JP6787734B2 - アナログ電子時計およびアナログ電子時計の制御方法 - Google Patents
アナログ電子時計およびアナログ電子時計の制御方法 Download PDFInfo
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Description
[実施形態]
図1は、実施形態に係るアナログ電子時計を示すブロック図である。
図1に示すように、アナログ電子時計1は、発振回路101と、分周回路102と、制御回路103と、駆動パルス発生回路104と、ステッピングモータ105と、回転検出回路111と、図示しない輪列と、アナログ表示部106と、を備えている。
分周回路102は、発振回路101で発生した信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生する。
制御回路103は、アナログ電子時計1を構成する各電子回路要素の制御や、モータ回転駆動用のパルス信号の制御を行う。
ステッピングモータ105は、駆動パルス発生回路104から出力されたモータ回転駆動用のパルス信号によって回転駆動する。
回転検出回路111は、ステッピングモータ105が発生する検出信号を検出する。
発振回路101、分周回路102、制御回路103、駆動パルス発生回路104および回転検出回路111は、アナログ電子時計1の制御部112を構成している。
アナログ表示部106は、輪列によって回転駆動される指針(時針107、分針108および秒針109)や、日にち表示用のカレンダ表示部110等を有している。
図2に示すように、ステッピングモータ105は、ロータ収容孔25を有するステータ20(固定子)と、径方向に2極に着磁されることにより磁気的な極性を有し、ロータ収容孔25に回転可能に配設されたロータ30(回転子)と、を備えている。ステッピングモータ105は、単位ステップ毎に動作し、時針107、分針108および秒針109を回転させる。
次に、図3を参照して、本実施形態のステッピングモータ105の動作について説明する。以下の説明では、アナログ電子時計1の秒針109を1Hzで駆動する際のステッピングモータ105の動作について述べる。なお、図3に示すタイムチャート開始時においては、各磁極部20A〜20Cが励磁されておらず、ロータ30が第1停止位置に位置している状態を示している。
駆動ステップは、上記制動パルスを各コイル50A,50Bに印加する制動パルス印加ステップと、上記回転パルスを各コイル50A,50Bに印加する回転パルス印加ステップと、を含んでいる。
まず、制御部112は、制動パルス印加ステップを実行する。タイミングt1において、駆動パルス発生回路104は、パルス幅T1の第1制動パルスを各コイル50A,50Bに印加する。駆動パルス発生回路104は、第1制動パルスとして、両コイル50A,50Bの各第2端子50Ab,50Bbに所定の電圧Vを印加する(out1=0、out2=0、out3=V)。これにより、第1コイル50Aには、第2端子50Abから第1端子50Aaに向けて電流が流れる。また、第2コイル50Bには、第2端子50Bbから第1端子50Baに向けて電流が流れる。
続いて、制御部112は、回転パルス印加ステップを実行する。第1制動パルスを印加後、すなわちタイミングt1から時間T1経過後のタイミングt2において、駆動パルス発生回路104は、パルス幅T2の第1初期吸引パルスを各コイル50A,50Bに印加する。駆動パルス発生回路104は、第1初期吸引パルスとして、第1コイル50Aの第1端子50Aaに所定の電圧Vを印加するとともに、各第2端子50Ab,50Bbに所定の電圧Vを印加する(out1=V、out2=0、out3=V)。これにより、第1コイル50Aは、両端子50Aa,50Ab間が同電位となり、非通電状態となる。また、第2コイル50Bには、第2端子50Bbから第1端子50Baに向けて電流が流れる。なお、パルス幅T2は、パルス幅T1よりも長くてもよいし、短くてもよく、また同等であってもよい。
第1初期吸引パルスを印加後、すなわちタイミングt2から時間T2経過後のタイミングt3において、駆動パルス発生回路104は、パルス幅T3の第1初期反発パルスを各コイル50A,50Bに印加する。駆動パルス発生回路104は、第1初期反発パルスとして、第1コイル50Aの第1端子50Aaに所定の電圧Vを印加する(out1=V、out2=0、out3=0)。これにより、第1コイル50Aには、第1端子50Aaから第2端子50Abに向けて電流が流れる。また、第2コイル50Bは、非通電状態となる。なお、パルス幅T3は、パルス幅T1またはパルス幅T2よりも長くてもよいし、短くてもよく、また同等であってもよい。
第1初期反発パルスを印加後、すなわちタイミングt3から時間T3経過後のタイミングt4において、駆動パルス発生回路104は、パルスの印加を停止する(out1=0、out2=0、out3=0)。すると、図7に示すように、ロータ30は、ポテンシャルエネルギーが低くなる第2停止位置に向かって所定回転方向に回転する。第2停止位置近傍まで回転したロータ30は、図8に示すように、第2停止位置近傍で自由振動する。このロータ30の自由振動により、各コイル50A,50Bには、誘起電圧が発生する。各コイル50A,50Bにおいて発生した誘起電圧は、回転検出回路111により検出される。制御回路103は、回転検出回路111により検出された信号に基づいて、時間T4経過後のタイミングt5までロータ30の回転状態を検出する。この回転状態を検出する期間を回転検出期間と呼ぶ。
このようにして、駆動コイル(例えば、第1コイル50A)で発生する誘起電圧の出力量やそのタイミングを適宜検出することにより、ロータ30の回転状態を検出することができる。
以上により、ロータ30を第1停止位置から第2停止位置に向けて単位ステップ回転させることができる。
まず、制御部112は、制動パルス印加ステップを実行する。タイミングt1から1秒後のタイミングt6において、駆動パルス発生回路104は、パルス幅T1の第2制動パルスを各コイル50A,50Bに印加する。駆動パルス発生回路104は、第2制動パルスとして、第1コイル50Aの第1端子50Aa、および第2コイル50Bの第1端子50Baに所定の電圧Vを印加する(out1=V、out2=V、out3=0)。これにより、第1コイル50Aには、第1端子50Aaから第2端子50Abに向けて電流が流れる。また、第2コイル50Bには、第1端子50Baから第2端子50Bbに向けて電流が流れる。
続いて、制御部112は、回転パルス印加ステップを実行する。第2制動パルスを印加後、すなわちタイミングt6から時間T1経過後のタイミングt7において、駆動パルス発生回路104は、パルス幅T2の第2初期吸引パルスを各コイル50A,50Bに印加する。駆動パルス発生回路104は、第2初期吸引パルスとして、第2コイル50Bの第1端子50Baに所定の電圧Vを印加する(out1=0、out2=V、out3=0)。これにより、第1コイル50Aは、非通電状態となる。また、第2コイル50Bには、第1端子50Baから第2端子50Bbに向けて電流が流れる。
第2初期吸引パルスを印加後、すなわちタイミングt7から時間T2経過後のタイミングt8において、駆動パルス発生回路104は、パルス幅T3の第2初期反発パルスを各コイル50A,50Bに印加する。駆動パルス発生回路104は、第2初期反発パルスとして、第2コイル50Bの第1端子50Baに所定の電圧Vを印加するとともに、各第2端子50Ab,50Bbに所定の電圧Vを印加する(out1=0、out2=V、out3=V)。これにより、第1コイル50Aには、第2端子50Bbから第1端子50Aaに向けて電流が流れる。また、第2コイル50Bは、両端子50Ba,50Bb間が同電位となり、非通電状態となる。
第2初期反発パルスを印加後、すなわちタイミングt8から時間T3経過後のタイミングt9において、駆動パルス発生回路104は、パルスの印加を停止する(out1=0、out2=0、out3=0)。すると、図12に示すように、ロータ30は、ポテンシャルエネルギーが低くなる第1停止位置に向かって所定回転方向に回転する。第1停止位置近傍まで回転したロータ30は、図13に示すように、第1停止位置近傍で自由振動する。このロータ30の自由振動により、各コイル50A,50Bには、誘起電圧が発生する。各コイル50A,50Bにおいて発生した誘起電圧は、上述した回転検出期間と同様に、回転検出回路111により検出される。制御回路103は、回転検出回路111により検出された信号に基づいて、時間T4経過後のタイミングt10までロータ30の回転状態を検出する。
以上により、ロータ30を第2停止位置から第1停止位置に向けて単位ステップ回転させることができる。そして、上述した制御処理を繰り返し行うことで、秒針109を1Hzで運針することができる。
また、本実施形態のアナログ電子時計1の制御方法では、制動パルスを各コイル50A,50Bに印加する制動パルス印加ステップと、制動パルス印加ステップの前に、回転パルスを各コイル50A,50Bに印加する回転パルス印加ステップと、を含む駆動ステップを有する構成とした。
これに対して本実施形態の構成では、制御部112は、ロータ30を回転させる回転パルスと、回転パルスを印加する前に印加され、ロータ30の回転を制動する制動パルスと、を含むパルス群を各コイル50A,50Bに印加することで、ロータ30をパルス群の各々に応じて単位ステップ毎に制御する。このため、制動パルスによりロータ30を規定の第1停止位置または第2停止位置に停止させたうえで、回転パルスによりロータ30を回転させることができるとともに、回転パルスを各コイル50A,50Bに印加後、各磁極部20A〜20Cの励磁を停止することができる。これにより、上述した駆動コイルに確実に誘起電圧を発生させるように、ロータ30の単位ステップ毎の自由振動を確保することができる。したがって、駆動コイルに発生した誘起電圧を適切に検出し、その誘起電圧に基づいてロータ30の回転状態を判定する等して、ロータ30を確実に単位ステップ回転させることが可能となる。
図16は、実施形態の第1変形例に係るアナログ電子時計の制御処理のタイムチャートである。図17から図20は、実施形態の第1変形例に係るステッピングモータの動作図である。なお、図17から図20において、2点鎖線矢印は各コイル50A,50Bから発生する磁束の向きを示している。
なお、上記実施形態では、駆動パルス発生回路104は、回転パルス印加ステップにおいて、最初に第1初期吸引パルスまたは第2初期吸引パルスを印加しているが、これに限定されるものではない。以下、実施形態の第1変形例に係るアナログ電子時計1の制御方法について、図16を参照して説明する。
最初に、第1のパルス群(第1制動パルスおよび第1初期反発パルス)を各コイル50A,50Bに印加して、ロータ30を第1停止位置から第2停止位置に向けて単位ステップ回転させる。
まず、制御部112は、制動パルス印加ステップを実行する。タイミングt11において、駆動パルス発生回路104は、第1制動パルスを各コイル50A,50Bに印加する。本変形例に係る第1制動パルスは、上記実施形態に係る第1制動パルスと同様である(out1=0、out2=0、out3=V)。これにより、図4に示すように、ロータ30は、第1停止位置に引き付けられる。
続いて、制御部112は、回転パルス印加ステップを実行する。第1制動パルスを印加後、すなわちタイミングt11から時間T1経過後のタイミングt12において、駆動パルス発生回路104は、パルス幅T5の第1初期反発パルスを各コイル50A,50Bに印加する。本変形例では、駆動パルス発生回路104は、第1初期反発パルスとして、上記実施形態に係る第1初期反発パルスと同様に、第1コイル50Aの第1端子50Aaに所定の電圧Vを印加する(out1=V、out2=0、out3=0)。
第1初期反発パルスを印加後、すなわちタイミングt12から時間T5経過後のタイミングt13において、駆動パルス発生回路104は、パルスの印加を停止する(out1=0、out2=0、out3=0)。すると、図18に示すように、ロータ30は、慣性により所定回転方向に回転し、さらにポテンシャルエネルギーが低くなる第2停止位置に向かって所定回転方向に回転する。第2停止位置近傍まで回転したロータ30は、上記実施形態と同様に、図8に示すように、第2停止位置近傍で自由振動する。よって、ロータ30の自由振動により各コイル50A,50Bに誘起電圧を発生させることが可能となり、上記実施形態における回転検出期間と同様に、時間T4経過後のタイミングt14までロータ30の回転状態を検出する。そして、制御回路103は、ロータ30が第2停止位置から単位ステップ回転していないと判定した場合、回転検出期間の終了後(すなわちタイミングt14以降)において駆動パルス発生回路104に対してロータ30を再度回転させる補正駆動パルス群を出力するように制御する。
以上により、ロータ30を第1停止位置から第2停止位置に向けて単位ステップ回転させることができる。
まず、制御部112は、制動パルス印加ステップを実行する。タイミングt11から1秒後のタイミングt15において、駆動パルス発生回路104は、第2制動パルスを各コイル50A,50Bに印加する。本変形例に係る第2制動パルスは、上記実施形態に係る第2制動パルスと同様である(out1=V、out2=V、out3=0)。これにより、図9に示すように、ロータ30は、第2停止位置に引き付けられる。
続いて、制御部112は、回転パルス印加ステップを実行する。第2制動パルスを印加後、すなわちタイミングt15から時間T1経過後のタイミングt16において、駆動パルス発生回路104は、パルス幅T5の第2初期反発パルスを各コイル50A,50Bに印加する。本変形例では、駆動パルス発生回路104は、第2初期反発パルスとして、上記実施形態に係る第2初期反発パルスと同様に、第2コイル50Bの第1端子50Baに所定の電圧Vを印加するとともに、各第2端子50Ab,50Bbに所定の電圧Vを印加する(out1=0、out2=V、out3=V)。
第2初期反発パルスを印加後、すなわちタイミングt16から時間T5経過後のタイミングt17において、駆動パルス発生回路104は、パルスの印加を停止する(out1=0、out2=0、out3=0)。すると、図20に示すように、ロータ30は、慣性により所定回転方向に回転し、さらにポテンシャルエネルギーが低くなる第1停止位置に向かって所定回転方向に回転する。第1停止位置近傍まで回転したロータ30は、上記実施形態と同様に、図13に示すように、第1停止位置近傍で自由振動する。よって、ロータ30の自由振動により各コイル50A,50Bに誘起電圧を発生させることが可能となり、上述した回転検出期間と同様に、時間T4経過後のタイミングt18までロータ30の回転状態を検出する。そして、制御回路103は、ロータ30が第2停止位置から単位ステップ回転していないと判定した場合、回転検出期間の終了後(すなわちタイミングt18以降)において駆動パルス発生回路104に対してロータ30を再度回転させる補正駆動パルス群を出力するように制御する。
以上により、ロータ30を第2停止位置から第1停止位置に向けて単位ステップ回転させることができる。そして、上述した制御処理を繰り返し行うことで、秒針109を1Hzで運針することができる。
図21は、実施形態の第2変形例に係るアナログ電子時計の制御処理のタイムチャートである。
図3に示す実施形態、および図16に示す実施形態の第1変形例では、ロータ30がパルス群により単位ステップ回転し、制御部112は、ロータ30を再度回転させる補正駆動パルス群を各コイル50A,50Bに印加していない。これに対して、図21に示す実施形態の第2変形例では、パルス群の印加後に補正駆動パルス群を印加している点で、実施形態およびその第1変形例と異なっている。なお、上述した実施形態の第1変形例と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、以下では、制御部112によってロータ30を単位ステップ毎に制御する期間を「単位フレーム」と称する。すなわち、本変形例では、単位フレームは、第1のパルス群が印加されるタイミングから第2のパルス群が印加されるタイミングまでの期間、および第2のパルス群が印加されるタイミングから第1のパルス群が印加されるタイミングまでの期間に相当する。
まず、制御部112は、制動パルス印加ステップを実行する。タイミングt21において、駆動パルス発生回路104は、第1制動パルスを各コイル50A,50Bに印加する。本変形例に係る第1制動パルスは、上記実施形態の第1変形例に係る第1制動パルスと同様である(out1=0、out2=0、out3=V)。
続いて、制御部112は、回転パルス印加ステップを実行する。第1制動パルスを印加後、すなわちタイミングt21から時間T1経過後のタイミングt22において、駆動パルス発生回路104は、第1初期反発パルスを各コイル50A,50Bに印加する。本変形例に係る第1初期反発パルスは、上記実施形態の第1変形例に係る第1初期反発パルスと同様である(out1=V、out2=0、out3=0)。これにより制御部112は、ロータ30を第1停止位置から第2停止位置に向けて単位ステップ回転させる。なお、パルス幅T5は、後述するパルスランクに応じて変更される。
第1初期反発パルスを印加後、すなわちタイミングt22から時間T5経過後のタイミングt23において、駆動パルス発生回路104は、パルスの印加を停止し、時間T4経過後のタイミングt24までロータ30の回転状態を検出する(回転検出期間)。
制御部112は、補正用制動パルス印加ステップを実行する。タイミングt24以降のタイミングt25において、駆動パルス発生回路104は、補正用制動パルスを各コイル50A,50Bに印加する。本変形例に係る補正用制動パルスは、制動パルス印加ステップにおいて印加した第1制動パルスと同様である(out1=0、out2=0、out3=V)。なお、タイミングt25は、タイミングt24と一致していてもよい。
続いて、制御部112は、補正用回転パルス印加ステップを実行する。第1制動パルスを印加後、すなわちタイミングt25から時間T1経過後のタイミングt26において、駆動パルス発生回路104は、パルス幅T6の補正用初期吸引パルスを各コイル50A,50Bに印加する。本変形例では、駆動パルス発生回路104は、補正用初期吸引パルスとして、上記実施形態に係る第1初期吸引パルスと同様に、第1コイル50Aの第1端子50Aaに所定の電圧Vを印加する(out1=V、out2=0、out3=V)。なお、パルス幅T6は、上記実施形態に係る第1初期吸引パルスのパルス幅T2よりも長くてもよいし、短くてもよく、また同等であってもよい。
補正用初期吸引パルスを印加後、すなわちタイミングt26から時間T6経過後のタイミングt23において、駆動パルス発生回路104は、パルス幅T7の補正用初期反発パルスを各コイル50A,50Bに印加する。駆動パルス発生回路104は、補正用初期反発パルスとして、上記実施形態に係る第1初期反発パルスと同様に、第1コイル50Aの第1端子50Aaに所定の電圧Vを印加する(out1=V、out2=0、out3=0)。なお、パルス幅T7は、上記実施形態に係る第1初期反発パルスのパルス幅T3よりも長くてもよいし、短くてもよく、また同等であってもよい。
また、図示の例では、時間T1,T4,T5,T6,T7が同等になっているが、例えば時間T4を時間T1,T5よりも長く設定する等、適宜変更可能である。
本変形例では、主駆動パルス群における初期反発パルスのパルス幅T5をパルスランクのランク数に応じて変化させる。パルスランクは、例えば8ランクにより構成されている。パルス幅T5は、パルスランクのランク数が大きくなるに従い大きくなる。以下の説明では、パルスランクのランク数をパルスランクnと記載する。また、パルスランクの最大ランク数をnmaxとする。また、主駆動パルス群をP1と記載し、補正駆動パルス群をP2と記載する。
図22に示すように、まず制御回路103は、ROMやRAM等を備えた記憶部に対し、パルスランクn=1、パルス出力回数N=0を記憶させる(ステップS101)。
ステップS103では、駆動パルス発生回路104は、パルスランクnに応じた主駆動パルス群P1を各コイル50A,50Bに印加する(ステップS103)。
図23は、実施形態の第3変形例に係るアナログ電子時計の制御処理のタイムチャートである。
図21に示す実施形態の第2変形例では、主駆動パルス群の回転パルスは初期反発パルスのみにより構成され、補正駆動パルス群の補正用回転パルスは補正用初期吸引パルスおよび補正用初期反発パルスにより構成されている。これに対して図23に示す実施形態の第3変形例では、主駆動パルス群の回転パルス、および補正駆動パルス群の回転パルスは、パルス幅のみ異なるパルスにより構成されている点で、実施形態の第2変形例と異なっている。なお、上述した実施形態の第2変形例と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
例えば回転検出期間においてロータ30が回転していないと判定された場合、各コイル50A,50Bに印加する補正駆動パルス群として、第2変形例に係る補正駆動パルス群か、第3変形例に係る補正駆動パルス群かを選択可能な構成としてもよい。補正駆動パルス群を選択する基準としては、例えば誘起電圧の大きさを基準とすることができる。この場合、例えば、誘起電圧の大きさに応じて、ロータ30をより確実に回転させることができる補正駆動パルス群か、消費電力がより小さい補正駆動パルス群か、を選択してもよい。
例えば、上記実施形態の第2変形例では、主駆動パルス群の回転パルスが初期反発パルスにより構成されているが、実施形態と同様に初期吸引パルス(第1初期吸引パルスおよび第2初期吸引パルス)および初期反発パルスにより構成されていてもよい。この場合、補正駆動パルス群の補正用回転パルスのパルス幅を、主駆動パルス群の回転パルスのパルス幅よりも大きく設定することが望ましい。
例えば、上記実施形態においては、秒針109を1Hzで駆動する際のステッピングモータ105の動作について説明したが、例えばタイミングt5からタイミングt6の期間を短くすることで、秒針109を1秒間に複数回駆動することができる。
また、上記実施形態においては、各パルス群は、制動パルスと、制動パルスに連続する回転パルスと、により構成されているが、これに限定されず、制動パルスと回転パルスとの間に、各磁極部20A〜20Cの残留磁束を消磁する消磁パルスを含んでいてもよい。
また、回転検出期間を画定するタイミングt5は、発生した誘起電圧の電圧波形(VRs)を確実に検出するため、適宜設定可能である。
また、上記実施形態においては、ステータ20は、2極に着磁されているが、これに限定されず、4極以上に着磁されていてもよい。
また、指針は、針状の指針、棒状の指針、円板状の指針など、指針の役割を担う構成を含む。
また、例えば、上記実施形態においては、第1コイル50Aと第1磁心40A、および、第2コイル50Bと第2磁心40Bは、T字状の第1ヨーク22の直状部22aに略平行に形成されていたが、本発明の効果を奏する構造としてこれに限定されるものではない。例えば、第1コイル50Aと第1磁心40Aとを第2ヨーク23に略平行になる向きに形成し、第2コイル50Bと第2磁心40Bとを第2ヨーク24に略平行になる向きに形成することもできる。つまり、本発明のコイルと磁心の向きは、上記実施形態のような縦向きに配置するのみならず、横向きに配置することも可能となる。
Claims (6)
- ステッピングモータの単位ステップ動作により回転する指針を備えるアナログ電子時計において、
前記指針を回転させ、磁気的な極性を有する回転子と、
前記回転子の周囲に配設された磁極部を含む固定子と、
前記磁極部を励磁するコイルと、
前記回転子を回転させる回転パルスと、前記回転パルスを印加する前に印加され、前記回転子の回転を制動する制動パルスと、を含むパルス群を、前記コイルに印加することで、前記回転子を前記パルス群の各々に応じて単位ステップ毎に制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記パルス群を前記コイルに印加後、前記回転子に生じる自由振動により前記コイルに発生する誘起電圧を検出することで前記回転子の回転状態を検出することを特徴とするアナログ電子時計。 - 前記磁極部は、第1磁極部と、第2磁極部と、第3磁極部と、を含み、
前記コイルは、
前記第1磁極部および前記第3磁極部に磁気的に結合する第1コイルと、
前記第2磁極部および前記第3磁極部に磁気的に結合する第2コイルと、
を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のアナログ電子時計。 - 前記回転子は、前記磁極部が励磁されていない状態において所定の停止位置に位置し、
前記第1磁極部および前記第2磁極部は、前記停止位置に位置する前記回転子の一方磁極に対向配置され、
前記第3磁極部は、前記停止位置に位置する前記回転子の他方磁極に対向配置され、
前記制動パルスは、前記第1磁極部および前記第2磁極部が前記回転子の前記一方磁極と異極になるように、かつ前記第3磁極部を前記回転子の前記他方磁極と異極になるように前記磁極部を励磁し、
前記回転パルスは、前記第1磁極部および前記第2磁極部のうちいずれか一方が前記回転子の前記一方磁極と同極になるように前記磁極部を励磁する、
ことを特徴とする請求項2に記載のアナログ電子時計。 - 前記制御部によって前記回転子を前記単位ステップ毎に制御する期間を単位フレームとし、
前記制御部は、前記回転子を回転させる補正用回転パルスと、前記補正用回転パルスを印加する前に印加され、前記回転子の回転を制動する補正用制動パルスと、を含む補正駆動パルス群を、前記単位フレーム毎に前記誘起電圧の検出結果に応じて前記コイルに印加する、
ことを特徴とする請求項1に記載のアナログ電子時計。 - 前記制御部によって前記回転子を前記単位ステップ毎に制御する期間を単位フレームとし、
前記制御部は、前記指針を早送り運針する場合に、早送り運針における最初の前記単位フレームにおいて前記パルス群を前記コイルに印加し、2回目以降の前記単位フレームにおいて前記回転パルスのみを前記コイルに印加する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のアナログ電子時計。 - 指針を回転させ、磁気的な極性を有する回転子と、前記回転子の周囲に配設された磁極部を含む固定子と、前記磁極部を励磁するコイルと、を備えるステッピングモータの単位ステップ動作により前記指針を回転させるアナログ電子時計の制御方法であって、
前記回転子を回転させる回転パルスと、前記回転子の回転を制動する制動パルスと、を含むパルス群を前記コイルに印加することで、前記回転子を前記パルス群の各々に応じて単位ステップ毎に制御する駆動ステップと、
前記パルス群を前記コイルに印加後、前記回転子に生じる自由振動により前記コイルに発生する誘起電圧を検出することで前記回転子の回転状態を検出する回転検出ステップと、
を有し、
前記駆動ステップは、
前記制動パルスを前記コイルに印加する制動パルス印加ステップと、
前記制動パルス印加ステップの後に、前記回転パルスを前記コイルに印加する回転パルス印加ステップと、
を含む、
ことを特徴とするアナログ電子時計の制御方法。
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