JP6728581B2 - 光吸収異方性膜、3次元光吸収異方性膜及びその製造方法 - Google Patents
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Description
具体的には、下記の液晶化合物1及び2と、二色性色素として三井東圧製の黒色二色性色素S−344とを含む偏光板を作成し、kx=0.111、ky=0.001、kz=0.059の値をもつ偏光層を含む偏光板を得ている。
[1] 二色性色素と液晶性化合物とを含有する光吸収異方性膜であって、膜面内の任意の一方向をx軸、膜面内でx軸に直交する方向をy軸、x軸及びy軸に直交する膜厚方向をz軸としたときに、該膜の光吸光度が下記式(1)、(2)及び(3)を満たす光吸収異方性膜。
Az>(Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax>5 (2)
Ay(z=60)/Ay>5 (3)
(Ax、Ay、Az、Ax(z=60)及びAy(z=60)は、いずれも前記光吸収異方性膜中の前記二色性色素の吸収極大波長における吸光度であって、
Axは、x軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ayは、y軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Azは、z軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ax(z=60)は、y軸を回転軸として前記膜を60°回転させたときのx軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ay(z=60)は、x軸を回転軸として前記膜を60°回転させたときのy軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。)
[2] 液晶性化合物が、スメクチック液晶相を形成する[1]に記載の光吸収異方性膜。
[3] 液晶性化合物が、高次スメクチック液晶相を形成する[1]または[2]に記載の光吸収異方性膜。
[4] X線回折測定においてブラッグピークを示す[1]〜[3]のいずれかに記載の光吸収異方性膜。
[5] 光吸収異方性膜中の前記二色性色素の吸収極大波長が、波長500nm〜600nmの範囲にある[1]〜[4]のいずれかに記載の光吸収異方性膜。
[6] 式(4)および(5)を満たす[1]〜[5]のいずれかに記載の光吸収異方性膜。
Ax(z=60)/Ax>10 (4)
Ay(z=60)/Ay>10 (5)
[7] 極大吸収波長の異なる、少なくとも3種の二色性色素を含有する[1]〜[6]のいずれかに記載の光吸収異方性膜。
[8] 光吸収異方性膜の膜厚が、5μm以下である[1]〜[7]のいずれかに記載の光吸収異方性膜。
[9] [1]〜[8]のいずれかに記載の光吸収異方性膜と、基材とを有する光学フィルム。
[10] 基材と光吸収異方性膜との間に配向膜を含まない[9]に記載の光学フィルム。
[11] 下記(1)〜(4)の工程を、この順におこなう[9]または[10]に記載の光学フィルムの製造方法。
(1)基材に液晶性化合物と二色性色素と溶剤とを含有する組成物を塗布して塗布膜を形成する工程。
(2)塗布膜から溶剤を除去して、乾燥膜を形成する工程。
(3)乾燥膜を冷却して液晶相を発現させる工程。
(4)活性エネルギー線を照射して液晶性化合物を硬化させる工程。
[12] 基材として長尺フィルムを使用し、光学フィルムを連続的に製造する[11]に記載の製造方法。
[13] [1]〜[8]のいずれかに記載の光吸収異方性膜と、水平偏光膜とを積層させた3次元光吸収異方性膜であって、該水平偏光膜の吸収軸をx’軸とし、該水平偏光膜の透過軸をy’軸とし、x’軸及びy’軸に直交する軸をz’軸としたときに、下記式(4)を満たす3次元光吸収異方性膜。
Ax’>Az’>Ay’ (6)
(Ax’、Ay’、Az’は、いずれも前記光吸収異方性膜中の前記二色性色素の吸収極大波長における前記3次元光吸収異方性膜の吸光度であって、
Ax’は、x’方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ay’は、y’方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Az’は、z’方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。)
[14] 水平偏光膜が、ポリビニルアルコール及び二色性色素を含む[13]に記載の3次元光吸収異方性膜。
[15] 水平偏光膜が、二色性色素及び液晶性化合物を含有する、または液晶性を有する二色性色素を含有する[13]に記載の3次元光吸収異方性膜。
[16] 光吸収異方性膜が、粘着剤または接着剤を介して、水平偏光膜上に積層されている[13]〜[15]のいずれかに記載の3次元光吸収異方性膜。
光吸収異方性膜とは、二色性色素を含む膜である。本発明の光吸収異方性膜は二色性色素と液晶性化合物とを含む。
Az>(Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax>5 (2)
Ay(z=60)/Ay>5 (3)
ここで、Ax、Ay、Az、Ax(z=60)及びAy(z=60)は、いずれも光吸収異方性膜中の二色性色素の光吸収異方性膜中での吸収極大波長における吸光度である。
Axは、x軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。Axは、z軸方向から膜面に向かって、x軸方向に振動する直線偏光を入射して測定することができる。Ayは、y軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。Ayは、z軸方向から膜面に向かって、y軸方向に振動する直線偏光を入射して測定することができる。Azは、z軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。Azは、例えば、x−y平面方向から膜側面に向かって、すなわち膜をx−y平面としたとき、その側面(厚み方向)に向かって垂直に、z軸方向に振動する直線偏光を入射して測定することができる。Ax(z=60)は、y軸を回転軸として前記膜を60°回転させたときのx軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。Ax(z=60)は、y軸を回転軸として前記膜を60°回転させた状態で、Axを測定した直線偏光と同一の直線偏光を入射して測定することができる。ここで、膜の回転は、Axを測定した状態の膜を、y軸を回転軸として直線偏光の入射方向に60°回転させて行う。Ay(z=60)は、x軸を回転軸として前記膜を60°回転させたときのy軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。Ay(z=60)は、x軸を回転軸として前記膜を60°回転させた状態で、Ayを測定した直線偏光と同一の直線偏光を入射して測定することができる。ここで、膜の回転は、Ayを測定した状態の膜を、x軸を回転軸として直線偏光の入射方向に60°回転させて行う。
具体的には、以下の方法等で見積もることができる。
y軸を回転軸として前記膜を30°及び60°回転させた状態で、Axを測定した直線偏光と同一の直線偏光を入射することによりAx(z=30)及びAx(z=60)を測定し、同様に、x軸を回転軸として前記膜を30°及び60°回転させた状態で、Ayを測定した直線偏光と同一の直線偏光を入射することによりAy(z=30)及びAy(z=60)を測定する。
このとき、Ax(z=30)<Ax(z=60)かつAy(z=30)=Ay(z=60)であれば、Ax(z=30)<Ax(z=60)<Ax(z=90)=Azであり、かつAy(z=30)<Ay(z=60)かつAx(z=30)=Ax(z=60)であれば、Ay(z=30)<Ay(z=60)<Ay(z=90)=Azであるから、必然的に式(1)を満たすと言うことができる。
Ax(z=60)/Ax及びAy(z=60)/Ayは、その数値が大きいほど優れた光吸収異方性を示すことを意味する。これらの数値は、例えば50以下であってもよく、また30以下であってもよい。
また、本発明の光吸収異方性膜は、好ましくは、式(4)および(5)を満たす。
Ax(z=60)/Ax>10 (4)
Ay(z=60)/Ay>10 (5)
二色性色素とは、分子の長軸方向における吸光度と、短軸方向における吸光度とが異なる性質を有する色素をいう。
このような二色性色素としては、例えば、アクリジン色素、オキサジン色素、シアニン色素、ナフタレン色素、アゾ色素及びアントラキノン色素などが挙げられるが、中でもアゾ色素が好ましい。アゾ色素としては、モノアゾ色素、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素、テトラキスアゾ色素及びスチルベンアゾ色素などが挙げられ、好ましくはビスアゾ色素及びトリスアゾ色素である。二色性色素は単独でも、組み合わせても良いが、可視光全域にわたって偏光特性が求められる場合には3種類以上の二色性色素を組み合わせるのが好ましく、3種類以上のアゾ色素を組み合わせるのがより好ましい。
複数種の二色性色素を組み合わせる場合には、本光吸収異方性膜中において波長500nm〜600nmの範囲に極大吸収波長を有するものを少なくとも1種含むのが好ましい。2種類の二色性色素を組み合わせるときは、さらに350nm〜499nm、または601nm〜750nmの範囲に極大吸収波長を有するものを含むのが好ましく、3種類の二色性色素を組み合わせるときは、350nm〜499nm、500nm〜600nm、601nm〜750nmの範囲に極大吸収波長を有する二色性色素をそれぞれ含むのが好ましい。このように組み合わせることによって、覗き見をより十分に防止することができる。
A1(−N=N−A2)p−N=N−A3 (2)
[式(2)中、
A1及びA3は、互いに独立に、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基または置換基を有していてもよい1価の複素環基を表す。A2は、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、置換基を有していてもよいナフタレン−1,4−ジイル基または置換基を有していてもよい2価の複素環基を表す。pは1〜4の整数を表す。pが2以上の整数である場合、複数のA2は互いに同一でも異なっていてもよい。]
)が挙げられる。なお、炭素数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基及びヘキシル基などが挙げられる。炭素数2〜8のアルカンジイル基としては、エチレン基、プロパン−1,3−ジイル基、ブタン−1,3−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,6−ジイル基、ヘプタン−1,7−ジイル基、オクタン−1,8−ジイル基などが挙げられる。
[式(2−1)〜(2−6)中、
B1〜B20は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、置換または無置換のアミノ基(置換アミノ基及び無置換アミノ基の定義は前記のとおり)、塩素原子またはトリフルオロメチル基を表す。
n1〜n4は、それぞれ独立に0〜3の整数を表す。
n1が2以上である場合、複数のB2はそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよく、
n2が2以上である場合、複数のB6はそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよく、
n3が2以上である場合、複数のB9はそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよく、
n4が2以上である場合、複数のB14はそれぞれ同一であってもよいし、異なっていてもよい。]
[式(2−7)中、
R1〜R8は、互いに独立に、水素原子、−Rx、−NH2、−NHRx、−NRx 2、−SRxまたはハロゲン原子を表す。
Rxは、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基を表す。]
[式(2−8)中、
R9〜R15は、互いに独立に、水素原子、−Rx、−NH2、−NHRx、−NRx 2、−SRxまたはハロゲン原子を表す。
Rxは、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基を表す。]
[式(2−9)中、
R16〜R23は、互いに独立に、水素原子、−Rx、−NH2、−NHRx、−NRx 2、−SRxまたはハロゲン原子を表す。
Rxは、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数6〜12のアリール基を表す。]
[式(2−10)中、
D1及びD2は、互いに独立に、式(2−10a)〜式(2−10d)のいずれかで表される基を表す。
n5は1〜3の整数を表す。]
本光吸収異方性膜は、二色性色素を含む組成物(以下、本光吸収異方性組成物ということがある。)を基材上に塗布する等の方法により形成することができる。
基材は、ガラス基材でも樹脂基材でもよいが、好ましくは、樹脂基材である。
樹脂基材を転写して剥離しない場合には、透明樹脂基材が好ましい。透明樹脂基材とは、光、特に可視光を透過し得る透光性を有する基材を意味し、透光性とは、波長380nm〜780nmにわたる光線に対しての視感度補正透過率が80%以上となる特性をいう。
鎖状オレフィンとしては、エチレン及びプロピレン等が挙げられ、ビニル化芳香族化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン及びアルキル置換スチレン等が挙げられる。
環状オレフィン系樹脂が、環状オレフィンと、鎖状オレフィンと、ビニル化芳香族化合物との三元共重合体である場合、鎖状オレフィンに由来する構造単位の含有量は、共重合体の全構造単位に対して、通常5〜80モル%であり、ビニル化芳香族化合物に由来する構造単位の含有割合は、共重合体の全構造単位に対して、通常5〜80モル%である。このような三元共重合体は、高価な環状オレフィンの使用量を比較的少なくすることができるという利点がある。
本発明の光吸収異方性膜は、二色性色素と液晶性化合物を含有する液晶硬化膜である。 本光吸収異方性膜が含有する液晶性化合物としては、重合性液晶化合物が好ましい。
重合性液晶化合物とは、重合性基を有し、かつ、液晶性を有する化合物である。
重合性基とは、重合反応に関与する基を意味し、光重合性基であることが好ましい。ここで、光重合性基とは、後述する光重合開始剤から発生した活性ラジカルや酸などによって重合反応に関与し得る基のことをいう。重合性基としては、ビニル基、ビニルオキシ基、1−クロロビニル基、イソプロペニル基、4−ビニルフェニル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、オキシラニル基、オキセタニル基等が挙げられる。中でも、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基及びオキセタニル基が好ましく、アクリロイルオキシ基がより好ましい。
液晶性化合物は、サーモトロピック性液晶でもリオトロピック性液晶でもよく、また、サーモトロピック性液晶における相秩序構造としてはネマチック液晶でもスメクチック液晶でもよい。好ましくはスメクチック液晶相を形成する化合物であり、より好ましくはスメクチックB相などの高次スメクチック液晶相を形成する化合物である。液晶性化合物が形成する液晶相が高次スメクチック相であると、配向秩序度のより高い光吸収異方性膜を製造することができ、配向秩序度をより高くすることで上記Ax(z=60)/Ax、およびAy(z=60)/Ayの値が高くなる傾向がある。
[式(1)中、
X1、X2及びX3は、互いに独立に、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基または置換基を有していてもよいシクロヘキサン−1,4−ジイル基を表す。ただし、X1、X2及びX3のうち少なくとも1つは、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である。シクロへキサン−1,4−ジイル基を構成する−CH2−は、−O−、−S−またはNR−に置き換わっていてもよい。Rは、炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基を表す。
Y1及びY2は、互いに独立に、−CH2CH2−、−CH2O−、−COO−、−OCOO−、単結合、−N=N−、−CRa=CRb−、−C≡C−またはCRa=N−を表す。Ra及びRbは、互いに独立に、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表す。
U1は、水素原子または重合性基を表す。
U2は、重合性基を表す。
W1及びW2は、互いに独立に、単結合、−O−、−S−、−COO−またはOCOO−を表す。
V1及びV2は、互いに独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基を構成する−CH2−は、−O−、−S−またはNH−に置き換わっていてもよい。]
置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基は、無置換であることが好ましい。置換基を有していてもよいシクロへキサン−1,4−ジイル基は、置換基を有していてもよいトランス−シクロへキサン−1,4−ジイル基であることが好ましく、置換基を有していてもよいトランス−シクロへキサン−1,4−ジイル基は無置換であることが好ましい。
置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルカンジイル基が任意に有する置換基としては、シアノ基及び塩素原子、フッ素原子などのハロゲン原子などが挙げられるが、該アルカンジイル基は、無置換であることが好ましく、無置換且つ直鎖状のアルカンジイル基であることがより好ましい。
また、2種以上の重合性液晶化合物を組み合わせる場合には、少なくとも1種が化合物(1)であると好ましく、2種以上が化合物(1)であるとより好ましい。組み合わせることにより、液晶−結晶相転移温度以下の温度でも一時的に液晶性を保持することができる場合がある。2種類の重合性液晶化合物を組み合わせる場合の混合比としては、通常、1:99〜50:50であり、好ましくは5:95〜50:50であり、より好ましくは10:90〜50:50である。2種類の重合性液晶化合物を組み合わせる場合で、かつ1種のみが化合物(1)である場合は、化合物(1)が、先の混合比における高い割合となうように配合されるのが好ましい。
本光吸収異方性組成物は、重合開始剤を含有していてもよい。
重合開始剤は、重合性液晶化合物などの重合反応を開始し得る化合物である。重合開始剤としては、光の作用により活性ラジカルを発生する光重合開始剤が好ましい。
本光吸収異方性膜は、レベリング剤を含有していてもよい。
レベリング剤とは、光吸収異方性組成物の流動性を調整し、光吸収異方性膜をより平坦にする機能を有するものであり、例えば、界面活性剤を挙げることができる。好ましいレベリング剤としては、ポリアクリレート化合物を主成分とするレベリング剤及びフッ素原子含有化合物を主成分とするレベリング剤が挙げられる。
レベリング剤の含有量が前記の範囲内であると、得られる液晶硬化膜がより平滑となる傾向があるため好ましい。液晶化合物に対するレベリング剤の含有量が前記の範囲を超えると、得られる液晶硬化膜にムラが生じやすくなったり、水平方向へ配向する傾向があるため好ましくない。光吸収異方性膜は、レベリング剤を2種類以上含有していてもよい。
本光吸収異方性膜を形成させる際に使用する本光吸収異方性組成物は、溶剤を含有していてもよい。
溶剤としては、液晶性化合物を含有する場合には、液晶化合物を完全に溶解し得るものが好ましく、また、該液晶化合物が、重合性液晶化合物である場合には、さらに重合反応に不活性な溶剤であることが好ましい。
光吸収異方性組成物の総量に対して、該固形分が50質量%以下であると、光吸収異方性組成物の粘度が低くなることから、液晶硬化膜の厚みが略均一になることで、当該液晶硬化膜にムラが生じにくくなる傾向がある。また、かかる固形分は、製造しようとする液晶硬化膜の厚みを考慮して定めることができる。
光吸収異方性膜及び基材を有する光学フィルムは、基材と光吸収異方性膜との間に配向膜を含んでいてもよい。
本発明における配向膜とは、二色性色素や液晶化合物を基材に対して垂直の方向に配向させる配向規制力を有するものである。
配向膜としては、光吸収異方性組成物の塗布などにより溶解しない溶剤耐性を有し、また、溶剤の除去や液晶化合物の配向のための加熱処理における耐熱性を有するものが好ましい。かかる配向膜としては、配向性ポリマーを含む配向膜、光配向膜等が挙げられる。
配向性ポリマーとしては、分子内にアミド結合を有するポリアミドやゼラチン類、分子内にイミド結合を有するポリイミドおよびその加水分解物であるポリアミック酸、ポリビニルアルコール、アルキル変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリオキサゾール、ポリエチレンイミン、ポリスチレン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸およびポリアクリル酸エステル類が挙げられる。中でも、ポリビニルアルコールが好ましい。2種以上の配向性ポリマーを組み合わせて用いてもよい。
ラビングする方向を選択することにより、配向規制力の方向を任意に制御することができる。
光配向膜は、通常、光反応性基を有するポリマーまたはモノマーと溶剤とを含む組成物(以下、「光配向膜形成用組成物」ということがある。)を基材に塗布し、光(好ましくは、偏光UV)を照射することで基材の表面に形成される。光配向膜は、照射する光の偏光方向を選択することにより、配向規制力の方向を任意に制御できる点でより好ましい。
本光吸収異方性膜は、二色性色素の吸収軸を膜面に直交した方向に配向させることによって得られる。本光吸収異方性膜のようなホスト−ゲスト型の光吸収異方性膜における二色性色素の吸収軸の方向は、通常、液晶性化合物が配向する方向によって制御される。液晶性化合物の分子長軸の配向方向を膜面に直交した方向にすることによって、通常、二色性色素の吸収軸を膜面に直交した方向に配向させることができる。液晶性化合物の配向方向は、液晶性化合物と二色性色素と溶剤とを含む組成物が塗布される基材、または配向膜の性質、並びに、液晶性化合物の性質によって制御される。すなわち、本光吸収異方性膜は、膜面に直交した方向(垂直の方向)に配向させる配向規制力を有する基材もしくは配向膜を用いることで、または垂直の方向に配向し易い液晶性化合物を用いることで得ることができる。スメクチック液晶相を有する液晶性化合物は、垂直に配向し易い傾向がある。二色性色素の吸収軸を膜面に直交した方向に配向させることによって得られる光吸収異方性膜は、上記式(1)は満たすものの、上記式(2)および(3)を満たさないことがある。液晶性化合物に高次スメクチック液晶相を形成する化合物を用いることで、上記式(2)および(3)をも満たす光吸収異方性膜が得られる傾向がある。
具体的には、本光学フィルムは、下記(1)〜(4)の工程を、記載の順におこなうことにより製造することができる。光吸収異方性膜は、光学フィルムを接着剤などを介して他の被着体に転写した後、基材を取り除くことで得ることができる。
(1)基材に液晶性化合物と二色性色素と溶剤とを含有する組成物を塗布して塗布膜を形成する工程。
(2)塗布膜から溶剤を除去して、乾燥膜を形成する工程。
(3)乾燥膜を冷却することにより、液晶相を発現させる工程。
(4)活性エネルギー線を照射し、液晶性化合物を硬化させる工程。
<(1)の工程>
液晶性化合物と二色性色素と溶剤とを含む組成物(光吸収異方性組成物)を基材に塗布する方法としては、配向性ポリマー組成物を基材に塗布する方法として例示したものと同じ方法が挙げられる。
光吸収異方性組成物が溶剤を含む場合には、通常、塗布された光吸収異方性組成物から溶剤を除去する。溶剤の除去方法としては、自然乾燥法、通風乾燥法、加熱乾燥及び減圧乾燥法等が挙げられる。乾燥膜は、光吸収異方性膜中の残存溶剤が、光吸収異方性膜の全重量に対して1重量%以下となるように乾燥されるのが好ましい。残存溶剤の量は、基材から光吸収異方性膜を剥離して秤量し、得られた光吸収異方性膜をテトラヒドロフラン等の光吸収異方性膜を溶解する溶剤に浸漬し、10分間超音波を照射して溶解成分を抽出した後、この溶液をガスクロマトグラフィーにて分析することで定量することができる。
塗布された液晶化合物は、通常、液晶状態あるいは溶液状態に転移する温度以上に加熱し、次いで液晶配向する温度まで冷却することによって配向し液晶相を形成する。
配向した液晶化合物に、活性エネルギー線を照射することにより、液晶化合物を重合する。
活性エネルギー線は、基材の法線方向に対して平行な紫外線であるとより好ましい。
本光学フィルムは、好ましくは、Roll to Roll形式により連続的に製造される。図2を参照して、Roll to Roll形式により連続的に製造する方法の要部の一例を説明する。なお、以下の説明においては、基材と光吸収異方性膜との間に配向膜を含む場合の製造方法を示すが、本光吸収異方性膜が、配向膜を含まなくてもよいということはいうまでもない。また、以下の説明においては、液晶化合物として重合性液晶化合物を使用した場合の製造方法を示すが、これに限られるものではない。
なお、基材と光吸収異方性膜との間に配向膜を含まない場合、該光学フィルムは、塗布装置211A及び偏光UV照射装置213Aを含まないような同様の製造方法により製造することができる。
本光吸収異方性膜と水平偏光膜とを積層させることにより、3次元光吸収異方性膜を形成させることができる。光学フィルムと水平偏光膜とを積層する場合、光学フィルムは、その光吸収異方性膜側で水平偏光膜と積層されていればよく、基材は剥がしてもよい。
3次元光吸収異方性膜は、水平偏光膜の吸収軸をx’軸とし、水平偏光膜の透過軸をy’軸とし、x’軸及びy’軸に直交する軸をz’軸としたときに、下式(6)を満たす。
式(6)中、Ax’、Ay’及びAz’は、いずれも光吸収異方性膜中の二色性色素の吸収極大波長における吸光度を表す。Ax’は、x’方向に振動する直線偏光の吸光度を、Ay’は、y’方向に振動する直線偏光の吸光度を、Az’は、z’方向に振動する直線偏光の吸光度をそれぞれ表す。Ax’及びAy’は、Ax及びAyと同様にして測定することができる。Az’は、下式(7)により、算出される。式中、Ay’(z=60)は、x’軸を回転軸として前記膜を60°回転させたときのy’軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。
Ax’>Az’>Ay’ (6)
Ay’ (z=60)=Ay’ cos60°+Az’ sin60° (7)
水平偏光膜は、膜面に平行な方向に吸収軸を有する偏光機能を有する。水平偏光膜としては、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルム、または、吸収異方性を有する色素を塗布したフィルム等が挙げられる。吸収異方性を有する色素としては、二色性色素が挙げられる。
二色性色素として、ヨウ素や二色性の有機染料が挙げられるが、ヨウ素を使用することが好ましい。二色性の有機染料としては、C.I. DIRECT RED 39等のジスアゾ化合物からなる二色性直接染料及び、トリスアゾ、テトラキスアゾ等の化合物からなる二色性直接染料等が挙げられる。ポリビニルアルコール系樹脂フィルムは、染色処理の前に、水への浸漬処理を施しておくことが好ましい。
〔光吸収異方性組成物の製造〕
下記の成分を混合し、80℃で1時間攪拌することで、光吸収異方性組成物を得た。二色性色素には、特開2013−101328号公報の実施例に記載のアゾ系色素を用いた。式(1−6)及び(1−7)で示される重合性液晶化合物は、lub et al., Recl.Trav.Chim.Pays-Bas, 115, 321-328(1996)記載の方法に従って合成した。
重合性液晶化合物:
75部
25部
二色性色素1:
2.8部
重合開始剤;
2−ジメチルアミノ−2−ベンジル−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン(イルガキュア369;チバスペシャルティケミカルズ社製) 6部
レベリング剤;
ポリアクリレート化合物(BYK−361N;BYK−Chemie社製)
0.3部
溶剤;o-キシレン 250部
配向膜を形成したガラス基板上で化合物を加熱しながら、偏光顕微鏡(BX−51、オリンパス社製)によるテクスチャー観察によって相転移温度を確認した。式(1−6)で表される重合性液晶化合物は、昇温時において、95℃で結晶相からスメクチックA相を呈し、111℃でネマチック相に相転移し、113℃で等方性液体相へ相転移した。降温時において、112℃でネマチック相に相転移し、110℃でスメクチックA相に相転移し、94℃でスメクチックB相へ相転移したことを確認した。式(1−7)で表される重合性液晶化合物は、昇温時において、81℃で結晶相からスメクチックA相を呈し、121℃でネマチック相に転移し、137℃で等方性液体相へ相転移した。降温時において、133℃でネマチック相に相転移し118℃でスメクチックA相に相転移し、78℃でスメクチックB相へ相転移したことを確認した。
同様にしてBASF社製サーモトロピック性ネマチック液晶LC242のテクスチャー観察を行なった。当該LC242はネマチック相を示し、スメクチック相は示さなかった。
50mm×50mmのガラス上に、スピンコーターを用いて光吸収異方性組成物を塗布した後、110℃に設定した乾燥オーブンで1分間乾燥することで、重合性液晶化合物及び二色性色素が配向した乾燥塗膜を得た。この乾燥塗膜を室温まで自然冷却した後に高圧水銀ランプ(ユニキュアVB―15201BY−A、ウシオ電機株式会社製)を用いて、紫外線を照射(窒素雰囲気下、波長:365nm、波長365nmにおける積算光量:1000mJ/cm2)することにより、重合性液晶化合物を重合して光吸収異方性膜1を得た。
〔3次元吸光度測定〕
光吸収異方性膜1について、以下のようにして吸光度を測定した。
分光光度計(島津製作所株式会社製 UV−3150)にプリズム偏光子付フォルダーをセットした装置を用いて、ダブルビーム法により2nmステップ380〜680nmの波長範囲で、極大吸収を示す波長での3次元吸光度を測定した。ここでの3次元吸光度とは、膜面内の任意の方向をx軸、膜面内でx軸に直交する方向をy軸、膜の膜厚方向をz軸としたとき、直線偏光に対する各々の方向の吸光度(Ax、Ay、Az)である。具体的には、測定光である直線偏光に対して、サンプルを回転させる事で測定を行った。また、z方向の吸光度は、定義上サンプル側面からの光入射となるために測定が難しい。よって、測定光である直線偏光の振動面に対して、サンプルのx−y平面を30°及び60°傾けて測定することによりAz方向の吸光度を見積もった。
具体的には、y軸を含むようにサンプルを30°及び60°回転させた状態で、Axを測定したときと同一の直線偏光を入射することによりAx(z=30)及びAx(z=60)を測定し、同様に、x軸を含むようにサンプルを30°及び60°回転させた状態で、Ayを測定したときと同一の直線偏光を入射することによりAy(z=30)及びAy(z=60)を測定した。
なお、x−y平面に吸収異方性がない場合、すなわちAx及びAyが等しい場合においては、Ax(z=30)=Ay(z=30)かつAx(z=60)=Ay(z=60)であるから、Ax(z=30)及びAy(z=30)をA(z=30)とし、Ax(z=60)及びAy(z=60)をA(z=60)とした。
すなわち、A(z=30)<A(z=60)の関係にある場合、A(z=30)<A(z=60)<A(z=90)=Azの関係を満たす。さらに、A(z=30)>(Ax+Ay)/2またはA(z=60)>(Ax+Ay)/2であれば、必然的に下記式(1)を満たす。
Az>(Ax+Ay)/2 (1)
本件実施例1のサンプルを測定した結果、極大吸収波長である波長526nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.029、Ay=0.029、A(z=30)=0.146、A(z=60)=0.502であった。
すなわち、光吸収異方性膜1は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 17.3 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 17.3 > 5 (3)
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜1における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ1.7μmであった。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜2の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長606nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.023、Ay=0.023、A(z=30)=0.134、A(z=60)=0.417であった。
すなわち、光吸収異方性膜2は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 18.1 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 18.1 > 5 (3)
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜2における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ1.6μmであった。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜3の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長620nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.050、Ay=0.050、A(z=30)=0.226、A(z=60)=0.647であった。
すなわち、光吸収異方性膜3は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 12.9 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 12.9 > 5 (3)
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜3における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ1.8μmであった。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜4の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長402nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.086、Ay=0.086、A(z=30)=0.193、A(z=60)=0.525であった。
すなわち、光吸収異方性膜4は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 6.1 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 6.1 > 5 (3)
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜4における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ1.7μmであった。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜5の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長546nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.020、Ay=0.020、A(z=30)=0.105、A(z=60)=0.333であった。
すなわち、光吸収異方性膜5は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 16.7 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 16.7 > 5 (3)
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜5における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ1.7μmであった。
[配向膜形成用組成物の製造]
配向性ポリマーに、プロピレングリコールモノメチルエーテルを加えて配向膜形成用組成物を得た。配向性ポリマーの固形分濃度である括弧内の数値は、固形分量を納品仕様書に記載の濃度から換算した。
配向性ポリマー:サンエバー(登録商標)SE−610(日産化学工業株式会社製)
0.3部(1.0%)
プロピレングリコールモノメチルエーテル:27.7部
ポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱樹脂株式会社製、ダイアホイルT140E25)を80×80mmに切り出し、その表面にコロナ処理(AGF−B10、春日電機株式会社製)を施した。コロナ処理が施されたフィルム表面に、バーコーターを用いて配向膜形成用組成物を塗布した後、120℃に設定した乾燥オーブンで1分間乾燥し、配向膜を得た。得られた配向膜上に、バーコーターを用いて、実施例1で用いたものと同様の液晶硬化膜形成用組成物を塗布した後、110℃に設定した乾燥オーブンで1分間乾燥し、高圧水銀ランプ(ユニキュアVB―15201BY−A、ウシオ電機株式会社製)を用いて、紫外線を照射(窒素雰囲気下、波長:365nm、波長365nmにおける積算光量:1000mJ/cm2)することにより、重合性液晶化合物を重合して光吸収異方性膜6を得た。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜5の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長526nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.040、Ay=0.040、A(z=30)=0.184、A(z=60)=0.602であった。
すなわち、光吸収異方性膜6は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 15.1 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 15.1 > 5 (3)
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜6における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ2.2μmであった。
二色性色素1の代わりに二色性色素2を用いた以外は実施例6と同様にして光吸収異方性膜7を作製した。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜7の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長608nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.032、Ay=0.032、A(z=30)=0.184、A(z=60)=0.588であった。
すなわち、光吸収異方性膜7は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 18.4 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 18.4 > 5 (3)
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜7における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ2.2μmであった。
二色性色素1の代わりに二色性色素3を用いた以外は実施例6と同様にして光吸収異方性膜8を作製した。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜8の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長622nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.078、Ay=0.078、A(z=30)=0.291、A(z=60)=0.860であった。
すなわち、光吸収異方性膜8は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 11.0 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 11.0 > 5 (3)
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜8における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ2.3μmであった。
重合性液晶化合物(1−6)及び(1−7)の代わりにBASF社製サーモトロピック性ネマチック液晶LC242を用いた以外は実施例2と同様にして光吸収異方性膜9を作製した。尚、このサンプルは透明性が得られず重合性液晶ならびに二色性色素の分子配向は得られなかった。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜9の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長560nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.327、Ay=0.327、A(z=30)=0.317、A(z=60)=0.312であった。
すなわち、光吸収異方性膜9は以下のように式(1)(2)(3)を満たさない。
Az< A(z=60)< A(z=30)< (Ax+Ay)/2
Ax(z=60)/Ax = 1.0
Ay(z=60)/Ay = 1.0
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜9における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ1.7μmであった。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜10の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長488nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.072、Ay=0.072、A(z=30)=0.133、A(z=60)=0.275であった。
すなわち、光吸収異方性膜10は以下のように式(1)を満たすものの、(2)(3)を満たさない。
Az>A(z=60)> A(z=30)>(Ax+Ay)/2
Ax(z=60)/Ax = 3.8
Ay(z=60)/Ay = 3.8
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜10における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ2.1μmであった。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜11の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長560nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.071、Ay=0.071、A(z=30)=0.125、A(z=60)=0.275であった。
すなわち、光吸収異方性膜10は以下のように式(1)を満たすものの、(2)(3)を満たさない。
Az>A(z=60)> A(z=30)>(Ax+Ay)/2
Ax(z=60)/Ax = 3.9
Ay(z=60)/Ay = 3.9
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜11における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ2.1μmであった。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜12の3次元吸光度を測定した結果、極大吸収波長である波長594nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.133、Ay=0.133、A(z=30)=0.220、A(z=60)=0.460であった。
すなわち、光吸収異方性膜12は以下のように式(1)を満たすものの、(2)(3)を満たさない。
Az>A(z=60)> A(z=30)>(Ax+Ay)/2
Ax(z=60)/Ax = 3.5
Ay(z=60)/Ay = 3.5
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜12における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ2.1μmであった。
二色性色素1の代わりに二色性色素1と二色性色素3と二色性色素4とを同時に用いた以外は実施例6と同様にして光吸収異方性膜13を作製した。
実施例1と同様にして、光吸収異方性膜13の3次元吸光度を測定した結果、3種の色素に由来する極大吸収が得られた。
第一の吸収:
波長400nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.115、Ay=0.115、A(z=30)=0.274、A(z=60)=0.692であった。
すなわち、光吸収異方性膜13は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 6.0 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 6.0 > 5 (3)
第二の吸収:
波長526nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.062、Ay=0.062、A(z=30)=0.220、A(z=60)=0.639であった。
すなわち、光吸収異方性膜13は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 10.2 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 10.2 > 5 (3)
第三の吸収:
波長622nmにおける3次元吸光度は、Ax=0.049、Ay=0.049、A(z=30)=0.187、A(z=60)=0.468であった。
すなわち、光吸収異方性膜13は以下のように式(1)(2)(3)を満たす。
Az> A(z=60)> A(z=30)> (Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax = 11.3 > 5 (2)
Ay(z=60)/Ay = 11.3 > 5 (3)
〔膜厚測定〕
光吸収異方性膜13における液晶硬化膜の厚さを、レーザー顕微鏡(LEXT、オリンパス株式会社製)を用いて測定したところ2.3μmであった。
[偏光板の製造]
平均重合度約2,400、ケン化度99.9モル%以上で厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルムを、30℃の純水に浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.02/2/100の水溶液に30℃で浸漬してヨウ素染色を行った(ヨウ素染色工程)。ヨウ素染色工程を経たポリビニルアルコールフィルムを、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が12/5/100の水溶液に、56.5℃で浸漬してホウ酸処理を行った(ホウ酸処理工程)。ホウ酸処理工程を経たポリビニルアルコールフィルムを8℃の純水で洗浄した後、65℃で乾燥して、ポリビニルアルコールにヨウ素が吸着配向している水平偏光膜(延伸後の厚さ27μm)を得た。この際、ヨウ素染色工程とホウ酸処理工程において延伸を行った。かかる延伸におけるトータル延伸倍率は5.3倍であった。得られた水平偏光膜と、ケン化処理されたトリアセチルセルロースフィルム(コニカミノルタ製 KC4UYTAC 40μm)とを水系接着剤を介してニップロールで貼り合わせた。得られた貼合物の張力を430N/mの保ちながら、60℃で2分間乾燥して、片面に保護フィルムとしてトリアセチルセルロースフィルムを有する偏光板(1)を得た。尚、前記水系接着剤は水100部に、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール(クラレ製 クラレポバール KL318)3部と、水溶性ポリアミドエポキシ樹脂(住化ケムテックス製 スミレーズレジン650 固形分濃度30%の水溶液)1.5部を添加して調製した。この偏光板と実施例9で得られた光吸収異方性膜13の液晶硬化膜側を、感圧式粘着剤を介して貼り合わせて、図3に示すような3次元光吸収異方性膜を作製した。
得られた複合偏光板について、実施例1と同様に3次元吸光度を測定した。この際の3次元吸光度とは、偏光板の吸収軸をx’、偏光板の透過軸方向をy’、液晶硬化膜の膜厚方向をz’とした際の、各々の方向の吸光度(Ax’、Ay’、Az’)である。
Ax’とAx’(z=60)、ならびにAy’とAy’(z=60)を測定することでAx’、Ay’、Az’の大小関係を決定した。
第二の吸収:
波長526nmにおける3次元吸光度は、Ax’=3.158、Ay’=0.065、Ay’(z=60)=0.614であった。すなわち、
Ay’ (z=60)=Ay’ cos60°+Az’ sin60°の関係であるため、Az’≒ 0.671と計算される。よって、式(6)を満たすことが確認された。
Ax’> Az’> Ay’ (6)
210A 巻芯
220 第2ロール
220A 巻芯
211A,211B 塗布装置
212A,212B 乾燥炉
213A 偏光UV照射装置
213B 活性エネルギー線照射装置
300 補助ロール
1 本光吸収異方性膜
2 粘着剤層
3 水平偏光膜
4 3次元光吸収異方性膜
5 液晶パネル
Claims (14)
- 二色性色素と液晶性化合物とを含有する光吸収異方性膜であって、
前記液晶性化合物は、高次スメクチック液晶相を形成し、
膜面内の任意の一方向をx軸、膜面内でx軸に直交する方向をy軸、x軸及びy軸に直交する膜厚方向をz軸としたときに、該膜の光吸光度が下記式(1)、(2)及び(3)を満たす光吸収異方性膜。
Az>(Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax>5 (2)
Ay(z=60)/Ay>5 (3)
(Ax、Ay、Az、Ax(z=60)及びAy(z=60)は、いずれも前記光吸収異方性膜中の前記二色性色素の吸収極大波長における吸光度であって、
Axは、x軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ayは、y軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Azは、z軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ax(z=60)は、y軸を回転軸として前記膜を60°回転させたときのx軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ay(z=60)は、x軸を回転軸として前記膜を60°回転させたときのy軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。) - 二色性色素と液晶性化合物とを含有する光吸収異方性膜であって、
前記液晶性化合物は、スメクチック液晶相を形成し、
膜面内の任意の一方向をx軸、膜面内でx軸に直交する方向をy軸、x軸及びy軸に直交する膜厚方向をz軸としたときに、該膜の光吸光度が下記式(1)、(2)及び(3)を満たし、且つ
X線回折測定においてブラッグピークを示す光吸収異方性膜。
Az>(Ax+Ay)/2 (1)
Ax(z=60)/Ax>5 (2)
Ay(z=60)/Ay>5 (3)
(Ax、Ay、Az、Ax(z=60)及びAy(z=60)は、いずれも前記光吸収異方性膜中の前記二色性色素の吸収極大波長における吸光度であって、
Axは、x軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ayは、y軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Azは、z軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ax(z=60)は、y軸を回転軸として前記膜を60°回転させたときのx軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ay(z=60)は、x軸を回転軸として前記膜を60°回転させたときのy軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。) - 光吸収異方性膜中の前記二色性色素の吸収極大波長が、波長500nm〜600nmの範囲にある請求項1又は2に記載の光吸収異方性膜。
- 式(4)および(5)を満たす請求項1〜3のいずれかに記載の光吸収異方性膜。
Ax(z=60)/Ax>10 (4)
Ay(z=60)/Ay>10 (5) - 極大吸収波長の異なる、少なくとも3種の二色性色素を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の光吸収異方性膜。
- 光吸収異方性膜の膜厚が、5μm以下である請求項1〜5のいずれかに記載の光吸収異方性膜。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の光吸収異方性膜と、基材とを有する光学フィルム。
- 基材と光吸収異方性膜との間に配向膜を含まない請求項7に記載の光学フィルム。
- 請求項7又は8に記載の光学フィルムを製造する方法であって、下記(1)〜(4)の工程を、この順におこなう方法。
(1)基材に液晶性化合物と二色性色素と溶剤とを含有する組成物を塗布して塗布膜を形成する工程。
(2)塗布膜から溶剤を除去して、乾燥膜を形成する工程。
(3)乾燥膜を冷却して液晶相を発現させる工程。
(4)活性エネルギー線を照射して液晶性化合物を硬化させる工程。 - 基材として長尺フィルムを使用し、光学フィルムを連続的に製造する請求項9に記載の方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の光吸収異方性膜と、水平偏光膜とを積層させた3次元光吸収異方性膜であって、該水平偏光膜の吸収軸をx’軸とし、該水平偏光膜の透過軸をy’軸とし、x’軸及びy’軸に直交する軸をz’軸としたときに、下記式(6)を満たす3次元光吸収異方性膜。
Ax’>Az’>Ay’ (6)
(Ax’、Ay’、Az’は、いずれも前記光吸収異方性膜中の前記二色性色素の吸収極大波長における前記3次元光吸収異方性膜の吸光度であって、
Ax’は、x’方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Ay’は、y’方向に振動する直線偏光の吸光度を表し、
Az’は、z’方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。) - 水平偏光膜が、ポリビニルアルコール及び二色性色素を含む請求項11に記載の3次元光吸収異方性膜。
- 水平偏光膜が、二色性色素及び液晶性化合物を含有する、または液晶性を有する二色性色素を含有する請求項11に記載の3次元光吸収異方性膜。
- 光吸収異方性膜が、粘着剤または接着剤を介して、水平偏光膜上に積層されている請求項11〜13のいずれかに記載の3次元光吸収異方性膜。
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