[go: up one dir, main page]

JP6794399B2 - 縫い構造の製造方法及び服地 - Google Patents

縫い構造の製造方法及び服地 Download PDF

Info

Publication number
JP6794399B2
JP6794399B2 JP2018101091A JP2018101091A JP6794399B2 JP 6794399 B2 JP6794399 B2 JP 6794399B2 JP 2018101091 A JP2018101091 A JP 2018101091A JP 2018101091 A JP2018101091 A JP 2018101091A JP 6794399 B2 JP6794399 B2 JP 6794399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fabric
string
sewing
sewn
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018101091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019203234A (ja
Inventor
正敏 安達
正敏 安達
Original Assignee
正敏 安達
正敏 安達
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 正敏 安達, 正敏 安達 filed Critical 正敏 安達
Priority to JP2018101091A priority Critical patent/JP6794399B2/ja
Publication of JP2019203234A publication Critical patent/JP2019203234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6794399B2 publication Critical patent/JP6794399B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明は、縫い構造の製造方法、及び当該方法により製造された縫い構造を有する服地に関する。
服地などを構成する織物、編み物などの生地の伸縮性を抑えることにより、型崩れを抑える良好な手段として、生地よりも伸縮性の低い編み紐、撚り紐などの紐を、生地に重ねて、両者を縫い合わせることが想定される。生地の端部やその他の領域に紐を縫い合わせる従来技術として、特許文献1〜4に開示される技術が知られる。
しかし、これらの文献に開示される縫い構造は、生地の上に紐が重ねられて縫着されることから、表裏が同じではなく、表裏リバーシブルに使用することができない、という問題点があった。例えば、服地として利用した場合に、裏表リバーシブルに着用できる衣服にすることができない。
なお、特許文献5は、布地の端部同士を突き合わせて、それらを縫着する技術を開示している。
実開昭53−5141号公報 実公昭45−14451号公報 実開昭56−98892号公報 特開平5−228284号公報 特開2016−168190号公報
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、生地の伸びによる型崩れを抑制し、しかも表裏リバーシブルに使用できる縫い構造を製造する方法を提供することを目的とする。本発明は、さらに、生地の伸びによる型崩れを抑制し、しかも表裏リバーシブルに使用できる服地を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様によるものは、縫い構造の製造方法であって、第1の生地と、第2の生地と、それらの生地よりも伸縮性の低い紐とを、互いに重なることなく、かつ前記紐が前記第1及び第2の生地の間に挟まれるように、配置をすることと、上糸と下糸とが、前記第1の生地と、前記紐と、前記第2の生地とのいずれにおいても結び目を形成するように、かつ、縫い目が前記第1の生地と前記第2の生地とにおいて折り返すジグザグ形状となるように、前記紐に沿って本縫いすることにより、前記配置をされた前記第1の生地と、前記紐と、前記第2の生地とを縫い合わせることと、を含んでいる。
この構成によれば、第1及び第2の生地に、それらの生地よりも伸縮性の低い紐が縫い合わされるので、第1及び第2の生地の伸びによる型崩れが紐により抑制される。紐は、第1及び第2の生地に重なることなく、それらの間に挟まれるように配置されて、縫い合わされるので、表裏リバーシブルに使用できる縫い構造が得られる。
本発明のうち第2の態様によるものは、第1の態様による縫い構造の製造方法であって、前記縫い合わせることは、前記上糸と前記下糸とが、前記第1の生地と前記紐との間、及び前記紐と前記第2の生地との間においても結び目を形成する。
この構成によれば、第1の生地と紐との間、及び紐と第2の生地との間に、結び目が形成されるので、紐が第1又は第2の生地に重なり合うことが防止される。
本発明のうち第3の態様によるものは、縫い構造の製造方法であって、生地と、当該生地よりも伸縮性の低い紐とを、互いに重なることなく、かつ互いに並ぶように、配置をすることと、上糸と下糸とが、前記生地と前記紐とのいずれにおいても結び目を形成するように、かつ、縫い目が、前記生地と前記紐とにおいて折り返すジグザグ形状となるように、前記紐に沿って本縫いすることにより、前記配置をされた前記生地と前記紐とを縫い合わせることと、を含んでいる。
この構成によれば、生地に、生地よりも伸縮性の低い紐が縫い合わされるので、生地の伸びによる型崩れが紐により抑制される。紐は、生地に重なることなく、互いに並ぶように配置されて、縫い合わされるので、表裏リバーシブルに使用できる縫い構造が得られる。生地に向き合う側とは反対側にある紐の端の外側には、結び目が形成されないので、紐の端が外観上好ましいものとなる。
本発明のうち第4の態様によるものは、縫い構造の製造方法であって、生地と、当該生地よりも伸縮性の低い紐とを、互いに重なることなく、かつ互いに並ぶように、配置をすることと、上糸と下糸とが、前記生地と前記紐とのいずれにおいても結び目を形成するように、かつ、縫い目が、前記生地と、当該生地に向き合う端とは反対側にある前記紐の端の外側とにおいて折り返すジグザグ形状となるように、前記紐に沿って本縫いすることにより、前記配置をされた前記生地と前記紐とを縫い合わせることと、を含んでいる。
この構成によれば、生地に、生地よりも伸縮性の低い紐が縫い合わされるので、生地の伸びによる型崩れが紐により抑制される。紐は、生地に重なることなく、互いに並ぶように配置されて、縫い合わされるので、表裏リバーシブルに使用できる縫い構造が得られる。生地に向き合う側とは反対側にある紐の端の外側にも、結び目が形成されるので、紐と生地との縫着強度が高められる。
本発明のうち第5の態様によるものは、第3又は第4の態様による縫い構造の製造方法であって、前記縫い合わせることは、前記上糸と前記下糸とが、前記生地と前記紐との間においても結び目を形成する。
この構成によれば、生地と紐との間に結び目が形成されるので、紐が生地に重なり合うことが防止される。
本発明のうち第6の態様によるものは、第1から第5のいずれかの態様による縫い構造の製造方法であって、前記紐として、重なり合う2本の単位紐が縫い合わされている紐を用い、前記配置することは、前記2本の単位紐の一方が表となり他方が裏となるように、前記生地と前記紐とを配置する。
この構成によれば、2本の単位紐の一方が表となり他方が裏となるように、紐が生地に縫い合わされるので、出来上がった縫い構造において、表裏の間で異なる単位紐が目に映ることとなる。例えば、生地の表裏が色違いである場合など、生地の表裏の形態が異なる場合に、2つの単位紐として、それらの形態に合った形態のものを選ぶことにより、縫い構造の表裏双方の外観を好ましいものとすることができる。
本発明のうち第7の態様によるものは、第1から第6のいずれかの態様による縫い構造の製造方法により製造された縫い構造を有する服地である。
この構成によれば、生地の伸びによる型崩れが紐により抑制され、しかも表裏リバーシブルに使用できる服地が得られる。
以上のように本発明によれば、生地の伸びによる型崩れを抑制し、しかも表裏リバーシブルに使用できる縫い構造を製造する方法が得られる。本発明によれば、さらに、生地の伸びによる型崩れを抑制し、しかも表裏リバーシブルに使用できる服地が得られる。
本発明の一実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図である。 図1の縫い構造について生地及び紐の一部を切除して示す斜視図である。 本発明の別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図であり、(c)は縫い合わせ後の形状をより詳細に例示する平面図である。 本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す平面図である。 本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す平面図である。 本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図であり、(c)は比較例を示す正面断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図であり、(c)は比較例を示す正面断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)及び(b)は紐の製造方法を例示する斜視図、(c)は縫い構造の正面断面図である。 本発明の縫い構造に使用可能な紐の別の製造方法を例示する斜視図であり、(a)は前工程を表し、(b)は後工程を表している。
図1は、本発明の一実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図である。また図2は、この縫い構造について生地及び紐の一部を切除して示す斜視図である。この縫い構造101は、生地1と生地2と紐3とが、互いに重なり合うことなく、かつ紐3が生地1,2の間に挟まれるように、配置され、それらを縫い合わせることにより製造される。
配置と縫い合わせの関係については、生地1と生地2との間に紐3を、図1に例示するように先に配置し、その後に縫い合わせを行っても良いが、生地1と生地2との間に紐3を、例えば図1において上から下へと、配置しつつ、配置された部分について縫い合わせを進めてもよい。本発明において、「配置をされた第1の生地と、紐と、第2の生地とを縫い合わせる」とは、これらのいずれをも含むことを意図したものである。
生地1,2は、例えば、服地などを構成する織物、編み物などである。紐3は、例えば、編み紐、撚り紐などである。紐3には、生地1,2よりも伸縮性の低いものが選ばれる。伸縮性については、紐3の長手方向において、紐3の伸縮性が生地1,2よりも低いものであれば足りる。紐3は、図示の例のように、幅が厚さと同等程度であってもよく、それとは異なり、例えば幅が厚さよりも大きく、帯紐状であってもよく、逆に幅が厚さよりも小さくてもよい。本発明において「紐」とは、これらのいずれをも含むことを意図したものである。
縫い合わせは、好ましくはミシンを用いて行われ、上糸11と下糸12とが、生地1と、紐3と、生地2とのいずれにおいても結び目13を形成するように、しかも、縫い目15が生地1と生地2とにおいて折り返すジグザグ形状となるように、紐3に沿って、すなわち端5,6,7,8に沿って本縫いすることにより、行われる。一例として、上糸11と下糸12は、それぞれ1本の糸である。図1では、上糸11と下糸12との見分けが容易となるように、上糸11を実線で、下糸12を点線で表している。縫い目15に沿って隣り合う結び目13は、上糸11と下糸12の張力により互いに引き寄せられる。このため、縫い合わせの前に生地1、紐3、生地2の間に多少の隙間があっても、縫い合わせの後には、それらは互いに着き合う。
図示の例では、縫い目15の1つの折り返し点17から次の折り返し点17までに、生地1、紐3、生地2にそれぞれ、一箇所ずつ結び目13が形成される。これに対して、縫い目15の1つの折り返し点17から次の折り返し点17までに、生地1、紐3、生地2の少なくとも1つについて、2箇所以上の結び目13を形成してもよい。例えば、紐3に2箇所の結び目13を形成してもよい。この縫い方は、紐3がある程度幅広である場合に、特に適する。いずれの縫い方であれ、縫い目15をジグザグ状とする以上、結び目13は折り返し点17を含むこととなる。
以上のように、縫い構造101は、生地1,2に、比較的伸縮性の低い紐3が縫着されるので、生地1,2の伸びによる型崩れが、紐3により抑制される。また、紐3は生地1,2に重ねられることなく、生地1,2と並んだ状態で、本縫いにより縫着されるので、縫い構造101は表裏の形状に差異が無く、表裏リバーシブルに使用することができる。
図3は、本発明の別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図、(c)は縫い合わせ後の形状をより詳細に例示する平面図である。この縫い構造102は、生地1と紐3とが、互いに重なり合うことなく、かつ互いに並ぶように配置され、それらを縫い合わせることにより製造される。配置と縫い合わせの関係については、既述の通りである。縫い合わせは、好ましくはミシンを用いて行われ、上糸11と下糸12とが、生地1と、紐3と、紐3の端7の外側とのいずれにおいても結び目23を形成するように、しかも、縫い目25が生地1と紐3の端7の外側とにおいて折り返すジグザグ形状となるように、紐3に沿って、すなわち端5,6に沿って本縫いすることにより、行われる。
既に述べたように、縫い目25に沿って隣り合う結び目23は、上糸11と下糸12の張力により互いに引き寄せられる。このため、縫い合わせの前に生地1と紐3との間に多少の隙間があっても、縫い合わせの後には、生地1と紐3とは互いに着き合う。また、紐3の端7の外側にも結び目23が形成されるが、隣り合う結び目23同士が引き寄せられるので、図3(c)に例示するように、縫い合わせの後には、上糸11と下糸12は、紐3の端7に密着する。それにより、紐3には端7に沿って凹凸が形成される。
図示の例では、縫い目25の1つの折り返し点27から次の折り返し点27までに、生地1、紐3、端7の外側にそれぞれ、一箇所ずつ結び目23が形成される。これに対して、縫い目25の1つの折り返し点27から次の折り返し点27までに、生地1、紐3の少なくとも1つについて、2箇所以上の結び目23を形成してもよい。例えば、紐3に2箇所の結び目23を形成してもよい。この縫い方は、紐3がある程度幅広である場合に、特に適する。いずれの縫い方であれ、縫い目25をジグザグ状とする以上、結び目23は折り返し点27を含むこととなる。
以上のように、縫い構造102は、生地1の端5に、比較的伸縮性の低い紐3が縫着されるので、生地1の伸びによる型崩れが、紐3により抑制される。また、紐3は生地1に重ねられることなく、生地1と並んだ状態で、本縫いにより縫着されるので、縫い構造102は表裏の形状に差異が無く、表裏リバーシブルに使用することができる。また、上糸11と下糸12の結び目23が、紐3の端7の外側にも形成されるので、生地1と紐3との縫着強度が優れたものとなる。
図4は、本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図である。この縫い構造103は、縫い構造102と同様に、生地1と紐3とが、互いに重なり合うことなく、かつ互いに並ぶように配置され、それらを縫い合わせることにより製造される。配置と縫い合わせの関係については、既述の通りである。縫い合わせは、好ましくはミシンを用いて行われ、上糸11と下糸12とが、生地1と紐3とのいずれにおいても結び目33を形成するように、しかも、縫い目35が生地1と紐3とにおいて折り返すジグザグ形状となるように、紐3に沿って、すなわち端5,6に沿って本縫いすることにより、行われる。
図示の例では、縫い目35の1つの折り返し点37から次の折り返し点37までに、生地1及び紐3にそれぞれ、一箇所ずつ結び目33が形成される。これに対して、縫い目35の1つの折り返し点37から次の折り返し点37までに、生地1、紐3の少なくとも1つについて、2箇所以上の結び目33を形成してもよい。例えば、紐3に2箇所の結び目33を形成してもよい。この縫い方は、紐3がある程度幅広である場合に、特に適する。いずれの縫い方であれ、縫い目35をジグザグ状とする以上、結び目33は折り返し点37を含むこととなる。
以上のように、縫い構造103は、生地1の端5に、比較的伸縮性の低い紐3が縫着されるので、生地1の伸びによる型崩れが、紐3により抑制される。また、紐3は生地1に重ねられることなく、生地1と並んだ状態で、本縫いにより縫着されるので、縫い構造103は表裏の形状に差異が無く、表裏リバーシブルに使用することができる。さらに、上糸11と下糸12の結び目33が、紐3の端7の外側には形成されないので、外観上好ましいものとなる。
図5は、本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す平面図である。縫い構造101(図1)の製造方法の変形形態として、縫い目15の1つの折り返し点17から次の折り返し点17までに、生地1、紐3、生地2の少なくとも1つについて、2箇所以上の結び目13を形成する例について、既に述べた。図5に例示する縫い構造104は、縫い目45の1つの折り返し点47から次の折り返し点47までに、生地1、紐3、生地2の各々について、2箇所の結び目43を形成している。このように結び目43が多いと、生地1、紐3、及び生地2の間の縫着強度が増大する。
図6は、本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す平面図である。縫い構造103(図4)の製造方法の変形形態として、縫い目35の1つの折り返し点37から次の折り返し点37までに、生地1、紐3の少なくとも1つについて、2箇所以上の結び目33を形成する例について、既に述べた。図6に例示する縫い構造105は、縫い目55の1つの折り返し点57から次の折り返し点57までに、生地1及び紐3の各々について、2箇所の結び目53を形成している。このように結び目53が多いと、生地1及び紐3の間の縫着強度が増大する。
図7は、本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図であり、(c)は比較例を示す正面断面図である。この縫い構造106は、図1に例示した縫い構造101において、縫い目15の1つの折り返し点17から次の折り返し点17までに、生地1、紐3、生地2に加えて、それらの間にも、結び目13を形成した例に相当する。すなわち、縫い目65の1つの折り返し点67から次の折り返し点67までに、生地1、紐3、生地2にそれぞれ結び目63が形成されるとともに、生地1と紐3の間、及び紐3と生地2の間にも、結び目63が形成される。
このように縫い構造106では、生地1と紐3の間、及び紐3と生地2の間にも、結び目63が形成されるので、図7(c)に例示するように、紐3が位置ずれを生じて生地1又は生地3に重なり合うことを防ぎ、図7(b)に例示するように、紐3が生地1と生地3の間に安定して保持される。図示のように、紐3が生地1及び生地3に比べて薄い場合には、紐3の位置ずれが起こり易いので、これを防止する縫い構造106は特に有益である。なお、図7(b)及び図7(c)では、図1(b)とは異なり、上糸11と下糸12の記載を略している。
図8は、本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面断面図であり、(c)は比較例を示す正面断面図である。この縫い構造107は、図4に例示した縫い構造103において、縫い目35の1つの折り返し点37から次の折り返し点37までに、生地1及び紐3に加えて、それらの間にも、結び目33を形成した例に相当する。すなわち、縫い目75の1つの折り返し点77から次の折り返し点77までに、生地1及び紐3にそれぞれ結び目73が形成されるとともに、生地1と紐3の間にも、結び目73が形成される。
このように縫い構造107では、生地1と紐3の間にも、結び目73が形成されるので、図8(c)に例示するように、紐3が位置ずれを生じて生地1に重なり合うことを防ぎ、図8(b)に例示するように、紐3が生地1に並ぶように安定して保持される。図示のように、紐3が生地1に比べて薄い場合には、紐3の位置ずれが起こり易いので、これを防止する縫い構造107は特に有益である。なお、図8(b)及び図8(c)では、図4(b)とは異なり、上糸11と下糸12の記載を略している。
図9は、本発明のさらに別の実施の形態による製造方法によって製造される縫い構造を示す図であり、(a)及び(b)は紐の製造方法を例示する斜視図、(c)は縫い構造の正面断面図である。この縫い構造108は、紐3として、2本の紐81,82が重なり合うように縫い合わされた紐が用いられる。図9(a)に例示する紐3は、2本の紐81,82を互いに重ね、重なり合う方向に糸を通して、縫い合わせることにより作られている。この紐3は、例えば、紐81,82の双方に同時に針を貫通させることにより縫製される。図示の例では、縫い目87はジグザグ形状である。図9(b)に例示する紐3は、2本の紐81,82を互いに重ね、縫い目88が2本の紐81,82のそれぞれにおいて折り返すジグザグ形状となるように糸を通して、縫い合わせることにより作られている。この紐3は、例えば、紐81,82に交互に針を貫通させることにより縫製される。
図9(c)に例示するように、縫い合わされた2本の紐81,82を有する紐3が、図1に例示した縫い構造101と同様に、生地1と生地2の間に挟まれ、それらが上糸11と下糸12とにより、本縫いされている。紐3は、紐81と紐82の一方が表となり、他方が裏となるように、生地1と生地2の間に配置される。このため、出来上がった縫い構造108の表には紐81,82の一方が現れ、裏には他方が現れることとなる。例えば、生地1,2の表裏が色違いである場合など、生地1,2の表裏の形態が異なる場合に、紐81,82として、それらの形態に合った形態のものを選ぶことにより、縫い構造108の表裏双方の外観を好ましいものとすることができる。
図10は、本発明の縫い構造に使用可能な紐の別の製造方法を例示する斜視図であり、(a)は前工程を表し、(b)は後工程を表している。この紐3は、細長い織物91の幅方向両端部を互いに重ねて、縫い目93が長手方向に沿うように、縫い合わせ(図10(a))、その後に、裏返しすることにより出来上がる(図10(b))。このように、紐3は織物によって作られた紐であってもよい。
1,2 生地、 3 紐、 5,6,7,8 端、 11 上糸、 12 下糸、 13 結び目、 15 縫い目、 17 折り返し点、 23 結び目、 25 縫い目、 27 折り返し点、 33 結び目、 35 縫い目、 37 折り返し点、 43 結び目、 45 縫い目、47 折り返し点、 53 結び目、 55 縫い目、57 折り返し点、 63 結び目、 65 縫い目、67 折り返し点、 73 結び目、 75 縫い目、77 折り返し点、 81,82 紐、 87,88 縫い目、 91 織物、 93 縫い目、 101,102,103,104,105,106,107,108 縫い構造。

Claims (6)

  1. 第1の生地と、第2の生地と、それらの生地よりも伸縮性の低い紐とを、互いに重なることなく、かつ前記紐が前記第1及び第2の生地の間に挟まれるように、配置をすることと、
    上糸と下糸とが、前記第1の生地と、前記紐と、前記第2の生地とのいずれにおいても結び目を形成するように、かつ、縫い目が前記第1の生地と前記第2の生地とにおいて折り返すジグザグ形状となるように、前記紐に沿って本縫いすることにより、前記配置をされた前記第1の生地と、前記紐と、前記第2の生地とを縫い合わせることと、を含む、縫い構造の製造方法。
  2. 前記縫い合わせることは、前記上糸と前記下糸とが、前記第1の生地と前記紐との間、及び前記紐と前記第2の生地との間においても結び目を形成する、請求項1に記載の縫い構造の製造方法。
  3. 生地と、当該生地よりも伸縮性の低い紐とを、互いに重なることなく、かつ互いに並ぶように、配置をすることと、
    上糸と下糸とが、前記生地と前記紐とのいずれにおいても結び目を形成するように、かつ、縫い目が、前記生地と、当該生地に向き合う端とは反対側にある前記紐の端の外側とにおいて折り返すジグザグ形状となるように、前記紐に沿って本縫いすることにより、前記配置をされた前記生地と前記紐とを縫い合わせることと、を含む、縫い構造の製造方法。
  4. 前記縫い合わせることは、前記上糸と前記下糸とが、前記生地と前記紐との間においても結び目を形成する、請求項3に記載の縫い構造の製造方法。
  5. 前記紐として、重なり合う2本の単位紐が縫い合わされている紐を用い、
    前記配置することは、前記2本の単位紐の一方が表となり他方が裏となるように、前記生地と前記紐とを配置する、請求項1からのいずれかに記載の縫い構造の製造方法。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の製造方法により製造された縫い構造を有する服地。
JP2018101091A 2018-05-26 2018-05-26 縫い構造の製造方法及び服地 Active JP6794399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018101091A JP6794399B2 (ja) 2018-05-26 2018-05-26 縫い構造の製造方法及び服地

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018101091A JP6794399B2 (ja) 2018-05-26 2018-05-26 縫い構造の製造方法及び服地

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019203234A JP2019203234A (ja) 2019-11-28
JP6794399B2 true JP6794399B2 (ja) 2020-12-02

Family

ID=68726315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018101091A Active JP6794399B2 (ja) 2018-05-26 2018-05-26 縫い構造の製造方法及び服地

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6794399B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021155873A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 達紡企業股▲フン▼有限公司 立体織地の縫製方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019203234A (ja) 2019-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103213335A (zh) 增强织物
JP6297615B2 (ja) 結合された編み物及び該編み物を生産する方法
KR101537943B1 (ko) 리브풍 편성포의 편성방법 및 리브풍 편성포
JP2016196725A5 (ja)
JP6078406B2 (ja) 地厚ストレッチ生地
JP6794399B2 (ja) 縫い構造の製造方法及び服地
KR101985828B1 (ko) 편성포의 접합방법
JP6512595B2 (ja) 縫製品及び生地の縫製方法
JP4537947B2 (ja) 布地の縫製方法
KR20200041266A (ko) 통모양 편성포의 편성방법 및 통모양 편성포
JP6313980B2 (ja) 衣服用帯部材及びそれを用いた衣服
US415676A (en) Garment
JP3195837U (ja) 6本針8本糸のミシン縫い目構造
JPS609954A (ja) 細幅テ−プ用編地
JP4832197B2 (ja) 製紙用シーム付きフェルト
JP6991428B2 (ja) ベルト
JP6175204B1 (ja) 装身用布材の作製方法
US1822799A (en) Seam for sewed articles
JP3156749U (ja) 立体マフラー
JP4482367B2 (ja) 衣服
US1516259A (en) Sewed buttonhole
CN114269189A (zh) 具有包缝线迹的服装及相关生产工艺
JP3060707U (ja) 積層布
US1537022A (en) Stitched buttonhole
US1375951A (en) Embroidery

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200217

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200217

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200421

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6794399

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250