JP6762572B2 - Impact torque generator for hydraulic torque wrench - Google Patents
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Description
本発明は、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置に関するものである。 The present invention relates to a striking torque generator of a hydraulic torque wrench.
トルクレンチの打撃トルク発生装置として、騒音と振動が小さい油圧式の打撃トルク発生装置を使用した油圧式トルクレンチが、開発され、実用化されるに至っている。
図21は、この油圧式トルクレンチの一例を示したもので、この油圧式トルクレンチの本体1は、高圧空気の供給、停止を行うメインバルブ2と正逆回転の打撃トルクを選択的に発生させるための正逆回転切換バルブ3を有し、このバルブ2、3から送気される高圧空気により回転トルクを発生するロータ4を駆動する。そして、ロータ4の回転トルクを打撃トルクに変換する油圧式の打撃トルク発生装置5を油圧式トルクレンチの本体1の先端部に突設されたフロントケース6内に設けるようしている。この油圧式の打撃トルク発生装置5は、ライナーケース7内にライナー8を設け、このライナー8内に作動油を充填密閉し、ライナー8内に同軸に嵌挿した主軸9に1個又は複数個の羽根挿入溝を設け、この羽根挿入溝内に羽根Bを嵌挿し、この羽根BをばねSにて常時主軸外周方向に付勢してライナー8の内周面に当接するとともに、主軸9の外周面に1個又は複数個のシール面を形成する。また、ライナー8には、打撃トルクの大きさを調整する出力調整機構10を設ける。そして、ロータ4によりライナー8を回転させることにより、ライナー8の内周面に形成した複数個のシール面と主軸9の外周面に形成したシール面及び羽根Bとが合致したとき、主軸9に打撃トルクを発生させるものである。
As a striking torque generator of a torque wrench, a hydraulic torque wrench using a hydraulic striking torque generator with less noise and vibration has been developed and put into practical use.
FIG. 21 shows an example of the hydraulic torque wrench, and the
ところで、従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の場合、主軸9に1個又は複数個の羽根挿入溝を設け、この羽根挿入溝内に羽根Bを嵌挿し、この羽根BをばねSにて常時主軸外周方向に付勢してライナー8の内周面に当接する構成を採用しているため、羽根Bの先端とライナー8の内周面との摺動抵抗によるエネルギ損失が大きく、またこの摺動により発生する摩擦熱により作動油の温度が上昇し、作動油の粘度変化によりトルクレンチの出力が変動するという問題点を有していた。また、主軸9に羽根挿入溝やばねSを挿入する穴を設ける必要があることから、主軸9の強度を維持するため、主軸9の径を大きくしなければならず、これに伴い装置自体が大形化し、かつ装置の構造も複雑になるとともに、ばねSの破損等、装置の耐久性にも問題点を有していた。
By the way, in the case of a striking torque generator of a conventional hydraulic torque wrench, one or a plurality of blade insertion grooves are provided in the
この問題に対処するため、本件出願人は、先に、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置からばねSにて常時主軸外周方向に付勢する羽根Bを無くすことによって、摺動抵抗が小さくエネルギ効率が良く、作動油の温度上昇が少なく安定した出力が得られ、小形で、構造が簡単で、かつ耐久性を有する油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置を提案した(特許文献1参照。)。 In order to deal with this problem, the applicant has first eliminated the blade B that is always urged by the spring S in the outer peripheral direction of the spindle from the impact torque generator of the hydraulic torque wrench, thereby reducing the sliding resistance and energy. We have proposed a striking torque generator for a hydraulic torque wrench that is efficient, has a small temperature rise of hydraulic fluid, provides stable output, is compact, has a simple structure, and is durable (see Patent Document 1). ..
この油圧式トルクレンチ自体の基本構造は、図21に示す従来の油圧式トルクレンチと同じもので、油圧式トルクレンチは、高圧空気の供給、停止を行うメインバルブ2と正逆回転の打撃トルクを選択的に発生させるための正逆回転切換バルブ3を有し、このバルブ2、3から送気される高圧空気により回転トルクを発生するロータ4を駆動する。そして、ロータ4の回転トルクを打撃トルクに変換する油圧式の打撃トルク発生装置5を油圧式トルクレンチの本体1の先端部に突設されたフロントケース6内に設けるようしている。
The basic structure of the hydraulic torque wrench itself is the same as that of the conventional hydraulic torque wrench shown in FIG. 21, and the hydraulic torque wrench has a striking torque of forward and reverse rotation with the
油圧式の打撃トルク発生装置5は、図1〜図6に示すように、ライナーケース7内にライナー11を設け、このライナー11内に作動油を充填密閉し、ライナー11内に同軸に主軸9を嵌挿する。
In the hydraulic
主軸9を嵌挿するライナー11には、内部に略楕円形状の空洞部を形成し、その内周面に山形状に2個1組で4個のシール面11a、11bを形成し、この2個1組のシール面、すなわち、シール面11aとシール面11bとを、180°回転対称となる位置に形成する。この円筒状のライナー11は、その外周をライナーケース7にて支持し、ライナー11の両端にライナー上蓋12及びライナー下蓋13を配設し、ライナー11とライナー上蓋12及びライナー下蓋13とは、ライナー11に設けたピン穴とライナー上蓋12及びライナー下蓋13にそれぞれ設けたピン穴12a、13aにノックピン17を挿入することにより、一体化して回動するように構成する。そして、ライナー上蓋12をさらにライナーケース蓋7aで軸方向に固定して、ライナー11の内部に充填される作動油を密封するようになっている。
In the
ライナー11の内部に同軸に配設される主軸9には、表面をなめらかな形状に形成した2個の突起部15a、15bを180°回転対称となる位置に形成する。
この主軸9の2個の突起部15a、15bは、軸方向及び周方向の長さをライナー11の内部の空洞部よりいずれも短く形成することにより、軸方向の両端及び周方向の先端に作動油の流通する通路を形成するように構成する。
On the
The two
ライナー11の内部に形成され、主軸9の突起部15a、15bによって区画された空洞部内に、表面をなめらかな形状に形成した断面略三角形状で同じ大きさの2個のドライビングブレード14a、14bを嵌挿する。この2個のドライビングブレード14a、14bは、ドライビングブレード14a、14bの側面がライナー上蓋12及びライナー下蓋13の内面と摺接するように軸方向の長さをライナー11の内部の空洞部とほぼ同じ長さに形成するとともに、その両端部近傍にライナー11のシール面11a、11bに対応するシール面を形成し、ライナー11の1回転につきライナー11のシール面11a、11bとドライビングブレード14a、14bのシール面が2回合致するように構成する。
Two
ライナー11の外周面には、ドライビングブレード14a、14bとライナー11のシール面11a、11bとによって区画されるライナー11の内部の低圧室Lとなる空洞部を相互に連通する連通溝16を設ける。
The outer peripheral surface of the
また、ライナー11には、ライナー11の軸心に平行に打撃トルクの大きさを調整する出力調整機構10を設ける。この出力調整機構10は、従来公知のもので、ドライビングブレード14a、14bとライナー11のシール面11a、11bとによって区画されるライナー11の内部の高圧室Hとなる空洞部と低圧室Lとなる空洞部を連通するポート10a、10bと、ライナー下蓋13に設けたネジ孔13bに可調整的に螺合する出力調整弁10cとで構成する。
Further, the
この油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置5の作動について説明すると、まず、メインバルブ2及び切換バルブ3を操作して高圧空気を本体1内のロータ室へ導入するとロータ4は高速で回転する。このロータの回転力はライナー11に伝達される。
Explaining the operation of the
ライナー11の回転により、ライナーケース7の内部は、図6(a)→(b)→(c)→(d)→(a)・・・のとおり変化する。図6(a)は、主軸9に打撃トルクが発生していない状態を示し、これよりライナー11が略90°ずつ回転した状態を(b)、(c)及び(d)に示す。
Due to the rotation of the
主軸9に打撃トルクが発生するのは、図6(b)及び(d)に示すときで、ライナー11のシール面11a、11bとドライビングブレード14a、14bのシール面が合致し、ライナー11の内部の空洞部は4室に分けられ、ライナー11の内部の空洞部の形状から、主軸9に打撃トルクが発生する瞬間、高圧室H側の体積は減少し、低圧室L側の体積は増加し、それぞれの室は高圧室Hと低圧室Lになる。すなわち、ロータ4によってライナー11を回転させ、ライナー11のシール面11a、11bとドライビングブレード14a、14bのシール面が合致する位置まで来ると、それぞれの室は高圧室Hと低圧室Lになるとともに、ドライビングブレード14a、14bが低圧室L側に押されることにより、ライナー11のシール面11a、11bとドライビングブレード14a、14bのシール面が合致し、ライナー11の内部の空洞部が完全に封止状態になって、ライナー11の回転力がドライビングブレード14a、14bを介して主軸9の突起部15a、15bに作用し、主軸9に打撃トルクを発生させる。そして、このライナー11の1回転につき2回、間欠的に発生する打撃トルクによって主軸9を回転させ、ボルト、ナットの締付け、緩め等の所望の作業を行うものである。
The striking torque is generated on the
一方、図6(a)及び(c)に示すときは、ライナー11のシール面11a、11bとドライビングブレード14a、14bのシール面が合致する位置まで来ると、それぞれの室は瞬時、高圧室Hと低圧室Lになるが、ドライビングブレード14a、14bが低圧室L側に押されることにより、ライナー11のシール面11a、11bとドライビングブレード14a、14bのシール面が合致せず、ライナー11の内部の空洞部が封止状態とならずに高圧室H側の作動油が両シール面の間隙を通って低圧室L側に流れることから、主軸9に打撃トルクは発生しない。
On the other hand, in the cases shown in FIGS. 6A and 6C, when the
また、ロータ4を逆方向に回転した場合には、ライナーケース7の内部は、図6(d)→(c)→(b)→(a)→(d)・・・のとおり変化し、主軸9に先とは逆方向の打撃トルクを発生させることができる。
Further, when the rotor 4 is rotated in the opposite direction, the inside of the
ここで、基本構造は上記の例と同じであるが、油圧式の打撃トルク発生装置5を、図7〜図12に示すように構成することもできる。
Here, the basic structure is the same as the above example, but the hydraulic
この油圧式の打撃トルク発生装置5は、ライナーケース7内にライナー21を設け、このライナー21内に作動油を充填密閉し、ライナー21内に同軸に主軸9を嵌挿する。
In this hydraulic
主軸9を嵌挿するライナー21には、内部に略楕円形状の空洞部を形成し、その内周面に山形状に2個1組で4個のシール面21a、21bを形成し、この2個1組のシール面、すなわち、シール面21aとシール面21bとを、180度回転対称となる位置に形成する。この円筒状のライナー21は、その外周をライナーケース7にて支持し、ライナー21の両端にライナー上蓋22及びライナー下蓋23を配設し、ライナー21とライナー上蓋22及びライナー下蓋23とは、ライナー21に設けたピン穴とライナー上蓋22及びライナー下蓋23にそれぞれ設けたピン穴22a、23aにノックピン(図示省略)を挿入することにより、一体化して回動するように構成する。そして、ライナー上蓋22をさらにライナーケース蓋7aで軸方向に固定して、ライナー21の内部に充填される作動油を密封するようになっている。また、ライナー上蓋22及びライナー下蓋23の内面には、ライナー21の回転軸Oと偏心させてガイド溝22c、23cを、偏心する方向が180度回転対称となるように形成する。また、ライナー下蓋23には、ピン穴23e及び作動油注入孔23fを形成する。なお、ピン穴23eにはライナーケース7を貫通するピン28を嵌入することにより、ライナーケース7とライナー下蓋23の回り止めを行うようにする。
In the
ライナー21の内部に同軸に配設される主軸9には、表面をなめらかな形状に形成した2個の突起部25a、25bを180度回転対称となる位置に形成する。この主軸9の2個の突起部25a、25bは、軸方向及び周方向の長さをライナー21の内部の空洞部よりいずれも短く形成することにより、軸方向の両端及び周方向の先端に作動油の流通する通路を形成するように構成する。
On the
ライナー21の内部に形成され、主軸9の突起部25a、25bによって区画された空洞部内に、表面をなめらかな形状に形成した断面略三角形状で同じ大きさの2個のドライビングブレード24a、24bを嵌挿する。この2個のドライビングブレード24a、24bは、ドライビングブレード24a、24bの側面がライナー上蓋22及びライナー下蓋23の内面と摺接するように軸方向の長さをライナー21の内部の空洞部とほぼ同じ長さに形成し、その両端部近傍にライナー21のシール面21a、21bに対応するシール面を形成するとともに、ドライビングブレード24a、24bの一方の側面に、ライナー上蓋22及びライナー下蓋23の内面に形成したガイド溝22c、23cに嵌挿するピン27a、27bを形成し、ライナー上蓋22のガイド溝22cにドライビングブレード24bのピン27bを、ライナー下蓋23のガイド溝23cにドライビングブレード24aのピン27aを、それぞれ嵌挿して、ライナー21の1回転につきライナー21のシール面21a、21bとドライビングブレード24a、24bのシール面が2回合致しようとしたとき、このうちの1回は、ライナー上蓋22及びライナー下蓋23の内面にライナー21の回転軸Oと偏心させて形成したガイド溝22c、23cに嵌挿したドライビングブレード24a、24bのピン27a、27bによってドライビングブレード24a、24bの動きを規制することにより、合致を阻止し、これにより、主軸9にライナー21の1回転につき1回の打撃トルクを発生するように構成する。
Two driving
ライナー21の外周面には、ドライビングブレード24a、24bとライナー21のシール面21a、21bとによって区画されるライナー21の内部の低圧室Lとなる空洞部を相互に連通する連通溝26を設ける。
On the outer peripheral surface of the
また、ライナー21には、ライナー21の軸心に平行に打撃トルクの大きさを調整する出力調整機構10を設ける。この出力調整機構10は、従来公知のもので、ドライビングブレード24a、24bとライナー21のシール面21a、21bとによって区画されるライナー21の内部の高圧室Hとなる空洞部と低圧室Lとなる空洞部を連通するポート10a、10bと、ライナー下蓋23に設けた操作孔23bから調整される出力調整弁10cとで構成する。
Further, the
また、ライナー21には、ライナー21の軸心に平行に作動油の熱膨張を吸収するためのアキュムレータ29を設ける。このアキュムレータ29は、ピストン29aと通気部材29bとで構成し、ピストン29aの一方の端面をライナー下蓋23に穿設したアキュムレータ用小孔23dを介してライナー21の内部の空洞部に連通するとともに、他方の端面を通気部材29b、ライナー上蓋22に穿設したアキュムレータ用小孔22b及びライナー上蓋22とライナーケース蓋7aとの間隙を介して大気と連通するように構成する。
Further, the
この油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置5の作動について説明すると、まず、メインバルブ2及び切換バルブ3を操作して高圧空気を本体1内のロータ室へ導入するとロータ4は高速で回転する。このロータの回転力はライナー21に伝達される。
Explaining the operation of the
ライナー21の回転により、ライナーケース7の内部は、図12(a)→(b)→(c)→(d)→(a)・・・のとおり変化する。図12(a)は、主軸9に打撃トルクが発生していない状態を示し、これよりライナー21が略90度ずつ回転した状態を(b)、(c)及び(d)に示す。
Due to the rotation of the
主軸9に打撃トルクが発生するのは、図12(b)に示すときで、ライナー21のシール面21a、21bとドライビングブレード24a、24bのシール面が合致し、ライナー21の内部の空洞部は4室に分けられ、ライナー21の内部の空洞部の形状から、主軸9に打撃トルクが発生する瞬間、高圧室H側の体積は減少し、低圧室L側の体積は増加し、それぞれの室は高圧室Hと低圧室Lになる。すなわち、ロータ4によってライナー21を回転させ、ライナー21のシール面21a、21bとドライビングブレード24a、24bのシール面が合致する位置まで来ると、それぞれの室は高圧室Hと低圧室Lになるとともに、ドライビングブレード24a、24bが低圧室L側に押されることにより、ライナー21のシール面21a、21bとドライビングブレード24a、24bのシール面が合致し、ライナー21の内部の空洞部が完全に封止状態になって、ライナー21の回転力がドライビングブレード24a、24bを介して主軸9の突起部25a、25bに作用し、主軸9に打撃トルクを発生させる。そして、このライナー21の1回転につき1回、間欠的に発生する打撃トルクによって主軸9を回転させ、ボルト、ナットの締付け、緩め等の所望の作業を行うものである。
The striking torque is generated in the
一方、図12(d)に示すときは、ライナー21のシール面21a、21bとドライビングブレード24a、24bのシール面が合致しようとするが、このとき、ライナー上蓋22及びライナー下蓋23の内面にライナー21の回転軸Oと偏心させて形成したガイド溝22c、23cに嵌挿したドライビングブレード24a、24bのピン27a、27bによってドライビングブレード24a、24bの動きが規制され、これにより、ライナー21の内部の空洞部が封止状態とならないことから、主軸9に打撃トルクは発生しない。
On the other hand, when shown in FIG. 12D, the sealing surfaces 21a and 21b of the
また、図12(a)及び(c)に示すときは、ライナー21のシール面21a、21bとドライビングブレード24a、24bのシール面が合致する位置まで来ると、それぞれの室は瞬時、高圧室Hと低圧室Lになろうとするが、ドライビングブレード24a、24bが低圧室L側に押されることにより、ライナー21のシール面21a、21bとドライビングブレード24a、24bのシール面が合致せず、ライナー21の内部の空洞部が封止状態とならずに高圧室H側の作動油が両シール面の間隙を通って低圧室L側に流れることから、主軸9に打撃トルクは発生しない。
Further, in the cases shown in FIGS. 12A and 12C, when the sealing surfaces 21a and 21b of the
また、ロータ4を逆方向に回転した場合には、ライナーケース7の内部は、図12(d)→(c)→(b)→(a)→(d)・・・のとおり変化し、主軸9に先とは逆方向の打撃トルクを発生させることができる。
Further, when the rotor 4 is rotated in the opposite direction, the inside of the
図1〜図6及び図7〜図12に記載した油圧式の打撃トルク発生装置5によれば、図21に記載した従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置に必須であった、ばねにて常時主軸外周方向に付勢する羽根を必要とせず、摺動抵抗が小さくエネルギ効率が良く、作動油の温度上昇が少なく安定した出力が得られ、小形で、構造が簡単で、かつ耐久性を有する油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置を得ることができるという利点を有するものであった。
According to the hydraulic
本発明は、図1〜図6及び図7〜図12に記載した油圧式の打撃トルク発生装置5をさらに改良して、構造がより簡単で、耐久性を有し、摺動抵抗が小さくエネルギ効率をより良くした油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置を提供することを目的とする。
The present invention further improves the hydraulic
上記目的を達成するため、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置は、内部に作動油が充填される空洞部を備え、該空洞部の内周面から突出するようにシール面を形成した、ロータによって回動されるライナーと、2個の突起部を有し、ライナーの内部に同軸に配設される主軸と、両端部にシール面を有し、作動油が充填されるライナーの空洞部に嵌挿される2個のドライビングブレードとを有してなり、ドライビングブレードによって、ライナーの内部を高圧室と低圧室とに区画して、主軸に打撃トルクを発生させるようにした油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置において、前記ライナーのシール面を空洞部の180°回転対称位置に2個形成し、該ライナーのシール面と、各ドライビングブレードの一方のシール面が合致したとき、他方のシール面が空洞部の内周面に摺接してシールすることにより、ドライビングブレードによって、ライナーの内部を高圧室と低圧室とに区画して、主軸に打撃トルクを発生させるようにしたことを特徴とする。 In order to achieve the above object, the impact torque generator of the hydraulic torque wrench of the present invention is provided with a cavity filled with hydraulic oil, and a sealing surface is formed so as to protrude from the inner peripheral surface of the cavity. A liner that is rotated by a rotor, a main shaft that has two protrusions and is coaxially arranged inside the liner, and a liner that has sealing surfaces at both ends and is filled with hydraulic oil. A hydraulic wrench that has two driving blades that are fitted into the cavity, and the driving blades divide the inside of the liner into a high-pressure chamber and a low-pressure chamber to generate a striking torque on the spindle. In a torque wrench striking torque generator, two sealing surfaces of the liner are formed at 180 ° rotationally symmetrical positions in the cavity, and when the sealing surface of the liner and one sealing surface of each driving blade match, the other. By sliding the sealing surface against the inner peripheral surface of the cavity to seal it, the driving blade divides the inside of the liner into a high-pressure chamber and a low-pressure chamber, and a striking torque is generated on the spindle. And.
この場合において、前記各ドライビングブレードの一方の側面に、ライナー上蓋及びライナー下蓋の内面に形成したガイド溝に嵌挿されて、ドライビングブレードの動きを規制する鋼球を配設することにより、ライナーの1回転につき1回の打撃トルクを主軸に発生させるようにしてなるようにすることができる。 In this case, a liner is provided on one side surface of each of the driving blades by disposing a steel ball that is fitted into a guide groove formed on the inner surface of the liner upper lid and the liner lower lid to regulate the movement of the driving blade. It is possible to generate a striking torque once per rotation of the main shaft.
また、前記ドライビングブレードのシール面を、ドライビングブレードの両端部に形成した溝に配設した鋼棒で構成するようにすることができる。 Further, the sealing surface of the driving blade may be formed of steel rods arranged in grooves formed at both ends of the driving blade.
また、前記ドライビングブレードの横断面形状を非対称に形成するようにすることができる。 Further, the cross-sectional shape of the driving blade can be formed asymmetrically.
また、前記ドライビングブレードに磁力を持たせるようにすることができる。 Further, the driving blade can be made to have a magnetic force.
本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置によれば、内部に作動油が充填される空洞部を備え、該空洞部の内周面から突出するようにシール面を形成した、ロータによって回動されるライナーと、2個の突起部を有し、ライナーの内部に同軸に配設される主軸と、両端部にシール面を有し、作動油が充填されるライナーの空洞部に嵌挿される2個のドライビングブレードとを有してなり、ドライビングブレードによって、ライナーの内部を高圧室と低圧室とに区画して、主軸に打撃トルクを発生させるようにした油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置において、前記ライナーのシール面を空洞部の180°回転対称位置に2個形成し、該ライナーのシール面と、各ドライビングブレードの一方のシール面が合致したとき、他方のシール面が空洞部の内周面に摺接してシールすることにより、ドライビングブレードによって、ライナーの内部を高圧室と低圧室とに区画して、主軸に打撃トルクを発生させるようにしたことから、各ドライビングブレードの他方のシール面に対応するライナーのシール面を空洞部の内周面で構成することで、実質的にこのシール面を形成するライナーの空洞部の加工工程を省略することができ、構造が簡単となり、耐久性を有する油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置を提供することができる。 According to the impact torque generator of the hydraulic torque wrench of the present invention, a rotor is provided with a cavity filled with hydraulic oil and a sealing surface is formed so as to protrude from the inner peripheral surface of the cavity. It has a liner to be moved, a main shaft having two protrusions and coaxially arranged inside the liner, and sealing surfaces at both ends, and is inserted into the cavity of the liner filled with hydraulic oil. The inside of the liner is divided into a high-pressure chamber and a low-pressure chamber by the driving blades, and the impact torque of the hydraulic torque wrench is generated so as to generate the impact torque on the spindle. In the apparatus, two sealing surfaces of the liner are formed at 180 ° rotationally symmetrical positions of the cavity, and when the sealing surface of the liner and one sealing surface of each driving blade match, the other sealing surface is the cavity. By sliding and sealing the inner peripheral surface of the liner, the inside of the liner is divided into a high-pressure chamber and a low-pressure chamber by the driving blade, and a striking torque is generated on the main shaft. By configuring the sealing surface of the liner corresponding to the sealing surface of the above with the inner peripheral surface of the cavity, it is possible to substantially omit the processing step of the cavity of the liner forming this sealing surface, and the structure becomes simple. , A durable hydraulic torque wrench striking torque generator can be provided.
また、前記各ドライビングブレードの一方の側面に、ライナー上蓋及びライナー下蓋の内面に形成したガイド溝に嵌挿されて、ドライビングブレードの動きを規制する鋼球を配設することにより、ライナーの1回転につき1回の打撃トルクを主軸に発生させるようにしてなるようにすることにより、摺動抵抗が小さくエネルギ効率をより良くした油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置を提供することができる。
Further, by disposing a steel ball that is fitted into a guide groove formed on the inner surface of the liner upper lid and the liner lower lid on one side surface of each of the driving blades to regulate the movement of the driving blade, the
また、前記ドライビングブレードのシール面を、ドライビングブレードの両端部に形成した溝に配設した鋼棒で構成するようにすることにより、摺動抵抗が小さくエネルギ効率をより良くした油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置を提供することができる。 Further, a hydraulic torque wrench having low sliding resistance and improved energy efficiency by forming the sealing surface of the driving blade with steel rods arranged in grooves formed at both ends of the driving blade. A striking torque generator can be provided.
また、前記ドライビングブレードの横断面形状を非対称に形成するようにすることにより、回転軸を水平方向にして使用する際のドライビングブレードの動作の安定性が向上し、安定して高い出力を得ることができる。 Further, by forming the cross-sectional shape of the driving blade asymmetrically, the stability of the operation of the driving blade when used with the rotation axis in the horizontal direction is improved, and a stable and high output can be obtained. Can be done.
また、前記ドライビングブレードに磁力を持たせるようにすることにより、作動油中に含まれる部品の摩耗に生じた磁性粉をドライビングブレードに吸着させることで、磁性粉によって部品が摩耗することを防止することができる。また、メンテナンスの際にドライビングブレードを拭うだけで、ドライビングブレードに吸着した磁性粉を簡易に除去することができる。 Further, by giving the driving blade a magnetic force, the magnetic powder generated by the wear of the parts contained in the hydraulic oil is adsorbed on the driving blade to prevent the parts from being worn by the magnetic powder. be able to. In addition, the magnetic powder adsorbed on the driving blade can be easily removed by simply wiping the driving blade during maintenance.
以下、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the impact torque generator of the hydraulic torque wrench of the present invention will be described with reference to the drawings.
図13〜図16に、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の一実施例を示す。 13 to 16 show an embodiment of the impact torque generator of the hydraulic torque wrench of the present invention.
この油圧式の打撃トルク発生装置5は、図1〜図6及び図7〜図12に記載した油圧式の打撃トルク発生装置5をさらに改良して、構造がより簡単で、耐久性を有し、摺動抵抗が小さくエネルギ効率をより良くしたものである。
This hydraulic
そして、その基本構造は、図1〜図6及び図7〜図12に記載した油圧式の打撃トルク発生装置5と同じもので、ライナーケース7内にライナー31を設け、このライナー31内に作動油を充填密閉し、ライナー31内に同軸に主軸9を嵌挿するようにしている。
The basic structure thereof is the same as that of the hydraulic
主軸9を嵌挿するライナー31には、内部に略楕円形状の空洞部を形成し、その内周面に山形状に2個のシール面31a、31bを180°回転対称位置に形成する。この円筒状のライナー31は、その外周をライナーケース7にて支持し、ライナー31の両端にライナー上蓋32及びライナー下蓋33を配設し、ライナー31とライナー上蓋32及びライナー下蓋33とは、ライナー31に設けたピン穴とライナー上蓋32及びライナー下蓋33にそれぞれ設けたピン穴にノックピン(図示省略)を挿入することにより、一体化して回動するように構成する。そして、ライナー上蓋32をさらにライナーケース蓋7aで軸方向に固定して、ライナー31の内部に充填される作動油を密封するようになっている。また、ライナー上蓋32及びライナー下蓋33の内面には、ライナー31の回転軸Oと偏心させてガイド溝32c、33cを、偏心する方向が180度回転対称となるように形成する。また、ライナー上蓋32及びライナー下蓋33の内面には、作動油を逃がす溝を所定位置に形成する。
A substantially elliptical hollow portion is formed inside the
ここで、本実施例の油圧式の打撃トルク発生装置5は、図1〜図6及び図7〜図12に記載した油圧式の打撃トルク発生装置5とは異なり、対をなすシール面31a、31bの他方のシール面31a’、31b’、すなわち、後述の各ドライビングブレード34a、34bのシール面に対応するライナー31のシール面を、空洞部の内周面で構成するようにしている。
このシール面31a’、31b’を構成するライナー31の空洞部の内周面は、略円筒面形状をし、その角度θが30°〜70°、好ましくは、40°〜60°程度(本実施例においては、50°)に形成するようにする。
これにより、山形状のシール面31a、31bを2個にすることで、実質的にこのシール面31a’、31b’を形成するライナー31の空洞部の加工工程を省略することができ、構造が簡単となり、耐久性を有する油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置を提供することができるものとなる。
Here, the hydraulic
The inner peripheral surface of the cavity portion of the
As a result, by making the mountain-shaped sealing surfaces 31a and 31b into two, it is possible to substantially omit the processing step of the hollow portion of the
ライナー31の内部に同軸に配設される主軸9には、表面をなめらかな形状に形成した2個の突起部35a、35bを180°回転対称となる位置に形成する。この主軸9の2個の突起部35a、35bは、軸方向及び周方向の長さをライナー31の内部の空洞部よりいずれも短く形成することにより、軸方向の両端及び周方向の先端に作動油の流通する通路を形成するように構成する。
On the
ライナー31の内部に形成され、主軸9の突起部35a、35bによって区画された空洞部内に、表面をなめらかな形状に形成した断面略三角形状で同じ大きさの2個のドライビングブレード34a、34bを嵌挿する。この2個のドライビングブレード34a、34bは、ドライビングブレード34a、34bの側面がライナー上蓋32及びライナー下蓋33の内面と摺接するように軸方向の長さをライナー31の内部の空洞部とほぼ同じ長さに形成し、その両端部近傍にライナー31のシール面31a、31a’、31b、31b’に対応するシール面を形成するとともに、ドライビングブレード34a、34bの一方の側面に、ライナー上蓋32及びライナー下蓋33の内面に形成したガイド溝32c、33cに嵌挿する鋼球37a、37bを配設し、ライナー上蓋32のガイド溝32cにドライビングブレード34bの鋼球37bを、ライナー下蓋33のガイド溝33cにドライビングブレード34aの鋼球37aを、それぞれ嵌挿して、ライナー31の1回転につきライナー31のシール面31a、31a’、31b、31b’とドライビングブレード34a、34bのシール面が2回合致しようとしたとき、このうちの1回は、ライナー上蓋32及びライナー下蓋33の内面にライナー31の回転軸Oと偏心させて形成したガイド溝32c、33cに嵌挿したドライビングブレード34a、34bの鋼球37a、37bによってドライビングブレード34a、34bの動きを規制することにより、合致を阻止し、これにより、主軸9にライナー31の1回転につき1回の打撃トルクを発生するように構成する。
Two driving
ここで、本実施例において用いている、ドライビングブレード34a、34bの動きをガイドして規制する、ガイド溝32c、33cに嵌挿する鋼球37a、37bに代えて、図7〜図12に記載した、ドライビングブレード34a、34bの動きをガイドして規制する、油圧式の打撃トルク発生装置5において用いている、ガイド溝22c、23cに嵌挿するピン27a、27bを適用することもできる。
Here, instead of the
表1及び図16に、ピン27a、27bと鋼球37a、37bを用いたときの比較試験の出力(デジタルトルクテスタによる測定値)とその波形を示す。
Table 1 and FIG. 16 show the output (measured value by a digital torque tester) of the comparative test when the
ピン27a、27bと鋼球37a、37bを用いたときの比較試験の結果から明らかなように、鋼球37a、37bはピン27a、27bと比較して摺動抵抗が小さく、エネルギ効率が良くなることを確認した。
As is clear from the results of the comparative test when the
ドライビングブレード34a、34bのシール面は、図15に示すように、必要に応じて、ドライビングブレードの両端部に形成した溝34cに配設した鋼棒34dで構成するようにすることができる。
これにより、摺動抵抗が小さくエネルギ効率をより良くした油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置を提供することができる。
As shown in FIG. 15, the sealing surfaces of the
This makes it possible to provide a striking torque generator for a hydraulic torque wrench with low sliding resistance and improved energy efficiency.
ライナー31の外周面には、ドライビングブレード34a、34bとライナー31のシール面31a、31a’、31b、31b’とによって区画されるライナー31の内部の低圧室Lとなる空洞部を相互に連通する連通溝(図示省略)を設ける。
On the outer peripheral surface of the
また、ライナー31には、ライナー31の軸心に平行に打撃トルクの大きさを調整する出力調整機構10を設ける。この出力調整機構10は、従来公知のもので、ドライビングブレード24a、24bとライナー31のシール面31a、31a’、31b、31b’とによって区画されるライナー31の内部の高圧室Hとなる空洞部と低圧室Lとなる空洞部を連通するポート(図示省略)と、ライナー下蓋33に設けたネジ孔に可調整的に螺合する出力調整弁10cとで構成する。
Further, the
また、ライナー31には、ライナー31の軸心に平行に作動油の熱膨張を吸収するためのアキュムレータ39を設ける。
Further, the
この油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置5の作動について説明すると、まず、メインバルブ2及び切換バルブ3を操作して高圧空気を本体1内のロータ室へ導入するとロータ4は高速で回転する。このロータの回転力はライナー31に伝達される。
Explaining the operation of the
ライナー31の回転により、ライナーケース7の内部は、図14(a)→(b)→(a)・・・のとおり変化する。図14(a)は、主軸9に打撃トルクが発生している状態を示し、これよりライナー31が略180°回転した状態を図14(b)に示す。
Due to the rotation of the
主軸9に打撃トルクが発生するのは、図14(a)に示すときで、ライナー31のシール面31a、31a’、31b、31b’とドライビングブレード34a、34bのシール面が合致し、ライナー31の内部の空洞部は4室に分けられ、ライナー31の内部の空洞部の形状から、主軸9に打撃トルクが発生する瞬間、高圧室H側の体積は減少し、低圧室L側の体積は増加し、それぞれの室は高圧室Hと低圧室Lになる。すなわち、ロータ4によってライナー31を回転させ、ライナー31のシール面31a、31a’、31b、31b’とドライビングブレード34a、34bのシール面が合致する位置まで来ると、それぞれの室は高圧室Hと低圧室Lになるとともに、ドライビングブレード34a、34bが低圧室L側に押されることにより、ライナー31のシール面31a、31a’、31b、31b’とドライビングブレード34a、34bのシール面が合致し、ライナー31の内部の空洞部が完全に封止状態になって、ライナー31の回転力がドライビングブレード34a、34bを介して主軸9の突起部35a、35bに作用し、主軸9に打撃トルクを発生させる。そして、このライナー31の1回転につき1回、間欠的に発生する打撃トルクによって主軸9を回転させ、ボルト、ナットの締付け、緩め等の所望の作業を行うものである。
The striking torque is generated on the
一方、図14(b)に示すときは、ライナー31のシール面31a、31a’、31b、31b’とドライビングブレード34a、34bのシール面が合致しようとするが、このとき、ライナー上蓋32及びライナー下蓋33の内面にライナー31の回転軸Oと偏心させて形成したガイド溝32c、33cに嵌挿したドライビングブレード34a、34bの鋼球37a、37bによってドライビングブレード34a、34bの動きが規制され、これにより、ライナー31の内部の空洞部が封止状態とならないことから、主軸9に打撃トルクは発生しない。
On the other hand, when shown in FIG. 14B, the sealing
このように、図14(a)に示すとき以外で、ライナー31のシール面31a、31a’、31b、31b’とドライビングブレード34a、34bのシール面が合致、シールされることはない。
As described above, except for the case shown in FIG. 14A, the sealing
また、ロータ4を逆方向に回転した場合には、主軸9に逆方向の打撃トルクを発生させることができる。
Further, when the rotor 4 is rotated in the opposite direction, a striking torque in the opposite direction can be generated in the
なお、この油圧式の打撃トルク発生装置5のその他の構成及び作用は、図1〜図6及び図7〜図12に記載した油圧式の打撃トルク発生装置5と同様である。
The other configurations and operations of the hydraulic
また、ライナー31の1回転につき1回、主軸9に打撃トルクを発生させる機構としては、ドライビングブレード34a、34bの動きをガイドして規制する、ガイド溝32c、33cに嵌挿する鋼球37a、37b、図7〜図12に記載した、ドライビングブレード34a、34bの動きをガイドして規制する、油圧式の打撃トルク発生装置5において用いている、ガイド溝22c、23cに嵌挿するピン27a、27bのほか、特許文献1で開示されている機構を採用することができる。
Further, as a mechanism for generating a striking torque on the
さらに、この油圧式の打撃トルク発生装置5は、摺動抵抗が小さくエネルギ効率が良いため、図1〜図6に記載した油圧式の打撃トルク発生装置5と同様、ライナー31の1回転につき2回、主軸9に打撃トルクを発生させるようにしてもよい。
Further, since the hydraulic
ところで、この油圧式の打撃トルク発生装置5は、上記の作用効果を奏するものであるが、以下の問題があった。
(1)回転軸を水平方向にして使用する際のドライビングブレードの動作の安定性が低い。
(2)作動油中に含まれる部品の摩耗に生じた磁性粉によって、部品が摩耗し、装置の耐久性を低下させる。
By the way, the hydraulic
(1) The operation stability of the driving blade is low when the rotation axis is set in the horizontal direction.
(2) The magnetic powder generated by the wear of the parts contained in the hydraulic oil causes the parts to wear, which reduces the durability of the device.
この問題に対処できるようにした、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の変形実施例を、図17〜図20に示す。 17 to 20 show examples of modifications of the impact torque generator of the hydraulic torque wrench of the present invention that can cope with this problem.
上記(1)の問題に対処するため、この変形実施例においてはドライビングブレード34a、34bの横断面形状を非対称に形成するようにするようにしている。
具体的には、図17(c)に示すように、ドライビングブレード34a、34bの横断面形状において、中心線Loを挟んで左側に膨出部34eを形成することで、左側半分の体積を右側半分の体積より大きくし、中心線Lo上に重心が位置しないようにしている。
これにより、図20に示すように、特に、回転軸を水平面に対して垂直方向にして使用する場合と比較して、ドライビングブレード34a、34bの動作が安定しにくい回転軸を水平方向にして使用する際のドライビングブレード34a、34bの動作の安定性が向上し、安定して高い出力を得ることができる。
In order to deal with the problem (1) above, in this modification, the cross-sectional shapes of the
Specifically, as shown in FIG. 17C, in the cross-sectional shape of the
As a result, as shown in FIG. 20, in particular, as compared with the case where the rotation axis is used in the direction perpendicular to the horizontal plane, the rotation axis in which the operation of the
次に、上記(2)の問題に対処するため、この変形実施例においてはドライビングブレード34a、34bに磁力を持たせるようにしている。
具体的には、図18(a)及び(b)に示すように、ドライビングブレード34a、34bの他の部材と接触しない箇所に磁石38を埋め込んだり、図18(c)に示すように、磁石38を貼り付けたりするほか、ドライビングブレード34a、34b自体を磁化するようにすることもできる。
なお、磁石38の大きさ(表面積や厚み)や磁力強度は、ドライビングブレード34a、34bに吸着させる磁性粉の量等によって、適宜設定することができる。
これにより、他の部材との接触による抵抗やバランス面での影響を受けることなく、作動油中に含まれる部品の摩耗に生じた磁性粉をドライビングブレード34a、34bに吸着させることで、磁性粉によって部品が摩耗することを防止することができる。また、メンテナンスの際にドライビングブレード34a、34bを拭うだけで、ドライビングブレード34a、34bに吸着した磁性粉を簡易に除去することができる。
Next, in order to deal with the problem (2) above, in this modified embodiment, the
Specifically, as shown in FIGS. 18A and 18B, a
The size (surface area and thickness) and magnetic force strength of the
As a result, the magnetic powder generated by the wear of the parts contained in the hydraulic oil is adsorbed on the
なお、この油圧式の打撃トルク発生装置5のその他の構成及び作用は、図13〜図16に記載した油圧式の打撃トルク発生装置5と同様である。
The other configurations and operations of the hydraulic
以上、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、例えば、駆動源のモータとして、エアーモータのほか、電動モータを用いることもできる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。 The striking torque generator of the hydraulic torque wrench of the present invention has been described above based on the embodiment thereof, but the present invention is not limited to the configuration described in the above embodiment, for example, the motor of the drive source. As a result, in addition to the air motor, an electric motor can be used, and the configuration can be appropriately changed as long as the purpose is not deviated.
本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置は、ばねにて常時主軸外周方向に付勢する羽根を必要とせず、摺動抵抗が小さくエネルギ効率が良く、作動油の温度上昇が少なく安定した出力が得られ、小形で、構造が簡単で、かつ耐久性を有する特性を有することから、動力源の高圧空気による空冷効果を期待できない電動モータを用いた油圧式トルクレンチや高い締付精度を要求される油圧式トルクレンチの用途に好適に用いることができるほか、例えば、エアーモータを用いた油圧式トルクレンチの用途にも用いることができる。 The striking torque generator of the hydraulic torque wrench of the present invention does not require blades that are constantly urged in the outer peripheral direction of the spindle by a spring, has low sliding resistance, good energy efficiency, and is stable with little temperature rise of hydraulic oil. A hydraulic torque wrench that uses an electric motor and high tightening accuracy, which cannot be expected to have an air-cooling effect due to the high-pressure air of the power source, because it has the characteristics of high output, small size, simple structure, and durability. It can be suitably used for the required hydraulic torque wrench application, and can also be used, for example, for the hydraulic torque wrench application using an air motor.
1 本体
2 メインバルブ
3 正逆回転切換バルブ
4 ロータ
5 打撃トルク発生装置
6 フロントケース
7 ライナーケース
8 ライナー
9 主軸
10 出力調整機構
11 ライナー
11a ライナーのシール面
11b ライナーのシール面
12 ライナー上蓋
13 ライナー下蓋
14a ドライビングブレード
14b ドライビングブレード
15a 主軸の突起部
15b 主軸の突起部
16 連通溝
17 ノックピン
21 ライナー
21a ライナーのシール面
21b ライナーのシール面
22 ライナー上蓋
22c ガイド溝
23 ライナー下蓋
23c ガイド溝
24a ドライビングブレード
24b ドライビングブレード
25a 主軸の突起部
25b 主軸の突起部
26 連通溝
27a ピン
27b ピン
29 アキュムレータ
31 ライナー
31a ライナーのシール面
31a’ ライナーのシール面
31b ライナーのシール面
31b’ ライナーのシール面
32 ライナー上蓋
32c ガイド溝
33 ライナー下蓋
33c ガイド溝
34a ドライビングブレード
34b ドライビングブレード
34c 溝
34d 鋼棒
34e 膨出部
35a 主軸の突起部
35b 主軸の突起部
37a 鋼球
37b 鋼球
38 磁石
39 アキュムレータ
H 高圧室
L 低圧室
Lo 中心線
S ばね
1
Claims (4)
2個の突起部を有し、ライナーの内部に同軸に配設される主軸と、
両端部にシール面を有し、作動油が充填されるライナーの空洞部に嵌挿される2個のドライビングブレードとを有してなり、
ドライビングブレードによって、ライナーの内部を高圧室と低圧室とに区画して、主軸に打撃トルクを発生させるようにした油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置において、
前記ドライビングブレードの横断面における長手方向の中心を通り長手方向に対して垂直に交わる線を挟んで、ドライビングブレードの横断面形状を非対称に形成するようにするとともに、
前記ライナーのシール面を空洞部の180°回転対称位置に2個形成し、該ライナーのシール面と、各ドライビングブレードの一方のシール面が合致したとき、他方のシール面が空洞部の内周面に摺接してシールすることにより、ドライビングブレードによって、ライナーの内部を高圧室と低圧室とに区画して、主軸に打撃トルクを発生させるようにしたことを特徴とする油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置。 A liner that is rotated by a rotor and has a cavity that is filled with hydraulic oil and has a sealing surface that projects from the inner peripheral surface of the cavity.
A spindle that has two protrusions and is coaxially arranged inside the liner,
It has sealing surfaces at both ends and has two driving blades that are fitted into the cavity of the liner filled with hydraulic oil.
In a hydraulic torque wrench striking torque generator in which the inside of the liner is divided into a high-pressure chamber and a low-pressure chamber by a driving blade to generate striking torque on the spindle.
The shape of the cross section of the driving blade is asymmetrically formed by sandwiching a line that passes through the center of the cross section of the driving blade in the longitudinal direction and intersects perpendicularly to the longitudinal direction .
Two sealing surfaces of the liner are formed at 180 ° rotationally symmetric positions of the cavity, and when the sealing surface of the liner and one sealing surface of each driving blade match, the other sealing surface is the inner circumference of the cavity. The impact of a hydraulic torque wrench is characterized in that the inside of the liner is divided into a high-pressure chamber and a low-pressure chamber by a driving blade by sliding and sealing the surface, and a striking torque is generated on the spindle. Torque generator.
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