JP6713348B2 - 硬質表面用液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
a)C6〜C14直鎖又は分枝鎖ジアルキルスルホスクシネートを前記組成物の約0.5重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約5重量%、
b)C8〜C18直鎖アミンオキシドを前記組成物の約0.1重量%〜15重量%、及び
c)C10〜C14アルキル又はヒドロキシアルキルのスルフェート又はスルホネート類を前記組成物の約20重量%〜約40重量%、
を含んでいる液体洗剤組成物が、油及び/又はデンプン汚れに対する低温での洗浄力を向上させることが記載されている。
特許文献2には、アルキルスルホコハク酸塩および脂肪族アルカノールアミド、又は/およびアルキルアミンオキサイドを併用した界面活性剤と鉱物性研磨物質を主成分として水中に分散させてなることを特徴とする液状クレンザー組成物が、鉱物性研磨物質の安定性を保持することが記載されている。
本発明で用いられる「固形分」とは、水以外に配合している全成分の事を指す。
下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩
<(b)成分>
炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a)成分を除く〕
<(c)成分>
アミンオキサイド
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、プラスチック等の硬質表面を有する物品に付着した、固体脂を含む油汚れを、スポンジ等の可撓性材料を用いて擦らずとも、すなわち機械力をかけずとも、洗浄することが可能であり、またスプレイヤーで使用した際には起泡量が多いといった良好な泡吐出性を示すことができる。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(b)成分の炭素数8以上21以下の炭化水素基と硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤の含有量を規定したことにより、疎水性が高いジアルキル基と親水性が高い硫酸基とを有する(a)成分と、アミンオキサイドである(c)成分との相互作用を強くすることができる。これにより、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物に含まれる界面活性剤が、固体脂を含む油汚れ中に浸透し易くなり、油汚れ成分中の固体脂の剥離が容易となり、その結果、洗浄力の向上効果が得られたものと推定される。
そして、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、直接、硬質表面と接触させる方法で用いる場合は、硬質表面に適用される界面活性剤の濃度が、含水したスポンジを使用して硬質表面に接触させる場合よりも高くなる。そのため、本発明の界面活性剤による効果は、より顕著に発現する。
これらのことから、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を用いることにより、プラスチック等の硬質表面に付着した、固体脂を含む油汚れを、スポンジ等の可撓性材料を用いて擦らない、すなわち機械力をかけない洗浄方法によっても、優れた洗浄力を得ることができる。
本発明の(a)成分は、下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩である。
一般式(a1)中、A1、A2は、それぞれ独立に、炭素数2以上、そして、炭素数4以下、好ましくは3以下のアルキレン基である。
一般式(a1)中、x、yは、平均付加モル数であり、洗浄力の観点から、それぞれ独立に、0以上、そして、6以下、好ましくは4以下、より好ましくは2以下であり、更に好ましくは0である。
また、x+yは、洗浄力の観点から、好ましくは0以上、そして、好ましくは12以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは3以下、より更に好ましくは0である。
なお、本発明では、(a)成分に係る質量に関する記述(質量%や質量比)は、M1をナトリウムと仮定したときの質量(ナトリウム塩換算での比率)に基づくものとする。
本発明の(b)成分は、炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a)成分を除く〕である。
また、硫酸エステル基及びポリオキシアルキレン基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、炭素数は、8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有し、炭素数2以上3以下のオキシアルキレン基の平均付加モル数が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは1.5以下であるポリオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。
また、スルホン酸基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、
(1)炭素数6以上15以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩及び、(2)炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下のアルカンスルホン酸塩
から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤が好適である。
R1b−O−(R2bO)n−SO3M2 (b1)
〔式中、R1bは、炭素数8以上21以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、R2bは、エチレン基及び/又はプロピレン基であり、nは平均付加モル数であり0以上6以下の数である。M2は水素原子又は陽イオン、好ましくは無機又は有機の陽イオンである。〕
一般式(b1)中、R2bがエチレン基の場合には、洗浄力の観点から、nは、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.5以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下の数である。
また、一般式(b1)中、R2bがプロピレン基の場合には、洗浄力の観点から、nは、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.0以下、更に好ましくは0.8以下の数である。
また、一般式(b1)中、R2bがエチレン基及びプロピレン基の場合には、nは、これらの範囲からそれぞれ選択できる。
本発明の(c)成分は、アミンオキサイドである。アミンオキサイドは、(a)成分との相互作用により、固体脂を剥離洗浄する機能を有する。
(1)カプリルジメチルアミンオキサイド、カプリルジメチルアミンオキサイド、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ミリスチルジメチルアミンオキサイド等のアルキル(炭素数8以上22以下)ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイド、
(2)ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド、パルミチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド等の脂肪酸(炭素数8以上22以下)アミドプロピルジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイド
が挙げられ、洗浄力の観点から(1)アルキル(炭素数8以上22以下)ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイドがより好ましい。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(d)成分として、アルキルグリセリルエーテルを含有することができる。(d)成分としては、アルキル基の炭素数が6以上18以下のアルキルモノグリセリルエーテルが挙げられる。具体的には下記一般式(d1)の化合物が好適である。
R1d−O−(Gly)r−H (d1)
〔式中、R1dは炭素数6以上18以下のアルキル基を示し、Glyはグリセリン由来の構成単位を示し、好ましくはグリセリンから1つの水酸基と1つの水素原子を除いた残基を示し、rは1以上4以下の数を示す。〕
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、洗浄力及び配合安定性の観点から、(e)成分として、溶剤を含有することが好ましい。溶剤は、好ましくは炭素数2以上、より好ましくは炭素数3以上、そして、好ましくは炭素数10以下、より好ましくは炭素数8以下の溶剤が好ましく、水溶性有機溶剤がより好ましい。(e)成分の具体例としては、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノール、フェノキシエタノール、フェニルグリコール、フェノキシイソプロパノール、ブチルジグリコール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ジブチレンジグリコール及びベンジルアルコールから選ばれる水溶性有機溶剤が挙げられ、ブチルジグリコール、エタノール及びプロピレングリコールから選ばれる1種以上の水溶性有機溶剤が好ましい。ここで、水溶性有機溶剤とは、オクタノール/水分配係数(LogPow)が3.5以下の溶剤を指すものとする。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、配合安定性の観点から、(f)成分として、ハイドロトロープ剤を含有することができる。ハイドロトロープ剤としては、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸又はこれらのナトリウム、カリウムあるいはマグネシウム塩が良好であり、特にp−トルエンスルホン酸又はその塩が良好である。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(g)成分として、キレート剤を含有することができる。キレート剤としては、クエン酸、エチレンジアミン4酢酸塩、メチルグリシン2酢酸、L−グルタミン酸二酢酸・四ナトリウム等が挙げられる。
具体的には、組成物中、無機固体成分の含有量が、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.1質量%以下、より更に好ましくは0.01質量%以下、そして、好ましくは0質量%以上である。組成物中、無機固体成分の含有量は0質量%であってもよい。
鉱物性研磨物質は、
(1)シリカ、アルミナ、酸化チタン等の無機酸化物、
(2)炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機炭酸塩、
(3)珪藻土、クレー、カオリン、珪砂等の天然鉱物
等が挙げられる。
ここで、固形分とは、前記(a)〜(c)成分及びその他の任意成分、すなわち水以外の成分である。
具体的には、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、好ましくは硬質物品の硬質表面への塗布用洗浄剤、より好ましくは食器又は台所周りの硬質物品の硬質表面への塗布用洗浄剤、更に好ましくは食器の硬質表面への塗布用洗浄剤である。
また、具体的には、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、好ましくは硬質物品の硬質表面への噴霧用洗浄剤、より好ましくは食器又は台所周りの硬質物品の硬質表面への噴霧用洗浄剤、更に好ましくは食器の硬質表面への噴霧用洗浄剤である。
台所周りの硬質物品は、台所の周辺で使用される物品であり、具体的には、
(1)冷蔵庫、食器棚などの食品、食器、調理器具の保存場所、
(2)排水溝、調理台、レンジフード、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所、及び
(3)その周辺の床や壁等
である。本発明では、これらを便宜上「台所周りの硬質物品」とする。
また、食器としては、具体的には、
(i)皿、椀等のいわゆる食器、
(ii)タッパー、瓶等の保存容器、
(iii)包丁やまな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル等の調理器具、
(iv)フードプロセッサー、ミキサー等の調理家電等
の食材が接触する部材や器具が挙げられる。本発明では、これらを便宜上「食器」とする。
また、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、食器、保存容器、調理器具、及び調理家電から選ばれる物品用であることが好ましく、更に皿、椀、タッパー、ビン、包丁、まな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル、フードプロセッサー、及びミキサーから選ばれる物品用であることがより好ましい。
また、本発明の洗浄対象である硬質表面、更に食器及び台所周りの硬質表面、更に食器の硬質表面の材質は、プラスチック(シリコーン樹脂などを含む)、金属、陶器、木、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法である。
すなわち、本発明の硬質表面の洗浄方法では、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を用いる。該組成物の好ましい態様は、前記した本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物と同じである。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、油汚れが付着した硬質表面、更に固体脂を含む油汚れが付着した硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法として好適に実施できる。これらの方法は、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に付着した油汚れに接触させる、硬質表面の洗浄方法である。
ある側面において、本発明は、前記本発明の油除去用硬質表面用液体洗浄剤組成物を、油汚れが付着した硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法を提供する。
固体脂を含む油汚れは、油脂を含んだ汚れであって、この油脂が常温(例えば20℃)で固体を呈するものである。固体脂を含む油汚れは、典型的には固体脂を含む油汚れ、更に固体脂と液体油とを含む油汚れである。前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を接触させるときの固体脂を含む油汚れの形態は、固体脂と液体油とが混在した状態であってもよい。
具体的には、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、原液で、硬質表面に接触させる、又は前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、原液で、希釈せずに硬質表面に接触させる、つまり、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、希釈することなく、硬質表面に接触させる洗浄方法が好ましく挙げられる。更に、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、希釈することなく、固体脂を含む油汚れが付着した硬質表面に接触させる洗浄方法が挙げられる。
前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を希釈せずに硬質表面に接触させるとは、該洗浄剤組成物を、意図的に水などで希釈した後、硬質表面と接触させないことである。例えば、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を水滴等が付着した硬質表面と接触させたり、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を硬質表面に接触させた後、硬質表面に水滴が付着したりする場合は、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を希釈せずに、硬質表面に接触させると理解できる。
本発明では、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物の原液をそのまま、つまり組成を変動させることなく、硬質表面に付着させる。例えば、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、含水したスポンジに付着させることなく、固体脂を含む油汚れが付着した硬質表面に接触させる。硬質表面に接触した後は、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物の組成が変動してもよい。すなわち、硬質表面に接触した後は、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物の組成が希釈又は濃縮されてもよい。
機械力をかけずに放置するとは、例えば、組成物の接触以外に、洗浄のための意図的な操作を行わないことである。例えば、接触させた組成物が硬質表面を自然に流下することや、洗浄を意図しない振動が硬質表面に伝わることなどは、機械力をかけずに放置すると理解できる。
放置した後は、通常、水ですすぐ。すすぐ際は、手などで機械力(物理的力)を掛けてもよく、単に水流ですすいでもよい。
なお、放置する際の温度は、室温でよく、例えば、10℃以上30℃以下が挙げられる。
前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、油汚れ等が付着した硬質表面に接触させる方法は、噴霧又は塗布が好ましく、液滴状にして噴霧する又は泡状にして塗布する方法が好ましい。具体的には、スプレー手段を用いる。すなわち本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる硬質表面用洗浄剤物品を用いるのが好ましい。本発明は、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる、スプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品を提供する。
液滴状に噴霧する機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品は、1回の操作で、好ましくは0.1mL以上、より好ましくは0.3mL以上、そして、好ましくは5mL以下、より好ましくは2mL以下の組成物を噴霧する。
食器及び台所周りの硬質物品は、前述のものが挙げられる。
また、本発明の硬質表面の浄剤方法は、食器、保存容器、調理器具、及び調理家電から選ばれる物品の硬質表面を対象とすることが好ましく、更に皿、椀、タッパー、ビン、包丁、まな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル、フードプロセッサー、及びミキサーから選ばれる物品の硬質表面を対象とすることがより好ましい。
本発明の硬質表面の洗浄方法の対象とする硬質表面の材質は、プラスチック(シリコーン樹脂などを含む)、金属、陶器、木、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
そして、本発明の硬質表面の洗浄方法は、これら硬質表面に付着した固体脂を含む油汚れを効果的に洗浄することができる。
そのため、本発明の硬質表面の洗浄方法は、
(1)食品製造機器、冷蔵庫、食器棚などのパイプ、部品及び排水溝、水筒、タンブラー、やかん、ポット等の手洗い洗浄が不便な硬質物品、
(2)食品、食器、調理器具の保存場所、調理台、レンジフード、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所及びその周辺の床や壁等の台所周り等の固体脂を含む油汚れが広範に及ぶ硬質表面を有する物品、
(3)包丁、ピーラー、おろし金、スライサー、ジューサーの羽根、フードプロセッサーの羽根等の手洗い洗浄に危険が伴う物品、
(4)形状が複雑な部分を具備する物品
といった、スポンジ等の可撓性材料を用いた洗浄が困難な物品等にも適用することができる。尚、必要により、擦り洗いを行ってもよい。
さらに、本発明の硬質表面の洗浄方法は、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、好ましくは泡状の前記組成物を、硬質表面に塗布してそのまま放置するため、硬質表面に前記組成物を長く留めることができる。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を接触させた硬質表面を、水で濯ぐ工程、好ましくは前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を接触させた硬質表面を、放置後、水で濯ぐ工程を含むことができる。
(a)成分
・スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウム(製品名「エアロールCT−1L」、東邦化学工業(株)製)一般式(a1)において、R1a、R2a:共に2−エチルヘキシル基、x、y:共に0、M1:ナトリウムの化合物
(b)成分
・EO2ラウリル硫酸エステルナトリウム(製品名「エマール270J」、花王(株)製)、一般式(b1)において、R1b:ドデシル基、R2b:エチレン基、n:2、M2:ナトリウムの化合物
(c)成分
・C12アミンオキサイド(製品名「アンヒトール20N」、花王(株)製)、一般式(c1)において、R1c:ドデシル基、R2c、R3c:共にメチル基、m、p:共に0
・C8アミンオキサイド(ジメチルオクチルアミン(製品名「ファーミンDM0898」、花王(株)製)と過酸化水素水(日本パーオキサイド社製)から合成した化合物。)、一般式(c1)において、R1c:オクチル基、R2c、R3c:共にメチル基、m、p:共に0
・C14アミンオキサイド(ジメチルミリスチルアミン(製品名「ファーミンDM4098」、花王(株)製)と過酸化水素水(日本パーオキサイド社製)から合成した化合物。)、一般式(c1)において、R1c:ミリスチル基、R2c、R3c:共にメチル基、m、p:共に0
・ヤシ油アミンオキサイド(製品名「カチナールAOC」、東邦化学工業(株)製)、一般式(c1)において、R1c:炭素数12〜18のアルキル基、R2c、R3c:共にメチル基、m、p:共に0
(e)成分:ブチルジグリコール(製品名「BDG−NS」、日本乳化剤(株)製)
(f)成分:パラトルエンスルホン酸1水和物(製品名「PTS M−7000」、明友産業(株)製)
(g)成分:クエン酸(製品名「精製クエン酸(無水)」、扶桑化学工業(株)製)
牛脂と菜種油を9:1の質量比で混合したものを作製し、モデル汚れ(固体脂を含む汚れのモデル汚れ、以下同様)とした。30mm(横)×80mm(縦)×1mm(厚み)のポリプロピレン試験片の質量を4桁天秤で測定した(x)。前記ポリプロピレン試験片の両面に、下端から50mmの高さまでモデル汚れを、両面合わせて0.02〜0.03gとなるように均一に塗布したものを作成し、汚れピースとした。同汚れピースの質量を4桁天秤で測定した(y)。
洗浄率(%)={(y)−(z)}/{(y)−(x)}×100
牛脂と菜種油を9:1の質量比で混合したものを作製し、モデル汚れとした。30mm(横)×80mm(縦)×1mm(厚み)のポリプロピレン試験片の質量を4桁天秤で測定した(x)。前記ポリプロピレン試験片の両面に、下端から5cmの高さまでモデル汚れを、両面合わせて0.02〜0.03gとなるように均一に塗布したものを作成し、汚れピースとした。同汚れピースの質量を4桁天秤で測定した(y)。
洗浄率(%)={(y)−(z)}/{(y)−(x)}×100
硬質表面用液体洗浄剤組成物を、トリガー式スプレー容器(マジックリンハンディスプレー、花王(株)製)に充填し、前記容器の広泡モードで200mLメスシリンダー(内径40mm)内に10回スプレーした。スプレー後の200mLメスシリンダー質量を、4桁天秤を用いて測定し、スプレー前のメスシリンダーの質量との差を、泡塗布量(g)とした(a)。メスシリンダー内の泡の容量(mL)を目視で読み取った(b)。以下の式で泡比容を算出した。泡比容が大きいほど、泡吐出性に優れる。
泡比容(mL/g)=(b)/(a)
表2に本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物の例を示す。下記処方によれば、固体脂を含む油汚れの洗浄力に優れ、且つスプレイヤーで使用した際には起泡量が多いといった良好な泡吐出性を両立することができる。
Claims (10)
- 下記(a)成分、(b)成分0質量%以上10質量%以下、(c)成分、(e)成分を16質量%以下、及び水を含有し、(a)成分/(c)成分の質量比が0.1以上3以下であり、(b)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比が0.5以下であり、全界面活性剤中の、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量の割合が50質量%以上であり、固形分の含有量が50質量%以下である、硬質表面用液体洗浄剤組成物。
<(a)成分>
下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩
〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数5以上18以下の炭化水素基である。A1、A2はそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数でありそれぞれ独立に0以上6以下である。M1は水素原子又は陽イオンである。〕
<(b)成分>
炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a)成分を除く〕
<(c)成分>
アミンオキサイド
<(e)成分>
溶剤 - (a)成分を0.5質量%以上20質量%以下、(c)成分を0.1質量%以上30質量%以下含有する、請求項1記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
- 組成物中、無機固体成分の含有量が3質量%以下である、請求項1又は2記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
- (a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量が、0.6質量%以上40質量%以下である、請求項1〜3の何れか1項記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
- 希釈せずに直接硬質表面に接触させて用いる、請求項1〜4の何れか1項記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
- 請求項1〜5の何れか1項記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法。
- 前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、希釈せずに硬質表面に接触させる、請求項6記載の硬質表面の洗浄方法。
- 前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させた後、機械力をかけずに放置する、請求項6又は7記載の硬質表面の洗浄方法。
- 前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、噴霧又は塗布して硬質表面に接触させる、請求項6〜8の何れか1項記載の硬質表面の洗浄方法。
- 請求項1〜5の何れか1項記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる、スプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品。
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