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JP6774886B2 - 吐出器 - Google Patents

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JP6774886B2
JP6774886B2 JP2017016357A JP2017016357A JP6774886B2 JP 6774886 B2 JP6774886 B2 JP 6774886B2 JP 2017016357 A JP2017016357 A JP 2017016357A JP 2017016357 A JP2017016357 A JP 2017016357A JP 6774886 B2 JP6774886 B2 JP 6774886B2
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Description

本発明は、吐出器に関する。
従来、例えば下記特許文献1および特許文献2に示されるように、内側が容器本体内に連通するとともに、上下方向に延びるシリンダ部と、シリンダ部内に上下摺動可能に配設されたピストン部と、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるとともに、ピストン部の上下動に連係する押下ヘッドと、シリンダ部内の内容物を吐出する吐出口が形成されたノズル部と、を備え、押下ヘッドの上下動に伴って、容器本体の内容物がシリンダ部内へ供給されるとともに、シリンダ部内の内容物が吐出口から吐出される吐出器が知られている。
特開2015−127242号公報 特開2015−020764号公報
しかしながら、前記従来の吐出器では、内容物を吐出させる際の押下ヘッドの押下力を低減することに改善の余地があった。
そこで本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、内容物を吐出させる際の押下ヘッドの押下力を低減することができる吐出器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る吐出器は、内側が容器本体内に連通するとともに、上下方向に延びるシリンダ部と、前記シリンダ部内に上下摺動可能に配設されたピストン部と、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるとともに、前記ピストン部の上下動に連係する押下ヘッドと、前記シリンダ部内の内容物を吐出する吐出口が形成されたノズル部と、を備え、前記押下ヘッドの上下動に伴って、前記容器本体の内容物が前記シリンダ部内へ供給されるとともに、前記シリンダ部内の内容物が前記吐出口から吐出される吐出器であって、前記押下ヘッドが挿通される挿通孔を有するレバー部材と、前記レバー部材を上下方向に回動自在に支持する支持部材と、一端部側が前記支持部材に連結され、かつ他端部側が前記レバー部材に連結された帯体と、を備え、前記帯体は、前記押下ヘッドを跨いで配設され、前記帯体のうち、前記一端部と前記他端部との間の中間部は、前記押下ヘッドを押し下げ可能に前記押下ヘッドに係合していることを特徴とする。
この発明によれば、帯体において、支持部材に連結された一端部側と、レバー部材に連結された他端部側と、の間の中間部が、押下ヘッドを押し下げ可能となるように押下ヘッドに係合しているので、レバー部材を下方へ向けて回動すると、帯体における前記一端部側が支持部材に固定された状態で、前記他端部側がレバー部材とともに下降移動するのに伴い、前記中間部が帯体の長手方向に沿って押下ヘッド上を移動する。このため、押下ヘッドが、帯体の前記中間部により下降移動させられ、ピストン部がシリンダ部内を下降移動する。
したがって、帯体のうち、前記一端部側が支点として、前記他端部側が力点として、前記中間部が作用点として、それぞれ機能することとなる。また、この過程において、帯体における前記中間部のうち、押下ヘッドを押下する作用点部分と、力点である前記他端部側と、の距離が漸次長くなる一方、帯体における前記中間部のうち、前記作用点部分と、支点である前記一端部側と、の距離が漸次短くなる。
これにより、内容物を吐出する過程において、レバー部材に加えた押下力を、梃子の原理により増幅させて前記中間部を介して押下ヘッドに及ぼすことができ、内容物を吐出する際の押下ヘッドの押下力を漸次低減することができる。これにより、吐出器に優れた操作性を具備させることができる。
また、レバー部材を下方へ向けて回動する際に、レバー部材のうち、挿通孔を径方向に挟む支持部材との接続部分の反対側に位置する部分を押下すると、この押下力をレバー部材に固定された帯体の他端部側に増幅させて及ぼすことが可能になり、内容物を吐出する際の押下ヘッドの押下力を、より一層効果的に低減することができる。
また、前記レバー部材は、上下方向から見た平面視において、前記押下ヘッド側から、シリンダ軸と直交する径方向の外側に向けて延びる操作部を備え、前記操作部は、前記レバー部材のうち、前記押下ヘッドを前記径方向に挟む前記支持部材との接続部分の反対側に位置してもよい。
この場合には、レバー部材の操作部が、押下ヘッド側から径方向の外側に向けて延びているので、操作部を押下してレバー部材を下方に向けて回動することで、操作部への押下力を、レバー部材に固定された帯体の他端部側に、より一層効果的に増幅させて及ぼすことができ、吐出器により一層優れた操作性を具備させることができる。
本発明によれば、内容物を吐出させる際の押下ヘッドの押下力を低減することができる。
本発明の第1実施形態に係る吐出器の縦断面図である。 図1に示す吐出器の上面図である。 図1に示す帯体の第1変形例を示す吐出器の縦断面図である。 図1に示す帯体の第2変形例を示す吐出器の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る吐出器の縦断面図である。 図5に示す吐出器の上面図である。 本発明の第3実施形態に係る吐出器の正面図である。 図7に示す吐出器の上面図である。
(第1実施形態)
以下、図1から図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る吐出器1について説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、吐出器1は、内容物が収容される容器本体11内に内側が連通するとともに、上下方向に延びるシリンダ部3と、シリンダ部3内に上下摺動可能に配設されたピストン部4と、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるとともに、ピストン部4の上下動に連係する押下ヘッド51を有するピストン操作部5と、シリンダ部3内の内容物を吐出する吐出口8aが形成されたノズル部8と、容器本体11の口部11aに装着される装着キャップ2と、を備えている。
ここで、容器本体11は、有底筒状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
以下、シリンダ軸Oに沿って、押下ヘッド51側を上側、容器本体11側を下側という。また、シリンダ軸Oに沿う方向を上下方向といい、上面視において、シリンダ軸Oに直交する方向をシリンダ径方向といい、シリンダ軸O回りに周回する方向をシリンダ周方向という。
容器本体11は、例えばガラス瓶、合成樹脂製ボトル等であり、内部に図示しない内容物が収容される。口部11aの外周面には、雄ねじ18が形成されている。口部11aの内側には、中栓13が装着されている。
中栓13は、円筒形状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
中栓13の上下方向の中間部における外周面には、シリンダ径方向の外側に向けて突出するフランジ部14が形成されている。フランジ部14は、シリンダ周方向の全周にわたって延びる円環状の板部である。フランジ部14は、中栓13を支持するための支持部であり、口部11aの上端開口縁上に載置されている。
装着キャップ2は、円筒形状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。装着キャップ2の内周面には、口部11aの雄ねじ18に螺合された雌ねじ19が形成されている。
シリンダ部3は、上下方向に延設された有底筒状に形成され、容器本体11の上方に配置されている。
シリンダ部3には、装着キャップ2に接続され、口部11aに装着された装着筒部30が設けられている。装着筒部30は、シリンダ部3の底壁部31から下方に向けて延在し、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。装着筒部30の下端部には、装着キャップ2の上端部内にアンダーカット嵌合され、前述した中栓13におけるフランジ部14上に載置された支持フランジ部30aが形成されている。
図2に示すように、装着筒部30の外周面には、シリンダ径方向の外側に向けて突出する装着リブ30bが形成されている。装着リブ30bは、表裏面がシリンダ周方向を向く板状部材であり、装着筒部30の外周面のうち、装着キャップ2の上方に位置する部分に形成されている。装着リブ30bは、シリンダ周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、装着リブ30bは3つ形成されている。
図1に示すように、シリンダ部3の上部における外周面には、被係止部34がシリンダ径方向の外側に向けて全周にわたって連続して突設されている。なお、被係止部34は、シリンダ部3の外周面において、シリンダ周方向に間隔をあけて複数形成してもよい。
シリンダ部3には、容器本体11内の内容物をシリンダ部3内の液室32に吸込む吸込み部6が配設されている。吸込み部6の内側は、シリンダ部3内の液室32に連通している。吸込み部6は、シリンダ部3の底壁部31の下面から下方に向かって延びているとともに液室32に連通した接続筒部60と、接続筒部60に接続されたディップチューブ61と、を備えている。
接続筒部60は、シリンダ部3における装着筒部30の内側に配設されているとともに、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。接続筒部60のうち、上端部は他の部分よりも拡径されている。すなわち、接続筒部60は、液室32に向けて開口された大径の上筒部62と、上筒部62の下方に段差を介して連設された小径の下筒部63と、を備えている。
下筒部63の上端部の内周面には、全周にわたって延びるとともに、シリンダ径方向の内側に向けて突出した円環状の弁座部64が形成されている。接続筒部60は、シリンダ部3と一体に形成されている。下筒部63の下端部は、中栓13内に嵌合されている。
ディップチューブ61は、容器本体11の内側に配置されて容器本体11内の内容物を吸い上げるためのチューブであり、例えば可撓性を有するフレキシブルチューブからなる。なお、ディップチューブ61は、単なる円筒状のパイプであってもよい。ディップチューブ61の下端開口は、容器本体11内に開放されており、ディップチューブ61の上端開口は、接続筒部60の内側に嵌合されて上筒部62内を通して液室32に連通している。
吸込み部6の内側に、ピストン部4の動作に伴って容器本体11内と液室32との連通、およびその遮断を切換える吸込み弁7が配設されている。吸込み弁7は、吸込み部6の上筒部62内に嵌合された周壁部70と、周壁部70の内側に配設されて弁座部64の内側を開閉する板状の弁体部71と、弁体部71の外周面と、周壁部70の内周面と、を連結する弾性変形可能な連結片72と、を備えている。
周壁部70は、吸込み部6の上筒部62内にアンダーカット嵌合されている。弁体部71は、弁座部64の上面に密に当接している。連結片72は、例えばシリンダ周方向に間隔をあけて複数配設され、弁体部71の外周面と、周壁部70の内周面と、をシリンダ周方向に繋いでいる。
なお、吸込み弁7は、1つの連結片72で弁体部71を支持した一点弁でもよい。さらに、本実施形態では、弁座部64に着座する弁体部71を利用することで吸込み部6の内側を開閉する吸込み弁7を例に挙げたが、この場合に限定されるものではなく、例えばボール弁を吸込み弁として採用しても構わない。
ノズル部8は、シリンダ部3内の液室32に貯留された内容物を外部に吐出させるための筒状部材である。ノズル部8が、シリンダ部3の下端部に連結されている。なお、図面にLで示す一点鎖線は、ノズル部8の中心軸線を示しており、以下、ノズル軸Lという。
また、ノズル軸Lに沿う方向を前後方向といい、前後方向から見てノズル軸Lに直交する方向をノズル径方向といい、ノズル軸L回りに周回する方向をノズル周方向という。さらに、前後方向のうち、吐出口8a側を前側といい、シリンダ部3側を後側という。また、上面視で前後方向と直交する方向を左右方向という。前後方向はシリンダ径方向のうちの一方向と一致している。
ノズル部8は、後側に位置する根元筒部82と、前側に位置し、根元筒部82に外嵌されたノズル筒部81と、を備えている。
根元筒部82は、シリンダ部3と一体に形成されている。根元筒部82の後端部は、端壁部82aによって閉塞されている。根元筒部82の後端部の上部は、シリンダ部3の内部に向けて開口している。
また、根元筒部82の内側には、ノズル軸Lに対して直交する隔壁部83が配設されている。
隔壁部83には、前後方向に貫通する挿入孔83aが形成されている。挿入孔83aは、隔壁部83の中央部分にノズル軸Lと同軸に配設されている。挿入孔83aは、前側に向かうに従い漸次拡径するテーパー状に形成されている。
また、隔壁部83には、前後方向に貫通する複数の流通孔83bが形成されている。流通孔83bは、内容物が流通する流路であり、挿入孔83aの周囲にノズル周方向に間隔をあけて複数形成されている。
ノズル筒部81は、内容物を吐出するための筒部材であり、内容物を吐出する吐出口8aを有している。ノズル筒部81は、根元筒部82をノズル径方向に囲繞する外装筒部81aと、外装筒部81aの前端部から前後方向に延びる延出筒部81bと、延出筒部81bの前端部から下方に向けて延び、下端開口が吐出口8aとされた屈曲筒部81dと、を備えている。延出筒部81bおよび屈曲筒部81dそれぞれの外径および内径は、互いに同等となっている。
ノズル部8の内側に、吐出弁9が配設されている。吐出弁9は、ノズル部8内からシリンダ部3の液室32への内容物および空気の流入を止める逆止弁であり、ピストン部4の下降移動に連動して開けられる。
吐出弁9は、ノズル部8の内側に取付けられる弁基部90と、弾性変形することにより液室32と吐出口8aとの連通およびその遮断を切り替える弁部91と、を備えている。
弁部91は、弁基部90から前方に向けて延びる筒状に形成されている。
弁基部90は、隔壁部83の前側に配設され、挿入孔83aより大径に形成された基部本体92と、基部本体92から後側に向けて突出し、挿入孔83aに挿入された挿入部93と、を備えている。挿入部93は筒状に形成され、ノズル軸Lと同軸に配設されている。
挿入部93のうち、隔壁部83より後側に位置する後端部には、ノズル径方向の外側に向けて突出する係止部94が形成されている。挿入部93は、挿入孔83aに前後動自在に挿通される。吐出弁9が前進端位置に位置したときに、係止部94が隔壁部83の後面に当接し、吐出弁9が後退端位置に位置したときに、基部本体92が隔壁部83の前面に当接する。
係止部94は、後側に向かうに従い漸次、縮径された円錐台形状に形成されている。係止部94を、上述したテーパー状の挿入孔83aの前側から挿入孔83a内に挿入させることで、吐出弁9が隔壁部83に装着されている。基部本体92は、柱状に形成され、ノズル軸Lと同軸に配設されている。
弁部91は、前側に向かって漸次拡径されたテーパー状の筒形状をなし、弁基部90の基部本体92の外周縁から、前側に向かって突出している。弁部91の前端部は、根元筒部82の内周面に全周にわたって密に当接している。
ピストン部4は、シリンダ部3内を上下方向に摺動可能に配設され、液室32を画成している。
ピストン部4は、図1に示すように、シリンダ軸Oに直交する底壁部40と、底壁部40の外縁から上方に向けて延びる周壁部41と、周壁部41をシリンダ径方向の外側から囲繞し、かつシリンダ部3内に摺動自在に嵌合された筒状の摺接部42と、を備えている。
底壁部40は、液室32に面する平面視で円形を呈する壁部であり、シリンダ部3の底壁部31に対して上方に間隔をあけて配置されている。底壁部40の外周部の上面には後述する連結部材53の嵌合フランジ部53bが当接しており、嵌合フランジ部53bによって底壁部40が上方から押さえられている。
周壁部41は、円筒形状の筒部であり、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。摺接部42は、シリンダ軸Oと同軸に配設された円筒形状をなし、摺接部42の上下方向の中間部は、周壁部41の上端部に連結されている。摺接部42の上端部は、上側に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状に形成されている。また、摺接部42の下端部は、下側に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状に形成されている。そして、これら摺接部42の上下方向の両端部は、それぞれシリンダ部3の内周面に全周にわたって密に摺動自在に当接している。
ピストン操作部5は、押下ヘッド51と、シリンダ部3の上端部に装着された中蓋50と、押下ヘッド51を上方に付勢するコイルスプリング52と、押下ヘッド51とピストン部4とを連結する連結部材53と、を備えている。
中蓋50は、シリンダ軸Oに対して垂直に配設された円環状の天壁部50aと、天壁部50aの外縁から下方に向かって延びる外筒部50bと、天壁部50aの内縁から下方に向かって延びる内筒部50cと、内筒部50cの下端部からシリンダ径方向の内側に向けて延びる円環状の底壁部50dと、底壁部50dの内縁から立設されたガイド筒部50eと、を備えている。
天壁部50aは、シリンダ部3の上方に配置され、シリンダ部3の上端開口縁上に載置されている。
外筒部50bは、シリンダ部3の上端部の外周に周設された円筒形状の筒部であり、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。外筒部50bは、シリンダ部3の上端部にアンダーカット嵌合されている。内筒部50cは、シリンダ部3の上端部の内側に配設された円筒形状の筒部である。内筒部50cは、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
底壁部50dは、シリンダ軸Oに対して垂直に配設された円環状の板部である。底壁部50dは、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
底壁部50dの下面には、連結部材53の嵌合フランジ部53bに上方から当接するストッパ50fが設けられている。ガイド筒部50eは、内筒部50cの内側に配設された円筒形状の直筒部であり、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
押下ヘッド51は、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるとともに、ピストン部4の上下動に連係する。押下ヘッド51は、シリンダ軸Oに対して垂直に配設された円環状の天壁部51aと、天壁部51aの外縁から下方に向かって延びる周壁部51bと、天壁部51aの内縁から下方に向かって延びる内筒部51cと、天壁部51aの下面から下方に向かって延びる筒状のスプリング保持部51dと、を備えている。天壁部51aは、中蓋50における天壁部50aの上方に配設されている。
周壁部51bは、中蓋50の外筒部50bおよびシリンダ部3の外周に周設された円筒形状をなし、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
内筒部51cは、周壁部51bの内側に配設された円筒形状の直筒部であり、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
また、内筒部51cの外径は、中蓋50のガイド筒部50eよりも小径であり、内筒部51cは、ガイド筒部50eの内側に挿入されている。スプリング保持部51dは、コイルスプリング52の上端部を保持する円筒形状の筒部であり、周壁部51bの上端部と、内筒部51cの上端部と、のシリンダ径方向の間に配設されている。
コイルスプリング52は、押し込まれたピストン部4を引き戻す付勢力を付与するための付勢部材であり、上記した中蓋50と押下ヘッド51との間に介装されている。
コイルスプリング52は、押下ヘッド51の周壁部51bの内側に配設されており、コイルスプリング52の下端は、上記した中蓋50の底壁部50dの上面に係止され、コイルスプリング52の上端は、上記した押下ヘッド51のスプリング保持部51dにおけるシリンダ径方向の内側に嵌め込まれて押下ヘッド51の天壁部51aの下面に係止されている。
連結部材53は、押下ヘッド51の内筒部51cの内側に嵌合された嵌合部53aと、嵌合部53aの下端からシリンダ径方向の外側に突出した嵌合フランジ部53bと、を備えている。
嵌合部53aは、有頂筒状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。
嵌合部53aの上端部は、押下ヘッド51の内筒部51c内にアンダーカット嵌合されており、嵌合部53aの上端面は、押下ヘッド51の天壁部51aの上面と面一に形成されている。
嵌合フランジ部53bは、全周に亘って形成された円環状の板部であり、ピストン部4の底壁部40の上面に載置されているとともに、ピストン部4の周壁部41の内側にアンダーカット嵌合されている。
また、嵌合フランジ部53bは、中蓋50の底壁部50dの下面に設けられたストッパ50fと当接可能とされており、嵌合フランジ部53bおよびストッパ50fが互いに当接することで、コイルスプリング52による押下ヘッド51およびピストン部4の上昇が制限され、押下ヘッド51およびピストン部4のストロークの上端位置が位置決めされている。
そして本実施形態では、吐出器1は、押下ヘッド51が挿通される挿通孔20を有するレバー部材21と、レバー部材21を上下方向に回動自在に支持する支持部材22と、一端部23a側が支持部材22に連結され、かつ他端部23b側がレバー部材21に連結された帯体23と、を備えている。レバー部材21、支持部材22、および帯体23はそれぞれ、別体に形成されている。
図1および図2に示すように、レバー部材21は、前方に向けて延びるに従い漸次、上方に向けて延びている。レバー部材21は、支持部材22に接続された基端部21aと、上面視で押下ヘッド51側から、前方に向けて延びる操作部21bと、基端部21aおよび操作部21bを互いに接続し、内側が挿通孔20とされた接続環部21cと、を備えている。基端部21a、操作部21b、および接続環部21cは一体に形成されている。
基端部21a、接続環部21c、および操作部21bは、支持部材22側から前方に向けてこの順に配置されている。基端部21a、操作部21b、および接続環部21cそれぞれの左右方向の中央部の位置が、互いに同等となっている。
図2に示すように、基端部21aは、支持部材22の後述する回転軸26bが挿入される軸受け部21dを備えている。軸受け部21dが、支持部材22に回転自在に接続されている。このため、レバー部材21は、支持部材22により回転軸26b回りに上下方向に回動自在に支持されている。
図1および図2に示すように、操作部21bは、レバー部材21のうち、挿通孔20を前後方向に挟む基端部21aの反対側に位置している。上面視において、基端部21aおよび操作部21bそれぞれの左右方向の大きさは、互いに同等となっている。操作部21bの前後方向の大きさは、基端部21aよりも大きくなっている。
接続環部21cは、上面視で左右方向よりも前後方向に長い偏平な環状をなし、シリンダ軸Oと同軸に配置されている。接続環部21cの挿通孔20内に、押下ヘッド51が上下方向に挿通されている。
接続環部21cの内周面には、前方および後方に向けて窪むとともに、上面視で左右方向に長い矩形状をなす切欠き凹部21e、21fが一対形成されている。一対の切欠き凹部21e、21fは、シリンダ軸Oを前後方向に挟む位置に各別に形成されている。
接続環部21cの下面における挿通孔20の開口周縁部において、一対の切欠き凹部21e、21fのうちの前側に位置する第1切欠き凹部21eよりも前側に位置する部分には、上方に向けて窪むとともに、帯体23の他端部23bが連結される第1連結凹部21gが形成されている。第1連結凹部21gは後方に向けて開口している。第1連結凹部21gにおける上方に向けた窪み量は、前側に位置する部分が、後側に位置する部分よりも大きくなっている。
支持部材22は、シリンダ部3に装着された台座部25と、台座部25に対して後側の斜め上方に配置され、レバー部材21を支持する支持部26と、台座部25と支持部26とを接続する接続壁27と、を備えている。台座部25、支持部26、および接続壁27は一体に形成されている。なお、台座部25、支持部26、および接続壁27は、別体に形成されてもよい。
図2に示すように、上面視において、台座部25は前方に向けて開口し、シリンダ軸Oと同軸に配置されたC字状をなしている。台座部25は、台座部25の上端部に位置する第1台座25aと、第1台座25aの下方に位置するとともに、第1台座25aよりも縮径された第2台座25bと、を備えている。第1台座25aおよび第2台座25bは互いに同軸に配置されるとともに、前後方向にそれぞれ開口するC字状をなしている。
第1台座25aは、シリンダ部3の底壁部31、および周壁部33の下端部に装着されている。第2台座25bは、シリンダ部3の装着筒部30に装着されている。第2台座25bのシリンダ周方向の中央部には、後方に向けて突出する装着突部25cが形成されている。装着突部25cには、前方に向けて開口する窪み部25fが形成されている。窪み部25fには、装着筒部30の装着リブ30bが嵌合されている。
ここで、装着筒部30の3つの装着リブ30bは、装着筒部30の外周面のうち、後端部と、左右方向の両端部と、に各別に配設されている。
台座部25のシリンダ周方向の両端部には、上面視で前方に向けて突出する突出係合片25dが各別に配設されている。突出係合片25dは、左右方向から見て矩形状を呈する板状部材である。一対の突出係合片25dは、台座部25のシリンダ周方向の両端部から、前方に向かうに従い漸次、互いの左右方向の距離が大きくなるように傾斜して配設されている。
台座部25のシリンダ周方向の両端部と、突出係合片25dと、の接続部分には、左右方向の外側に向けて窪む装着凹部25eが形成されている。装着凹部25e内に、装着筒部30の外周面のうち、左右方向の両端部に配設された装着リブ30bが各別に嵌合されている。
図2に示すように、支持部26は、上面視で矩形状を呈する板状部材である。支持部26の左右方向の両端部には、上方に向けて突出する支持板26aが各別に配設されている。支持板26aにおける左右方向の外側を向く外側面には、左右方向の外側に向けて突出する回転軸26bが各別に形成されている。
支持部26の下面には、下方に向けて突出する前壁部26eおよび後壁部26fが各別に形成されている。前壁部26eは支持部26の下面における前端部に位置している。後壁部26fは前壁部26eの後方に位置している。後壁部26fの下方に向けた突出量が、前壁部26eよりも大きくなっている。支持部26の下方のうち、前壁部26eの下方、および前壁部26eと後壁部26fとの前後方向の間に位置する部分が、帯体23の一端部23aが連結される第2連結凹部26cとなっている。
接続壁27は、台座部25の外周面から後方に向けて延び、その外端部から上方に向けて延びるL字状をなしている。接続壁27は、左右方向に間隔をあけて一対配設されている。一対の接続壁27それぞれの上端部が、支持部26の下面における左右方向の両端部に各別に接続されている。一対の接続壁27およびレバー部材21それぞれの左右方向の中央部の位置が、互いに同等となっている。
帯体23は、押下ヘッド51を跨いで配設されている。帯体23のうち、一端部23aと他端部23bとの間の中間部23cは、押下ヘッド51を押し下げ可能に押下ヘッド51に係合している。図示の例では、帯体23の中間部23cは、押下ヘッド51の天壁部51aに係合している。帯体23は上面視で前後方向に延びている。すなわち、帯体23の長手方向が、上面視で前後方向と一致している。なお、帯体23の中間部23cは、押下ヘッド51の周壁部51bに係合してもよい。
帯体23は、長手方向に直交する断面視において、偏平な矩形状をなす帯状部材であり、可撓性を備えている。帯体23の左右方向の大きさは、長手方向の全域にわたって同等となっている。帯体23の左右方向の大きさは、切欠き凹部21e、21fよりも小さくなっている。帯体23は、切欠き凹部21e、21f内に各別に挿入されている。
帯体23の中間部23cは、押下ヘッド51の天壁部51aと当接している。帯体23の中間部23cのうち、他端部23b側に位置する部分が、天壁部51aと当接している。なお、帯体23の中間部23cのうち、一端部23a側に位置する部分が、天壁部51aと当接してもよい。
帯体23における中間部23cの厚みは、中間部23cにおける長手方向の全域にわたって同等となっている。帯体23における一端部23aおよび他端部23bの厚みは、中間部23cよりも大きくなっている。
帯体の一端部23aは、中間部23cの後端部から後方に向けて延びる第1接続片23fと、第1接続片23fの後端部から上方に向けて延びる第1係止片23gと、を備えている。帯体23の一端部23aは、支持部材22の第2連結凹部26cに連結されている。帯体23は、一端部23a回りに上下方向に回動自在とされている。
帯体の他端部23bは、中間部23cの前端部から前方に向けて延びる第2接続片23hと、第2接続片23hの前端部から上方に向けて延びる第2係止片23iとを備えている。帯体23の他端部23bは、レバー部材21の第1連結凹部21gに連結されている。帯体23は、他端部23b回りに上下方向に回動自在とされている。
帯体23の一端部23aおよび他端部23bは、前後方向に互いに対称な形状をなし、大きさが互いに同等となっている。このため、帯体23は、一端部23aおよび他端部23bを区別することなく、レバー部材21の第1連結凹部21g、および支持部材22の第2連結凹部26cに連結することができる。これにより、帯体23の取付け時の取扱性を向上することができる。
また、帯体23の一端部23aにおける第1係止片23gの後方を向く外表面には、後方に向けて突出する第1係止突部23dが形成されている。帯体23の他端部23bにおける第2係止片23iの前方を向く外表面には、前方に向けて突出する第2係止突部23eが形成されている。
一端部23aの第1係止突部23dが、第2連結凹部26c内に当接して係止することで、帯体23の一端部23aが、第2連結凹部26cから離脱するのを抑えることができる。
また、他端部23bの第2係止突部23eが、第1連結凹部21g内に当接して係止することで、帯体23の他端部23bが第1連結凹部21gから離脱するのを抑えることができる。
ここで、図3および図4に示すように、帯体23をレバー部材21および支持部材22のうちの少なくともいずれか一方と一体に形成してもよい。
帯体23の第1変形例として、図3に示す帯体28では、一端部28aが支持部材22bと一体に形成されている。帯体28の一端部28aは、支持部材22bにおける前方を向く端縁と接続されている。帯体28の一端部28aは、前記端縁と、前記端縁における左右方向の全域にわたって接続されている。
帯体23の第2変形例として、図4に示す帯体29では、他端部29bがレバー部材35と一体に形成されている。
帯体29の他端部29bは、レバー部材35の接続環部21hと一体に形成されている。帯体29の他端部29bは、接続環部21hの上面における挿通孔20の開口周縁部のうち、操作部21bの後側に位置する部分に接続されている。帯体29の他端部29bは、左右方向の全域にわたって、挿通孔20の開口周縁部に接続されている。
また、帯体23の第3変形例として、帯体23における中間部23cの上面、および接続環部21cの上面に、内容物を吐出する際、レバー部材21の下方に向けた回動に伴う接続環部21cに対する中間部23cの相対的な長手方向の移動量を認識可能にする表示部を各別に形成してもよい。そして、各表示部のうちのいずれか一方を、接続環部21cに対する中間部23cの相対的な長手方向の移動量に対応する、内容物の吐出量とすることで、使用者が吐出量を容易に把握することができる。なお、このような表示部は、レバー部材21および帯体23に代えて、例えば押下ヘッド51およびシリンダ部3等に各別に形成してもよい。
レバー部材21、支持部材22、および帯体23を、図1に示されるように、シリンダ部3に取付ける際には、まず、レバー部材21の基端部21aを、支持部材22の支持部26に接続し、レバー部材21の第1連結凹部21g、および支持部材22の第2連結凹部26cに、帯体23の他端部23bおよび一端部23aを各別に連結する。その後、レバー部材21を、下方から上方に向かうに従い漸次、後方に向けて延びる姿勢にしたうえで、台座部25をシリンダ部3の周壁部33の下端部、および装着筒部30の後方から前方に向けて移動させることで、台座部25をシリンダ部3の周壁部33の下端部、および装着筒部30に装着する。
ここで、台座部25をシリンダ部3および装着筒部30に装着する際に、装着筒部30の外周面における後端部に位置する装着リブ30bを、台座部25の装着突部25cにおける窪み部25f内に嵌合する。また、台座部25の突出係合片25dを、台座部25のシリンダ周方向の両端部との接続部分回りに、左右方向の外側に向けて回動させて、台座部25の装着凹部25e内に、装着筒部30の外周面における左右方向の両端部に位置する装着リブ30bを各別に嵌合する。
またこの際、レバー部材21が下方から上方に向かうに従い漸次、後方に向けて延びる姿勢にしておくことにより、レバー部材21と押下ヘッド51との干渉を防ぐことができる。
そして、レバー部材21を下方に向けて回動させることで、挿通孔20内に、挿通孔20の下方から押下ヘッド51を挿通させるとともに、帯体23に、前後方向に押下ヘッド51を跨がせながら、帯体23の中間部23cを押下ヘッド51の天壁部51aに係合させる。
ここで、接続環部21cの下面における挿通孔20の開口周縁部のうち、前端に位置する部分から回転軸26bまでの距離が、押下ヘッド51の天壁部51aの上面のうち、前端に位置する部分から回転軸26bまでの距離よりも大きくなっている。このため、シリンダ部3に台座部25を装着した状態で、レバー部材21を下方に向けて回動させて、挿通孔20内に挿通孔20の下方から押下ヘッド51を挿通させる際に、押下ヘッド51の天壁部51aの上面と、接続環部21cの下面における挿通孔20の開口周縁部と、が干渉するのを防ぐことができる。
上記した吐出器1を用いて内容物を吐出する際には、図1に示すように、液室32に内容物が貯留された状態で、レバー部材21の操作部21bを下方に向けて押下する。これに伴い、レバー部材21が基端部21a回りに下方に向けて回動し、レバー部材21に連結された帯体23の他端部23bが、押下ヘッド51の前方を下方に向けて移動する。
このため、帯体23の中間部23cが順次、他端部23b側に向けて、押下ヘッド51の天壁部51aの上面を摺動しながら移動する。これにより、中間部23cが、押下ヘッド51をコイルスプリング52の付勢力に抗して、下方に向けて押し下げる。
この際、コイルスプリング52が上下方向に圧縮されるとともに、連結部材53を介して押下ヘッド51に連結されたピストン部4が、押下ヘッド51とともにシリンダ部3に対して相対的に下降して、液室32が減容される。
このような液室32の減容化によって、液室32の内圧が所定の正圧まで上昇することで、その内圧によって弁部91が弾性的に縮径変形し、弁部91の前端部と根元筒部82の内周面との間に隙間が形成されて吐出弁9が開かれる。
これにより、液室32内の内容物が根元筒部82の後方に流入した後、隔壁部83の流通孔83bを通って根元筒部82内を前側に向かって流通し、さらに、根元筒部82内からノズル筒部81内に流入し、ノズル筒部81内を通って吐出口8aから外部に吐出される。
ここで、前述のように、帯体23の中間部23cが押下ヘッド51を押し下げる過程において、中間部23cのうち、押下ヘッド51を押下する作用点部分は、他端部23b側に位置する部分から、一端部23a側に位置する部分に向けて順次移動してゆく。
この際、帯体23のうちの一端部23aは、支持部材22に固定されており、他端部23bは、レバー部材21に連結されている。このため、中間部23cにより押し下げられる押下ヘッド51は、レバー部材21、支持部材22、および帯体23と近似的に動滑車を構成している。すなわち、帯体23の他端部23bにおける下方に向けた変位量は、押下ヘッド51の下方に向けた変位量と比べて、動滑車における仕事の原理により、約2倍となる。
そして、レバー部材21の押し下げ操作を止めてピストン部4の下降移動を停止させると、弁部91が弾性により復元変形して拡径される。これにより、弁部91の前端部がノズル本体80の内周面に、全周にわたって再び密に当接して吐出弁9が閉じられ、その結果、ノズル部8の吐出口8aからの内容物の吐出が停止される。
なお、押下ヘッド51の天壁部51aの下面が、中蓋50の天壁部50aの上面に当接或いは近接した際に、ピストン部4の底壁部40の下面が、シリンダ部3の底壁部31の上面に当接或いは近接する。
次に、レバー部材21の押し下げ操作を解除すると、コイルスプリング52の付勢力によって押下ヘッド51が押し上げられ、連結部材53を介して押下ヘッド51に連結されたピストン部4が、押下ヘッド51とともにシリンダ部3に対して相対的に上昇してシリンダ部3の上端側に引き戻され、液室32の容積が増大される。
なおこの際、押下ヘッド51の上昇に伴い、押下ヘッド51の天壁部51aが、帯体23の中間部23cを押し上げる。
ここで、上述したように液室32の内圧が負圧となると、その内圧によって吸込み弁7の弁体部71が引っ張られ、吸込み弁7の連結片72を弾性変形させながら弁体部71が引き上げられ、弁体部71が弁座部64から離間して吸込み弁7が開かれる。
これにより、容器本体11内の内容物がディップチューブ61内に流入してディップチューブ61内を上方に向かって流通し、弁座部64の内側を通って吸込み弁7の周壁部70の内側に流入する。そして、その内容物は、周壁部70と弁体部71との間の隙間を通って流通し、接続筒部60の上筒部62の内側を通過して液室32内に吸込まれて供給される。
そして、図1に示すように、連結部材53の嵌合フランジ部53bの上面が、中蓋50の底壁部50dの下面におけるストッパ50fに当接或いは近接することで、押下ヘッド51の上昇が停止してピストン部4の引戻し動作が停止する。これにより、吸込み弁7の連結片72の弾性によって弁体部71が引き下げられ、弁体部71が弁座部64に着座して密に当接して吸込み弁7が閉じられ、その結果、液室32内への内容物の吸込みが停止される。
また、押下ヘッド51の天壁部51aが、帯体23の中間部23cを押し上げると、帯体23の中間部23cが順次、一端部23a側に向けて、押下ヘッド51の天壁部51aの上面を摺動しながら移動する。その結果、帯体23の他端部23bが、押下ヘッド51とともに上昇移動する。これに伴い、レバー部材21が基端部21a回りに上方に向けて回動する。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出器1によれば、帯体23において、支持部材22に連結された一端部23a側と、レバー部材21に連結された他端部23b側と、の間の中間部23cが、押下ヘッド51を押し下げ可能となるように押下ヘッド51に係合しているので、レバー部材21を下方に向けて回動すると、帯体23における一端部23a側が支持部材22に固定された状態で、他端部23b側がレバー部材21とともに下降移動するのに伴い、中間部23cが帯体23の長手方向に沿って押下ヘッド51上を移動する。このため、押下ヘッド51が、帯体23の中間部23cにより下降移動させられ、ピストン部4がシリンダ部3内を下降移動する。
したがって、帯体23のうち、一端部23a側が支点として、他端部23b側が力点として、中間部23cが作用点として、それぞれ機能することとなる。また、この過程において、帯体23における中間部23cのうち、押下ヘッド51を押下する作用点部分と、力点である他端部23b側と、の距離が漸次長くなる一方、帯体23における中間部23cのうち、前記作用点部分と、支点である一端部23a側と、の距離が漸次短くなる。
これにより、内容物を吐出する過程において、レバー部材21に加えた押下力を、梃子の原理により増幅させて中間部23cを介して押下ヘッド51に及ぼすことができ、内容物を吐出する際の押下ヘッド51の押下力を漸次低減することができる。これにより、吐出器1に優れた操作性を具備させることができる。
また、レバー部材21を下方に向けて回動する際に、レバー部材21のうち、挿通孔20を前後方向に挟む基端部21aの反対側に位置する部分を押下すると、この押下力をレバー部材21に固定された帯体23の他端部23b側に増幅させて及ぼすことが可能になり、内容物を吐出する際の押下ヘッド51の押下力を、より一層効果的に低減することができる。
また、レバー部材21が、上下方向から見た平面視で、押下ヘッド51側から、前方に向けて延びる操作部21bを備え、操作部21bが、レバー部材21のうち、押下ヘッド51を前後方向に挟む基端部21aの反対側に位置しているので、操作部21bを押下してレバー部材21を下方に向けて回動することで、操作部21bへの押下力を、レバー部材21に固定された帯体23の他端部23b側に、より一層効果的に増幅させて及ぼすことができ、吐出器1により一層優れた操作性を具備させることができる。
また、操作部21bが、押下ヘッド51側から前方に向けて延びているので、操作部21bと押下ヘッド51との前後方向の距離を確保することが可能になり、操作部21bを押下する際に、使用者の手が押下ヘッド51と干渉するのを抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、図5および図6を参照して、本発明の第2実施形態に係る吐出器1bについて説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態に係る吐出器1bでは、支持部材22cがシリンダ部3と一体に形成されている。図示の例では、支持部材22cにおける接続壁27cが、シリンダ部3の装着筒部30の外周面に接続されている。接続壁27cは装着筒部30と一体に形成されている。このため、支持部材22cは台座部を備えていない。
また、吐出器1bでは、支持部26dには、支持部26dを上下方向に貫く連結孔22aが形成されている。帯体23の一端部23aにおける第1係止片23gが、連結孔22a内に連結孔22aの下方から挿入され、支持部26dの上面に突出している。一端部23aの第1係止突部23dが、支持部26dの上面における連結孔22aの開口周縁部に係合している。
(第3実施形態)
次に、図7および図8を参照して、本発明の第3実施形態に係る吐出器1cについて説明する。なお、この第3実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態に係る吐出器1cは、内側が容器本体内に連通する液用シリンダ3cと、容器本体の口部に装着されるとともに、液用シリンダ(シリンダ部)3cを、容器本体の口部に固定する装着キャップ2cと、液用シリンダ3c内に摺動可能に配設された液用ピストン(ピストン部)と、液用ピストンに連係する押下ヘッド55と、液用シリンダ3c内の内容物を吐出する吐出口8aが形成されたノズル部38と、を備えている。液用シリンダ3cは、容器本体の内側に配設されている。
ここで、本実施形態では、ノズル部38が押下ヘッド55から延びる方向を前後方向といい、前後方向のうち、吐出口8aが外側に向けて開口する方向を前側といい、その反対側を後側という。また上面視で前後方向と直交する方向を左右方向という。
また吐出器1cは、容器本体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムと、押下ヘッド55およびステムの上下動に連係する空気用ピストンと、空気用ピストンが内部に上下摺動可能に収容された空気用シリンダ3dと、空気用シリンダ3dからの空気と液用シリンダ3cからの内容物とが合流する気液混合室と、空気用シリンダ3dからの空気を気液混合室に導く空気通路と、気液混合室で混合された気液混合体を発泡させるとともに、所定の泡質にする発泡部材と、を備えている。
図8に示すように、吐出器1cにおけるレバー部材24は、上面視で左右方向に延びている。レバー部材24は、左右方向のうちの一方側に向けて延びるに従い漸次、上方に向けて延びている。
基端部24a、接続環部24c、および操作部24bは、支持部材36側から前記一方側に向けてこの順に配置されている。このため、基端部24aおよび操作部24bはそれぞれ、上面視で押下ヘッド55の左右方向の外側に位置している。
レバー部材24における接続環部24cは、前方に向けて開口する半割の環状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配置されている。このため、挿通孔20cは、前方に向けて開口している。
本実施形態に係る吐出器1cでは、上記した第1実施形態に係る吐出器1、および第2実施形態に係る吐出器1bとは異なり、ノズル部38が押下ヘッド55とともに上下動する。そして、レバー部材24が下方に向けて回動した際の、ノズル部38の下方に向けた変位量は、押下ヘッド55と一致する。一方、このときのレバー部材24の各部における変位量は、回転軸36bから左右方向に離れて位置するものほど大きくなっている。すなわち、レバー部材24の部分によっては、レバー部材24の下方に向けた回動により、ノズル部38と上下方向に当接若しくは近接する場合があり、ノズル部38とレバー部材24との上下方向の距離を、レバー部材24の左右方向の全域にわたって常に確保することが難しい。
このため吐出器1cでは、レバー部材24の接続環部24cを、上面視でノズル部38が押下ヘッド55から突出する方向である前方に向けて開口する半割の環状に形成し、ノズル部38およびレバー部材24が、互いに上下方向で対向しないようにすることで、レバー部材24を下方に向けて回動した際に、レバー部材24およびノズル部38が互いに干渉するのを防いでいる。
また、吐出器1cにおける支持部材36は、装着キャップ2cに外嵌された筒状に形成されている。支持部材36の上端部には、レバー部材24の基端部24aを支持する支持部36aが一体に形成されている。支持部36aは支持部材36における左右方向の他方側の端部に形成されている。
帯体37は、一端部37aが支持部36aと一体に形成されるとともに、他端部37bがレバー部材24の第1連結凹部24gに連結されている。第1連結凹部24gにおける前側に位置する部分は、接続環部24cを上下方向に貫通している。帯体37の一端部37aは、支持部36aにおける左右方向の内端部に連結されている。
他端部37bは、中間部37cの前端部から前方に向けて延びる第1接続片37hと、第1接続片37hの前端部から上方に向けて延びる第1係止片37iとを備えている。他端部37bの第1係止片37iの上端部が、接続環部24cの上面と面一となっている。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記第1実施形態においては、レバー部材21が、上面視で押下ヘッド51から前方に向けて延びる操作部21bを備えている構成を示したが、このような態様に限られない。レバー部材21が操作部21bを備えず、例えば接続環部21cを押下することで、レバー部材21が下方に向けて回動するような構成であってもよい。
また、上記第1実施形態においては、操作部21bが、レバー部材21のうち、挿通孔20を前後方向に挟む基端部21aの反対側に位置している構成を示したが、このような態様に限られない。操作部21bは、レバー部材21のうち、前記反対側の位置と異なる部分に位置していてもよい。
また、上記第1実施形態においては、吐出器1が、帯体23を1つ備える構成を示したが、このような態様に限られない。吐出器1は、帯体23を複数備えてもよい。このような場合には、例えば帯体23を2つ備え、それぞれの帯体23における、支持部材22に連結される一端部23a、およびレバー部材21に連結される他端部23bがそれぞれ、シリンダ軸Oをシリンダ径方向に挟む互いの反対側に位置するように配置してもよい。また、このような複数の帯体23を、一体に形成してもよい。
また、上記第1実施形態においては、帯体23が、長手方向に直交する断面視において、偏平な矩形状をなす帯状部材である構成を示したが、このような態様に限られない。帯体は断面視において円形状やその他の形状をなしてもよいし、中間部23cで複数に分岐するような構成であってもよい。
また、上記第1実施形態においては、帯体23の中間部23cが、押下ヘッド51の天壁部51aの上面に直接係合する構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、押下ヘッド51の天壁部51aの上面に、帯体23の左右方向の移動を規制する支持溝が形成され、帯体23の中間部23cが、この支持溝内に収容された状態で、押下ヘッド51と係合してもよい。
また、上記第1実施形態においては、吐出器1が、容器本体11の上方に配置されたシリンダ部3と、シリンダ部3の下端部に連結されたノズル部8と、を備えた構成を示したがこのような態様に限られない。また、上記第3実施形態においては、吐出器1cが、容器本体の内側に配設された液用シリンダ3cと、押下ヘッド55の上下動に連係する空気用ピストンと、空気用ピストンが内部に上下摺動可能に収容された空気用シリンダ3dと、空気用シリンダ3dからの空気と液用シリンダ3cからの内容物とが合流する気液混合室と、を備えた構成を示したが、このような態様に限られない。
また、上記第1実施形態および第3実施形態においては、吐出器1、1cが、押下ヘッド51、55を押し下げることで、シリンダ部3、3c内の内容物が吐出口8aから吐出され、押下ヘッド51、55の押し下げを解除したときに、容器本体11内の内容物がシリンダ部3、3c内に供給される構成を示したが、このような態様に限られない。
以上のように、本発明は、シリンダ部、ピストン部、押下ヘッド、およびノズル部を備え、押下ヘッドの上下動に伴って、容器本体の内容物がシリンダ部内へ供給されるとともに、シリンダ部内の内容物が吐出口から吐出される構成であれば、他の異なる構成に適用することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 吐出器
3、3c シリンダ部
4 ピストン部
8、38 ノズル部
8a 吐出口
11 容器本体
20、20c 挿通孔
21、24 レバー部材
21b、24b 操作部
22、22b、22c、36 支持部材
23、28、29、37 帯体
23a、28a、37a 一端部
23b、29b、37b 他端部
23c、37c 中間部

Claims (2)

  1. 内側が容器本体内に連通するとともに、上下方向に延びるシリンダ部と、
    前記シリンダ部内に上下摺動可能に配設されたピストン部と、
    上方付勢状態で下方移動可能に配設されるとともに、前記ピストン部の上下動に連係する押下ヘッドと、
    前記シリンダ部内の内容物を吐出する吐出口が形成されたノズル部と、を備え、
    前記押下ヘッドの上下動に伴って、前記容器本体の内容物が前記シリンダ部内へ供給されるとともに、前記シリンダ部内の内容物が前記吐出口から吐出される吐出器であって、
    前記押下ヘッドが挿通される挿通孔を有するレバー部材と、
    前記レバー部材を上下方向に回動自在に支持する支持部材と、
    一端部側が前記支持部材に連結され、かつ他端部側が前記レバー部材に連結された帯体と、を備え、
    前記帯体は、前記押下ヘッドを跨いで配設され、前記帯体のうち、前記一端部と前記他端部との間の中間部は、前記押下ヘッドを押し下げ可能に前記押下ヘッドに係合していることを特徴とする吐出器。
  2. 前記レバー部材は、上下方向から見た平面視において、前記押下ヘッド側から、シリンダ軸と直交する径方向の外側に向けて延びる操作部を備え、
    前記操作部は、前記レバー部材のうち、前記挿通孔を前記径方向に挟む前記支持部材との接続部分の反対側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の吐出器。
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