JP6808464B2 - 液体現像剤 - Google Patents
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Description
〔1〕 ポリエステル系樹脂を含む結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子、分散剤、並びに絶縁性液体を含有する液体現像剤であって、前記ポリエステル系樹脂がアルコール成分と該アルコール成分100モルに対して40モル以上の3価以上のカルボン酸化合物を含有するカルボン酸成分との重縮合物であり、前記分散剤が分子量250以下のポリアルキレンイミンとハロゲン化された炭素数16以上の炭化水素及び反応性の官能基を有するポリオレフィンから選ばれる1種以上である数平均分子量500以上の炭化水素基含有化合物との反応物を含有する、液体現像剤、並びに
〔2〕 前記〔1〕記載の液体現像剤の製造方法であって、
工程1:ポリエステル系樹脂を含む結着樹脂及び着色剤を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程、
工程2:工程1で得られたトナー粒子と分散剤を混合し、絶縁性液体中に分散させ、トナー粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含む、液体現像剤の製造方法
に関する。
トリメリット酸のような3価以上のカルボン酸化合物は酸性度が高いため、塩基性分散剤との相互作用が強く、分散剤を吸着しやすい。そのため、保存安定性に優れる。一方で、低分子量のポリアルキレンイミンを含む分散剤を用いることで、分散剤とトナー粒子の吸着点が減るため、高温加熱時には熱運動により分散剤が脱着しやすい。従って、高温におけるトナー粒子の加熱凝集性に優れると考えられる。
で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物等が挙げられる。炭素数2以上20以下のジオールとして、具体的には、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。
工程1:ポリエステル系樹脂を含む結着樹脂及び着色剤を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程、
工程2:工程1で得られたトナー粒子と分散剤を混合し、絶縁性液体中に分散させ、トナー粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含む方法により製造することが好ましい。
<3> ポリアルキレンイミンが、ポリエチレンイミン及びポリプロピレンイミンから選ばれる1種又は2種以上、好ましくはポリエチレンイミンである、前記<1>又は<2>記載の液体現像剤。
<4> ポリアルキレンイミンが、エチレンの平均付加モル数が3以上5以下であるポリエチレンイミンである、前記<1>又は<2>記載の液体現像剤。
<5> 炭化水素基含有化合物の数平均分子量が、500以上、好ましくは800以上であり、そして、8,500以下、好ましくは3,000以下である、前記<1>〜<4>いずれか記載の液体現像剤。
<6> ハロゲン化されたの炭化水素の炭素数が、炭素数16以上24以下である、前記<1>〜<5>いずれか記載の液体現像剤。
<7> 反応性の官能基を有するポリオレフィンが、カルボン酸系化合物、好ましくはフマル酸、マレイン酸、エタン酸、プロパン酸、ブタン酸、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、酒石酸、それらの無水物又はアルキル基の炭素数が1以上3以下のアルキルエステルである、前記<6>記載の液体現像剤。
<8> 炭化水素基含有化合物が、炭素数が、35以上、好ましくは50以上であり、700以下、好ましくは600以下、より好ましくは500以下であるポリオレフィン骨格を有する、前記<1>〜<7>いずれか記載の液体現像剤。
<9> ポリオレフィン骨格が、ポリイソブテン骨格及び/又はポリプロピレン骨格、好ましくはポリイソブテン骨格である、前記<8>記載の液体現像剤。
<10> ポリエステル系樹脂の軟化点が、90℃以上、好ましくは100℃以上であり、そして、130℃以下、好ましくは120℃以下である、前記<1>〜<9>いずれか記載の液体現像剤。
<11> ポリエステル系樹脂のガラス転移温度が、50℃以上、好ましくは55℃以上であり、そして、80℃以下、より好ましくは75℃以下である、前記<1>〜<10>いずれか記載の液体現像剤。
<12> ポリエステル系樹脂の酸価が、40mgKOH/g以上、好ましくは50mgKOH/g以上であり、そして、100mgKOH/g以下、好ましくは80mgKOH/g以下である、前記<1>〜<11>いずれか記載の液体現像剤。
<13> ポリエステル系樹脂が、ポリエステル樹脂、及びポリエステル樹脂とスチレン系樹脂とを含有する複合樹脂から選ばれる1種又は2種以上である、前記<1>〜<12>いずれか記載の液体現像剤。
<14> ポリエステル樹脂が、2価以上のアルコールを含むアルコール成分と2価以上のカルボン酸系化合物を含むカルボン酸成分との重縮合物である、前記<13>記載の液体現像剤。
<15> 絶縁性液体が、炭化水素系絶縁性液体、ハロゲン化炭化水素、ポリシロキサン、及び植物油からなる群より選ばれた少なくとも1種、好ましくは炭化水素系絶縁性液体、より好ましくは脂肪族炭化水素系溶媒、さらに好ましくはポリイソブテンを含有する、前記<1>〜<14>いずれか記載の液体現像剤。
<16> 固形分濃度が、10質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上であり、そして、50質量%以下、好ましくは45質量%以下、より好ましくは40質量%以下である、前記<1>〜<15>いずれか記載の液体現像剤。
<17> 固形分濃度が25質量%であり、25℃における粘度が、3mPa・s以上、好ましくは5mPa・s以上、より好ましくは6mPa・s以上、さらに好ましくは7mPa・s以上であり、そして、50mPa・s以下、好ましくは40mPa・s以下、より好ましくは37mPa・s以下、さらに好ましくは35mPa・s以下、さらに好ましくは32mPa・s以下、さらに好ましくは28mPa・s以下、さらに好ましくは24mPa・s以下、さらに好ましくは20mPa・s以下、さらに好ましくは16mPa・s以下である、前記<1>〜<16>いずれか記載の液体現像剤。
<18> 前記<1>〜<17>いずれか記載の液体現像剤の製造方法であって、
工程1:ポリエステル系樹脂を含む結着樹脂及び着色剤を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程、
工程2:工程1で得られたトナー粒子と分散剤を混合し、絶縁性液体中に分散させ、トナー粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含む、液体現像剤の製造方法。
フローテスター「CFT-500D」((株)島津製作所製)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/minで加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出す。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とする。
示差走査熱量計「DSC210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて、試料0.01〜0.02gをアルミパンに計量し、200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/minで0℃まで冷却する。次に試料を昇温速度10℃/minで昇温し、吸熱ピークを測定する。吸熱の最高ピーク温度以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移温度とする。
JIS K0070の方法により測定する。但し、測定溶媒のみJIS K0070の規定のエタノールとエーテルの混合溶媒から、アセトンとトルエンの混合溶媒(アセトン:トルエン=1:1(容量比))に変更する。
測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマンコールター(株)製)
アパチャー径:100μm
解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19(ベックマンコールター(株)製)
電解液:アイソトンII(ベックマンコールター(株)製)
分散液:電解液にエマルゲン109P(花王(株)製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB(グリフィン):13.6)を溶解して5質量%に調整したもの
分散条件:前記分散液5mLに測定試料10mgを添加し、超音波分散機(機械名:(株)エスエヌディー製US-1、出力:80W)にて1分間分散させる。その後、前記電解液25mLを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させて、試料分散液を調製する。
測定条件:前記電解液100mLに、3万個の粒子の粒径を20秒間で測定できる濃度となるように、前記試料分散液を加え、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から体積中位粒径(D50)を求める。
以下に示す、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法により分子量分布を測定し、数平均分子量を求める。
(1) 試料溶液の調製
濃度が0.2g/100mLになるように、ポリアルキレンイミンを0.15mol/LでNa2SO4を1%酢酸水溶液に溶解させた溶液に溶解させる。次いで、この溶液をポアサイズ0.2μmのフッ素樹脂フィルター「FP-200」(住友電気工業(株)製)を用いて濾過して不溶解成分を除き、試料溶液とする。
(2) 分子量測定
下記の測定装置と分析カラムを用い、溶離液として0.15mol/LでNa2SO4を1%酢酸水溶液に溶解させた溶液を、毎分1mLの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させる。そこに試料溶液100μLを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の標準プルラン(昭和電工(株)製のP-5(5.9×103)、P-50(4.73×104)、P-200(2.12×105)、P-800(7.08×105))を標準試料として作成したものを用いる。括弧内は分子量を示す。
測定装置:HLC-8320GPC(東ソー(株)製)
分析カラム:α+α-M+α-M(東ソー(株)製)
(1) 試料溶液の調製
濃度が0.5g/100mLになるように、試料をテトラヒドロフランに溶解させた。次いで、この溶液をポアサイズ2μmのフッ素樹脂フィルター「FP-200」(住友電気工業(株)製)を用いて濾過して不溶解成分を除き、試料溶液とした。
(2) 分子量分布測定
下記の測定装置と分析カラムを用い、溶離液としてテトラヒドロフランを、毎分1mLの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定させる。そこに試料溶液100μLを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレン(東ソー(株)製のA-500(Mw 5.0×10 2 )、A-1000(Mw 1.01×10 3 )、A-2500(Mw 2.63×10 3 )、A-5000(Mw 5.97×10 3 )、F-1(Mw 1.02×10 4 )、F-2(Mw 1.81×10 4 )、F-4(Mw 3.97×10 4 )、F-10(Mw 9.64×10 4 )、F-20(Mw 1.90×10 5 )、F-40(Mw 4.27×10 5 )、F-80(Mw 7.06×10 5 )、F-128(Mw 1.09×10 6 ))を標準試料として作成したものを用いる。括弧内は分子量を示す。
測定装置:HLC-8220GPC(東ソー(株)製)
分析カラム:GMHXL+G3000HXL(東ソー(株)製)
絶縁性液体25gを40mL容のガラス製サンプル管「スクリューNo.7」((株)マルエム製)に入れ、非水系導電率計「DT-700」(Dispersion Technology社製)を用いて、電極を絶縁性液体に浸し、25℃で20回測定を行って平均値を算出し、導電率を測定する。数値が小さいほど高抵抗であることを示す。
示差走査熱量計「DSC210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて、試料6.0〜8.0mgをアルミパンに計量し、昇温速度10℃/minで350℃まで昇温し、吸熱ピークを測定する。最も高温側の吸熱ピークを沸点とする。
10mL容のスクリュー管に測定液を6〜7mL入れ、回転振動式粘度計「ビスコメイトVM-10A-L」((株)セコニック製、検出端子:チタン製、φ8mm)を用い、検出端子の先端部の15mm上に液面が来る位置にスクリュー管を固定し、25℃にて粘度を測定する。
試料10質量部をヘキサン90質量部で希釈し、遠心分離装置「H-201F」((株)コクサン製)を用いて、回転数25,000r/minにて、20分間回転させる。静置後、上澄み液をデカンテーションにて除去した後、90質量部のヘキサンで希釈し、同様の条件で再び遠心分離を行う。上澄み液をデカンテーションにて除去した後、下層を真空乾燥機にて0.5kPa、40℃にて8時間乾燥させ、以下の式より固形分濃度を計算する。
レーザー回折/散乱式粒径測定装置「マスターサイザー2000」(マルバーン社製)を用いて、測定用セルにアイソパーL(エクソンモービル社製、イソパラフィン、25℃における粘度1mPa・s)を加え、散乱強度が5〜15%になる濃度で、粒子屈折率1.58(虚数部0.1)、分散媒屈折率1.42の条件にて、体積中位粒径(D50)を測定する。
表1に示す無水トリメリット酸以外の原料モノマー、エステル化触媒及び重合禁止剤を窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10L容の四つ口フラスコに入れ、マントルヒーターを用いて、180℃から200℃まで1時間かけて昇温し、200℃にて反応させた後、無水トリメリット酸を添加し、200℃にて表1に示す軟化点に達するまで反応を行って、表1に示す物性を有するポリエステル樹脂(樹脂A〜C)を得た。
表1に示す原料モノマー及びエステル化触媒を窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10L容の四つ口フラスコに入れ、マントルヒーターを用いて、180℃から210℃まで4時間かけて昇温し、210℃にて4時間反応させた後、さらに8.3kPaにて表1に示す軟化点に達するまで反応を行って、表1に示す物性を有するポリエステル樹脂(樹脂D)を得た。
表2に示すポリアルキレンイミンを冷却管、窒素導入管、撹拌機、脱水管及び熱電対を装備した2L容の四つ口フラスコに入れ、窒素ガスで反応容器内を置換した。撹拌しながら、表2に示すポリイソブテン無水コハク酸(PIBSA)に溶解した溶液を室温で1時間かけて滴下した。滴下終了後、30分間室温で保持した。その後、反応容器内を150℃に加温して1時間保持した後、160℃に昇温して1時間保持した。160℃で8.3kPaに減圧して溶剤を留去し、IR分析からPIBSA由来の酸無水物のピーク(1780cm-1)が消失し、イミド結合由来のピーク(1700cm-1)が生じた時点を反応終点として、表2に示す物性を有する分散剤A、F、Gを得た。
表2に示すポリアルキレンイミン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン(PPSA)、及びキシレン(和光純薬工業(株)製)を、冷却管、窒素導入管、撹拌機、脱水管及び熱電対を装備した2L容の四つ口フラスコに入れ、窒素ガスで反応容器内を置換した。その後、反応容器内を150℃に加温して1時間保持した後、160℃に昇温して1時間保持した。160℃で8.3kPaに減圧して溶剤を留去し、IR分析からPPSA由来の酸無水物のピーク(1780cm-1)が消失し、イミド結合由来のピーク(1700cm-1)が生じた時点を反応終点として、表2に示す物性を有する分散剤B〜Eを得た。
12-ヒドロキシステアリン酸(東京化成工業(株)製)250gと、反応溶媒としてキシレン(和光純薬工業(株)製)55g、エステル化触媒として酸化ジブチル錫2.5gを、窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した500mL容の四つ口フラスコに入れ、190℃に昇温して5時間反応させ、数平均分子量1400の縮合体(p-12-HSA)を得た。
得られた縮合体300gとテトラエチレンペンタミン(関東化学(株)製)20g、及びキシレン(和光純薬工業(株)製)320gを、冷却管、窒素導入管、撹拌機、脱水管及び熱電対を装備した2L容の四つ口フラスコに入れ、窒素ガスで反応容器内を置換した。その後、反応容器内を150℃に加温して1時間保持した後、160℃に昇温して1時間保持した。160℃で8.3kPaに減圧して溶剤を留去し、IR分析から12-ヒドロキシステアリン酸の縮合体由来のカルボン酸のピーク(1780cm-1)が消失し、アミド結合由来のピーク(1700cm-1)が生じた時点を反応終点として、表2に示す物性を有する分散剤Hを得た。
表3に示す結着樹脂80質量部及び着色剤「ECB-301」(大日精化工業(株)製、フタロシアニンブルー15:3)20質量部を、予め20L容のヘンシェルミキサーを使用し、回転数1500r/min(周速度21.6m/sec)で3分間攪拌混合後、以下に示す条件で溶融混練した。
連続式二本オープンロール型混練機「ニーデックス」(日本コークス工業(株)製、ロール外径:14cm、有効ロール長:55cm)を使用した。連続式二本オープンロール型混練機の運転条件は、高回転側ロール(フロントロール)回転数75r/min(周速度32.4m/min)、低回転側ロール(バックロール)回転数35r/min(周速度15.0m/min)、混練物供給口側端部のロール間隙0.1mmであった。ロール内の加熱媒体温度及び冷却媒体温度は、高回転側ロールの原料投入側が90℃及び混練物排出側が85℃であり、低回転側ロールの原料投入側が35℃及び混練物排出側が35℃であった。また、原料混合物の上記混練機への供給速度は10kg/h、上記混練機中の平均滞留時間は約3分間であった。
液体現像剤5gを10mL容のスクリュー管に入れ、50℃の恒温槽にて15時間保存した。保存前後のトナー粒子の体積中位粒径(D50)を測定し、保存後のD50/保存前のD50×100の値(%)から保存安定性を評価した。結果を表3に示す。数値が100%に近いほど保存安定性に優れることを示す。結果を表3に示す。
液体現像剤5gを10mL容のスクリュー管に入れ、60℃の恒温槽にて3分間保存し、保存後のトナー粒子の体積中位粒径(D50)を測定した。さらに恒温槽の温度を5℃ずつ昇温して同様に保存後のトナー粒子のD50を測定した。D50が10μmを超えた時点の温度を凝集開始温度とした。凝集開始温度が低いほど加熱凝集性に優れることを示す。結果を表3に示す。
これに対し、ポリエステル樹脂が3価以上のカルボン酸化合物を用いていない、又は少量である比較例1、2は保存安定性に欠けている。また、分散剤に用いたポリアルキレンイミンの分子量が大きすぎる比較例3、4は、トナー凝集性に欠けており、炭化水素基が水酸基で置換された分散剤を用いた比較例5は、粘度が高く、保存安定性及びトナー凝集性のいずれもが不十分である。
Claims (9)
- ポリエステル系樹脂を含む結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子、分散剤、並びに絶縁性液体を含有する液体現像剤であって、前記ポリエステル系樹脂がアルコール成分と該アルコール成分100モルに対して40モル以上の3価以上のカルボン酸化合物を含有するカルボン酸成分との重縮合物であり、前記分散剤が実質的に分子量250以下のポリアルキレンイミンと数平均分子量500以上の炭化水素基含有化合物からなる反応物を含有し、該炭化水素基含有化合物がハロゲン化された炭素数16以上の炭化水素、及び反応性の官能基を有するポリオレフィンからなる群より選ばれる1種以上である、液体現像剤。
- ポリアルキレンイミンの分子量が150以上250以下である、請求項1記載の液体現像剤。
- ポリアルキレンイミンが、エチレンの平均付加モル数が3以上5以下であるポリエチレンイミンである、請求項1又は2記載の液体現像剤。
- 炭化水素基含有化合物が、炭素数35以上700以下のポリオレフィン骨格を有する、請求項1〜3いずれか記載の液体現像剤。
- ポリオレフィン骨格が、ポリイソブテン骨格及び/又はポリプロピレン骨格である、請求項4記載の液体現像剤。
- ポリエステル系樹脂の酸価が40mgKOH/g以上100mgKOH/g以下である、請求項1〜5いずれか記載の液体現像剤。
- 絶縁性液体が炭化水素系絶縁性液体を含有する、請求項1〜6いずれか記載の液体現像剤。
- 固形分濃度が10質量%以上50質量%以下である、請求項1〜7いずれか記載の液体現像剤。
- 請求項1〜8いずれか記載の液体現像剤の製造方法であって、
工程1:ポリエステル系樹脂を含む結着樹脂及び着色剤を溶融混練し、粉砕してトナー粒子を得る工程、
工程2:工程1で得られたトナー粒子と分散剤を混合し、絶縁性液体中に分散させ、トナー粒子分散液を得る工程、及び
工程3:工程2で得られたトナー粒子分散液を湿式粉砕し、液体現像剤を得る工程
を含む、液体現像剤の製造方法。
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