JP6717695B2 - 電力変換装置 - Google Patents
電力変換装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6717695B2 JP6717695B2 JP2016143058A JP2016143058A JP6717695B2 JP 6717695 B2 JP6717695 B2 JP 6717695B2 JP 2016143058 A JP2016143058 A JP 2016143058A JP 2016143058 A JP2016143058 A JP 2016143058A JP 6717695 B2 JP6717695 B2 JP 6717695B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switch
- inverter
- control
- potential side
- switching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Description
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、Y結線駆動とΔ結線駆動とを適切に切替可能な電力変換装置を提供することにある。
第2インバータは、高電位側に設けられる第2上アーム素子(31〜33)および低電位側に設けられる第2下アーム素子(34〜36)を有し、コイルの他端(812、822、832)と接続される。
低電位側接続線は、電圧源の負極側と、第1下アーム素子の低電位側と、第2下アーム素子の低電位側とを接続する。
開閉器は、高電位側接続線および低電位側接続線の少なくとも一方に設けられ、第1インバータ側と第2インバータ側とを断接可能である。
インバータ制御部は、第1インバータおよび第2インバータを制御する。
開閉器制御部652は、開閉器の開閉状態を制御する。
制御部は、開閉器が開の状態でY制御を行うY結線駆動と、開閉器が閉の状態でΔ制御を行うΔ結線駆動とを切り替える場合、開閉器の開閉状態に応じてインバータの制御状態を切り替える。
これにより、Y結線駆動とΔ結線駆動との切り替えに伴う相電流の急上昇を回避することができ、Y結線駆動とΔ結線駆動とを適切に切り替えることができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による電力変換装置を図1〜図6に示す。
図1に示すように、回転電機駆動システム1は、電力変換装置11、および、回転電機としてのモータジェネレータ80を備える。
第1インバータ20は、コイル81〜83の通電を切り替える3相インバータであり、スイッチング素子21〜26を有する。第2インバータ30は、コイル81〜83の通電を切り替える3相インバータであり、スイッチング素子31〜36を有する。
スイッチング素子21は、トランジスタ211およびダイオード221を有する。スイッチング素子22〜26、31〜36も同様に、それぞれ、トランジスタ212〜216、311〜316、および、ダイオード222〜226、321〜326を有する。
U相のスイッチング素子31、34の接続点にはU相コイル81の他端812が接続され、V相のスイッチング素子32、35の接続点にはV相コイル82の他端822が接続され、W相のスイッチング素子33、36の接続点にはW相コイル83の他端832が接続される。
コンデンサ43は、第1インバータ20とバッテリ40との間に接続される平滑コンデンサである。
電流検出部45は、相電流Iu、Iv、Iwを検出する。本実施形態では、電流検出部45として、ホール素子等の電流検出素子が各相に設けられる。
低電位側接続線55は、バッテリ40の負極側と、第1下アーム素子24〜26の低電位側と、第2下アーム素子34〜36の低電位側とを接続する。換言すると、低電位側接続線55は、モータジェネレータ80を経由せずに、インバータ20、30の低電位側を接続する接続配線である。
開閉器52、56は、第1インバータ20側と第2インバータ30側との導通および遮断を切替可能であれば、機械式のものであってもよいし、半導体スイッチ等であってもよい。本実施形態では、高電位側開閉器52および低電位側開閉器56が「開閉器」に対応する。以下適宜、高電位側開閉器52を「上側SW」、低電位側開閉器56を「下側SW」と記載する。また、図中、SW52、56を閉にすることを「ON」、開にすることを「OFF」と記載する。
制御部65は、マイコンを主体として構成され、各種演算処理を行う。制御部65における各処理は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
制御部65は、インバータ制御部651、開閉器制御部652、および、切替制御部655等を有する。
インバータ制御部651は、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。具体的には、トルク指令値trq*や電流指令値Iu*、Iv*、Iw*等のモータジェネレータ80の駆動に係る指令値に基づき、スイッチング素子21〜26、31〜36のトランジスタ211〜216、311〜316のオンオフ作動を制御する制御信号を生成し、ドライバ回路61、62に出力する。
切替制御部655は、高電位側スイッチ電流IswHおよび低電位側スイッチ電流IswL、ならびに、後述の駆動要求に応じ、インバータ制御部651にインバータ制御指令を出力することでインバータ20、30の制御状態の切り替えを制御する。また、切替制御部655は、高電位側スイッチ電流IswHおよび低電位側スイッチ電流IswL、ならびに、後述の駆動要求に応じ、開閉器制御部652に開閉器制御指令を出力することで、SW52、56の開閉状態の切り替えを制御する。
具体的には、SW52、56を開とする。
第1インバータ20は、例えばPWM制御等により、モータジェネレータ80の駆動要求に応じて制御される。
第2インバータ30は、第2上アーム素子31〜33の全相、または、第2下アーム素子34〜36の全相の一方をオン、他方をオフとすることで中性点化される。これにより、コイル81〜83は、Y結線されているとみなせる。
なお、第2上アーム素子31〜33を全相オンにする状態と、第2下アーム素子34〜36を全相オンにする状態とは、例えば素子の発熱状態等に応じ、適宜入れ替え可能である。オンされる素子を入れ替えることで、発熱を分散させることができる。
具体的には、Δ結線駆動では、SW52、56を閉とする。
制御部65は、第1インバータ20および第2インバータ30の異なる相のスイッチング状態が同期するように、PWM制御等により、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。スイッチング状態が同期する相は同電位となるので、コイル81〜83は、等価的にΔ結線された状態とみなすことができる。
例えば図3(b)に示すように、第1インバータ20のスイッチング素子21、25、26、および、第2インバータ30のスイッチング素子33、34、35がオンされているとき、矢印A2で示す経路の電流が流れる。
また例えば、U1相とV2相、V1相とW2相、W1相とU2相とが同期するように制御してもよい。
なお、図3では、オンされている素子を実線、オフされている素子を破線で示し、通電経路を二点鎖線の矢印で示す。また、図3では、制御信号生成部60等、一部の構成の記載を省略した。図5等も同様である。
なお、図22では、(a)が相電流、(b)が駆動状態を示している。
図23および図24に示す参考例では、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える例を示している。図24では、(a)が相電流、(b)が上側SW52の開閉状態、(c)が下側SW56の開閉状態、(d)がインバータ制御状態を示している。インバータ制御状態は、「MΔ」がΔ制御を意味し、「MY」がY制御を意味する。図24(e)は、相電流の全体がわかるように、図23(a)を縦方向に縮小した図である。
図23(b)に示すように、時刻x95にて上側SW52がオンされても、通電状態は変わらない。
一方、図23(c)に示すように、時刻x96にて、第2下アーム素子34〜36が全相オンの状態で下側SW56がオンされると、矢印AXで示す新たな通電経路ができてしまう。そのため、Δ制御(図23(d)参照)に切り替わる時刻x97までの間、相電流Iu、Iv、Iwが急上昇し、制御不能になってしまう。また、図示はしていないが、上アーム素子31〜33を全相オンにすることで第2インバータ30が中性点化されている状態で上側SW52がオンされると、相電流Iu、Iv、Iwが急上昇し、制御不能になってしまう。
本実施形態の切替処理を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。図4は、この処理は、制御部65にて所定の周期で実行される。以下、ステップS101の「ステップ」を省略し、単に記号「S」と記す。他のステップについても同様である。
S102では、制御部65は、Y結線駆動とΔ結線駆動との切り替えが必要か否かを判断する。切り替えが不要であると判断された場合(S102:NO)、S104以降の処理を行わない。切り替えが必要であると判断された場合(S102:YES)、S103へ移行する。
現在の駆動状態がΔ結線駆動である場合、すなわち、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合に移行するS104では、切替制御部655は、開閉器制御状態を開に切り替える旨の指令を開閉器制御部652に出力する。開閉器制御部652は、SW52、56を開にする信号をSW52、56に出力する。
SW52、56の閉への切り替えが完了したと判断された場合(S109:YES)に移行するS111では、切替制御部655は、インバータ制御状態をΔ制御に切り替える旨の指令をインバータ制御部651に出力する。インバータ制御部651は、駆動点情報に基づき、所望の回転数Nおよびトルクtrqとなるように、Δ制御を行う。これにより、駆動状態がΔ駆動制御に切り替わる。
時刻x11にて、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える必要がある場合、SW52、56を閉から開に切り替える旨の指令を出力するとともに、インバータ制御状態を零ベクトル制御とする。SW52、56の閉への切り替えが完了する時刻x12までの期間は、零ベクトル制御を継続する。
なお、図6では、上側SW52が先に閉となり、続いて下側SW56が閉となっているが、インバータ制御状態が零ベクトル制御であれば、SW52、56の切り替え順は、逆になっても差し支えない。
第2インバータ30は、低電位側に設けられる複数の第2上アーム素子31〜33および低電位側に設けられる複数の第2下アーム素子34〜36を有し、コイル81、82、83の他端812、822、832に接続される。
低電位側接続線55は、バッテリ40の負極側と、第1下アーム素子24〜26の低電位側と、第2下アーム素子34〜36の低電位側とを接続する。
開閉器52、56は、高電位側接続線51および低電位側接続線55の少なくとも一方に設けられ、第1インバータ20側と第2インバータ30側とを断接可能である。
インバータ制御部651は、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。開閉器制御部652は、開閉器52、56の開閉状態を制御する。
ここで、第1インバータ20をモータジェネレータ80の駆動要求に応じて制御し、第2インバータ30を中性点化する制御状態をY制御とする。また、第1インバータ20と第2インバータ30とで異なる相のスイッチング状態が同期するようにする制御状態をΔ制御とする。
本実施形態では、駆動領域に応じてY結線駆動とΔ結線駆動とを切り替えているので、効率が向上する。また、開閉器52、56の開閉状態に応じてインバータ制御状態を切り替えることで、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇を回避することができ、Y結線駆動とΔ結線駆動とを適切に切り替えることができる。
これにより、Y結線駆動とΔ結線駆動とを切り替えに伴う相電流Iu、Iv、Iwの急上昇を適切に防ぐことができる。また、Y結線駆動とΔ結線駆動との切り替えに伴う電圧サージの発生を抑制することができる。
これにより、開閉器52、56の開閉状態を適切に判定することができる。
本発明の第2実施形態を図7〜図9に示す。第2実施形態〜第6実施形態は、切替制御が異なっているので、この点を中心に説明する。
本実施形態の切替処理を図7のフローチャートに基づいて説明する。
S201〜S203の処理は、S101〜S103の処理と同様である。現在の駆動状態がΔ結線駆動であると判断された場合(S203:YES)、S204へ移行し、Y結線駆動であると判断された場合(S203:NO)、S207へ移行する。
S205における判断処理は、S105と同様であって、SW52、56の少なくとも一方の開への切り替えが完了していないと判断された場合(S205:NO)、この判断処理を繰り返す。SW52、56が共に開への切り替えが完了したと判断された場合(S205:YES)、S206へ移行する。
S206では、S107と同様、インバータ制御状態をY制御に切り替える。
S208の処理は、S108と同様、SW52、56を閉にするように指令する。
S209における判断処理は、S109と同様であって、SW52、56の少なくとも一方の閉への切り替えが完了していないと判断された場合(S209:NO)、この判断処理を繰り返す。SW52、56が共に閉への切り替えが完了したと判断された場合(S209:YES)、Δ結線駆動への切り替えが完了したものとして、本処理を終了する。
図9および図8(a)に示すように、時刻x21までの期間の駆動状態はY結線駆動であって、第2下アーム素子34〜36を全相オンにすることで第2インバータ30が中性点化されている。
図8(b)に示すように、時刻x21にて、SW52、56が開の状態にて、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替える。SW52、56が開の状態でY制御からΔ制御に切り替えたとしても、各相の通電経路が確保されており、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇は生じない。
図8(c)に示すように、時刻x22にて、上側SW52を閉にし、図8(d)に示すように、時刻x23にて下側SW56を閉にすると、Δ結線駆動への切り替えが完了する。
これにより、図9(a)に示すように、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇が生じることなく、Y結線駆動とΔ結線駆動とを切り替えることができる。また、トルクが低下することなく、Y結線駆動とΔ結線駆動とを切り替えることができる。
また、開閉器制御部652は、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替えた後、開閉器52、56を開から閉に切り替える。
これにより、開閉器52、56が閉の状態でY制御が行われることがないので、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇を適切に回避することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の第3実施形態を図10〜図12に示す。本実施形態では、Y制御において、下アーム素子34〜36を全相オンにすることで第2インバータ30を中性点化する。
本実施形態の切替処理を図10のフローチャートに基づいて説明する。
S301〜S303の処理は、S101〜S103の処理と同様である。現在の駆動状態がΔ結線駆動であると判断された場合(S303:YES)、S304へ移行し、Y結線駆動であると判断された場合(S303:NO)、S308へ移行する。
S304では、切替制御部655は、下側SW56を開に切り替える旨の指令を開閉器制御部652に出力する。開閉器制御部652は、下側SW56を開にする信号を下側SW56に出力する。
S306では、S107と同様、インバータ制御状態をY制御に切り替える。
S307では、切替制御部655は、上側SW52を開に切り替える旨の指令を開閉器制御部652に出力する。開閉器制御部652は、上側SW52を開にする信号を上側SW52に出力する。
S309では、S111と同様、インバータ制御状態をΔ制御に切り替える。
S310では、切替制御部655は、下側SW56を閉に切り替える旨の指令を開閉器制御部652に出力する。開閉器制御部652は、下側SW56を閉にする信号を下側SW56に出力する。
図12および図11(a)に示すように、時刻x31までの期間の駆動状態はY結線駆動であって、第2下アーム素子34〜36を全相オンにすることで第2インバータ30が中性点化されている。
図11(b)に示すように、時刻x31にて、上側SW52が閉となっても、通電経路は変わらない。
図11(c)に示すように、時刻x32にて、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替える。このとき、各相の通電経路が確保されており、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇は生じない。
図11(d)に示すように、Δ制御に切り替わった後である時刻x33にて、下側SW56を閉にすると、Δ結線駆動への切り替えが完了する。なお、Y制御中に下側SW56を閉にすると、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇が生じるので、本実施形態では、インバータ制御状態をΔ制御とした後に、下側SW56を閉にしている。
Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合は、図11(d)、(c)、(b)、(a)の順に切り替える。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の第4実施形態を図13および図14に示す。本実施形態では、Y制御において、上アーム素子31〜33を全相オンにすることで第2インバータ30を中性点化する。
本実施形態の切替処理を図13のフローチャートに基づいて説明する。
S401〜S403の処理は、S101〜S103の処理と同様である。現在の駆動状態がΔ結線駆動であると判断された場合(S403:YES)、S404へ移行し、Y結線駆動であると判断された場合(S403:NO)、S408へ移行する。
S404では、S307と同様、上側SW52を開にする指令を出力する。
S406では、S107と同様、インバータ制御状態をY制御に切り替える。
S407では、S303と同様、下側SW56を開にする指令を出力する。
S409では、S111と同様、インバータ制御状態をΔ制御に切り替える。
S410では、S308と同様、上側SW52を閉にする指令を出力する。
図14(a)に示すように、本実施形態では、第2上アーム素子31〜33を全相オンにすることで第2インバータ30を中性点化している。
図14(b)に示すように、第2上アーム素子31〜33が全相オンの状態で、下側SW56が閉となっても、通電経路は変わらない。
図14(c)に示すように、下側SW56が閉の状態でインバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替える。このとき、各相の通電経路が確保されており、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇は生じない。
図14(d)に示すように、Δ制御に切り替わった後、上側SW52を系にすると、Δ結線駆動への切り替えが完了する。なお、Y制御中に上側SW52を閉にすると、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇が生じるので、本実施形態では、インバータ制御状態をΔ制御とした後に、上側SW52を閉にしている。
Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合は、図14(d)、(c)、(b)、(a)の順に切り替える。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の第5実施形態を図15および図16に示す。
図15に示すように、本実施形態の電力変換装置12では、下側SW56および電流センサ561が省略されている点が上記実施形態と異なる。
S501〜S503の処理は、S101〜S103の処理と同様である。現在の駆動状態がΔ結線駆動であると判断された場合(S503:YES)、S504へ移行し、Y結線駆動であると判断された場合(S503:NO)、S507へ移行する。
S504では、S307と同様、上側SW52を開にする指令を出力する。
S506では、S107と同様、インバータ制御状態をY制御に切り替える。
S508では、S308と同様、上側SW52を閉にする指令を出力する。
Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、上側SW52が閉から開に切り替わったと判定された後、上アーム素子31〜33を全相オンにすることで、第2インバータ30を中性点化する。
Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合、Y制御からΔ制御に切り替えた後、上側SW52を閉にする。
これにより、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇が生じることなく、Δ結線駆動とY結線駆動とを切り替えることができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の第6実施形態を図17および図18に示す。
図17に示すように、本実施形態の電力変換装置13は、上側SW52および電流センサ521が省略されている点が上記実施形態と異なる。
本実施形態の切替処理を図18のフローチャートに基づいて説明する。
S601〜S603の処理は、S103〜S103の処理と同様である。現在の駆動状態がΔ結線駆動であると判断された場合(S603:YES)、S604へ移行し、Y結線駆動であると判断された場合(S603:NO)、S607へ移行する。
S604では、S303と同様、下側SW56を開にする指令を出力する。
S605では、切替制御部655は、下側SW56の開への切り替えが完了しているか否かを判断する。下側SW56の開への切り替えが完了していないと判断された場合(S605:NO)、この判断処理を繰り返す。下側SW56の開への切り替えが完了していると判断された場合(S605:YES)、S606へ移行する。
S606では、S107と同様、インバータ制御状態をY制御に切り替える。
S608では、S310と同様、下側SW56を閉にする指令を出力する。
Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、下側SW56が閉から開に切り替わったと判定された後、下アーム素子34〜36を全相オンにすることで、第2インバータ30を中性点化する。
Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合、Y制御からΔ制御に切り替えた後、下側SW56を閉にする。
これにより、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇が生じることなく、Δ結線駆動とY結線駆動とを切り替えることができる。
これにより、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の第7実施形態を図19に示す。
図19に示すように、本実施形態の電力変換装置14は、電流センサ521、561に替えて、電圧センサ522、562が設けられている。
高電位側電圧センサ522は、上側SW52に印加される電圧を検出するものであって、高電位側電圧センサ522にて検出される電圧を高電位側スイッチ電圧VswHとする。切替制御部655は、高電位側スイッチ電圧VswHに基づき、上側SW52の開閉状態を判定する。高電位側スイッチ電圧VswHが判定閾値Vth以上である場合、上側SW52が閉であると判定し、判定閾値Vth未満である場合、上側SW52が開であると判定する。
本実施形態の切替処理は、第1実施形態〜第4実施形態のいずれの処理としてもよい。また、第5実施形態または第6実施形態のように、SW52、56の一方を省略してもよい。
後述の実施形態においても同様である。
このように構成しても上記実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の第8実施形態を図20に示す。
図20に示すように、本実施形態の電力変換装置15は、電流センサ521、561に替えて、温度センサ523、563が設けられている。
高電位側温度センサ523は、上側SW52の温度を検出するものであって、高電位側温度センサ523にて検出される温度を高電位側スイッチ温度TswHとする。切替制御部655は、高電位側スイッチ温度TswHに基づき、上側SW52の開閉状態を判定する。高電位側スイッチ温度TswHが判定閾値Tth以上である場合、上側SW52が閉であると判定し、判定閾値Tth未満である場合、上側SW52が開であると判定する。
このように構成しても上記実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の第9実施形態を図21に示す。
図21に示すように、本実施形態の電力変換装置16は、電流センサ521、561が省略されている。切替制御部655は、上SW52の開閉を切り替える指令を出力してから、判定時間Xthが経過した場合、上SW52の開閉の切り替えが完了したと判定する。同様に、切替制御部655は、下SW56の開閉を切り替える指令を出力してから、判定時間Xthが経過した場合、下SW56の開閉の切り替えが完了したと判定する。
判定時間Xthは、開閉信号が出力されてから、開閉器52、56の開閉が切り替わるのに要する時間に応じて設定される。また、開から閉への切り替え完了を判定する値と、閉から開への切り替え完了を判定する値とが異なっていてもよい。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(ア)切替制御
例えば第2実施形態では、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、開閉器を閉から開に切り替わったと判定された後、インバータ制御状態をΔ制御からY制御に切り替え、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替えた後、開閉器を開から閉に切り替える。他の実施形態では、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、または、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合の一方を、異なる実施形態の切替制御としてもよい。第1、3、4実施形態についても同様である。すなわち、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合と、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合とで、異なる実施形態の切替制御を組み合わせてもよい、ということである。
また、第2実施形態〜第4実施形態において、開閉器の開閉を切り替える開閉信号を出力してから、開閉器の開閉切替が完了するまでの間、零ベクトル制御を行ってもよい。
上記実施形態では、電圧源として、リチウムイオン電池等を例示した。他の実施形態では、電圧源は、リチウムイオン電池以外の鉛蓄電池、燃料電池等であってもよい。
(ウ)回転電機
上記実施形態では、回転電機はモータジェネレータである。他の実施形態では、回転電機は、発電機の機能を持たない電動機であってもよいし、電動機の機能を持たない発電機であってもよい。また、上記実施形態の回転電機は3相である。他の実施形態では、回転電機は、4相以上としてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
20・・・第1インバータ
21〜23・・・第1上アーム素子 24〜26・・・第1下アーム素子
30・・・第2インバータ
31〜33・・・第2上アーム素子 34〜46・・・第2下アーム素子
40・・・バッテリ(電圧源)
51・・・高電位側接続線 52・・・高電位側開閉器(開閉器)
55・・・低電位側接続線 56・・・低電位側開閉器(開閉器)
65・・・制御部 651・・・インバータ制御部 652・・・開閉器制御部
80・・・モータジェネレータ(回転電機)
Claims (12)
- 複数相のコイル(81、82、83)を有する回転電機(80)の電力を変換する電力変換装置であって、
高電位側に設けられる複数の第1上アーム素子(21〜23)および低電位側に設けられる複数の第1下アーム素子(24〜26)を有し、前記コイルの一端(811、821、831)および電圧源(40)と接続される第1インバータ(20)と、
高電位側に設けられる複数の第2上アーム素子(31〜33)および低電位側に設けられる複数の第2下アーム素子(34〜36)を有し、前記コイルの他端(812、822、832)と接続される第2インバータ(30)と、
前記電圧源の正極側と、前記第1上アーム素子の高電位側と、前記第2上アーム素子の高電位側とを接続する高電位側接続線(51)と、
前記電圧源の負極側と、前記第1下アーム素子の低電位側と、前記第2下アーム素子の低電位側とを接続する低電位側接続線(55)と、
前記高電位側接続線および前記低電位側接続線の少なくとも一方に設けられ、前記第1インバータ側と前記第2インバータ側とを断接可能な開閉器(52、56)と、
前記第1インバータおよび前記第2インバータを制御するインバータ制御部(651)、ならびに、前記開閉器の開閉状態を制御する開閉器制御部(652)を有する制御部(65)と、
を備え、
前記第1インバータを前記回転電機の駆動要求に応じて制御し前記第2インバータを中性点化する制御状態をY制御、前記第1インバータと前記第2インバータとで異なる相のスイッチング状態が同期する制御状態をΔ制御とすると、
前記制御部は、前記開閉器が開の状態で前記Y制御を行うY結線駆動と前記開閉器が閉の状態で前記Δ制御を行うΔ結線駆動とを切り替える場合、前記開閉器の開閉状態に応じてインバータ制御状態を切り替える電力変換装置。 - 前記インバータ制御部は、
前記Δ結線駆動から前記Y結線駆動に切り替える場合、前記開閉器が閉から開に切り替わったと判定された後、前記Δ制御から前記Y制御に切り替える請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記インバータ制御部は、
前記Δ結線駆動から前記Y結線駆動に切り替える場合、前記低電位側接続線に設けられる前記開閉器(56)が閉から開に切り替わったと判定された後、前記Δ制御から前記Y制御に切り替え、
前記Y制御において、前記第2下アーム素子を全相オンにすることで、前記第2インバータを中性点化する請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記インバータ制御部は、
前記Δ結線駆動から前記Y結線駆動に切り替える場合、前記高電位側接続線に設けられる前記開閉器(52)が閉から開に切り替わったと判定された後、前記Δ制御から前記Y制御に切り替え、
前記Y制御において、前記第2上アーム素子を全相オンにすることで、前記第2インバータを中性点化する請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記開閉器制御部は、前記Y結線駆動から前記Δ結線駆動に切り替える場合、インバータ制御状態を前記Y制御から前記Δ制御に切り替えた後、前記開閉器を開から閉に切り替える請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
- 前記開閉器は、前記高電位側接続線に設けられる高電位側開閉器(52)、および、前記低電位側接続線に設けられる低電位側開閉器(56)であって、
前記Y結線駆動にて前記第2下アーム素子を全相オンすることで前記第2インバータが中性点化されている状態から前記Δ結線駆動に切り替える場合、
前記インバータ制御部は、前記高電位側開閉器を閉にした後、前記Y制御から前記Δ制御に切り替え、
前記開閉器制御部は、インバータ制御状態が前記Y制御から前記Δ制御に切り替わった後、前記低電位側開閉器を閉にする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。 - 前記開閉器は、前記高電位側接続線に設けられる高電位側開閉器(52)、および、前記低電位側接続線に設けられる低電位側開閉器(56)であって、
前記Y結線駆動にて前記第2上アーム素子を全相オンすることで前記第2インバータが中性点化されている状態から前記Δ結線駆動に切り替える場合、
前記インバータ制御部は、前記低電位側開閉器を閉にした後、前記Y制御から前記Δ制御に切り替え、
前記開閉器制御部は、インバータ制御状態が前記Y制御から前記Δ制御に切り替わった後、前記高電位側開閉器を閉にする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。 - 前記インバータ制御部は、
前記開閉器の開閉を切り替える開閉信号を出力してから前記開閉器の開閉の切り替えが完了するまでの期間、前記第1インバータおよび前記第2インバータを零ベクトル制御とし、
前記開閉器の開閉が切り替わったと判定された後、前記Y制御または前記Δ制御に切り替える請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置。 - 前記開閉器が設けられている前記高電位側接続線および前記低電位側接続線には、前記開閉器に流れる電流を検出する電流センサ(521、561)が設けられ、
前記制御部は、前記電流センサの検出値に基づき、前記開閉器の開閉状態を判定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。 - 前記開閉器が設けられている前記高電位側接続線および前記低電位側接続線には、前記開閉器に印加される電圧を検出する電圧センサ(522、562)が設けられ、
前記制御部は、前記電圧センサの検出値に基づき、前記開閉器の開閉状態を判定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。 - 前記制御部は、前記開閉器の開閉を切り替える開閉信号を出力してから、判定時間が経過した場合、前記開閉器の開閉状態が切り替わったと判定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
- 前記開閉器が設けられている前記高電位側接続線および前記低電位側接続線には、前記開閉器の温度を検出する温度センサ(523、563)が設けられ、
前記制御部は、前記温度センサの検出値に基づき、前記開閉器の開閉状態を判定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016143058A JP6717695B2 (ja) | 2016-07-21 | 2016-07-21 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016143058A JP6717695B2 (ja) | 2016-07-21 | 2016-07-21 | 電力変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018014829A JP2018014829A (ja) | 2018-01-25 |
JP6717695B2 true JP6717695B2 (ja) | 2020-07-01 |
Family
ID=61020526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016143058A Active JP6717695B2 (ja) | 2016-07-21 | 2016-07-21 | 電力変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6717695B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019151308A1 (ja) * | 2018-02-02 | 2019-08-08 | 日本電産株式会社 | 電力変換装置、駆動装置およびパワーステアリング装置 |
WO2020035926A1 (ja) * | 2018-08-16 | 2020-02-20 | 三菱電機株式会社 | 電動機駆動装置及び空気調和機 |
JP7103065B2 (ja) * | 2018-08-28 | 2022-07-20 | 株式会社デンソー | 制御装置 |
JP7100562B2 (ja) * | 2018-11-05 | 2022-07-13 | 株式会社Soken | 駆動システム |
JP7005471B2 (ja) * | 2018-11-09 | 2022-01-21 | 株式会社Soken | 駆動システム |
CN113196646B (zh) | 2018-12-19 | 2024-02-27 | 三菱电机株式会社 | 马达驱动装置、冷冻环路装置、空调机、热水器以及冰箱 |
JP6570797B1 (ja) | 2019-01-23 | 2019-09-04 | 三菱電機株式会社 | 回転機制御装置、冷媒圧縮装置及び空気調和機 |
JP7104642B2 (ja) * | 2019-01-29 | 2022-07-21 | 株式会社Soken | 回転電機の駆動装置 |
US11802708B2 (en) * | 2019-05-20 | 2023-10-31 | Mitsubishi Electric Corporation | Outdoor unit, air conditioner, and operation control method for air conditioner |
JP7280796B2 (ja) * | 2019-10-04 | 2023-05-24 | 日立Astemo株式会社 | モータ駆動装置 |
CN111478641B (zh) * | 2020-04-16 | 2023-05-09 | 广州华凌制冷设备有限公司 | 驱动控制电路、驱动控制方法、线路板及空调器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0799959B2 (ja) * | 1987-07-28 | 1995-10-25 | 株式会社安川電機 | 巻線切替機能付インバ−タ |
FR2961361B1 (fr) * | 2010-06-14 | 2013-07-12 | Hispano Suiza Sa | Onduleur de tension et procede de commande d'un tel onduleur |
-
2016
- 2016-07-21 JP JP2016143058A patent/JP6717695B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018014829A (ja) | 2018-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6717695B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP6683514B2 (ja) | 電力変換装置 | |
US9673744B2 (en) | Operating state circuit for inverter and method for setting operating states of an inverter | |
JP6426465B2 (ja) | 電力変換装置 | |
US20210257947A1 (en) | Driving device for rotating electric machine | |
EP2566034A1 (en) | Switching circuit | |
US10742137B2 (en) | Power conversion device, motor drive unit, and electric power steering device | |
JP7156321B2 (ja) | 電力変換器の制御回路 | |
JP6627637B2 (ja) | 電子回路 | |
US9762146B2 (en) | Methods and systems for interconnecting parallel IGBT modules | |
JP2016181947A (ja) | 電力変換装置 | |
US11757373B2 (en) | Power converter | |
CN110326202B (zh) | 控制装置以及采用该控制装置的电动助力转向装置 | |
JP6086047B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP6342043B1 (ja) | 電動機制御装置および電動機制御方法 | |
JP5733259B2 (ja) | 回転機の制御装置 | |
JP7530756B2 (ja) | 電力変換装置及び電力変換制御装置 | |
CN108476010A (zh) | 逆变器控制装置、马达驱动装置以及电动动力转向装置 | |
JP2020124018A (ja) | 回転電機の駆動装置 | |
JP6908303B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP5269567B2 (ja) | 電動機の制御装置及び車両 | |
US11424705B2 (en) | Electric-vehicle propulsion control system | |
JP6708843B2 (ja) | 駆動装置 | |
JP6663368B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP4397244B2 (ja) | インバータ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190617 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200422 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200519 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200611 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6717695 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |