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JP6799835B2 - マルチ光結合チャネルモジュールおよび関連する計算方法 - Google Patents

マルチ光結合チャネルモジュールおよび関連する計算方法 Download PDF

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Description

本発明は、いくつかの実施形態において光計算デバイスに関し、限定的ではないが特に、人工ニューラルネットワークの光ハードウェア実装に関する。
近年、非従来型の計算、すなわち半導体ベースではない計算を開発および実装する試みの増加が見られる。これらの試みは、ムーアの法則の崩壊により従来型コンピュータ、すなわち半導体ベースのコンピュータの計算能力の増加率が低迷していることが部分的な動機となっている。これらの試みのいくつかは、光計算に向けられる。すなわち、半導体ベースの計算のように電子電流ではなく、一般にはレーザである光の操作に基づく計算である。
本発明の態様は、いくつかの実施形態において、光計算デバイスに関する。限定的ではないが特に、本発明の態様はいくつかの実施形態において、人工ニューラルネットワーク(ANN)の光ハードウェア実装に関する。
光計算は、従来の計算と比較して数々の利点を提供する。電子電流は光の速度よりも緩慢に移動するため、光計算システムは従来の計算システムよりも著しく高速になり得る。また光計算システムは、従来の電子システムと比較して著しく高い熱効率も有し得る。しかし、最先端の光計算システムは概して、相当する半導体ベースのシステムよりも大型である。
ハイブリッド光電子計算は、いくつかの計算部品を光学的に、またいくつかの電子的に実装し、情報を一般に光学的に伝達することによって、光計算および従来の計算の利点を組み合わせようという試みである。しかし、最先端のハイブリッド光電子計算システムにおいて、消費エネルギ全体の約30%が光信号と電子電流との相互変換に使用されるので、そのようなハイブリッドシステムは完全光計算システムと比べて不経済である。
上述した最先端技術の計算システム、特に光計算システムに固有の上記欠点の観点から、本明細書で提示される本発明の実施形態は、入力光信号のセットを出力光信号のセットに制御可能にマッピングするための集積マルチチャネル光モジュールを含む。モジュールまたはユニットまたはシステムは、モジュールが個々に製造された部品から組み立てられるのではなく、全体として製造された場合に「集積」と称される。出力信号のセットへの入力信号のセットのマッピングは、モジュールが、入力信号のセットの入力に応答して出力信号のセットを生成し、各出力信号のパワーが入力信号のパワーの非自明な関数であることを意味する。「非自明」とは、出力信号が少なくとも2つの入力信号に実質的に依存すること、すなわち、少なくとも2つの入力信号の各々のパワーの変動が、出力信号のパワーを個々に変化させることを意味する。
光モジュールは、光の指向性伝搬を可能にするように構成された少なくとも2つの光チャネルを備え、光チャネルの少なくとも1つは、制御可能な増幅率によって伝搬する光の増幅を可能にするように構成された増幅チャネルである。光モジュールは、少なくとも2つの光チャネルと個々に関連し、光チャネルへの入力光信号の伝送を可能にするように構成された少なくとも2つの入力ポートを更に備える。光モジュールは、少なくとも2つの光チャネルの1つと光学的に関連し、1つの光チャネルからの出力光信号の射出を可能にするように構成された少なくとも1つの出力ポートを更に備える。光モジュールは、増幅チャネルと機能的に関連し、増幅率を決定するために増幅チャネルへ制御信号を入力することを可能にするように構成された少なくとも1つの制御ポートを更に備える。光チャネルは、出力ポートから射出される出力光信号のパワーが、少なくとも2つの入力ポートを通って伝送される少なくとも2つの入力光信号のパワーの関数であるように光結合される。
いくつかの実施形態によると、本発明の光モジュールは、何十万もの光結合された光チャネルを備えてよい。そのような多数の光チャネルは、たとえば本明細書において以下で詳述および説明されるようなニューラルネットワーク戦略を用いて、複雑かつ厄介な計算およびタスクの実行を可能にし得る。いくつかの実施形態によると、光モジュールは、わずか約1センチメートルの長さを有するマルチコアファイバを備え、ファイバに沿った光の移動時間は100ピコ秒(10−10秒)ほどである。したがって、たとえば画像認識などニューラルネットワークに適した全タスクは、以下で更に説明するように、ファイバに沿った光の移動時間に匹敵する短い時間で完了され得る。また、たとえば何万または何十万ものコアを包含するマルチコアファイバ、または何十万もの光結合チャネルを備えるフォトニック結晶などの光モジュールを利用することによって、非常に複雑で厄介な計算は、実質的にチャネルを通る光の移動時間に匹敵する時間スケールで達成され得る。したがって、たとえば長さ1メートルまたは長さ10メートルなど、メートルスケールの一般的長さのマルチコアファイバを用いる場合でも、現代の技術によって提供される速度と比べて大きな計算高速化がもたらされ得る。
このように本発明の集積光モジュールは、自由空間光通信を用いる既存の光計算システムと比べて、小型で手軽なパッケージ、または印刷回路基板またはチップ上の単一部品としてパッケージすることが容易であるという重要な利点を提供する。その結果、そのような集積モジュールは、非常に複雑な計算を実行することができる小型システムへの道を開く。集積モジュールは更に、いくつかのモジュールが共にパッケージされて更に複雑なシステムを構築し得ることにより、モジュール性を向上させる。また集積モジュールの小さな寸法は、自由空間光通信に一般的に関連する光の損失を最小限にすることにより、熱放散およびエネルギ損失がほとんどない比較的低パワーの電力源を用いることを可能にする。最後に、本発明の集積光モジュールは、以下で説明および詳述するように、現在利用可能な材料および現在利用可能な製造技術を用いて製造され得るので、現在利用可能な技術およびたとえば光源および光検出器などの周辺デバイスに対応しており、本発明のモジュールの産業的利用を非常に魅力的なものにする。
本発明のいくつかの実施形態は、添付図面を参照して本明細書で説明される。この説明は、図面とともに、いくつかの実施形態がどのように実施され得るかを当業者に理解させるものである。図面は、例示的説明を目的としており、本発明の基本的理解のために必要である以上に、詳しく実施形態の構造的詳細を示すことは意図されていない。明確性のために、図内に示されるいくつかの物体は一定の比率に拡大縮小されていない。
本発明の態様に係る、伝送チャネルおよび増幅チャネルを備える集積光モジュールの実施形態である。 本発明の2コア光ファイバ実施形態を模式的に示す。 図2Aの2コア光ファイバの断面図を模式的に示す。 本発明のマルチコア光ファイバ実施形態を模式的に示す。 好適な動作モードにおける図3Aのマルチコア光ファイバを模式的に示す。 図3Aのマルチコアファイバのコアのx‐y平面における空間配置の詳細図を模式的に示す。 A−G。z軸に沿った図3Aのマルチコアファイバの7つの断面における、入力から出力へのコアシーケンスに沿ったエバネッセント波結合による光信号の伝達を模式的に示す。 本発明のマルチコア光ファイバを備えるチップ上のシステムを模式的に示す。 本発明のマルチコア光ファイバに多数の入力光信号を入力するために構成されたシステムを模式的に示す。 学習動作モードの実施形態における、本発明のマルチチャネル光モジュールを備える学習システムの実施形態を模式的に示す。 実装動作モードの実施形態における、図8Aの学習システムを模式的に示す。 それぞれz,y,x=14.5μmおよびz,y,x=18μmにおける断面に沿った特定の動作モードにおける図3Aのマルチコア光ファイバのコア内の光強度λ=1,550nmの光を模式的に示す。 それぞれz,y,x=14.5μmおよびz,y,x=18μmにおける断面に沿った特定の動作モードにおける図3Aのマルチコア光ファイバのコア内の光強度λ=1,550nmの光を模式的に示す。 それぞれz,y,x=14.5μmおよびz,y,x=18μmにおける断面に沿った特定の動作モードにおける図3Aのマルチコア光ファイバのコア内の光強度λ=980nmの光を模式的に示す。 それぞれz,y,x=14.5μmおよびz,y,x=18μmにおける断面に沿った特定の動作モードにおける図3Aのマルチコア光ファイバのコア内の光強度λ=980nmの光を模式的に示す。 パワーレベルが濃度スケールによって表されたパワースケールを示す。 図9Aおよび図9Bの動作モードにおける図3Aのマルチコア光ファイバの4つの断面における各コア内の波長λ=1,550nmの光信号のパワーを示す。 図9Cおよび図9Dの動作モードにおける図3Aのマルチコア光ファイバの4つの断面における各コア内の波長λ=980nmの光信号のパワーを示す。 分類を実証する動作モードにおける図3Aのマルチコア光ファイバ内のコアの空間配置を模式的に示す。 3つの8ビットストリングの分類を実証する図10Aの動作モードのシミュレーション結果を示す。 図10Bの分類を実証した増幅信号の特異性をそれぞれ実証する2つの制御シミュレーションの結果を示す。 図10Bの分類を実証した増幅信号の特異性をそれぞれ実証する2つの制御シミュレーションの結果を示す。 それぞれ図10B〜図10Dにおいて用いられた増幅信号の3つのセットに関して、図3Aのマルチコア光ファイバの6つの出力における出力光信号パワーの比較を示す。 4つの0および4つの1を備えた考えられる全ての8ビットストリングが符号化され、図10Aにおいて用いられた増幅信号のセットとともに図3Aのマルチコア光ファイバへ伝送されたシミュレーションの結果を示す。 41dB/mの増幅を伴う増幅コアを備えた図3Aのマルチコア光ファイバを用いる分類を実証するシミュレーションの結果を示す。 比較のために図10Bの(z=9mmでの)シミュレーション結果を再現する。 本発明のフォトニック結晶ファイバ実施形態の横断面を模式的に示す。 本発明のフォトニック結晶スラブ実施形態を模式的に示す。 本発明の3Dフォトニック結晶実施形態を模式的に示す。
本明細書における教示の原理、使用、および実装は、添付の説明および図面を参照することによってより良く理解され得る。本明細書に提示する説明および図面を閲読すると、当業者は、過度の努力または実験を行わずとも本明細書における教示を実装することができる。
以下、2つ以上のマグニチュードは、最も大きいマグニチュードが最も小さいマグニチュードの2倍を上回らない場合、「匹敵する」と言われ、最も小さいマグニチュードが最も大きいマグニチュードの10分の1を下回らない場合、「同規模」であると言われる。
本明細書で用いられる場合、「要素のセット」は、1または複数の要素のグループまたは集合として定義される。「要素のシーケンス」は、要素の順序付きセットとして定義される。
出力信号のセットへの入力信号のセットのマッピングは、各出力信号のパワーが、入力信号のパワーの非自明な関数であることを意味する。「非自明」とは、出力信号が少なくとも2つの入力信号に実質的に依存する、すなわち、少なくとも2つの入力信号の各々のパワーの変動が出力信号のパワーを個々に変化させるという意味である。以下、出力信号が入力信号に依存する、または入力信号の関数であると言われる場合、簡潔性のために、そのような依存関係は非自明であることが仮定される。
モジュールが、個々に製造された部品から組み立てられるのではなく全体として製造された場合、モジュールまたはユニットまたはシステムは「集積」と言われる。
本明細書で用いられる場合、「チャネル」は、光の指向性伝搬を可能にする空間的に閉じ込められた媒体として定義され、媒体の境界が光の伝搬方向を決定する。
集積光モジュールの実施形態
図1は、本発明の態様に係る、光モジュール100の実施形態を示す。光モジュール100は、伝送チャネル110および増幅チャネル120を備える。各チャネルについて、光伝搬の局所方向が局所z軸によって表され、垂直面が垂直x‐y平面によって表される。図1に示す典型的な実施形態において、一般化z軸102は、光モジュールにわたる全てのチャネルに共通である。光モジュール100において、光は概してz軸に沿って左から右へチャネル110および120内を伝搬するが、本発明のいくつかの実施形態において、光は、チャネルの1または複数において、また全てのチャネルにおいて、z軸に平行な両方向に伝搬してよい。光モジュール100は集積モジュールであり、マルチコア光ファイバによって、またはたとえば本明細書において以下で詳述されるようなフォトニック結晶ファイバによって、いくつかの実施形態に従って実現され得る。したがって、光モジュール100は、以下で更に説明および詳述されるように、たとえばチップなど1片の基板上に組み立てられ得る。
伝送チャネル100は、光強度(パワー)の修正を実質的に伴わず、チャネルに沿って通過する光の伝搬を可能にするように構成される。チャネルに沿った不可避の光強度低下をもたらす寄生損失は最小化されることが好ましい。増幅チャネル120は、チャネルに沿って通過する光の伝搬を可能にし、光強度の制御された増幅を可能にするように構成される。本明細書における「増幅」は、1より大きい増幅率を伴う厳密な増幅と、0〜1の増幅率を伴う減衰とを包含する幅広い意味で用いられる。各増幅チャネル120は、増幅チャネルにおける所望の増幅率を決定するための制御信号を受信するために構成された制御ポート122と関連することによってチャネルにおける増幅を制御する。
伝送チャネル110および増幅チャネル120のうち少なくとも2つのチャネルは、好適には個々に、入力ポート130と光学的に関連する。入力ポート130は、関連するチャネル(伝送チャネルまたは増幅チャネル)への光信号の伝送を可能にするように構成されることによって、そのような光信号を光モジュール100に入力する。たとえば、光ファイバの露出端部がファイバへの入力ポートとして機能してよい。光モジュール100への伝送に適した光信号が以下で更に詳述される。
伝送チャネル110および増幅チャネル120の両者のうち少なくとも1つのチャネルは、1または複数の出力ポート140と光学的に関連する。出力ポート140は、関連するチャネルからの光信号の伝送を可能にするように構成されることによって、そのような光信号を光モジュール100から出力する。たとえば、光ファイバの露出端部がファイバへの出力ポートとして機能してよい。出力ポート140を通って光モジュール100から伝送される光信号は、以下で更に詳述されるように、光検出器によって光学的に処理および/または検出され得る。
伝送チャネル110の少なくとも1つおよび増幅チャネル120の少なくとも1つは、互いに光結合される。チャネル間の光結合は、図1において、光結合されたチャネル間の点線150によって表される。図1において、光は概して左から右へ伝搬するので、光結合150によって結合された2つのチャネル間で、光は、関連する点線の左手側にあるチャネルから点線の右手側にあるチャネルへ伝送されることを理解すべきである。
動作中の集積光モジュール
光モジュール100におけるチャネル間の光結合は、光結合チャネルのシーケンス160を形成する。各シーケンス160は、チャネルにおける光伝搬の方向および1つのチャネルから次のチャネルへの(光結合を介した)光伝達の方向に従って順序付けられた、光結合チャネルの個別のシリーズを備える。したがって、各シーケンス160における第1のチャネルは、入力ポート130の1つと関連し、各シーケンスにおける最後のチャネルは、出力ポート140の1つと関連する。たとえば、図1において、3つのシーケンス160a、160b、および160cが明示される。シーケンス160aは、光が伝搬する順番に、チャネル160a1、160a2、および160a3を備える。同様に、シーケンス160bは、チャネル160b1、160b2、および160b3を備え、シーケンス160cは、チャネル160c1、160c2、および160c3を備える。
ただし、個々のチャネルが複数のシーケンスに共通であってよいことに留意すべきである。たとえば、シーケンス160aにおける第1のチャネル160a1は、シーケンス160bにおける第1のチャネル160b1である。同様に、シーケンス160bにおける最後のチャネル160b3は、シーケンス160cにおける最後のチャネル160c3でもある。従って、いくつかの実施形態によると、(入力ポート130の1つを通って光モジュール100内へ伝達された)入力光信号は、1または複数の出力ポート140を通る出力光信号に作用し得ることを理解すべきである。たとえば、チャネル160a1へ伝送された入力光信号は、チャネル160a3および160b3を通る出力光信号に作用し得る。同様に、(出力ポート140の1つを通って光モジュール100から伝送された)出力光信号は、1または複数の入力ポート130を通る入力光信号によって作用され得る。たとえば、チャネル160b3から伝送された出力光信号は、チャネル160b1を通る入力光信号およびチャネル160c1を通る入力光信号によって作用され得る。
動作中、1または複数の各外部光源(不図示)からの入力光信号のセットが、入力ポート130を介して、関連する伝送チャネル110および増幅チャネル120内へ伝送され、上記チャネルの各々は、それぞれの入力光信号を受信する。その結果、光信号は、光モジュール100に沿ったチャネルのシーケンスを通って伝搬してよい。光モジュール100のシーケンス160を通って同時に伝搬する光信号の強度(パワー)は、(2つ以上のシーケンスに属する)1つのチャネルが2つ以上の各光結合チャネルから光を受け取る場合、部分的に結合され得る。同様に、1つのチャネル内で伝搬する光信号のパワーは、上記チャネルに光結合された(2つ以上のシーケンスに属する)2つ以上のチャネルへ光信号が伝送されると、分割され得る。
このように光モジュール100は、出力光信号への入力光信号のマッピングを確立することを可能にし得る。そのようなマッピングは、光モジュールにおけるシーケンス160の所定の配置によって、すなわち、チャネル間の光結合を通る光モジュールに沿った光信号のパワーの結合および分割によって部分的に定義され、そのような光結合は、光モジュールの構造(たとえば、チャネル配置の幾何学的形状、伝送チャネルおよび増幅チャネルの光学的性質)によって予め決定される。マッピングは、光モジュール内の各増幅チャネルの増幅を制御することによって更に定義され、変化してよい。すなわち、各出力信号Oは、入力信号Iの関数
Figure 0006799835
として表され得る。式中、1≦i≦Nであり、Nは光モジュール100における出力の数であり、1≦j≦Nであり、Nは光モジュール100における入力の数である。更に具体的には、いくつかの実施形態によると、各出力Oは、入力の加重和、
Figure 0006799835
として表され得る。式中、
Figure 0006799835
は一定であり、光モジュールにおけるチャネル間の光結合によって予め決定され、
Figure 0006799835
は、増幅チャネル120における制御可能に選択された増幅率を修正することによって修正され得る。光モジュール100は、入力と出力との非自明な関数を確立するように構成され動作可能であること、すなわち、少なくとも1つの出力が少なくとも2つの入力に非自明に(実質的に)依存することを重視する。
2コア光ファイバの実施形態
マルチコア光ファイバは、単一ファイバを介したデータ転送率を増加するための改善された通信手段として提案されてきた。そのようなマルチコア光ファイバにおいて、各コアは、データ転送のための独立したチャネルとして用いられ、これは、同一ファイバ内の他のコアから光学的に隔離されることが理想的である。1つのコアからの信号が第2の近隣コアへ漏洩することによって第2のコアにノイズが発生し、絶対的な光学的隔離が常に実現されるわけではないので、コア間の非常に低い信号漏洩(低クロストーク)が常に望まれる。実際、マルチコア光ファイバにおけるコア間のクロストークを最小限にするための様々な技術が提案されてきた。これらは、高いΔ(Δは、コア材料とクラッドとの屈折率の差)を有するファイバ、高いコアピッチ(ピッチは、近隣コア間の距離)を有するファイバ、およびホールアシストまたはトレンチアシストコアプロファイルの利用を含む。したがって、既存のマルチコア光ファイバにおいて、コア間のクロストークは概して非常に低く、1つのコア内の信号が近隣コアにおける光信号雑音比(OSNR)に特定の寄与以上に寄与しないことを確実にするように、一般的に所定の閾値未満(典型的な値は、100km長さのファイバの場合30dB未満)であるように指定される。既存のマルチコアファイバにおいて、(2つの隣接コア間の)結合長さはファイバの全長を大幅に上回るので、最大でも、1つのコアにおける信号パワーのほんの一部しか近隣コアへ伝達しないことが確実であるということになる。
既存の(一般的に光通信に用いられる)マルチコアファイバと対照的に、本発明を具体化するマルチコア光ファイバは、コアの少なくともいくつかの間の明確かつ有効な非消失性光結合を実証することが必要とされる。光結合が「明確」であるということは、光結合が、閾値を下回ることのみが指定されるのではなく、所定の範囲(すなわち範囲の下限と上限との間)内であることが指定されることを意味する。光結合が「有効」であるということは、範囲の下限が、マルチコアファイバが用いられるシステムのSNRの逆関数よりも上であることを意味する。すなわち、光結合は、そのような光結合によって第1のコアから第2のコアへ伝達される光信号が、第2のコアにおいて、システムの雑音レベルを少なくとも上回り、好適には大幅に上回る強度(パワー)を有するようなものである。したがって、本発明のマルチコア光ファイバにおいて、(互いに「光結合された」と決定された)コア間の光結合は、光結合によって伝達された光信号が雑音を上回る、好適には大幅に上回ることを可能にするために十分なほど強いが、既存のマルチコア光ファイバにおいて、光結合によって伝達された光信号は、雑音を下回り、好適には大幅に下回らなければならない。本発明のいくつかの好適な実施形態において、「光結合」されたコア間の光結合は、結合長さをファイバの全長に匹敵させるのに十分なほど強い。これは、結合長さが最大でもファイバの長さの2倍よりも小さいことを意味する。いくつかの実施形態において、結合長さは、ファイバの全長と等しいか、それより小さくなり得る。いくつかの実施形態、特に多数の光結合コアを備える実施形態において、結合長さは、ファイバの全長の何分の1かであってもよい。
マルチコア光ファイバにおけるコア間の光結合は一般にエバネッセント波結合によって実現される。本明細書においてエバネッセント波結合は、光が第1の媒体から第2の媒体へ、第1の媒体と第2の媒体とを分離し第1の媒体および第2の媒体の屈折率よりも低い屈折率を有する第3の媒体を通って指数関数的に減衰する波として伝達する現象を意味するものとして用いられる。2つの光伝搬媒体、たとえば光ファイバにおける2つのコア間のエバネッセント波漏洩は、エバネッセント波結合による1つの媒体から他の媒体への光の伝達を意味する。
コア間のエバネッセント波結合は、たとえばコア間の距離および径などのコア幾何学パラメータ、ならびにコアにおける光伝搬モードに強く依存する。本発明を実装するために必要なコア間の実質的なエバネッセント波結合に関して、本発明のマルチコアファイバにおける光結合コアは、コア間の光結合が望まれない従来のマルチコアファイバにおける距離よりも一般に小さい距離で配置され得る。たとえば、当該技術において一般的に用いられる材料から製造されたファイバにおいて、たとえば約8umの径を有するコア間の実質的なエバネッセント波結合は、コア中心間の距離が約20um未満である場合、好適にはコア中心間の距離が約15um未満である場合、更に好適には距離が約10um未満である場合に実現され得る。対照的に、光結合が望まれず寄生的現象として存在するファイバにおいて、コア間の距離は、たとえば20umよりも大きく、好適には30umよりも大きい。
本明細書で説明される本発明の他の実施形態が図2Aおよび図2Bに図示される。図2Aは、円筒形2コア光ファイバ200を示す。2コア光ファイバ200は、第1のファイバ端部208と第2のファイバ端部210との間に伸長するファイバ体204を備える。ファイバ体204は、第1の円筒形コア220および第2の円筒形コア222を収容する。円筒形コア220および222の各々は、第1のファイバ端部208から第2のファイバ端部210へ長手方向に伸長する。ファイバクラッド240は、円筒形コア220および222を覆っている。円筒形コア220および222は、たとえば光ファイバ製造技術において知られるようなガラス、シリコン、シリカまたはプラスティックで作られてよい。クラッド240は、第1の円筒形コア220および第2の円筒形コア222の屈折率よりも低い屈折率を有する材料で作られる。第2の円筒形コア222は、これを通って移動する光信号を増幅するように構成される。いくつかの実施形態によると、第2の円筒形コア222は、増幅を可能にするためにドープされ得る。たとえば円筒形コア220および222はシリカ製であってよく、第2の円筒形コア222はエルビウムイオンでドープされてよい。第1のファイバ端部208および第2のファイバ端部210は、(入力ポートを通って)ここへ伝送される光を受け取り、ここから(出力ポートを通って)光を射出するように構成される。
図2Bは、第1の円筒形コア220および第2の円筒形コア222が伸長する平面における2コア光ファイバ200の断面図を図示する。第1の円筒形コア220は、第1のファイバ端部208に第1の入力ポート250を、第2のファイバ端部210に第1の出力ポート256を備える。同様に、第2の円筒形コア222は、第1のファイバ端部208に第2の入力ポート252を、第2のファイバ端部210に第2の出力ポート258を備える。また第2の円筒形コア222は、第1のファイバ端部208に制御ポート262も備える。
光ファイバ200は、エバネッセント波結合による円筒形コア220と222との間の光結合をもたらすように構成される。すなわち、円筒形コア220および222のいずれかを通って伝搬する光は、エバネッセント波結合を介して他方のコアに伝達してよい。2つの平行な(z=0からz=Lへ伸長する、ここでLはファイバ体204の長さである)円筒形コアに関して、コア長さs≦Lにわたる結合効率は、η(z=s)=P(z=s)/P(z=0)として定義され、式中、P(z=0)は、z=0において第1のコア内へ伝送される光のパワーであり、P(z=s)は、第2のコア内へ伝送される光がない、すなわちP(z=0)=0であるという条件下でのz=sにおける第2のコア内の光のパワーである。第2のコア内の光が増幅されない場合、第2のコアを通って伝搬する光全てが伝達光である。いくつかの条件下で、結合効率は増加し、その後、高いz値において一部の光が第2のコアから第1のコアへ戻り伝達するため、zの関数として減少し得る。結合長さlは、結合効率が最大値に到達する時の最小z座標として定義される。
第2の円筒形コア222は、第2の波長λを有する光(たとえばポンプ光信号)をコア内に伝送することによって、これを通って伝搬する第1の波長λを有する光の制御された増幅を可能にするように構成される。λ光は、第1のファイバ端部208または第2のファイバ端部210のいずれかにおける円筒形コア222の露出端部の1つであるように選択され得る制御ポート262を通ってコア内に伝送され得る。
いくつかの実施形態によると、第2の円筒形コア222は、そのような制御された増幅を可能にするようにドープされ得る。ドープコアにおいて、ドーパントイオンは、λ光子の吸収後に励起され、励起イオンの緩和は、誘発発光として知られるプロセスを介してλ光子によって促進される。緩和プロセスにおいて、励起イオンは、促進用λ光子と同じ位相で追加のλ光子を射出することによって、コア内に既に存在するλ光のパワーを増加させる。円筒形コア222内に伝送されるλ光のパワーを制御することによって、λ光の増幅レベルが制御され得る。コア間の光結合は固定かつ一定であり、2コアファイバの構造および上述したような他の固定パラメータによって決定されるものであることに留意する。第2の円筒形コア222における光の増幅は、たとえば上述したように第2の円筒形コア222内に伝送されるλ光のパワーを変化させることによって変更され得ることにさらに留意する。
動作中の2コア光ファイバ
本明細書においてこのセクションで用いられる場合、光結合は、コア間のエバネッセント波結合を指す。
2コア光ファイバ200の典型的な動作モードにおいて、第1の波長λの光信号を備えパワーxを有する第1の入力光信号は、第1のファイバ端部208において第1の入力ポート250を介して第1の円筒形コア220へ伝送される。第1の波長λの光信号を備えパワーxを有する第2の入力信号は、第1のファイバ端部208において第2の入力ポート252を介して第2の円筒形コア222へ実質的に同時に伝送される。同時に、第2の波長λおよびパワーxのポンプ光信号が、たとえば第1のファイバ端部208において制御ポート262を介して第2の円筒形コア222へ伝送される。ポンプ光信号は、第2の円筒形コア222を通って伝搬するλ光のパワーを増幅する。出力光信号は、第2のファイバ端部210において第2の出力ポート258を介して第2の円筒形コア222から射出され、出力光信号のパワーyは、たとえば第2の出力ポート258において第2のコア222と光学的に関連する光センサ(不図示)によって測定され得る。第2の円筒形コア222から射出されたλ光が出力光信号に寄与することはなく、たとえば、光センサに到達する前に濾過されてよく、またはセンサがλ光専用であってよい。当業者は、追加または代替として他の出力光信号が第1の出力ポート256から得られ得ることを理解すべきである。第1の円筒形コア220から第2の円筒形コア222へのλ光伝達率は、パワーx、x、およびx、第2のコア222におけるλ光の増幅率、コアおよびコア間のクラッドの屈折率、コア間の距離などに依存する。増幅率は、λ光の誘発発光に起因する、コアの長さに沿った単位距離ごとのλ光のパワーの増加である。光損失メカニズムとともに、パワーxおよびx、およびλ光伝達率は、(たとえば第2の円筒形コア222からの)出力光信号のパワーyを決定する。したがって、光ファイバ200は、出力光信号の2つの入力光信号への非自明な依存関係を確立するように構成され動作可能であると結論付けられる。上記の動作モードは、たとえばAND論理ゲートまたはOR論理ゲートを実装し、たとえばポンプ光(第2の波長λ光)のパワーを制御することによって増幅率を制御し、それによって入力光信号のセットの出力信号へのマッピングを決定し、変化させることによって、ゲートのそのような機能を選択するために用いられ得る。以下に記述する例のために、また実証を容易にするために、コア220および222は同じ半径を有し、ファイバ体204内で対照的に配置され、同じ屈折率を有するものと仮定する。また、コアを通る光伝搬中のあらゆる損失は無視できるものと仮定する(1つのコアから別のコアへのエバネッセント波漏洩は損失として見なされず、光の伝達であり、2つのコアにおける合計パワーを一定に保つものである)。また、ファイバ体204の長さLは、(他の光、特にλ光がなく)λ光のみが円筒形コア220および222のいずれかに伝送された場合、結果として生じる、第1の出力ポート256を通って第1の円筒形コア220から射出されたλ光の第1のパワーP(z=L)と、第2の出力ポート258を通って第2の円筒形コア222から射出されたλ光の第2のパワーP(z=L)とが実質的に等しく、すなわち、2コア光ファイバの長さにわたる結合効率が実質的に2分の1に等しくなるようなものであると仮定する。したがって、第2のコア222において増幅率1(すなわち正味の増幅がないこと)を選択すると、出力信号パワーの入力信号パワーの各々への依存度が等しいことにも留意する。
論理ゲートを実装するために、第1の入力ビットは、第1の入力ポート250を通って第1の円筒形コア220へ伝送される第1のλ光信号で符号化され、第2の入力ビットは、第2の入力ポート252を通って第2の円筒形コア222へ伝送される第2のλ光信号で符号化される。0および1は、たとえば光入力の第1の(実質的にゼロの)パワーおよび光入力の第2の(実質的にゼロでない)パワーuによってそれぞれ符号化される。出力ビットは、出力ポート258を通って第2の円筒形コア222から射出されるλ光のパワーから復号される。閾値パワーT>1/2uよりも小さい、または実質的に等しいパワーを有する射出λ光は、0として復号される。Tよりも大きいパワーを有する射出光は、1として復号される。理論的には、Tは1/2uであるように選択され得る。実際は、T−1/2u>Δであるのに足るほどTは1/2uよりも大きくされてよく、Δは、(a)コア内のエネルギ損失、(b)ファイバ長さに沿った第1のコアから第2のコアへの光伝達率の理論上の0.5値との相違、および(c)円筒形コア222から射出されたλ光のパワーを測定するために用いられる光センサの解像度を含むいくつかの因子によって決定される。またTは、u−T>Δであるのに足るほど小さくされることにより、1/2uとuとを十分区別できるようにする。
ANDゲートを実装するためには、制御ポート262を通って第2の円筒形コア222へ伝送されるλ光はない。入力ビットの各々が0に等しい(すなわち、いずれのコア内にも光が伝送されない)場合、第2の円筒形コア222から射出される光はないので、出力ビットは0に等しい。第1の入力ビットが0に等しく第2の入力ビットが1に等しい場合、第1の円筒形コア220へ伝送される光はなく、パワーuのλ光が第2の円筒形コア222へ伝送される。Lにわたる結合効率は実質的に2分の1であるため(かつコアが実質的に無損失であるため)、第2の円筒形コア222から射出される光のパワーは実質的に1/2uに等しく、出力は0に等しい。同様に、第1の入力ビットが1に等しく第2の入力ビットが0に等しい場合、出力ビットは0に等しい。最後に、両方の入力ビットが1に等しい場合、パワーuのλ光が両方のコアへ伝送され、コアが実質的に無損失であるため、かつ上述したファイバ体204の対称性によって、コアの各々、特に円筒形コア222は実質的にuに等しいパワーを有するλ光を射出するので、出力ビットは1に等しい。
ORゲートを実装するためには、第2のビットの符号化と同時に、第2の円筒形コア222へλ光が伝送される。両方の入力ビットが0に等しい場合、出力ビットは0に等しい。第1の入力ビットが0に等しく第2の入力ビットが1に等しい場合、コア内へ伝送されたλ光は、第2の円筒形コア222へ伝送されたλ光を増幅し、その結果、パワーv>1/2uを有するλ光が第2の円筒形コア222から第2の出力258を通って射出される。第1の入力ビットが1に等しく第2の入力ビットが0に等しい場合、コア内へ伝送されたλ光は、第1の円筒形コア220から第2の円筒形コア222へ伝送されたλ光を増幅し、その結果、パワーv´>1/2uを有するλ光が第2の円筒形コア222から第2の出力258を通って射出される。両方の入力ビットが1に等しい場合、コア内へ伝送されたλ光は、第2の円筒形コア222へ伝送されたλ光を増幅し、その結果、パワーv´´>uを有するλ光が第2の円筒形コア222から第2の出力258を通って射出される。伝送されたλ光のパワーを増加させることによって、vおよびv´のパワーは、v−T>Δかつv´−T>Δ(v´´>u>T+Δであるため、v´´−T>Δ)であるように増加されてよく、その結果、入力の少なくとも1つが1に等しい全ての入力ペアにおいて1に等しい出力ビットがもたらされる。
2コアファイバ200の機能をORゲートとANDゲートとの間で切り換えることによって、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)が実現され得る。本明細書で説明されるようなマルチコアファイバに同様の切換え技術を利用することによって、数十または数百または更に多くの数のゲートを含むFPGAが実現され得る。
マルチコア光ファイバの実施形態
本発明の他の実施形態が図3Aおよび図3Bに模式的に示される。図3Aは、マルチコア光ファイバ(MCF)400を模式的に図示する。MCF400は、MCF体404、第1のMCF端部408、および第2のMCF端部410を備える。MCF体404は円筒形であり、z軸と一致する長手方向軸414が円筒の対称軸を描く。第1のMCF端部408はxy平面上にあり、第2のMCF端部410は第1のMCF端部408と平行である。MCF体404は、(白い点で示された)伝送コア420および(黒い点で示された)増幅コアを収容する。伝送コア420の各々および増幅コア430の各々は円筒形であり、第1のMCF端部408から第2のMCF端部410へ長手方向軸414と平行に伸長する。クラッド440は、伝送コア420および増幅コア430を覆っているMCF体404の内容積に充満する。コアおよびクラッドを含むマルチコア光ファイバ400は、当該技術において知られる、2コア光ファイバ200に関して上述したような材料で作られてよい。たとえば、伝送コア420および増幅コア430は、ガラスまたはプラスティックまたはシリカで作られてよい。増幅コア430は、上述したように、光増幅を可能にするためにドープされ得る。たとえば、増幅コア430はシリカ製であり、エルビウムイオンでドープされてよい。クラッド440は、伝送コア420および増幅コア430、たとえばシリカなどの屈折率よりも低い屈折率を有する材料で作られる。
図には例示されないがいくつかの実施形態において、長手方向軸414に垂直なMCF400の横断面は、たとえば三角形、四角形、または六角形や八角形や長円形(たとえば楕円形)の輪郭など、非円形の輪郭を有してよい。いくつかの実施形態において、コア420および430は、長手方向軸414に対して非対称および/または非同心の配置に配置される。いくつかの実施形態において、増幅コア430におけるドーパントの分散は、z軸に沿って均一であってよい。他の実施形態において、ドーパントの分散は、増幅コアの長さに沿って非均一であってよい。いくつかの実施形態において、クラッド440は、保護ジャケットまたはコーティングによって封入され得る。いくつかの実施形態において、中空管の周期構造は、約10um〜約4umの範囲内の径を有する(周期的または非周期的な)気泡を隔離することによって中断され得る。そのような気泡は、全てのコアを取り巻くか、コアの特定の一部を取り巻くか、または(取り巻くようにではなく)コアの機能構造の一部としてのPCFの円周において、クラッド内に含まれ得る。いくつかの実施形態において、たとえばグレーティングなど他の変調構造がコアのいくつかまたは全てに追加されてもよい。
図3Bは、好適な動作モードにおけるMCF400を模式的に図示する。入力ポート450は、λ波長の光信号をMCF400へ入力するために、好適には第1の端部408において、最外側のコア全てに関連する。出口ポート460は、MCF400からの(λ波長の)光信号を出力するために、好適には第2の端部410において、最内側のコア全てに関連する。図3Bの典型的な実施形態において、入力ポートは全て増幅コアに関連し、出力ポートは全て伝送コアに関連するが、この入力および出力ポートのコア種類への特定の割当ては典型的かつ非限定的であることを理解すべきである。入力ポートおよび出力ポートの伝送コアおよび増幅コアへの他の割当ておよび割当ての組み合わせが考えられ、用いられてよい。
増幅コアにおける増幅を制御するために、λ波長かつ制御されたパワー(強度)の制御光信号が、制御ポート(不図示)を通って増幅コア内へ個々に伝送される。理想的には、λ光に関するコア間の光結合はゼロであり、すなわち、λ光は、MCF400に沿って伝搬中に1つのコアから別のコアへ伝達しなくてよい。また、理想的には、コアに沿ったλ光のパワー損失は無視できるものである。したがって、理想的なMCFにおいて、λ光の伝搬方向は、増幅コアにおける増幅に作用することがないので、MCF400への制御信号の伝送は、MCF400の第1の端部408および第2の端部410のいずれかによって作用され得る。上述した理想から外れた、MCF400におけるλ光伝搬の現実的な例が以下で詳述される。
図4は、x‐y平面におけるMCF400内のコアの空間配置の詳細図を模式的に示す。MCF400における光結合は、エバネッセント波結合によって実現されるので、コア間の距離に強く依存する。直線510が隣接した(近隣)コアを図式的に連結することにより、光結合コアのペアを示す。ただし、図4における光結合コアのいくつかのみが直線510によって図式的に連結されるが、図4における隣接コア全てが光結合されていることを理解すべきである。光結合コア(たとえば、直線510によって連結されたコア)の各シリーズは、光信号が伝達し得るシーケンスを形成する。特に重要なシーケンスは、最外側コアにおける「入力」を最内側コアにおける「出力」に結合するシーケンスである(「入力」および「出力」は、それぞれ入力ポートおよび出力ポートに関連するコアに関する)。
「入力」から「出力」への上記シーケンスに続き、MCF400内のコア全てが層520a〜520hにグループ分けされ得る(図4では、MCF断面のセクタにわたって部分的にしか表されない)。層520aは、(入力ポート450に関連する)最外側コア全てから構成される。更なる各層におけるコアは、外側の層におけるコアに最も近い内側コア全てから構成される。したがって、層520bは、層520aにおけるコアの内側かつ最隣接のコア全てから構成され、層520cは、層520bにおけるコアの内側かつ最隣接のコア全てから構成され、以下同様である。よって、層520hは、出力ポート460に関連する、MCF400の最内側のコア全てから構成される。
MCF400において、特定の入力450を特定の出力460に接続する多数の(コアの)シーケンスが存在する。シーケンスの長さは、シーケンスから1引いた数を備えるコアの数によって測定される(すなわち、コアの近隣ペアのシーケンスの長さは1である)。したがって、MCF400における入力と出力との間の最短シーケンスは、各層520a〜520hから1つずつのコアで構成されるので、長さ7を有する。
MCF400のコアは更にサブネット530(明確にはサブネット530a〜530f)に分割され、各サブネットは三角形の点線に囲まれる。層520a〜520fにおけるコアは全てサブネットに含まれるが、内側層520g〜520hにおけるコアはサブネットに含まれない。
MCF400におけるコアグループは、3つのモチーフ類型に更に分類され、モチーフは、コアグループの幾何学的配置または空間構成として定義される。第1のモチーフ540は、1つの中心コアおよび3つの周囲コアの4つのコアを備える。周囲コアは、正三角形の頂点に位置し、中心コアは、三角形の中心に位置する。サブネットの各々におけるコアは全て、第1のモチーフに従って配置された3つのコアグループにグループ分けされ得る。第2のモチーフ550は、120°の頂角を有する二等辺三角形の頂点に位置する3つのコアを備える。第3のモチーフ560は、直線に沿って配置された3つのコアを備える。層520gおよび520hにおけるコアは全て、第2および第3のモチーフに配置される。
上述したように、(光信号が伝送される)第1のコアと、(第1のコアから光信号が伝達する)第2の近隣コアとの間の結合効率は、コアの長さに沿って変化してよい。いくつかの実施形態において、光効率は、(結合長さを示す)特定の点zにおいて最大値を有してよく、それを越えると、第2のコア内へ伝達する光よりも多くの光が第2のコア外へ伝達される。MCF400は、入力ポート450へ伝送されたλ光が出力ポート460へ間接伝達することを可能にするように構成される。光の間接伝達とは、光信号が、シーケンス内のコアのペア間の光結合を通してコアシーケンスを通って伝達されることを意味する。隣接コアの単一のペアにおける光信号の有効な伝達は結合長さに沿って生じるので、本発明のマルチコア光ファイバの全長は、シーケンスに沿った一連の結合長さの関数であると結論付けられる。好適には、ファイバの全長は、シーケンス(のいずれか)における第1のペアの結合長さよりも大きく、入力から出力への最短コアシーケンスの総和である結合長さの合計よりも小さい。MCF400における入力から出力への最短コアシーケンスは、(層520a〜520hの数よりも1小さい)7ペアの近隣コアを含み、シーケンスに沿った近隣コアは互いに等しく離間する。したがってMCF400の長さは、およそ(MCF400における近隣コアを特徴付ける)結合長さ掛ける7よりも小さい。
図5A〜図5Gは、入力から出力へのコアシーケンスに沿った光信号の伝達を、z軸に沿ったMCF400の7つの断面において模式的に示す。したがって、図5Aは、MCFの第1の端部408から(結合長さに等しい)約Lの距離におけるMCF400の断面図を模式的に示す。よって図5Aは、層520a内の最外側コアから、層520b内の近隣コアまでの(矢印で示される)光の伝達を示す(図内に層は明示されない)。同様に、図5Bは、層520aのコアを起点とする光を搬送する層520b内のコアにおいて結合効率が最大になるところである、MCFの第1の端部408からの距離におけるMCF400の断面図を模式的に示す。層520b内のコアからの光もまた、層520a内のコアへ戻り結合することを理解すべきである。ただし、MCF400の限られた全長により、入力から出力への最短コアシーケンスから逸れた光信号(すなわち、最短シーケンスとは異なる、最短シーケンスよりも長いシーケンスに沿ってコアからコアへ伝達する光信号)は、最終的に出力信号に寄与しないことがある。その結果、MCF400は、(たとえば、出力ポート460a〜460fのいずれかにおける)出力光信号の入力光信号への非自明の依存関係を確立するように構成され動作可能であると結論付けられる。また、増幅コア430の全てにおいて増幅率1を選択することによって、出力信号の各々は、(それぞれの出力を含む8つの異なる最短シーケンスに関連する)少なくとも8つの入力信号に等しく依存することに留意する。
増幅コア430は、増幅コア430のいずれか1つにおいて伝搬する第2の波長λ2を有する光が、ドーパントイオンに吸収され、これらの電子の励起を発生し、これらの緩和がλ1光子によって促進されるように構成される。緩和プロセスにおいて、ドーパントイオンは、促進用λ1光子と同じ位相を有する追加のλ1光子を射出することによって、既に存在する波長λ1の光のパワーを増加させる。
MCF400は更に、2つの隣接コア間の波長λの光信号によって誘発された光結合が、λ1光によって誘発された光結合よりも弱いように構成される。第1の増幅コアから第2の増幅コアへのλ2光の伝達は、第1の増幅コアにおける増幅の低下、および場合によっては第2の増幅コアにおけるλ1光の不所望の増幅を招くことがあるので、一般に望ましくない。
たとえば上述したようなドープコアによって光ファイバにおける増幅をもたらすための既存の技術は、マルチコアファイバの全長が最小であることを課し得る。すなわち、本発明のマルチコアファイバの全長は、いくつかの実施形態において、現代の技術によって利用可能な単位長さごとの増幅によって規定され得る。したがって、そのような実施形態において、(λ1光に関する)結合長さは、上で詳述および説明したように、結合長さとファイバの全長との間で必要な比率を保つために、ファイバ全長と相関付けされなければならない。そのような結合長さの確立は、結合長さに影響を及ぼすマルチコアファイバのパラメータを適切に設定、たとえば近隣コア間の距離を設定することによって実現され得る。ただし、本発明のマルチコアファイバの効率的な光の伸びは、MCF400の第2の端部410におけるミラー(またはコアごとに個別の多数のミラー)によって、ファイバ内へ光信号を反射することによって実現されてもよいことに留意する。
いくつかの実施形態によると、増幅コア430における光の増幅は、量子ドットレーザの使用を伴ってよい。
図6は、本発明の(本発明の一般性を損なうことなく、本明細書においてMCF400と称される)マルチコア光ファイバを組み込むシステムオンチップ600を模式的に示す。システムオンチップ600は、チップ体600、MCF400、第1の発光ダイオード(LED)アレイ620、第2のLEDアレイ622、入力カプラ630、光検出器アレイ640、入力コネクタ650、出力コネクタ660、および電力コネクタ670を備える。入力コネクタ650、出力コネクタ660、および電力コネクタ670は全て、チップ体610の内側からチップ体610の外側へ伸長する。入力コネクタ650は、第1および第2のLEDアレイ620および622へ入力信号を送信するように構成される。出力コネクタ660は、光検出器アレイ640からの出力信号を受信するように構成される。電力コネクタ670は、外部電源(不図示)と接続し、システム600、特にLEDアレイ620および622および光検出器アレイ640を操作する電力を供給するように構成される。第1のLEDアレイ620内の各LEDは、λ1光を射出するように構成される。第2のLEDアレイ内の各LEDは、λ2光を射出するように構成される。システムオンチップ600は、LEDアレイ620および622内の各LEDによって射出された光が入力カプラ630へ導かれるように構成される。入力カプラ630は、各LEDを、MCF端部408における単一の入力ポートに光結合する。ただし、いくつかの実施形態において、特定の入力ポートが(入力信号を受信するための)λ1LEDおよび(制御信号を受信するための)λ2LEDの両方に結合され得ることに留意する。光検出器アレイ640は、第2のMCF端部410においてMCF400の各出力ポートによって射出された光が、光検出器アレイ640内の対応する光検出器によって検出されるように構成される。当業者は、本発明の実施形態が、本明細書の教示に従って、たとえば平行に配置された複数のMCF、および代替または追加として単一MCFまたは複数のMCFに関連する複数のLEDアレイ620および622、入力カプラ630、および検出器アレイ640の各々を含む、単一チップに集積されたシステム600の様々な組み合わせを含んでよいことを理解すべきである。
図7は、本発明のマルチコア光ファイバへ多数の入力光信号を入力するために構成されたシステム680を模式的に示す。システム680は、マルチコア光ファイバ内の多数の所望のコアにおける光が個々に引き起こされるように光の波面をビーム形成するために、空間光変調器(SLM)682を利用する。いくつかの実施形態によると、システム680は、入力コネクタ686を介して電子的に命令される、デジタルマイクロミラーアレイデバイス(DMD)684を備える。DMD684は、入来する均一光ビーム692を空間的および時間的に変調することによって、マルチコアファイバ内に入力される多数の入力光信号を同時に生成するように構成される。撮像セットアップ690は、DMD684からの単一のマイクロミラーの画像が、ファイバの各入力ポートに個々に投射されるように、光ファイバの入力ポートにおけるDMD活性領域の画像に焦点を当てる。動作中、DMD684は、多数の個々の光入力信号を備える所望の入力を、ファイバの多数の入力ポートに投射するために、到来する均一光ビーム692を空間的および時間的に変調してよい。代替または追加として、マルチコアファイバ端部に投射される膨大な数の個々の入力光信号を生成するために他の技術が利用されてもよい。いくつかの実施形態によると、SLM682は、たとえば必要とされる均一なエネルギを有する入力信号の2次元(2D)アレイを生成するために位相のみの光学マスク(たとえば、Duadi and Zalevsky in J.Opt.Soc.Am.A、Vol.27、No.9、2010年9月、2027頁)を利用してよい。
人工ニューラルネットワークとしてのマルチチャネル光モジュール
図8Aおよび図8Bに模式的に示すいくつかの実施形態によると、本発明のマルチチャネル光モジュール(MCOM)810を備える学習システム800は、人工ニューラルネットワーク(ANN)を実装するために用いられ得る。MCOM810は、本明細書において上述および説明したように、多数の光結合された伝送チャネルおよび増幅チャネル(この図には明示しない)を備える。学習を実装するために、学習システム800は、データのセットをカテゴリまたはクラスに分類するように教育または訓練される。たとえば、システムは、女性の画像であるか男性の画像であるかに従ってパスポート写真画像のセットを分類することを課され得る。
MCOM810は、カテゴリ分けに必要なデータ要素を表す入力信号を受信するように構成されたデータ入力812と、特定のデータ要素の入力に応答して、学習した規則に従ったデータ要素の分類またはカテゴリ分けを示す出力信号を送信するように構成されたデータ出力814とを備える。入力812および出力814は、本明細書の上記教示に係るMCOM810内の複数の光チャネルに関連する。MCOM810は、制御信号を受信するように構成された制御入力816を更に備え、制御信号は、MCOM810の増幅チャネルの増幅を制御するために適している。
システム800は、制御入力816と機能的に関連し、MCOM810の増幅チャネルの増幅を制御するために適した制御信号を生成するために構成された制御信号ドライバ820を更に備える。制御信号ドライバ820と機能的に関連するメモリモジュール830は、選択された増幅値のセットを記録し制御信号ドライバ820へ送達するように構成され、それに従って制御信号ドライバ820は必要な制御信号を生成する。プロセッサ840は、所望の学習規則を有するシステム800を実装するために学習アルゴリズムを実行するように構成される。プロセッサ840は、MCOM810からの出力信号を受信するためにMCOM810の出力814と機能的に関連し、選択された増幅値のセットを提供するためにメモリ830と機能的に関連する。
使用に関して、分類される必要があるデータセット内の各データ要素は、ビットストリングによって表され得る。ビットストリングのセットは、MCOM810へ入力された入力光信号のパワーの実質的に異なるセットで符号化され得る。非限定的な例として、教師あり学習バージョンにおいて、訓練セットが選択され得る。訓練セットは、訓練セット内の各データ要素がカテゴリ分けされるようなデータのサブセット、たとえば、画像内の人の性別が「男性」または「女性」として事前にカテゴリ分けされるパスポート写真画像のサブセットである。訓練セット内の各データ要素は、入力パワーのセットで符号化される。また、各カテゴリは、出力パワーの異なる出力セットで符号化される。その後、たとえば学習セットを必要な出力セットに正しくマッピングするための「学習」のプロセスにおいて、制御信号(たとえばポンプ光パワー)のセットが見出され得る。すなわち、増幅値の単一セットが見出されることにより、訓練セット中の各データ要素は、システムに入力されると、入力の正しいカテゴリを示す出力を生成する。たとえば、画像写真に関する訓練セット内の各入力について、出力は、画像写真の事前カテゴリ分けと一致する「男性」または「女性」のいずれかを示す。
必要な増幅値は、増幅値の第1のセットがプロセッサ840によってたとえばランダムに選択され、MCOM810へ提供されるという(非限定的な)典型的プロセスにおいて見出され得る。その後、1回に1つ、各符号化データが入力812へ送信され、選択された増幅値と関連する制御信号のセットが同時に制御入力816へ伝送されるというステップのセットが実行される。その結果として出力814から射出される出力信号は、プロセッサ840によって測定および記録される。符号化データの全てが送信され、その結果生じる出力信号が記録されると、増幅値の新たなセットを生成するように学習アルゴリズムがプロセッサ840によって実装される。たとえば、誤差マグニチュード、すなわち、結果として生じる出力パワーのセットが出力パワーの正しいセットから平均的にどの程度「遠いか」を数値化するコスト関数が計算され得る。誤差マグニチュードが所望の閾値を上回る場合、アルゴリズムは、出力信号および電流増幅信号から、次のステップで用いられる増幅信号の新たなセットを計算するために用いられ得る。このステップのセットは、誤差マグニチュードが十分小さく、所望のレベルの分類が実現されるまで繰り返される。
訓練セット全体の正しい分類が可能であるような増幅値の所望の単一セットが見出されると、システム800の学習段階は完了し、図8Bに模式的に示すシステム800aによって分類が実行され得る。システム800aは、(学習アルゴリズムを実装する範囲で)不必要なプロセッサ840を有さないという点でシステム800と異なる。メモリ830は、学習段階中に見出された増幅値の単一セットを提供し、このセットは、入力データセット全体を分類するために用いられる。いくつかの実施形態によると、分類を決定する選択された増幅値を精密化するために、学習例は、通常使用中にも間欠的に適用され得る(よって、図8Aのシステム800は、第1の学習段階の完了後にも用いられ得る)。
いくつかの非限定的な実施形態によると、MCOM810は、本明細書の教示に係る、多数の光結合された伝送コアおよび増幅コアを備えるマルチコア光ファイバによって実現され得る。いくつかの実施形態において、本発明のマルチコア光ファイバは、現在の最先端ファイバ技術に応じた何十万ものコアを含んでよい。そのような多数のコアは、複雑で厄介な計算およびタスクの実行を可能にし得る。
動作中のマルチコア光ファイバのシミュレーション
学習を実証するために、本発明のマルチコア光ファイバにおける光伝搬の光学シミュレーションが行われた。シミュレートされたマルチコア光ファイバは、MCF400と同様に、すなわち上記の図3〜図5において模式的に表したように、x‐y断面にコア配列を有する。したがって、シミュレートされたマルチコア光ファイバは、本明細書において、以下、MCF400と称されるが、これは本発明の一般性を限定しようとするものではない。シミュレーションのために、MCF400を特徴付けるいくつかの物理パラメータに特定値が割り当てられた。MCF体404の長さは約9mmに等しく設定された。全ての隣接(近隣)コア間のピッチは9μmに設定された。コア径は8μmである。伝送コア420および増幅コア430には1.52の屈折率が割り当てられ、クラッド440には1.48の屈折率が割り当てられた。これらの値に関して、約0.35の開口率および約20.27°の臨界角が得られる。増幅コアには、850dB/mの増幅率が割り当てられた。すなわち、1mmごとに約1.216の倍率で増幅する。入力光信号の波長λは、1.550nmに等しくされ、ポンプ光信号の波長λは、980nmに等しくされた。入力およびポンプ光信号の両方に、xおよびy座標におけるガウス強度プロフィルが割り当てられた。割り当てられた特定値を用いて、マルチコア光ファイバにおける光伝搬に関する結合波動方程式は、自己書込み型MATLABコードとともにRSoftシミュレーションソフトウェア(シノプシス、米国カリフォルニア州)を用いて数的に解かれた。
図9A〜図9Dは、MCF400における、波長λ=1,550nmを有する光と、波長λ=980nmを有する光との光伝達率の比較を示す。ここに示す例において、λ光およびλ光は、MCF400の外側層(図3Bにおける層520a)内のコアに(個別に)入力される。図9Aおよび図9Bは、それぞれz,y,x=14.5μmおよびz,y,x=18μmにおけるMCF400の断面に沿ったコア内の(λ=1,550nm光の)光強度を模式的に示す。図9Eは、パワーレベルが濃度スケールで表されるパワースケールを示す。光信号のパワー値は、任意単位(a.u.)、すなわち最大入力パワーが1に正規化されるリニアスケールで表示される。図は、λ光が外側コアから内側コアへ光結合コアを介して伝達する際の、各コアにおける段階的な光強度の増加および減少を定性的に示す。MCF400の長さは、近隣コアの結合長さおよび入力から出力へのコアシーケンス内のコアの総数に密接に関連するので、MCF400の長さは、ファイバ内の最短コアシーケンスを介して出力光信号が伝達されるように調整されることに留意する。また、一部の光は内側コアから外側コアへ「戻り」結合するが、上述したように、MCF400の有限長さにより、そのような光信号が内側コアにおける出力に有効に影響することはないということにも留意する。
図9Cおよび図9Dは、MCF400の同様の断面に沿った、すなわち、それぞれz,y,x=14.5μmおよびz,y,x=18μmにおけるλ=980nm光の伝達を模式的に示す。図は、λ光の結合長さがλ光の結合長さを大きく上回り、ファイバの全長よりも長いことを示す。MCF400において伝送コアのみが増幅コアと隣り合うので、増幅の選択性が維持される、すなわち、ファイバの長さの範囲内で1つの増幅コアから別の増幅コアへ伝達し得るλ光はないと結論付けられる。
図9Fおよび図9Gは、それぞれz軸に沿ったMCF400の4つの断面、すなわちz=0mm(すなわち、第1のMCF端部408にて、最上部に示す)、z=3mm、z=6mm、およびz=9mm(すなわち第2のMCF端部410にて)におけるコアの各々における波長λおよびλの光信号のパワーを示す。図9Fにおいて、z=0mmにおいて、波長λ=1,550かつ等しいパワーの入力光信号が第1の(最外側の)コア層内のコア全てに伝送されるが、他のコアのいずれにも光は伝送されない。z=3mmにおいて、1,550nm光信号の大半は第1のコア層から第2および第3のコア層へ伝達され、z=3mmにおける第3の層内の各コアでのパワーは、z=3mmにおける第2の層内の各コアでのパワーの約75%である。z=6mmにおいて、1,550nm光信号の大半は、第5のコア層へ伝達される。z=9mmにおいて、1,550nm光信号の大半は、最後の第8のコア層、すなわち出力へ伝達される。
図9Gにおいて、z=0mmにおいて、波長λ=980nmかつ等しいパワーの入力光信号が第1層内の全てのコアへ伝送されるが、他のコアのいずれにも光は伝送されない。z=3mmにおいて、980nm光の大半は、依然として主に第1層のコアに集中している。同様に、z=6mmにおいて、980nm光の大半は依然として主に第1層のコアに集中しているが、注目すべき量が第2のコア層へ伝達している。z=6mmにおける第2層の各コアでのパワーは、z=6mmにおける第1層の各コアでのパワーの約67%である(第1層の2つの各コアから第2層の各コアへ光が伝達する、すなわち、第2層と比べて第1層には2倍の数のコアが存在することに留意する)。z=9mmにおいて、980nm光の大半が第1のコア層から伝達され、第2層のコアにおいて最大になり、z=9mmにおける第1層の各コアでのパワーは、z=9mmにおける第2層の各コアでのパワーの約67%である。第3層の各コアにおけるパワーは、第2層の各コアにおけるパワーよりも少なく、約25%に等しい。第4層およびそれ以降の各コアにおけるパワーは、第2層の各コアにおけるパワーよりも少なく、約10%に等しい。したがって、この比較は、1,550nmの光信号が、980nmの光信号の光伝達率の7倍高い光伝達率を有することを示す。
図10A〜図10Fは、MCF400の分類能力を実証するシミュレーションの結果を示す。シミュレーションにおいて、MCF400は、4つの「0」および4つの「1」を備える8ビットストリングの考えられる全てのセットの中から、ターゲットである00111100を区別する(すなわち選び出す)ことを課せられた。各ビットは、MCF400の対応する入力へ伝送された1,550nm波長の入力光信号として符号化された。0は、ゼロパワーの入力光信号(すなわち伝送される信号がないこと)として符号化され、1は、所定の非ゼロパワーの入力光信号として符号化された。図10Aは、MCF400内のコアの空間配置を模式的に示す。上記の分類タスクに関して、サブネット530a〜530fはカップルごとにグループ分けされ、カップル710はサブセット530aおよび530bを備え、カップル712はサブネット530cおよび530dを備え、カップル714はサブネット530eおよび530fを備える。各カップルは8入力ビットを備え、単一カップルに8ビットストリングを入力することが可能であることに留意する。各カップルは更に1つの出力に対応する、すなわち、カップル710は出力460bに対応し、カップル712は出力460eに対応し、カップル714は出力460fに対応する。
ストリングのカテゴリ(すなわち、ストリングがターゲットストリングであるか否か)は、単一出力の出力光パワーで符号化された。閾値パワーよりも高い出力光パワーは、パターンをターゲットストリングとして分類し、閾値パワーよりも低い出力パワーは、ストリングをターゲットストリングではないものとして分類した。
シミュレーションにおいて、ターゲットストリングはカップル710に入力され、制御ストリングの符号化11001001および10011001は、それぞれカップル712および714へ伝送された。図10Aは、ターゲットストリングと2つの制御ストリングとを区別するために選択された増幅パターンを模式的に示す。図10Aは、MCF400における(実質的に伝送コアとして機能する)増幅されていないコア720および増幅されたコア730の空間配置を模式的に示す。すなわち、増幅されるコアは、(980nmの)ポンプ光信号によって実際にポンプされる増幅コアから構成される。
図10Bは、ターゲットストリングの符号化がカップル710の入力へ伝送され、制御信号11001001および10011001の符号化がそれぞれカップル712および714へ伝送されたシミュレーションの結果を示す。出力460bのパワー出力は、出力460dおよび出力460fの出力パワーよりも明らかに高いことに留意する。選択された増幅パターンの成功は、ターゲットストリングを制御ストリングから区別することであると結論付けられた。
図10Cおよび図10Dは、図10Bのシミュレーションと同じパターンが符号化および伝送されるが、増幅パターンが図10Aに示すパターンとは異なる、第1の制御シミュレーションおよび第2の制御シミュレーションの結果を示す。図10Cのシミュレーションにおいて、(図4に表示した)増幅コアは全て実際に増幅のために用いられたが、図10Dのシミュレーションにおいて、増幅のために用いられた増幅コアはなかった。第1の制御シミュレーション(図10C)において、出力信号は全て等しい高パワーを有する。第2の制御シミュレーション(図10D)において、出力信号は全て等しい低パワーを有する。したがって、図10Cおよび図10Dのシミュレーションにおいて試験された増幅パターンは、ターゲットストリングを制御ストリングから区別することができないと結論付けられる。
図10Eは、各ポンプ光パワープロフィル、すなわち図10Bの最適プロフィル、図10Cの等しく高いパワープロフィル、および図10Dの等しく低いパワープロフィルに関する出力光信号パワーの比較を示す。x軸上に記されたOUTPUT番号(1、2、3、・・・6)は、それぞれ出力ポート460a、460b、460c、・・・460fを指す。この制御シミュレーションは、増幅パワープロフィルの特異性、すなわち全てのプロフィルを同じタスクのためには使用できないことを実証する。
図10Fは、増幅パターンが図10Aに示すような「最適」パターンに選択された、4つの0および4つの1を備えた考えられる全ての8ビットストリングが符号化され、MCF400へ伝送されたシミュレーションの結果を示す。横軸は、符号化ストリングとターゲットストリングとの相関係数を表す。縦軸は、(出力460bの)出力光信号を表す。出力光信号は、符号化ストリングがターゲットストリングに近づくほど(より高い相関関数を有するほど)大きくなるように示され、それによってMCF400の分類能力が実証される。
図11Aは、ほぼ現実的な増幅レベルを用いる分類を実証するシミュレーションの結果を示す。シミュレーションにおいて、上述したシミュレーションにおける上記増幅レベルと比べて約20倍弱い41dB/mの増幅レベルが増幅コアに割り当てられた。弱い増幅レベルを補償するためにMCF体404に、長さ110mmが割り当てられ、全ての隣接コア間のピッチは14μmに設定された。コア径は8μmである。出力信号は、ここでは図11Bとして比較のために再現された図10bにおける出力信号と比べて全体的に弱かったが、第1のコア460bから射出された出力信号は、他の全ての出力信号よりも著しく高いパワーを有し、これは、3ビットストリング全てが正しくカテゴリ分けされたことを意味する。
数的シミュレーションは更に、典型的な光ファイバ製造欠陥および実装関連の不完全性の下でのMCF400の分類機能の堅牢性(安定性)を示す。具体的には、シミュレーションは、x‐y平面内のランダム角における(すなわち、長手方向軸414に垂直な)応力と同様の歪み、MCF400の長さに対する変化、コアおよびクラッドの屈折率の(局所的ではない)グローバル変化、およびコア内へ伝送された入力光信号のビーム角の傾きにおける堅牢性を試験するために行われた。上述した歪みは、たとえばMCF400の牽引中、ファイバの長さに沿って圧力が不均一にかかることによって生じることがあり、その結果、たとえばコア間の距離がx‐y平面にわたり不均一になる。また、コアのペア間の距離は、z座標の関数として(すなわちMCF400の長さに沿って)変化し得る。
たとえば増幅コア430のオーバドーピングまたはアンダドーピングなどの製造欠陥は、ポンプ光信号の強度を修正することによって補償され得る可能性があるので、シミュレートされなかった。
堅牢性シミュレーションにおいて、図10A〜図10Fの数的シミュレーションと同じターゲットパターン(すなわち00111100)を選び出すことがMCF400に課された。堅牢性シミュレーションは、図10Bの入力光信号およびポンプ光信号を用いて行われた。このシミュレーションは、MCF400の長さ、およびコアおよびクラッドの屈折率が最大5%変更された場合でも、1メートルごとに最大5%の歪みの変動の下で安定性を実証した(一方、最先端の製造技術は、1メートルごとに約1〜2%の変動を許容する)。すなわち、出力コア460a、4650c、および460fからの出力信号のパワー比率は、パワーが比較的弱い場合でも、(図10Bに示す)理想的なケースと同様の比率を保った。また、堅牢性シミュレーションは、入力光信号が、(図10A〜図10Fの数的シミュレーションでのように長手方向軸414に平行に進入するのではなく)長手方向軸414に対して最大8°の角度でコアに進入した場合でも、安定性を実証した。
フォトニック結晶ファイバの実施形態
PCFは、ファイバの構造特性が屈折率の差とは無関係に光の閉じ込めに寄与し得る微細構造光ファイバのサブクラスを形成する。PCFは、ファイバの長さに沿って伸長する軸に垂直なファイバの横断面に周期構造を呈する。PCFの全クラスが中空管の周期配列、気泡を備える。周期配列は、2次元フォトニックバンドギャップを生じさせ、クラッドが光を伝搬させない周波数および軸伝搬定数成分の2次元仮想空間に広がる。全てのPCFにおいて、光を閉じ込めるコアは、気泡の除去(によって生じるソリッドコア)または気泡よりも大きい半径を有するホールの挿入(によって生じる中空コア)のいずれかによって周期性が途切れた場所にある。
本明細書で説明される本発明の他の実施形態は、図12において模式的に示すようなホールアシストフォトニック結晶ファイバ(PCF)を備える。図12は、PCF1300の横断面を示す。PCF1300は、六角形状の横断面および図の平面に平行な2つの端部(不図示)を有する本体1304を備える。六角形体1304は、本体1304の一方の端部から他方の端部へ伸長するPCF伝送コア1310およびPCF増幅コア1320と、コアを覆うクラッド1340とを備える。PCFクラッド1340は、中空管1344の周期配列を備え、各管は、六角形体1304の一方の端部から他方の端部へ伸長する。
PCF伝送コア1310およびPCF増幅コア1320は、MCF400における伝送コア420および増幅コア430と実質的に同じ幾何学形状で配置される。PCF伝送コア1310およびPCF増幅コア1320は、第1の波長μを有する光が伝搬することが可能であるように構成される。PCF増幅コア1320は、伝送される第2の波長μを有する光によって励起されるドーパントの誘発発光によって、内部を伝搬するμ光を増幅するようにドープされ構成される。PCFクラッド1340は、クラッド1340に入射するμ光およびμ光がエバネッセント波としてのみ貫通することができるように構成される。PCF伝送コア1310およびPCF増幅コア1320は更に、隣接コア間のμ光の伝達が、隣接コア間のμ光に関する光伝達率よりも高い光伝達率で可能であるように構成される。
典型的な動作モードにおいて、PCF1300は、上述したようなMCF400と実質的に同じように動作し、PCF伝送コア1310、PCF増幅コア1320、およびPCFクラッド1340は、それぞれ伝送コア420、増幅コア430、およびクラッド440に類似して機能する。したがって、PCF1300は、(たとえば図12の最内側コア層における出力のいずれかにおける)出力光信号の(たとえば図12の最外側コア層における)入力光信号への非自明な依存関係を確立するように構成され動作可能であると結論付けられる。
いくつかの実施形態において、図には例示しないが、PCF1300の横断面は、たとえば三角形、四角形、または円形であってもよい。いくつかの実施形態において、PCF伝送および増幅コア1310および1320は、非対称および/または非同心に配置される。いくつかの実施形態において、PCF伝送コア1310およびPCF増幅コア1320は、たとえばプラスティック製であってよい。いくつかの実施形態において、PCF増幅コア1320は、たとえばゲルマニウムイオンでドープされ得る。いくつかの実施形態において、PCF増幅コア1320におけるドーパントの分散は均一であってよい。また他の実施形態において、ドーパントの分散は、増幅コアの長さに沿った位置に依存してもよい。いくつかの実施形態において、PCFクラッド1340は、保護ジャケットまたはコーティングによって封入され得る。いくつかの実施形態によると、PCF増幅コア1320における光の増幅は、量子ドットレーザの使用を伴ってよい。
フォトニック結晶スラブの実施形態
本明細書で説明される本発明の他の実施形態は、図13に模式的に示すフォトニック結晶スラブ1500を備える。フォトニック結晶スラブ1500は、形を持つ(たとえば長方形の)本体1504を備える。本体1504は、第1面1508および第1面に対向する第2面(不図示)を備える。第1面1508は、xz平面にある。長方形体1504は、中空管1518の周期配列1516として構成される。中空管の各々は、y軸に平行な管の円筒対称軸に沿って第1面1508から第2面へ伸長するホールを形成する。フォトニック結晶スラブ1500は、周期配列1516を通る一般に直線状の細長く狭いトンネルとして構成されることによって、本体1504の周期構造における線状欠陥を形成し、選択的な波長または波長範囲の効率的な光伝搬を可能にするように構成された光チャネル1520を備える。光チャネル1520は、周期配列1516を通る中空トンネルとして、またはフォトニック結晶技術において知られているような光透過性材料で充填されたトンネルとして形成され得る。
フォトニック結晶スラブ1500における光チャネル1520の少なくともいくつかは互いに接続され、相互接続された光結合光チャネルのネット1530を形成する。光チャネル1520は光ジャンクション1532に合流することによって光結合し、ジャンクション1532は、ジャンクションに合流する少なくとも2つの光学チャネルからの光信号のパワーを結合し、1または複数の外向き光チャネルにおける結合光信号にするように構成される。いくつかの実施形態によると、ジャンクション1680へ入来する光信号のパワーの結合は、一次結合であってよい。いくつかの実施形態によると、一次結合は、パワーの直和であってよい。光チャネル1520は、長方形体1504の入力面1534から対向出力面1536へネット1530が連続的に伸長するように相互接続される。ネット1530は、ネット1530の光チャネル1520への光信号の伝送を可能にするように構成された入力ポート1540(または「入力」)を入力面1534に備える。同様に、ネット1530は、ネット1530の出力チャネル1520からの光信号の射出を可能にするように構成された出力ポート1550(または「出力」)を出力面1536に備える。入力面1534および出力面1536における光チャネル1520の各露出端部は、それぞれ入力ポートおよび出力ポートとして機能してよい。ただし、フォトニック結晶1500において、スラブエッジにおける光チャネル1520の任意の露出端部が入力または出力として(またはその両方として)任意に用いられてよく、たとえば光信号は出力ポート1550を通ってネット1530に入力され、入力ポート1540を通って出力されてもよいことに留意する。それでもなお、ネット1530を通る光信号の伝搬は多数の光経路を確立し、各光経路は、単一の起点および単一の終点、および光が伝搬し得る相互接続光チャネルによって画定されると結論付けられる。そのような光経路は一般に、光チャネルによって相互接続されたジャンクション1532のシーケンスを備える。したがって、ネット1530におけるシーケンスの長さは、光経路に沿ったジャンクション1532の数によって定義される。ネット1530における入力と出力との間の最短シーケンスの長さは3であることに留意する。
ネット1530は一般に、適当な波長を有する光がネットを通って伝搬することを可能にし、屈折率の差によって、光が周期配列1516内に、または第1面1518より上および第2面より下へ漏れ出すことが防がれるように構成される。したがって、ネット1530は、相互接続された光チャネル1520のシーケンスを通って入力1540と出力1550とを間接的に結合するように構成される。このように、多数の入力1540を通ってフォトニック結晶1500へ入力された光信号は、ネット1530を通って伝搬する。いくつかの実施形態によると、z軸の概略方向に沿った、すなわち入力面1534から出力面1536へ向かう概略方向に沿った光伝搬が好ましい。相互接続する光チャネル1520を通って伝搬する光信号は互いに結合し、その結果、結合された信号のパワーの結合されたパワーを有する光信号が生じる。一般に、結果として生じる信号のパワーは、結合された信号のパワーの総和である。いくつかの実施形態において、結果として生じるパワーは、結合された信号の一次結合である、すなわち、結果として生じるパワーは、各々がそれぞれの定数で乗算された結合パワーの総和に等しい。フォトニック結晶1500は、入力1540における入力光信号への、出力1550における出力光信号の非自明な依存関係を確立するように構成され動作可能であると結論付けられた。また、少なくともいくつかの増幅チャネルにおいて適当な増幅率を選択することによって、出力信号の各々は、少なくとも2つの入力信号に等しく依存し得ることに留意する。少なくとも1つ、好適には複数の光チャネル1520は、それを通って伝搬する光信号を制御可能に増幅するように構成された増幅チャネル1570である。いくつかの実施形態によると、増幅チャネル1570は、たとえばエルビウムイオンまたはゲルマニウムイオンなどの興奮性イオンでドープされたドープセグメント1572を備える。したがって、フォトニック結晶スラブ1500は、第1の波長vの光がネット1530を通って伝搬し、ドープセグメント1572のいずれかに投射された第2の波長vの光が、伝搬するv光の制御された誘発発光を発生させることによって、それぞれの光チャネルを通って伝搬するv光を制御可能に増幅し得るように構成される。使用の際、v光は、たとえばそれぞれの光源1580によって、ドープセグメント1572に個々に投射されてよく、各光源は、それぞれのドープセグメント1572に局所的な光スポット1584を生成する光ビーム1582を発生する。個々の光スポット1584のパワーを選択的に制御することによって、増幅チャネル1570に沿った、選択的制御されたv光の増幅がもたらされ得る。
フォトニック結晶1500のいくつかの動作モードにおいて、入力光信号は、入力1540の各々へ選択的に伝送され、出力光信号のセットが出力1550から射出される。入力光信号および出力光信号は波長v1である。入力1540のいずれか1つへ伝送された入力光信号のパワーは、個々に制御可能である。集束(結合)する光チャネル1520を通って伝搬するv光信号は、上述したように互いに結合する。(ドープセグメント1572を備える)増幅チャネル1570を通って伝搬するv光は、ドープセグメントに投射されたv光のパワーを制御可能に変化させることによって制御可能に増幅される。このように、フォトニック結晶スラブ1500は、入力光信号のセットを出力光信号のセットに制御可能にマッピングすることを可能にする。
いくつかの実施形態において、光チャネル1520に量子井戸が埋め込まれる。いくつかの実施形態によると、増幅チャネル1570における光の増幅は、量子ドットレーザの使用を伴ってよい。
フォトニック結晶スラブ1500は、光チャネル1520を伴うシナプスが識別され、集束または合流点を有するニューロンが識別されるANNを実装してよい。光チャネル1520を伴うシナプスの後者の識別は、増幅することがない光チャネルについても行われてよく、その場合、対応するシナプスは増幅しなくてよい。
3Dフォトニック結晶の実施形態
3Dフォトニック結晶における3次元秩序欠陥(たとえば線状欠陥)を生成するための新たな技術が昨今実証されている。たとえば、リンネ氏他(Nature Photon.2、52〜56(2008))は、シリコン基板上に3D秩序平面状シリカオパールを組み立てること、感光性モノマーに覆われたオパールを通る集束レーザビームを走査することによってサブマイクロメートルスケールの解像度で明確に定義されたポリマ欠陥を生成すること、低温化学蒸着プロセスを用いてシリカ粒子間の隙間をアモルファスシリコンで充填すること、およびシリカ球テンプレートおよびマイクロパターン化ポリマ欠陥をそれぞれ湿式エッチングおよび焼成によって除去し、組込み型空心欠陥を有するシリコン反転オパールを生じることを備える4ステップの方法を提唱する。そのような方法は、たとえば量子ドット、非線形材料、または液晶などの光学活性材料を3Dフォトニック結晶に組み込むことを可能にし、オンデマンドの光操作、たとえば光増幅を提供する。
図14は、本発明の態様に係る3Dフォトニック結晶1600の実施形態を模式的に示す。3Dフォトニック結晶1600は、3Dフォトニック結晶技術において知られているような3次元周期誘電体構造を備える本体1604を備える。3Dフォトニック結晶1600は、伝送チャネル1610および増幅チャネル1620を更に備える。伝送チャネル1610は、トンネル、すなわち、光伝搬を可能にするように構成された、本体1604を通る線状欠陥を備える。線状欠陥は中空であってよく、または固体透明材料で充填されてよい。増幅チャネル1620は、チャネルを通る光伝搬を可能にするように構成され、更にそのような伝搬光を制御可能に増幅することが可能であるように構成される。いくつかの実施形態によると、増幅チャネル1620は、伝送チャネル1610において用いられるのに適した実質的に透明な固体材料で充填された、本体1604を通る線状欠陥を備え、この場合、材料は更に、上述したような誘発発光によってλ光を増幅するためにλ光によって励起されるのに適したたとえばエルビウムまたはゲルマニウムイオンなどのイオンでドープされる。伝送チャネルおよび増幅チャネルのいくつかは、本体1604の表面に露出端部を有することによって(λ光と表される)入力光信号のチャネル内への伝送およびチャネルからの(これもまたλ光である)出力光信号の射出を可能にする入力ポート1640および出力ポート1650と光学的に関連する。いくつかの実施形態によると、増幅チャネル1620は更に、関連する増幅チャネルにおける増幅率を決定するように構成された制御信号の増幅チャネル内への伝送を可能にするように構成された制御ポート1660と関連する。いくつかの実施形態によると、制御信号は、本体1604の表面における露出端部を通って増幅チャネル内へ伝送されたλ光を備えてよく、λ光のパワー(強度)が増幅チャネルにおける増幅率を決定する。
光チャネル(すなわち伝送チャネル1610および増幅チャネル1620)の少なくともいくつかは、本体1604内の光ジャンクション1680における集束および合流によって光結合する。光ジャンクション1680は、ジャンクション内に合流する少なくとも2つの光チャネルの光パワーを結合し、1または複数の外向き光チャネルにおける結合光信号にするように構成される。いくつかの実施形態によると、ジャンクション1680への入来光信号のパワーの結合は、一次結合であってよい。いくつかの実施形態によると、一次結合は、パワーの直和であってよい。したがって、相互接続された光チャネルは入力ポート1640と出力ポート1650とを間接的に結合する、相互接続チャネルのネット1690を形成する。
3Dフォトニック結晶1600のいくつかの動作モードにおいて、入力光信号は、入力1640の各々へ選択的に伝送され、出力光信号のセットが出力1650から射出される。入力光信号および出力光信号は波長vである。入力1640のいずれか1つへ伝送される入力光信号のパワーは、個々に制御可能である。集束(結合)伝送チャネル1610および増幅チャネル1620を通って伝搬するv光信号は、上述したようにジャンクション1680において互いに結合する。増幅チャネル1620を通って伝搬するv光は、たとえば増幅チャネルへ個々に伝送されるv光のパワーを制御可能に変化させることによって、制御可能に増幅され得る。3Dフォトニック結晶1600は、入力1640における入力光信号への、出力1650における出力光信号の非自明の依存関係を確立するように構成され動作可能であると結論付けられる。また、少なくともいくつかの増幅チャネルにおいて適当な増幅率を選択することによって、出力信号はいくつかの入力信号に等しく依存し得ることに留意する。このように、3Dフォトニック結晶1600は、入力光信号のセットを出力光信号のセットに制御可能にマッピングすることが可能である。
したがって、いくつかの実施形態の態様によると、入力光信号のセットを出力光信号のセットに制御可能にマッピングするための集積マルチチャネル光モジュール(たとえば図1における100、図2A〜図2Bにおける200、図3A、図6、および図7における400、図8A〜図8Bにおける810、図12における1300、図13における1500、図14における1600)が提供される。光モジュールは、以下を備える。
・光の指向性伝搬を可能にするように構成された少なくとも2つの光チャネル(たとえば図1における110、120、図2A〜図2Bにおける220、222、図3A〜図5Gにおける420、430、図10Aにおける720、730、図12における1310、1320、図13における1520、図14における1610、1620)であって、光チャネルの少なくとも1つが、制御可能な増幅率によって伝搬する光の増幅を可能にするように構成された増幅チャネル(たとえば120、222、430、730、1320、1570、1620)であるもの。
・少なくとも2つの光チャネルと個々に関連し、光チャネル内への入力光信号の伝送を可能にするように構成された少なくとも2つの入力ポート(たとえば130、図2Bにおける250、252、図3B〜図5Gおよび図10Aにおける450、1540、1640)。
・光チャネルの1つと光学的に関連し、1つの光チャネルからの出力光信号の射出を可能にするように構成された少なくとも1つの出力ポート(たとえば140、図2Bにおける256、258、図3B〜図5Gおよび図10Aにおける460、1550、1650)。
・増幅チャネルと機能的に関連し、増幅率を決定するために増幅チャネルへの制御信号の入力を可能にするように構成された少なくとも1つの制御ポート(たとえば122、図2Bにおける262、1660)。
光チャネルは、出力ポートから射出される出力光信号のパワーが、少なくとも2つの入力ポートを通って伝送される少なくとも2つの入力光信号のパワーの関数であるように光結合される。
いくつかの実施形態において、光モジュールは、少なくとも2つの光チャネルとそれぞれ光学的に関連する少なくとも2つの出力ポート(たとえばチャネル160a3および160b3とそれぞれ関連する出力ポート140、256、258、図4における460a〜460fおよび図10Aにおける460b、460d、および460f)を備える。
いくつかの実施形態において、光モジュールは、少なくとも2つの光チャネルのうちのM個と光学的に関連するM個の出力ポート(たとえば256および258、図4に示す6つの出力ポート460a〜460f)と、少なくとも2つの光チャネルのうちのN個と光学的に関連するN個の入力ポート(たとえば250および252、図4に示す24の入力ポート450)とを備え、2≦M<Nである。
いくつかの実施形態において、光モジュールは、光の指向性伝搬を可能にするように構成された少なくとも2つのコア(たとえば220、222、420、430、720、730、1310、1320)を備えるマルチコア光モジュール(たとえば200、400、1300)である。コアの少なくとも1つは、λ光と同時に伝搬する第2の波長λの光であるλ光のパワーによって決定される制御可能な増幅率によって、伝搬する第1の波長λの光であるλ光を増幅するように構成された増幅コア(たとえば222、430、730、1320)である。入力ポート、出力ポート、および制御ポートは、(たとえば図2A〜図2Bにおけるファイバ端部208および210、図3AにおけるMCF端部408および410に)少なくとも2つのコアの露出端部を備え、少なくとも2つのコアは、エバネッセント波結合によって光結合される。
いくつかの実施形態において、増幅コア(たとえば222、430、730、1320)はλ光によって励起し、緩和すると自発的にλ光を放射するイオンでドープされる。
いくつかの実施形態において、マルチコア光モジュールは、マルチコア光ファイバ(たとえば200、400)である。
いくつかの実施形態において、マルチコア光モジュールは、マルチコアフォトニック結晶(たとえば1300)である。
いくつかの実施形態において、λ光は約980nmの波長を有し、λ光は約1550nmの波長を有する。
いくつかの実施形態において、光モジュールはフォトニック結晶(たとえば図13における1500、図14における1600)である。フォトニック結晶は、面(たとえば1508、1534、1536)に囲まれた本体(たとえば1504、1604)、誘電材料の周期構造(たとえば1516)、およびトンネルとして形成された、周期構造内の線状欠陥によって画定される光チャネル(たとえば1520、1610、1620)を備える。光チャネルは、チャネルを通って伝搬する光信号を制御可能に増幅するように構成された増幅チャネル(たとえば1570、1620)を備え、光チャネルはジャンクション(たとえば1532、1680)に合流することによって光結合し、面の間に連続的に伸長するネット(たとえば1530、1690)を形成する。ネットは、ネットの少なくとも2つの光チャネルへの入力光信号の伝送を可能にするように構成された少なくとも2つの入力ポート(たとえば1540、1640)を面に備え、ネットの光チャネルから出力光信号を射出することを可能にする面上の少なくとも1つの出力ポート(たとえば1550、1650)を面に備える。
いくつかの実施形態(たとえば1500)において、本体はスラブであり、誘電材料の周期構造は、スラブの2面の間に伸長する中空管(たとえば1518)のアレイを備えることによって2次元において周期的である。
いくつかの実施形態(たとえば1600)において、誘電材料の周期構造は3次元において周期的であり、フォトニック結晶は3Dフォトニック結晶である。
いくつかの実施形態の態様によると、光計算デバイス(たとえば図6における600)が提供される。光計算デバイスは以下を備える。
・光モジュール(たとえば100、200、400、810、1300、1500、1600)。
・入力ポートと(たとえば入力カプラ630を介して)選択的に光学的に関連する制御可能な光源(たとえば620)のアレイ。
・出力ポートと選択的に光学的に関連する光検出器(たとえば640)。
・制御ポートと(たとえば入力カプラ630を介して)機能的に関連する制御信号インタフェース(たとえば622)。
・光源、光検出器、および制御信号インタフェースと機能的に関連するコントローラ。
光計算デバイスは、(たとえば第1のLEDアレイ620を介して)入力信号および(たとえば第2のLEDアレイ622を介して)制御信号を光モジュールに入力し、そこから出力信号を得ることによって計算を生じるように構成される。出力信号は、制御信号によって決定される、入力信号の関数である。
いくつかの実施形態において、光源は、それぞれ入力ポートと個々に光学的に関連する多数の制御された光ビームを発生するための空間光変調器(SLM)(たとえば図7における682)を備える。
いくつかの実施形態において、SLMは、デジタルマイクロミラーアレイデバイス(DMD)(たとえば図7における684)である。
いくつかの実施形態の態様によると、光計算デバイス(たとえば図6における600)と、メモリ(たとえば830)およびコントローラ(たとえば820)と機能的に関連し学習アルゴリズムを実装するように構成されたプロセッサ(たとえば840)とを備える人工ニューラルネットワーク(たとえば図8Aにおける800)が提供される。
いくつかの実施形態の態様によると、計算を実行する方法が提供される。方法は以下を備える。
・コアに沿った指向性光伝搬を可能にするように構成された複数のコア(たとえば図2A〜図2Bにおける220、222、図3A〜図5Gにおける420、430、図10Aにおける720、730、図12における1310、1320)を備える、長さLのマルチコア光ファイバ(たとえば図2A〜図2Bにおける200、図3A〜図3B、図6、および図7における400、図12における1300)を提供すること。光ファイバは、少なくとも第1の波長λ1を有する光信号に関して、長さLの2倍よりも短い結合長さを有する近隣コア間のエバネッセント波結合を可能にするように構成され、1または複数のコアは増幅コア(たとえば222、430、730、1320)であり、伝搬する第2の波長λ2を有する制御光信号のパワーに従ってλ1光を増幅するように構成される。
・選択された個々のパワーおよび第1の波長λ1を有する入力光信号を、マルチコア光ファイバの複数のコアへ伝送すること。
・マルチコア光ファイバのコアの1または複数から射出された出力光信号を取得することであって、出力光信号のパワーは入力光信号のパワーの関数であること。
・選択された個々のパワーおよび第2の波長λ2を有する制御光信号を、マルチコア光ファイバの増幅コアの1または複数へ伝送することによって、関数を定義すること。
理解されるように、明確性のために別々の実施形態の文脈で説明された本発明の特定の特徴は、単一の実施形態に組み合わせて提供されてもよい。反対に、簡潔性のために単一の実施形態の文脈で説明された本発明の様々な特徴は、別々に、または任意の適当な部分的組み合わせで、または本発明の他の任意の説明された実施形態において提供されてもよい。実施形態の文脈において説明された特徴は、そのように明記されない限り、その実施形態に不可欠な特徴と見なされるものではない。
いくつかの実施形態に係る方法のステップは特定の順序で説明され得るが、本発明の方法は、異なる順序で実行される説明されたステップの一部または全てを備えてもよい。本発明の方法は、説明されたステップの全て、または説明されたステップのいくつかのみを備えてよい。開示された方法における特定のステップは、そのように明記されない限り、その方法に不可欠なステップと見なされるものではない。
本発明は特定の実施形態に関連して説明されたが、当業者には明らかである多数の変更例、修正例、および変形例が存在し得ることは明白である。したがって、本発明は、以下の特許請求の範囲に収まる全てのそのような変更例、修正例、および変形例を包括するものである。本発明は、その適用において、本明細書に記載した構成要素および/または方法のセットの構成および配置の詳細に必ずしも限定されるものではないことを理解すべきである。他の実施形態が実施されてよく、実施形態は様々な方法で実行されてよい。
本明細書で用いられる表現および用語は、説明を目的としており、限定的なものと見なされてはならない。本出願における任意の参照文献の引用または特定は、そのような引用文献が本発明の先行技術として利用可能であることを認めるものとして解釈されてはならない。本明細書において、見出しは、本明細書の理解を容易にするために用いられ、必ずしも限定的なものと解釈されてはならない。

Claims (17)

  1. 入力光信号のセットを出力光信号のセットに制御可能にマッピングするための集積マルチチャネル光モジュールであって、
    少なくとも2つの光チャネルであって、前記光チャネル内の光の指向性伝搬を可能にするように構成され、前記光チャネルの少なくとも1つが、制御可能な増幅率によって前記光チャネル内を伝搬する光の増幅を可能にするように構成された増幅チャネルである光チャネルと、
    前記少なくとも2つの光チャネルと個々に関連し、前記光チャネルへの入力光信号の伝送を可能にするように構成された少なくとも2つの入力ポートと、
    前記光チャネルの1つと光学的に関連し、前記1つの光チャネルからの出力光信号の射出を可能にするように構成された少なくとも1つの出力ポートと、
    前記増幅チャネルと機能的に関連し、前記増幅率を決定するために前記増幅チャネルへ制御信号を入力することを可能にするように構成された少なくとも1つの制御ポートと
    を備え、
    前記光チャネルは、前記出力ポートから射出される出力光信号のパワーが、前記少なくとも2つの入力ポートを通って伝送される前記少なくとも2つの入力光信号のパワーの関数であるように光結合される、光モジュール。
  2. 前記少なくとも2つの光チャネルとそれぞれ光学的に関連する少なくとも2つの出力ポートを備える、請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記少なくとも2つの光チャネルのうちのM個と光学的に関連するM個の出力ポートと、前記少なくとも2つの光チャネルのうちのN個と光学的に関連するN個の入力ポートとを備え、2≦M<Nである、請求項2に記載の光モジュール。
  4. 前記光モジュールは、光の指向性伝搬を可能にするように構成された少なくとも2つのコアを備えるマルチコア光モジュールであって、前記コアの少なくとも1つは、前記コアを通って伝搬する第1の波長λ1の光であるλ1光を、λ1光と同時に前記コアを通って伝搬する第2の波長λ2の光であるλ2光のパワーによって決定される制御可能な増幅率によって増幅するように構成された増幅コアであり、前記入力ポート、出力ポート、および制御ポートは前記少なくとも2つのコアの露出端部を備え、前記少なくとも2つのコアはエバネッセント波結合によって光結合される、請求項1に記載の光モジュール。
  5. 前記増幅コアは、λ2光によって励起し、緩和すると自発的に前記λ1光を射出するイオンでドープされる、請求項4に記載の光モジュール。
  6. 前記マルチコア光モジュールはマルチコア光ファイバである、請求項4に記載の光モジュール。
  7. 前記マルチコア光モジュールはマルチコアフォトニック結晶である、請求項4に記載の光モジュール。
  8. 前記λ2光は約980nmの波長を有し、前記λ1光は約1550nmの波長を有する、請求項4に記載の光モジュール。
  9. 前記光モジュールは、面に囲まれ誘電材料の周期構造を備える本体と、前記本体を通るトンネルとして形成された、前記周期構造内の線状欠陥によって画定される光チャネルとを備えるフォトニック結晶であり、前記光チャネルは、増幅チャネルであって前記増幅チャネルを通って伝搬する光信号を制御可能に増幅するように構成された増幅チャネルを備え、前記光チャネルはジャンクションにおいて合流することによって光結合し、前記面の間に連続的に伸長するネットを形成し、前記ネットは、前記ネットの少なくとも2つの光チャネルへの入力光信号の伝送を可能にするように構成された少なくとも2つの入力ポートを前記面に備え、かつ前記ネットの前記光チャネルからの出力光信号を射出することを可能にする少なくとも1つの出力ポートを前記面に備える、請求項1に記載の光モジュール。
  10. 前記本体はスラブであり、前記誘電材料の周期構造は、前記スラブの2面間に伸長する中空管のアレイを備えることによって2次元において周期的である、請求項9に記載の光モジュール。
  11. 前記誘電材料の周期構造は3次元において周期的であり、前記フォトニック結晶は3Dフォトニック結晶である、請求項9に記載の光モジュール。
  12. 請求項1に記載の光モジュールと、前記入力ポートと選択的に光学的に関連する制御可能な光源のアレイと、前記出力ポートと選択的に光学的に関連する光検出器と、前記制御ポートと機能的に関連する制御信号インタフェースと、前記光源、光検出器、および制御信号インタフェースと機能的に関連するコントローラとを備え、入力信号および制御信号を前記光モジュールに入力し、前記入力信号の関数である出力信号を取得することによって計算を生じ、前記関数は前記制御信号によって決定されるように構成された、光計算デバイス。
  13. 請求項12に記載の光計算デバイスと、メモリおよび前記コントローラと機能的に関連し、学習アルゴリズムを実装するように構成されたプロセッサとを備える人工ニューラルネットワーク。
  14. 前記光源は、前記入力ポートとそれぞれ個々に光学的に関連する多数の制御された光ビームを発生するための空間光変調器(SLM)を備える、請求項12に記載の光計算デバイス。
  15. 前記SLMはデジタルマイクロミラーアレイデバイス(DMD)である、請求項14に記載の光計算デバイス。
  16. 請求項1に記載の光モジュールを備えるフィールドプログラマブルゲートアレイ。
  17. 計算を実行する方法であって、
    コアに沿った指向性光伝搬を可能にするように構成された複数のコアを備える長さLのマルチコア光ファイバを提供することであって、前記光ファイバは、少なくとも第1の波長λ1を有する光信号に関して、長さLの2倍よりも短い結合長さでの近隣コア間のエバネッセント波結合を可能にするように構成され、前記コアの1または複数は、前記コアを通って伝搬する第2の波長λ2を有する制御光信号のパワーに従ってλ1光を増幅するように構成された増幅コアである、提供することと、
    選択された個々のパワーおよび前記第1の波長λ1を有する入力光信号を、前記マルチコア光ファイバの複数のコアへ伝送することと、
    前記マルチコア光ファイバの前記コアの1または複数から射出される出力光信号を取得することであって、前記出力光信号の前記パワーは、前記入力光信号の前記パワーの関数であることと、
    選択された個々のパワーおよび前記第2の波長λ2を有する制御光信号を、前記マルチコア光ファイバの前記増幅コアの1または複数へ伝送することによって、前記関数を定義することと
    を備える方法。
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