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JP6847683B2 - 遠心圧縮機および過給機 - Google Patents

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JP6847683B2 JP2017015938A JP2017015938A JP6847683B2 JP 6847683 B2 JP6847683 B2 JP 6847683B2 JP 2017015938 A JP2017015938 A JP 2017015938A JP 2017015938 A JP2017015938 A JP 2017015938A JP 6847683 B2 JP6847683 B2 JP 6847683B2
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Description

本発明は、遠心圧縮機および過給機に関する。
従来、船舶等に用いられる内燃機関に供給する空気を大気圧以上に高める過給機の圧縮機として、遠心圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。遠心圧縮機は、ロータ軸に取り付けられる羽根車と、羽根車をロータ軸の軸線回りに収容する案内筒と、案内筒から吐出される圧縮空気が流入するスクロール部とを備えている。遠心圧縮機は、取込口から軸線方向に流入する空気を圧縮しつつ軸線方向から傾斜した方向に案内して吐出口から圧縮空気を吐出する。
遠心圧縮機においては、高速回転による遠心力の影響によって、羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落する不具合が発生する可能性がある。特許文献2には、羽根車(コンプレッサインペラー)の全部または一部が遠心力でロータ軸の軸線方向に直交する径方向に飛散した場合でも飛散した羽根車によって潤滑油が漏れ出さないように、潤滑油を収容するタンクを保護する衝撃吸収隔壁を設けた遠心圧縮機が開示されている。
また、特許文献3には、コンプレッサホイールを収容する挿入壁の下流に配置した領域に目標裂損箇所を設けることが開示されている。コンプレッサホイールが裂損した場合に目標裂損箇所で裂損させることにより、コンプレッサホイールの裂損により半径方向に作用する力が軸方向に作用する力に変換される。
また、特許文献3には、挿入壁の外方へ突出するブレーキ要素とコンプレッサケーシングの内壁に設けられるブレーキ突起とを共働させることにより軸方向に作用する力を無効にすることが開示されている。
特開2011−117417号公報 特開2001−132465号公報 特許第4088161号公報
しかしながら、特許文献2に開示された遠心圧縮機では、破断あるいは脱落した羽根車の全部または一部(以下、破断部材という。)がコンプレッサハウジングに衝突し、コンプレッサハウジングの全体またはその一部が取付位置から脱落してロータ軸の軸線に沿って飛散する可能性がある。この場合、コンプレッサハウジングの全部または一部が飛散することによって遠心圧縮機の一部に隙間(口開き)が生じ、その隙間から破断部材が外部に飛散する可能性がある。特に、コンプレッサハウジングが殆ど破断せずに脱落した場合、破断部材の衝突エネルギーの殆どがコンプレッサハウジングが軸線に沿って移動するエネルギーに変換され、破断部材が外部に飛散する可能性が高くなる。
また、特許文献3に開示された遠心圧縮機では、コンプレッサケーシングの内壁から半径方向へ突き出すブレーキ突起と、挿入壁から半径方向外方へ突き出すブレーキ要素とを設け、これらを協働させてコンプレッサケーシングに固定された部材が軸方向に投げ捨てられるのを防止している。
しかしながら、特許文献3では、コンプレッサケーシングと挿入壁の形状を、ブレーキ突起とブレーキ要素とを協働させる特殊な形状としているため、コンプレッサケーシングと挿入壁の設計コストおよび製造コストが増大してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、設計コストおよび製造コストを増大させることなく、羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落してロータ軸の軸線方向に直交する径方向に飛散する場合に破断部材が外部に飛散する不具合を抑制することが可能な遠心圧縮機および過給機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機は、ロータ軸に取り付けられるとともに取込口から流入する流体を圧縮して吐出口から吐出する羽根車と、該羽根車を収容するとともに前記ロータ軸の軸線に沿った軸線方向に延在して筒状に形成される案内筒と、該案内筒よりも前記軸線方向に直交する径方向の外周側に配置されるとともに前記吐出口へ吐出された圧縮流体が流入する渦形室を形成するスクロール部と、を備え、前記軸線方向に沿った所定範囲における前記案内筒の外周面には、前記軸線回りの周方向の複数箇所に前記軸線に沿って延びる第1溝部が形成されており、前記案内筒は、前記ロータ軸の前記軸線方向の一端の吸入口から流入する前記流体を前記取込口へ導く吸入流路を形成する上流側筒部と、前記取込口から流入する前記流体を前記径方向の内側に配置される前記羽根車により圧縮して前記吐出口へ導く圧縮流路を形成する下流側筒部とを一体的に形成した部材であり、前記所定範囲は、前記下流側筒部が配置される範囲を含む
本発明の一態様に係る遠心圧縮機において、ロータ軸の回転に伴う遠心力によりロータ軸に取り付けられる羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落すると、ロータ軸の軸線方向に直交する径方向に破断部材が飛散する。羽根車は案内筒に収容されているため、破断部材は案内筒の内周面に衝突する。破断部材の衝突エネルギーが大きい場合には、案内筒がその外周面に形成される第1溝部に沿って破断して破断部材の衝突エネルギーの一部を吸収する。そのため、案内筒が殆ど破断せずに脱落して軸線に沿って移動してしまう場合に比べ、軸線に沿って移動する案内筒が外部に飛散する不具合を抑制することができる。また、案内筒の外周面に第1溝部を形成するという比較的簡易な構成を採用するため、遠心圧縮機の設計コストおよび製造コストを増大させることがない。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機において、前記所定範囲は、前記上流側筒部および前記下流側筒部が配置される範囲である構成としてもよい。
上記構成の遠心圧縮機によれば、軸線方向における案内筒の上流側と下流側の双方に渡って第1溝部が形成される。そのため、羽根車の破断部材が案内筒の上流側または下流側のいずれの位置に衝突したとしても、その衝突エネルギーを確実に吸収することができる。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機において、前記所定範囲は、前記下流側筒部が配置される範囲を含み、かつ前記上流側筒部が配置される範囲を含まない構成としてもよい。
上記構成の遠心圧縮機によれば、軸線方向に沿って羽根車が配置される下流側筒部の外周面に第1溝部が形成されている。そのため、羽根車の破断部材が衝突する可能性の高い位置で案内筒を破断させることで、破断部材の衝突エネルギーの一部を効率よく吸収することができる。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機において、前記軸線方向に沿った所定範囲における前記案内筒の前記外周面には、前記周方向に沿って等間隔の複数箇所に前記第1溝部が形成されていてもよい。
このようにすることで、案内筒に形成された全ての第1溝部が破断して案内筒が複数に分割される場合に、分割される部材のそれぞれの重量を同程度とすることができる。そのため、第1溝部を等間隔の複数箇所に形成しない場合に比べ、重量の大きい部材が案内筒から分割されて径方向に沿って外部へ飛散する不具合を抑制することができる。
上記構成の遠心圧縮機においては、前記案内筒の前記吸入口に前記流体を導く流路を画定するとともに該流路に配置された消音材を有するサイレンサを備え、前記サイレンサが締結ボルトによって前記スクロール部に締結されている形態であってもよい。
本形態の遠心圧縮機によれば、流路に配置された消音材を有するサイレンサが案内筒の吸入口側に設けられている。そのため、案内筒が脱落して軸線に沿って移動してしまう場合であっても、案内筒の衝突エネルギーの一部をサイレンサで吸収することができる。また、サイレンサが締結ボルトによってスクロール部に締結されているため、締結ボルトによる締結力によってサイレンサと案内筒が外部へ飛散する不具合が抑制される。
本発明の一態様に係る遠心圧縮機においては、前記軸線方向に沿って前記羽根車を取り囲むように配置される円筒状部材を備え、該円筒状部材の内周面または外周面には、前記軸線回りの複数箇所に前記軸線に沿って延びる第2溝部が形成されていてもよい。
このようにすることで、羽根車の破断部材の衝突エネルギーにより案内筒が破断して径方向に沿って外側へ飛散する場合であっても、破断した案内筒が円筒状部材に衝突する。そのため、破断した案内筒が径方向の外側へ飛散する不具合を抑制することができる。また、円筒状部材に軸線に沿って延びる第2溝部が形成されているため、破断した案内筒の衝突エネルギーが大きい場合には、円筒状部材がその内周面または外周面に形成される第2溝部に沿って破断して破断部材の衝突エネルギーの一部を吸収することができる。
本発明の一態様に係る過給機は、上記のいずれかに記載の遠心圧縮機と、内燃機関から排出された排気ガスにより前記軸線回りに回転するとともに前記ロータ軸に連結されるタービンと、を備える。
本発明の一態様に係る過給機によれば、遠心圧縮機の設計コストおよび製造コストを増大させることなく、羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落してロータ軸の軸線方向に直交する径方向に飛散する場合に破断部材が外部に飛散する不具合を抑制することができる。
本発明の参考例に係る遠心圧縮機の製造方法は、ロータ軸に取り付けられるとともに取込口から流入する流体を圧縮して吐出口から吐出する羽根車と、該羽根車を収容するとともに前記ロータ軸の軸線に沿った軸線方向に延在して筒状に形成される案内筒と、該案内筒よりも前記軸線方向に直交する径方向の外周側に配置されるとともに前記吐出口へ吐出された圧縮流体が流入する渦形室を形成するスクロール部と、前記案内筒に前記流体を導く流路を画定するとともに該流路に配置された消音材を有するサイレンサとを備える遠心圧縮機の製造方法であって、前記サイレンサが、締結ボルトによって前記スクロール部に締結されており、前記案内筒の内周面に外力が加えられた場合に該案内筒が吸収可能な第1エネルギー吸収量を算出する第1算出工程と、前記サイレンサに外力が加えられた場合に前記締結ボルトが吸収可能な第2エネルギー吸収量を算出する第2算出工程と、前記第1エネルギー吸収量と前記第2エネルギー吸収量とに基づいて、前記案内筒に形成する溝部の形状を決定する決定工程と、前記決定工程により決定された前記形状の前記溝部を、前記案内筒の外周面に前記軸線回りの複数箇所に前記軸線に沿って延びるように形成する形成工程と、を備える。
本発明の参考例に係る遠心圧縮機の製造方法によれば、案内筒の内周面に外力が加えられた場合に案内筒が吸収可能な第1エネルギー吸収量と、サイレンサに外力が加えられた場合に締結ボルトが吸収可能な第2エネルギー吸収量とに基づいて、案内筒に形成する溝部の形状を決定する。例えば、第1エネルギー吸収量が少なすぎる場合には、案内筒が容易に破断して羽根車の破断部材が径方向に沿って外部へ飛散してしまう可能性がある。この場合、溝部の深さを小さくすることで、第1エネルギー吸収量を増大させることができる。また、例えば、第1エネルギー吸収量が多すぎる場合には、案内筒が破断せずに軸線方向に沿って飛散して羽根車の破断部材が外部へ飛散してしまう可能性がある。この場合、第2エネルギー吸収量を考慮しつつ溝部の深さを大きくすることで、第1エネルギー吸収量を減少させることができる。
本発明によれば、設計コストおよび製造コストを増大させることなく、羽根車の全部または一部が破断あるいは脱落してロータ軸の軸線方向に直交する径方向に飛散する場合に破断部材が外部に飛散する不具合を抑制することが可能な遠心圧縮機および過給機を提供することができる。
第1実施形態の過給機を示す縦断面図である。 図1に示す遠心圧縮機の要部拡大図である。 図2に示す空気案内筒の横断面図である。 第2実施形態の遠心圧縮機の要部拡大である。 第3実施形態の遠心圧縮機の要部拡大図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態の過給機について図面を参照して説明する。
本実施形態の過給機100は、船舶に用いられる舶用ディーゼル機関(内燃機関)に供給する空気(気体)を大気圧以上に高めて、舶用ディーゼル機関の燃焼効率を高める装置である。
図1に示すように、本実施形態の過給機100は、遠心圧縮機10とタービン20と、を備えている。遠心圧縮機10とタービン20とは、それぞれロータ軸30に連結されている。
遠心圧縮機10は、過給機100の外部から流入する空気を圧縮し、舶用ディーゼル機関を構成するシリンダライナ(図示略)の内部と連通する掃気トランク(図示略)に圧縮した空気(以下、圧縮空気(圧縮流体)という。)を供給する装置である。
遠心圧縮機10は、羽根車11と、空気案内筒(案内筒)12と、スクロール部13と、コンテインメントリング(円筒状部材)14と、サイレンサ16とを備えている。
空気案内筒12とスクロール部13は、複雑な形状を形成するために鋳造により製造された金属部材からなる。この金属部材として、例えば、鉄を主成分とし、炭素を2%以上含有するFe−C系合金である鋳鉄が用いられる。鋳鉄であればねずみ鋳鉄など種々の材料を用いることが可能であるが、基地組織中の黒煙が球状化しているダクタイル鋳鉄(FCD:Ferrum Casting Ductile)を用いるのが好ましい。
鋳造による金属材は、鋳込み形成により複雑な形状を形成しやすい反面、脆性特性を有する。
タービン20は、タービンハウジング21と、タービン翼22と、タービンディスク23と、タービンノズル24とを備えている。タービンハウジング21は、軸線X回りに配置される中空の筒状部材であり、その内部にタービン翼22と、タービンディスク23と、タービンノズル24とを収容している。タービンハウジング21には、図1の右方に示す矢印に沿って舶用ディーゼル機関から排出される排気ガスが流入する。
タービンハウジング21に導かれた排気ガスは、タービンノズル24を通過する際に静圧膨張し、タービン翼22に導かれる。タービン翼22は、ロータ軸30に固定された円板状のタービンディスク23の外周面に軸線回りに一定間隔で取り付けられている。タービンディスク23には、静圧膨張した排気ガスがタービン翼22を通過することによって軸線X回りの回転力が与えられる。この回転力は、ロータ軸30を回転させる動力となり、ロータ軸30に連結された羽根車11を軸線X回りに回転させる。
ここで、タービンディスク23は円板状であるものとしたが、ここでいう”円”とは真円に限られないものとする。
このように本実施形態の過給機100は、舶用ディーゼル機関から排出される排気ガスをタービン20に導いてタービン翼22が取り付けられたタービンディスク23を軸線X回りに回転させる。タービンディスク23の回転に伴ってロータ軸30を介して連結された羽根車11が回転し、取込口11aから流入する空気が圧縮され、圧縮空気が吐出口11bから吐出される。吐出口11bから吐出された圧縮空気はスクロール部13に流入し、舶用ディーゼル機関の掃気トランク(図示略)に導かれる。
次に、遠心圧縮機10が備える各構成について説明する。
図2に示すように、羽根車11は、軸線Xに沿って延びるロータ軸30に取り付けられており、ロータ軸30が軸線X回りに回転するのに伴って、軸線X回りに回転する。羽根車11は、軸線X回りに回転することにより、取込口11aから流入する空気を圧縮して吐出口11bから吐出する。羽根車11は、アルミニウム合金により形成されている。
図2に示すように、羽根車11は、ロータ軸30に取り付けられるハブ11cと、ハブ11cの外周面上に取り付けられるブレード11dと、流路(圧縮流路)11eとを備える。羽根車11には、ハブ11cの外周面と空気案内筒12の内周面により形成される空間が設けられており、この空間が複数枚のブレード11dにより複数の空間に仕切られている。そして、羽根車11は、軸線X方向に沿って取込口11aから流入する空気に径方向の遠心力を与えて軸線X方向に直交した方向(羽根車11の半径方向)に吐出させ、吐出口11bから吐出された圧縮空気をディフューザ13aに流入させる。
空気案内筒12は、軸線Xに沿った軸線X方向に延在して筒状に形成され、羽根車11をロータ軸30の軸線X回りに収容するとともにロータ軸30の軸線X方向に沿って取込口11aから流入する空気を吐出口11bから吐出する部材である。空気案内筒12は、羽根車11とともに、軸線Xに沿って取込口11aから流入する空気を、軸線Xに直交する径方向に案内して吐出口11bへ導く流路11eを形成する。空気案内筒12の詳細な構造については、後述する。
スクロール部13は、吐出口11bから吐出された圧縮空気が流入するとともに、圧縮空気に付与された運動エネルギー(動圧)を圧力エネルギー(静圧)に変換する装置である。スクロール部13は、空気案内筒12よりも軸線X方向に直交する径方向の外周側に配置されている。
スクロール部13は、図1に示すように、ロータ軸30を支持する軸受部17を保持する軸受台15およびに取り付けられている。
スクロール部13は、ディフューザ13aと、ディフューザディスク13bと、外側スクロールケーシング13c(図1参照。)と、内側スクロールケーシング13dと、渦形室13eを備える。渦形室13eは、外側スクロールケーシング13cと、内側スクロールケーシング13dとによって画定される空間である。
図2に示すように、内側スクロールケーシング13dは、締結ボルト43により空気案内筒12の吸入口12c側端部に連結されている。
ディフューザ13aは、羽根車11の吐出口11bの下流側に配置される翼形の部材であり、吐出口11bから渦形室13eに圧縮空気を導く流路を形成する。ディフューザ13aは、ロータ軸30と同軸に配置される円環形状のディフューザディスク13bの円周方向の複数箇所に設けられている。ディフューザ13aは、羽根車11の全周に設けられる圧縮空気の吐出口11bを囲むように設けられている。
図2に示すように、ディフューザディスク13bは、締結ボルト44により内側スクロールケーシング13dに連結されている。
ディフューザ13aは、羽根車11の吐出口11bから吐出された圧縮空気の流速を減速させることにより、圧縮空気に付与された運動エネルギー(動圧)を圧力エネルギー(静圧)に変換する。ディフューザ13aを通過する際に流速が減速された圧縮空気は、ディフューザ13aと連通した渦形室13eに流入する。渦形室13eに流入した作動流体は、吐出配管(図示略)へと吐出される。
コンテインメントリング14は、空気案内筒12よりも径方向の外周側かつスクロール部13よりも径方向の内周側に配置される円筒状部材である。図1に示すように、コンテインメントリング14は、羽根車11を取り囲むようにロータ軸30と同軸に配置されている。図2に示すように、コンテインメントリング14は、締結ボルト42によって空気案内筒12に連結されている。
コンテインメントリング14は、圧延により製造された金属部材からなる。この金属部材として、例えば、鉄を主成分とし、炭素を微量(約0.2%)含有するFe−C系合金である鉄鋼材料が用いられる。鉄鋼材料であれば種々の材料を用いることが可能であるが、SS400と呼ばれる一般構造用圧延鋼材(JIS G 3101;ASTM A283)を用いるのが好ましい。
圧延による金属材は、圧延工程に適した組成からなり、大きな塑性変形の後に破壊に至る延性を保有する。一方、鋳造による金属材は、鋳造工程に適した組成からなり、破壊に至る伸びが圧延による金属材よりも小さい。このように、圧延による金属材は、破壊に至る伸びが鋳造による金属材よりも大きい。すなわち、圧延による金属材の延性が高い。したがって、圧延による金属材は、鋳造による金属材よりも衝撃に対する破壊強度が高い特性を有する。
このように、コンテインメントリング14は、空気案内筒12よりも延性が高い。そのため、コンテインメントリング14は、羽根車11が破損や脱落した際でも、破断部材が径方向に飛散して空気案内筒12に衝突する場合に、破断部材が外部に飛散することを抑制する。
つまり、空気案内筒12が破断部材の衝突により脆性破壊してしまう場合であっても、コンテインメントリング14が塑性変形することによって羽根車の全部または一部が外部に飛散する不具合が抑制される。
サイレンサ16は、遠心圧縮機10内で発生する騒音のレベルを低下させる装置である。図1に示すように、サイレンサ16は、軸線Xに直交する方向から流入する空気を、空気案内筒12の吸入口12cに導く流路を画定する。流路の周囲には消音材16aが配置されている。この消音材16aによって、遠心圧縮機10内で発生する騒音の一部が吸収され、騒音のレベルが低下する。サイレンサ16は、軸線X回りの周方向の複数箇所において、締結ボルト16bによってスクロール部13に締結されている。図1には、締結ボルト16bが1つのみ示されているが、軸線X回りの周方向の複数箇所に設けられている。
次に、空気案内筒12の詳細な構造について説明する。
図2に示すように、空気案内筒12は、上流側筒部12aと下流側筒部12bとを一体的に形成した部材である。上流側筒部12aと下流側筒部12bとの境界位置は、取込口11aの位置と一致している。この取込口11aの位置は、複数枚のブレード11dにより仕切られる空間の入口位置と一致している。
上流側筒部12aは、ロータ軸30の軸線X方向の一端の吸入口12cから流入する空気を取込口11aに導く吸入流路12dを形成する部材である。また、下流側筒部12bは、取込口11aから流入する空気を圧縮して吐出口11bへ導く流路11eを形成する部材である。
図2に示すように、空気案内筒12の外周面には、軸線Xに沿って平行に延びる溝部(第1溝部)12eが上流側筒部12aおよび下流側筒部12bの双方が配置される範囲(所定範囲)に形成されている。図3に示すように、空気案内筒12の外周面には、軸線X回りの周方向に角度θ(θ=120°)の等間隔で3箇所に溝部12eが形成されている。ここで、図3は、上流側筒部12aと下流側筒部12bとの境界位置における空気案内筒12の横断面図である。また、図2に示す空気案内筒12は、図3に示す空気案内筒12のI-I矢視断面図となっている。図3に示す3箇所の溝部12eは、周方向の幅がWで径方向の深さがDの同形状となっている。また、溝部12eの軸線Xに沿った各位置での形状は同一であるものとする。
次に、空気案内筒12の内周面に外力が加えられた場合に空気案内筒12が吸収可能な第1エネルギー吸収量E1と、サイレンサ16に外力が加えられた場合に締結ボルト16bが吸収可能な第2エネルギー吸収量E2とに基づいて、溝部12eの形状を決定する方法について説明する。本実施形態の遠心圧縮機10は、以下で説明する方法により決定された形状で溝部12eを形成することにより製造される。
第1に、空気案内筒12の内周面に外力が加えられた場合に空気案内筒12が吸収可能な第1エネルギー吸収量E1を算出する(第1算出工程)。ここで、空気案内筒12とは、上流側筒部12aおよび下流側筒部12bの双方に、軸線X回りの周方向に120°の等間隔で3箇所に幅W1で深さD1の溝部12eを形成したものをいう。
そして、第1エネルギー吸収量E1を算出するために、空気案内筒12が一定の円筒直径Dcであり、一定の板厚tを有し、軸線Xに沿った長さがLである円筒状部材と仮定する。この際、円筒状部材と空気案内筒12の第1エネルギー吸収量E1が同一となるように円筒直径Dc,板厚t,長さLを、空気案内筒12の形状から算出する。
ここで、第1エネルギー吸収量E1は、空気案内筒12に加えられる外力Fとその外力による変位量δの積で求められる。また、外力Fは、空気案内筒12の降伏応力σと引張強さσの平均値((σ+σ)/2)で求められる。また、変位量δは、空気案内筒12が破断した際の伸びをεとした場合、L×t×π×D×εで求められる。したがって、第1エネルギー吸収量E1の算出式は以下の式(1)となる。
E1=(σ+σ)Ltπε/2 (1)
第2に、サイレンサ16に外力が加えられた場合に締結ボルト16bが吸収可能な第2エネルギー吸収量E2を算出する(第2算出工程)。第2エネルギー吸収量E2は、サイレンサ16に軸線Xに沿った外力が加えられ、その外力が締結ボルト16bに作用する際に、締結ボルト16bにて吸収可能なエネルギー吸収量である。第2エネルギー吸収量E2は、締結ボルト16bの形状、材質、本数等のパラメータから算出する。
第3に、第1エネルギー吸収量E1と第2エネルギー吸収量E2とに基づいて、空気案内筒12に形成する溝部12eの形状を決定する(決定工程)。式(1)に示すように、第1エネルギー吸収量E1は、空気案内筒12と同一のエネルギー吸収量である円筒状部材の板厚tに比例する。したがって、第1エネルギー吸収量E1は、空気案内筒12に形成する溝部12eの深さDに反比例する。
例えば、第1エネルギー吸収量E1が少なすぎる場合には、空気案内筒12が容易に破断して羽根車11の破断部材が径方向に沿って外部へ飛散してしまう可能性がある。この場合、溝部12eの深さDをD1よりも小さくすることで、第1エネルギー吸収量E1を増大させることができる。
また、例えば、第1エネルギー吸収量E1が多すぎる場合には、空気案内筒12が破断せずに軸線X方向に沿って飛散して羽根車11の破断部材が外部へ飛散してしまう可能性がある。この場合、第2エネルギー吸収量E2を考慮しつつ溝部の深さDをD1よりも大きくすることで、第1エネルギー吸収量E1を減少させることができる。
第4に、決定された形状の溝部12eを、空気案内筒12の外周面に軸線X回りの3箇所で軸線Xに沿って延びるように形成する(形成工程)。なお、前述したように、空気案内筒12は、鋳造により製造される。そのため、空気案内筒12を形成するための鋳型(図示略)を溝部12eの形状に沿うように作成し、作成した鋳型を用いて空気案内筒12を鋳造する。
以上の第1から第4の工程により、本実施形態の遠心圧縮機10の空気案内筒12が製造され、その他の部材と組み合わせることにより本実施形態の遠心圧縮機10および過給機100が製造される。
以上説明した本実施形態の過給機100が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の過給機100が備える遠心圧縮機10において、ロータ軸30の回転に伴う遠心力によりロータ軸30に取り付けられる羽根車11の全部または一部が破断あるいは脱落すると、ロータ軸30の軸線X方向に直交する径方向に破断部材が飛散する。羽根車11は空気案内筒12に収容されているため、破断部材は空気案内筒12の内周面に衝突する。破断部材の衝突エネルギーが大きい場合には、空気案内筒12がその外周面に形成される溝部12eに沿って破断して破断部材の衝突エネルギーの一部を吸収する。そのため、空気案内筒12が殆ど破断せずに脱落して軸線Xに沿って移動してしまう場合に比べ、軸線Xに沿って移動する空気案内筒12が外部に飛散する不具合を抑制することができる。また、空気案内筒12の外周面に溝部12eを形成するという比較的簡易な構成を採用するため、遠心圧縮機10の設計コストおよび製造コストを増大させることがない。
また、本実施形態の遠心圧縮機10において、溝部12eは、上流側筒部12aおよび下流側筒部12bが配置される範囲における空気案内筒12の外周面に形成されている。本実施形態の遠心圧縮機10によれば、軸線X方向における空気案内筒12の上流側と下流側の双方に渡って溝部12eが形成される。そのため、羽根車11の破断部材が空気案内筒12の上流側または下流側いずれの位置に衝突したとしても、その衝突エネルギーを確実に吸収することができる。
また、本実施形態の遠心圧縮機10において、空気案内筒12の外周面には、周方向に沿って等間隔の複数箇所に溝部12eが形成されている。
このようにすることで、空気案内筒12に形成された全ての溝部12eが破断して空気案内筒12が複数に分割される場合に、分割される部材のそれぞれの重量を同程度とすることができる。そのため、溝部12eを等間隔の複数箇所に形成しない場合に比べ、重量の大きい部材が空気案内筒12から分割されて径方向に沿って外部へ飛散する不具合を抑制することができる。
また、本実施形態の遠心圧縮機10においては、空気案内筒12の吸入口12cに流体を導く流路を画定するとともにその流路に配置された消音材16aを有するサイレンサ16を備え、サイレンサ16が締結ボルト16bによってスクロール部13に締結されている。
本実施形態の遠心圧縮機10によれば、流路に配置された消音材16aを有するサイレンサ16が空気案内筒12の吸入口12c側に設けられている。そのため、空気案内筒12が脱落して軸線Xに沿って移動してしまう場合であっても、空気案内筒12の衝突エネルギーの一部をサイレンサ16で吸収することができる。また、サイレンサ16が締結ボルト16bによってスクロール部13に締結されているため、締結ボルト16bによる締結力によってサイレンサ16と空気案内筒12が外部へ飛散する不具合が抑制される。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は第1実施形態の変形例である。以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとし、同一の符号を付して以下での説明を省略する。
第1実施形態は、空気案内筒12の上流側筒部12aおよび下流側筒部12bの双方に、軸線Xに沿って延びる溝部12eを形成するものであった。それに対して第2実施形態は、空気案内筒12Aの下流側筒部12bが配置される範囲に溝部(第1溝部)12fを形成し、上流側筒部12aが配置される範囲に溝部12fを形成しないものである。
図4に示すように、空気案内筒12Aの外周面には、軸線Xに沿って平行に延びる溝部12fが下流側筒部12bが配置される範囲(所定範囲)に形成されている。一方で、図2に示すように、空気案内筒12Aの外周面の上流側筒部12aが配置される範囲には溝部12fが形成されていない。
空気案内筒12Aの外周面には、第1実施形態と同様に、軸線X回りの周方向に角度θ(θ=120°)の等間隔で3箇所に溝部12fが形成されている。3箇所の溝部12fは、周方向の幅がWで径方向の深さがDの同形状となっている。また、溝部12fの軸線Xに沿った各位置での形状は同一であるものとする。
本実施形態の遠心圧縮機10によれば、軸線X方向に沿って羽根車11が配置される下流側筒部12bの外周面に溝部12fが形成されている。そのため、羽根車11の破断部材が衝突する可能性の高い位置で空気案内筒12を破断させることで、破断部材の衝突エネルギーの一部を効率よく吸収することができる。また、軸線X方向に沿って羽根車11が配置されない上流側筒部12aの外周面には溝部12fが形成されてない。そのため、上流側筒部12aの外周面の強度を十分に確保することができる。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は第1実施形態の変形例である。以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとし、同一の符号を付して以下での説明を省略する。
第3実施形態は、コンテインメントリング14に軸線Xに沿って延びる溝部(第2溝部)14aを形成した点で第1実施形態と異なる。
図5に示すように、コンテインメントリング14の外周面には、軸線Xに沿って平行に延びる溝部14aが上流側筒部12aおよび下流側筒部12bの双方が配置される範囲に形成されている。
また、図示を省略するが、コンテインメントリング14の外周面には、軸線X回りの周方向に角度θ(θ=120°)の等間隔で3箇所に溝部14aが形成されている。
本実施形態の遠心圧縮機10によれば、コンテインメントリング14Aに軸線Xに沿って延びる溝部14aが形成されている。そのため、羽根車11の破断部材の衝突により破断した空気案内筒12の衝突エネルギーが大きい場合には、コンテインメントリング14がその外周面に形成される溝部14aに沿って破断して羽根車11の破断部材の衝突エネルギーの一部を吸収することができる。
以上の説明においては、コンテインメントリング14Aの外周面に軸線Xに沿って延びる溝部14aを形成するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、コンテインメントリング14Aの内周面に軸線Xに沿って延びる溝部を形成してもよい。
また、以上の説明においては、コンテインメントリング14Aの内周面または外周面であって、上流側筒部12aおよび下流側筒部12bの双方が配置される範囲に溝部を形成するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、コンテインメントリング14Aの内周面または外周面であって、下流側筒部12bが配置される範囲に溝部を形成するものとしてもよい。
〔他の実施形態〕
以上の説明においては、溝部12e,12fを空気案内筒12の軸線X回りの周方向の3箇所に形成するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、周方向の2箇所、6箇所等の任意の複数箇所に形成するものとしてもよい。この場合、複数の溝部を周方向に等間隔で空気案内筒に形成することが望ましいが、等間隔でない任意の間隔で空気案内等に形成してもよい。
また、以上の説明においては、溝部12e,12fを空気案内筒12の軸線Xに沿って平行に形成するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、軸線Xに対して90°よりも狭い角度で傾斜した螺旋状に延びる溝部としてもよい。すなわち、軸線Xに平行な成分を有する方向に延びる溝部を空気案内筒に形成してもよい。
また、第1実施形態においては、溝部12eの形状を軸線Xに沿った各位置で同一としたが、他の態様であってもよい。例えば、上流側筒部12aに形成される溝部12eの深さよりも下流側筒部12bに形成される溝部12eの深さを深くしてもよい。また、例えば、上流側筒部12aから下流側筒部12bに向けて溝部12eの深さを漸次深くするようにしてもよい。
また、例えば、上流側筒部12aに形成される溝部12eの幅よりも下流側筒部12bに形成される溝部12eの幅を広くしてもよい。また、例えば、上流側筒部12aから下流側筒部12bに向けて溝部12eの幅を漸次広くするようにしてもよい。
このようにすることで、羽根車11の破断部材が衝突する可能性の高い上流側筒部12aで空気案内筒12が破断しやすいようにし、破断部材の衝突エネルギーの一部を効率よく吸収することができる。
以上の説明において、空気案内筒12の上流側筒部12aと下流側筒部12bとの境界位置は、取込口11aの位置と一致しているものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、上流側筒部12aと下流側筒部12bとの境界位置を、取込口11aの位置の近傍の他の位置としてもよい。この近傍の他の位置は軸線X方向の吸入口12c側であっても、吐出口11b側であってもよい。
以上の説明において、遠心圧縮機10が備える羽根車11が連結されるロータ軸30は、舶用ディーゼル機関から排出される排気ガスにより回転するタービン20によって軸線X回りに回転するものであったが、他の態様であってもよい。例えば、ロータ軸30は、ロータ軸30に連結されたモータ等の他の動力源によって回転するものであってもよい。
10 遠心圧縮機
11 羽根車
11a 取込口
11b 吐出口
11e 流路(圧縮流路)
12,12A 空気案内筒(案内筒)
12a 上流側筒部
12b 下流側筒部
12c 吸入口
12d 吸入流路
12e,12f 溝部(第1溝部)
13 スクロール部
14,14A コンテインメントリング(円筒状部材)
14a 溝部(第2溝部)
16 サイレンサ
20 タービン
30 ロータ軸
100 過給機
X 軸線

Claims (7)

  1. ロータ軸に取り付けられるとともに取込口から流入する流体を圧縮して吐出口から吐出する羽根車と、
    該羽根車を収容するとともに前記ロータ軸の軸線に沿った軸線方向に延在して筒状に形成される案内筒と、
    該案内筒よりも前記軸線方向に直交する径方向の外周側に配置されるとともに前記吐出口へ吐出された圧縮流体が流入する渦形室を形成するスクロール部と、を備え、
    前記軸線方向に沿った所定範囲における前記案内筒の外周面には、前記軸線回りの周方向の複数箇所に前記軸線に沿って延びる第1溝部が形成されており、
    前記案内筒は、前記ロータ軸の前記軸線方向の一端の吸入口から流入する前記流体を前記取込口へ導く吸入流路を形成する上流側筒部と、前記取込口から流入する前記流体を前記径方向の内側に配置される前記羽根車により圧縮して前記吐出口へ導く圧縮流路を形成する下流側筒部とを一体的に形成した部材であり、
    前記所定範囲は、前記下流側筒部が配置される範囲を含む遠心圧縮機。
  2. 記所定範囲は、前記上流側筒部および前記下流側筒部が配置される範囲である請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 記所定範囲は、前記下流側筒部が配置される範囲を含み、かつ前記上流側筒部が配置される範囲を含まない請求項1に記載の遠心圧縮機。
  4. 前記軸線方向に沿った所定範囲における前記案内筒の前記外周面には、前記周方向に沿って等間隔の複数箇所に前記第1溝部が形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遠心圧縮機。
  5. 前記案内筒の前記吸入口に前記流体を導く流路を画定するとともに該流路に配置された消音材を有するサイレンサを備え、
    前記サイレンサが締結ボルトによって前記スクロール部に締結されている請求項2または請求項3に記載の遠心圧縮機。
  6. 前記軸線方向に沿って前記羽根車を取り囲むように配置される円筒状部材を備え、
    該円筒状部材の内周面または外周面には、前記軸線回りの複数箇所に前記軸線に沿って延びる第2溝部が形成されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遠心圧縮機。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の遠心圧縮機と、
    内燃機関から排出された排気ガスにより前記軸線回りに回転するとともに前記ロータ軸に連結されるタービンと、を備える過給機。
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