本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る表示装置の一構成例を表すブロック図である。表示装置1は、タッチ検出機能付き表示部10と、制御部11と、ゲートドライバ12と、ソースドライバ13と、駆動電極ドライバ14と、検出部40とを備えている。タッチ検出機能付き表示部10は、いわゆる液晶表示装置と呼ばれる表示パネル20と静電容量型の検出装置30とを一体化した装置である。なお、タッチ検出機能付き表示部10は、表示パネル20の上に、静電容量型の検出装置30を装着した装置であってもよい。なお、表示パネル20は、例えば、有機EL表示装置であってもよい。なお、ゲートドライバ12、ソースドライバ13、又は、駆動電極ドライバ14は、タッチ検出機能付き表示部10に設けられていてもよい。
表示パネル20は、ゲートドライバ12から供給される走査信号Vscanに従って、1水平ラインずつ順次走査して表示を行う装置である。制御部11は、外部より供給された映像信号Vdispに基づいて、ゲートドライバ12、ソースドライバ13、駆動電極ドライバ14、及び検出部40に対してそれぞれ制御信号を供給し、これらが互いに同期して動作するように制御する回路(制御装置)である。
ゲートドライバ12は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、タッチ検出機能付き表示部10の、表示駆動の対象となる1水平ラインを順次選択する機能を有している。
ソースドライバ13は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、タッチ検出機能付き表示部10の、各副画素SPixに画素信号Vpixを供給する回路である。
駆動電極ドライバ14は、制御部11から供給される制御信号に基づいて、タッチ検出機能付き表示部10の、駆動電極COMLに駆動信号Vcomを供給する回路である。
検出部40は、制御部11から供給される制御信号と、タッチ検出機能付き表示部10の検出装置30から供給された検出信号Vdetに基づいて、検出装置30に対するタッチ(後述する接触又は近接の状態)の有無を検出する回路である。検出部40は、さらに、タッチがある場合においてタッチ検出領域におけるその座標などを求める。検出部40は検出信号増幅部42と、A/D変換部43と、信号処理部44と、座標抽出部45と、検出タイミング制御部46とを備えている。
検出信号増幅部42は、検出装置30から供給される検出信号Vdetを増幅する。検出信号増幅部42は、検出信号Vdetに含まれる高い周波数成分(ノイズ成分)を除去し、タッチ成分を取り出してそれぞれ出力する低域通過アナログフィルタを備えていてもよい。
(静電容量型タッチ検出の基本原理)
検出装置30は、静電容量型近接検出の基本原理に基づいて動作し、検出信号Vdetを出力する。図1から図4を参照して、本実施形態のタッチ検出機能付き表示部10におけるタッチ検出の基本原理について説明する。図2は、相互容量方式(ミューチャル方式)の静電容量型タッチ検出方式の基本原理を説明するための説明図である。図3は、相互容量方式の静電容量型タッチ検出方式の基本原理を説明するための等価回路の一例を示す説明図である。図4は、駆動信号及び検出信号の波形の一例を表す図である。なお、外部物体とは、静電容量を発生させる物体であればよく、例えば、上述の指や、スタイラスが挙げられる。本実施形態では、外部物体として、指を例にして説明する。
例えば、図2に示すように、容量素子C1は、誘電体Dを挟んで互いに対向配置された一対の電極として駆動電極E1及び検出電極E2を備えている。図3に示すように、容量素子C1は、その一端が交流信号源(駆動信号源)Sに接続され、他端は電圧検出器(検出部)DETに接続される。電圧検出器DETは、例えば図1に示す検出信号増幅部42に含まれる積分回路である。
交流信号源Sから駆動電極E1(容量素子C1の一端)に所定の周波数(例えば数kHzから数百kHz程度)の交流矩形波Sgが印加されると、電圧検出器DETを介して出力波形(検出信号Vdet)が現れる。
指が接触(又は近接)していない状態(以下、「非接触状態」という)では、容量素子C1に対する充放電に伴って、容量素子C1の容量値に応じた電流が流れる。電圧検出器DETは、交流矩形波Sgに応じた電流の変動を電圧の変動(実線の波形V0(図4参照))に変換する。
一方、指が接触(又は近接)した状態(以下、「接触状態」という)では、図2に示すように、指によって形成される静電容量C2が検出電極E2と接している又は近傍にあることにより、駆動電極E1及び検出電極E2の間にあるフリンジ分の静電容量が遮られる。このため、容量素子C1は、非接触状態での容量値よりも容量値の小さい容量素子として作用する。そして、電圧検出器DETは、交流矩形波Sgに応じた電流I1の変動を電圧の変動(点線の波形V1(図4参照))に変換する。
この場合、波形V1は、上述した波形V0と比べて振幅が小さくなる。これにより、波形V0と波形V1との電圧差分の絶対値|ΔV|は、指などの外部から近接する物体の影響に応じて変化することになる。なお、電圧検出器DETは、波形V0と波形V1との電圧差分の絶対値|ΔV|を精度よく検出することが好ましい。このために、回路内のスイッチングにより、交流矩形波Sgの周波数に合わせて、コンデンサの充放電をリセットする期間Resetが設けられることがより好ましい。
図1に示す検出装置30は、駆動電極ドライバ14から供給される駆動信号Vcomに従って、1検出ブロックずつ順次走査してタッチ検出を行う。
検出装置30は、複数の検出電極TDLから、図3に示す電圧検出器DETを介して、検出ブロック毎に検出信号Vdetを出力し、検出部40のA/D変換部43に供給する。
A/D変換部43は、駆動信号Vcomに同期したタイミングで、検出信号増幅部42から出力されるアナログ信号をそれぞれサンプリングしてデジタル信号に変換する回路である。
信号処理部44は、A/D変換部43の出力信号に含まれる、駆動信号Vcomをサンプリングした周波数以外の周波数成分(ノイズ成分)を低減するデジタルフィルタを備えている。信号処理部44は、A/D変換部43の出力信号に基づいて、検出装置30に対するタッチの有無を検出する論理回路である。
信号処理部44は、指による差分の電圧のみ取り出す処理を行う。この指による差分の電圧は、上述した波形V0と波形V1との差分の絶対値|ΔV|である。信号処理部44は、1検出ブロック当たりの絶対値|ΔV|を平均化する演算を行い、絶対値|ΔV|の平均値を求めてもよい。これにより、信号処理部44は、ノイズによる影響を低減できる。信号処理部44は、検出した指による差分の電圧を所定のしきい値電圧と比較し、このしきい値電圧以上であれば接触状態と判断し、しきい値電圧未満であれば非接触状態と判断する。このようにして、検出部40はタッチ検出が可能となる。
座標抽出部45は、信号処理部44においてタッチが検出されたときに、そのタッチパネル座標を求める論理回路である。検出タイミング制御部46は、A/D変換部43と、信号処理部44と、座標抽出部45とが同期して動作するように制御する。座標抽出部45は、タッチパネル座標を信号出力Voutとして出力する。
なお、静電容量型タッチ検出方式として、上述した相互容量方式に限定されず、自己静電容量方式であってもよい。この場合、検出電極E2に駆動信号としての交流矩形波Sgが印加される。検出電極E2が有する容量値に応じた電流が電圧検出器DETに流れる。電圧検出器DETは、交流矩形波Sgに応じた電流の変動を電圧の変動に変換する。非接触状態において、検出電極E2が有する容量値に応じた電流が流れる。一方、接触状態では、検出電極E2が有する容量値に、指と検出電極E2との間に形成される容量値が付加される。このため、検出電極E2は、接触状態において、非接触状態での容量値よりも大きい容量素子として作用する。電圧検出器DETは、容量変化に応じた検出信号Vdetを出力する。これにより、検出部40は、絶対値|ΔV|に基づいてタッチ検出を行うことができる。
図5及び図6は、第1の実施形態に係る表示装置を実装したモジュールの一例を示す平面図である。図5は、駆動電極の一例を示す平面図であり、図6は、検出電極の一例を示す平面図である。
図5に示すように、表示装置1は、第1基板21と、フレキシブル基板72とを備えている。第1基板21は、表示パネル20(図1参照)の表示領域10aと、表示領域10aの外側に設けられた周辺領域10bとに対応する領域が形成されている。COG(Chip On Glass)19は第1基板21の周辺領域10bに搭載されている。COG19は、第1基板21に実装されたICドライバのチップであり、図1に示す制御部11、ゲートドライバ12、ソースドライバ13など、表示動作に必要な各回路を内蔵したものである。なお、周辺領域10bは表示領域10aを囲っていてもよく、その場合は周辺領域10bは額縁領域とも言える。
本実施形態において、ゲートドライバ12、ソースドライバ13、又は、駆動電極ドライバ14は、ガラス基板である第1基板21に形成してもよい。COG19及び駆動電極ドライバ14は、周辺領域10bに設けられる。なお、COG19は、駆動電極ドライバ14を内蔵していてもよい。この場合、周辺領域10bを狭くすることが可能である。フレキシブル基板72は、COG19と接続されており、フレキシブル基板72を介して、外部から映像信号Vdispや、電源電圧がCOG19に供給される。
図5に示すように、タッチ検出機能付き表示部10は、表示領域10aに重畳する領域に複数の駆動電極COMLが設けられている。複数の駆動電極COMLは、それぞれ、表示領域10aの一辺に沿った方向(第2方向Dy)に延出しており、表示領域10aの他辺に沿った方向(第1方向Dx)において、間隔を設けて配列されている。複数の駆動電極COMLは駆動電極ドライバ14にそれぞれ接続されている。駆動電極COMLは、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電性材料が用いられる。
図6に示すように、表示装置1は、さらに、第2基板31と、フレキシブル基板71とを備える。フレキシブル基板71には、上述した検出部40(図示を省略する)が搭載されている。なお、検出部40は、フレキシブル基板71に搭載されず、フレキシブル基板71に接続される別基板に搭載されていてもよい。第2基板31は、例えば、透光性のガラス基板であり、図5に示す第1基板21の表面の垂直方向において第1基板21と対向する。
図6に示すように、タッチ検出機能付き表示部10は、表示領域10aと重畳する領域に複数の検出電極TDL(1)、TDL(2)、…TDL(n)が設けられている。なお、以下の説明において複数の検出電極TDL(1)、TDL(2)、…TDL(n)を区別して説明する必要がない場合、検出電極TDLと表す。複数の検出電極TDLは、それぞれ、図5に示す駆動電極COMLの延出方向と交差する方向(第1方向Dx)に延出している。また、図6に示すように、複数の検出電極TDLは、駆動電極COMLの延出方向(第2方向Dy)において間隔SPを設けて配列されている。つまり、複数の駆動電極COMLと、複数の検出電極TDLとは、平面視で交差するように配置されており、互いに重畳する部分で静電容量が形成される。
表示装置1は、表示動作の際に、1水平ラインずつ順次走査を行う。つまり、表示装置1は、表示走査を、第2方向Dyと平行に行う。表示装置1は、タッチ検出動作の際に、駆動電極ドライバ14から駆動電極COMLに駆動信号Vcomを順次印加することにより、1検出ラインずつ順次走査を行う。つまり、タッチ検出機能付き表示部10は、第1方向Dxと平行に走査を行う。
図6に示すように、本実施形態の検出電極TDLは、複数の第1導電性細線33U及び複数の第2導電性細線33Vを有している。第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vは、それぞれ、表示領域10aの一辺と平行な方向に対して互いに逆方向に傾斜している。
複数の第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vは、それぞれ細幅であり、表示領域10aにおいて、第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vの延出方向と交差する方向(第2方向Dy、すなわち、表示領域10aの長辺方向)に互いに間隔を設けて配置されている。
検出電極TDLは、少なくとも1つの第1導電性細線33Uと、第1導電性細線33Uと交差する少なくとも1つの第2導電性細線33Vと、を含む。第1導電性細線33Uと、第2導電性細線33Vとは、接続部33Xで電気的に接続されている。複数の第1導電性細線33Uと、複数の第2導電性細線33Vとがそれぞれ複数交差すると、検出電極TDLの1つの網目の形状が平行四辺形となる。
複数の第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vの延出方向の両端は、周辺領域10bに配置された接続配線34a、34bに接続されている。検出電極TDLの主検出部である第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vは、細線33aを介して接続配線34a、34bに接続されている。これにより、複数の第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vは互いに電気的に接続され、1つの検出電極TDLとして機能する。
第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vは、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)及びタングステン(W)から選ばれた1種以上の金属層で形成される。又は、第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vは、これらの金属材料から選ばれた1種以上を含む合金で形成される。また、第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vは、これらの金属材料又はこれらの材料の1種以上を含む合金の導電層が複数積層された積層体としてもよい。なお、第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vは、ITO等の透光性導電酸化物の導電層が積層されていてもよい。また、上述した金属材料及び導電層を組み合わせた黒色化膜、黒色有機膜又は黒色導電有機膜が積層されていてもよい。
上述した金属材料は、ITO等の透光性導電酸化物よりも低抵抗である。上述した金属材料は、透光性導電酸化物に比較して遮光性があるため、透過率が低下する可能性又は検出電極TDLのパターンが視認されてしまう可能性がある。本実施形態において、1つの検出電極TDLが、複数の幅細の第1導電性細線33U及び複数の第2導電性細線33Vを有しており、第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vが、線幅よりも大きい間隔を設けて配置されることで、低抵抗化と、不可視化とを実現することができる。その結果、検出電極TDLが低抵抗化し、表示装置1は、薄型化、大画面化又は高精細化することができる。
第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vの幅は、1μm以上10μm以下であることが好ましく、さらに1μm以上5μm以下の範囲にあることがより好ましい。第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vの幅が10μm以下であると、表示領域10aのうちブラックマトリックス又はゲート線GCL及びデータ線SGLで光の透過を抑制されない領域である開口部を覆う面積が小さくなり、開口率を損なう可能性が低くなるからである。また、第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vの幅が1μm以上であると、形状が安定し、断線する可能性が低くなるからである。
検出電極TDLは、メッシュ状の金属細線に限定されず、例えば、ジグザグ線状或いは、波線状の金属細線を複数含む構成であってもよい。また、検出電極TDL同士の間隔SPには、検出電極として機能しないダミー電極が設けられていてもよい。ダミー電極は、検出電極TDLと類似した、メッシュ状、ジグザグ線状、或いは波線状のパターンとすることができる。
複数の接続配線34aには、それぞれ第1配線37aが接続される。また複数の接続配線34bには、それぞれ第2配線37bが接続される。つまり、本実施形態において、検出電極TDLの一端側に第1配線37aが接続され、他端側に第2配線37bが接続される。第1配線37aは、周辺領域10bの長辺の一方に沿って設けられる。また、第2配線37bは、周辺領域10bの長辺の他方に沿って設けられる。検出電極TDLとフレキシブル基板71とは、第1配線37a及び第2配線37bを介して接続される。
第1配線37a及び第2配線37bは、第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vに用いられる金属材料、或いは合金等と同じ材料を用いることができる。また、第1配線37a及び第2配線37bは、良好な導電性を有する材料であればよく、第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vと異なる材料が用いられてもよい。
このように、1つの検出電極TDLに第1配線37aと第2配線37bとが接続されているので、第1配線37a及び第2配線37bの一方が断線した場合であっても、他方の配線により、検出電極TDLとフレキシブル基板71との接続が確保される。したがって、本実施形態の表示装置1は、検出電極TDLとフレキシブル基板71との接続信頼性を向上させることができる。
なお、検出電極TDLの一部は表示領域10aの外(周辺領域10b)に配置されても良い。また、接続配線34a及び接続配線34bも周辺領域10bでなく、表示領域10a内に配置されても良い。複数の接続配線34a及び接続配線34bは、それぞれ、第1配線37a及び第2配線37bを介して検出部40と接続されており、複数の第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vと検出部40とを接続するための配線となっても良い。
図7は、第1の実施形態に係る表示装置の概略断面構造を表す断面図である。図7に示すように、表示装置1は、画素基板2と、この画素基板2の表面に垂直な方向に対向して配置された対向基板3と、画素基板2と対向基板3との間に設けられた液晶層6とを備えている。
画素基板2は、回路基板としての第1基板21と、この第1基板21の上方にマトリックス状に配列された複数の画素電極22と、第1基板21と画素電極22との間に形成された複数の駆動電極COMLと、画素電極22と駆動電極COMLとを絶縁する絶縁層24と、を含む。第1基板21の下側には、接着層66を介して偏光板65が設けられている。
対向基板3は、第2基板31と、この第2基板31の一方の面に形成されたカラーフィルタ32とを含む。第2基板31の他方の面には、検出装置30の検出電極TDLが形成される。図7に示すように、第2基板31の上方に検出電極TDLが設けられる。さらに、この検出電極TDLの上には、検出電極TDLの第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vを保護するための保護層38が設けられている。保護層38は、アクリル系樹脂等の透光性樹脂を用いることができる。保護層38の上に、接着層39を介して偏光板35が設けられている。検出電極TDLとフレキシブル基板71とは、端子51を介して電気的に接続される。
第1基板21と第2基板31とは、シール部61により所定の間隔を設けて対向して配置される。第1基板21、第2基板31、及びシール部61によって囲まれた空間に液晶層6が設けられる。液晶層6は、電界の状態に応じてそこを通過する光を変調するものであり、例えば、FFS(フリンジフィールドスイッチング)を含むIPS(インプレーンスイッチング)等の横電界モードの液晶が用いられる。液晶層6は、画像を表示するための表示機能層として設けられる。なお、図7に示す液晶層6と画素基板2との間、及び液晶層6と対向基板3との間には、それぞれ配向膜が配設されてもよい。
図8は、第1の実施形態に係る表示装置の画素配置を表す回路図である。図7に示す第1基板21には、図8に示す各副画素SPixのスイッチング素子、例えば薄膜トランジスタ素子(以下、TFT(Thin Film Transistor)素子)Tr、各画素電極22に画素信号Vpixを供給するデータ線SGL、各TFT素子Trを駆動するゲート線GCL等の配線が形成されている。データ線SGL及びゲート線GCLは、第1基板21の表面と平行な平面に延在する。
図8に示す表示パネル20は、マトリックス状に配列された複数の副画素SPixを有している。副画素SPixは、それぞれTFT素子Tr及び液晶素子6aを備えている。TFT素子Trは、薄膜トランジスタにより構成されるものであり、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFTで構成されている。TFT素子Trのソース又はドレインの一方はデータ線SGLに接続され、ゲートはゲート線GCLに接続され、ソース又はドレインの他方は液晶素子6aの一端に接続されている。液晶素子6aは、一端がTFT素子Trのソース又はドレインの他方に接続され、他端が駆動電極COMLに接続されている。また、画素電極22と共通電極(駆動電極COML)との間に絶縁層24が設けられ、これらによって図8に示す保持容量6bが形成される。
副画素SPixは、ゲート線GCLにより、表示パネル20の同じ行に属する他の副画素SPixと互いに接続されている。ゲート線GCLは、ゲートドライバ12(図1参照)と接続され、ゲートドライバ12より走査信号Vscanが供給される。また、副画素SPixは、データ線SGLにより、表示パネル20の同じ列に属する他の副画素SPixと互いに接続されている。データ線SGLは、ソースドライバ13(図1参照)と接続され、ソースドライバ13より画素信号Vpixが供給される。さらに、副画素SPixは、駆動電極COMLにより、同じ列に属する他の副画素SPixと互いに接続されている。駆動電極COMLは、駆動電極ドライバ14(図1参照)と接続され、駆動電極ドライバ14より駆動信号Vcomが供給される。つまり、この例では、同じ一列に属する複数の副画素SPixが1本の駆動電極COMLを共有する。本実施形態の駆動電極COMLの延在する方向は、データ線SGLの延在する方向と平行である。本実施形態の駆動電極COMLの延在する方向は、これに限定されない。例えば、駆動電極COMLの延在する方向は、ゲート線GCLの延在する方向と平行な方向であってもよい。
図7に示すカラーフィルタ32は、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色されたカラーフィルタ32の色領域32R、色領域32G及び色領域32Bが周期的に配列されている。上述した図8に示す各副画素SPixに、R、G、Bの3色の色領域32R、色領域32G及び色領域32Bが1組として対応付けられ、色領域32R、色領域32G及び色領域32Bを1組として画素Pixが構成される。図7に示すように、カラーフィルタ32は、第1基板21と垂直な方向において、液晶層6と対向する。なお、カラーフィルタ32は、異なる色に着色されていれば、他の色の組み合わせであってもよい。また、カラーフィルタ32は、3色の組み合わせに限定されず、4色以上の組み合わせであってもよい。
図5及び図7に示す駆動電極COMLは、表示パネル20の複数の画素電極22に共通の電位を与える共通電極として機能するとともに、検出装置30の相互静電容量方式によるタッチ検出を行う際の駆動電極としても機能する。検出装置30は、画素基板2に設けられた駆動電極COMLと、対向基板3に設けられた検出電極TDLにより構成されている。上述したように、駆動電極COMLと検出電極TDLは、その交差部分に静電容量を生じさせている。
検出装置30では、相互静電容量方式のタッチ検出動作を行う際、駆動電極ドライバ14が駆動電極COMLを時分割的に順次走査する。これにより、駆動電極COMLの1検出ブロックが順次選択される。そして、検出電極TDLから検出信号Vdetが出力されることにより、1検出ブロックのタッチ検出が行われる。つまり、駆動電極COMLは、上述した相互静電容量方式のタッチ検出の基本原理における駆動電極E1に対応し、検出電極TDLは、検出電極E2に対応する。検出装置30はこの基本原理に従ってタッチ入力を検出する。互いに立体交差した検出電極TDL及び駆動電極COMLは、静電容量式タッチセンサをマトリックス状に構成している。よって、検出装置30のタッチ検出面全体に亘って走査することにより、外部からの導体の接触又は近接が生じた位置の検出が可能となっている。
表示装置1の動作方法の一例として、表示装置1は、タッチ検出動作(検出期間)と表示動作(表示期間)とを時分割に行う。タッチ検出動作と表示動作とはどのように分けて行ってもよい。
なお、本実施形態において、駆動電極COMLは表示パネル20の共通電極を兼用するので、表示期間においては、駆動電極ドライバ14を介して選択される駆動電極COMLに、制御部11が表示用の共通電極電位である駆動信号Vcomを供給する。
検出期間に駆動電極COMLを用いず、検出電極TDLのみで検出動作を行う場合、例えば、自己静電容量方式(セルフ方式ともいう)のタッチ検出原理に基づいてタッチ検出を行う場合、駆動電極ドライバ14は、検出電極TDLにタッチ検出用の駆動信号Vcomを供給してもよい。
次に、図6及び図9、図10を参照して、本実施形態の検出電極TDLとフレキシブル基板71との接続構造について説明する。図9は、第1の実施形態に係る端子の平面図である。図10は、図9のX1−X2線に沿う断面図である。
図9に示すように、第2基板31の周辺領域10bにおいて、複数の端子51(1)、51(2)、51(3)、…51(n−2)、51(n−1)、51(n)が設けられている。なお、以下の説明で、複数の端子51(1)、51(2)、51(3)、…51(n−2)、51(n−1)、51(n)を区別して説明する必要がない場合、端子51と表す。複数の端子51は、それぞれ、第2方向Dyに沿った長辺と、第1方向Dxに沿った短辺とを有する矩形状である。端子51は、第1方向Dxに複数配列されている。端子51は、上述した金属材料、或いは合金材料を用いることができる。
端子51(1)、51(2)、51(3)、…51(n−2)、51(n−1)、51(n)は、それぞれ、図6に示す検出電極TDL(1)、TDL(2)、TDL(3)、…TDL(n−2)、TDL(n−1)、TDL(n)に対応している。すなわち、検出電極TDL(1)の一端に接続された第1配線37aは、端子51(1)の第2方向Dy側(表示領域10aに対向する側)の一端に、第1部分53を介して接続される。検出電極TDL(1)の他端に接続された第2配線37bは、第1配線37aが接続された端部と反対側(周辺領域10bの外縁に対向する側)の端子51(1)の他端に、第2部分54を介して接続される。同様にして、n番目の検出電極TDL(n)と端子51(n)とは、第1配線37a及び第2配線37bにより電気的に接続される。なお、第1部分53と第2部分54については、後述する。
本実施形態では、第1配線37aは、端子51と表示領域10aとの間の周辺領域10bを通って、端子51の一端に接続される。第2配線37bは、端子51に対して表示領域10aと反対側の周辺領域10bを通って、端子51の他端に接続される。このように、1つの検出電極TDLに接続された第1配線37aと第2配線37bとは、1つの同じ端子51に電気的に接続される。
図10に示すように、第2基板31の上に端子51、第1部分53、第2部分54、第1配線37a及び第2配線37bが設けられる。これらの各配線は検出電極TDL(図6参照)と同層に設けられる。保護層38は、第1配線37aと、第1部分53の一部と、第2配線37bと、第2部分54の一部とを覆っている。端子51は、対向する保護層38同士の間に配置され、保護層38から露出する。
端子51と対向してフレキシブル基板71が配置される。フレキシブル基板71は、基材75と、接続端子76とを含む。接続端子76は、基材75の、第2基板31と対向する面に設けられ、端子51と対向して配置される。端子51は、導電性接着材63を介して接続端子76と電気的に接続される。導電性接着材63は、例えば異方性導電膜(ACF:Anisotropic Conductive Film)を用いることができる。導電性接着材63は多数の導電粒子63aを含む。導電粒子63aは、例えば金属材料を絶縁層で覆った球状の粒子である。なお、図10では、図面を見やすくするために2つの導電粒子63aのみ示している。
フレキシブル基板71を導電性接着材63の上に配置した状態で、熱を加えながらフレキシブル基板71を加圧する。このとき、接続端子76と端子51との間にある導電粒子63aが潰れ、導電粒子63aの内部の金属材料が絶縁層から露出する。これにより、接続端子76と端子51とが導電粒子63aを介して電気的に接続される。なお、導電性接着材63は、複数の端子51に亘って連続して設けられるが、第2基板31の面内方向における加圧は垂直方向に比べて小さいので、導電粒子63aの面内方向の導通が抑制される。このため、平面視で隣り合う端子51同士、或いは接続端子76同士は導通せず、垂直方向に導通する。
なお、図10では、1つの端子51と1つの接続端子76とを示しているが、接続端子76は、図9に示す端子51(1)、51(2)、…51(n−2)、51(n−1)、51(n)にそれぞれ対応して設けられ、各端子51に対して1対1で電気的に接続される。
以上の構成により、検出電極TDLに接続された第1配線37aと第2配線37bは、1つの同じ端子51を介してフレキシブル基板71の接続端子76に電気的に接続される。したがって、第1配線37aと第2配線37bとの合計の数に対して端子51の数を少なくすることができる。また、1つの同じ端子51に接続されている第1配線37aと第2配線37bのどちらかが断線したとしても、もう片方の配線が端子51に接続されている。これにより、検出電極TDLと端子51との間で完全に断線してしまうことを防ぐことができる。
また、第1配線37a及び第2配線37bに、個別に端子を設けてフレキシブル基板71と接続する構成とした場合(特許文献1参照)、フレキシブル基板71を多層化して、フレキシブル基板71の内部で第1配線37aと第2配線37bとを電気的に接続する構成を採用する必要がある。本実施形態では、第1配線37aと第2配線37bとが1つの端子51を介してフレキシブル基板71に接続されるので、フレキシブル基板71の層構成、及び配線の構成を簡略化できる。したがって、フレキシブル基板71の構成を簡略化して、製造コストを低減させることができる。
なお、第1配線37a及び第2配線37bと、端子51との接続は適宜変更してもよい。例えば、端子51の一端(表示領域10a側)に第2配線37bが接続され、端子51の他端(周辺領域10bの外縁側)に第1配線37aが接続されていてもよい。
次に、第1部分53、第2部分54の構成について説明する。図11は、第2基板に設けられる保護層を表す平面図である。図12は、第1の実施形態に係る端子を拡大して示す平面図である。なお、図11では保護層38に斜線を付して示している。
図11に示すように、保護層38は、表示領域10aの検出電極TDLと、周辺領域10bの第1配線37a及び第2配線37bとを覆って設けられる。端子51の近傍の周辺領域10bにおいて、保護層38は、端子51と表示領域10aとの間の周辺領域10bに設けられ、第1方向Dxに延在する第1配線37aを覆っている。保護層38の張出部38aは、端子51と第2基板31の外縁との間の周辺領域10bに設けられ、第1方向Dxに延在する第2配線37bを覆っている。端子51が設けられた領域には保護層38は設けらない。
図12に示すように、端子51の一端に接続された第1配線37aと、第1部分53の一部が保護層38に覆われる。また、端子51の他端に接続された第2配線37bと、第2部分54の一部が、保護層38(張出部38a)に覆われる。保護層38から露出する端子51を覆って導電性接着材63が設けられる。導電性接着材63は、重畳部分OL1において保護層38と部分的に重なって設けられ、重畳部分OL2において保護層38(張出部38a)と部分的に重なって設けられる。
図12に示すように、端子51と第1配線37aとを接続する第1部分53は、線状部53aと、接続部53bとを含む。線状部53aは、第1方向Dxに沿って設けられ、第2方向Dyに複数配置される。すなわち、線状部53aは、端子51の短辺に沿った方向に延び、第1配線37aと端子51との間に複数配列される。接続部53bは、第2方向Dyに隣り合う線状部53a同士を接続する。接続部53bは、第1方向Dxに複数配列されている。第2方向Dyに配列された接続部53bは、直線状に連続して配置されず、第1方向Dxの位置が異なるように互い違いに設けられている。なお、図12に示す線状部53a及び接続部53bの数や形状は、あくまで一例であり、適宜変更することができる。
端子51と第2配線37bとを接続する第2部分54は、線状部54aと、接続部54bとを含み、第1部分53と同様の構成を有する。線状部54aは、第1方向Dxに沿って設けられ、第2方向Dyに複数配置される。接続部54bは、第2方向Dyに隣り合う線状部54a同士を接続する。第2部分54は、第1部分53と線対称となる構成を有しているが、これに限定されない。第2部分54と第1部分53は、異なる形状であってもよい。第1部分53及び第2部分54は、端子51と同じ金属材料を用いることができる。
保護層38は、第1配線37a及び第1部分53の一部を覆っている。さらに、保護層38は、第2配線37b及び第2部分54の一部を覆っている。導電性接着材63は、保護層38と保護層38との間の端子51を覆っている。導電性接着材63は、重畳部分OL1、OL2において、保護層38と部分的に重なっている。
このように第1部分53及び第2部分54を設けることにより、保護層38の接触面積が大きくなることから、保護層38と第1部分53との密着性、及び保護層38と第2部分54との密着性を高めることができる。また、第1部分53及び第2部分54を設けない場合、保護層38をインクジェット方式等の印刷法により塗布形成する際に、インクの流動性により、端子51と重なる位置まで保護層38が設けられる可能性がある。具体的には、端子51に用いられる金属材料は、インクに用いられる樹脂材料に対して良好な濡れ性を有するため、インクが端子51まで流入する場合がある。本実施形態では、第1部分53及び第2部分54を設けることにより、保護層38を塗布形成する際にインクと接触する金属材料の面積を小さくすることで、端子51に保護層38が重なることを抑制できる。
なお、第1部分53及び第2部分54は設けられなくてもよい。この場合、端子51の一方の端部に第1配線37aが接続され、他方の端部に第2配線37bが接続される。
(第1の実施形態の第1変形例)
図13は、第1の実施形態の第1変形例に係る端子の平面図である。図13に示すように、本変形例の表示装置1Aにおいて、各端子51Aの形状が互いに異なっている。端子51A(1)、51A(2)、51A(3)、…51A(n−2)、51A(n−1)、51A(n)の順に、長さL1が徐々に短くなり、かつ、幅W1が徐々に大きくなっている。端子51A(1)、51A(2)、51A(3)、…51A(n−2)、51A(n−1)、51A(n)は、面積が実質的に等しくなるように、長さL1と幅W1とが設定される。ここで、長さL1は、端子51Aの第2方向Dyの長さであり、幅W1は、端子51Aの第1方向Dxの長さである。
本変形例においても、端子51Aの一端に第1配線37aが接続され、端子51Aの他端に第2配線37bが接続される。端子51Aの一端は、第2方向Dyの位置が互いに等しくなるように配置されている。端子51Aの他端は、端子51A(1)から端子51(n)に向かうにしたがって、第2方向Dyにずれて配置されている。このため、端子51Aの他端に接続されて、第1方向Dxに延在する第2配線37bは、長さL1を短くした部分の領域に設けられる。したがって、配線領域WF2の幅を、図9に示す配線領域WF1よりも小さくすることができる。このため、表示装置1Aは、端子51Aが設けられた周辺領域10bの狭額縁化を図ることが可能である。
ここで、配線領域WF1、WF2とは、第1方向Dxに延在する第1配線37aと、第1方向Dxに延在する第2配線37bとが設けられる領域であって、端子51Aが設けられる周辺領域10b(図6参照)と平行に延在する帯状の領域である。配線領域WF2の幅は、第1方向Dxに延在する第1配線37aと、第1方向Dxに延在する第2配線37bとのうち、第2方向Dyにおいて最も外側に位置する第1配線37aと第2配線37bとの間の距離を示す。図13に示す例では、配線領域WF2の幅は、第1方向Dxに延在する第1配線37aのうち、端子51A(n)に接続された第1配線37aと、第1方向Dxに延在する第2配線37bのうち、端子51A(1)に接続された第2配線37bとの間の、第2方向Dyにおける距離を示す。
本変形例において、端子51Aの形状は互いに異なるものの、面積が実質的に等しくなっているため、フレキシブル基板71の接続端子76(図10参照)との接触抵抗のばらつきを抑制することができる。また、端子51Aの第1方向Dxの配列ピッチ、つまり、端子51Aの第1方向Dxの中心位置の間隔は、互いに等しくなっている。このため、端子51Aに接続されるフレキシブル基板71の設計変更を少なくすることができる。これに限定されず、端子51Aの幅W1が互いに等しく、長さL1が互いに異なるように設けてもよい。
なお、本変形例では、図9及び図12に示す第1部分53及び第2部分54が設けられず、直接端子51Aに第1配線37a及び第2配線37bが接続される。ただし、端子51Aに第1部分53及び第2部分54を設けてもよい。
(第1の実施形態の第2変形例)
図14は、第1の実施形態の第2変形例に係る第2基板の平面図である。図15は、第1の実施形態の第2変形例に係る端子の平面図である。図14に示すように、本変形例の表示装置1Bは、検出電極TDL(1)の一端に第1配線37aが接続され、他端に第2配線37bが接続される。そして、検出電極TDL(2)から検出電極TDL(n)は、第1配線37a又は第2配線37bのいずれか一方が接続される。検出電極TDL(2)の他端に第2配線37bが接続され、検出電極TDL(3)の一端に第1配線37aが接続される。検出電極TDL(2)から検出電極TDL(n)は、第1配線37aと第2配線37bとが交互に接続される。
検出電極TDL(1)は、フレキシブル基板71が接続される周辺領域10bに対して、最も離れて配置されている。そして、検出電極TDL(1)に接続された第1配線37a及び第2配線37bは、検出電極TDL(2)から検出電極TDL(n)に接続された第1配線37a及び第2配線37bよりも、周辺領域10bの外周側に配置される。
図15に示すように、検出電極TDL(1)に接続された第1配線37a及び第2配線37bは、端子51(1)に接続される。端子51(1)の一端に第1部分53を介して第1配線37aが接続される。端子51(1)の他端に第2部分54を介して第2配線37bが接続される。そして、端子51(2)から端子51(n)の一端に、検出電極TDL(2)から検出電極TDL(n)にそれぞれ接続された第1配線37a又は第2配線37bのいずれか一方が接続される。
本変形例では、図6及び図9に示す例と比較して、端子51の数は同じであるが、周辺領域10bに設けられる第1配線37a及び第2配線37bの本数を低減することができる。このため、狭額縁化に有利である。また、周辺領域10bに設けられる第1配線37a及び第2配線37bのうち、最も外側に配置される配線において断線が生じる可能性が高い。このため、周辺領域10bの最も外側に配置される第1配線37a及び第2配線37bを1つの検出電極TDL(1)に接続することで、第1配線37aと第2配線37bのいずれか一方に断線が生じた場合であっても、検出電極TDL(1)と端子51(1)との接続を確保することができる。
なお、本変形例において、第1部分53及び第2部分54は設けられなくてもよい。この場合、端子51(1)の一方の端部に第1配線37aが接続され、他方の端部に第2配線37bが接続される。また、端子51(2)から端子51(n)の一方の端部に、第1配線37a又は第2配線37bのいずれか一方が接続される。
(第1の実施形態の第3変形例)
図16は、第1の実施形態の第3変形例に係る第2基板の平面図である。図16に示すように、本変形例の表示装置1Cにおいて、第2基板31の周辺領域10bにガードリング58が設けられている。ガードリング58は、検出電極TDL、第1配線37a及び第2配線37bを囲んで環状に設けられている。ガードリング58は、第1部分58a、第2部分58b、第3部分58c、第4部分58d及び第5部分58eを含む。
第1部分58aは、検出電極TDL(1)に沿って設けられる。第2部分58bは、第1部分58aの一端に接続され、第1配線37aよりも外側において、第1配線37aに沿って配置される。第3部分58cは、第2配線37bよりも外側において、第2配線37bに沿って配置される。また、第4部分58dは、第2部分58bの端部に接続され、第1方向Dxに延びてフレキシブル基板71に接続される。第5部分58eは、第3部分58cの端部に接続され、フレキシブル基板71に接続される。
端子51の構成は、図15に示すものと同様であり、端子51(1)の一端にガードリング58の第4部分58dが接続され、端子51(1)の他端にガードリング58の第5部分58eが接続される。ガードリング58は、フレキシブル基板71を介して、グラウンドに接続されて、接地される。若しくは、ガードリング58は、検出電極TDLに供給される電位と同電位の電圧信号が供給される。これにより、検出電極TDLの寄生容量を低減して、検出感度の低下を抑制することができる。
本変形例では、ガードリング58の一端と他端とが、一つの同じ端子51に接続されるので、少なくとも1つの端子を省略できる。また、第1配線37a及び第2配線37bは、ガードリング58よりも内方の周辺領域10bに設けられるので、第1配線37a及び第2配線37bの断線を抑制できる。なお、本変形例では、検出電極TDLに、第1配線37a又は第2配線37bのいずれか一方が接続される。これに限定されず、検出電極TDLに、それぞれ第1配線37a及び第2配線37bが接続されていてもよい。
(第1の実施形態の第4変形例)
図17は、第1の実施形態の第4変形例に係る第2基板の平面図である。本変形例の表示装置1Dにおいて、検出電極TDLAは、第1検出電極TDL1と第2検出電極TDL2とを含む。1つの検出電極TDLAにおいて、第1検出電極TDL1は、第1方向Dxに沿って設けられ、第2方向Dyに間隔を有して複数配置される。第2検出電極TDL2は、第1方向Dxに沿って設けられ、第2方向Dyにおいて第1検出電極TDL1とスリットSLaを介して離隔して配置される。また、2つの第1検出電極TDL1の間に、スリットSLbを介してダミー電極TDLd1が配置される。本変形例では、第2方向Dyにおいて、第2検出電極TDL2、第1検出電極TDL1、ダミー電極TDLd1、第1検出電極TDL1、第2検出電極TDL2の順に配置される。
検出電極TDLAは、第2方向Dyに複数配列される。第2方向Dyに隣り合う検出電極TDLA同士の間にダミー電極TDLd2が設けられる。なお、1つの検出電極TDLAにおける各電極の配置の順番や、第1検出電極TDL1及び第2検出電極TDL2の本数は適宜変更してもよい。
第1検出電極TDL1及び第2検出電極TDL2は、それぞれ、複数の第1導電性細線33Uと複数の第2導電性細線33Vとを有し、メッシュ状の配線となっている。また、ダミー電極TDLd1及びダミー電極TDLd2は、第1検出電極TDL1及び第2検出電極TDL2と類似したメッシュ状の配線となっている。これに限定されず、第1検出電極TDL1、第2検出電極TDL2、ダミー電極TDLd1及びダミー電極TDLd2は、例えば、ジグザグ線状或いは、波線状の金属細線を複数含む構成であってもよい。
図17に示すように、検出電極TDLAにおいて、第1検出電極TDL1の一端は、細線33aを介して接続配線34aに接続される。接続配線34aによって複数の第1検出電極TDL1が電気的に接続される。第1検出電極TDL1は、接続配線34aを介して、第1配線37aと接続され、端子51(図9参照)に電気的に接続される。第1検出電極TDL1の他端は、細線33aが設けられておらず、接続配線34bと離隔している。
また、検出電極TDLAにおいて、第2検出電極TDL2の一端は、細線33aが設けられておらず、接続配線34aと離隔する。第2検出電極TDL2の他端は、細線33aを介して接続配線34bに接続される。接続配線34bによって複数の第2検出電極TDL2が電気的に接続される。第2検出電極TDL2は、接続配線34bを介して、第2配線37bと接続され、端子51(図9参照)に電気的に接続される。
このような構成により、1つの検出電極TDLAの一端に第1配線37aが接続され、他端に第2配線37bが接続される。そして、第1配線37a及び第2配線37bは、図9に示す例と同様に1つの同じ端子51に接続される。これにより、第1配線37a及び第2配線37bのいずれか一方が断線した場合であっても、検出電極TDLAと端子51との接続を確保できる。また、第1配線37a及び第2配線37bの数に対して端子51の数を少なくできるので、端子51の構成を簡便にできる。また、端子51に接続されるフレキシブル基板71の構成も簡便にできるので、コストを低減できる。
本変形例において、第1検出電極TDL1と第2検出電極TDL2とが、端子51で電気的に接続され、表示領域10aにおいて互いに離隔している。このため、端子51(図9参照)、第1配線37a、検出電極TDLA、第2配線37b、端子51により構成される環状の導体は、全てが連続して導通された閉じた環状に形成されず、第1検出電極TDL1と第2検出電極TDL2との間で開放される。これにより、電磁誘導によるノイズの発生を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図18は、第2の実施形態に係る端子の平面図である。図19は、図18のXIX1−XIX2線に沿う断面図である。本実施形態の表示装置1Eにおいて、検出電極TDL及び第1配線37a、第2配線37bの構成は、例えば図6に示した第1の実施形態と同様である。表示装置1Eは、第1端子52A(1)、52A(2)、52A(3)、…52A(n−2)、52A(n−1)、52A(n)及び第2端子52B(1)、52B(2)、52B(3)、…52B(n−2)、52B(n−1)、52B(n)を有する。例えば、n番目の第1端子52A(n)と第2端子52B(n)は、それぞれ検出電極TDL(n)に対応して設けられている。なお、以下の説明では、各端子を区別して説明する必要がない場合に、第1端子52A、第2端子52Bと表す。
第1端子52Aは、第1方向Dxに複数配列されている。第2端子52Bは、第1方向Dxに複数配列され、第2方向Dyにおいて第1端子52Aとそれぞれ対向して設けられている。検出電極TDLの一端に接続された第1配線37aは、第1部分53を介して第1端子52Aに接続される。第1配線37aは、第1端子52Aの一端、すなわち、第2端子52Bと対向する端部に対して反対側の端部に接続される。
また、検出電極TDLの他端に接続された第2配線37bは、第2部分54を介して第2端子52Bに接続される。第2配線37bは、第2端子52Bの他端、すなわち、第1端子52Aと対向する端部に対して反対側の端部に接続される。
以上のような構成により、1つの検出電極TDLに接続された第1配線37a及び第2配線37bは、第2方向Dyにおいて隣り合って配置された1組の第1端子52A及び第2端子52Bに、それぞれ電気的に接続される。
図19に示すように、第1端子52A及び第2端子52Bと対向してフレキシブル基板71の接続端子76が配置される。保護層38は、第1配線37a及び第2配線37bを覆うとともに、第1部分53の一部と、第2部分54の一部を覆っている。第1端子52A及び第2端子52Bは、対向する保護層38の間に配置される。導電性接着材63は、第1端子52A及び第2端子52Bを覆うとともに、保護層38の端部に重なって配置される。第1端子52Aと第2端子52Bとは、導電性接着材63の導電粒子63aを介して、1つの同じ接続端子76と電気的に接続される。言い換えると、第1端子52A及び第2端子52Bは、積層された導電層である導電性接着材63によって電気的に接続される。以上のように、第1配線37aと第2配線37bとは、第1端子52A、接続端子76、及び第2端子52Bを介して電気的に接続される。なお、導電粒子63aは、第1端子52Aと第2端子52Bとにそれぞれ1つ示しているが、あくまで模式的に示したものであり、多数の導電粒子63aが設けられる。
なお、本実施形態において、第1部分53及び第2部分54は設けなくてもよい。この場合、第1端子52Aの一端に第1配線37aが接続され、第2端子52Bの他端に第2配線37bが接続される。
本実施形態では、第1端子52Aの個数は第1配線37aの本数と等しく、第2端子52Bの個数は第2配線37bの本数と等しい。第1の実施形態に比べて、第1端子52A及び第2端子52Bの合計の個数は増加しているが、第1端子52Aと第2端子52Bとが1つの同じ接続端子76と電気的に接続される。このため、フレキシブル基板71の接続端子76の個数を増やす、或いは、フレキシブル基板71の内部で、第1配線37aと第2配線37bとの電気的接続を行う構成を採用する必要がない。このため、フレキシブル基板71の構成を簡便にできる。
また、本実施形態では、1つの検出電極TDLに対して第1配線37aと第2配線37bとが接続されているため、検出電極TDLとフレキシブル基板71との接続信頼性を高めることができる。さらに、1つの検出電極TDLの一端に第1配線37aを介して第1端子52Aが電気的に接続され、他端に第2配線37bを介して第2端子52Bが接続されている。このため、第1端子52A及び第2端子52Bを第1配線37a及び第2配線37bの抵抗検査等の電気特性検査用の端子として用いることができる。例えば、フレキシブル基板71を接続しない状態で、第1端子52A及び第2端子52Bに計測器のプローブを接触させて、各配線の抵抗検査や断線検査を行うことができる。電気特性の検査方法の一例については、後述する。
(第3の実施形態)
図20は、第3の実施形態に係る第2基板の平面図である。図21は、第3の実施形態に係る端子の平面図である。本実施形態の表示装置1Fにおいて、第1方向Dxに延在する検出電極TDLの端部のうち、いずれか一方の端部に配線37Aが接続されている。配線37Aは、第1配線37Aaと、第2配線37Abと、接続部37Acとを含む。検出電極TDLの接続配線34a又は接続配線34bに接続部37Acが接続される。第1配線37Aaは、接続部37Acに接続されて、周辺領域10bに沿って設けられる。第2配線37Abは、第1配線37Aaと同じ接続部37Acに接続されて、第1配線37Aaに沿って設けられる。
検出電極TDLは、図6に示す構成と同様であり、第1方向Dxに延在するとともに、第2方向Dyに複数配列される。第2方向Dyに配列される検出電極TDLにおいて、配線37Aは、接続される端部が交互になるように配置される。例えば、検出電極TDL(1)、TDL(3)、…TDL(n−1)の一端に接続配線34aを介して配線37Aが接続される。また、検出電極TDL(2)、…TDL(n−2)、TDL(n)の他端に接続配線34bを介して配線37Aが接続される。
このように、1つの検出電極TDLの一端又は他端に、第1配線37Aa及び第2配線37Abが接続されているので、検出電極TDLとフレキシブル基板71との間の接続信頼性を高めることができる。
図21に示すように、第1端子52A(1)、52A(2)、…52A(n)は第1方向Dxに複数配列される。第2端子52B(1)、52B(2)、…52B(n)は、それぞれ第1端子52A(1)、52A(2)、…52A(n)と第2方向Dyに隣り合って配置される。図20に示したように、配線37Aは、検出電極TDLと接続される位置が交互になっているので、例えば、第1端子52A(1)及び第2端子52B(1)は、図20に示す検出電極TDL(1)に対応する。第1端子52A(2)及び第2端子52B(2)は、図20に示す検出電極TDL(3)に対応する。第1端子52A(n)及び第2端子52B(n)は、図20に示す検出電極TDL(2)に対応する。
第1配線37Aaは、第1端子52Aの一端に接続される。第1端子52Aの他端は、第2端子52Bの一端と対向する。第2配線37Abは、第1端子52Aの一辺に沿って設けられ、第2端子52Bの一端に接続される。例えば、図20に示す検出電極TDL(3)に接続された第2配線37Abは、第1方向Dxに隣り合う第1端子52A(1)と第1端子52A(2)との間を通って第2端子52B(2)に接続される。
第1端子52Aと第2端子52Bとは、図19に示す例と同様に、フレキシブル基板71の1つの同じ接続端子76に接続される。これにより、第1配線37Aaと第2配線37Abとは、第1端子52A、接続端子76及び第2端子52Bを介して電気的に接続される。本実施形態において、導電性接着材63は第1端子52Aと第2端子52Bとを覆うとともに、第1端子52Aどうしの間に位置する第2配線37Abをも覆う。導電性接着材63に上述した異方性導電膜を用いることで、第2配線37Abと第1端子52Aとは導通せず、フレキシブル基板71の接続端子76を介して導通することとなる。第1端子52A及び第2端子52Bは、積層された導電層である導電性接着材63によって電気的に接続される。
第1端子52Aの幅W2は、例えば150μmである。第1端子52A及び第2端子52Bの第2方向Dyの長さL2、L3は、150μm以上、200μm以下、例えば175μmである。第1配線37Aa及び第2配線37Abの幅W3、W4は、例えば5μmである。第1方向Dxにおける、第1端子52Aと第2配線37Abとの距離d1は、例えば50μmである。第1方向Dxにおける、第1端子52Aと第2配線37Abとの距離d2は、例えば5μmである。第2方向Dyにおける、第1端子52Aと第2端子52Bとの間の距離d3は、例えば5μmである。
以上の構成により、第1端子52A及び第2端子52Bにフレキシブル基板71が接続されていない状態で、第1端子52Aは、第1配線37Aa、検出電極TDL及び第2配線37Abを介して第2端子52Bと電気的に接続される。本実施形態においても、第1端子52A及び第2端子52Bを、第1配線37Aa及び第2配線37Abの電気特性検査用の端子として用いることができる。
なお、本実施形態において、第1部分53及び第2部分54を設けてもよい。この場合、第1端子52Aの一端に、第1部分53を介して第1配線37Aaが接続され、第2端子52Bの一端に、第2部分54を介して第2配線37Abが接続される。
(第4の実施形態)
図22は、第4の実施形態に係る第2基板の平面図である。図23は、第4の実施形態に係る検出電極の平面図である。図22に示すように、本実施形態の表示装置1Gにおいて、検出電極TDLBは、第3検出電極TDL3と第4検出電極TDL4とを有する。第3検出電極TDL3は、第2方向Dyに延在する。第4検出電極TDL4は、第3検出電極TDL3に沿って設けられている。第3検出電極TDL3の一端は、接続配線34cを介して第4検出電極TDL4の一端と接続される。第3検出電極TDL3の他端は、接続配線34dを介して第1配線37fと接続される。第4検出電極TDL4の他端は、接続配線34eを介して第2配線37gと接続される。
以上のように、1つの検出電極TDLBは、接続配線34d、第3検出電極TDL3、接続配線34c、第4検出電極TDL4及び接続配線34eにより、全体としてU字状になっている。1つの検出電極TDLBは、全体として第2方向Dyに延在する。また、検出電極TDLBは、第1方向Dxに複数配列される。本実施形態において、図示は省略するが、図5に示す駆動電極COMLは、第1方向Dxに延び、第2方向Dyに複数配列される構成となる。すなわち、駆動電極COMLは、図8に示すゲート線GCLに沿って設けられる。
図23に示すように、第3検出電極TDL3は、複数の第3導電性細線33Sと複数の第4導電性細線33Tとを有するメッシュ状の配線となっている。第3導電性細線33Sと第4導電性細線33Tとは、互いに異なる方向に延びている。第3導電性細線33S及び第4導電性細線33Tは、上述した第1導電性細線33U及び第2導電性細線33Vと同様の材料が用いられる。第4検出電極TDL4は、第3検出電極TDL3と同様に、複数の第3導電性細線33Sと複数の第4導電性細線33Tとを有するメッシュ状の配線となっている。
また、接続配線34c、34d、34eは、第3検出電極TDL3及び第4検出電極TDL4と類似した、複数の導電性細線を有するメッシュ状の配線である。
接続配線34c、34d、34eは周辺領域10bに設けられているが、これに限定されず、接続配線34c、34d、34eのそれぞれの一部、又は全部が表示領域10aに設けられていてもよい。また、接続配線34c、34d、34eが、検出電極としての機能を有していてもよい。
また、1つの検出電極TDLBにおいて、第3検出電極TDL3、第4検出電極TDL4及び接続配線34c、34d、34eに囲まれた領域にダミー電極TDLd3が設けられる。また、隣り合う検出電極TDLBの間において、ダミー電極TDLd4が設けられる。ダミー電極TDLd3、TDLd4は、第3検出電極TDL3や第4検出電極TDL4と類似した、複数の導電性細線を有するメッシュ状の配線である。これにより、表示領域10aにおける透光率のばらつきを抑制して、良好な視認性を得ることができる。
なお、第3検出電極TDL3、第4検出電極TDL4、接続配線34c、34d、34e、及びダミー電極TDLd3、TDLd4は、ジグザグ線状或いは、波線状の金属細線を複数含む構成であってもよい。
本実施形態において、第1配線37fは第1端子52Aと接続される。また、第2配線37gは、第2端子52Bと接続される。そして、図19に示す例と同様に、第1端子52Aと第2端子52Bとは、導電性接着材63を介して1つの接続端子76に接続される。これにより、第3検出電極TDL3と第4検出電極TDL4とは、第1端子52A、接続端子76及び第2端子52Bを介して電気的に接続される。これにより、フレキシブル基板71が接続されていない状態において、第1端子52A及び第2端子52Bを電気特性検査用の端子として用いることができる。
なお、本実施形態において、第1部分53及び第2部分54を設けてもよい。この場合、第1端子52Aの一端に、第1部分53を介して第1配線37fが接続され、第2端子52Bの一端に、第2部分54を介して第2配線37gが接続される。
(第5の実施形態)
図24は、第5の実施形態に係る第2基板の平面図である。図25は、第5の実施形態に係る表示装置の概略断面構造を表す断面図である。図26は、第5の実施形態に係る端子の平面図である。
図24に示すように、本実施形態の表示装置1Hは、複数の矩形状の検出電極TDLC(1)、(2)、…(n−1)、(n)と、第1配線37Baと、第2配線37Bbと、を有する。以下の説明において、検出電極TDLC(1)、(2)、…(n−1)、(n)を区別して説明する必要がない場合、検出電極TDLCと表す。検出電極TDLCは、第2基板31の表示領域10aに行列状に配置されている。すなわち、検出電極TDLCは、第1方向Dxに複数配置されるとともに、第2方向Dyに複数配置される。図24に示すように、検出電極TDLCのそれぞれに、第1配線37Baと第2配線37Bbとが接続されている。第1配線37Ba及び第2配線37Bbは、周辺領域10bに引き出されて、端子51Bに接続される。検出電極TDLCはITO等の透光性を有する導電性材料が用いられる。
本実施形態の表示装置1Hは、上述した自己静電容量方式のタッチ検出原理に基づいて検出を行う。この場合、各検出電極TDLCに第1配線37Ba及び第2配線37Bbを介して駆動信号Vcomが供給されると、検出電極TDLCの容量変化に応じた検出信号Vdetが検出電極TDLCから検出部40に出力される。行列状に配置された各検出電極TDLCで検出を実行することで、座標抽出部45は、タッチ座標を検出することができる。
複数の検出電極TDLCの検出は、同時に行ってもよく、所定の順番で検出してもよい。また、図24に示すように、第1方向Dxに配列された複数の検出電極TDLCを1つの検出電極ブロックBKとしてまとめて検出を行ってもよい。この場合、検出電極ブロックBKが1つの検出電極として機能することで、上述した相互容量方式のタッチ検出を行うこともできる。
図25に示すように、第1配線37Baは、絶縁層38bを介して検出電極TDLCよりも第2基板31側に設けられる。検出電極TDLCは絶縁層38aに覆われている。第1配線37Baは、絶縁層38bに設けられたコンタクトホールを介して検出電極TDLCと電気的に接続される。なお、図25では、第2配線37Bbを省略して示しているが、第2配線37Bbも第1配線37Baと同層に設けられ、絶縁層38bに設けられたコンタクトホールを介して検出電極TDLCと電気的に接続される。
これに限定されず、第1配線37Ba及び第2配線37Bbは、検出電極TDLCに対して、第2基板31よりも離れた層に設けられていてもよく、或いは、検出電極TDLCと同じ層に設けられていてもよい。
図26に示すように、周辺領域10bにおいて、各検出電極TDLCに対応して複数の端子51Bが設けられる。端子51Bは、それぞれ第2方向Dyに沿った長辺を有する矩形状であり、第1方向Dxに複数配列されている。各検出電極TDLCと端子51Bとは1対1に設けられている。例えば、図24に示す検出電極TDLC(1)に対応して端子51B(1)が設けられ、検出電極TDLC(2)に対応して端子51B(2)が設けられ、検出電極TDLC(n−1)に対応して端子51B(n−1)が設けられ、検出電極TDLC(n)に対応して端子51B(n)が設けられる。なお、端子51B(1)、51B(2)、51B(n−1)、51B(n)を区別して説明する必要がない場合、端子51Bと表す。
本実施形態においても、1つの検出電極TDLCに接続された第1配線37Ba及び第2配線37Bbは、1つの同じ端子51Bに接続される。例えば、第1配線37Baは端子51Bの一端に接続され、第2配線37Bbは端子51Bの他端に接続される。さらに、例えば、検出電極TDLC(1)に接続された第1配線37Ba及び第2配線37Bbは、それぞれ端子51B(1)の一端及び他端に接続される。検出電極TDLC(2)乃至検出電極TDLC(n)についても同様である。なお、図24では、第1配線37Ba及び第2配線37Bbは、表示領域10aに配置されているが、一部が周辺領域10bに配置されていてもよい。
以上の構成により、検出電極TDLCに接続された第1配線37Baと第2配線37Bbは、1つの同じ端子51Bを介してフレキシブル基板71(図10参照)の接続端子76に電気的に接続される。したがって、第1配線37Baと第2配線37Bbとの合計の数に対して端子51Bの数を少なくすることができる。また、1つの同じ端子51Bに接続されている第1配線37Baと第2配線37Bbのどちらかが断線したとしても、もう片方の配線が端子51Bに接続されている。これにより、検出電極TDLCと端子51Bとの間で完全に断線してしまうことを防ぐことができる。
なお、本実施形態において、第1部分53及び第2部分54(図12参照)を設けてもよい。この場合、第1端子51Bの一端に、第1部分53を介して第1配線37Baが接続され、第1端子51Bの他端に、第2部分54を介して第2配線37Bbが接続される。
図27は、第5の実施形態の変形例に係る第2基板の平面図である。図27に示すように、本変形例の表示装置1Iにおいて、第2基板31の周辺領域10bにガードリング58Aが設けられている。ガードリング58Aは、検出電極TDLC、配線37及び端子51Bを囲んで環状に設けられている。ガードリング58Aの一端及び他端が1つの端子51Bに接続される。ガードリング58Aは、例えばフレキシブル基板71を介してグラウンドに電気的に接続されて、接地される。
本変形例では、ガードリング58Aの一端と他端とが、一つの同じ端子51Bに接続されるので、少なくとも1つの端子を省略できる。また、配線37は、ガードリング58Aよりも内方に設けられるので、配線37の断線を抑制できる。なお、本変形例では、各検出電極TDLCにそれぞれ1本の配線37が接続される。配線37は、周辺領域10bに引き出されて、端子51Bに接続される。なお、これに限定されず、図24に示したように、各検出電極TDLCにそれぞれ第1配線37Ba及び第2配線37Bbが接続されていてもよい。
(抵抗検査方法)
次に、第1端子52Aと第2端子52Bとによる抵抗検査方法の一例について説明する。図28は、表示装置の抵抗検査方法の一例を示す説明図である。図29は、ずれの検出を説明するための説明図である。図30は、抵抗検査方法の一例を示すフローチャートである。図31は、抵抗検査項目及び判定結果の一例を示す表である。
図28に示すように、第1端子52Aと第2端子52Bとにそれぞれ、抵抗測定装置の検出プローブ101を接触させることで、対向する第1端子52Aと第2端子52Bとの間の電気抵抗値を測定する。すなわち、第1配線37a、検出電極TDL(図6等参照)及び第2配線37bの合計の抵抗値を測定する。なお、図28に示す第1端子52A及び第2端子52Bにおいて、第2の実施形態で説明したように、第2配線37bが第2端子52Bの他端、すなわち、第1端子52Aと対向する端部と反対側に接続されているが、これに限定されない。第3の実施形態又は第4の実施形態に示した、第2配線37bが第2端子52Bの一端、すなわち、第1端子52Aと対向する端部に接続されている構成においても同様に抵抗検査を行うことができる。
図28に示す例では、第1端子52A(3)に隣り合って、端子52Aaが設けられている。第1端子52A(3)と端子52Aaとは、接続部52Abを介して電気的に接続される。また、第2端子52B(3)に隣り合って、端子52Baが設けられている。第2端子52B(3)と端子52Baとは、接続部52Bbを介して電気的に接続される。
第1端子52A(3)及び端子52Aaに検出プローブ101を接触させて、第1端子52A(3)と端子52Aaとの間の抵抗値を測定する。同様に、第2端子52B(3)と端子52Baとの間の抵抗値を測定する。この抵抗値がゼロであれば、第1端子52A及び第2端子52Bに対して、検出プローブ101がズレなく接触し、正常に測定可能であることが示される。或いは、検出プローブ101と第1端子52Aとの接触抵抗及び検出プローブ101と第2端子52Bとの接触抵抗を測定できる。
第1端子52Aは第2端子52Bと対向して配置され、対向する1組の第1端子52Aと第2端子52Bとが複数配列されている。このような構成により、第1端子52A及び第2端子52Bに対する、検出プローブ101のずれを検出することができる。図29に示すように、検出プローブ101が、第1端子52A及び第2端子52Bの配列方向、すなわち第1方向Dxに対して傾いて配置される可能性がある。
この場合、第1端子52A(1)と第2端子52B(1)との間の抵抗値、第1端子52A(2)と第2端子52B(2)との間の抵抗値、第1端子52A(3)と第2端子52B(3)との間の抵抗値は検出されない。また、第1端子52A(n−1)と第2端子52B(n−1)との間の抵抗値、第1端子52A(n)と第2端子52B(n)との間の抵抗値は検出可能となっている。このように、抵抗値が検出できない第1端子52A及び第2端子52Bが、所定の箇所以上生じた場合に、検出プローブ101の傾きがずれていると検出することができる。
図30に示すように、端子ごとに抵抗検査の判定を行う。なお図30及び図31では、例えば、第1端子52A(1)と第2端子52B(1)とを併せて「端子(1)」、第1端子52A(n)と第2端子52B(n)とを併せて「端子(n)」と表している。図30に示すように、端子(1)で抵抗検査結果の判定を行う(ステップST1)。抵抗値が基準値内であれば「OK」と判定して(ステップST1、Yes)、次の端子(2)の判定に進む(ステップST2)。抵抗値が基準値から外れている場合(ステップST1、No)、この検出装置30は良品ではない(「OUT」)と判定し、抵抗検査を終了する。これを端子(1)から端子(n)まで繰り返し行う(ステップST1からステップSTn)。全ての端子で「判定OK」であれば、その検出装置30は各配線及び検出電極TDLの断線が生じていない良品(「OK」)と判定され、検査を終了する。
抵抗検査は、例えば、図31の表に示すように、各端子における抵抗の上限値(kΩ)とΔRについて判定する。「ΔR」は、例えば端子(n)の抵抗値と端子(n+1)の抵抗値との差分である。図31に示すように、規格において、端子(1)の上限値をa1、端子(2)の上限値をa2とした場合、端子(1)のΔRは、ΔR=a1−a2である。上述したように、各検出電極TDLと端子(1)、…、端子(n)との距離はそれぞれ異なるので、各端子の上限値及びΔRも異なる。これらの規格値(a1、a2、…an、b1、b2、…bn)は、あらかじめ抵抗検査装置に入力される。抵抗検査装置は、規格値と実測値(c1、c2、…cn、d1、d2、…dn)を比較することで、各端子の判定を行う。表に示すように、上限値及びΔRについて、それぞれ端子(1)から端子(n)について判定する。
図30に示す例では、いずれかの端子でNGが発生した場合、測定を終了するが、これに限定されない。図31に示すように、全ての端子で判定して、「OK」と「NG」の傾向を確認することもできる。図31に示す例では、端子(1)は上限値及びΔRともに「OK」である。端子(2)の上限値は「OK」であるが、ΔRは「NG」である。また、端子(n)の上限値は「NG」であるが、ΔRは「OK」である。
図32は、抵抗検査方法の他の例を説明するための平面図である。図33は、抵抗検査方法の他の例を説明するための断面図である。図28から図31に示す例では第1配線37a、検出電極TDL及び第2配線37bの合計の抵抗値を検出し、合否の判定を行う。本変形例では、非接触プローブ110を用いて、第1配線37a及び第2配線37bのいずれの箇所で断線等の不具合が生じているか検出することができる。
非接触プローブ110は、検出電極TDLとの間に形成される静電容量の変化に基づいて、検出電極TDLの電圧値、又は電流値を検出する。図33に示すように、非接触プローブ110は、検出電極TDLの上方に保護層38を介して非接触で配置される。図32に示すように、非接触プローブ110は、検出電極TDLの第1方向Dxの中央部に配置されることが好ましい。このように配置することで、第1配線37a側の検出値と第2配線37b側の検出値との誤差が低減され、精度よく検出することができる。また、非接触プローブ110は、第2方向Dyに配列された複数の検出電極TDLの上に配置される。
図32に示すように、電源111から第1端子52Aに入力信号Vin1が入力された場合と、第2端子52Bに入力信号Vin2が入力された場合とで、非接触プローブ110により検出される検出信号を比較する。これにより、断線の位置を検出することができる。例えば、第2配線37bのいずれかに断線が発生している場合、入力信号Vin2に対する検出信号が検出されない。
又は、所定の入力信号を入力した状態で、非接触プローブ110を移動させて、検出信号の変化に基づいて断線の箇所を特定してもよい。
なお、上述した抵抗検査方法は、あくまで一例であって、他の検査項目を追加したり、検査方法を適宜変更してもよい。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。上述した各実施形態及び各変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
例えば、第1の実施形態の各変形例に示した構成において、第2の実施形態から第4の実施形態に示した、第1端子と第2端子を設ける構成を採用してもよい。また、第3の実施形態及び第4の実施形態において、1つの端子に第1配線と第2配線を接続する構成を採用してもよい。また、各端子の形状や大きさは、あくまで一例であって、適宜変更してもよい。また、各実施形態では、検出電極TDLについて説明したが、駆動電極COMLについて第1配線と第2配線を接続し、1つの端子に第1配線と第2配線とを接続する構成を採用してもよい。駆動電極COMLについて、第1端子に第1配線を接続し、第2端子に第2配線を接続する構成を採用してもよい。
例えば、本態様の検出装置及び表示装置は、以下の態様をとることができる。
(1)基板と、
前記基板の面上において表示領域に設けられる複数の電極と、
前記表示領域の外側の周辺領域において、複数の前記電極のそれぞれに対応して設けられた複数の端子と、
1つの前記電極と前記端子とを接続する第1配線と、
当該1つの電極と、前記第1配線が接続された同じ前記端子とを接続する第2配線と、を有する検出装置。
(2)前記電極は、第1方向に延在するとともに、前記第1方向と交差する第2方向に複数配列され、
前記端子は、前記第1方向に複数配列され、
前記第1配線は、前記電極の一端と、前記端子の前記第2方向の一端とを接続し、
前記第2配線は、前記電極の他端と、前記端子の他端とを接続する上記(1)に記載の検出装置。
(3)複数の前記端子は、前記第2方向の長さが互いに異なっている上記(2)に記載の検出装置。
(4)複数の前記端子は、前記第1方向の長さが互いに異なっている上記(2)又上記(3)に記載の検出装置。
(5)前記第1配線及び前記第2配線は、複数の前記電極のうち、少なくとも前記端子に対して最も離れた位置の電極に接続される上記(1)又は上記(2)に記載の検出装置。
(6)基板と、
前記基板の面上において表示領域に設けられる複数の電極と、
前記表示領域の外側の周辺領域において、複数の前記電極のそれぞれに対応して設けられる第1端子及び第2端子と、
1つの前記電極と前記第1端子とを接続する第1配線と、
当該1つの電極と前記第2端子とを接続する第2配線と、を有し、
前記第1端子は、第1方向に複数配列され、
前記第2端子は、前記第1方向と交差する第2方向に前記第1端子と対向して配置される検出装置。
(7)前記電極は、第1方向に延在するとともに、前記第1方向と交差する第2方向に複数配列される上記(6)に記載の検出装置。
(8)前記第1端子及び前記第2端子は、積層された導電層によって電気的に接続される上記(6)又は上記(7)に記載の検出装置。
(9)前記第1端子及び前記第2端子は、フレキシブル基板の1つの接続端子に対して電気的に接続される上記(6)から上記(8)のいずれか1つに記載の検出装置。
(10)前記第1配線は、前記電極の一端と前記第1端子とを接続し、
前記第2配線は、前記電極の他端と前記第2端子とを接続する上記(6)から上記(9)のいずれか1つに記載の検出装置。
(11)前記第1配線及び前記第2配線は、前記電極の一端に接続される上記(6)から上記(9)のいずれか1つに記載の検出装置。
(12)前記第2配線は、複数配列された前記第1端子の間を通って前記第2端子に接続される上記(11)に記載の検出装置。
(13)前記第1配線は、前記第2配線と沿って前記周辺領域に設けられる上記(11)又は上記(12)に記載の検出装置。
(14)前記電極は、第1電極と、第2電極とを含み、
前記第1電極は、前記第1方向に延在するとともに一端側において前記第1配線に接続され、
前記第2電極は、前記第1配線と沿って延在するとともに、他端側において前記第2配線に接続される、上記(2)又は上記(6)に記載の検出装置。
(15)前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ前記第2方向に複数設けられ、
複数の前記第1電極と前記第1配線とを接続する第1接続配線と
複数の前記第2電極と前記第2配線とを接続する第2接続配線とを含む上記(14)に記載の検出装置。
(16)前記電極は、第1方向に複数配列され、前記第1方向と交差する第2方向に沿って設けられ、
前記電極は、第1電極と、第2電極とを含み、
前記第1電極と前記第2電極とは、互いに隣り合って前記第2方向に沿って設けられるとともに、一端側において電気的に接続され、
前記第1電極の他端側に前記第1配線が接続され、
前記第2電極の他端側に前記第2配線が接続される、上記(1)又は上記(6)に記載の検出装置。
(17)隣り合う前記電極の間において、前記電極と間隔を有して設けられ、前記電極、前記第1配線及び前記第2配線と電気的に接続されていないダミー電極を有する上記(1)から上記(16)のいずれか1つに記載の検出装置。
(18)前記電極は、互いに異なる方向に延在する第1導電性細線と第2導電性細線とを含む上記(1)から上記(17)のいずれか1つに記載の検出装置。
(19)上記(1)から上記(18)のいずれか1つに記載の検出装置と、
前記表示領域に画像を表示するための表示機能層と、を含む、表示装置。
さらに、本態様の検出装置及び表示装置は、以下の態様をとることができる。
(20)前記電極は、行列状に複数配置され、
前記電極のそれぞれに、前記第1配線及び前記第2配線が接続されている上記(1)に記載の検出装置。