JP6736976B2 - ポリエステル系フィルム及びこれを用いた包装袋 - Google Patents
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Description
1.エチレンテレフタレートを主たる構成成分とするポリエステル系樹脂で構成され、下記要件(1)〜(7)を満たすことを特徴とするシーラント用ポリエステル系フィルム。
(1)全モノマー成分中、非晶質成分となり得る1種以上のモノマー成分の合計が12モル%以上30モル%以下
(2)フィルムの幅方向を溶断シールしたときの、シール強度の平均値が10N/15mm以上18N/15mmであり、かつ、シール強度の標準偏差が0.3以上2.5以下
(3)室温から160℃まで昇温したときのフィルム幅方向における最大収縮応力が2MPa以下
(4)80℃温湯中に10秒間浸漬したときの熱収縮率が長手方向、幅方向いずれも−10%以上10%以下
(5)長手方向、幅方向いずれかの引張破壊強度が80MPa以上300MPa以下
(6)折りたたみ保持角度が20度以上70度以下
(7)ヘイズが0%以上10%以下
2.長手方向と幅方向の厚みムラがいずれも18%以下である上記1に記載のポリエステル系フィルム。
3.上記1又は2に記載のポリエステル系フィルムを少なくとも1層有することを特徴とする積層体。
4.上記1又は2に記載のポリエステル系フィルム又は上記3に記載の積層体を少なくとも一部に有することを特徴とする包装袋。
なお、一般的な逐次二軸延伸で製膜されたフィルムでは、長手方向よりも幅方向の分子配向が大きくなる傾向がある。これは、逐次二軸延伸での長手方向への延伸がロール間の速度差によるもので、通常その倍率が(好ましくは)1.5倍以上4倍未満であるのに対し、幅方向へはテンターによって(好ましくは)3倍以上の延伸が行われるためである。したがって長手方向に比べて高い延伸倍率が設定されることが多い幅方向への延伸では、長手方向への延伸よりもフィルムにかかる応力が大きくなる傾向にあり、また屈折率も大きくなる傾向がある。
そこで、フィルムの面積が小さいなどの理由でフィルムの長手方向と幅方向とを直ちに特定できない場合には、後述の屈折率測定による屈折率の小さい方を長手方向、大きい方を幅方向と仮定することができる。全てのポリエステル系フィルムがこの傾向に当てはまるわけではないが、上述の見分け方でフィルムの長手、幅方向を仮定しても差し支えはない。
(1)全モノマー成分中、非晶質成分となり得る1種以上のモノマー成分の合計が12モル%以上30モル%以下
(2)フィルムの幅方向を溶断シールしたときの、シール強度の平均値が10N/15mm以上18N/15mmであり、かつ、シール強度の標準偏差が0.3以上2.5以下
(3)室温から160℃まで昇温したときのフィルム幅方向における最大収縮応力が2MPa以下
(4)80℃温湯中に10秒間浸漬したときの熱収縮率が長手方向、幅方向いずれも−10%以上10%以下
(5)長手方向、幅方向いずれかの引張破壊強度が80MPa以上300MPa以下
(6)折りたたみ保持角度が20度以上70度以下
(7)ヘイズが0%以上10%以下。
1.1.ポリエステル原料の種類
本発明に用いるポリエステル系樹脂は、エチレンテレフタレートユニットを主たる構成成分とするものである。
非晶成分となりうるカルボン酸成分のモノマーとしては、例えばイソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が挙げられる。
本発明に用いるポリエステル系樹脂は、非晶成分量が12モル%以上である。好ましくは13モル%以上であり、より好ましくは14モル%以上である。また、非晶成分量の上限は30モル%である。好ましくは29モル%以下であり、より好ましくは28モル%以下である。ここでの非晶成分量とは、非晶成分となりうるカルボン酸、もしくはジオールモノマー成分量の総和を指す。エステル成分1ユニット(カルボン酸モノマーとジオールモノマーがエステル結合によってつながれた1単位)につき、酸成分またはジオール成分のいずれか片方が非晶成分となりうるモノマーであれば、そのエステルユニットは非晶質であるとみなせるためである。
本発明のポリエステル系フィルムを構成する樹脂の中には、必要に応じて各種の添加剤、例えば、ワックス類、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶核剤、減粘剤、熱安定剤、着色用顔料、着色防止剤、紫外線吸収剤などを添加することができる。また、フィルムのすべり性を良好にする滑剤として微粒子を添加してもよい。微粒子としては、任意のものを使用することができる。例えば、無機系微粒子としては、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、硫酸バリウムなどを挙げることができ、有機系微粒子としては、アクリル系樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子、架橋ポリスチレン粒子などを挙げることができる。微粒子の平均粒径は0.05μm〜3.0μm(コールターカウンタにより測定した場合)の範囲内で、必要に応じて適宜選択することができる。
次に、本発明のポリエステル系フィルムをシーラントとして使用するために必要な特性を説明する。
まず、本発明のポリエステル系フィルムを積層し、溶断シールしたとき、シール強度の平均値は10N/15mm以上18N/15mmである。溶断シール強度が10N/15mm未満であると、包装袋として内容物を入れたときに溶断シール部分が容易に剥離され、袋が破袋しやすくなるため用いることができない。溶断シール強度は11N/15mm以上が好ましく、12N/15mm以上がより好ましい。溶断シール強度は大きいほど好ましいが、現状得られる上限は18N/15mm程度である。溶断シールの方法は、後述の実施例で記載する。
本発明のポリエステル系フィルム同士を積層して溶断シールしたときの溶断シール強度の標準偏差は0.3以上2.5以下である。溶断シール強度の標準偏差の求め方は、後述の実施例で記載する。溶断シール強度の標準偏差が2.5より高いと、溶断シール強度のバラツキが大きくなってしまう。溶断シール強度のバラツキが大きいと、たとえ袋全体で溶断シール強度の平均値が10N/15mmを超えていたとしても、部分的に見ると溶断シール強度が10N/15mmを下回る箇所が多数存在することとなり、袋がその部分から破れやすくなってしまうため包装袋として使用し難いものとなる。溶断シール強度の標準偏差は小さければ小さいほど溶断シール強度のバラツキがなくなるので好ましいが、現在の技術水準では0.3が下限である。溶断シール強度の標準偏差は好ましくは2以下であり、より好ましくは1.5以下であり、さらに好ましくは1以下である。また、溶断シール強度の標準偏差の下限は0.4程度、又は0.5程度であっても包装袋としては問題なく使用できる。
本発明のポリエステル系フィルムは、室温から160℃まで昇温したときのフィルム幅方向における最大収縮応力が2MPa以下である。溶断シールの際には、フィルムと溶断刃との接触部分に、溶断刃の熱によるフィルムの収縮力と、フィルムと溶断刃との接触による抗力(フィルムと溶断刃との摩擦力)とが働く。特に、溶断シール方向に平行な方向へのフィルムの収縮力が大きい場合には溶断シール部分に波打ち現象が生じ易くなる傾向がある。溶断シールを使用するフィルムの加工工程では、生産性や加工工程の最適化の観点から、フィルムの幅方向に沿って刃を入れることが多く、フィルム長手方向に比べて幅方向の収縮応力は溶断シール部の波打ち現象に大きく影響する。したがってフィルムの幅方向における最大収縮応力が2MPa以下であれば、フィルムと溶断刃との摩擦力が優位になる(フィルムの収縮が溶断刃によって留められる)ため、溶断シール部分の熱収縮(波打ち)は発生し難い。一方、フィルムの幅方向における最大収縮応力が2MPa超であると、溶断刃との摩擦力に抗ってフィルムが収縮するため、溶断部分に波打ちが生じてしまう。フィルムの幅方向における最大収縮応力の上限は1.5MPaであれば好ましく、上限は1MPaであればより好ましい。
本発明のポリエステル系フィルムは、80℃の温湯中で10秒間浸漬したときの温湯熱収縮率が長手方向、幅方向のいずれも−10%以上、10%以下である。
温湯熱収縮率が長手方向、幅方向共に10%を超えると、高温環境でのフィルムの収縮が大きくなり、元の形状を保ち難くなる。特に幅方向の温湯熱収縮率が大きい場合には、溶断シール強度のバラツキが大きくなってしまう。フィルムを溶断すると、溶断刃からの熱によってフィルムが溶融され、直ちに冷却固化されて樹脂の塊(いわゆるシール玉)が形成される。フィルムが幅方向への熱収縮性を有している場合、溶断刃からの熱によってフィルムが収縮するため、溶断後に形成されるシール玉の大きさにバラツキが生じ、結果として溶断シール強度にバラツキが生じてしまう。
本発明のポリエステル系フィルムは、長手方向もしくは幅方向の引張破壊強さが80MPa以上300MPa以下である。引張破壊強さが80MPaを下回ると、内容物を入れた状態で袋を落下させたときに溶断シール以外の部分であっても袋が破れてしまう虞がある。それだけでなく、引張破壊強さが80MPaを下回ると、フィルムロールからフィルムを繰り出して溶断シール加工する際にフィルムにかかる張力によって破断してしまう虞がある。引張破壊強さは、90MPa以上が好ましく、100MPa以上がより好ましい。引張破壊強さが高いほど袋としたときの強度が向上し、製袋加工時の破断がなくなるため好ましいが、本発明の分子設計のフィルムでは300MPaを超えることは難しいため、300MPaを上限としている。引張破壊強さは長手方向、幅方向のいずれかが上記範囲内であればよいが、引張破壊強さは、長手方向、幅方向共に上記範囲内であることが好ましい。引張破壊強さの測定方法は実施例で説明する。
本発明のポリエステル系フィルムは、後述する方法で測定される折りたたみ保持角度が20度以上70度以下である。折りたたみ保持角度が70度超であると、袋の底で折り目がつきにくくなり袋が膨らんでしまうため、袋を重ねたときに端ぞろえが悪くなってしまう。好ましい折りたたみ保持角度の上限は65度であり、上限が60度であればより好ましい。また、折りたたみ保持角度は小さければ小さいほど好ましいが、本発明のカバーできる範囲は20度が下限であり、折りたたみ保持角度が25度以上であっても、実用上は好ましいものと言える。
本発明のポリエステル系フィルムは、ヘイズが0%以上10%以下である。ヘイズが10%を超えるとフィルムの透明性が悪くなるため、袋とした場合に中身の視認性が劣ることになる。ヘイズの上限は9%以下であるとより好ましく、8%以下であると特に好ましい。ヘイズは低くければ低いほど透明性は高くなり好ましいが、現状の技術水準では1%が下限であり、2%以上であっても実用上十分といえる。
本発明のポリエステル系フィルムは、長手方向で測定長を10mとした場合の厚みムラが18%以下であることが好ましい。長手方向の厚みムラが18%を超えると、フィルムを印刷するときに印刷不良が発生しやすくなるので好ましくない。なお、長手方向の厚みムラは、16%以下であるとより好ましく、14%以下であると特に好ましい。また、長手方向の厚みムラは小さいほど好ましいが、この下限は製膜装置の性能から1%程度が限界であると考えている。
また、幅方向においては、測定長を1mとした場合の厚みムラが18%以下であることが好ましい。幅方向の厚みムラが18%を超えると、フィルムを印刷するときに印刷不良が発生しやすくなる虞がある。なお、幅方向の厚みムラは、好ましくは16%以下であり、より好ましくは14%以下である。なお、幅方向の厚みムラは0%に近いほど好ましいが、下限は製膜装置の性能と生産のしやすさから1%が妥当と考えている。
本発明のポリエステル系フィルムの厚みは特に限定されないが、3μm以上200μm以下が好ましい。フィルムの厚みが3μmより薄いと強度の不足や印刷等の加工が困難になる虞がある。またフィルム厚みが200μmより厚くても構わないが、溶断シールの際により多くの熱量を必要とするため溶断シール性に劣ることになる。それだけでなく、厚みが200μmより厚いと、フィルムの使用重量が増えて製造コストが高くなるので好ましくない。フィルムの厚みは5μm以上160μm以下であるとより好ましく、7μm以上120μm以下であるとさらに好ましい。
3.1.溶融押し出し
本発明のポリエステル系フィルムは、上記「1.ポリエステル系フィルムの構成材料」に記載したポリエステル原料を押出機により溶融押し出しして未延伸のフィルムを形成し、それを以下に示す所定の方法により得ることができる。フィルムは無延伸であってもよく、延伸する場合は一軸延伸、二軸延伸のどの延伸方式を採用しても構わないが、フィルム強度や生産性の観点からは二軸延伸により得られたフィルムが好ましい。なお、ポリエステル系樹脂は、前述のように、非晶質成分となり得るモノマーを適量含有するように、ジカルボン酸成分とジオール成分の種類と量を選定して重縮合させることで得られる。また、予め重縮合して得たチップ状のポリエステル系樹脂を単独で、または2種以上を混合してフィルムの原料として使用することもできる。
溶融押出後に急冷して得られた未延伸のフィルムをテンター(第1テンター)内でフィルムの幅方向の両端際をクリップによって把持した状態で横方向への延伸を行う。横延伸の条件は、65℃〜100℃で3倍〜5倍程度の倍率とすることが好ましい。延伸温度が65℃よりも低いと横延伸によるフィルムの配向結晶化が促進されるため、横延伸だけでなく後工程の縦延伸でも破断しやすくなる虞がある。一方、横延伸温度が100℃よりも高いと、幅方向の厚みムラが18%を超える虞がある。横延伸に先立って、予備加熱を行うのが好ましく、予備加熱はフィルム表面温度が60℃〜100℃になるまで行うとよい。
続いて縦延伸を行う。縦延伸工程では、まず、横一軸延伸フィルムを複数のロール群を連続的に配置した縦延伸機へと導入する。縦延伸に当たっては、予熱ロールでフィルム温度が65℃〜110℃になるまで予備加熱することが好ましい。フィルム温度が65℃より低いと、縦方向に延伸し難くなる傾向がある(すなわち、破断が生じやすくなる)。一方110℃より高いとロールにフィルムが粘着しやすくなり、連続生産においてロール汚れの発生が早期に生じる虞がある。
最終熱処理後は、フィルム両端部を裁断除去しながら巻き取れば、ポリエステル系フィルムロールが得られる。
本発明のポリエステル系フィルムは単独で使用することもできるが、他の材料を積層して積層体としてもよい。積層体は、本発明のポリエステル系フィルムを少なくとも1層有していればよく、これにより積層体は上述した溶断シール強度等の特性を備えたものとなる。
積層体の製造方法は特に限定されず、塗布形成法、共押出法、ラミネート法、ヒートシール法等、従来公知の積層体の製造方法を使用することができる。
フィルムの評価方法は以下の通りである。なお、フィルムの面積が小さいなどの理由で長手方向と幅方向とを直ちに特定できない場合は、後述する屈折率測定により、屈折率の小さい方を長手方向、大きい方を幅方向と仮定すればよい。
[溶断シール強度の平均値、バラツキ]
折り目がフィルムの流れ方向に沿うようにフィルムを半折して溶断シール機(共栄印刷機械材料(株)製、PP500型 サイドウェルダー)にセットし、溶断刃角度90度、刃先設定温度410℃、ショット数140袋/分の条件にてフィルムを溶断シールし、サイドシール袋を作製した。袋のサイズは、溶断シール線に沿った方向(フィルムロールの幅方向)に310mm×溶断シール線に直交した方向(フィルムロールの流れ方向)に220mmである(以下、特に断らないときは、溶断シール線に沿った方向を「幅方向」、それと直交した方向を「流れ方向」と呼ぶ)。
作製した袋の中から無作為に1枚を抜き取り、溶断シールした部分(片側310mm×2=両側620mm)より、幅方向15mm×流れ方向100mmのサイズのサンプルを計40個(片側20個ずつ)サンプリングした。JIS Z1707に準拠し、サンプルを180度に開いてその両端を万能引張試験機「DSS−100」(島津製作所製)にセットし(チャック間距離:50mm)、サンプルの長手方向(流れ方向)へ速度200mm/minで引張試験を行い、溶断シール部が破断したときの剥離強度を測定した。剥離強度の最大値を溶断シール強度として15mmあたりの強度(N/15mm)で記録し、サンプル40個の平均値を溶断シール強度の平均値とした。
また、以下の式1を用いて算出した標準偏差を溶断シール強度のバラツキとした。
標準偏差
=[{(X1−X0)2+(X2−X0)2+・・・+(Xn−X0)2}/n]1/2 式1
Xn:n個目のサンプルの溶断シール強度
X0:溶断シール強度の平均値
n:サンプル数(40個)
フィルムロールから幅方向25mm×流れ方向2mmのサイズのサンプルを切り出し、熱機械分析装置(TMA、セイコーインスツルメンツ社製)を用いて最大収縮応力を測定した。チャック間距離は15mmとし、専用のチャックを用いてサンプルをプローブに取り付けた。サンプルをセットした後、炉内温度を室温〜160℃まで10℃/minで昇温したときの収縮応力を記録し、ピーク応力を幅方向の最大収縮応力とした。
フィルムを10cm×10cmの正方形に裁断し、80℃±0.5℃の温水中に無荷重状態で10秒間浸漬して収縮させた後、25℃±0.5℃の水中に10秒間浸漬し、水中から取り出した。その後、フィルムの幅方向および流れ方向の寸法を測定し、下式2にしたがって各方向の収縮率を求めた。なお、測定は2回行い、その平均値を求めた。
収縮率(%)={(収縮前の長さ−収縮後の長さ)/収縮前の長さ}×100 式2
JIS K0062に準拠して、アッベ屈折計NAR−1T(株式会社アタゴ製)を用いて、長手方向と幅方向の屈折率をそれぞれ求めた。光源はナトリウムD線とし、屈折率1.74のテストピースを使用し、中間液としてはヨウ化メチレンを使用した。
28℃50%RH環境の恒温室でフィルム片を24時間放置した。その後直ちに、各々のフィルムを20℃65%RH環境で10cm×10cmの正方形に裁断し、4つ折にした(5cm×5cmの正方形)。フィルムを折りたたむ際は、最初の2つ折りで出来た長方形の短辺が流れ方向になるようにした。その後、大きさが10cm×15cmで厚みが2mmであるガラス2枚に4つ折りのフィルムを挟み、5kgのおもりをガラスの上に置いて20秒間プレスした。4つ折りのフィルムからおもりを外し、10秒間放置した後、最後にできた折目を基点としてフィルムが開いた角度を測定した。なお、フィルムが完全に折り畳まれた状態は0度、フィルムが完全に開いた角度は180度である。
JIS K7113に準拠し、測定方向(フィルム長手方向、幅方向)が140mm、測定方向と直交する方向が20mmの短冊状のフィルムサンプルを作製した。万能引張試験機「DSS−100」(島津製作所製)を用いて、試験片の両端をチャックで片側20mmずつ把持(チャック間距離100mm)して、雰囲気温度23℃、引張速度200mm/minの条件にて引張試験を行い、引張破壊時の強度(応力)を引張破壊強さ(MPa)とした。測定は2回行い、その平均値を求めた。
JIS K7136に準拠し、ヘイズメータ(日本電色工業株式会社製、300A)を用いて測定した。なお、測定は2回行い、その平均値を求めた。
フィルムを長手方向11m×幅方向40mmの長尺なロール状にサンプリングし、ミクロン測定器株式会社製の連続接触式厚み計を用いて測定速度5m/minでフィルムの長手方向に沿って連続的に厚みを測定した(測定長さは10m)。測定時の最大厚みをTmax.、最小厚みをTmin.、平均厚みをTave.とし、下式3からフィルムの長手方向の厚みムラを算出した。
厚みムラ(%)={(Tmax.−Tmin.)/Tave.}×100 式3
フィルムロールから、フィルム長手方向の寸法40mm×幅方向の寸法1.2mの幅広な帯状の試料をサンプリングし、ミクロン測定器株式会社製の連続接触式厚み計を用いて、測定速度5m/minでフィルム試料の幅方向に沿って連続的に厚みを測定した(測定長さは1m)。測定時の最大厚みをTmax.、最小厚みをTmin.、平均厚みをTave.とし、上式3からフィルムの幅方向の厚みムラを算出した。
10cm×10cmの正方形に裁断した2枚のフィルムを重ね合わせ、3辺を160℃でヒートシールして1辺のみが開いている三方シール袋を作製した。この袋の中にリモネン(ナカライテスク株式会社製)、メントール(ナカライテスク株式会社製)をそれぞれ20g入れた後、開いている1辺もヒートシールして袋を密封した。なお、メントールはエタノールに溶解させて濃度を1g/mLに調製したものを用いた。この袋を容量1000mLのガラス容器に入れて蓋をした。1週間後に人(年齢20代4人、30代4人、40代4人、50代4人の計16人。なお男女の比率は各年代で半々となるようにした)がガラス容器の蓋を中の空気の匂いを嗅げるように開け、ガラス容器中の空気の匂いを嗅ぎ、以下のようにして判定した。
判定○ 匂いを感じた人の人数0〜1人
判定△ 匂いを感じた人の人数2〜3人
判定× 匂いを感じた人の人数4〜16人
フィルムを10cm×10cmの正方形に裁断し、フィルムの重さを測定した。次に、リモネン(ナカライテスク株式会社製)、メントール(ナカライテスク株式会社製)をそれぞれ濃度30%となるようにエタノールを加えて調製した溶液500mLを入れた容器中にフィルムを浸漬し、1週間後に取り出した。
取り出したフィルムをセルロース製の長繊維不織布(旭化成せんい株式会社「ベンコット(登録商標)」)で押さえて溶液を拭きとり、温度23℃、湿度60%RHの部屋で1日乾燥させた。乾燥後、フィルムの重さを測定し、下式4より求められたフィルム重さの差を吸着量とした。
吸着量(mg)=浸漬後のフィルム重さ−浸漬前のフィルム重さ 式4
この吸着量は以下のように判定した。
判定○ 0mg以上、5mg以下
判定△ 5mgより高く、10mg以下
判定× 10mgより高い
折り目がフィルムロールの流れ方向になるようにフィルムを半折して溶断シール機(共栄印刷機械材料(株)製、PP500型 サイドウェルダー)にセットし、溶断刃角度90度、刃先設定温度410℃、ショット数140袋/分の条件にてフィルムを溶断シールして、幅方向310mm×流れ方向220mmのサイドシール袋を作製した。
作製した袋の中から無作為に1枚を抜き取り、溶断部の波打ちを評価した。溶断後のシール部の長さを測って下式5にあてはめ、溶断によってフィルムが幅方向に収縮した割合を求めた。なお、下式5において、溶断前のフィルムの長さ(幅方向)は310mmである。
収縮率(%)={(溶断前の長さ−溶断後の長さ)/溶断前の長さ}×100 式5
この収縮率を、溶断シール部の波打ちとして、以下のように評価した。
判定○ 溶断によって収縮した割合が1%より少ない
判定△ 溶断によって収縮した割合が1%以上2%以下
判定× 溶断によって収縮した割合が2%より多い
10cm×10cmの正方形に裁断したフィルムと、同じく10cm×10cmの正方形に裁断した他の二軸延伸ポリエステル系フィルム(東洋紡株式会社製、E5100、12μm)とを、ドライラミネーション用接着剤(三井化学社製、タケラック(登録商標)、A−950)を用いて積層した。接着剤はフィルム全面に塗布した。この積層体を、温度を80℃、湿度を65%RHに設定した恒温恒湿器(ヤマト科学社製、IG400)中に入れ、24時間放置した。24時間後、積層体を取り出し、上式2より求められた収縮率を算出した。測定は2回行い、その平均値を求めた。なお、フィルムの方向によって収縮率が異なる場合は、より収縮した方向の収縮率を採用した。
この収縮率を、高温環境下に放置した後の外観として、以下のように評価した。
判定○ 元の形状から収縮した割合が2%より少ない
判定△ 元の形状から収縮した割合が2%以上5%以下
判定× 元の形状から収縮した割合が5%より多い
折り目がフィルムの流れ方向になるようにフィルムを半折して溶断シール機(共栄印刷機械材料(株)製、PP500型 サイドウェルダー)にセットし、溶断刃角度90度、刃先設定温度410℃、ショット数140袋/分の条件にて溶断シールして、幅方向310mm×流れ方向220mmのサイドシール袋を作製した。
1回目で破袋 0点
2回目で破袋 1点
3回目で破袋 2点
4回目で破袋 3点
5回目で破袋 4点
落袋スコア10点以上を合格(○)とし、9点以下を不合格(×)とした。
[合成例1]
撹拌機、温度計および部分環流式冷却器を備えたステンレススチール製オートクレーブに、ジカルボン酸成分としてジメチルテレフタレート(DMT)100モル%と、多価アルコール成分としてエチレングリコール(EG)100モル%とを、エチレングリコールがモル比でジメチルテレフタレートの2.2倍になるように仕込み、エステル交換触媒として酢酸亜鉛を0.05モル%(酸成分に対して)用いて、生成するメタノールを系外へ留去しながらエステル交換反応を行った。その後、重縮合触媒として三酸化アンチモン0.225モル%(酸成分に対して)を添加し、280℃で26.7Paの減圧条件下、重縮合反応を行い、固有粘度0.75dl/gのポリエステル(A)を得た。このポリエステル(A)は、ポリエチレンテレフタレートである。
合成例1と同様の手順でモノマーを変更したポリエステル(B)〜(E)を得た。各ポリエステルの組成を表1に示す。表1において、TPAはテレフタル酸、BDは1,4−ブタンジオール、NPGはネオペンチルグリコール、CHDMは1,4−シクロヘキサンジメタノール、DEGはジエチレングリコールである。なお、ポリエステル(E)の製造の際には、滑剤としてSiO2(富士シリシア社製サイリシア266)をポリエステルに対して7,000ppmの割合で添加した。各ポリエステルは、適宜チップ状にした。各ポリエステルの固有粘度は、それぞれ、B:0.73dl/g、C:0.73dl/g、D:0.80dl/g、E:0.75dl/gであった。
ポリエステルAとポリエステルBとポリエステルDとポリエステルEを質量比25:60:10:5で混合し、二軸スクリュー押出機に投入して270℃で溶融混合させてTダイから押し出した後、表面温度30℃に設定したチルロール上で冷却することによって未延伸フィルムを得た。
第1テンターに導いた未延伸フィルムを横延伸ゾーンで82℃、3.8倍の条件で横延伸し、中間ゾーンを通過させた後に(通過時間=約1.2秒)、中間熱処理ゾーンへ導き、97℃の温度で8秒間に亘って熱処理しながら、第1テンターのクリップ幅を縮めて6%のリラックスを実施することによって横一軸延伸フィルムを得た。
得られたフィルムの製造条件と特性を表2、3に示す。
原料の配合比率、樹脂の押出条件、横延伸、中間熱処理、縦延伸、最終熱処理条件を種々変更したポリエステル系フィルムを製膜し、評価した。なお、実施例2〜9での中間ゾーンの通過時間は約1.2秒とした。各実施例のフィルム製造条件と特性を表2、3に示す。
実施例1と同じ配合比率のポリエステル原料を混合し、二軸スクリュー押出機に投入して270℃で溶融混合させてTダイから押し出した後、表面温度を30℃に設定したチルロール上で冷却することによって未延伸フィルムを得た。
得られた未延伸フィルムの幅方向両縁部を裁断除去することによって、厚みが約20μmのポリエステル系フィルムを得た。
得られたフィルムの製造条件と特性を表2、3に示す。
ポリエステルCを100%とした原料を二軸スクリュー押出機に投入して270℃で溶融させてTダイから押し出した後、表面温度を30℃に設定したチルロール上で冷却することによって未延伸フィルムを得た。
そして、テンターに導いた未延伸フィルムを横延伸ゾーンで82℃、3.8倍の条件で横延伸し、中間ゾーンを通過させた後に(通過時間=約1.2秒)、中間熱処理ゾーンへ導き、83℃の温度で8秒間に亘って熱処理して横一軸延伸フィルムを得た。なお、中間熱処理では幅方向へのリラックスは実施しなかった。
得られたフィルムの製造条件と特性を表2、3に示す。
ポリエステルAとポリエステルEを質量比95:5で混合し、二軸スクリュー押出機に投入して270℃で溶融混合させてTダイから押し出した後、表面温度を30℃に設定したチルロール上で冷却することによって未延伸フィルムを得た。
そして、第1テンターに導いた未延伸フィルムを横延伸ゾーンで90℃、3.8倍の条件で横延伸し、中間ゾーンを通過させた後に(通過時間=約1.2秒)、中間熱処理ゾーンへ導き、97℃の温度で8秒間に亘って熱処理して横一軸延伸フィルムを得た。なお、中間熱処理では幅方向へのリラックスは実施しなかった。
得られたフィルムの製造条件と特性を表2、3に示す。
市販の厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレン系フィルムを用いて上記した方法にしたがって評価した。評価結果を表3に示す。
これに対して、比較例1のフィルムは引張破壊強度が低く、落袋スコアは6点であった。この結果から比較例1のフィルムから形成された袋は落袋時に破袋が起こり易く、包装袋としては好ましくないものであることが分かる。
比較例2のフィルムは幅方向の温湯収縮率が高く、溶断シール部分の波打ちが大きかった。このことにより、溶断シール強度のバラツキが大きくなり、包装袋としての適性に欠けていた。また、溶断シール部の波打ちにより、袋がしっかりと封緘されなかったことに起因して、保香性が実施例1〜9よりも劣る結果となった。さらに、高温環境下に放置した後の形状が元の形状から大きく変化しており、包装袋としては好ましくないものであった。
比較例3のフィルムは溶断シールによる製袋加工が不可能であったため、溶断シール強度を測定することができなかった。比較例3のフィルムは、袋としての使用は不可能であった。
比較例4のフィルムは折りたたみ保持角度が180度と高く、折り畳んだ後もフィルムが開いてしまった。そのため、袋としたときに底部の折り目がきれいにつかず、実施例1〜9のフィルムを用いた袋に比べて外観に劣っていた。また、比較例4のフィルムを用いた袋は、保香性に劣っていた。
Claims (4)
- エチレンテレフタレートを主たる構成成分とするポリエステル系樹脂で構成され、下記要件(1)〜(7)を満たすことを特徴とするシーラント用ポリエステル系フィルム。
(1)全モノマー成分中、非晶質成分となり得る1種以上のモノマー成分の合計が12モル%以上30モル%以下
(2)フィルムの幅方向を溶断シールしたときの、シール強度の平均値が10N/15mm以上18N/15mm以下であり、かつ、シール強度の標準偏差が0.3以上2.5以下
(3)室温から160℃まで昇温したときのフィルム幅方向における最大収縮応力が2MPa以下
(4)80℃温湯中に10秒間浸漬したときの熱収縮率が長手方向、幅方向いずれも−10%以上10%以下
(5)長手方向、幅方向いずれかの引張破壊強度が80MPa以上300MPa以下
(6)折りたたみ保持角度が20度以上70度以下
(7)ヘイズが0%以上10%以下 - 長手方向と幅方向の厚みムラがいずれも18%以下である請求項1に記載のポリエステル系フィルム。
- 請求項1又は2に記載のポリエステル系フィルムを少なくとも1層有することを特徴とする積層体。
- 請求項1又は2に記載のポリエステル系フィルム又は請求項3に記載の積層体を少なくとも一部に有することを特徴とする包装袋。
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