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JP6840405B2 - 流水検知装置 - Google Patents

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JP6840405B2
JP6840405B2 JP2019129793A JP2019129793A JP6840405B2 JP 6840405 B2 JP6840405 B2 JP 6840405B2 JP 2019129793 A JP2019129793 A JP 2019129793A JP 2019129793 A JP2019129793 A JP 2019129793A JP 6840405 B2 JP6840405 B2 JP 6840405B2
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Description

本発明は、水源からスプリンクラーヘッドに至るスプリンクラー管の管路を平常時に一次側と二次側とに区画するように閉鎖する一方火災発生時に二次側の圧力低下により一次側を二次側に連通させるように開放する弁体を備え、この弁体の開放時に警報器に作動信号を送出するようにした流水検知装置に関する。
一般に、ビルやマンションなどに設置されるスプリンクラーシステムは、一本の送水管から分岐する複数系統のスプリンクラー管を備え、火災発生時には、スプリンクラーヘッドの作動により圧力の下がった系統のスプリンクラー管にのみ、送水管から送水されるようになっている。
つまり、各スプリンクラー管は、それぞれ独立して機能するように流水検知装置を介して送水管に連結されている。
この流水検知装置は、スプリンクラー管の管路を平常時に一次側(供給側)と二次側(排出側)とに区画するように閉鎖する弁体を備えている。そして、火災発生時にスプリンクラーヘッドが作動して弁体の二次側の圧力が低下すると、弁体はその一次側を二次側に連通させるように開放してスプリンクラーヘッドへの通水を行う。このとき、弁体の開放時に警報器に作動信号を送出する。
一方、平常時には、スプリンクラー管内の消火流体は、供給側となる一次側と、排出側となる二次側とが、ほぼ同圧あるいは、二次側の方が一次側よりも若干高圧(一次側≦二次側)になっており、弁体は、平常時に閉鎖状態が保持される。なお、弁体の一次側の圧力は、送水管に連結された圧力水槽で一定に維持されている。
ところで、スプリンクラー管の弁体の二次側は、天井面で区画された天井裏スペースに敷設される関係上、空気が滞留して気温の上昇による熱の影響を受け易く、特に夏期などにおいては内部の消火流体が熱により膨張し、弁体の二次側の圧力が一次側の圧力を著しく上回ってしまうことがある。その場合、弁体の二次側の圧力が著しく上回ると、スプリンクラー管の配管機材やスプリンクラーヘッドに負荷が掛かり、消火流体が漏洩するおそれがある。
そこで、従来より、流水検知装置の弁体の一次側と二次側との管路間に、弁体をバイパスするバイパス路を設け、このバイパス路に、図8に示すように、弁体の一次側(図8では下側)の圧力に対する二次側(図8では上側)の圧力が予め設定した圧力差を上回ったときに、その上回った圧力差分だけバイパス路の二次側を閉止する閉止位置(図8に示す位置)からバイパス路の二次側を開弁する開弁位置への変換により当該バイパス路の二次側を調圧するリリーフ弁71を設けたものが知られている(非特許文献1参照)。このリリーフ弁71は、付勢スプリング72の付勢力により閉止位置側へ付勢されており、この付勢スプリング72の付勢力により予め設定した一次側との圧力差を二次側の圧力が上回った際にその圧力差分だけ開弁位置へ変換して二次側の圧力を調圧し、調圧が完了した時点で付勢スプリング72の付勢力により閉止位置に変換される。
千住スプリンクラー株式会社(T056180)湿式流水検知装置XVIIR型、XVIIR-30S型[検知流量定数50・60]の取扱説明書における第9頁の「5.4リリーフ弁の各部名称とはたらき」の図9(インターネット[令和1年7月1日検索]〈URL:https://www.senjusp.jp/files/libs/1593/201805240844128510.pdf〉)
ところで、前記従来のリリーフ弁71は、バイパス路の一次側及び二次側が連通する連通室70内に設けられたリリーフ弁体73を備え、このリリーフ弁体73が二次側の連通口74の周縁に対し付勢スプリング72などの付勢手段の付勢方向から当接して連通口74を閉止するようにしている。この場合、リリーフ弁体73には、連通口74の周縁に対応する環状溝75が設けられ、この環状溝75に収容されたOリング76が付勢手段の付勢力により連通口74の周縁に圧接して連通口74を閉止するようにしている。
しかし、付勢手段の付勢力により予め設定した一次側との圧力差をリリーフ弁体73の二次側の消火流体の圧力が上回っても、リリーフ弁体73が開弁位置へ変換されず、二次側の消火流体の調圧が円滑に行えないことがある。
これは、リリーフ弁体73の閉止位置でOリング76が連通口74の周縁に対し圧接された際に、一次側の消火流体の圧力がOリング76の外周面側に作用しているのに対し、二次側の消火流体の圧力がOリング76の内周面側に作用しているためである。このとき、リリーフ弁体73に対しOリング76よりも一次側から作用する一次側の消火流体の受圧面積に対し、リリーフ弁体73に対しOリング76よりも二次側から作用する二次側の消火流体の受圧面積が小さくなって、両者間に大きな受圧面積差が生じているからである。そのため、小さな受圧面積に対し二次側からの消火流体の大きな圧力が作用しても、一次側と二次側との間に大きな受圧面積差が存在していると、大きな受圧面積に対し一次側からの付勢手段の付勢力により予め設定した圧力差を容易に上回れず、リリーフ弁体73が開弁位置へ変換し難くなる。
しかも、リリーフ弁体73の閉止位置で連通口74の周縁に対しOリング76を付勢手段の伸縮方向から圧接させる上で、付勢スプリング72の付勢力が高く設定、例えば0.35MPAに設定されている。このため、連通口74の周縁に対し圧接するOリング76の変形量が大きくなって一次側と二次側との間の受圧面積差がより大きくなり、リリーフ弁体73が開弁位置へより一層変換し難くなる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リリーフ弁体に対して消火流体が作用するOリングよりも一次側と二次側との受圧面積差を可及的に小さくし、予め設定した一次側との圧力差を二次側の消火流体の圧力が上回れば速やかにリリーフ弁体を開弁位置に変換させることで、二次側の消火流体を一次側にリリーフして調圧を円滑に行うことができる流水検知装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、スプリンクラー管の管路を平常時に一次側と二次側とに区画するように閉鎖する一方火災発生時に二次側の圧力低下により一次側を二次側に連通させるように開放する弁体を備え、この弁体の開放時に警報器に作動信号を送出するようにした流水検知装置を前提とする。更に、前記弁体の一次側と二次側との管路間に、前記弁体をバイパスするバイパス路を設けるとともに、前記バイパス路に、前記弁体の一次側の圧力に対する二次側の圧力が予め設定した圧力差を上回ったときにその上回った圧力差分だけ、前記バイパス路の二次側を閉止する閉止位置から当該バイパス路の二次側を開弁する開弁位置への変換により二次側の消火流体を一次側へリリーフするリリーフ弁を設ける。前記リリーフ弁に、前記バイパス路の一次側及び二次側が連通するシリンダ状の連通室に対し消火流体が流通可能な状態で摺動自在に支持され、かつその連通室の摺動面の二次側に対し一次側から閉止するピストン状のリリーフ弁体と、このリリーフ弁体を前記連通室の摺動面の二次側に対して閉止するように一次側から付勢する付勢手段と、前記リリーフ弁体の外周面上において周方向へ凹設された環状溝と、前記環状溝に収容され、前記リリーフ弁体が前記付勢手段の付勢力により前記連通室の摺動面の二次側を閉止する閉止位置に変換されたときに当該摺動面の二次側に対し水密状態にシールするOリングと、前記リリーフ弁体の閉止位置よりも一次側に設けられ、前記摺動面に対する前記Oリングのシールが不能となるように拡径された拡径部と、を設ける。そして、前記リリーフ弁体の閉止位置において、前記Oリングを前記連通室の摺動面の二次側に位置させているとともに、前記Oリングの一次側及び二次側に位置する前記連通室の摺動面の径を互いに一致させていて、前記リリーフ弁体に対し前記Oリングよりも一次側から作用する一次側の消火流体の受圧面積と、前記リリーフ弁体に対し前記Oリングよりも二次側から作用する二次側の消火流体の受圧面積とを、互いに一致させていることを特徴としている。
以上、要するに、連通室の摺動面の二次側に対し一次側からの付勢手段の付勢力により閉止する際、リリーフ弁体を連通室の摺動面の二次側を閉止する閉止位置に変換すると、リリーフ弁体の外周面上の環状溝に収容したOリングが摺動面の二次側に対し水密状態にシールする一方、二次側の消火流体の圧力が一次側との圧力差により付勢手段の付勢力に抗してリリーフ弁体を一次側の拡径部まで移動つまりOリングの外径よりも径が大きくなる拡径部の拡径部位まで移動させると、摺動面(拡径部位)に対するOリングのシールが不能となる。
そのとき、リリーフ弁体の閉止位置では、シリンダ状の連通室の摺動面に対しピストン状のリリーフ弁体の環状溝内のOリングが圧接していることから、リリーフ弁体に対するOリングの一次側からの消火流体の受圧面積とOリングの二次側からの消火流体の受圧面積とが互いに略一致することになる。
このため、リリーフ弁体の閉止位置において一次側及び二次側の消火流体の圧力がOリングに対し略均等に作用し、リリーフ弁体に対するOリングよりも一次側及び二次側から作用する消火流体の受圧面積差が可及的に小さなものとなる。これにより、予め設定した一次側との圧力差を夏期などに熱により膨張した二次側の消火流体の圧力が上回れば速やかにリリーフ弁体を開弁位置に変換させ、二次側の消火流体を一次側にリリーフして調圧を円滑に行うことができる。
また、リリーフ弁体の閉止位置を拡径部より連通室の摺動面の二次側に近づくに従い縮径する斜面に設けることで、リリーフ弁体の閉止位置では、シリンダ状の連通室の斜面に対しOリングが圧接しているために、リリーフ弁体に対するOリングの一次側からの消火流体の受圧面積とOリングの二次側からの消火流体の受圧面積とに若干の差があるものの、互いの受圧面積としては略一致している。
このとき、Oリングは、拡径部より縮径する斜面に一次側から圧接して連通室の摺動面の二次側を閉止しているので、リリーフ弁体が一次側に開弁する際には連通室の摺動面に対する摺接なしに移動することになる。このため、リリーフ弁体に対するOリングの一次側からの消火流体の受圧面積とOリングの二次側からの消火流体の受圧面積とに若干の差があっても、リリーフ弁体の一次側への開弁がスムーズに行い易くなる。これにより、予め設定した一次側との圧力差を二次側の消火流体の圧力が上回れば速やかにリリーフ弁体を開弁位置に変換させ、二次側の消火流体を一次側にリリーフして調圧を円滑に行うことができる。
これに対し、リリーフ弁体の閉止位置を拡径部よりも連通室の摺動面の二次側に位置させ、当該閉止位置においてOリングの一次側及び二次側に位置する連通室の摺動面の径を互いに一致させることで、リリーフ弁体に対するOリングの一次側からの消火流体の受圧面積とOリングの二次側からの消火流体の受圧面積とが互いに一致することになる。
このため、リリーフ弁体の閉止位置において一次側及び二次側の消火流体の圧力がOリングに対し均等に作用し、リリーフ弁体に対するOリングよりも一次側及び二次側から作用する消火流体の受圧面積差が可及的に小さなものとなる。これにより、予め設定した一次側との圧力差を二次側の消火流体の圧力が上回れば速やかにリリーフ弁体を開弁位置に変換させ、二次側の消火流体を一次側にリリーフして調圧をより円滑に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る流水検知装置を備えたスプリンクラーシステムを概略的に示す構成図である。 図1の流水検知装置の正面図である。 図1の流水検知装置の側面図である。 図1の流水検知装置の平面図である。 図2の流水検知装置の構成を示す縦断正面図である。 図2の流水検知装置のバイパス路に設けられるリリーフ弁のリリーフ弁体が閉止位置に変換された状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る流水検知装置のリリーフ弁のリリーフ弁体が閉止位置に変換された状態を示す断面図である。 従来例に係る流水検知装置のリリーフ弁のリリーフ弁体が閉止位置に変換された状態を示す断面図である。
以下、本発明を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る流水検知装置を備えたスプリンクラーシステムを概略的に示す構成図であって、2は流水検知装置である。この流水検知装置2は、スプリンクラーシステムに組み込まれ、使用されるものである。
先ず、本発明の流水検知装置2が使用されるスプリンクラーシステムについて簡単に説明すると、一般にスプリンクラーシステムは、一本の送水管11を分岐するように、この送水管11に複数系統のスプリンクラー管12,12が連結されており、火災時には、スプリンクラーヘッド13,13,…の作動により圧力の下がった系統のスプリンクラー管12にのみ、通水されるようになっている。そのため、各スプリンクラー管12は、独立して機能するように、それぞれの送水管11側には、スプリンクラー管12の末端側の加圧水(消火流体)の圧力低下により、その管路を開放してスプリンクラーヘッド13,13,…への通水を行うと同時に、この通水に連動してスプリンクラーポンプ14や、通水がなされた系統の警報器15に作動信号を送出する流水検知装置2が設けられている。
図2は図1の流水検知装置2の正面図、図3は図1の流水検知装置2の側面図、図4は図1の流水検知装置2の平面図をそれぞれ示している。また、図5は図2の流水検知装置2の構成を示す縦断正面図を示している。
図2〜図5に示すように、流水検知装置2は、送水管11に連結されたスプリンクラー管12の管路中に介設された弁体ハウジング20と、この弁体ハウジング20内に設けられた流通路21を開閉する弁体22とを備えている。弁体22は、弁体ハウジング20内に設けられた弁座部23に対し閉止時に着座する弁体部24と、弁体ハウジング20内に支持された軸25回りに弁体部24を回動させて流通路21を開閉するアーム26とを備えている。この場合、弁体ハウジング20は、スプリンクラー管12の送水管11側の一次側配管121とスプリンクラーヘッド13側の二次側配管122との間に介装され、複数のボルト201及びナット202により締結されている。
また、スプリンクラー管12内には、加圧水が充填されている。この加圧水は、送水管11側の一次側配管121(図2においてAで示す)と、スプリンクラーヘッド13側の二次側配管122(図2においてBで示す)とが、ほぼ同圧あるいは、二次側配管122の方が一次側配管121よりも高圧(A≦B)になるように設定されている。したがって、軸25で回動自在に枢着された弁体22は、平常時、図2に示す閉止状態を維持するようになっている。なお、この一次側配管121の加圧水の圧力は、送水管11に連結された圧力水槽16で一定に保たれるようになっている。
弁体部24が着座する弁座部23には、図示しない信号水路に連通した中間室が開口している。この信号水路は、信号停止弁32を介して三方管33の内部に連通している。この三方管33は、信号停止弁32に連結されているとともに、排水部34を介して排水管10に連結されている。また、三方管33には、先端(下流端)に警報用圧力スイッチ35が取り付けられた圧力スイッチ取付管36の基端(上流端)が連結されている。そして、三方管33の排水部34側には、排水部34(排水管10)からの水の逆流を防止する逆止弁(図示せず)が設けられている。
また、スプリンクラーシステムでは、スプリンクラーヘッド13の点検や交換などによりスプリンクラー管12内の水を抜く必要が生じた場合、その作業を行う系統のスプリンクラー管12の一次側配管121に設けられた制御弁37を閉め、一次側配管121からの送水を遮断することにより、流水検知装置2の弁体22が回動しないようにし、この状態で、スプリンクラー管12の二次側に連通する連通管38に設けられた排水弁39を開放することにより、スプリンクラー管12内に溜まった水が連通管38を介して排水部34から排水管10に排水されるようにしている。この場合、排水管10の下流端と末端試験弁用排水管28の下流端とは互いに合流しており、その合流した水が、横方向に延びる長尺な合流管29を経て屋外の側溝30などに排出される。
ここで、流水検知装置2の機能について説明する。
まず、火災発生時、スプリンクラーヘッド13,13,…が火災を検知し、作動放水すると、スプリンクラー管12の一次側配管121の水圧に比べて二次側配管122の水圧が著しく低下(A>B)するので、弁体22が開弁し、スプリンクラー管12の管路を開放する。この弁体22によるスプリンクラー管12の管路の開放時つまり弁体22の開弁時に、流水の一部が中間室を介して信号水路内に流れ込み、流れ込んだ水は、三方管33を経て圧力スイッチ取付管36に流れ込んで警報用圧力スイッチ35を作動させる。このとき、一部の水は、三方管33を経て排水部34に排出されるが、排水部34への水の排出がオリフィス(図示せず)によって絞られることにより、信号水路内の水圧が、警報用圧力スイッチ35の作動に必要な圧力に保持される。
そして、このようにして警報用圧力スイッチ35が作動すると、警報盤17へ火災検知信号が送られ、モーターサイレンなどの警報器15が鳴動すると共に、ポンプ制御盤18へスプリンクラーポンプ14の起動信号が送られ、スプリンクラーポンプ14が作動して水源19の水が、送水管11とスプリンクラー管12を介してスプリンクラーヘッド13,13,…へと送られ、消火用の散水が継続されるものである。なお、このとき、スプリンクラーが作動していない他の系統の流水検知装置2は、二次側配管122の水圧が高いため、弁体22が回動せず、この系統のスプリンクラー管12への送水はない。
また、スプリンクラー管12の弁体22の一次側配管121と二次側配管122との管路間には、弁体22をバイパスするバイパス路27が設けられている。このバイパス路27の一端は、弁体ハウジング20の弁体22よりも二次側に接続されている一方、他端は、弁体ハウジング20の弁体22よりも一次側に接続されている。そして、バイパス路27には、そのバイパス路27の二次側を当該バイパス路27の一次側に開放して二次側の加圧水を二次側にリリーフするリリーフ弁4が設けられている。
図6は流水検知装置2のバイパス路27に設けられるリリーフ弁4のリリーフ弁体が閉止位置に変換された状態を示す断面図を示している。この図6に示すように、リリーフ弁4は、リリーフ弁ハウジング40と、このリリーフ弁ハウジング40内に設けられ、バイパス路27の一次側及び二次側がそれぞれ連通口41,42を介して連通する連通室43と、この連通室43に摺動自在に設けられ、バイパス路27の二次側連通口42を一次側連通口41側(バイパス路27の一次側)から閉止するピストン状のリリーフ弁体44と、バイパス路27の二次側連通口42を閉止する閉止方向にリリーフ弁体44を付勢する付勢手段としての圧縮スプリング45とを備えている。
リリーフ弁ハウジング40は、バイパス路27の一次側が螺着により連結される一次側通路46を備えた有底円筒形状の一次側ハウジング部47と、バイパス路27の二次側が螺着により連結される二次側通路48を備えた有底円筒形状の二次側ハウジング部49とを有している。一次側ハウジング部47の一端(反一次側通路46側端)は拡径され、その拡径部分471の内周面一端側に二次側ハウジング部49の他端(反二次側通路48側端)側が螺着されている。また、一次側ハウジング部47の拡径部分471の内周面一端側と二次側ハウジング部49の外周面他端側との間には、ニトリルゴムよりなるOリング50が設けられている。そして、一次側ハウジング部47の内周面一端側と二次側ハウジング部49の外周面他端側との間は、Oリング50によって水密状にシールされている。
連通室43は、一次側ハウジング部47及び二次側ハウジング部49の内周面に跨って形成され、一次側及び二次側通路46,48を一次側及び二次側連通口41,42を介して連通させている。また、連通室43は、二次側ハウジング部49側の摺動面(内周面)がシリンダ状に形成され、この摺動面に対しリリーフ弁体44が微小な空隙を存して摺接している。一方、連通室43は、一次側ハウジング部47の内周面の上端部において最も拡径する拡径部431を備えている。そして、拡径部431に連続する連通室43の二次側ハウジング部49の摺動面の下端部は、二次側通路48側に向かうに従い縮径する斜面432に形成されている。
リリーフ弁体44は、その摺動方向一側寄り部分において周方向へ延びる環状溝441が設けられ、この環状溝441内にニトリルゴムよりなるOリング51が設けられている。そして、リリーフ弁体44は、弁体22の一次側配管121の圧力に対する二次側配管122の圧力が予め設定した圧力差(例えば0.35MPa)未満であるときに圧縮スプリング45の付勢力によって、連通室43の内周面(具体的には二次側通路48側の縮径面)に対しOリング51を当接させた閉止位置(図6に示す位置)に位置付けられて水密状にシールしている。この場合、連通室43の内周面とリリーフ弁体44の外周面との間は、連通室43の内周面に対し微小な空隙を存して摺動するリリーフ弁体44の外周面とのシール性は確保されてはいないものの、連通室43の内周面に対して当接するOリング51によって水密状にシールされる。
圧縮スプリング45は、リリーフ弁体44と一次側ハウジング部47の底部との間に縮装され、リリーフ弁体44を閉止位置に位置付けるように付勢している。そして、圧縮スプリング45は、弁体22の一次側配管121の圧力に対する二次側配管122の圧力が予め設定した圧力差を上回ったときにその上回った圧力差分だけバイパス路27の二次側となる連通室43の二次側通路48を閉止する閉止位置から当該連通室43の二次側通路48を開弁する開弁位置(具体的には一次側ハウジング部47の内周面において最も拡径する拡径部431)へリリーフ弁体44を自動的に変換させて、連通室43の摺動面に対しOリング51をシール不能に離間させることで二次側の加圧水をリリーフして調圧するようにしている。このとき、リリーフ弁体44は、圧力差分だけの開弁により調圧を完了した時点で圧縮スプリング45の付勢力によって閉止位置に変換されるようになっている。
また、バイパス路27には、リリーフ弁4よりも一次側において管路を開閉する第1開閉弁53が設けられている。また、バイパス路27の第1開閉弁53とリリーフ弁4との間には、弁体22の一次側の圧力を検出する一次側圧力計55が分岐管56を介して連結されている。一方、バイパス路27のリリーフ弁4よりも二次側には、弁体22の二次側の圧力を検出する二次側圧力計57が分岐管58を介して連結されている。更に、バイパス路27には、分岐管58よりも二次側つまりリリーフ弁4よりも二次側において管路を開閉する第3開閉弁59が設けられている。
したがって、本実施の形態では、連通室43の摺動面の二次側に対し一次側からの圧縮スプリング45の付勢力により閉止する際、リリーフ弁体44を連通室43の摺動面の二次側を閉止する閉止位置に変換すると、リリーフ弁体44の外周面上の環状溝441に収容したOリング51が摺動面の二次側に対し水密状態にシールする一方、二次側の加圧水の圧力が一次側との圧力差により圧縮スプリング45の付勢力に抗してリリーフ弁体44を一次側の拡径部431まで移動させると、Oリング51の外径よりも拡径部431の径が大きくなり、連通室43の摺動面に対するOリング51のシールが不能となる。
その場合、リリーフ弁体44の閉止位置が拡径部431に連続する連通室43の二次側ハウジング部49の摺動面の下端部において二次側通路48側に向かうに従い縮径する斜面432に設けられているので、リリーフ弁体44の閉止位置では、シリンダ状の連通室43の斜面432に対しOリング51が圧接しているために、リリーフ弁体44に対するOリング51の一次側からの加圧水の受圧面積とOリング51の二次側からの加圧水の受圧面積とに若干の差があるものの、互いの受圧面積としては略一致している。
このとき、Oリング51は、拡径部431より縮径する斜面432に一次側から圧接して連通室43の摺動面の二次側を閉止しているので、リリーフ弁体44が一次側に開弁する際には連通室43の摺動面に対する摺接なしに移動することになる。このため、リリーフ弁体44に対するOリング51の一次側からの加圧水の受圧面積とOリング51の二次側からの加圧水の受圧面積とに若干の差があっても、リリーフ弁体44の一次側への開弁がスムーズに行い易くなる。これにより、予め設定した一次側との圧力差を夏期などに熱により膨張した二次側の加圧水の圧力が上回れば速やかにリリーフ弁体44を開弁位置に変換させ、二次側の加圧水を一次側にリリーフして調圧を円滑に行うことができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記実施の形態では、リリーフ弁体44の閉止位置を、拡径部431に連続する連通室43の二次側ハウジング部49の摺動面の下端部において二次側通路48側に向かうに従い縮径する斜面432に設けたが、図7に示すように、リリーフ弁体44の閉止位置が、圧縮スプリングの付勢力を高めるなどして、斜面432よりも連通室43の摺動面の二次側に位置しかつOリング51の一次側及び二次側に位置する連通室43の摺動面の径が互いに一致する二次側ハウジング部4の摺動面の上端部に設けられていてもよい。このとき、二次側ハウジング部49の底部に当接するリリーフ弁体44の当接面(図では上面)にはスリット(図示せず)が設けられ、二次側ハウジング部47の底部に対するリリーフ弁体44の癒着による二次側圧力面積の減少を防止している。
この場合には、リリーフ弁体44に対するOリング51の一次側からの加圧水の受圧面積とOリング51の二次側からの加圧水の受圧面積とが互いに一致することになり、リリーフ弁体44の閉止位置において一次側及び二次側の加圧水の圧力がOリング51に対し均等に作用し、リリーフ弁体44に対するOリング51よりも一次側及び二次側から作用する加圧水の受圧面積差が可及的に小さなものとなる。これにより、予め設定した一次側との圧力差を二次側の加圧水の圧力が上回れば速やかにリリーフ弁体44を開弁位置に変換させ、二次側の加圧水を一次側にリリーフして調圧をより円滑に行うことが可能となる。
また、前記実施の形態では、水源19の水を加圧した加圧水を消火流体として利用したが、水源に貯留した水を加圧した後に薬剤を添加して混合された消火流体が利用されていてもよいのはいうまでもない。
また、前記各実施の形態では、ニトリルゴムよりなるOリング50,51を用いたが、フッ素ゴムやシリコンゴムなどのゴムよりなるOリングであってもよい。
更に、前記実施の形態では、弁体22の開放時に流出する加圧水の一部が流れ込んで警報用圧力スイッチ35を作動させ、警報盤17へ火災検知信号を送出して警報器15を鳴動させると共に、ポンプ制御盤18へスプリンクラーポンプ14の起動信号を送出する自動警報弁型の流水検知装置2にリリーフ弁4を適用した場合について述べたが、弁体の開放時に軸を介して回動自在に枢着した弁体の開放姿勢又は軸の回転量等に基づいて警報盤へ火災検知信号を送出して警報器を鳴動させると共に、ポンプ制御盤へスプリンクラーポンプの起動信号を送出するようにした作動弁型や弁体の開閉によりシーソー構造となったレバーを動かすことで、レバーの動き等に基づいて警報盤へ火災検知信号を送出して警報器を鳴動させると共に、ポンプ制御盤へスプリンクラーポンプの起動信号を送出するようにした作動弁型の流水検知装置にリリーフ弁を適用してもよく、この場合には、弁体の一次側からの加圧水による弁体の開放角度を正確に検出でき、弁体の開放時に警報器への作動信号の送出を精度よく行うことが可能となる。
12 スプリンクラー管
121 一次側配管(一次側の管路)
122 二次側配管(二次側の管路)
15 警報器
2 流水検知装置
22 弁体
27 バイパス路
4 リリーフ弁
41 一次側連通口
42 二次側連通口
43 連通室
431 拡径部
432 斜面
44 リリーフ弁体
441 環状溝
45 圧縮スプリング(付勢手段)
51 Oリング

Claims (1)

  1. スプリンクラー管の管路を平常時に一次側と二次側とに区画するように閉鎖する一方火災発生時に二次側の圧力低下により一次側を二次側に連通させるように開放する弁体を備え、この弁体の開放時に警報器に作動信号を送出するようにした流水検知装置において、
    前記弁体の一次側と二次側との管路間には、前記弁体をバイパスするバイパス路が設けられているとともに、
    前記バイパス路には、前記弁体の一次側の圧力に対する二次側の圧力が予め設定した圧力差を上回ったときにその上回った圧力差分だけ、前記バイパス路の二次側を閉止する閉止位置から当該バイパス路の二次側を開弁する開弁位置への変換により二次側の消火流体を一次側へリリーフするリリーフ弁が設けられ、
    前記リリーフ弁は、
    前記バイパス路の一次側及び二次側が連通するシリンダ状の連通室に対し消火流体が流通可能な状態で摺動自在に支持され、かつその連通室の摺動面の二次側に対し一次側から閉止するピストン状のリリーフ弁体と、
    このリリーフ弁体を前記連通室の摺動面の二次側に対して閉止するように一次側から付勢する付勢手段と、
    前記リリーフ弁体の外周面上において周方向へ凹設された環状溝と、
    前記環状溝に収容され、前記リリーフ弁体が前記付勢手段の付勢力により前記連通室の摺動面の二次側を閉止する閉止位置に変換されたときに当該摺動面の二次側に対し水密状態にシールするOリングと、
    前記リリーフ弁体の閉止位置よりも一次側に設けられ、前記摺動面に対する前記Oリングのシールが不能となるように拡径された拡径部と、
    を備え、
    前記リリーフ弁体の閉止位置において、前記Oリングは前記連通室の摺動面の二次側に位置しているとともに、前記Oリングの一次側及び二次側に位置する前記連通室の摺動面の径が互いに一致していて、前記リリーフ弁体に対し前記Oリングよりも一次側から作用する一次側の消火流体の受圧面積と、前記リリーフ弁体に対し前記Oリングよりも二次側から作用する二次側の消火流体の受圧面積とは、互いに一致していることを特徴とする流水検知装置。
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