JP6717323B2 - 光学応答を改善する方法及びそれを用いた液晶表示素子 - Google Patents
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Description
(1)液晶層の厚みを下げる。
(2)液晶材料の粘弾性を低減させる。
(3)過電圧印加による中間階調応答を改善する(オーバードライブ方式という)。
(4)リフレッシュレート増で動画フレーム聞をつなぐ映像を補間する(倍速駆動という)。
(5)液晶セルを光学的補償位置に配置した2層パネルを特定の条件で駆動する(非特許文献1参照)。
〔1〕液晶セルと、第1の偏光板及び第2の偏光板と、光学補償板と、を有する液晶表示素子の光学応答を改善する方法であって、
前記液晶セルは、
互いに対向して配置された第1の基板及び第2の基板と、
前記第1の基板及び前記第2の基板の間に挟持され、前記第1の基板及び前記第2の基板と平行な面内で回転する液晶を含む液晶層と、
前記第1の基板及び前記第2の基板の間で前記液晶層の配向状態を制御する配向層と、
前記液晶層の配向状態を駆動電圧の印加により発生する電界によって変化させる電極と、を備え、
前記第1の偏光板は、前記液晶セルの背面側に配置され、
前記第2の偏光板は、前記液晶セルの前面側に配置され、
前記光学補償板は、前記第1の偏光板及び前記第2の偏光板と前記液晶セルとの間のうち少なくとも一方の間に配置され、
前記光学補償板の配置が省略された場合の前記駆動電圧がオン状態からオフ状態となるときの透過光量Ι1の時間tに対する微分係数を∂Ι1/∂tとし、前記光学補償板が配置された場合の前記駆動電圧がオン状態からオフ状態となるときの透過光量Ι2の時間tに対する微分係数を∂Ι2/∂tとしたときに、立下り(オフ)時の応答時間(τd)に関わる領域において、以下の式(1)の関係を満足するように、前記第1の偏光板の透過軸と光学補償板の異常光線軸とのなす角度を調整することによって、
高低関係がV1>V2である駆動電圧V1から駆動電圧V2への立下り(オフ)時の光学応答を改善する方法。
前記立ち下がり(オフ)時の応答時間(τd)に関わる領域において、以下の式(2)の関係を満足するように、前記液晶層の位相差と前記光学補償板の位相差との光学設計を行うことにより、
高低関係がV1>V2である駆動電圧V1から駆動電圧V2への立ち下がり(オフ)時の、前記〔1〕に記載の光学応答を改善する方法。
〔4〕前記位相差板は、Aプレート、Cプレート、二軸性プレートのうちの何れかを含む、前記〔3〕に記載の光学応答を改善する方法。
〔5〕前記光学補償板は、光学補償用の液晶セルである、前記〔1〕又は〔2〕に記載の光学応答を改善する方法。
〔6〕前記液晶セルは、前記電極と電気的に接続された非線形アクティブ素子を含む、前記〔1〕から〔5〕の何れか一項に記載の光学応答を改善する方法。
〔7〕前記配向層は、ポリイミド、ポリアミド、カルコン、シンナメート、シンナモイルのうちの何れかを含む、前記〔1〕から〔6〕の何れか一項に記載の光学応答を改善する方法。
前記液晶セルは、
互いに対向して配置された第1の基板及び第2の基板と、
前記第1の基板及び前記第2の基板の間に挟持され、前記第1の基板及び前記第2の基板と平行な面内で回転する液晶を含む液晶層と、
前記第1の基板及び前記第2の基板の間で前記液晶層の配向状態を制御する配向層と、
前記液晶層の配向状態を駆動電圧の印加により発生する電界によって変化させる電極と、を備え、
前記第1の偏光板は、前記液晶セルの背面側に配置され、
前記第2の偏光板は、前記液晶セルの前面側に配置され、
前記光学補償板は、前記第1の偏光板及び前記第2の偏光板と前記液晶セルとの間のうち少なくとも一方の間に配置され、
前記光学補償板の配置が省略された場合の前記駆動電圧がオン状態からオフ状態となるときの透過光量Ι1の時間tに対する微分係数を∂Ι1/∂tとし、前記光学補償板が配置された場合の前記駆動電圧がオン状態からオフ状態となるときの透過光量Ι2の時間tに対する微分係数を∂Ι2/∂tとしたときに、立下り(オフ)時の応答時間(τd)に関わる領域において、以下の式(1)の関係を満足する液晶表示素子。
なお、以下の説明で用いる図面は、液晶光学素子の特徴をわかりやすく示すために、便宜上特徴となる部分を模式的に示している場合がある。各図面における構成要素の寸法比率などは、実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例である。本発明は、それらの一例に必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
図1に示すように、液晶光学素子1は、液晶セル2と、第1の偏光板3及び第2の偏光板4と、位相差板(光学補償板)5と、を概略備えている。
本実施形態では、図1に示すように、第1の偏光板3の透過軸と第2の偏光板4の透過軸は、法線方向から見て互いに直交している。なお、図1では、第1の偏光板3及び第2の偏光板4の法線方向をXYZ座標のZ軸方向としている。第1の偏光板3の透過軸は、XYZ座標のX軸方向と一致するように向けられている。第2の偏光板4の透過軸は、XYZ座標のY軸方向と一致するように向けられている。図1などに示す配向角度φpは、法線方向に沿って前面から背面に向かって見たときにX軸に対して第1の偏光板3の透過軸が反時計回りになす角度である。図1などに示す配向角度φaは、法線方向に沿って前面から背面に向かって見たときに第1の偏光板3の透過軸に対して第2の偏光板4の透過軸が反時計回りになす角度である。
従来(即ち、本発明を適用していない、IPSモードで駆動する液晶光学素子)では、電圧無印加時のe1軸は配向角度φ1=0°で、電圧印加によってe1軸が時計方向に配向変化するとすれば、誘電率異方性が正(即ち、Δε>0)の場合は櫛歯電極が10°方向に配向され、誘電率異方性が負(Δε<0)の場合は櫛歯電極が100°方向に配置される。上述の構成において、位相差板5にECB(TB)セルを用いて、適当な液晶の屈折率及び液晶層の厚みが設定されれば、液晶光学素子1の明るさが向上する。
Switching)方式は、IPSモードを発展させた方式である。図5及び図6に示すように、Δε>0の場合とΔε<0の場合とでは、液晶分子の回転の様子やe2軸の相対配置が異なる。
Δε>0の場合、従来のように一枚のIPS(図5及び図6の“Single IPS”)モードでは、液晶分子の配向方向が0°から80°まで変化し、スイッチングオンでは、配向角度φ1=80°となる。本実施形態のように、光学補償を行うIPSモードでは、配向角度φ1を45°から−35°まで変化させる。
Δε<0の場合、電極の配置がΔε>0の場合とは異なるが、液晶分子自体の回転の様子はΔε>0の場合と同様である。
Half V−FLCDモードでは、電極の配置がIPSモードとは異なるが、液晶分子自体の回転の様子はIPSモードと同様である。
位相差板5があるときには、Δε>0の場合、櫛歯電極は55°方向(あるいは−125°方向)に向くと想定した。一方、Δε<0の場合、櫛歯電極は−35°方向(あるいは145°方向)に向くと想定した。
位相差板5の配向角度φ2については、φ2=(3π/4)+α[rad]とし、α≦0とした。
配向角度φ1は−45°以上+45°以下である。
NBでは、位相差板5を省略したときに、φ1=0°(初期の液晶配向方向が0°)であり、位相差板5を配置したときに、φ1=45°(初期の液晶配向方向が0°)、φ2=(135+α)°である。これに対し、NWでは、位相差板5を省略したときに、φ1=45°(初期の液晶配向方向が45°)であり、位相差板5を配置したときに、φ1=0°、φ2=(135+α)°をとる。
図8に示すように、F関数のグラフからわかるように、例えば、G=1とすると、α=−0.10[rad]≒−5.7[deg]及び、α=−0.12[rad]≒−6.8[deg]が好適である。
forceが、また立ち下がり(スイッチングオフ)では液晶分子の緩和が影響を与える。従って、次に示す式が成り立つ。
これにより、立ち下がり(スイッチングオフ)時の透過光量I1,I2の時間変化に対する光学応答(立ち下がり時間)τdを、位相差板5の配置を省略した場合に比べて速めることができる。
そして、IPSモードとは異なり、電極は既に知られているTN−LCD,VA−LCDの様に上下方向に沿って配置される。NBにする際には、位相差板5としてAプレートが配置される。
本発明によれば、本発明は光学補償された、IPS,FFS等の駆動方式やHalf−V FLCDのように基板に平行な面内で回転する液晶を含む液晶光学素子1において、その光学補償板の設定角度を僅かに変えることによって、少なくともスイッチングオフのときに液晶光学素子1の応答速度を早くすることができる。
液晶セル2の具体的な構成について、図10から図12を参照し、説明する。
図10に示す液晶セル2は、第1の基板31と、第2の基板32と、第1の基板31と第2の基板32との間に挟持された液晶層33と、を有する。
図12に示す液晶セル2の第1の基板31と第2の基板32との互いに対向する面には、液晶層33の配向状態を制御する配向層34a,34bが設けられている。また、第1の基板31の第2の基板32と対向する面には、液晶層33の配向状態を駆動電圧の印加によって発生する電界によって変化させる透明電極(電極)35が設けられている。
次に、液晶層33について具体的に説明する。
液晶層33には、例えば、ネマチック液晶、スメクチック液晶、強誘電性液晶、コレステリック液晶などの液晶材料を使用できるが、その中でも、ネマチック相を有する液晶を用いることが特に好ましい。
このことから、本発明の液晶層には、次に示す一般式(L1)から式(L3)で表される液晶化合物を含有することがより好ましい。
この際、透過率特性曲線の測定における座標系を右手座標系で定義した。X軸方向を偏光子の透過軸方向、Y軸方向を検光子の透過軸方向、XY平面を液晶セルおよび位相差板の面内方向、Z軸方向を液晶セルおよび位相差板の厚み方向とした。液晶セルおよび位相差板は、偏光子と検光子の間に配置した。
液晶セルおよび位相差板を机などに置いて上から(即ち、法線方向に沿って)眺めた場合、親指方向をX軸正方向とし、人差し指方向をY軸正方向とし、机の下から上に向かう方向を正とした。光は、常にZ軸の小さい方(即ち、背面側)から入射し、Z軸の大きい方(即ち、前面側)に通り抜けていくものとした。
(実施例1−1)
縦25mm×横20mm×厚み1.1mmの1対のガラス基板の片方に線幅10μm、間隔10μmの櫛形電極をITOで形成した。この後、1対のガラス基板の片側(電極のある基板は電極側)にポリイミド水平配向膜を厚さ100nmで成膜し、ナイロン生成の布で電極長手方向に対し、10°の角度でラビングした。配向膜を内側にして平均粒径3.5μmの樹脂製スペーサーでギャップを保持しつつ、ラビング方向がアンチパラレルになるように1対のガラス基板同士を対向させ、ギャップにネマチック液晶(誘電率異方性:Δε=6.2(25℃)、屈折率異方性:Δn=0.088(589nm、25℃))を注入し、IPS液晶セルを作製した。このような構成のIPS液晶セルにおいて、液晶への電圧無印加状態では、液晶層の遅相軸はラビング方向と一致する。
配向角度φ1=45°(即ち、電極長手方向は55°又は235°方向を表す)、配向角度φ2=135°(すなわちα=0°である)の条件でIPSセルおよび位相差板(便宜上IPSセルである)を配置した場合の印加電圧に対する透過率の特性曲線を図13に示す。IPS液晶セルに対して60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧から電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。本実施例では、τdとは、電圧印加で極大になる透過率を100%、電圧0Vでの透過率を0%と規格化したとき、透過率が90%から10%へと変化するのに要した時間のことを示す。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdを表1に示す。
配向角度φ2=128°(即ち、α=−7[deg]≒−0.12[rad])として条件設定をしたこと以外は、上述の実施例1−1と同じ方法で測定を行った。印加電圧に対する透過率の特性曲線を図13に示す。IPS液晶セルに対して60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧から電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdを表1に示す。
配向角度φ1=90°(即ち、電極長手方向は100°又は280°方向)とし、加えて位相差板は配置しない(即ち、配向角度φ2が存在しない)条件で設定した以外は、上述の実施例1−1と同じ方法で測定を行った。印加電圧に対する透過率の特性曲線を図13に示す。IPS液晶セルへ60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧から電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdを表1に示す。
(実施例2−1)
縦25mm×横20mm×厚み1.1mmの1対のガラス基板の片方に線幅10μm、間隔10μmの櫛形電極をITOで形成し、1対のガラス基板の片側(電極のある基板は電極側)にポリイミド水平配向膜を厚さ100nmで成膜し、ナイロン生成の布で電極長手方向に対し、80°の角度でラビングした。配向膜を内側にして平均粒径3.5μmの樹脂製スペーサーでギャップを保持しつつ、ラビング方向がアンチパラレルになるように1対のガラス基板同士を対向させ、そのギャップにネマチック液晶(誘電率異方性:Δε=−4.1(25℃)、屈折率異方性:Δn=0.110(589nm、25℃))を注入し、IPS液晶セルを作製した。液晶への電圧無印加状態では、液晶層の遅相軸はラビング方向と一致する。
配向角度φ1=45°(即ち、電極長手方向は125°又は305°方向)、配向角度φ2=135°(即ち、α=0°である)の条件でIPS液晶セルおよび位相差板(便宜上、IPS液晶セルである)を配置した場合の印加電圧に対する透過率の特性曲線を図14に示す。IPS液晶セルに対して60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧9.4Vから電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdを表2に表す。
配向角度φ2=128°(即ち、α=−7[deg]≒−0.12[rad])として条件設定したこと以外は、上述の実施例2−1と同じ方法で測定を行った。印加電圧に対する透過率の特性曲線を図14に表す。IPS液晶セルに対して60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧10.0Vから電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdを表2に表す。
配向角度φ1=90°(即ち、電極長手方向は10°又は190°方向)とし、加えて位相差板は配置しない(即ち、配向角度φ2は存在しない)条件で設定した以外は、上述の実施例2−1と同じ方法で測定を行った。印加電圧に対する透過率の特性曲線を図14に示す。IPS液晶セルへ60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧9.4Vから電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdを表2に表す。
(実施例3−1)
縦25mm×横20mm×厚み1.1mmの1対のガラス基板の片方にコモン電極としてITOを形成し、その上にSiNxを形成し、さらにその上に線幅3μm、間隔4μmの櫛形電極をITOで形成した。もう片方のガラス基板には電極は形成しなかった。1対のガラス基板の片側(電極のある基板は電極側)にポリイミド水平配向膜を厚さ100nmで成膜し、ナイロン生成の布で電極長手方向に対し、5°の角度でラビングした。配向膜を内側にして平均粒径3.5μmの樹脂製スペーサーでギャップを保持しつつ、ラビング方向がアンチパラレルになるように1対のガラス基板同士を対向させ、そのギャップにネマチック液晶(誘電率異方性:Δε=11.9(25℃)、屈折率異方性:Δn=0.110(589nm、25℃))を注入し、FFS液晶セルを作製した。液晶への電圧無印加状態では、液晶層の遅相軸はラビング方向と一致する。
配向角度φ1=45°(即ち、電極長手方向は50°又は230°方向)、配向角度φ2=135°(即ち、α=0°である)の条件でFFS液晶セルおよび位相差板(便宜上、FFS液晶セルである)を配置した場合、印加電圧に対する透過率の特性曲線を図15に示す。FFS液晶セルに対して60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧4.5Vから電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdを表3に示す。
配向角度φ2=128°(即ち、α=−7[deg]≒−0.12[rad]である)として条件設定したこと以外は、上述の実施例3−1と同じ方法で測定を行った。印加電圧に対する透過率の特性曲線を図15に示す。FFS液晶セルに対して60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧5.5Vから電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdを表3に示す。
配向角度φ1=90°(即ち、電極長手方向は95°又は275°方向)とし、加えて位相差板は配置しない(即ち、配向角度φ2は存在しない)という条件で設定したこと以外は、上述の実施例3−1と同じ方法で測定を行った。印加電圧に対する透過率の特性曲線を図15に示す。FFS液晶セルに対して60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧4.0Vから電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdを表3に示す。
(実施例4−1)
縦25mm×横20mm×厚み1.1mmの1対のガラス基板の片方に、コモン電極としてITOを形成し、その上にSiNxを形成し、さらにその上に線幅3μm、間隔4μmの櫛形電極をITOで形成した。もう片方のガラス基板には電極は形成しなかった。1対のガラス基板の片側(電極のある基板は電極側)にポリイミド水平配向膜を厚さ100nmで成膜し、ナイロン生成の布で電極長手方向に対し、85°の角度でラビングした。
配向膜を内側にして平均粒径3.5μmの樹脂製スペーサーでギャップを保持しつつ、ラビング方向がアンチパラレルになるようにガラス基板同士を対向させ、そのギャップにネマチック液晶(誘電率異方性:Δε=−4.1(25℃)、屈折率異方性:Δn=0.110(589nm、25℃))を注入し、FFS液晶セルを作製した。液晶への電圧無印加状態では、液晶層の遅相軸はラビング方向と一致する。
配向角度φ1=45°(即ち、電極長手方向は140°又は320°方向を表す)、配向角度φ2=135°(即ち、α=0°である)の条件でFFS液晶セルおよび位相差板(便宜上、FFS液晶セルである)を配置した場合、印加電圧に対する透過率の特性曲線を図16に示す。FFS液晶セルに対して60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧から電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdは表4に表す。
配向角度φ2=128°(即ち、α=−7[deg]≒−0.12[rad]である)として条件設定したこと以外は、上述の実施例4−1と同じ方法で測定を行った。印加電圧に対する透過率の特性曲線を図16に表す。FFS液晶セルに対して60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧から電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdは表4に示す。
配向角度φ1=90°(即ち、電極長手方向は5°又は185°方向を表す)とし、加えて位相差板は配置しない(即ち、配向角度φ2は存在しない)という条件で設定したこと以外は、上述の実施例4−1と同じ方法で測定を行った。印加電圧に対する透過率の特性曲線を図16に示す。FFS液晶セルに対して60Hzの矩形波を0Vから15Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧から電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。透過率が極大となる印加電圧とともに、求めたτdは表4に示す。
(実施例5)
縦25mm×横20mm×厚み1.1mmのITO透明電極付きのガラス基板に、ポリイミド配向膜(型番:RN−1199、日産化学工業(株)製)を30nmの厚さで形成した後、ラビング処理又は光配向処理を施して方位角アンカリングエネルギーの異なるポリイミド配向膜付きガラス基板を得た。これらの基板1枚ずつをそれぞれ配向膜が形成された面が内側になるようにして2μmの間隔をもって、ラビング方向がアンチパラレル配向になるように対向させた。ガラス基板同士のギャップに強誘電液晶R2301(単位面積あたりの自発分極の大きさPs:3.2nC/cm2、カイラルスメクティックC−カイラルネマティック相転移温度:66℃、カイラルネマティック−等方性液体相転移温度:87℃から90℃、クラリアント社製)を100℃に保ちながら等方性液体相のまま注入した。得られた液晶セルにカイラルネマティック相からカイラルスメクティックC相にかけて5Vの直流電圧を印加し、均一配向を確認後、直流電圧の印加を止めて室温まで温度を下げることにより、強誘電性液晶セルを作製した。
φ1=45°、φ2=128°(即ち、α=−7[deg]≒−0.12[rad])の条件でHalf−V FLC液晶セルおよび位相差板(便宜上、Half−V FLC液晶セルである)を配置した場合、印加電圧に対する透過率の特性曲線を図17に示す。
Half−V FLCセルに対して60Hzの矩形波を0Vから10Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧8Vから電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。求めたτdは表5に示す。
配向角度φ1=0°とし、加えて位相差板は配置しない(即ち、配向角度φ2は存在しない)条件で設定した以外は、上述の実施例5と同じ方法で測定を行った。印加電圧に対する透過率の特性曲線を図17に示す。Half−V FLCセルに対して60Hzの矩形波を0Vから10Vまで印加した後、透過率が極大になる電圧10Vから電圧0Vへの立ち下がりの応答時間(τd)を測定した。求めたτdは表5に示す。
2…液晶セル
3…第1の偏光板
4…第2の偏光板
5…位相差板(光学補償板)
31…第1の基板
32…第2の基板
33…液晶層
34a,34b…配向層
35,36…透明電極(電極)
Claims (7)
- 液晶セルと、第1の偏光板及び第2の偏光板と、光学補償板と、を有する液晶表示素子の光学応答を改善する方法であって、
前記液晶セルは、
互いに対向して配置された第1の基板及び第2の基板と、
前記第1の基板及び前記第2の基板の間に挟持され、前記第1の基板及び前記第2の基板と平行な面内で回転する液晶を含む液晶層と、
前記第1の基板及び前記第2の基板の間で前記液晶層の配向状態を制御する配向層と、
前記液晶層の配向状態を駆動電圧の印加により発生する電界によって変化させる電極と、
を備え、
前記第1の偏光板は、前記液晶セルの背面側に配置され、
前記第2の偏光板は、前記液晶セルの前面側に配置され、
前記光学補償板は、前記第1の偏光板及び前記第2の偏光板と前記液晶セルとの間のうち少なくとも一方の間に配置され、
前記光学補償板の配置が省略された場合の前記駆動電圧がオン状態からオフ状態となるときの透過光量I1の時間tに対する微分係数を∂I1/∂tとし、前記光学補償板が配置された場合の前記駆動電圧がオン状態からオフ状態となるときの透過光量I2の時間tに対する微分係数を∂I2/∂tとしたときに、立ち下がり(オフ)時の応答時間(τd)に関わる領域において、以下の式(1)の関係を満足するように、前記第1の偏光板の透過軸と前記光学補償板の異常光線軸とのなす角度を調整することによって、高低関係がV1>V2である駆動電圧V1から駆動電圧V2への立ち下がり(オフ)時の光学応答を改善する方法。
また、上記の(3)式において、d1は前記第1の基板と前記第2の基板との基板間距離を表す。
また、上記の(4)式において、ne1は前記液晶の異常光線軸における屈折率を表し、no1は前記液晶の常光線軸における屈折率を表す。
また、上記の(7)式において、d2は前記光学補償板の法線方向における厚みを表す。
また、上記の(8)式において、ne2は前記光学補償板の異常光線軸における屈折率を表し、no2は前記光学補償板の常光線軸における屈折率を表す。 - 前記第1の偏光板の透過軸及び前記第2の偏光板の透過軸の向きは、前記法線方向から見て互いに直交し、
前記立ち下がり(オフ)時の応答時間(τd)に関わる領域において、以下の式(9)の関係を満足するように、前記液晶層の位相差と前記光学補償板の位相差との光学設計を行うことにより、前記高低関係がV1>V2である駆動電圧V1から駆動電圧V2への立ち下がり(オフ)時の、請求項1に記載の光学応答を改善する方法。
、電圧が印加されていない)時に(π/4)[rad]であり、前記駆動電圧V1において0[rad]であるが、前記立ち下がり(オフ)時には前記液晶の緩和の影響を受けて0[rad]より大きくなり、かつ(π/4)[rad]未満である。前記駆動電圧がオフ状態である場合において、前記配向角度φ2は(3π/4)+α[rad]で表される。αは、−(π/4)<α<0であって、α≠0である。 - 前記光学補償板は、位相差板である、請求項1又は2に記載の光学応答を改善する方法。
- 前記位相差板は、Aプレート、Cプレート、二軸性プレートのうちの何れかを含む、請求項3に記載の光学応答を改善する方法。
- 前記光学補償板は、光学補償用の液晶セルである、請求項1又は2に記載の光学応答を改善する方法。
- 前記液晶セルは、前記電極と電気的に接続された非線形アクティブ素子を含む、請求項1から5の何れか一項に記載の光学応答を改善する方法。
- 前記配向層は、ポリイミド、ポリアミド、カルコン、シンナメート、シンナモイルのうち何れかを含む、請求項1から6の何れか一項に記載の光学応答を改善する方法。
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