[go: up one dir, main page]

JP6817505B2 - シーリング材組成物 - Google Patents

シーリング材組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6817505B2
JP6817505B2 JP2017044184A JP2017044184A JP6817505B2 JP 6817505 B2 JP6817505 B2 JP 6817505B2 JP 2017044184 A JP2017044184 A JP 2017044184A JP 2017044184 A JP2017044184 A JP 2017044184A JP 6817505 B2 JP6817505 B2 JP 6817505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diisocyanate
sealant composition
mass
urethane prepolymer
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017044184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018145355A (ja
Inventor
健登 垣内
健登 垣内
渡邉 淳朗
淳朗 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cemedine Co Ltd
Original Assignee
Cemedine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cemedine Co Ltd filed Critical Cemedine Co Ltd
Priority to JP2017044184A priority Critical patent/JP6817505B2/ja
Publication of JP2018145355A publication Critical patent/JP2018145355A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6817505B2 publication Critical patent/JP6817505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Description

本発明は、優れた硬化性を有しつつ、貯蔵安定性にも優れ、さらにコンクリートやモルタル等に対する初期接着性、及び耐水接着性に優れるポリウレタン系シーリング材組成物に関する。
ポリウレタン樹脂は室温により硬化可能であり、ゴム弾性、耐摩耗性、耐久性等の諸特性に優れていることから、塗料、床材、防水材、接着剤、ポッティング材、壁材、シーリング材等として、近年特に利用されている。これらのポリウレタン樹脂の硬化法は、ウレタンプレポリマーの末端イソシアネートが、施工後、大気中の水分で硬化する一液型と、ウレタンプレポリマーを含む主剤とポリオール類を含む硬化剤とを、施工時混合して硬化させる二液型とに大別される。
二液型は、硬化速度の調節が容易であるが、施工時に各成分を混合する必要があり取り扱いが煩雑である。一方、一液型は施工方法は簡単であるが硬化が遅い、貯蔵安定性が悪い、発泡する等の問題がある。また、芳香族ジイソシアネートを用いたシーリング材は、そのベンゼン環に由来する、優れた高凝集力のために柔軟性が低く、伸長時のモジュラスが高いため施工した目地の伸縮時に追従せず、目地を破壊するという問題点を持っている。
これらの問題を解決するために、潜在性硬化剤を含有する一液型ポリウレタン組成物が提案されている。例えば、特許文献1では潜在性硬化剤としてポリアルジミンを含有するポリウレタン組成物を開示している。
しかしながら、これらの組成物は、冬期に於けるような低温低湿環境下での施工に際しては硬化性が著しく低下する等、硬化性に問題がある。
また、引用文献2には、硬化性を向上させる目的で、組成物中に予め有機酸を添加しておく方法もあるが、この場合添加量に比例して組成物の長期貯蔵性が悪化するため実用的な使用には限りがある。
一方、従来より、ポリウレタン組成物の接着性を付与するために、シランカップリング剤を用いる方法が知られているが、多く添加した場合、シランカップリング剤から発生するアルコールがウレタンプレポリマーのイソシアネート基と反応し、硬化不良を起こすという問題がある。
また、従来の一液型ポリウレタン組成物は、コンクリートやモルタル等に対する初期接着性の他、耐水接着性に優れるものがなく、防水性が必要な箇所には、シランカップリング剤を含むプライマーを塗布する必要がある。
特開2010−18755号公報 特開2013−2108号公報
本発明は、優れた硬化性を有しつつ、貯蔵安定性にも優れるシーリング材組成物であって、コンクリートやモルタル等に対する初期接着性、及び耐水接着性に優れるシーリング材組成物を提供することを目的とする。
上記課題を解決は下記によって達成された。
(1)少なくとも、
(A)エチレンオキサイド鎖およびプロピレンオキサイド鎖を有するポリエーテルポリオールとポリイソシアネート化合物との反応物であるウレタンプレポリマー、
(B)ジイソシアネートのビウレット体、
とを含有するシーリング材組成物。
(2)前記(B)のジイソシアネートが、ヘキサメチレンジイソシアネートである請求項1記載のシーリング材組成物。
本発明によれば、優れた硬化性を有しつつ、貯蔵安定性にも優れるシーリング材組成物であって、プライマーを使用しなくとも、コンクリートやモルタル等に対する初期接着性、及び耐水接着性に優れるシーリング材組成物を提供することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、これらの実施の形態は例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能である。
本発明のシーリング材組成物は、少なくとも、(A)エチレンオキサイド鎖およびプロピレンオキサイド鎖を有するポリエーテルポリオールとポリイソシアネート化合物との反応物であるウレタンプレポリマー、(B)ジイソシアネートのビウレット体、とを含有するシーリング材組成物であることを特徴とする。
<(A)ウレタンプレポリマー>
本発明の(A)ウレタンプレポリマーは、エチレンオキサイド鎖およびプロピレンオキサイド鎖を有するポリエーテルポリオールとポリイソシアネート化合物との反応物であることを特徴とする。
エチレンオキサイド鎖およびプロピレンオキサイド鎖を有するポリエーテルポリオールとしては、公知のエチレンオキサイド鎖とプロピレンオキサイド鎖を有するポリエーテルポリオールを広く使用可能であり特に制限はないが、例えば、1〜30質量%、好ましくは10〜20質量%のエチレンオキサイド鎖を末端に有する、プロピレンオキサイドで重合したポリオキシプロピレン主鎖ポリオールが好適に用いられる。
前記ポリエーテルポリオールの数平均分子量は特に制限はないが、500〜10,000が好ましく、1,000〜6,000がより好ましい。
これらポリエーテルポリオールは、単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。また、必要に応じて、エチレンオキサイド鎖およびプロピレンオキサイド鎖を有するポリエーテルポリオール以外の公知のポリエーテルポリオールを併用してもよい。
前記(A)のポリイソシアネート化合物とは、1分子中に2以上のイソシアネート基を有する化合物をいい、1分子中にイソシアネート基を2〜5個含む化合物が好ましく、アルキレン基、シクロアルキレン基、フェニレン基等にイソシアネートを2以上結合しているものがより好ましい。
例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)等の芳香族ポリイソシアネート類,ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、リジンメチルエステルジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート類,水添ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネート類等が挙げられるが、これらの中では毒性や反応性、価格面等の点からMDIの使用が好ましい。これらポリイソシアネート化合物は単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
前記ポリエーテルポリオールと、前記ポリイソシアネート化合物との反応は、イソシアネート基が過剰となるように、即ちNCO/OH当量比が、1より大となるように反応させる。その反応条件としては、特に限定されないが、例えばNCO/OH当量比1.3〜10.0の割合、より好ましくは1.5〜5.0の割合にて、窒素又はドライエアー気流中で70〜100℃で数時間反応させることにより製造される。
前記(A)ウレタンプレポリマーは1種で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。また、(A)ウレタンプレポリマーに加えて、必要に応じて、公知の他のウレタンプレポリマーを併用してもよい。
<ジイソシアネートのビウレット体>
前記(B)ジイソシアネートのビウレット体は、ジイソシアネートが多量化したR-NH-CO-NR'-CO-NH-R'' という構造をもつ化合物をいう。特にヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体であることが好ましい。ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体を得る際に、ヘキサメチレンジイソシネートのイソシアヌレート体が副反応で含まれることがあるが、ビウレット体が50質量%以上であれば、好ましく使用することができる。
ジイソシアネートのビウレット体の配合割合は、(A)ウレタンプレポリマーに対し、0.5〜20質量%含有させることができ、5〜15質量%であることが好ましい。
<その他の成分>
本発明のシーリング材組成物は、少なくとも(A)ウレタンプレポリマーおよび(B)ジイソシアネートのビウレット体を含有するが、その他の成分としてウレタン結合を有する可塑剤として(C)ポリアルキレンエーテルモノオールとヘキサメチレンジイソシアネートとを反応させて得られるウレタン化合物を含有することが好ましい。
≪(C)ポリアルキレンエーテルモノオールとヘキサメチレンジイソシアネートとを反応させて得られるウレタン化合物≫
本発明においてウレタン化合物は、ポリウレタン樹脂組成物に対する可塑剤としての機能を有している。
本発明のウレタン化合物を構成するポリアルキレンエーテルモノオールの製造方法は特に制限されず、公知の製造方法により得ることができ、例えば、分子末端に1つの活性水素基としての水酸基を有する化合物に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等のアルキレンオキサイド類を単独で重合させたもの、あるいは共重合させたもの、あるいはこれら重合体の混合物を用いることができる。
分子末端に1つの活性水素基としての水酸基を有する化合物としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノールなどの脂肪族モノアルコール類;シクロペンタノール、ジメチルシクロヘキサノールなどの脂環族モノアルコール類;ベンジルアルコールなどの芳香脂肪族モノアルコール類;フェノール、クレゾールなどの芳香族(フェノール性)モノアルコール類;などのモノアルコールが挙げられる。
本発明のポリアルキレンエーテルモノオールは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。ポリアルキレンエーテルモノオールのOH価は、5.5〜281.0[mgKOH/g]が好ましく、11.0〜140.3[mgKOH/g]がより好ましく、24〜125[mgKOH/g]が更に好ましい。前記ポリアルキレンエーテルモノオールとしては、ポリオキシプロピレンモノオール(ポリオキシエチレンユニットを含有するものも含む。)が好ましい。
ポリアルキレンエーテルモノオールとヘキサメチレンジイソシアネートとの反応は、40℃〜100℃の反応条件で行うことが好ましい。この反応は、NCO/OHの当量比が1.1/1.0〜1.0/1.1であることが好適である。ポリアルキレンエーテルモノオールの水酸基をイソシアネート基と反応させることにより、水酸基が封鎖されるのみならず、イソシアネート基も実質的に全てブロックされる。
ウレタン化合物(C)中に残存するイソシアネート基の含有量が0.1質量%以下であることが、発泡をさらに抑制するという点で好適である。上記ポリアルキレンエーテルモノオールとヘキサメチレンジイソシアネートとの反応時間を短縮するために、3級アミン、錫触媒、ビスマス触媒等の触媒を使用することが好適である。
前記ウレタン化合物(C)は、25℃における粘度が10,000mPa・s以下であることが好ましく、500mPa・s以上7,000mPa・s以下であることがより好適である。
成分(C)の配合割合は特に限定されないが、成分(A)に対して5〜400質量%配合させることが好ましく、10〜200質量%配合させることがより好ましい。
≪(D)2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート(TXIB)≫
本発明のシーリング材組成物は、さらにその他の成分として、(D)2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート(TXIB)を含むことが好ましい。
成分(D)の配合割合は特に限定されないが、成分(A)に対して5〜100質量%配合させることが好ましく、5〜80質量%配合させることがより好ましい。
≪その他添加剤≫
本発明のシーリング材組成物には、上記した成分に加えて、必要に応じて、触媒、充填剤、(C)成分以外の可塑剤、顔料及び染料等の着色剤、帯電防止剤、難燃剤、接着付与剤、チキソトロピー付与剤、シランカップリング剤、分散剤、酸化防止剤、老化防止剤、水分吸収剤、安定剤、溶剤等を配合してもよい。
本発明のシーリング材組成物は、被膜を生じるまで時間(被膜時間)が30分〜240分の範囲であることが好ましい。この時間であれば、ヘラ直し等の時間を十分にとることができ、施工の総時間としても適当である。
本発明のシーリング材組成物は、触媒を使用することによりさらに硬化を早めることができる。触媒を使用する場合、使用直前にシーリング材組成物に添加することが好ましい。具体的には、錫、亜鉛、ビスマス等公知の金属化合物、三級アミン化合物、イミン化合物、イミダゾール化合物等を使用することができる。
本発明のシーリング材組成物の製造方法は、特に限定されないが、好ましくは各成分に、必要に応じてその他の添加剤を加えて減圧下または不活性雰囲気下に十分混練し、均一に分散させて組成物とするのがよい。本発明のポリウレタン系シーリング材組成物は一液型及び二液型のいずれでも使用することができ、特に一液型で使用した場合は施工時に各成分を混合する必要がないためより作業性に優れている。
充填剤としては、各種形状の有機又は無機のものがあり、例えば、炭酸カルシウム(軽質処理、重質)、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛;カーボンブラック;クレー;タルク;ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ、粉砕シリカ、溶融シリカ;カオリン;硅藻土;ゼオライト;酸化チタン、生石灰、酸化カルシウム、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化マグネシウム;硫酸アルミニウム;塩化ビニルペーストレジン;ガラスバルーン、シラスバルーン、サランバルーン、フェノールバルーン、塩化ビニリデン樹脂バルーン等の無機質バルーン、有機質バルーン等;あるいはこれらの脂肪酸、樹脂酸、脂肪酸エステル処理物等が挙げられ、単独で、または混合して使用することができる。
その他の可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジラウリルフタレート(DLP)、ブチルベンジルフタレート(BBP)、ジオクチルアジペート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルアジペート、ジイソデシルフタレート、トリオクチルホスヘート、トリス(クロロエチル)フォスフェート、トリス(ジクロロプロピル)フォスフェート、アジピン酸プロピレングリコールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステル、エポキシステアリン酸アルキル、末端エステル化ポリエーテル、エポキシ化大豆油等が挙げられ、単独又は混合して使用することができる。
着色剤としては、アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料等の有機顔料や、各種無機顔料等の顔料、並びにカーボンブラック、チタンホワイト、酸化クロム、ベンガラ等が挙げられる。安定剤としては、ヒンダードフェノール系化合物、トリアゾール系化合物等が挙げられる。
帯電防止剤としては、一般に、第4級アンモニウム塩やアミンなどのイオン性化合物、あるいはポリエチレングリコールやエチレンオキサイド誘導体などの親水性化合物を挙げることができる。
接着付与剤としては、テルペン樹脂、フェノール樹脂、テルペン−フェノール樹脂、ロジン樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。難燃剤としては、クロロアルキルホスフェート、ジメチルメチルホスホネート、臭素、リン化合物、アンモニウムポリホスフェート、ジエチルビスヒドロキシエチルアミノホスフェート等が挙げられる。
チキソトロピー付与剤としては、例えばコロイダルシリカ、脂肪酸アミドワックス、ステアリン酸アルミ、表面処理ベントナイト、ポリエチレン短繊維、フェノール樹脂短繊維、エアロジル(日本エアロジル社製)、ディスパロン(楠本化成社製)等が挙げられる。
シランカップリング剤としては、例えば、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ基含有シラン類;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト基含有シラン類;γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのエポキシ基含有シラン類;ビニルトリメトキシシランなどのビニル型不飽和基含有シラン類;γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシランなどのイソシアネート基含有シラン類などをあげることができ、これらシランカップリング剤は1種類のみで使用してもよいし、2種類以上を混合して使用してもよい。
溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素の他、ガソリンから灯油留分にいたる石油系溶剤類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート等のエーテルエステル類等が挙げられ、芳香族系溶剤が好ましい。
以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもので限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもない。
(合成例1)ウレタンプレポリマーAの調製
4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)510質量部と、Voranol CP6001(Dow Chemical Company製の商品名、15質量%のエチレンオキサイド鎖を有する2080当量のプロポキシ化ポリエーテルポリオール、OH価27mgKOH/g)4185質量部とを70℃にて7時間反応させ、イソシアネート基を末端とするウレタンプレポリマーAを得た。末端NCO基は1.83質量%であった。
(合成例2)ウレタンプレポリマーXの調製
2,4−トリレンジイソシアネート598質量部と、ポリオキシプロピレングリコール(OH価55.6mgKOH/g)2600質量部と、ポリオキシプロピレントリオール(OH価56.1mgKOH/g)1802質量部とを80℃にて7時間反応させ、イソシアネート基を末端とするウレタンプレポリマーXを得た。末端NCO基は1.89質量%、粘度は41,000mPa・s/25℃であった。
(合成例3)ウレタン化合物の調製
ポリオキシプロピレンモノオール(アクトコールEH−25、三井化学ポリウレタン(株)製、OH価27.2mgKOH/g)200gにヘキサメチレンジイソシアネート14.1gを加え、80℃で10時間反応させ、ウレタン化合物を得た。ウレタン化合物のNCO含量は0.09%、粘度は6,400mPa・s/25℃であった。
(実施例1)
表1に示す組成にて下記の如くシーリング材組成物を調製した。3リットルのプラネタリーミキサーに(D)TXIB、表面処理炭酸カルシウム及び重質炭酸カルシウムを入れ、常温にて15分混練し、続いて100℃にて混練しつつ真空にて脱水操作を一時間行った。次に、(A)ウレタンプレポリマー、(B)ビウレット体、(C)ウレタン化合物を投入し、常温にて15分混練し、シーリング材組成物を得た。
表1における各配合物質およびその配合量は質量部で示した。
1.合成例1で得たウレタンプレポリマーA 成分(A)
2.合成例2で得たウレタンプレポリマーX
3.HDIのビウレット体:タケネートD165N(三井化学(株)製) 成分(B)
4.HDIのイソシアヌレート体:タケネートD170N(三井化学(株)製)
5.合成例3で得たウレタン化合物 成分(C)
6.2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート(イーストマンケミカルジャパン(株)製) 成分(D)
7:丸尾カルシウム(株)製、カルファイン200(脂肪酸処理炭酸カルシウム)
8:丸尾カルシウム(株)製、スーパー#1500(重質炭酸カルシウム)
前記得られたシーリング材組成物に対し、下記の測定を行った。
1)貯蔵安定性
本発明のシーリング材組成物を50℃で保温し、初期、1週間後、2週間後の粘度を測定した。粘度は、BS型No7粘度計を、回転数5rpmで測定した(Pa・s)。
2)指触乾燥時間
前記得られたシーリング材組成物を直径50mm、深さ5mmの容器に充填し、23℃50%RHの雰囲気下に放置し、試料が指先に付着しなくなるまでに要した時間を確認した。
3)H型引張接着性
本発明のシーリング材組成物を、被着体として両面にモルタルを使用し、23℃50%RHの条件で14日間、次いで30℃50%RHの条件で14日間養生することでH型引張試験体を作製した。その状態を初期値とし、さらに水浸漬後の接着性試験用として前記試験体を23℃の水に7日間浸漬させたH型引張試験体を用意した。
JIS A−1439 5.20.引張接着性試験に準拠して、23℃50%RHの雰囲気下で、引張試験を行い、50%伸長時モジュラス、最大引張モジュラス、及び最大荷重時の伸びを測定し、併せて破断時の状態を目視で確認した。
≪試験項目≫
・50%伸長時モジュラス(50%引張応力)
・最大引張モジュラス(最大引張応力)
・伸び(最大荷重時の伸び)
・破断状態の観察:CF凝集破壊、AF界面破壊、TCF薄層凝集破壊
(なお、破断状態としては、CF>TCF>AFの順に良好である。)
Figure 0006817505
表1から、本発明のシーリング材組成物は、硬化速度、貯蔵安定性ともに良好であることが明らかである。また、初期接着性、及び耐水接着性についても良好な結果が得られた。

Claims (2)

  1. 少なくとも
    (A)エチレンオキサイド鎖およびプロピレンオキサイド鎖を有するポリエーテルポリオールと、ポリイソシアネート化合物との反応物であるウレタンプレポリマー、
    (B)ジイソシアネートのビウレット体、
    とを含有するシーリング材組成物。
  2. 前記(B)のジイソシアネートが、ヘキサメチレンジイソシアネートである請求項1記載のシーリング材組成物。
JP2017044184A 2017-03-08 2017-03-08 シーリング材組成物 Active JP6817505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017044184A JP6817505B2 (ja) 2017-03-08 2017-03-08 シーリング材組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017044184A JP6817505B2 (ja) 2017-03-08 2017-03-08 シーリング材組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018145355A JP2018145355A (ja) 2018-09-20
JP6817505B2 true JP6817505B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=63590722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017044184A Active JP6817505B2 (ja) 2017-03-08 2017-03-08 シーリング材組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6817505B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0725967A (ja) * 1993-07-06 1995-01-27 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 親水性一液型ポリウレタン組成物、防水材、壁材、床舗装材及び水膨潤性シ−リング材
DE10315175A1 (de) * 2003-04-03 2004-10-14 Degussa Construction Chemicals Gmbh Elektrosterisch stabilisierte wässrige Polyurethan-Harze, Verfahren zu ihrer Herstellung und deren Verwendung
JP5370635B2 (ja) * 2008-07-14 2013-12-18 セメダイン株式会社 塗料用下地材
JP6468285B2 (ja) * 2014-04-30 2019-02-13 横浜ゴム株式会社 1液湿気硬化型ポリウレタン組成物
JP6519148B2 (ja) * 2014-11-07 2019-05-29 横浜ゴム株式会社 1液湿気硬化性樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018145355A (ja) 2018-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9834711B2 (en) One-pack moisture-curing composition
JP5039328B2 (ja) 一液湿気硬化型ポリウレタン組成物
JP6171302B2 (ja) ウレタン接着剤組成物
JP7104967B2 (ja) 下地処理剤及びそれを用いた接着方法
JP4578876B2 (ja) 湿気硬化型ポリウレタンシーリング材組成物
JP4658567B2 (ja) 上塗り塗装仕様向けに適したシーリング材組成物、およびこれを用いるシーリング材の施工方法
JP5320608B2 (ja) 2液硬化型ポリウレタンシーリング材組成物
JP5696397B2 (ja) 建築用シーリング材または塗膜防水材の下地処理用1液湿気硬化型プライマー
JP4736438B2 (ja) 二成分系常温硬化型液状ウレタン組成物
JP6817505B2 (ja) シーリング材組成物
JPH10114813A (ja) 一液型ウレタン樹脂組成物
JP5545588B2 (ja) ポリウレタン系シーリング材組成物
JP2013095759A (ja) 樹脂ガラス用ポリウレタン接着剤組成物
JP4581195B2 (ja) 二液型ポリウレタン系塗膜防水材
CN110527482A (zh) 铁路无砟轨道专用双组分嵌缝防水密封胶及其制备方法
JP5607966B2 (ja) ポリウレタン塗膜材用硬化剤、及びこれを用いたポリウレタン塗膜材用二液型キット
JP2005048118A (ja) ポリウレタン系塗膜用組成物
JP2008111026A (ja) ウレタン接着剤組成物
WO2014196303A1 (ja) 接着剤組成物
JP5553138B2 (ja) ウレタン系シーリング材組成物
JP6044161B2 (ja) 二液硬化型ポリウレタン系シーリング材組成物及びそれを用いたシーリング材
JP3386208B2 (ja) ウレタン湿気硬化型組成物
JP4904747B2 (ja) シーリング材組成物
JP2014080511A (ja) 接着剤組成物
JP2016125045A (ja) 二液硬化型ポリウレタン系シーリング材組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6817505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250