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JP6817581B2 - 電気錠制御システム、電気錠システム、電気錠制御システムの制御方法、及びプログラム - Google Patents

電気錠制御システム、電気錠システム、電気錠制御システムの制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、電気錠制御システム、電気錠システム、電気錠制御システムの制御方法、及びプログラムに関し、特に、建物に設けられた開閉部材を施錠又は解錠する電気錠を制御するための電気錠制御システム、電気錠システム、電気錠制御システムの制御方法、及びプログラムに関する。
従来、建物のドアの施錠及び解錠を行う電気錠システムがあった(例えば特許文献1参照)。特許文献1の電気錠システムは、ドアに設けられた主錠及び補助錠の施錠及び解錠を制御するコントローラを含む。コントローラは、電子鍵をオン状態にする起動信号を定期的に送信する。電子鍵は、起動信号を受信するとオン状態になり、コントローラへID情報を送信する。コントローラは、電子鍵からID情報を受信すると、ID情報を認証し、認証可の場合には施錠されていた主錠及び補助錠を解錠する。
特開2016−20606号公報
特許文献1の電気錠システムでは、電子鍵を持ったユーザが、コントローラからの起動信号を電子鍵が受信可能な範囲に止まっていると、電子鍵からコントローラへID情報が送信され、認証可の場合には主錠及び補助錠が解錠される。そのため、ドアの近くにいる第三者がドアを開けて建物の内部に入る可能性があった。
本開示の目的は、セキュリティ性能を向上できる電気錠制御システム、電気錠システム、電気錠制御システムの制御方法、及びプログラムを提供することにある。
本開示の一態様の電気錠制御システムは、鍵装置と無線通信する錠側通信部と、前記錠側通信部が前記鍵装置から受信した情報に基づいて、建物の開口部を開閉する開閉部材を施錠又は解錠する電気錠を制御する錠側制御部と、を備える。前記錠側制御部は、前記錠側通信部と前記鍵装置との間の通信状態に基づいて第1通信範囲において前記鍵装置の存在を検知した状態で、前記第1通信範囲よりも狭い第2通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む判定条件を満たした場合は、前記電気錠を施錠又は解錠する第1処理を行う。前記錠側制御部は、前記第1通信範囲に前記鍵装置が存在する状態で前記判定条件が成立しない状態が所定の待機時間以上継続した場合は、前記判定条件を、前記第2通信範囲よりも狭い第3通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む条件に変更する第2処理を行う。
本開示の一態様の電気錠システムは、前記電気錠制御システムと、前記錠側制御部によって制御される電気錠とを含む。
本開示の一態様の電気錠制御システムの制御方法は、第1処理と、第2処理とを含む。前記第1処理は、鍵装置との間の通信状態に基づいて第1通信範囲において前記鍵装置の存在を検知した状態で、前記第1通信範囲よりも狭い第2通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む判定条件を満たした場合は、電気錠を施錠又は解錠する処理である。前記第2処理は、前記第1通信範囲に前記鍵装置が存在する状態で前記判定条件が成立しない状態が所定の待機時間以上継続した場合に、前記判定条件を、前記第2通信範囲よりも狭い第3通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む条件に変更する処理である。
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータシステムに、第1処理と、第2処理とを実行させるためのプログラムである。前記第1処理は、鍵装置との間の通信状態に基づいて第1通信範囲において前記鍵装置の存在を検知した状態で、前記第1通信範囲よりも狭い第2通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む判定条件を満たした場合は、電気錠を施錠又は解錠する処理である。前記第2処理は、前記第1通信範囲に前記鍵装置が存在する状態で前記判定条件が成立しない状態が所定の待機時間以上継続した場合に、前記判定条件を、前記第2通信範囲よりも狭い第3通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む条件に変更する処理である。
本開示によれば、セキュリティ性能を向上できる。
図1は、本開示の一実施形態に係る電気錠制御システムを含む電気錠システムのブロック図である。 図2は、同上の電気錠システムの使用例の説明図である。 図3は、同上の電気錠システムの使用例の説明図である。 図4は、同上の電気錠制御システムの第1処理を説明するシーケンス図である。 図5は、同上の電気錠制御システムの第2処理を説明するシーケンス図である。 図6は、本開示の一実施形態の変形例4に係る電気錠制御システムの動作を説明するシーケンス図である。 図7は、同上の変形例4に係る電気錠制御システムの別の動作を説明するシーケンス図である。
(1)概要
以下、本実施形態に係る電気錠制御システムを含む電気錠システムの概要について説明する。本実施形態に係る電気錠システム10は、図1に示すように、電気錠制御システム1と、鍵装置2とを、含む。また、電気錠システム10は、電気錠制御システム1によって制御される電気錠3を、更に含む。
本実施形態に係る電気錠制御システム1は電気錠3を制御するためのシステムである。電気錠3は開閉部材5(図2及び図3参照)を施錠又は解錠する。開閉部材5は、建物4の開口部40を開閉する。開閉部材5は、建物4の内側(宅内41)と外側(宅外42)とを隔てる扉又は窓であって、例えば、玄関、勝手口等の扉(開き戸又は引き戸)、又は掃き出し窓等である。本実施形態では、開閉部材5は、玄関扉である。電気錠制御システム1及び電気錠3は、開閉部材5に設置されている。電気錠制御システム1は、鍵装置2と通信可能に構成されている。電気錠制御システム1は、鍵装置2との通信によって、開閉部材5を施錠する施錠状態と、開閉部材5を解錠する解錠状態との切り替えを電気的に行うように構成されている。
鍵装置2は、電気錠制御システム1との通信機能を有している。本実施形態では、電気錠制御システム1と鍵装置2との間の通信方式は、電波を媒体とする無線通信である。鍵装置2は、例えば電池駆動式の携帯端末装置であり、本実施形態では電気錠制御システム1の電源も電池である。本実施形態では、建物4が戸建て住宅である場合を例として説明する。したがって、ユーザ6は、建物4の住人及びその関係者のうち、鍵装置2を所有する人である。ユーザ6が複数いる場合、複数のユーザ6がそれぞれ鍵装置2を所有してもよく、その場合、電気錠システム10は複数の鍵装置2を含む。
電気錠3は、電気錠制御システム1の錠側制御部11(後述する)から出力される施錠信号又は解錠信号によって、電動で開閉部材5を施錠又は解錠する。すなわち、電気錠3は、錠側制御部11からの施錠信号又は解錠信号によって、開閉部材5を施錠する施錠状態、又は開閉部材5を解錠する解錠状態に切り替えられる。
本実施形態に係る電気錠制御システム1及び電気錠システム10では、セキュリティ性能を向上できるように、以下のように構成されている。
本実施形態に係る電気錠制御システム1は、図1に示すように、錠側通信部13と、錠側制御部11と、を備えている。
錠側通信部13は、鍵装置2と無線通信する。
錠側制御部11は、錠側通信部13が鍵装置2から受信した情報に基づいて、開閉部材5を施錠又は解錠する電気錠3を制御する。錠側制御部11は、錠側通信部13と鍵装置2との間の通信状態に基づいて所定の通信範囲A1(図2及び図3参照)において鍵装置2が存在するか否かを検知する。所定の通信範囲A1とは、例えば、錠側通信部13が鍵装置2からの受信信号強度が所定の第1閾値以上となる範囲である。本実施形態では、「第1閾値」は、電気錠制御システム1の設置場所から数m離れた位置にある鍵装置2からの受信信号強度に相当する値に設定されている。
錠側制御部11は、通信範囲A1において鍵装置2の存在を検知し、通信範囲A1で鍵装置2の存在を検知した状態で判定条件を満たした場合は第1処理を行う。「第1処理」は、電気錠3を施錠又は解錠する処理である。錠側制御部11は、通信範囲A1に鍵装置2が存在する状態で判定条件が成立しない状態が所定の待機時間T1以上継続した場合は、第1処理とは異なる所定の第2処理を行う。
ここにおいて、「待機時間T1」は、例えば1分〜5分程度であり、通信範囲A1の設定や使用環境等に応じて適宜変更が可能である。
「判定条件」は、電気錠3を施錠又は解錠するための条件である。判定条件は、例えば、鍵装置2からの受信信号強度が所定の第2閾値(しきい値)以上であるという条件を含み、本実施形態では、電気錠制御システム1の錠側操作部15(後述する)が操作されるという条件を更に含む。ここにおいて、鍵装置2は、例えば、電気錠3の施錠又は解錠を許可されている鍵装置である。
「第2閾値」は第1閾値よりも大きい値に設定されている。宅外42において開口部40の近傍には、通信範囲A1よりも狭い認証エリアA2が設定されている。認証エリアA2は、開閉部材5からの距離が約1mの範囲であり、錠側通信部13が認証エリアA2に存在する鍵装置2から受信した信号の強度は第2閾値以上になるように、第2閾値の値が設定されている。したがって、上記の判定条件は、認証エリアA2に鍵装置2が存在するという条件を含み、本実施形態では、錠側操作部15が操作されるという条件を更に含む。
「第2処理」は、電気錠3を施錠又は解錠する第1処理とは異なる処理である。第2処理は、例えば、判定条件を変更する処理である。上述のように、通信範囲A1に鍵装置2が存在する状態で判定条件が成立しない状態が所定の待機時間T1以上継続した場合は、電気錠3を施錠又は解錠する第1処理が行われないので、セキュリティ性能を向上できる。
本実施形態では、第2処理は、判定条件が成立しにくくなるように判定条件を変更する処理であり、例えば、受信信号強度のしきい値(第2閾値)を、判定条件の変更前に比べて大きい値に変更する処理である。ここで、受信信号強度のしきい値(第2閾値)を判定条件の変更前に比べて大きい値に変更すると、認証エリアA2が、変更前の範囲A21に比べて狭い範囲A22に変更される(図2及び図3参照)。以下では、第2処理を行う前(変更前)の認証エリアA2を認証エリアA21といい、第2処理を行った後(変更後)の認証エリアA2を認証エリアA22という場合もある。例えば、ユーザ6が、認証エリアA21において認証エリアA22の外側に存在する場合、第2処理によって判定条件が変更されて認証エリアA2が認証エリアA21から認証エリアA22に変更されると、判定条件は不成立になる。したがって、この状態では電気錠3が解錠されることはなく、セキュリティ性能を向上できる、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る電気錠制御システム1及び電気錠システム10の構成について説明する。
(2.1)電気錠制御システム
電気錠制御システム1は、図1に示すように、錠側制御部11と、検知部12と、錠側通信部13と、通知部14と、錠側操作部15と、錠側記憶部16と、を備えている。本実施形態では、電気錠制御システム1は、錠側制御部11、検知部12、錠側通信部13、通知部14、錠側操作部15及び錠側記憶部16が1つのケース17(図2及び図3参照)に収納されている。
検知部12は、開閉部材5(本実施形態では玄関扉)の開閉を検知する。検知部12は、玄関扉の扉枠に取り付けられるマグネットと、玄関扉が閉じられた状態でマグネットと対向するように玄関扉に配置される磁気センサと、を備えている。検知部12は、磁気センサによる磁気の検出結果に基づいて玄関扉(開閉部材5)の開閉状態を検知し、その検知結果を錠側制御部11に出力する。
錠側通信部13は、例えば、アンテナと、通信回路と、を有し、電波を媒体とする無線通信を行う。錠側通信部13は、例えばBLE[Bluetooth(登録商標) Low Energy]の規格に準拠した近距離無線通信を行うように構成されている。ここで、「BLE」とは、無線PAN(Personal Area Network)技術であるBluetooth(登録商標)の仕様における、低消費電力仕様(バージョン4.0以上)の呼称である。錠側通信部13は、錠側制御部11からの指令に従って、アドバタイズ信号(ビーコン信号)を間欠的に(例えば1秒間隔で)送信する。また、錠側通信部13は、アドバタイズ信号に応答して鍵側通信部22(後述する)から送信される応答信号を受信する。つまり、錠側通信部13は、信号の送信機能及び受信機能を有しており、鍵側通信部22との間で双方向の通信を行うように構成されている。また、錠側通信部13は、受信した無線信号(電波信号)Sig1の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を計測する機能を有している。錠側通信部13は、鍵装置2からの無線信号Sig1を受信すると、無線信号Sig1に含まれる鍵情報などの情報と、無線信号Sig1(受信信号)の受信信号強度(計測値)とを錠側制御部11に出力する。
通知部14は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等で構成される表示部と、ブザーと、を有している。通知部14は、開閉部材5が施錠されたか否かをユーザ6に通知する機能を有している。通知部14は、例えば、電気錠3の動作状態を表示部に表示させる。具体的には、通知部14は、電気錠3によって開閉部材5が施錠又は解錠されると、LEDを点灯又は点滅させる。また、通知部14は、電気錠3によって開閉部材5が施錠されていない場合に、ブザーを鳴動させる。これにより、ユーザ6は、通知部14の通知内容によって開閉部材5が施錠されたか否かを知ることができる。尚、通知部14は電気錠制御システム10に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
錠側操作部15は、ユーザ6(つまり、人)による操作入力を受け付ける機能を有している。錠側操作部15は、例えば建物4の外側(宅外42)に露出するようにケース17に設けられた押釦スイッチを含む。尚、錠側操作部15は、例えば開閉部材5(玄関扉)に備わっているドアハンドル(取っ手)に設けられてもよいし、ユーザ6がドアハンドルに触れる操作を検知するタッチセンサ等であってもよい。錠側操作部15は、ユーザ6による操作入力を受け付けると、操作入力に応じた操作信号を錠側制御部11に出力する。
錠側記憶部16は、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read-Only Memory)のような電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを備える。錠側記憶部16は、電気錠3の制御を許可された1台以上の鍵装置2の鍵情報を認証情報として記憶する。複数の鍵装置2には互いに異なる鍵情報が付与されている。このため、錠側記憶部16は、鍵装置2の識別情報と、鍵装置2に付与された鍵情報とを対応付けて記憶する。また、錠側記憶部16は、第2処理が行われる前の判定条件、第2処理が行われた後の判定条件、及び第2処理を解除するための解除条件等も予め記憶している。
錠側制御部11は、開閉部材5を施錠又は解錠する電気錠3を制御する。錠側制御部11は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、錠側制御部11は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。プロセッサが、例えばメモリ又は錠側記憶部16に記録されたプログラムを実行することにより、コンピュータシステムによって錠側制御部11の各種の機能(例えば、認証部111、判定部112等の機能)が実現される。プログラムは、マイクロコンピュータのメモリ又は錠側記憶部16に予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
認証部111は、錠側通信部13が鍵装置2から受信した鍵情報を、錠側記憶部16が記憶する認証情報と照合することにより、鍵情報を送信してきた鍵装置2が、電気錠3の制御を許可された鍵装置2であるか否かを認証する。
判定部112は、錠側通信部13が鍵装置2から受信した情報に基づいて、第1処理及び第2処理を行うか否かをそれぞれ判定する。錠側通信部13が、鍵装置2から無線信号Sig1を受信すると、鍵装置2から受信した無線信号Sig1に含まれる情報と、無線信号Sig1の強度(計測値)とを錠側制御部11に出力する。判定部112は、錠側通信部13から入力される受信信号強度と第1閾値との高低を比較する。判定部112は、受信信号強度が第1閾値以上であれば、鍵装置2が通信範囲A1に存在すると判定し、認証部111に鍵装置2の認証を行わせる。
判定部112は、通信範囲A1において鍵装置2の存在を検知した状態で判定条件を満たしたと判断すると、第1処理を実行する。すなわち、判定部112は、通信範囲A1において鍵装置2の存在を検知した状態で、所定のタイミングから所定の待機時間が経過するまでの間に、判定条件が満たされると第1処理を行う。上述のように、鍵装置2が通信範囲A1に入ると、認証部111が鍵装置2の鍵情報を認証情報と照合する処理を行うのであるが、「所定のタイミング」とは、認証部111による鍵情報の認証が成功した鍵装置2が、認証エリアA2に入ったタイミングである。つまり、判定部112が、認証部111による鍵情報の認証が成功した鍵装置2からの受信信号強度が第2閾値以上であると判断したタイミングである。認証部111による鍵情報の認証が完了する前に、鍵装置2が認証エリアA2に入った場合には、認証部111によって認証エリアA2に入った鍵装置2の鍵情報の認証が成功したタイミングが「所定のタイミング」となる。本実施形態では、「判定条件」は、鍵装置2からの受信信号強度(計測値)が第2閾値以上で、錠側操作部15が人によって操作されるという条件である。したがって、所定のタイミングから待機時間T1が経過するまでに、鍵装置2が認証エリアA2に存在する状態で、錠側操作部15が操作されると、判定部112は判定条件が成立したと判断して第1処理を実行する。
一方、所定のタイミングから待機時間T1が経過しても、錠側操作部15が操作されなかった場合、判定部112は、判定条件が成立しない状態が待機時間以上継続したと判断し、第2処理を行う。第2処理は、判定条件を変更する処理であり、例えば、第2閾値の値を判定条件の変更前よりも大きい値に変更する処理である。判定部112が第2処理を実行すると、認証エリアA2が、変更前の認証エリアA21に比べて狭い認証エリアA22に変更される。
(2.2)鍵装置
鍵装置2は、例えばスマートフォンのような携帯端末である。鍵装置2は、図1に示すように、鍵側制御部21と、鍵側通信部22と、鍵側操作部23と、鍵側記憶部24と、表示部25と、を備えている。
鍵側制御部21は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、鍵側制御部21は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが鍵側制御部21として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
鍵側通信部22は、例えば、アンテナと、通信回路と、を有している。鍵側通信部22は、錠側通信部13との間で、例えばBLEの規格に準拠した近距離無線通信を行うように構成されている。鍵側通信部22は、鍵側制御部21からの指令に従って、応答信号を送信する。また、鍵側通信部22は、錠側通信部13から送信されるアドバタイズ信号を受信する。鍵側通信部22は、アドバタイズ信号を受信すると、アドバタイズ信号を受信したことを通知する応答信号を電気錠制御システム1に送信する。つまり、鍵側通信部22は、信号の送信機能及び受信機能を有しており、錠側通信部13との間で双方向の通信を行うように構成されている。鍵装置2からの応答信号を電気錠制御システム1の錠側通信部13が受信することにより、鍵装置2の状態を確認する接続処理を行うための通信が電気錠制御システム1と鍵装置2との間で開始される。
鍵側操作部23は、ユーザ6による操作入力を受け付ける機能を有している。鍵側操作部23は、例えば鍵装置2のケースに設けられた押釦スイッチで構成されていてもよいし、鍵装置2のケースに設けられたレバーで構成されていてもよい。本実施形態では、鍵側操作部23は、表示部25を構成するディスプレイ装置に設けられたタッチパネルを有している。タッチパネルは、静電容量方式、感圧式などのタッチセンサを有する。ユーザ6が表示部25のディスプレイ装置に触れる操作(タップ操作、スワイプ操作等)を行うと、鍵側操作部23は、操作に応じた信号を鍵側制御部21に出力する。
鍵側記憶部24は、例えばEEPROMのような電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを備える。鍵側記憶部24は、鍵装置2に割り当てられた個別の識別情報、及び電気錠制御システム1から付与された鍵情報等を記憶する。また、鍵側記憶部24には、鍵装置2のコンピュータが実行するプログラムが記憶されている。このプログラムは、予めメモリに記憶されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。本実施形態のように、鍵装置2がスマートフォンであれば、鍵側記憶部24には、ユーザ6が任意にインストールしたアプリケーションが記憶されていてもよい。
表示部25は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の薄型ディスプレイ装置である。表示部25は、鍵側制御部21によって表示内容が制御される。
本実施形態では、鍵装置2が、例えばスマートフォンのような携帯端末である場合について説明するが、鍵装置2は他の構成であってもよい。例えば、鍵装置2は、コンピュータを電気錠制御システム1の鍵として動作させるためのプログラム(アプリケーション)を実行可能な携帯端末であれば、タブレット型のコンピュータ等であってもよい。また、鍵装置2は、電気錠制御システム1に用いられる専用のリモコン装置でもよく、例えばユーザ6が所持する鞄などに収納又は取付可能な電子タグ等であってもよい。鍵装置2が電子タグ等の専用のリモコン装置である場合、鍵側操作部23は押釦スイッチ等で構成されていればよく、表示部25はLED等で構成されていればよい。
(2.3)電気錠
電気錠3は、開閉部材5(ここでは、玄関扉)を解錠及び施錠する。電気錠3は、デッドボルトと、駆動部と、駆動回路と、を有している。駆動回路は、錠側制御部11から出力される制御信号(解錠信号又は施錠信号)に応じて駆動信号を作成し、この駆動信号を駆動部に出力する。駆動部は、電動モータと、電動モータの駆動力をデッドボルトに伝達する伝達機構と、を備えている。駆動部は、駆動回路から入力される駆動信号に従って駆動モータを駆動する。駆動モータの駆動力が伝達機構を介してデッドボルトに伝達されることによって、デッドボルトが施錠位置又は解錠位置に移動する。ここで、デッドボルトが施錠位置に移動した状態では、デッドボルトの少なくとも一部が、開閉部材5を支持する扉枠に設けられたボルト穴に挿入されており、この状態では開閉部材5が閉じた状態で保持される。つまり、開閉部材5が施錠された状態となる。デッドボルトが解錠位置に移動した状態では、デッドボルトの全体がボルト穴の外に出ており、この状態では開閉部材5の開閉が可能になる。つまり、開閉部材5が解錠された状態となる。
(3)動作
まず、電気錠制御システム1が行う第1処理について図4を参照して説明する。
電気錠制御システム1では、錠側通信部13がアドバタイズ信号を定期的(例えば、1秒ごと)に送信している(S1)。
鍵装置2を携帯するユーザ6が、宅外42から宅内41に入るために建物4の開口部40に近付いた場合を想定する。宅外42において鍵装置2を携帯するユーザ6が建物4の開口部40に近づき、鍵装置2が錠側通信部13からのアドバタイズ信号を受信すると、鍵装置2はアドバタイズ信号に対する応答信号を錠側通信部13に送信する(S2)。
錠側制御部11は、錠側通信部13での受信信号強度(計測値)と第1閾値との大小を比較し、受信信号強度が第1閾値以上であれば、鍵装置2が通信範囲A1内に存在すると判定(検知)する(S3)。
錠側制御部11は、通信範囲A1に存在する鍵装置2を検知すると、鍵装置2の状態を監視するために錠側通信部13と鍵装置2との間で定期的(例えば、0.1秒ごと)に通信を行わせる(S4:監視処理)。
錠側制御部11は、鍵装置2との通信を開始すると、鍵装置2の認証処理を行う(S5)。錠側制御部11は、錠側通信部13から鍵装置2に鍵情報の送信を要求し、錠側通信部13が鍵装置2から送信された鍵情報を受信すると、鍵情報を錠側記憶部16が記憶する認証情報と照合する。錠側制御部11は、鍵情報が認証情報と一致すれば(つまり、鍵情報の認証が成功すると)、電気錠3の制御を許可された鍵装置2であると判断し、鍵情報が認証情報と一致しなければ、電気錠3の制御を許可していない鍵装置2であると判断する。
鍵情報の認証が成功した場合、錠側制御部11は、錠側通信部13と鍵装置2との間で定期的な通信を行わせ、鍵装置2からの受信信号強度が第2閾値以上になると、鍵装置2が認証エリアA2に存在すると判断する(S6)。
そして、鍵装置2が認証エリアA2に存在すると錠側制御部11が判断したタイミングから所定の待機時間T1が経過するまでの間に、ユーザ6が錠側操作部15を操作すると、錠側操作部15から錠側制御部11に操作信号が出力される(S7)。錠側制御部11は、待機時間T1が経過するまでに錠側操作部15から操作信号が入力されると、判定条件が成立したと判断し(S8)、電気錠3に解錠信号を出力する(S9)。電気錠3は、錠側制御部11から解錠信号が入力されると開閉部材5を解錠する(S10)。つまり、錠側制御部11は、開閉部材5を解錠する第1処理を行う。これにより、鍵装置2を携帯するユーザ6は開閉部材5を開けて宅内41に入ることができる。なお、錠側制御部11は、電気錠3を解錠させた後、一定時間が経過すると、電気錠3に施錠信号を出力して電気錠3を施錠すればよい。
次に、電気錠制御システム1が行う第2処理について図5を参照して説明する。
電気錠制御システム1では、錠側通信部13がアドバタイズ信号を定期的に送信している(S11)。
鍵装置2を携帯するユーザ6が、宅外42から宅内41に入るために建物4の開口部40に近付いた場合を想定する。宅外42において鍵装置2を携帯するユーザ6が建物4の開口部40に近づき、鍵装置2が錠側通信部13からのアドバタイズ信号を受信すると、鍵装置2はアドバタイズ信号に対する応答信号を錠側通信部13に送信する(S12)。
錠側制御部11は、錠側通信部13での受信信号強度と第1閾値との大小を比較し、受信信号強度が第1閾値以上であれば、鍵装置2が通信範囲A1内に存在すると判定(検知)する(S13)。
錠側制御部11は、通信範囲A1に存在する鍵装置2を検知すると、鍵装置2の状態を監視するために錠側通信部13と鍵装置2との間で定期的に通信を行わせる(S14:監視処理)。
錠側制御部11は、鍵装置2との通信を開始すると、鍵装置2の認証処理を行う(S15)。錠側制御部11は、錠側通信部13から鍵装置2に鍵情報の送信を要求し、錠側通信部13が鍵装置2から送信された鍵情報を受信すると、鍵情報を錠側記憶部16が記憶する認証情報と照合する。
鍵情報の認証が成功した場合、錠側制御部11は、錠側通信部13と鍵装置2との間で定期的な通信を行わせ、鍵装置2からの受信信号強度が第2閾値以上になると、鍵装置2が認証エリアA2(A21)に存在すると判断する(S16)。
ここで、鍵装置2が認証エリアA21に存在すると判断されたタイミングから待機時間T1が経過するまでに、錠側操作部15が操作されなかった場合、つまり判定条件が成立しない状態が待機時間T1以上経過すると、錠側制御部11は第2処理を行う(S17)。ここで、第2処理は、判定条件を変更する処理であり、第2閾値を変更前よりも大きい値に設定することで、認証エリアA2を変更前の認証エリアA21に比べて狭い認証エリアA22に変更する。錠側制御部11は、第2処理を行うと、変更後の判定条件に基づいて施錠又は解錠の判定を行う。
例えば、鍵装置2を携帯するユーザ6が、認証エリアA21において認証エリアA22の外側で停止している場合、ユーザ6は変更後の認証エリアA22の外側に位置するため、この状態では第三者によって錠側操作部15が操作されても、判定条件は成立しない。したがって、電気錠3の解錠を許可されていない第三者によって電気錠3が解錠される可能性が減り、セキュリティ性能を向上することができる。
その後、鍵装置2を携帯するユーザ6が、認証エリアA22に移動すると、錠側制御部11は、鍵装置2からの受信信号強度をもとに、電気錠3の施錠又は解錠を許可された鍵装置2が認証エリアA22に存在すると判断する(S18)。この状態で、ユーザ6が錠側操作部15を操作すると(S19)、錠側操作部15から錠側制御部11に操作信号が出力される。錠側制御部11は、錠側操作部15から操作信号が入力されると、判定条件が満たされたと判断し(S20)、電気錠3に解錠信号を出力する(S21)。電気錠3は、錠側制御部11から解錠信号が入力されると開閉部材5を解錠する(S22)。つまり、錠側制御部11は、開閉部材5を解錠する第1処理を行う。これにより、鍵装置2を携帯するユーザ6は開閉部材5を開けて宅内41に入ることができる。なお、錠側制御部11は、電気錠3を解錠させた後、一定時間が経過すると、電気錠3に施錠信号を出力して電気錠3を施錠すればよい。
このように、電気錠制御システム1は、第2処理を行って判定条件を変更した後も、変更後の判定条件にしたがって第1処理を行うか否かを判定している。したがって、第2処理によって判定条件が変更された後も、鍵装置2を用いて電気錠3を解錠又は制御することができ、電気錠制御システム1の使用性を保ちつつ、セキュリティ性能を向上できる。
また、錠側制御部11は、第2処理を行った後に鍵装置2の鍵情報に基づく認証処理が成功して電気錠3の解錠が完了すると、所定の解除条件が満たされたと判断して、第2処理を解除し、第2処理を行う前の状態に戻す(S23)。すなわち、錠側制御部11は、判定条件を、第2処理によって変更する前の判定条件に戻しており、第2閾値を変更前の値に戻している。これにより、認証エリアA2は、変更後の認証エリアA22から、認証エリアA21になり、認証エリアA2が制限されている状態が継続しないので、電気錠制御システム1の使い勝手が向上する。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、電気錠制御システム1と同様の機能は、電気錠制御システム1の制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る制御方法は、第1処理と、第2処理と、を含む。また、一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第1処理と、第2処理と、を実行させるためのプログラムである。第1処理は、鍵装置2との間の通信状態に基づいて所定の通信範囲A1において鍵装置2の存在を検知した状態で判定条件を満たした場合は、電気錠3を施錠又は解錠する処理である(図4のステップS8)。第2処理は、通信範囲A1において鍵装置2の存在を検知したタイミングから待機時間T1が経過するまでの間に判定条件が成立しない場合に行う、第1処理とは異なる所定の処理である(図5のステップS15)。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)変形例1
上述の実施形態では、判定部112の判定処理において用いられる受信信号強度が鍵装置2からの無線信号Sig1の受信信号強度である場合を例として説明したが、電気錠制御システム1からの無線信号の受信信号強度であってもよい。この場合、電気錠制御システム1からの無線信号の受信信号強度を鍵装置2で計測し、その計測結果を鍵装置2から電気錠制御システム1に送信する。そして、電気錠制御システム1の判定部112は、鍵装置2で受信された受信信号の受信信号強度(計測値)に基づいて判定処理を行う。
また、鍵装置2に判定部が設けられていてもよい。この場合、判定部の判定処理において用いられる受信信号強度は、鍵装置2から電気錠制御システム1への無線信号Sig1の受信信号強度であってもよいし、電気錠制御システム1から鍵装置2への無線信号の受信信号強度であってもよい。鍵装置2から電気錠制御システム1への無線信号Sig1の場合には、無線信号Sig1の受信信号強度を電気錠制御システム1で計測し、その計測結果を電気錠制御システム1から鍵装置2に送信する。また、電気錠制御システム1から鍵装置2への無線信号の場合には、無線信号の受信信号強度を鍵装置2で計測する。そして、鍵装置2の判定部が、取得した受信信号強度に基づいて判定処理を行えばよい。
(4.2)変形例2
第2処理は、受信信号強度のしきい値である第2閾値を変更する処理であったが、例えば、錠側通信部13又は鍵側通信部22の感度を変更することで、認証エリアA2を変更する処理でもよい。錠側制御部11が、鍵装置2の鍵側通信部22の感度を変更する場合、錠側通信部13から鍵装置2に感度を低下させる制御信号を送信して、鍵装置2で受信感度を変更させればよい。
また、第2処理は、鍵装置2が存在するか否かを検知するための検知条件を変更する処理でもよい。例えば、第2処理は、第1閾値の値を大きくしたり、アドバタイズ信号の送信出力を低下させたりすることで、鍵装置2が存在するか否かを検知する範囲(通信範囲A1)を変更前に比べて狭くする処理でもよい。
また、第2処理は、錠側通信部13が通信範囲A1に存在する鍵装置2と通信する時間間隔を変更する処理でもよい。例えば、第2処理は、通信の時間間隔を変更前に比べて長い時間間隔(例えば1秒間隔)に変更してもよく、単位時間当たりの通信回数(頻度)が減少する。このように、錠側通信部13と鍵装置2との間の通信回数が減少するので、電気錠制御システム1及び鍵装置2での消費電力を低減できる。
(4.3)変形例3
第2処理を解除する解除条件は、鍵装置2の鍵情報に基づく認証処理が成功して電気錠3の解錠が完了するという条件であるが、鍵装置2の鍵情報に基づく認証処理が成功して電気錠3の施錠が完了するという条件でもよい。
ここで、電気錠制御システム1が複数の鍵装置2を備える場合、第2処理を解除する解除条件は、第2処理が行われる原因となった鍵装置2を用いて電気錠3の施錠又は解錠が完了するという条件でもよい。この場合、他の鍵装置2では第2処理を解除できないので、セキュリティ性能を向上できる。
また、第2処理を解除する解除条件は、複数の鍵装置2のいずれかで、電気錠3の施錠又は解錠が完了するという条件でもよい。この場合、いずれの鍵装置2でも第2処理を解除できるので、使い勝手が向上する。
また、第2処理を解除する解除条件は、鍵装置2と錠側通信部13との通信状態が変化するという条件でもよい。例えば、解除条件は、錠側通信部13が鍵装置2から受信した受信信号強度が第1閾値を下回るという条件、つまり鍵装置2が通信範囲A1の外に出るという条件でもよい。
また、解除条件は、錠側通信部13が鍵装置2と通信できなくなるという条件、例えば鍵装置2が錠側通信部13からのアドバタイズ信号を受信できない距離に移動したという条件でもよい。
また、解除条件によって全ての鍵装置2について第2処理が解除されてもよいし、特定の鍵装置2のみ第2処理が解除されてもよい。例えば、解除条件が電気錠3の施錠又は解錠が完了するという条件の場合、錠側制御部11は、認証エリアA2内にある全ての鍵装置2について第2処理を解除する。また、解除条件が、鍵装置2が通信範囲A1の外に出るという条件の場合、錠側制御部11は、通信範囲A1の外に出た鍵装置2のみ第2処理を解除する。この場合、通信エリアA1に他の鍵装置2が存在する場合、錠側制御部11は、通信エリアA1にある他の鍵装置2については第2処理を解除しない。
(4.4)変形例4
上記実施形態では、電気錠システム10の錠側記憶部16に、第2処理が行われる前の判定条件と、第2処理が行われた後の判定条件と、解除条件とが予め記憶されているが、鍵装置2から判定条件及び解除条件を設定してもよい。
以下では、鍵装置2を携帯するユーザ6が、宅外42において電気錠制御システム1の設置場所に移動し、鍵装置2を用いて判定条件を設定する動作を図6に基づいて説明する。
電気錠制御システム1では、錠側通信部13がアドバタイズ信号を定期的に送信しており(S31)、鍵装置2が錠側通信部13からのアドバタイズ信号を受信すると、鍵装置2はアドバタイズ信号に対する応答信号を錠側通信部13に送信する(S32)。
錠側制御部11は、錠側通信部13が受信した受信信号の受信信号強度(計測値)と第1閾値との大小を比較し、受信信号強度が第1閾値以上であれば、鍵装置2が通信範囲A1内に存在すると判定(検知)する。
錠側制御部11は、通信範囲A1に存在する鍵装置2を検知すると、鍵装置2の状態を監視するために錠側通信部13と鍵装置2との間で定期的に通信を行わせる(S33:監視処理)。
錠側制御部11は、鍵装置2との通信を開始すると、鍵装置2の認証処理を行う(S34)。錠側制御部11は、錠側通信部13から鍵装置2に鍵情報の送信を要求し、錠側通信部13が鍵装置2から送信された鍵情報を受信すると、鍵情報を錠側記憶部16が記憶する認証情報と照合する。ここで、鍵装置2の鍵情報の認証に成功した場合、鍵装置2を用いた判定条件及び解除条件を設定が可能になる。
鍵装置2を携帯するユーザ6が、鍵装置2から判定条件及び解除条件を設定する場合、ユーザ6は、例えば、鍵装置2にインストールされた電気錠3を制御するためのアプリケーションを起動させる。ユーザ6が、鍵側操作部23を用いて判定条件を設定する操作を行うと、判定条件の設定情報が鍵装置2から電気錠制御システム1に送信される(S35)。ここにおいて、鍵装置2にインストールされた電気錠3を制御するためのアプリケーションが起動されるタイミングは、ユーザ6が判定条件を設定する操作を行うタイミングに限定されない。電気錠3を制御するためのアプリケーションは、ユーザ6が判定条件を設定する操作を行う以前のタイミングで自動的に起動されていてもよいし、バックグランドで動いていてもよい。尚、鍵情報の認証が失敗した場合は、鍵装置2が、鍵情報の認証に失敗しており、判定条件の設定ができない旨を表示部25に表示し、判定条件の設定情報を送信しない。
錠側通信部13が鍵装置2から送信された判定条件の設定情報を受信すると、錠側制御部11に判定条件の変更情報を出力する。錠側制御部11は、鍵情報の認証が成功した鍵装置2から判定条件の設定情報を受信すると、判定条件の設定情報に基づき、判定条件の設定内容を錠側記憶部16に記憶させる(S36)。
これにより、ユーザ6は、鍵装置2を用いて判定条件を設定できるから、ユーザ6の使い勝手に合わせて判定条件を設定でき、使用性が向上する。同様に、ユーザ6は、鍵装置2を用いて解除条件を設定できるから、ユーザ6の使い勝手に合わせて解除条件を設定できる。
また、電気錠制御システム1が複数の鍵装置2を有する場合、複数の鍵装置2のそれぞれで互いに異なる判定条件、解除条件を設定してもよい。
ここで、2つの鍵装置2(2A,2B)を用いて判定条件を設定する動作を図7に基づいて説明する。
鍵装置2Aを携帯するユーザ6が、鍵装置2Aを用いて電気錠制御システム1の判定条件又は解除条件を設定する場合、鍵装置2Aを携帯して電気錠制御システム1の近くに移動する。鍵装置2Aを携帯するユーザ6が通信範囲A1に入ると、鍵装置2Aが、電気錠制御システム1から送信されるアドバタイズ信号を受信し(S41)、アドバタイズ信号に対する応答信号を錠側通信部13に送信する(S42)。
錠側制御部11は、鍵装置2Aからの応答信号を受信すると、通信範囲A1内に存在する鍵装置2Aと定期的に通信を行う監視処理を行う(S43)。
錠側制御部11は、鍵装置2Aとの通信を開始すると、鍵装置2Aの認証処理を行う(S44)。錠側制御部11は、錠側通信部13から鍵装置2Aに鍵情報の送信を要求し、錠側通信部13が鍵装置2Aから送信された鍵情報を受信すると、鍵情報を錠側記憶部16が記憶する認証情報と照合する。ここで、鍵装置2Aの鍵情報の認証に成功した場合、鍵装置2Aを用いた判定条件及び解除条件を設定が可能になる。
鍵装置2Aを携帯するユーザ6が、鍵装置2Aから判定条件及び解除条件を設定する場合、鍵装置2Aにインストールされた電気錠3を制御するためのアプリケーションを起動させる。ユーザ6が、鍵側操作部23を用いて判定条件を設定する操作を行うと(S45)、判定条件の設定情報が鍵装置2Aから電気錠制御システム1に送信される(S46)。ここにおいて、鍵装置2Aにインストールされた電気錠3を制御するためのアプリケーションが起動されるタイミングは、ユーザ6が判定条件を設定する操作を行うタイミングに限定されない。電気錠3を制御するためのアプリケーションは、ユーザ6が判定条件を設定する操作を行う以前のタイミングで自動的に起動されていてもよいし、バックグランドで動いていてもよい。尚、鍵情報の認証が失敗した場合は、鍵装置2Aが、鍵情報の認証に失敗し判定条件の設定ができない旨を表示部25に表示し、判定条件の設定情報を送信しない。
錠側通信部13が鍵装置2Aから送信された判定条件の設定情報を受信すると、錠側制御部11に判定条件の変更情報を出力する。錠側制御部11は、鍵情報の認証が成功した鍵装置2Aから判定条件の設定情報を受信すると、判定条件の設定情報に基づき、判定条件の設定内容を錠側記憶部16に記憶させる(S47)。
次に、鍵装置2Bを携帯するユーザ6が、鍵装置2Bを用いて電気錠制御システム1の判定条件又は解除条件を設定する場合、鍵装置2Bを携帯して電気錠制御システム1の近くに移動する。鍵装置2Bを携帯するユーザ6が通信範囲A1に入ると、鍵装置2Bが、電気錠制御システム1から送信されるアドバタイズ信号を受信し(S48)、アドバタイズ信号に対する応答信号を錠側通信部13に送信する(S49)。
錠側制御部11は、鍵装置2Bからの応答信号を受信すると、通信範囲A1内に存在する鍵装置2Bと定期的に通信を行う監視処理を行う(S50)。
錠側制御部11は、鍵装置2Bとの通信を開始すると、鍵装置2Bの認証処理を行う(S51)。錠側制御部11は、錠側通信部13から鍵装置2Bに鍵情報の送信を要求し、錠側通信部13が鍵装置2Bから送信された鍵情報を受信すると、鍵情報を錠側記憶部16が記憶する認証情報と照合する。ここで、鍵装置2Bの鍵情報の認証に成功した場合、鍵装置2Bを用いた判定条件及び解除条件を設定が可能になる。
鍵装置2Bを携帯するユーザ6が、鍵装置2Bから判定条件及び解除条件を設定する場合、鍵装置2Bにインストールされた電気錠3を制御するためのアプリケーションを起動させる。ユーザ6が、鍵側操作部23を用いて判定条件を設定する操作を行うと(S52)、判定条件の設定情報が鍵装置2Bから電気錠制御システム1に送信される(S53)。ここにおいて、鍵装置2Bにインストールされた電気錠3を制御するためのアプリケーションが起動されるタイミングは、ユーザ6が判定条件を設定する操作を行うタイミングに限定されない。電気錠3を制御するためのアプリケーションは、ユーザ6が判定条件を設定する操作を行う以前のタイミングで自動的に起動されていてもよいし、バックグランドで動いていてもよい。尚、鍵情報の認証が失敗した場合は、鍵装置2Bが、鍵情報の認証に失敗し判定条件の設定ができない旨を表示部25に表示し、判定条件の設定情報を送信しない。
錠側通信部13が鍵装置2Bから送信された判定条件の設定情報を受信すると、錠側制御部11に判定条件の変更情報を出力する。錠側制御部11は、鍵情報の認証が成功した鍵装置2Bから判定条件の設定情報を受信すると、判定条件の設定情報に基づき、判定条件の設定内容を錠側記憶部16に記憶させる(S54)。
これにより、電気錠制御システム1の錠側記憶部16には、鍵装置2A,2Bのそれぞれで判定条件が設定されるから、錠側制御部11は、鍵装置2A,2Bのそれぞれで設定された判定条件を用いて第1処理及び第2処理を行うか否かを判定することができる。ユーザ6は、鍵装置2A,2Bを用いて鍵装置2A,2Bのそれぞれに対応する判定条件を設定できるから、ユーザ6の使い勝手に合わせて判定条件を設定でき、使用性が向上する。同様に、ユーザ6は、鍵装置2A,2Bを用いて鍵装置2A,2Bのそれぞれに対応する解除条件を設定できるから、ユーザ6の使い勝手に合わせて解除条件を設定でき、使用性が向上する。
また、1つの建物4に開口部40が複数あり、複数の開口部40にそれぞれ電気錠制御システム1が設けられている場合、ユーザ6は、鍵装置2を用いて複数の電気錠制御システム1のそれぞれに判定条件を設定してもよい。この場合、ユーザ6は、複数の電気錠制御システム1に共通の判定条件を設定してもよいし、複数の電気錠制御システム1のそれぞれで互いに異なる判定条件を設定してもよい。
また、複数ある鍵装置2のうち1以上の鍵装置2に、判定条件を設定できる設定権限を持たせ、設定権限を有する鍵装置2のみが電気錠制御システム1に判定条件を設定できるようにしてもよい。
(4.5)その他の変形例
以下、その他の変形例について列挙する。
本開示における電気錠制御システム1の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における電気錠制御システム1又は制御方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
上述の実施形態では、錠側制御部11が1つの回路で実現されているが、2つ以上の回路で実現されていてもよい。例えば、錠側制御部11の機能が、2つ以上の回路に分散して設けられていてもよい。また、例えば、錠側制御部11の機能が、1つのケースに収まる1つの装置に設けられていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。更に、錠側制御部11の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されていてもよい。
上述の実施形態では、錠側制御部11、錠側通信部13、及び錠側操作部15が1つのケース17に収納されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、錠側制御部11、錠側通信部13、及び錠側操作部15は、2つ以上のケース17に分散して収納されていてもよい。
上述の実施形態では、電気錠制御システム1が通知部14を備えているが、鍵装置2が通知部を備えていてもよい。この場合には、ユーザ6が鍵装置2を所持していることが前提になるが、電気錠3によって開閉部材5が施錠されていることを鍵装置2の通知部にてユーザ6に通知することができる。通知部による通知方法は、例えば開閉部材5が施錠された旨の表示を鍵装置2の表示部25に表示させてもよいし、開閉部材5が施錠された旨の音声メッセージを鍵装置2のスピーカ等から出力させてもよい。もちろん、開閉部材5が施錠された旨を鍵装置2のブザー等で通知してもよい。
上述の実施形態では、鍵装置2は、開閉部材5の解錠操作及び施錠操作の両方を行うことができるが、他の構成であってもよい。例えば、鍵装置2は、開閉部材5の解錠操作だけを行う構成であってもよい。すなわち、鍵装置2は、開閉部材5の施錠操作及び解錠操作のうち少なくとも解錠操作を行うように構成されていればよい。
上述の実施形態では、開閉部材5は、建物4の内側(宅内41)と外側(宅外42)とを隔てる扉(開き戸又は引戸)又は窓であるが、建物4の一部の区画の内側と外側とを隔てる扉であってもよい。例えば、建物4が複数の住戸を有する集合住宅、複数の店舗を有するテナントビル、及び複数の事務所を有するオフィスビルであれば、個々の区画(住戸、店舗、事務所)の内側と外側とを隔てる扉が開閉部材5となる。
上述の実施形態では、電気錠システム10は戸建て住宅に適用されているが、例えば集合住宅の各住戸に適用されてもよい。また、電気錠システム10は、集合住宅の共用部玄関に適用されてもよいし、事務所、店舗、工場などの非住宅用の建物4に適用されてもよい。
(まとめ)
以上述べた実施形態から明らかなように、第1の態様の電気錠制御システム(1)は、鍵装置(2)と無線通信する錠側通信部(13)と、錠側通信部(13)が鍵装置(2)から受信した情報に基づいて電気錠(3)を制御する錠側制御部(11)と、を備える。
電気錠(3)は、建物(4)の開口部(40)を開閉する開閉部材(5)を施錠又は解錠する。錠側制御部(11)は、錠側通信部(13)と鍵装置(2)との間の通信状態に基づいて所定の通信範囲(A1)において鍵装置(2)の存在を検知した状態で判定条件を満たした場合は、電気錠(3)を施錠又は解錠する第1処理を行う。錠側制御部(11)は、通信範囲(A1)に鍵装置(2)が存在する状態で判定条件が成立しない状態が所定の待機時間(T1)以上継続した場合、第1処理とは異なる所定の第2処理を行う。
これにより、鍵装置(2)の存在を検知したタイミングから待機時間(T1)が経過するまでの間に判定条件が成立しない場合は、電気錠(3)を施錠又は解錠する第1処理が行われないので、セキュリティ性能を向上できる。
第2の態様の電気錠制御システム(1)では、第1の態様において、判定条件は、受信信号強度が所定のしきい値以上であることを含む。受信信号強度は、錠側通信部(13)が鍵装置(2)から受信する信号の受信信号強度と、鍵装置(2)が錠側通信部(13)から受信する信号の受信信号強度との少なくとも一方である。
これにより、受信信号強度がしきい値以上となる範囲の外側に鍵装置(2)が存在する場合には判定条件が成立しないので、セキュリティ性能を向上できる。
第3の態様の電気錠制御システム(1)では、第1又は第2の態様において、第2処理は、判定条件を変更する変更処理を含む。
これにより、鍵装置(2)の存在を検知したタイミングから待機時間(T1)が経過するまでの間に判定条件が成立しない場合は、第1処理を行うか否かを判定する判定条件が変更されるので、判定条件の変更によってセキュリティ性能の向上を図ることができる。また、変更後の判定条件が満たされると、錠側制御部(11)は電気錠(3)を施錠又は解錠する第1処理を行うので、電気錠制御システム(1)の使い勝手が損なわれることはなく、使用性を保ちつつセキュリティ性能を向上できる。
第4の態様の電気錠制御システム(1)では、第1〜第3のいずれかの態様において、第2処理は、鍵装置(2)が存在するか否かを検知するための検知条件を変更する処理を含む。
これにより、鍵装置(2)の存在を検知したタイミングから待機時間(T1)が経過するまでの間に判定条件が成立しない場合は、検知条件が変更されるので、検知条件の変更によって通信範囲(A1)を変更することができる。
第5の態様の電気錠制御システム(1)では、第1〜第4のいずれかの態様において、第2処理は、錠側通信部(13)が通信範囲(A1)に存在する鍵装置(2)と通信する時間間隔を変更する処理を含む。
これにより、鍵装置(2)の存在を検知したタイミングから待機時間(T1)が経過するまでの間に判定条件が成立しない場合は、錠側通信部(13)が通信範囲(A1)に存在する鍵装置(2)と通信する時間間隔を変更することができる。例えば、通信の時間間隔を長くすれば、錠側通信部(13)と鍵装置(2)との間の単位時間当たりの通信回数が減少するので、錠側通信部(13)及び鍵装置(2)での消費電力を低減できる。
第6の態様の電気錠制御システム(1)では、第1〜第5のいずれかの態様において、錠側制御部(11)は、所定の解除条件を満たした場合に、第2処理を行う前の状態に戻す。
これにより、錠側制御部(11)は、解除条件が満たされると、第2処理を行う前の状態に戻すことができるので、電気錠制御システム(1)の使い勝手が向上する。
第7の態様の電気錠制御システム(1)では、第6の態様において、解除条件は、電気錠(3)の施錠又は解錠が完了することと、鍵装置(2)と錠側通信部(13)との通信状態が変化することとの少なくとも一方を含む。
これにより、電気錠(3)の施錠又は解錠が完了するか、又は鍵装置(2)と錠側通信部(13)との通信状態が変化すると、錠側制御部(11)は第2処理を行う前の状態に戻すので、電気錠制御システム(1)の使い勝手が向上する。
第8の態様の電気錠制御システム(1)では、第1〜第7のいずれかの態様において、錠側制御部(11)は、錠側通信部(13)が鍵装置(2)から受信した設定情報をもとに判定条件を設定する。
これにより、ユーザ(6)は鍵装置(2)を用いて判定条件を設定できる。
第9の態様の電気錠制御システム(1)では、第8の態様において、鍵装置(2)が複数あり、錠側制御部(11)は、複数の鍵装置(2)のそれぞれについて判定条件を設定する。
これにより、電気錠制御システム(1)において複数の鍵装置(2)が使用される場合は、複数の鍵装置(2)のそれぞれで判定条件を設定できるので、電気錠制御システム(1)の使い勝手が向上する。
第10の態様の電気錠システム(10)は、第1〜第9のいずれかの態様の電気錠制御システム(1)と、錠側制御部(11)によって制御される電気錠(3)とを含む。
これにより、セキュリティ性能を向上できる電気錠システム(10)を実現できる。
第11の態様の電気錠システム(10)は、第10の態様の電気錠システム(10)において、電気錠(3)を解錠又は施錠するための鍵装置(2)を更に備える。
これにより、セキュリティ性能を向上できる電気錠システム(10)を実現できる。
第12の態様の電気錠制御システム(1)の制御方法は、第1処理と、第2処理とを含む。第1処理は、鍵装置(2)との間の通信状態に基づいて所定の通信範囲(A1)において鍵装置(2)の存在を検知した状態で判定条件を満たした場合は、電気錠(3)を施錠又は解錠する処理である。第2処理は、通信範囲(A1)に鍵装置(2)が存在する状態で判定条件が成立しない状態が所定の待機時間(T1)以上継続した場合に行う、第1処理とは異なる所定の処理である。
これにより、セキュリティ性能を向上できる。
第13の態様のプログラムは、コンピュータシステムに、第1処理と、第2処理と、を実行させるためのプログラムである。第1処理は、鍵装置(2)との間の通信状態に基づいて所定の通信範囲(A1)において鍵装置(2)の存在を検知した状態で判定条件を満たした場合は、電気錠(3)を施錠又は解錠する処理である。第2処理は、通信範囲(A1)に鍵装置(2)が存在する状態で判定条件が成立しない状態が所定の待機時間(T1)以上継続した場合に行う、第1処理とは異なる所定の処理である。
これにより、セキュリティ性能を向上できる。
第2〜第9の態様に係る構成については、電気錠制御システム(1)の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。第11の態様に係る構成については、電気錠システム(10)の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 電気錠制御システム
2,2A,2B 鍵装置
3 電気錠
4 建物
5 開閉部材
10 電気錠システム
11 錠側制御部
13 錠側通信部
40 開口部
A1 通信範囲
A2,A21,A22 認証エリア

Claims (12)

  1. 鍵装置と無線通信する錠側通信部と、
    前記錠側通信部が前記鍵装置から受信した情報に基づいて、建物の開口部を開閉する開閉部材を施錠又は解錠する電気錠を制御する錠側制御部と、を備え、
    前記錠側制御部は、前記錠側通信部と前記鍵装置との間の通信状態に基づいて第1通信範囲において前記鍵装置の存在を検知した状態で、前記第1通信範囲よりも狭い第2通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む判定条件を満たした場合は、前記電気錠を施錠又は解錠する第1処理を行い、
    前記錠側制御部は、前記第1通信範囲に前記鍵装置が存在する状態で前記判定条件が成立しない状態が所定の待機時間以上継続した場合は、前記判定条件を、前記第2通信範囲よりも狭い第3通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む条件に変更する第2処理を行う
    電気錠制御システム。
  2. 前記判定条件は、前記錠側通信部が前記鍵装置からの受信信号強度と前記鍵装置が前記錠側通信部からの受信信号強度との少なくとも一方が所定のしきい値以上であることを含む
    請求項1に記載の電気錠制御システム。
  3. 前記第2処理は、前記鍵装置が存在するか否かを検知するための検知条件を変更する処理を含む
    請求項1又は2に記載の電気錠制御システム。
  4. 前記第2処理は、前記錠側通信部が前記第1通信範囲に存在する前記鍵装置と通信する時間間隔を変更する処理を含む
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気錠制御システム。
  5. 前記錠側制御部は、所定の解除条件を満たした場合に、前記第2処理を行う前の状態に戻す
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気錠制御システム。
  6. 前記解除条件は、前記電気錠の施錠又は解錠が完了することと、前記鍵装置と前記錠側通信部との通信状態が変化することとの少なくとも一方を含む
    請求項5に記載の電気錠制御システム。
  7. 前記錠側制御部は、前記錠側通信部が前記鍵装置から受信した設定情報をもとに前記判定条件を設定する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気錠制御システム。
  8. 前記鍵装置が複数あり、
    前記錠側制御部は、前記複数の鍵装置のそれぞれについて前記判定条件を設定する
    請求項7に記載の電気錠制御システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気錠制御システムと、前記錠側制御部によって制御される電気錠とを含む
    電気錠システム。
  10. 前記電気錠を解錠又は施錠するための鍵装置を更に備える
    請求項9に記載の電気錠システム。
  11. 鍵装置との間の通信状態に基づいて第1通信範囲において前記鍵装置の存在を検知した状態で、前記第1通信範囲よりも狭い第2通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む判定条件を満たした場合は、電気錠を施錠又は解錠する第1処理と、
    前記第1通信範囲に前記鍵装置が存在する状態で前記判定条件が成立しない状態が所定の待機時間以上継続した場合に、前記判定条件を、前記第2通信範囲よりも狭い第3通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む条件に変更する第2処理と、を含む
    電気錠制御システムの制御方法。
  12. コンピュータシステムに、
    鍵装置との間の通信状態に基づいて第1通信範囲において前記鍵装置の存在を検知した状態で、前記第1通信範囲よりも狭い第2通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む判定条件を満たした場合は、電気錠を施錠又は解錠する第1処理と、
    前記第1通信範囲に前記鍵装置が存在する状態で前記判定条件が成立しない状態が所定の待機時間以上継続した場合に、前記判定条件を、前記第2通信範囲よりも狭い第3通信範囲において前記鍵装置の存在を検知することを含む条件に変更する第2処理と、を実行させるための
    プログラム。
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