JP6836182B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
ここで、シートの両面(オモテ面とウラ面とである。)への印刷をおこなう「両面印刷モード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了したシートは、「片面印刷モード」が選択されているときのようにそのまま排紙されることなく、両面搬送装置に導かれて、その搬送方向が反転された後に、再び2次転写ニップの位置に向けて搬送される。そして、2次転写ニップの位置でシートのウラ面へのトナー像の転写がおこなわれ、その後に定着装置での定着工程を経て、画像形成装置本体から排出される。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部の一部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、像担持体としての中間転写ベルト8(中間転写体)が設置されている。また、中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での幅方向(図1、図2の紙面垂直方向であって、主走査方向である。)の露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト8の表面に1次転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
ここで、クリーニング部2Yの内部には、潤滑剤供給ローラ3a、固形潤滑剤3b、圧縮スプリング3c(付勢部材)などからなる潤滑剤供給装置3(感光体用潤滑剤供給装置)が内設されている。そして、図2の時計方向に回転する潤滑剤供給ローラ3aによって、固形潤滑剤3bから潤滑剤が少量ずつ削られて、潤滑剤供給ローラ3aによって感光体ドラム1Yの表面に潤滑剤が供給されることになる。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、各現像部5M、5C、5Kによる現像工程を経て各感光体ドラム1M、1C、1K上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の極性の転写電圧(1次転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8の表面に重ねて1次転写される(1次転写工程である。)。
さらに、中間転写ベルト8は、中間転写潤滑剤供給装置としての潤滑剤供給装置30の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8の表面に潤滑剤が供給される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等のシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPが第1搬送経路K1を経由してレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
その後、シートPは、第2搬送経路K2を経由して、排紙ローラ対によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
具体的に、シートPの両面(オモテ面とウラ面とである。)への印刷をおこなう「両面印刷モード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了したシートPは、上述した「片面印刷モード」が選択されているときのようにそのまま排紙されることなく、両面搬送装置40における第3搬送経路K3に導かれて、その搬送方向が反転された後に、第4搬送経路K4を経由して再び2次転写ニップ(2次転写装置70)の位置に向けて搬送される。そして、2次転写ニップの位置で先に説明したものと同様の画像形成プロセス(画像形成動作)によってシートPのウラ面への画像形成(2次転写)がおこなわれ、その後に定着部50での定着工程を経て、第2搬送経路K2を経由して、画像形成装置本体100から排出される。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。ここで、現像部5Y内の現像剤Gは、現像剤G中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。具体的に、現像部5Yに設置されたトナー濃度センサによってトナー濃度が低い状態が検知されたときには、トナー濃度が所定の範囲内になるように、トナー容器58から現像部5Y内に新品トナーが補給される。
その後、トナー容器58から現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤Gとともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤G中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
なお、トナー容器58は、現像部5Y(画像形成装置100)に対して着脱可能(交換可能)に設置されている。そして、トナー容器58は、その内部に収容された新品のトナーが空になると、現像部5Y(画像形成装置100)から取り外されて新品のものに交換されることになる。
図3を参照して、中間転写ベルト装置は、像担持体としての中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ16、従動ローラ17、転写前ローラ18、テンションローラ19、クリーニング対向ローラ20、潤滑剤対向ローラ21、バックアップローラ22、中間転写クリーニング部10、中間転写潤滑剤供給装置としての潤滑剤供給装置30、2次転写対向ローラ80、2次転写装置70、等で構成される。
なお、必要に応じて中間転写ベルト8の表面に離型層をコートすることもできる。その際、コートに用いる材料として、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)、等のフッ素樹脂を使用できるが、これに限定されるものではない。
2次転写対向ローラ80と潤滑剤対向ローラ21との間には、中間転写ベルト8を介してクリーニング対向ローラ20に当接するように中間転写クリーニング部10(クリーニングブレード)が設置されている。
クリーニング対向ローラ20とテンションローラ19との間には、中間転写ベルト8を介して潤滑剤対向ローラ21に当接するように潤滑剤供給装置30(中間転写潤滑剤供給装置)が設置されている。潤滑剤供給装置30は、感光体ドラム用の潤滑剤供給装置3と同様に、潤滑剤供給ローラ、固形潤滑剤、圧縮スプリング(付勢部材)などからなる。そして、図3の反時計方向に回転する潤滑剤供給ローラによって、固形潤滑剤から潤滑剤が少量ずつ削られて、潤滑剤供給ローラによって中間転写ベルト8の表面に潤滑剤が供給されることになる。
駆動ローラ16を除くローラ部材17〜22、80は、いずれも、中間転写ベルト8の走行にともない図3の時計方向に従動回転する。
また、2次転写ローラ72は、制御部90によって制御されるモータ92によって図4の反時計方向に回転駆動されて、2次転写ベルト71を図3の反時計方向に回転(走行)させる。それにともない、2次転写ベルト71の内周面に当接するローラ部材73〜77が図3の反時計方向に従動回転して、2次転写ベルト71の外周面に当接するブラシローラ78と潤滑剤塗布ローラ79とが図3の時計方向に従動回転する。
なお、モータ92は、回転数可変型のモータであって、制御部90による制御によって2次転写ローラ72の回転数(2次転写ベルト71の走行速度)を可変できるように構成されている。
ブラシローラ78は、2次転写ベルト71の表面に付着したトナーを除去するために、トナー極性とは逆極性のクリーニングバイアスが印加されている。
第1ブレード85は、2次転写ベルト71の表面に当接して、2次転写ベルト71の表面に付着したトナーや紙粉などの異物を除去するものである。
潤滑剤塗布ローラ79は、第1ブレード85などの摩耗を低減するために、2次転写ベルト71の表面に潤滑剤を塗布するものである。
第2ブレード86は、2次転写ベルト71の表面に当接して、2次転写ベルト71の表面に塗布された潤滑剤を薄層化するものである。
先に図3、図4等を用いて説明したように、画像形成装置100には、トナー像が担持される像担持体としての中間転写ベルト8に当接して転写ニップ(2次転写ニップ)を形成する転写回転体としての2次転写ベルト71が設置されている。この2次転写ベルト71(転写回転体)は、2次転写ニップに搬送されるシートPに対して中間転写ベルト8上のトナー像を転写するためのものである。
また、画像形成装置100には、2次転写ニップにおける2次転写ベルト71(転写回転体)の線速を調整する調整手段としてのモータ92が設置されている。モータ92は、回転数可変型のモータであって、制御部90による制御によって2次転写ローラ72の回転数を調整することで、2次転写ベルト71の線速(走行速度)を調整する調整手段として機能するものである。
また、本実施の形態における画像形成装置100には、先に図1を用いて説明したように、2次転写ニップでオモテ面にトナー像が転写された後のシートPのウラ面に中間転写ベルト8上のトナー像を転写するために、そのシートPを2次転写ニップに向けて搬送する両面搬送装置40が設置されている。
詳しくは、演算部91(計算手段)は、露光部7から感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの表面に向けてレーザ光Lの書込み情報(又は、露光部7に入力される画像情報)に基づいて、シートP(又は、中間転写ベルト8)上に形成される画像の画像面積率を求めるものである。例えば、シートP上に画像が形成されない場合(白紙の場合)には画像面積率が0%となり、シートP上に1色の全ベタ画像が形成される場合には画像面積率が100%となり、シートP上に2色の全ベタ画像が形成される場合には画像面積率が200%となる。
すなわち、シートPのウラ面に対する2次転写工程がおこなわれるときに、制御部90によるモータ92の制御によって、シートPのオモテ面(第1面)に既に印刷された画像の画像面積率A1と、シートPのウラ面(第2面)にこれから印刷される画像の画像面積率A2と、に基づいて、2次転写ベルト71の走行速度(2次転写ローラ72の回転数)が最適化されることになる。
詳しくは、ウラ面印刷時における2次転写工程時に、シートPの両面のそれぞれの画像面積率に基づいて、全体の画像面積率が高くてシートPにスリップが生じやすいものと判断された場合には、そのスリップによるシートPの搬送速度の低下を相殺するように、2次転写ベルト71の線速を増加することになる。
すなわち、制御部90(制御手段)は、2次転写ニップでシートPのオモテ面に中間転写ベルト8上のトナー像が転写されるときに、演算部91(計算手段)によって計算された、そのシートPのオモテ面に転写されるトナー像の画像面積率A1に基づいて、2次転写ベルト71(転写回転体)の線速が調整されるようにモータ92(調整手段)を制御している。
さらに具体的に、制御部90は、2次転写ニップでシートPのオモテ面に中間転写ベルト8上のトナー像が転写される場合に、演算部91によって計算された、そのシートPのオモテ面に転写されるトナー像の画像面積率をA1として、閾値(第1の閾値)をB1として、
A1≦B1 であるときに、「線速調整値」=「係数β」×A1
A1>B1 であるときに、「線速調整値」=「一定値N」
なる式に基づいて「線速調整値C1」を決定して、その決定した「線速調整値C1」の分(C1×R0)だけ2次転写ベルト71の線速(2次転写ローラ72の回転数R1=C1×R0+R0)が増速されるようにモータ92を制御する。
図5に示すように、まず、印刷指令が制御部90に入力されると、露光部7の情報や画像入力情報に基づいて、そのシートPのオモテ面に形成される画像の画像面積率A1が演算部91で求められて、その画像面積率A1が閾値B1以下であるかが判別される(ステップS1)。なお、本実施の形態では、閾値B1(第1の閾値)が25%に設定されている。
その結果、オモテ面の画像面積率A1が閾値B1(25%)以下でないと判別された場合、シートPのスリップが一様に生じるものとして、線速調整値C1がC1=「一定値N」×Δなる式で算出される(ステップS3)。なお、本実施の形態では、一定値N(固定値)が、0.3に設定されている。また、式中のΔは、2次転写ベルト71の線速とシートPの搬送速度との傾き(補正係数)であって、本実施の形態では1に設定されている。
これに対して、ステップS1で、オモテ面の画像面積率A1が閾値B1(25%)以下であると判別された場合、画像面積率A1が小さくなるにつれてシートPのスリップが比例的に生じにくくなるものとして、線速調整値C1がC1=「係数β」×A1×Δなる式で算出される(ステップS2)。なお、本実施の形態では、係数βは、0.012に設定されている。
そして、ステップS2又はステップS3で算出された線速調整値C1に基づいて、2次転写ローラ72の回転数R1が、R1=C1×R0+R0なる式で決定される(ステップS4)。なお、式中のR0は、2次転写ローラ72の基準となる回転数(基準値)であって、2次転写ベルト71と中間転写ベルト8との線速比が1になる回転数である。
そして、ステップS4で決定された2次転写ローラ72の回転数R1となるようにモータ92の回転数が所定のタイミングで調整制御されて(ステップS5)、その回転数でオモテ面に対する2次転写工程がおこなわれる。
これに対して、本実施の形態では、シートPのオモテ面の画像面積率に基づいて、2次転写ベルト71の線速を調整しているため、そのような不具合が生じにくくなる。
印字幅ズレは、
印字幅ズレ=「実際の印字幅」/「狙いの印字幅」×100−100
なる式で求めることができる。
図7において、印字幅ズレがマイナス側であるとき、実際の印字幅が狙いの印字幅よりも狭くなっていることになる。印字幅が狭いということは、中間転写ベルト8の線速に対してシートPの搬送速度が低くなっていることになる。
図7に示すように、オモテ面印刷時におけるオモテ面の画像面積率が0%〜25%の範囲では印字幅ズレが比例関係で大きくなっていって、画像面積率が25%を超えると印字幅ズレの大きさが一定になることがわかる。このような結果から、図5のステップS1で説明した閾値B1が25%に設定されている。また、画像面積率A1が25%を超えたときに、2次転写ベルト71の線速の増加量を一定に維持している。
詳しくは、制御部90(制御手段)は、2次転写ニップでシートPのウラ面に中間転写ベルト8上のトナー像が転写されるときに、演算部91(計算手段)によって計算された、そのシートPのオモテ面に転写されたトナー像の画像面積率A1と、そのシートPのウラ面に転写されるトナー像の画像面積率A2と、のいずれかが高い場合に、いずれも低い場合に比べて、2次転写ベルト71の線速が速くなるようにモータ92を制御する。
A2≦B1、かつ、A1≦B2 であるときに、「線速調整値C2」=「係数α」×A2
A2≦B1、かつ、A1>B2 であるときに、「線速調整値C2」=「一定値M」
A2>B1 であるときに、「線速調整値C2」=「一定値M」
なる式に基づいて「線速調整値C2」を決定して、その決定した「線速調整値C2」の分(C2×R0)だけ2次転写ベルト71の線速(2次転写ローラ72の回転数R2=C2×R0+R0)が増速されるようにモータ92を制御する。
また、本実施の形態では、第1の閾値B1と第2の閾値B2との関係が、
B1≦B2 に設定されている。
図6に示すように、まず、印刷指令が制御部90に入力されると、露光部7の情報や画像入力情報に基づいて、そのシートPのウラ面に形成される画像の画像面積率A2が演算部91で求められて、その画像面積率A2が第1の閾値B1以下であるかが判別される(ステップS10)。なお、本実施の形態では、第1の閾値B1が25%に設定されている。
その結果、ウラ面の画像面積率A2が閾値B1(25%)以下でないと判別された場合、シートPのスリップが一様に生じるものとして、線速調整値C2がC2=「一定値M」×Δなる式で算出される(ステップS13)。なお、本実施の形態では、一定値M(固定値)が、0.3に設定されている。また、式中のΔは、2次転写ベルト71の線速とシートPの搬送速度との傾き(補正係数)であって、本実施の形態では1に設定されている。
これに対して、ステップS10で、ウラ面の画像面積率A2が閾値B1(25%)以下であると判別された場合、既に求められている印刷済みのオモテ面の画像の画像面積率A1が第2の閾値B2以下であるかが判別される(ステップS11)。なお、本実施の形態では、第2の閾値B2が100%に設定されている。
その結果、オモテ面の画像面積率A2が閾値B2(100%)以下でないと判別された場合、シートPのスリップが一様に生じるものとして、線速調整値C2がC2=「一定値M」×Δなる式で算出される(ステップS13)。
これに対して、ステップS11で、オモテ面の画像面積率A1が閾値B2(100%)以下であると判別された場合、画像面積率A1が小さくなるにつれてシートPのスリップが比例的に生じにくくなるものとして、線速調整値C2がC2=「係数α」×A2×Δなる式で算出される(ステップS12)。なお、本実施の形態では、係数αは、0.012に設定されている。
そして、ステップS12又はステップS13で算出された線速調整値C2に基づいて、2次転写ローラ72の回転数R2が、R2=C2×R0+R0なる式で決定される(ステップS14)。なお、式中のR0は、2次転写ローラ72の基準となる回転数(基準値)である。
そして、ステップS14で決定された2次転写ローラ72の回転数R2となるようにモータ92の回転数が所定のタイミングで調整制御されて(ステップS15)、その回転数でウラ面に対する2次転写工程がおこなわれる。
図8に示すように、ウラ面印刷時におけるオモテ面の画像面積率が0%〜100%の範囲では印字幅ズレがほとんど生じなくて、画像面積率が100%を超えると一定のとても大きな印字幅ズレが生じることがわかる。このような結果から、図6のステップS11で説明した第2の閾値B2が100%に設定されている。また、ステップS12において、ウラ面の画像面積率A2の大きさに基づいて線速調整値C2を算出している。
これにより、2次転写ニップでシートPのウラ面に中間転写ベルト8上のトナー像が転写されるときに、シートPが大きくスリップしてトナー像が大きくズレてしまう不具合を生じにくくすることができる。
また、本実施の形態では、転写回転体として2次転写ベルト71を用いた画像形成装置100に対して、本発明を適用した。これに対して、転写回転体として2次転写ローラを用いた画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、像担持体としての中間転写ベルト8(中間転写体)と、転写回転体としての2次転写ベルト71と、を用いた画像形成装置100に対して、本発明を適用した。これに対して、中間転写ベルトや中間転写ドラムなどの中間転写体を備えず、像担持体としての感光体ドラム(感光体)と、感光体ドラムに当接して転写ニップを形成して、転写ニップに搬送されるシートに対して感光体ドラム上のトナー像を転写するための転写回転体と、を備えた装置、いわゆる直接転写方式の画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。転写回転体としては、複数のローラに支持された転写ベルトや、転写ローラなどを用いることができる。
また、本実施の形態では、カラー画像を形成する画像形成装置100に対して、本発明を適用した。これに対して、モノクロ画像のみを形成する画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
そして、そのように片面印刷モードによってウラ面印刷する場合、そのシートのオモテ面の画像面積率(シート上におけるトナー像の画像面積)は、オモテ面の画像面積率を光学的に直接検知する検知手段の検知結果に基づいて計算手段によって求めるように構成することができる。
8 中間転写ベルト(像担持体)、
40 両面搬送装置、
70 2次転写装置、
71 2次転写ベルト(転写回転体)、
72 2次転写ローラ、
80 2次転写対向ローラ(ローラ部材)、
90 制御部(制御手段)、
91 演算部(計算手段)、
92 モータ(調整手段)、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)。
Claims (8)
- トナー像が担持される像担持体と、
前記像担持体に当接して転写ニップを形成して、前記転写ニップに搬送されるシートに対して前記像担持体上のトナー像を転写するための転写回転体と、
前記転写ニップにおける前記転写回転体の線速を調整する調整手段と、
トナー像の画像面積率を計算する計算手段と、
前記転写ニップでシートのウラ面に前記像担持体上のトナー像が転写されるときに、前記計算手段によって計算された、当該シートのオモテ面に転写されたトナー像の画像面積率と、当該シートのウラ面に転写されるトナー像の画像面積率と、に基づいて、前記転写回転体の線速が調整されるように前記調整手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記転写ニップでシートのウラ面に前記像担持体上のトナー像が転写されるときに、前記計算手段によって計算された、当該シートのオモテ面に転写されたトナー像の画像面積率と、当該シートのウラ面に転写されるトナー像の画像面積率と、のいずれかが高い場合に、いずれも低い場合に比べて、前記転写回転体の線速が速くなるように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、
前記転写ニップでシートのウラ面に前記像担持体上のトナー像が転写される場合に、前記計算手段によって計算された、当該シートのオモテ面に転写されたトナー像の画像面積率をA1として、当該シートのウラ面に転写されるトナー像の画像面積率をA2として、第1の閾値をB1として、第2の閾値をB2として、
A2≦B1、かつ、A1≦B2 であるときに、「線速調整値」=「係数α」×A2
A2≦B1、かつ、A1>B2 であるときに、「線速調整値」=「一定値M」
A2>B1 であるときに、「線速調整値」=「一定値M」
なる式に基づいて「線速調整値」を決定して、その決定した「線速調整値」の分だけ前記転写回転体の線速が増速されるように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。 - B1≦B2 に設定されたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記転写ニップでシートのオモテ面に前記像担持体上のトナー像が転写されるときに、前記計算手段によって計算された、当該シートのオモテ面に転写されるトナー像の画像面積率に基づいて、前記転写回転体の線速が調整されるように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記転写ニップでシートのオモテ面に前記像担持体上のトナー像が転写されるときに、前記計算手段によって計算された、当該シートのオモテ面に転写されるトナー像の画像面積率が高い場合に、低い場合に比べて、前記転写回転体の線速が速くなるように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、
前記転写ニップでシートのオモテ面に前記像担持体上のトナー像が転写される場合に、前記計算手段によって計算された、当該シートのオモテ面に転写されるトナー像の画像面積率をA1として、閾値をB1として、
A1≦B1 であるときに、「線速調整値」=「係数β」×A1
A1>B1 であるときに、「線速調整値」=「一定値N」
なる式に基づいて「線速調整値」を決定して、その決定した「線速調整値」の分だけ前記転写回転体の線速が増速されるように前記調整手段を制御することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記転写ニップでオモテ面にトナー像が転写された後のシートのウラ面に前記像担持体上のトナー像を転写するために、当該シートを前記転写ニップに向けて搬送する両面搬送装置を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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