JP6847535B2 - 自動変速機 - Google Patents
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Description
図1は、実施例1の自動変速機の構成を表す概略図、図2は、実施例1のシフトバイワイヤシステムの構成及び油圧回路の一部を表す概略図である。実施例1の自動変速機は、ベルト式無段変速機であるが、他の有段式変速機でもよく特に限定しない。自動変速機は、エンジンから出力された回転を変速して駆動輪に伝達する。変速機ケーシング20内には、トルクコンバータ、前後進切替機構FRA、プライマリプーリPP、ベルトVB、セカンダリプーリSP、ディファレンシャルギヤDEF等を収容する。また、変速機ケーシング20内には、セカンダリプーリSPと同軸上に配置されたパーキングギヤPGと、パーキングギヤPGと噛み合うことで変速機出力軸をロック可能なパーキングポール7と、からなるパーキングロック機構を有する。
マニュアルバルブボディ2を変速機ケーシング20の上方に設置する場合、変速機ケーシング20内の油面よりも上方に設置されるため、エンジン停止状態で長期間放置した場合、マニュアルバルブボディ2内の油が抜け落ち、油圧回路内に空気が混入するおそれがある。そうすると、次回にエンジンを作動させ、セレクト操作を行った際、発進クラッチへの油の供給が遅れ、車両の発進応答性が悪化するおそれがあった。そこで、実施例1では、エンジン停止中は、オイルポンプOPが停止しているため、電動オイルポンプEOPを作動させ、パーキングロックアクチュエータ9をロック状態としたままで、シフトアクチュエータ4をNレンジ位置からDレンジ位置もしくはRレンジ位置に作動させ、フォワードクラッチFWDC及びリバースブレーキREVBに油圧を供給する経路に油を供給するエア抜き制御を行うこととした。
ステップS1では、イグニッションスイッチIGNがONか否かを判断し、ONの場合は本制御フローを終了し、OFFの場合はステップS2に進む。
ステップS2では、待機状態とする。
ステップS3では、設定時間T1が経過したか否かを判断し、設定時間T1が経過したと判断したときはステップS4へ進み、それ以外の場合はステップS2に戻って待機状態を継続する。ここで、設定時間T1とは、油圧回路内から油が抜け落ちるまでにかかる時間であり、実験等により定められる。油が抜け落ちていなければ、油圧回路内に油を充填する必要が無いからである。
ステップS5では、シフトアクチュエータ4によりマニュアルバルブ6を作動し、Nレンジ位置からDレンジ位置へのN→Dセレクトを行う。これにより、第1導入油路11と第2導入油路12とが接続され、フォワードクラッチFWDCに至る油圧回路内のエア抜きが実施される。すなわち、イグニッションスイッチIGNがOFFのときに、定期的にエア抜き制御を実施することで、エンジン停止状態で長期放置した後に乗車し、エンジン再始動した場合であっても、車両の発進応答性を確保できる。
ステップS7では、設定時間T2が経過したか否かを判断し、設定時間T2が経過したと判断したときはステップS7に進み、それ以外の場合はステップS6に戻って待機状態を継続する。ここで、設定時間T2とは、フォワードクラッチFWDCに至る油圧回路内のエア抜きにかかる時間であり、実験等により定められる。
ステップS8では、シフトアクチュエータ4によりマニュアルバルブ6を作動し、Dレンジ位置からNレンジ位置へのD→Nセレクトを行う。
ステップS11では、設定時間T3が経過したか否かを判断し、設定時間T3が経過したと判断したときはステップS12に進み、それ以外の場合はステップS10に戻って待機状態を継続する。ここで、設定時間T3とは、リバースブレーキREVBに至る油圧回路内のエア抜きにかかる時間であり、実験等により定められる。
ステップS12では、シフトアクチュエータ4によりマニュアルバルブ6を作動し、Rレンジ位置からNレンジ位置へのR→Nセレクトを行う。尚、車両設計上、リバースブレーキREVBの応答性が必要ないと判断したときは、ステップS9からS11の処理を行わなくてもよい。
ステップS13では、電動オイルポンプEOPを停止する。
ステップS21では、イグニッションスイッチIGNがONか否かを判断し、ONの場合はステップS22に進み、それ以外の場合は本制御フローを終了し、ステップS21から繰り返す。
ステップS22では、シフトアクチュエータ4によりマニュアルバルブ6を作動し、マニュアルバルブ6のレンジ位置がどの位置であって、Nレンジ位置に戻す。
ステップS23では、電動オイルポンプEOPの作動を停止する。
(1)変速機ケーシング20の下方に設置され、フォワードクラッチFWDC及びリバースブレーキREVB(発進クラッチ)に供給する油圧を調圧するクラッチレギュレータバルブ10(調圧弁)を備えたコントロールバルブボディ1と、変速機ケーシング20の上方に設置され、コントロールバルブボディ1からフォワードクラッチFWDC及びリバースブレーキREVBへ供給する油圧の経路を、フォワードクラッチFWDC及びリバースブレーキREVBへ油圧を供給する供給位置と非供給位置とに切り替えるマニュアルバルブ6を備えたマニュアルバルブボディ2と、運転者のシフトレバー30の操作にかかわらず、マニュアルバルブ6の位置を切り替え可能なシフトアクチュエータ4と、シフトアクチュエータ4の作動と独立してパーキングロック機構の作動を実行可能なパーキングロックアクチュエータ9と、エンジンの停止時に、コントロールバルブボディ1に油圧を供給可能な電動オイルポンプEOPと、クラッチレギュレータバルブ10と、シフトアクチュエータ4と、パーキングロックアクチュエータ9と、電動オイルポンプEOPと、の作動状態を制御する変速機コントローラATCUと、を有し、変速機コントローラATCUは、エンジンの停止時に、パーキングロックアクチュエータ9をロック状態とし、電動オイルポンプEOPを作動し、シフトアクチュエータ4によりマニュアルバルブ6の位置を非供給位置から供給位置に所定時間(T2もしくはT3)切り替えて、フォワードクラッチFWDC及びリバースブレーキREVBへ油圧を供給するエア抜き制御を行う。
よって、エンジン停止時に、オイルポンプOPが停止している状態であっても、エア抜き制御を実施することで、エンジン停止状態で長期放置した後に乗車し、エンジン再始動した場合であっても、車両の発進応答性を確保できる。
次に、実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図4は、実施例2のエア抜き制御処理を表すフローチャートである。実施例1では、イグニッションスイッチIGNがOFF時に、定期的な割り込み処理としてエア抜き制御を実施した。これに対し、実施例2では、運転者の乗車タイミング、すなわち、イグニッションスイッチIGNをONとする直前であり、運転者が車両を発進させる蓋然性が高い状況か否かを検出し、車両を発進させる蓋然性が高いと判断したときは、イグニッションスイッチIGNがONとなる前に、エア抜き制御を実施することとした。
以上、本発明を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は実施例に示した構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施例1では、シフトアクチュエータ4やパーキングロックアクチュエータ9を油圧により作動する構成としたが、電動モータや電磁的アクチュエータにより作動する構成としてもよい。
2 マニュアルバルブボディ
3 シフトバイワイヤアクチュエータ
4 シフトアクチュエータ
5 リンク機構
6 マニュアルバルブ
7 パーキングポール
8 パーキングロッド
9 パーキングロックアクチュエータ
10 クラッチレギュレータバルブ
11 第1導入油路
12 第2導入油路
13 フォワードクラッチ圧室
14 第3導入油路
15 リバースブレーキ圧室
16 パーキング用油路
17 シフト用油路
20 変速機ケーシング
ATCU 変速機コントローラ
DEF ディファレンシャルギヤ
FRA 前後進切替機構
FWDC フォワードクラッチ
OP オイルポンプ
EOP 電動オイルポンプ
PP プライマリプーリ
REVB リバースブレーキ
SP セカンダリプーリ
PG パーキングギヤ
VB ベルト
Claims (4)
- 変速機ケーシングの下方に設置され、発進クラッチに供給する油圧を調圧する調圧弁を備えたコントロールバルブボディと、
前記変速機ケーシングの上方に設置され、前記コントロールバルブボディから前記発進クラッチへ供給する油圧の経路を、前記発進クラッチへ油圧を供給する供給位置と非供給位置とに切り替えるマニュアルバルブを備えたマニュアルバルブボディと、
運転者のシフトレバー操作にかかわらず、前記マニュアルバルブの位置を切り替え可能なシフトアクチュエータと、
前記シフトアクチュエータの作動と独立してパーキングロック機構の作動を実行可能なパーキングロックアクチュエータと、
エンジンの停止時に、前記コントロールバルブボディに油圧を供給可能な電動オイルポンプと、
前記調圧弁と、前記シフトアクチュエータと、前記パーキングロックアクチュエータと、前記電動オイルポンプと、の作動状態を制御するコントローラと、
を有し、
前記コントローラは、前記エンジンの停止時に、前記パーキングロックアクチュエータをロック状態とし、前記電動オイルポンプを作動し、前記シフトアクチュエータにより前記マニュアルバルブの位置を前記非供給位置から前記供給位置に所定時間切り替えて、前記発進クラッチへ油圧を供給するエア抜き制御を行うことを特徴とする自動変速機。 - 請求項1に記載の自動変速機において、
前記コントローラは、イグニッションスイッチのオフ時に、前記エア抜き制御を定期的に実施することを特徴とする自動変速機。 - 請求項1に記載の自動変速機において、
前記コントローラは、運転者の乗車タイミングを検出したときに、前記エア抜き制御を実施することを特徴とする自動変速機。 - 請求項3に記載の自動変速機において、
前記運転者の乗車タイミングは、ドアロックが解除されたタイミングであることを特徴とする自動変速機。
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JP2019049323A JP2019049323A (ja) | 2019-03-28 |
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2017
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