JP6814365B1 - 前処理液、インキセット、及び印刷物 - Google Patents
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Abstract
Description
バインダー成分として樹脂を使用することで、密着機能を付与した前処理液も知られている。しかしながら本発明者らが検討したところ、密着性と画像品質との両立を図るべく、前記樹脂と後述する凝集剤とを併用した前処理液は、保存安定性が著しく悪化し、加えて、上記の成分を単独で使用した時に比べ、密着性や画像品質も劣ってしまうことが判明した。
前記前処理液が、凝集剤(A)と、界面活性剤(B)と、樹脂(C)と、水とを含み、
前記凝集剤(A)が、多価金属塩であり、
前記界面活性剤(B)が、下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルアミンを含むことを特徴とする前処理液に関する。
一般式(1)
(一般式(1)において、Rは、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数6〜22であるアルキル基、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数6〜22であるアルケニル基、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数6〜22であるアルキルカルボニル基、または、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数6〜22であるアルケニルカルボニル基を表す。
mはEOの平均付加モル数を表し、1〜100であり、
nはPOの平均付加モル数を表し、0〜99であり、
m>nである。
nが0でない場合、(EO)mと(PO)nの付加順序は問わず、付加はブロックでもランダムでもよい。
また、oはEOの平均付加モル数を表し、1〜100であり、
pはPOの平均付加モル数を表し、0〜99であり、
o>pである。
pが0でない場合、(EO)oと(PO)pの付加順序は問わず、付加はブロックでもランダムでもよい。)
本実施形態の前処理液は、凝集剤(A)として、金属塩及びカチオン性高分子化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種以上を含む。上記の通り、金属塩やカチオン性高分子化合物は、凝集剤としての機能が強いこと、水に対する溶解性が高いこと、及び前記溶媒中での拡散性に優れることから、本発明の課題解決には必須の材料である。なお、本実施形態の前処理液では、金属塩及びカチオン性高分子化合物のどちらかを選択して用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。混色滲みが少なく白抜けの少ない優れた印刷品質を得るという点から凝集剤として金属塩を用いることが好ましい。以下、それぞれの凝集剤について詳細に説明する。
凝集剤(A)としてカチオン性高分子化合物を選択する場合、インキ中の顔料の分散機能を低下し、かつ、好適な溶解性、拡散性を有するものであれば、任意に用いることができる。また、1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
凝集剤(A)として金属塩を選択する場合も、カチオン性高分子化合物の場合と同様に、インキ中の顔料の分散機能を低下し、かつ、好適な溶解性、拡散性を有するものであれば、任意の材料を用いることができる。また、1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また有機金属塩の具体例として、例えば、パントテン酸、プロピオン酸、アスコルビン酸、酢酸、乳酸などの有機酸の、カルシウム塩、マグネシウム塩、ニッケル塩、亜鉛塩などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これらの金属塩の中でも、水への溶解度、及び、前記インキ中の成分との相互作用の点から、硝酸カルシウム、ギ酸カルシウム、乳酸カルシウム、酢酸カルシウムがより好ましい。
(金属イオンの含有量)(質量%)=WC×MM÷MC
本実施形態の前処理液に用いる界面活性剤(B)は、前記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルアミンを含む。
HLB値=20×(親水性部分の分子量の総和)÷(材料の分子量)
HLB値=0.89×A+1.11
本発明の前処理液は、樹脂(C)を含むことを特徴とする。樹脂とは、インクジェットインキと処理液との反応に関与しない樹脂であり、樹脂を併用することで、難吸収性の基材への密着性や乾燥性を向上させ、印刷物の擦過性を向上させることができるため、前記印刷物を様々な用途に使用することができる。なお一般的に、樹脂としては水溶性樹脂と樹脂微粒子が知られており、本発明ではどちらを用いても差し支えないが、難吸収性の基材に対する密着性を向上させ優れた乾燥性や塗膜耐性を得るという点から樹脂粒子を用いることが好ましい。
本実施形態の前処理液に含まれる水の含有量は、前処理液全量に対して30〜95質量%であることが好ましく、40〜90質量%であることがより好ましく、50〜85質量%であることが更に好ましい。水は、凝集剤(A)、界面活性剤(B)、樹脂(C)などの、本実施形態の前処理液に必須である材料の相互溶解性を高め、前処理液の保存安定性を向上させるためには欠かせない材料である。
本実施形態の前処理液は、更に有機溶剤を含んでもよい。有機溶剤を併用することで、凝集剤(A)や界面活性剤の溶解性や、前処理液の乾燥性・濡れ性を好適なものに調整できる。なお本実施形態の前処理液では、有機溶剤は1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、などの1価アルコール類;
1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2−メチルペンタン−2,4−ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール#200、ポリエチレングリコール#400、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジブチレングリコール、などの2価アルコール(グリコール)類;
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、1,2−ブチレングリコールモノメチルエーテル、1,3−ブチレングリコールモノメチルエーテル、などのグリコールモノアルキルエーテル類;
グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ジグリセリン、ポリグリセリン、などの鎖状ポリオール化合物;
を挙げることができる。
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールメチルエチルエーテル、テトラエチレングリコールブチルメチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテルなどのグリコールジアルキルエーテル類;
2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、ε−カプロラクタム、3−メチル−2−オキサゾリジノン、3−エチル−2−オキサゾリジノン、N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−エトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ペントキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ヘキソキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ヘプトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−2−エチルヘキソキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−オクトキシプロピオンアミド、N,N−ジエチル−β−ブトキシプロピオンアミド、N,N−ジエチル−β−ペントキシプロピオンアミド、N,N−ジエチル−β−ヘキソキシプロピオンアミド、N,N−ジエチル−β−ヘプトキシプロピオンアミド、N,N−ジエチル−β−オクトキシプロピオンアミドなどの含窒素系溶剤;
γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトンなどの複素環化合物;
などを使用することができる。
本実施形態の前処理液は、pH調整剤を含むことができる。pH調整剤を使用することで、塗工装置に使用される部材へのダメージを抑制するとともに、経時でのpH変動を抑えて前処理液の性能を長期的に維持し、保存安定性を維持・向上させることができる。pH調整剤として使用できる材料に制限はなく、また1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
具体的に、前処理液を塩基性化させる場合には、ジメチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、などのアルカノールアミン;
アンモニア水;
水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物;
炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などを使用することができる。
また、酸性化させる場合には、塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、リン酸、ホウ酸、フマル酸、マロン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸などを使用することができる。
上記のpH調整剤は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の好ましい実施形態において、本実施形態の前処理液は、顔料や染料などの着色剤を実質的に含まない。着色剤を含まず、実質的に透明な前処理液を用いることで、基材特有の色味や透明感を活かした印刷物を得ることができる。なお本明細書において「実質的に含まない」とは、本実施形態の効果発現を妨げる程度まで、当該材料を意図的に添加することを認めないことを表すものであり、例えば、不純物や副生成物としての意図せぬ混入まで排除するものではない。具体的には、前処理液全量に対し、当該材料を2.0質量%以上含まないことであり、好ましくは1.0質量%以上含まないことであり、より好ましくは0.5質量%以上含まないことであり、特に好ましくは0.1質量%以上含まないことである。
また本実施形態の前処理液は、所望の物性値とするために、必要に応じて消泡剤、増粘剤、防腐剤などの添加剤を適宜使用できる。これらの添加剤を使用する場合、その配合量は、それぞれ前処理液全量に対して0.01〜5質量%とすることが好ましく、0.01〜3質量%とすることが更に好ましい。過剰に配合してしまうと、前処理液中の凝集剤(A)や界面活性剤(B)の機能を阻害してしまう可能性があることから、添加量は上記範囲にすることが好ましい。
本実施形態の前処理液は、25℃における粘度が5〜200mPa・sであることが好ましく、5〜180mPa・sであることがより好ましく、8〜160mPa・sであることが更に好ましく、10〜140mPa・sであることが特に好ましい。上記粘度範囲を満たす前処理液は、基材に対して均一に塗布できるため、画像品質や密着性に優れた印刷物となる。なお前処理液の粘度は、E型粘度計(東機産業社製TVE25L型粘度計)を用いて測定した値である。
上記の成分からなる本実施形態の前処理液は、例えば、凝集剤(A)、界面活性剤(B)、樹脂(C)及び、必要に応じて、有機溶剤、pH調整剤や、上記で挙げたような適宜に選択される添加剤成分を加え、攪拌・混合したのち、必要に応じて濾過することで製造される。ただし、前処理液の製造方法は上記に限定されるものではない。例えば着色剤として白色顔料を使用する場合、あらかじめ、前記白色顔料と水とを含む白色顔料分散液を作製したのち、凝集剤(A)、界面活性剤(B)、樹脂(C)と混合してもよい。
本実施形態の前処理液は、1種類以上の水性インクジェットインキと組み合わせ、インキセットの形態で使用できる。以下に、本実施形態のインキセットを構成する水性インクジェットインキ(以下、単に「本実施形態の水性インクジェットインキ(水性インキ、インキ)」ともいう)の構成要素について説明する。
本実施形態の水性インクジェットインキは、耐水性、耐光性、耐候性、耐ガス性などを有する観点から、色材として顔料を含む。前記顔料として、既知の有機顔料、無機顔料のいずれも使用することができる。
これらの顔料は、水性インキ全量に対して2.0〜20質量%の範囲で含まれることが好ましく、2.5〜15質量%の範囲で含まれることがより好ましく、3.0〜10質量%の範囲で含まれることが特に好ましい。
なおホワイトインキの場合、顔料の含有量は、前記ホワイトインキ全量に対して3.0〜40質量%であることが好ましく、5.0〜35質量%であることがより好ましく、7.0〜30質量%であることが特に好ましい。
顔料の含有量を2.0質量%以上(ホワイトインキの場合は3質量%以上)にすることで、十分な発色性や鮮明性を有する印刷物が得られる。また顔料の含有量を20質量%以下(ホワイトインキの場合は40質量%以下)とすることで、水性インキの粘度を、インクジェット印刷に適した範囲に収められるとともに、前記水性インキの保存安定性も良好となり、結果として長期に渡って吐出安定性を確保できる。
顔料を水性インキ中で安定的に分散保持する方法として、(1)水溶性顔料分散樹脂を顔料表面に吸着させ分散する方法、(2)水溶性及び/または水分散性の界面活性剤を顔料表面に吸着させ分散する方法、(3)顔料表面に親水性官能基を化学的・物理的に導入し、分散樹脂や界面活性剤なしでインキ中に分散する方法(自己分散型顔料)、(4)水不溶性樹脂で顔料を被覆し、必要に応じて更に別の水溶性顔料分散樹脂や界面活性剤を用いてインキ中に分散させる方法などを挙げることができる。
本実施形態の水性インクジェットインキは、好ましくは水溶性有機溶剤を含む。また、1気圧下における沸点が250℃以上である水溶性有機溶剤の量が、水性インクジェットインキ全量に対し5質量%以下(0質量%でもよい)であることが好ましい。高沸点の水溶性有機溶剤量を5質量%以下にすることで、水性インクジェットインキの乾燥性、密着性、吐出安定性が良好になるうえに、前処理液と組み合わせた際、滲みなど画像品質の欠陥がない良好な水性インキが得られる。また画像品質や乾燥性、密着性を更に向上させる観点から、1気圧下における沸点が250℃以上である水溶性有機溶剤の量は、2質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましい(いずれも、0質量%であってもよい)。
ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエチルエーテル、などのグリコールジアルキルエーテル類が挙げられる。
本実施形態の水性インクジェットインキはバインダー樹脂を含むことが好ましい。バインダー樹脂の形態は、水溶性樹脂及び樹脂粒子のどちらであってもよく、水性インクジェットインキや印刷物に要求される特性に応じて、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。例えば樹脂粒子は、水性インクジェットインキの粘度を低くすることができ、より多量の樹脂を配合することができることから、印刷物の耐性を高めるのに適している。また、バインダー樹脂として水溶性樹脂を使用した水性インクジェットインキは、吐出安定性や、本実施形態の前処理液と組み合わせた際の印刷物の画像品質に優れる。
本実施形態の水性インキは、表面張力を調整し画像品質を向上させる目的で、界面活性剤を使用することが好ましい。一方で、表面張力が低すぎるとインクジェットヘッドのノズル面が水性インキで濡れてしまい、吐出安定性を損なうことから、界面活性剤の種類と量の選択は非常に重要である。前処理剤を塗工した基材に対するインキの濡れ性の確保と、ノズルからの吐出安定性の最適化という観点から、シロキサン系、アセチレンジオール系、フッ素系の界面活性剤を使用することが好ましい。中でも、シロキサン系、アセチレンジオール系の界面活性剤を使用することが特に好ましい。界面活性剤の添加量としては、水性インキ全量に対して、0.01〜5.0質量%が好ましく、0.1〜3.5質量%が更に好ましい。
フッ素系界面活性剤としては、ZonylTBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、Capstone FS−30、FS−31(DuPont社)、PF−151N、PF−154N(オムノバ社製)などが使用できるが、これらに限定されるものではない。
本実施形態の水性インキに含まれる水は、種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオン交換水(脱イオン水)を使用するのが好ましい。
本実施形態の水性インキは、上記の成分の他に、必要に応じて所望の物性値を持つインキとするためにpH調整剤を添加することができ、pH調整能を有する材料を任意に選択することができる。塩基性化させる場合は、ジメチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミンなどのアルカノールアミン;アンモニア水;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などを使用することができる。また酸性化させる場合は塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、リン酸、ホウ酸、フマル酸、マロン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸などを使用することができる。上記のpH調整剤は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本実施形態の水性インクジェットインキは単色で使用してもよいが、用途に合わせて複数の色を組み合わせた水性インクジェットインキのセットとして使用することもできる。組み合わせは特に限定されないが、シアン、イエロー、マゼンタの3色を使用することでフルカラーの画像を得ることができる。また、ブラックインキを追加することで黒色感を向上させ、文字などの視認性を上げることができる。更にオレンジ、グリーンなどの色を追加することで色再現性を向上させることも可能である。
難浸透性の基材の一例である透明フィルム基材の場合、ホワイトインキの印刷を行うことで、鮮明な画像を得ることができ、特にブラックインキで印刷された文字などの鮮明性や視認性を上げることができる。従って、透明フィルム基材を使用する場合、少なくともホワイトインキとブラックインキとが好ましく組み合わされる。
上記した成分を含む、本実施形態の水性インクジェットインキは、例えば、以下のプロセスを経て製造される。ただし本実施形態の水性インクジェットインキの製造方法は以下に限定されるものではない。
顔料分散用樹脂として、水溶性顔料分散樹脂を用いる場合、前記水溶性顔料分散樹脂と水と、必要に応じて水溶性有機溶剤とを混合・攪拌し、水溶性顔料分散樹脂混合液を作製する。前記水溶性顔料分散樹脂混合液に、顔料を添加し、混合・攪拌(プレミキシング)した後、分散機を用いて分散処理を行う。その後、必要に応じて遠心分離、濾過や、固形分濃度の調整を行い、顔料分散液を得る。
次いで、上記顔料分散液に、水溶性有機溶剤、水、及び必要に応じて上記で挙げたバインダー樹脂、界面活性剤やその他の添加剤を加え、攪拌・混合する。なお、必要に応じて前記混合物を35〜100℃の範囲で加熱しながら攪拌・混合してもよい。
上記混合物に含まれる粗大粒子を、濾過分離、遠心分離などの手法により除去し、水性インクジェットインキとする。濾過分離の方法としては、既知の方法を適宜用いることができる。またフィルター開孔径は、粗大粒子、ダストが除去できるものであれば、特に制限されないが、好ましくは0.3〜5μm、より好ましくは0.5〜3μmである。また濾過を行う際は、フィルターは単独種を用いても、複数種を併用してもよい。
本実施形態の水性インクジェットインキは、25℃における粘度を3〜20mPa・sに調整することが好ましい。この粘度領域であれば、特に通常の4〜10KHzの周波数を有するインクジェットヘッドから10〜70KHzの高周波数のインクジェットヘッドにおいても安定した吐出特性を示す。特に、25℃における粘度を4〜10mPa・sとすることで、600dpi以上の設計解像度を有するインクジェットヘッドに対して用いても、安定的に吐出させることができる。
なお顔料の平均二次粒子径は、上記樹脂(C)の粒子径と同様の方法によって測定した値である。なお、前記水性インクジェットインキがバインダー樹脂として樹脂粒子を含む場合、前記樹脂粒子の配合量に相当する量を水に置換したインキを作製し、粒子径を測定することが好ましい。
本実施形態の前処理液と、上記水性インクジェットインキとを組み合わせた、インキセットの実施形態で印刷物を製造する方法として、難浸透性の基材に前記前処理液を付与する工程と、前記難浸透性の基材上の、前記前処理液を付与した部分に、前記水性インクジェットインキを、1パスインクジェット印刷により付与する工程と、前記水性インクジェットインキが付与された、前記難浸透性の基材を乾燥する工程とを含む方法が好ましく用いられる。なお上記の工程は、この順番に実施することが好ましい。
本実施形態のインキセットを用いて印刷物を製造する際、好適には、水性インクジェットインキを印刷する前に、難浸透性の基材上に前処理液が付与される。その付与方法として、インクジェット印刷のように基材に対して非接触で印刷する方式と、基材に対し前処理液を当接させて印刷する方式のどちらを採用してもよい。また、前処理液の付与方法として、前処理液を当接させる印刷方式を選択する場合、オフセットグラビアコーター、グラビアコーター、ドクターコーター、バーコーター、ブレードコーター、フレキソコーター、ロールコーターなどのローラ形式が好適に使用できる。
本実施形態のインキセットでは、前処理液を難浸透性の基材に付与したのち、前記難浸透性の基材を乾燥させ、前記基材上の前処理液を乾燥させたのち、水性インクジェットインキを付与してもよいし、前記基材上の前処理液が完全に乾燥する前に、水性インクジェットインキを付与してもよい。一実施形態において、水性インクジェットインキを付与する前に前処理液を完全に乾燥させる、すなわち、前記前処理液の液体成分が実質的に除去された状態とすることが好ましい。前処理液が完全に乾燥した後で水性インクジェットインキを付与することで、後から着弾する水性インクジェットインキが乾燥不良を起こすことなく、耐擦性に優れた印刷物が得られるためである。
水性インクジェットインキは、難浸透性の基材上の前処理液を付与した部分に、1パスインクジェット印刷により付与される方式が好ましい。なお、前記1パスインクジェット印刷で用いるインクジェットヘッドの設計解像度は、画像品質に優れた画像が得られる点から、600dpi(DotsPerInch)以上であることが好ましく、720dpi以上であることがより好ましい。
水性インクジェットインキを印刷したあと、前記水性インキ、及び未乾燥の前処理液を乾燥させるため、前記水性インクジェットインキが付与された難浸透性の基材を乾燥する工程を含むことが好ましい。なお好適に用いられる乾燥方法は、上記前処理液の場合と同様である。
本実施形態のインキセットを印刷する際は、前処理液の付与量に対する水性インクジェットインキの付与量の比を0.1以上10以下とすることが好ましい。なお付与量の比としてより好ましくは0.5以上9以下であり、特に好ましくは1以上8以下である。付与量の比を上記範囲に収めることにより、基材の風合いの変化を起こすことなく、画像品質に優れた印刷物が得られる。
本実施形態のインキセットを用いる難浸透性の基材は、従来から既知のものを任意に用いることができる。例えば、コート紙やアート紙、微塗工紙等の紙基材、ポリ塩化ビニルシート、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ナイロンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリビニルアルコールフィルムの様な熱可塑性樹脂基材や、アルミニウム箔の様な金属基材などが使用できる。上記の基材は表面が滑らかであっても、凹凸のついたものであっても良いし、透明、半透明、不透明のいずれであっても良い。また、これらの基材の2種以上を互いに張り合わせたものでも良い。更に印字面の反対側に剥離粘着層などを設けても良く、また印字後、印字面に粘着層などを設けても良い。また本実施形態のインキセットの印刷で用いられる基材の形状は、ロール状でも枚葉状でもよい。
本実施形態のインキセットを用いて作製した印刷物は、必要に応じて、印刷面をコーティング処理することができる。前記コーティング処理の具体例として、コーティング用組成物の塗工・印刷や、ドライラミネート法、無溶剤ラミネート法、押出しラミネート法などによるラミネート加工などが挙げられ、いずれを選択してもよいし、複数を組み合わせても良い。
<PVA103ワニスの調製例>
下記材料を攪拌しながら室温にて1時間混合した後、90℃に加温し、更に1時間混合した。その後、混合物を室温まで放冷することで、PVA103ワニスを得た。
PVA103(クラレ社製ポリビニルアルコール(けん化度98−99%(完全けん 化)、重合度300)) 25部
イオン交換水 75部
攪拌機を備えた混合容器を準備し、下記材料を順次添加した。緩やかに攪拌しながら、室温にて1時間混合した後、60℃に加温し、更に1時間混合した。その後、混合物を室温まで放冷したのち、孔径1μmのメンブランフィルターで濾過を行うことで、前処理液1を得た。
酢酸カルシウム 10部
界面活性剤1 1部
PVA103ワニス 20部
2−プロパノール(iPrOH) 4部
プロキセルGXL(防腐剤、アーチケミカルズ社製1,2−ベンゾイソチアゾール− 3−オン溶液) 0.1部
イオン交換水 64.9部
表1に記載の材料を使用する以外は、前処理液1と同様の方法により、前処理液2〜106を調製した。なお、使用した材料の詳細については、後述する表2〜4に記載した。
上記で製造した前処理液について、E型粘度計(東機産業社製TVE−20L)を用いて、25℃環境下で粘度を測定したのち、密閉容器に入れ、50℃に設定した恒温機内に静置保存した。1週間ごとに前記密閉容器を取り出し、上記と同様にして経時後の粘度を測定し、経時前後での粘度変化率を算出することで、前処理液の保存安定性の評価を行った。評価基準は以下の通りとし、AA、A、Bを実使用上可能とした。
AA:4週間保存後の粘度変化率が±5%未満であった
A:3週間保存後の粘度変化率が±5%未満であったが、4週間保存後の粘度変化率 が±5%以上であった
B:2週間保存後の粘度変化率が±5%未満であったが、3週間保存後の粘度変化率 が±5%以上であった
C:1週間保存後の粘度変化率が±5%未満であったが、2週間保存後の粘度変化率 が±5%以上であった
D:1週間保存後の粘度変化率が±5%以上であった
上記で製造した前処理液について、松尾産業社製KコントロールコーターK202、ワイヤーバーNo.0を用い、下記基材に、上記で作成した前処理液をウェット膜厚4.0±0.2μmで塗布したのち、前記前処理液を塗布した基材を、70℃のエアオーブンに投入し1分間乾燥させることで、前処理液を付与した基材を作製した。
・OKトップコート+ 王子製紙社製コート紙 4.5g/m2
・PET:フタムラ社製ポリエチレンテレフタレートフィルム「FE2001」(厚 さ12μm)
上記方法に基づき、基材に塗工した前処理液の外観を目視、及びルーペで観察した。評価基準は下記の通りとし、AA、A、Bを実使用上可能とした。
AA:目視及びルーペでハジキや塗工ムラが見られなかった
A:ルーペで塗工ムラがごく僅かに見られたが、目視でハジキや塗工ムラが見られな かった
B:ルーペでハジキや塗工ムラが僅かに見られたが、目視でハジキや塗工ムラが見ら れなかった
C:目視でハジキまたは塗工ムラが見られた
<顔料分散用樹脂1の製造例>
ガス導入管、温度計、コンデンサー、攪拌機を備えた反応容器に、ブタノール95部を仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を110℃に加熱し、重合性単量体としてスチレン45部、アクリル酸30部、ラウリルメタクリレート25部、及び重合開始剤であるV−601(和光純薬製)6部の混合物を2時間かけて滴下し、重合反応を行った。滴下終了後、110℃で3時間反応させた後、V−601(和光純薬製)0.6部を添加し、更に110℃で1時間反応を続けて、顔料分散用樹脂1の溶液を得た。更に、室温まで冷却した後、ジメチルアミノエタノールを添加して完全に中和したのち、水を100部添加し水性化した。その後、100℃以上に加熱し、ブタノールを水と共沸させてブタノールを留去し、固形分が30%になるように調整することで、顔料分散用樹脂1の水性化溶液(固形分30%)を得た。なお、上記に示した方法で測定した顔料分散用樹脂1の酸価は230mgKOH/g、重量平均分子量は25,000であった。
下記表6に示したように、重合性単量体の種類や量を変更した以外は、顔料分散用樹脂1の場合と同様にして、顔料分散用樹脂2〜4の水性化溶液(固形分30%)を得た。
トーヨーカラー社製LIONOL BLUE 7358G(C.I.ピグメントブルー15:3)を20部、顔料分散用樹脂1の水性化溶液(固形分30%)を20部、水60部を混合し、攪拌機でプレミキシングした後、直径0.5mmのジルコニアビーズ1800gを充填した容積0.6Lのダイノーミルを用いて本分散を行い、顔料分散液1Cを得た。また上記C.I.ピグメントブルー15:3を、以下に示す顔料にそれぞれ置き換えた以外は顔料分散液1Cと同様にして、顔料分散液1M(Magenta)、1Y(Yellow)、1K(Black)を得た。
・Magenta:DIC社製FASTGEN SUPER MAGENTA RG
(C.I.ピグメントレッド122)
・Yellow:トーヨーカラー社製LIONOL YELLOW TT1405G
(C.I.ピグメントイエロー14)
・Black:オリオンエンジニアドカーボンズ社製PrinteX85
(カーボンブラック)
顔料分散用樹脂として顔料分散用樹脂2〜4の水性化溶液(固形分30%)を使用する以外は、顔料分散液1C、1M、1Y、1Kと同様の方法を用いることで、顔料分散液2〜4(それぞれC、M、Y、K)を得た。
石原産業社製タイペークCR−90−2(酸化チタン)を40部、顔料分散用樹脂1の水性化溶液(固形分30%)を20部、水40部を混合し、攪拌機でプレミキシングした後、直径0.5mmのジルコニアビーズ1800gを充填した容積0.6Lのダイノーミルを用いて本分散を行い、顔料分散液1W(顔料濃度40%)を得た。
顔料分散用樹脂として顔料分散用樹脂2〜4の水性化溶液(固形分30%)を使用する以外は、顔料分散液1Wと同様の方法を用いることで、顔料分散液2〜4Wを得た。
下記材料を、攪拌機を備えた混合容器内に順次投入し、十分に均一になるまで攪拌した。その後、孔径1μmのメンブランフィルターで濾過を行い、インクジェットヘッド詰まりの原因となる粗大粒子を除去することで、水性インクジェットシアンインキ1を得た。また顔料分散液1Cの代わりに、顔料分散液1M、1Y、1Kをそれぞれ使用することにより、シアン(C)、マゼンタ(M)イエロー(Y)、ブラック(K)の4色からなる水性インクジェットカラーインキのセット1を得た。
・顔料分散液1C 25部
・NeoCrylXK−190(固形分45%) 15部
・1,2−プロパンジオール 20部
・KF−6015 1部
・プロキセルGXL 0.1部
・イオン交換水 38.9部
表7に記載の材料を使用する以外はインクジェットインキのセット1と同様の方法により、シアン(C)、マゼンタ(M)イエロー(Y)、ブラック(K)の4色からなるインクジェットカラーインキのセット2〜21を得た。
・MB:3−メトキシブタノール(1気圧下における沸点150℃)
・1,2−PD:1,2−プロパンジオール(1気圧における沸点188℃)
・1,2−BD:1,2−ブタンジオール(1気圧下における沸点192℃)
・1,3−PD:1,3−プロパンジオール(1気圧下における沸点214℃)
・1,2−HD:1,2−ヘキサンジオール(1気圧下における沸点224℃)
・TEGmEE:トリエチレングリコールモノエチルエーテル(1気圧下における沸 点256℃)
・KF−6015:日信化学工業社製シロキサン系界面活性剤
下記表8に記載の材料を使用する以外はインクジェットシアンインキ1と同様の方法により、水性インクジェットホワイトインキ1〜21を得た。
表9に示すカラーインキとホワイトインキの組み合わせをインクジェットインキセットとし下記評価を実施した。結果を表10に示す。
基材を搬送できるコンベヤの上部にインクジェットヘッドKJ4B−1200(京セラ社製、設計解像度1200dpi)を設置し、上記で製造した水性インクジェットインキのセットを、上流側からK、C、M、Y、Wの順番に充填した。次いで、前記コンベヤ上に、上記で作製した、前処理液を付与した基材を固定したのち、前記コンベヤを一定速度で駆動させ、前記インクジェットヘッドの設置部を通過する際に、インクジェットインキをそれぞれドロップボリューム3pLで吐出し、下記画像を印刷した。印刷後速やかに、前記印刷物を70℃エアオーブンに投入し3分間乾燥させることで、印刷物を作成した。
下記表10に示した、前処理液と水性インクジェットインキのセットとの組み合わせで、上記印刷物を作製した。この印刷物、または、前処理液そのものを使用し、下記の評価を行った。また評価結果は、表10に示した通りであった。
上記方法に基づき、前処理液を付与した基材に25m/分、50m/分、75m/分のコンベヤ駆動速度条件で作成した、グラデーション画像印刷物を使用した。前記画像印刷物のドット形状を、光学顕微鏡を用いて200倍で観察することで、混色滲み・色ムラの評価を行った。評価基準は下記の通りとし、AA、A、Bを実使用上可能とした。
AA:75m/分で混色滲みや色ムラが見られなかった
A:75m/分で混色滲みや色ムラが見られたが、50m/分で混色滲みや色ムラが 見られなかった
B:50m/分で混色滲みや色ムラが見られたが、25m/分で混色滲みや色ムラが 見られなかった
C:25m/分で混色滲みや色ムラが見られた
上記方法に基づき、前処理液を付与した基材に、25m/分、50m/分、75m/分のコンベヤ駆動速度条件で、印字率100%ベタパッチ画像を印刷した。光学顕微鏡を用いて200倍で観察し、白抜け及びスジの有無を確認することで、埋まりの評価を行った。評価結果は以下の通りとし、AA、A、Bを実使用上可能とした。なお、コンベヤ速度を変えて作製したベタ印刷物のそれぞれについて、埋まりの評価を行った。
AA:3種類の印刷速度の全てで、白抜け及びスジが見られなかった。
A:50m/min及び75m/minでは白抜け及びスジが見られなかったが、1 00m/minでは、白抜け及び/またはスジが見られた。
B:50m/minでは白抜け及びスジが見られなかったが、75m/min及び1 00m/minでは、白抜け及び/またはスジが見られた。
C:3種類の印刷速度の全てで、白抜け及び/またはスジが見られた。
上記方法に基づき、前処理液を付与したPETフィルム基材に、50m/分のコンベヤ駆動速度条件で作成した、4Cベタ画像の印刷物を使用した。前記画像印刷物の表面にニチバン社製セロハンテープ(幅18mm)をしっかり貼りつけたのち、前記セロハンテープの先端を持ち、90度の角度を保ちながら剥がした。そして剥がした後の印刷物の表面やセロハンテープ面を目視で確認することで、密着性を評価した。評価基準は以下の通りであり、AA、A、Bを実使用上可能とした。また表10には、評価を行った5色のうち、最も評価結果が悪かった色について記載した。
AA:セロハンテープの密着面に対する剥離面積が5%未満であった
A:セロハンテープの密着面に対する剥離面積が5%以上10%未満であった
B:セロハンテープの密着面に対する剥離面積が10%以上20%未満であった
C:セロハンテープの密着面に対する剥離面積が20%以上30%未満であった
D:セロハンテープの密着面に対する剥離面積が30%以上であった
上記方法に基づき、前処理液を付与したPETフィルム基材に、50m/分のコンベヤ駆動速度条件で作成した、4Cベタ画像の印刷物を使用した。印刷後速やかに、印刷物を70℃エアオーブンに投入したのち、1分ごとに前記印刷物をエアオーブンより取り出し、表面を指で擦り状態を目視観察することで、乾燥性の評価を行った。評価基準は以下の通りとし、AA、A、Bを実使用上可能とした。
AA:エアオーブン投入から1分後の時点で印刷物が乾燥し、指で擦ってもインキが 付着しなかった
A:エアオーブン投入から1分後には指にインキが付着したが、2分後は付着しなか った
B:エアオーブン投入から2分後には指にインキが付着したが、3分後は付着しなか った
C:エアオーブン投入から3分後の印刷物でも、指にインキが付着した
上記方法に基づき、前処理液を付与したPETフィルム基材に、50m/分のコンベヤ駆動速度条件で作成した、4Cベタ画像の印刷物を使用した。印刷後速やかに、印刷物を70℃エアオーブンに投入したのち、3分間乾燥させた後に前記印刷物をエアオーブンより取り出し綿棒に水を染み込ませたもので印刷物をラビングし、インキが剥がれ、下地が見えるまでのラビング回数を確認することで、塗膜耐性の評価を行った。評価基準は下記のとおりであり、AA、A、B評価が実用可能領域である。
AA:下地が見えるまでのラビング回数が20回以上であった
A:下地が見えるまでのラビング回数が15〜19回であった
B:下地が見えるまでのラビング回数が11〜14回であった
C:下地が見えるまでのラビング回数が10回以下であった
Claims (7)
- 顔料及び水を含む水性インクジェットインキとともに用いられる前処理液であって、
前記前処理液が、凝集剤(A)と、界面活性剤(B)と、樹脂(C)と、水とを含み、
前記凝集剤(A)が、多価金属塩であり、
前記界面活性剤(B)が、下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキルアミンを含むことを特徴とする前処理液。
一般式(1)
(一般式(1)において、Rは、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数6〜22であるアルキル基、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数6〜22であるアルケニル基、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数6〜22であるアルキルカルボニル基、または、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数6〜22であるアルケニルカルボニル基を表す。
EOはエチレンオキサイド基を表し、POはプロピレンオキサイド基を表す。
mはEOの平均付加モル数を表し、1〜100であり、
nはPOの平均付加モル数を表し、0〜99であり、
m>nである。
nが0でない場合、(EO)mと(PO)nの付加順序は問わず、付加はブロックでもランダムでもよい。
また、oはEOの平均付加モル数を表し、1〜100であり、
pはPOの平均付加モル数を表し、0〜99であり、
o>pである。
pが0でない場合、(EO)oと(PO)pの付加順序は問わず、付加はブロックでもランダムでもよい。) - 前記凝集剤(A)が、カルシウム塩であることを特徴とする請求項1記載の前処理液。
- さらに、アセチレンジオール系界面活性剤を含むことを特徴する請求項1または2記載の前処理液。
- 前記樹脂(C)が、ポリウレタン樹脂粒子、ポリウレタンポリウレア樹脂粒子、ポリ(メタ)アクリル樹脂粒子、アクリル変性ポリウレタン樹脂粒子、及び、ポリオレフィン樹脂粒子からなる群より選択される樹脂粒子を1種以上含む、請求項1〜3いずれか記載の前処理液。
- 請求項1〜4いずれか記載の前処理液と、顔料及び水を含む水性インクジェットインキとを含む、インキセット。
- 基材上に、請求項1〜4いずれか記載の前処理液からなる層を有する、前処理液を付与した基材。
- 請求項6記載の前処理液を付与した基材に、顔料及び水を含む水性インクジェットインキが印刷された印刷物。
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