループ選択部103は、解析対象に対応する安定反射点を含むグループを観測方向ごとに容易に選択できる。よって、構造物のみに着目した合成変位解析を行う処理が容易になる。
また、構造物のみに着目できるので、地面の変位と異なる変位を示す構造物を検知することにも本実施形態を応用できる。
図8は、本実施形態の効果を説明するための説明図である。図8において、(a)及び(b)のそれぞれに、同じ領域を異なる方向から観測したときに得られる安定反射点の画像が例示されている。図8(a),(b)において、q1は、安定反射点を示す。なお、図8(a),(b)には、1箇所ずつ、q1の符号が付されているが、全ての丸印が、安定反射点を示している。図8(a),(b)において、q2,q3は、観測領域における構造物を示す。
本実施形態の合成開口レーダの信号処理装置は、図8(c),(d)に例示されるように、複数の安定反射点を、構造物の形状に依存する特徴量(本実施形態では、例えば、位相)に基づいてグループ化する。図8(c)において、q4は、ある観測方向Xから見た構造物q2における安定反射点のグループを示す。q5は、観測方向Xから見た構造物q3における安定反射点のグループを示す。図8(d)において、q6,q7は、それぞれ、他の観測方向Yから見た構造物q2における安定反射点のグループを示す。q8は、観測方向Yから見た構造物q3における安定反射点のグループを示す。
例えば、構造物q3が解析対象である場合、グループ選択部103は、観測方向Xにおけるグループq5と観測方向Yにおけるグループq8とを、解析対象についての安定反射点グループとして選択する。変位速度算出部104は、グループごとに、すなわち、グループq5とグループq8とに関して、変位速度を算出する。そして、各々の変位速度を組み合わせて合成変位速度を得る。このように、本実施形態では、構造物のみに着目した合成変位解析を行うことができる。
なお、位相の相関も距離であると見なした場合、2つの安定反射点の間の距離(本実施形態では、例えば、位相の相関係数)が大きいときには、位相の類似度が高いので、2つの安定反射点が同じ対象物に関連している可能性が高いと想定される。また、その間の距離が小さいときには、2つの安定反射点が同じ対象物に関連していない可能性が高いと想定される。
実施形態4.
図9は、合成開口レーダの信号処理装置の第4の実施形態の構成例を示すブロック図である。第4の実施形態の信号処理装置は、安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部108、グループ選択部103、変位速度算出部104、及び変位速度合成部105を備えている。安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部108、グループ選択部103、変位速度算出部104、及び変位速度合成部105は、通信可能(データ送受信可能)に接続されている。
本実施形態では、安定反射点グルーピング部108は、作成されるグループの大きさが同程度になるように、かつ、安定反射点の集合に構造物の形状が現れるように各安定反射点をグループ化する。すなわち、本実施形態は、第2の実施形態と第3の実施形態とが組み合わされた実施形態に相当する。
図10は、安定反射点グルーピング部108の構成例を示すブロック図である。図10に示すように、安定反射点グルーピング部108は、距離算出部116、位相関係算出部117、及び統合部118を含む。
距離算出部116は、第2の実施形態の場合と同様に、複数の安定反射点のうちの任意の2つの安定反射点の間のユークリッド距離を、当該2つの安定反射点の間の距離として算出する。位相関係算出部117は、第3の実施形態の場合と同様に、各々の位相の関連を特定可能な値を算出する。位相関係算出部117は、一例として、全ての安定反射点における任意の2つの安定反射点を対(ペア)にして、全ての対に関して、安定反射点の位相の相関係数を算出する。
統合部118は、距離算出部116から、安定反射点の間のユークリッド距離を入力する。また、統合部118は、位相関係算出部117から、位相の関連を特定可能な値の一例である相関係数を入力する。そして、統合部118は、ユークリッド距離と位相の相関係数との双方を反映した「距離」を算出する。なお、以下の算出方法は、非特許文献4にも記載されている。
上述したように、ユークリッド距離が小さいときには、2つの安定反射点が同じ対象物に関連している可能性が高いと想定される。一方、位相の相関係数が大きいときには、2つの安定反射点が同じ対象物に関連している可能性が高いと想定される。
そこで、統合部118は、ユークリッド距離と相関係数とを統合する前に、すなわち、ユークリッド距離と位相の相関係数との双方を反映した「距離」を算出する前に、値が小さいと対象物に関連している可能性が高くなるように、位相の相関係数の変換を行う。なお、統合部118は、値が大きいと対象物に関連している可能性が高くなるように、ユークリッド距離の値の変換を行うようにしてもよい。
具体的には、統合部118は、安定反射点mと安定反射点nとの間のユークリッド距離をlm,n、安定反射点mの位相と安定反射点nの位相と相関係数の値をcm,nとしたとき、例えば、(1)式で、「距離」dm,nを算出する。
m,n=(1−cm,n)lm,n (1)
統合部118は、(2)式で、「距離」dm,nを算出してもよい。なお、γは、あらかじめ定められた0よりも大きい実数である。
m,n=(cm,n −γ−1)lm,n (2)
統合部118が(2)式を用いる場合には、cm,nが0に近づくとdm,nは無限大に発散する。すなわち、2つの安定反射点の相関が低いときに、dm,nは極端に大きくなる。したがって、相関が低い2つの安定反射点が1つのグループに属する可能性がより小さくなる。なお、cm,nの値は、0〜1の範囲内にあることが想定されている。
なお、本実施形態では、(1)式又は(2)が用いられるが、(2)式における(cm,n −γ−1)は、第3の実施形態における特徴量として用いられてもよい。その場合には、安定反射点グルーピング部107は、特徴量が大きいほど、2つの安定反射点の相関が低いと判定する。
次に、合成開口レーダの信号処理装置の第4の実施形態の動作を説明する。図11は、第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。
安定反射点抽出部101は、第1の実施形態における処理と同様の処理を行う(ステップS101)。
安定反射点グルーピング部108は、ステップS101の処理で観測データごとに抽出された安定反射点を入力する。そして、安定反射点グルーピング部108は、上述した処理によって、作成されるグループが同程度の大きさを有し、かつ、構造物の形状に沿ってまとまるように各安定反射点をグループ化する(ステップS108)。具体的には、本実施形態では、安定反射点グルーピング部108は、ユークリッド距離と位相の相関係数との双方を反映した「距離」を特徴量としてグループ化を実行する。
その他の処理は、第1の実施形態における処理と同じである。
一般に、観測領域内に存在する建物などの構造物の大きさは一定ではない。本実施形態では、安定反射点グルーピング部108は、各グループの大きさが同程度になるように、かつ、構造物の形状が安定反射点の集合に現れるようにグループ化を実行する。したがって、本実施形態の信号処理装置は、解析対象の大きさに合わせた構造物に着目した合成変位解析を行うことができる。
実施形態5.
図12は、合成開口レーダの信号処理装置の第5の実施形態の構成例を示すブロック図である。第5の実施形態の信号処理装置は、安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部102、グループ選択部103、変位速度算出部109、及び変位速度合成部105を備えている。安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部102、グループ選択部103、変位速度算出部109、及び変位速度合成部105は、通信可能(データ送受信可能)に接続されている。
本実施形態では、変位速度算出部109は、グループから、所定の安定反射点を除外する。変位速度算出部109は、安定反射点除外部119を含む。安定反射点除外部119は、選択された安定反射点グループに属する安定反射点のうち、大きく異なる変位速度を有する安定反射点を外れ値として除外する。安定反射点除外部119は、例えば、グループにおける中心的な変位速度からかけ離れた変位速度を有する安定反射点を除外する。なお、「大きく異なる変位速度」は、他の変位速度に対して所定のしきい値を越えるような変位速度である。所定のしきい値を越えるような変位速度は、一例として、他の変位速度から±20%の範囲を越える変位速度である。
変位速度算出部109は、例えば、グループ選択部103によって選択されたグループに属する安定反射点の変位速度の平均値に近い変位速度を有する安定反射点のみを利用する。具体的には、安定反射点除外部119は、一例として、グループに属する安定反射点の平均値と標準偏差とを算出する。そして、安定反射点除外部119は、平均値からの差が標準偏差以内である変位速度を有する安定反射点を抽出する。変位速度算出部109は、抽出された安定反射点を使用してグループの変位速度を算出する。したがって、平均値からかけ離れた変位速度を有する安定反射点は、安定反射点除外部119によって除外される。
なお、グループにおける中心的な変位速度からかけ離れた変位速度(本実施形態では、平均値からの差が標準偏差を越える変位速度)は、中心的な変位速度に対して、所定の範囲内(一例として、±10%)にある変位速度である。
その他の処理は、第1の実施形態における処理と同じである。なお、上記の安定反射点を除外する方法は一例である。安定反射点除外部119は、他の方法によって、中心的な変位速度からかけ離れた変位速度を有する安定反射点を除外するようにしてもよい。
次に、合成開口レーダの信号処理装置の第5の実施形態の動作を説明する。図13は、第5の実施形態の動作を示すフローチャートである。
安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部102及びグループ選択部103は、第1の実施形態における処理と同様の処理を行う(ステップS101〜S103)。
変位速度算出部109は、上記のような処理によって、グループの変位速度を算出する(ステップS109)。すなわち、所定の安定反射点が除外された安定反射点の集合における各安定反射点の変位速度を用いてグループの変位速度を算出する。
本実施形態では、変位速度算出部109は、大きく異なる変位速度を有する安定反射点を外れ値として除外した上で、グループの変位速度を算出する。変位速度算出部109は、一例として、選択されたグループに属する各安定反射点の変位速度が中心的な変位速度(本実施形態では、例えば、平均値)に近い安定反射点を利用して、グループの変位速度を算出する。したがって、グルーピング処理の際に、周囲の安定反射点と変位速度が大きく異なる安定反射点が誤って1つのグループに入れられたとしても、そのような安定反射点は、外れ値として除外される。よって、観測方向ごとに選択されるグループの変位速度が、より正確に算出される。すなわち、合成された変位速度の精度も向上する。その結果、より高精度な合成開口レーダによる変位解析が実行される。
なお、本実施形態は第1の実施形態と組み合わされたが、本実施形態は、第2〜第5の実施形態のいずれかと組み合わされることも可能である。
以上に説明したように、上記の各実施形態の信号処理装置は、解析対象のみに着目した変位解析を実施することができる。その理由は、観測領域内の土地や構造物ごとに安定反射点がグループ化されるので、解析対象からの安定反射点を利用した確実な合成変位解析が実行可能になるからである。
また、上記の各実施形態の信号処理装置は、高精度な合成変位解析を実行できる。その理由は、観測領域内の土地や構造物ごとに安定反射点がグループ化されるので、解析対象における安定反射点とは異なる安定反射点を除外して合成変位解析が実行可能になるからである。
上記の実施形態における各構成要素は、1つのハードウェアで構成可能であるが、1つのソフトウェアでも構成可能である。また、各構成要素は、複数のハードウェアでも構成可能であり、複数のソフトウェアでも構成可能である。また、各構成要素のうちの一部をハードウェアで構成し、他部をソフトウェアで構成することもできる。
上記の実施形態における各機能(各処理)を、CPU(Central Processing Unit )等のプロセッサやメモリ等を有するコンピュータで実現可能である。例えば、記憶装置(記憶媒体)に上記の実施形態における方法(処理)を実施するためのプログラムを格納し、各機能を、記憶装置に格納されたプログラムをCPUで実行することによって実現してもよい。
図14は、CPUを有するコンピュータの一例を示すブロック図である。コンピュータは、合成開口レーダの信号処理装置に実装される。CPU1000は、記憶装置1001に格納されたプログラムに従って処理を実行することによって、上記の実施形態における各機能を実現する。すなわち、図1,図4,図6,図9,図12に示された信号処理装置における、安定反射点抽出部101、安定反射点グルーピング部102,106,107,108、グループ選択部103、変位速度算出部104,109、及び変位速度合成部105の機能を実現する。
記憶装置1001は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium )である。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium )を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の具体例として、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory )、CD−R(Compact Disc-Recordable )、CD−R/W(Compact Disc-ReWritable )、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM )、フラッシュROM)がある。
また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium )に格納されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体には、例えば、有線通信路または無線通信路を介して、すなわち、電気信号、光信号または電磁波を介して、プログラムが供給される。
メモリ1002は、例えばRAM(Random Access Memory)で実現され、CPU1000が処理を実行するときに一時的にデータを格納する記憶手段である。メモリ1002に、記憶装置1001または一時的なコンピュータ可読媒体が保持するプログラムが転送され、CPU1000がメモリ1002内のプログラムに基づいて処理を実行するような形態も想定しうる。
図15は、合成開口レーダの信号処理装置の主要部を示すブロック図である。図15に示す信号処理装置10は、レーダによって複数の観測方向から観測された観測対象についての観測方向ごとの時系列観測データから、観測方向ごとに、複数の安定反射点を抽出する安定反射点抽出部11(実施形態では、安定反射点抽出部101で実現される。)と、各々の観測方向ごとに、複数の安定反射点をグループ化する安定反射点グルーピング部12(実施形態では、安定反射点グルーピング部102,106,107,108で実現される。)と、各々の観測方向ごとに、グループ化で作成されたグループから、解析対象からの反射によって得られる安定反射点(解析対象に属する安定反射点)を含む安定反射点グループを選択するグループ選択部13(実施形態では、グループ選択部103で実現される。)と、選択された安定反射点グループの変位速度を合成する変位速度処理部14(実施形態では、変位速度算出部104,109、及び変位速度合成部105で実現される。)とを備える
図16は、他の態様の合成開口レーダの信号処理装置の主要部を示すブロック図である。図16に示す信号処理装置20は、変位速度処理部15が、観測方向ごとに選択された安定反射点グループの変位速度を算出する変位速度算出部16(実施形態では、変位速度算出部104,109で実現される。)と、観測方向のそれぞれに対応する変位速度を合成する変位速度合成部17(実施形態では、変位速度合成部105で実現される。)とを含むように構成されている。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下に限定されるわけではない。
(付記1)レーダによって複数の観測方向から観測された観測対象についての該観測方向ごとの時系列観測データから、該観測方向ごとに、複数の安定反射点を抽出する安定反射点抽出部と、
各々の前記観測方向ごとに、前記複数の安定反射点をグループ化する安定反射点グルーピング部と、
各々の前記観測方向ごとに、グループ化で作成されたグループから、解析対象に属する前記安定反射点を含む安定反射点グループを選択するグループ選択部と、
選択された前記安定反射点グループの変位速度を合成する変位速度処理部と
を含む合成開口レーダの信号処理装置。
(付記2)前記変位速度処理部は、
前記観測方向ごとに選択された前記安定反射点グループの変位速度を算出する変位速度算出部と、
前記観測方向のそれぞれに対応する前記変位速度を合成する変位速度合成部とを含む
付記1の合成開口レーダの信号処理装置。
(付記3)前記安定反射点グルーピング部は、グループの大きさが基準となる大きさに対して所定範囲内に収まるようにグループ化を行う
付記1または付記2の合成開口レーダの信号処理装置。
(付記4)前記安定反射点グルーピング部は、観測領域内の構造物の形状を表す特徴量に基づいてグループ化を行う
付記1から付記3のうちのいずれかの合成開口レーダの信号処理装置。
(付記5)前記変位速度算出部は、選択された前記安定反射点グループに属する前記安定反射点から、他の変位速度に対して所定のしきい値を越えるような変位速度を除外した上で、前記安定反射点を対象として変位速度を算出する
付記1から付記4のうちのいずれかの合成開口レーダの信号処理装置。
(付記6)レーダによって複数の観測方向から観測された観測対象についての該観測方向ごとの時系列観測データから、該観測方向ごとに、複数の安定反射点を抽出し、
各々の前記観測方向ごとに、前記複数の安定反射点をグループ化し、
各々の前記観測方向ごとに、グループ化で作成されたグループから、解析対象に属する前記安定反射点を含む安定反射点グループを選択し、
選択された前記安定反射点グループの変位速度を合成する
合成開口レーダの信号処理方法。
(付記7)前記安定反射点グループの変位速度を合成するときに、
前記観測方向ごとに選択された前記安定反射点グループの変位速度を算出し、
前記観測方向のそれぞれに対応する前記変位速度を合成する
付記6の合成開口レーダの信号処理方法。
(付記8)グループの大きさが基準となる大きさに対して所定範囲内に収まるように、前記複数の安定反射点のグループ化を行う
付記6または付記7の合成開口レーダの信号処理方法。
(付記9)観測領域内の構造物の形状を表す特徴量に基づいて、前記複数の安定反射点のグループ化を行う
付記6から付記8のうちのいずれかの合成開口レーダの信号処理方法。
(付記10)選択された前記安定反射点グループに属する前記安定反射点から、他の変位速度に対して所定のしきい値を越えるような変位速度を除外した上で、前記安定反射点を対象として変位速度を算出する
付記6から付記9のうちのいずれかの合成開口レーダの信号処理方法。
(付記11)コンピュータに、
レーダによって複数の観測方向から観測された観測対象についての該観測方向ごとの時系列観測データから、該観測方向ごとに、複数の安定反射点を抽出する処理と、
各々の前記観測方向ごとに、前記複数の安定反射点をグループ化する処理と、
各々の前記観測方向ごとに、グループ化で作成されたグループから、解析対象に属する前記安定反射点を含む安定反射点グループを選択する処理と、
選択された前記安定反射点グループの変位速度を合成する処理と
を実行させるための合成開口レーダの信号処理プログラム。
(付記12)コンピュータに、
前記安定反射点グループの変位速度を合成するときに、
前記観測方向ごとに選択された前記安定反射点グループの変位速度を算出する処理と、
前記観測方向のそれぞれに対応する前記変位速度を合成する処理と
を実行させる付記11の合成開口レーダの信号処理プログラム。
(付記13)コンピュータに、
グループの大きさが基準となる大きさに対して所定範囲内に収まるように、前記複数の安定反射点のグループ化を行わせる
付記11または付記12の合成開口レーダの信号処理プログラム。
(付記14)コンピュータに、
観測領域内の構造物の形状を表す特徴量に基づいて、前記複数の安定反射点のグループ化を行わせる
付記11から付記13のうちのいずれかの合成開口レーダの信号処理プログラム。
(付記15)コンピュータに、
選択された前記安定反射点グループに属する前記安定反射点から、他の変位速度に対して所定のしきい値を越えるような変位速度を除外した上で、前記安定反射点を対象として変位速度を算出する
付記11から付記14のうちのいずれかの合成開口レーダの信号処理プログラム。
(付記16)コンピュータに、
付記6から付記10のいずれかの合成開口レーダの信号処理方法を実行させるためのプログラム。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2017年12月18日に出願された日本特許出願2017−241434を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
11 安定反射点抽出部
12 安定反射点グルーピング部
13 グループ選択部
14,15 変位速度処理部
16 変位速度算出部
17 変位速度合成部
101 安定反射点抽出部
102,106,107,108 安定反射点グルーピング部
103 グループ選択部
104,109 変位速度算出部
105 変位速度合成部
116 距離算出部
117 位相関係算出部
118 統合部
119 安定反射点除外部
1000 CPU
1001 記憶装置
1002 メモリ

Claims (10)

  1. レーダによって複数の観測方向から観測された観測対象についての該観測方向ごとの時系列観測データから、該観測方向ごとに、複数の安定反射点を抽出する安定反射点抽出部と、
    各々の前記観測方向ごとに、前記複数の安定反射点をグループ化する安定反射点グルーピング部と、
    各々の前記観測方向ごとに、グループ化で作成されたグループから、解析対象に属する前記安定反射点を含む安定反射点グループを選択するグループ選択部と、
    選択された前記安定反射点グループの変位速度を合成する変位速度処理部と
    を備え
    合成される変位速度は、異なる複数の観測方向のそれぞれに対応する変位速度である
    合成開口レーダの信号処理装置。
  2. 前記変位速度処理部は、
    前記観測方向ごとに選択された前記安定反射点グループの変位速度を算出する変位速度算出部と、
    前記観測方向のそれぞれに対応する前記変位速度を合成する変位速度合成部とを含む
    請求項1記載の合成開口レーダの信号処理装置。
  3. 前記安定反射点グルーピング部は、グループの大きさが基準となる大きさに対して所定範囲内に収まるようにグループ化を行う
    請求項1または請求項2記載の合成開口レーダの信号処理装置。
  4. 前記安定反射点グルーピング部は、観測領域内の構造物の形状を表す特徴量に基づいてグループ化を行う
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の合成開口レーダの信号処理装置。
  5. 前記変位速度算出部は、選択された前記安定反射点グループに属する前記安定反射点のうち、他の変位速度に対して所定のしきい値を越えるような変位速度を除外して前記安定反射点を対象として変位速度を算出する
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の合成開口レーダの信号処理装置。
  6. レーダによって複数の観測方向から観測された観測対象についての該観測方向ごとの時系列観測データから、該観測方向ごとに、複数の安定反射点を抽出し、
    各々の前記観測方向ごとに、前記複数の安定反射点をグループ化し、
    各々の前記観測方向ごとに、グループ化で作成されたグループから、解析対象に属する前記安定反射点を含む安定反射点グループを選択し、
    選択された前記安定反射点グループの変位速度を合成し
    合成される変位速度は、異なる複数の観測方向のそれぞれに対応する変位速度である
    合成開口レーダの信号処理方法。
  7. 前記安定反射点グループの変位速度を合成するときに、
    前記観測方向ごとに選択された前記安定反射点グループの変位速度を算出し、
    前記観測方向のそれぞれに対応する前記変位速度を合成する
    請求項6記載の合成開口レーダの信号処理方法。
  8. グループの大きさが基準となる大きさに対して所定範囲内に収まるように、前記複数の安定反射点のグループ化を行う
    請求項6または請求項7記載の合成開口レーダの信号処理方法。
  9. 観測領域内の構造物の形状を表す特徴量に基づいて、前記複数の安定反射点のグループ化を行う
    請求項6から請求項8のうちのいずれか1項に記載の合成開口レーダの信号処理方法。
  10. コンピュータに、
    レーダによって複数の観測方向から観測された観測対象についての該観測方向ごとの時系列観測データから、該観測方向ごとに、複数の安定反射点を抽出する処理と、
    各々の前記観測方向ごとに、前記複数の安定反射点をグループ化する処理と、
    各々の前記観測方向ごとに、グループ化で作成されたグループから、解析対象に属する前記安定反射点を含む安定反射点グループを選択する処理と、
    選択された前記安定反射点グループの変位速度を合成する処理とを実行させるためのプログラムであって、
    合成される変位速度は、異なる複数の観測方向のそれぞれに対応する変位速度である
    合成開口レーダの信号処理プログラム。
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