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JP6709142B2 - 超音波撮像装置、信号処理装置、および、超音波撮像装置の信号処理方法 - Google Patents

超音波撮像装置、信号処理装置、および、超音波撮像装置の信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、超音波撮像装置および受信信号の処理方法に関する。
3次元画像のフレーム(ボリューム)レートを向上させるために、通常の受信スキャンラインよりも粗く受信スキャンラインを撮像領域に設定することにより、高速に、受信データのサンプリングを行う超音波撮像方法が特許文献1等に提案されている。
特許文献1の技術では、粗く設定した受信スキャンラインの間の画素の受信データは、補間処理によって得た補間データを内挿するか、または、過去のスキャン期間において対応する画素について取得した受信データを挿入して3次元ボリュームデータを得ている。具体的には、コンパレータにより補間データ値と過去の受信データとを画素ごとに比較し、両者が大幅に異なる場合には、被検体に動きがあることを示しているので、補間データ値を受信スキャンライン間に挿入し、両者が実質的に等しい場合には、被検体に動きがないことを示しているので、過去の受信データ値を挿入して3次元ボリュームデータセットを作成する。これにより、特許文献1の技術は、撮像すべき領域について、密度の高い受信スキャンラインに沿ってフルサンプリング時と同様の3次元ボリュームデータを生成し、高ボリュームレートと高画質を両立させる。
特表2013−526389号公報
特許文献1の技術において、コンパレータによって補間データと過去の受信データとが等しいかどうか判断する場合、補間データと過去の受信データの値の差と、何らかの閾値とを比較する必要があり、閾値を適切に設定しなければ、画質を向上させることができない。例えば閾値が大きすぎると、補間データ値と過去の受信データ値とに差があるにも関わらず、実質的に等しいと判断され、過去の受信データ値が選択されるため、偽像発生の原因となる。逆に閾値が小さすぎると、補間データ値と過去の受信データ値とがわずかでも異なれば、両者は異なると判断され、補間データ値が選択されるため、データ挿入による画質向上の効果が得られない。
また、撮像対象には、さまざま組織が混じって存在するため、一つの画像の中に様々な種類の輝度分布が共存し、輝度分布の種類に応じて、画質向上のために適切な閾値は異なるが、特許文献1の技術では一つのコンパレータですべての画素の判定を行っているため、輝度分布の種類に応じて閾値を変更することはできない。
本発明の目的は、補間データおよび過去の受信データを用いて、高画質で偽像を抑制した超音波画像を高速に生成することにある。
本発明は、撮像対象内のある点について求めた補間データと、その点についての過去の受信データとを混合することにより、その点についての受信データを演算により生成する。このとき、補間データと過去の受信データの混合割合は、その点についての補間データの値と過去の受信データの値とに基づいて決定する。すなわち、本発明の超音波撮像装置は、撮像対象に超音波を送信し、送信ごとに撮像対象から戻る超音波を受信し、受信信号に変換する超音波探触子と、撮像対象の撮像領域に画像化に必要な数の受信走査線を設定し、受信走査線のうちの所定数を選択して、選択した受信走査線上の複数の点それぞれについての受信データを、受信信号から生成する受信部と、受信部が生成した受信データを記憶するメモリと、受信部が生成した受信データを補間処理することにより、受信部が選択しなかった受信走査線のうち1以上の受信走査線上の複数の点についての受信データに相当する補間データを演算により生成する補間データ生成部と、補間データを求めた点と同一の点について、受信部が過去の受信信号から生成した過去の受信データをメモリから読み出して、補間データと過去の受信データとを混合する混合部とを有する。混合部は、補間データ値と、過去の受信データ値とに基づいて、補間データと過去の受信データの混合割合を決定する。
本発明の超音波撮像装置は、補間データおよび過去の受信データを用いて、高画質で偽像を抑制した超音波画像を高速に生成することができる。
本発明の実施形態1の超音波撮像装置の構成を示すブロック図 (a)〜(e)実施形態1の受信走査線の例を示す説明図 実施形態2の超音波撮像装置の構成を示すブロック図 実施形態2の混合係数算出部の詳しい構成を示すブロック図 実施形態2の制御部の動作を示すフローチャート 実施形態2のユーザーインターフェイス用の画面例を示す図 (a)は、1スキャンにおいて設定される送信走査線の位置を、(b)は、補間データを生成する受信走査線の位置を、(c)は混合処理後の混合データが格納される受信走査線の位置をそれぞれ示す説明図 実施形態3の混合係数算出部の詳しい構成を示すブロック図 実施形態3の分布算出部が算出した受信データ値の分布を示すグラフ 実施形態5の超音波撮像装置の構成を示すブロック図
本発明の一実施形態の超音波撮像装置について説明する。
本実施形態の超音波撮像装置(超音波送受信装置)は、撮像領域内のある点について求めた補間データと、その点についての過去の受信データとを混合することにより、その点についての受信データを演算により生成する。このとき、補間データと過去の受信データの混合割合は、その点についての補間データの値と過去の受信データの値とに基づいて決定する。
このように、補間データと過去の受信データとを、混合した混合データを画素のデータとして用いるため、補間データや過去の受信データを選択的に用いる場合と比較して、偽像の発生を抑制しつつ、画質を向上させることができる。また、混合割合は、その画素の点についての補間データの値と過去の受信データの値とに基づいて決定するため、撮像領域内の点ごとに、適切な混合割合を設定することができ、撮像領域全体でムラのない滑らかな3次元画像を提供できる。
<<実施形態1>>
本実施形態1の超音波撮像装置を図1および図2を用いて説明する。図1は、実施形態1の超音波撮像装置100の構成を示すブロック図である。図2(a)〜(e)は、受信走査線21の例を示す説明図である。
図1の超音波撮像装置100は、受信部104と、メモリ20と、補間データ生成部10と、混合部3とを備えている。図1の構成では、超音波撮像装置100は、さらに画像処理部107を備えている。また、超音波撮像装置100は、各種画面を表示する表示装置122と超音波を送受信する超音波探触子108とに接続されている。
超音波探触子108は、超音波撮像装置の送信部(不図示)による制御に従って撮像対象120に超音波を送信し、送信ごとに撮像対象120から戻る超音波を受信して受信信号に変換する。例えば、超音波探触子108は、配列された複数の振動子を有し、それぞれの振動子から所定の送信走査線に沿って、撮像対象120に向かって超音波121を送信した後、撮像対象120から戻る超音波エコー122を各振動子が受信し、それぞれの振動子が、超音波エコー122を電気信号である受信信号に変換する。また、超音波探触子108は、受信信号を受信部104に出力する。
受信部104は、図2(a)に示すように、撮像対象120の撮像領域120aに、画像化に必要な数の受信走査線21を設定し、受信走査線21のうちの所定数の受信走査線21a(図2(b))を選択する。選択した受信走査線21a上の複数の点それぞれについての受信データを、超音波探触子108の受信信号から生成する。例えば、超音波探触子108の各振動子の出力する受信信号が、受信走査線21a上に予め設定した点に、焦点を結ぶように、各振動子の出力する受信信号をそれぞれ遅延(整相)させた後加算することにより整相加算信号を得て、整相加算信号を受信データとする。
なお、超音波探触子108が、粗く設定した複数の送信走査線に沿って順にそれぞれ超音波121を送信し、送信ごとに受信信号を得て、受信部104が、送信走査線と同じ位置に設定した1本の受信走査線21aについて受信データを生成する送受信方法としてもよい。また、超音波探触子108から拡大する超音波121を送信し、受信部104が、1回の送信について得た受信信号について複数の受信走査線21aを設定し、各受信走査線21a上の点の受信データを生成してもよい。
受信部104が、選択した受信走査線21a上の点について生成した受信データは、メモリ20に格納される。メモリ20は、今回の受信データを格納する領域22と、過去の受信データを格納する領域23とを有する。今回の受信データを格納する領域22は、選択された受信走査線21a上の点の受信データを格納する領域(選択受信走査線領域)22aと、選択されなかった受信走査線21b上の点の混合データ(または補間データ)を格納する領域(非選択受信走査線領域)22bとに分割されている。受信走査線21a上の点について、受信部104が生成した受信データは、領域22aに格納される。
補間データ生成部10は、受信部104が生成した受信走査線21a上の複数の点の受信データを補間処理することにより、選択されなかった受信走査線21b(図2(c))上の複数の点についての受信データに相当する補間データを演算により生成する。補間処理方法としては、公知の演算方法を用いる。例えば、受信走査線21b上の点を挟むように位置する複数の受信走査線21a上の点の受信データの平均値を補間値として用いてもよい。
混合部3は、混合係数算出部30と、混合処理部40とを備えている。混合係数算出部30は、補間データ生成部10が補間データを生成した受信走査線21b上の点と位置が同一または対応する点について、受信部104が過去に生成した受信データを、メモリ20の領域23から読み出す。そして、読み出した過去の受信データの値と、補間データの値とに基づいて、補間データと過去の受信データの混合割合(混合係数)を決定する。例えば、混合係数演算部30は、過去の受信データの値と、今回生成した補間データの値との比や差に応じて、混合係数を決定する。混合処理部40は、混合係数にしたがって過去の受信データと、補間データとを混合する。混合後のデータは、補間データ生成部10が補間データを求めた点についての受信データとして、メモリ20内の領域22bに格納される。
これにより、メモリ20内の今回の受信データの格納領域22には、受信部104が選択した受信走査線21a上の各点の受信データと、選択しなかった受信走査線21b上の各点について混合処理で求めた混合データとが格納される。
よって、画像処理部107はメモリ20の格納領域22内の受信データおよび混合データを用いて、画像を生成することにより、受信部104が受信データを生成しなかった受信走査線21b上の点についても画像を生成し、接続されている表示装置122に表示させる。したがって、本実施形態の超音波撮像装置100は、高フレームレート(ボリュームレート)で画像を表示できる。
このとき、本実施形態では、非選択受信走査線21b上の受信データを、補間データと過去の受信データとを、補間データ値と過去の受信データ値とに基づいて決定した混合係数により混合するため、補間データや過去の受信データを選択的に用いる場合と比較して、偽像の発生を抑制しつつ、画質を向上させることができる。また、混合係数は、その点の補間データ値と過去の受信データ値とに基づいて決定されるため、撮像領域120a内の点ごとに、適切な混合係数を設定することができる。よって、撮像対象120の画像の輝度分布に応じて、偽像を抑制し、画質を向上させることができる。言い換えるならば、混合係数は、過去の受信データと補間データに応じて算出されるため、撮像するタイミングや部位によって常に可変となり、時間的にも空間的にも適切な混合係数を設定することができる。したがって、撮像領域120a全体でムラのない滑らかな画像を提供できる。
また、次のフレームの撮像時には、メモリ20の領域22内のデータを過去の受信データとして領域23に移動させた後、図2(d)のように、受信部104は、前回のフレームで選択しなった受信走査線21bを選択し、受信走査線21b上の点に受信データを生成すればよい。補間データ生成部10は、受信部104が選択しなかった受信走査線21a上の補間データを生成し、生成した補間データと前回の受信データとを、これらの値に基づいて決定した混合係数で混合したデータ(受信データ)を生成する(図2(e))。画像処理部107は、全ての受信走査線21上の受信データを用いて、画像を生成し、表示装置122に表示させる。これにより、受信部104は、2フレームですべての受信走査線21を選択して、受信データを生成するが、画像は、フレームごとに表示できる。
なお、図2(a)〜(e)では、2フレームですべての受信走査線21が選択される例を示しているが、本実施形態はこの構成に限られるものではなく、3以上のフレームですべての受信走査線21が選択されるように構成してもよい。
なお、図示の都合上図2(a)〜(e)では、撮像領域120aが2次元である場合を示しているが、本実施形態は、3次元の撮像領域(ボリューム)にももちろん適用可能である。
受信部104、補間データ生成部10および混合部3の機能は、ハードウエアによって実現してもよいし、その一部または全部をソフトウエアによって実現してもよい。ハードウエアによって実現する場合、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなカスタムICや、FPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなプログラマブルIC等のハードウエアによって受信部104、補間データ生成部10および混合部3を構成し、上述した機能が実現されるようにIC回路を設計する。また、ソフトウエアによって実現する場合、プロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit))と、プログラムを予め格納したメモリによって、受信部104、補間データ生成部10および混合部3の一部または全部を構成する。プロセッサがプログラムを読み込んで実行することにより、これらの機能を実現する。
以下、実施形態2以降により、本実施形態の超音波撮像装置をより具体的に説明する。
<<実施形態2>>
実施形態2の超音波撮像装置について、図3および図4を用いて説明する。図3は、実施形態2の超音波撮像装置110の構成を示すブロック図であり、図4は、混合係数算出部30の詳しい構成を示すブロック図である。
実施形態2では、同じ撮像対象120を撮像する場合、補間データよりも、過去のフレーム(スキャン)で実際得られた受信データの方が信頼性が高く、過去の受信データを使った方が画質は向上するという考え方に基づいて、補間データと過去の受信データの混合係数を決定する。具体的には、撮像対象120が今回のフレームと過去のフレームにおいて状態が近い(例えば、動きがない、超音波エコーを生じる物性値に変化がない)ほど、過去のフレームの受信で得られた受信データをより多く使うように混合係数を決定する。そのため、実施形態2における超音波撮像装置110は、混合係数算出部30が、状態の近さの指標を算出する指標算出部31と、それに基づいて混合係数を算出する、指標に基づく係数算出部32を有する。
以下、実施形態2の超音波撮像装置110についてさらに詳しく説明する。以下の説明において、実施形態1の超音波撮像装置と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
実施形態2の超音波撮像装置110の超音波探触子108は、振動子が2次元に配列された構成であり、3次元方向に超音波を送受信する。図3に示すように、超音波撮像装置110には、実施形態1で説明した図1の構成の他に、送受切替部101、送信部102、送信スキャン位置決定部103、制御部106、ユーザーインターフェイス(UI)121、および、信号処理部105が配置されている。信号処理部105内には、補間データ生成部10、混合部3(混合係数算出部30、混合処理部40)およびメモリ20が配置されている。また、送受切替部101は、超音波探触子108に接続され、送信部102および受信部104は、送受切替部101に接続されている。
UI121は、操作者から撮像パラメータ等の設定を受け付ける操作入力部である。なお、表示装置122がUI121を兼ねても良い。制御部106は、UI121が受け付けた撮像パラメータに基づいて、各部を制御して、撮像を実行させる。
送信スキャン位置決定部103は、制御部106の制御下で、送信ごとの超音波121の送信走査線221(後述の図7参照)の位置、および、受信部104が受信データを生成する受信走査線21aの位置を決定し、送信部102および受信部104に指示する。
送信部102は、送信スキャン位置決定部103が決定した送信走査線221の方向に超音波探触子108から超音波121を送信させる送信信号(電気信号)を生成し、送受切替部101を介して、超音波探触子108の複数の振動子に出力する。
受信部104は、送受切替部101を介して受信信号を超音波探触子108から受け取る。そして、受信部104は、送信スキャン位置決定部103から指示された受信走査線21aを選択して、実施形態1と同様に受信走査線21a上の点(ピクセル)について、受信データを生成し、メモリ20の領域22aに格納する。
本実施形態では、送信スキャン位置決定部103が、1回のスキャンにおいて撮像領域120aに設定した複数の送信走査線221(図7参照)について、超音波探触子108が順に送信を行い(1スキャン)、送信ごとに受信信号を得て、受信部104が送信走査線221と同じ位置の1本の受信走査線21a上の点について受信データを生成する。
補間データ生成部10は、実施形態1と同様に、受信部104が選択しなかった受信走査線21b上の点(ピクセル)について、受信部104が生成した受信データを用いて、補間データを生成する。実施形態1とは異なり、補間データ生成部10は、生成した補間データをメモリ20の非選択受信走査線21bの受信データを格納する領域に格納する。これにより、撮影開始直後であるために、過去のフレームの受信データが、メモリ20の領域23にまだ格納されておらず、混合部3が混合データを算出できない状態であっても、今回の補間データを用いて画像処理部107が画像を生成して表示することができるように構成している。
混合部3の混合係数算出部30は、上述したように、状態の近さ(例えば、動きのなさ)の指標Rを算出する指標算出部31と、指標Rに基づいて混合係数C1、C2を算出する指標に基づく係数算出部32とを有する。指標算出部31は、下式(1)により指標Rを算出する。指標に基づく係数算出部32では、下式(2)により、補間データ生成部10が補間データ値を算出した点について、混合係数C1、C2を算出する。
R=A/B ・・・(1)
ただし、Bは、今回スキャンで求めた補間データ値、Aは、補間データ値Bが得られた点について、過去のスキャン(フレーム)で受信部104が生成した受信データ値である。
C1=R、C2=(1−R) ・・・(2)
混合処理部40は、下式(3)により、混合データ値Dを算出する。
D=A*C1+B*C2 ・・・(3)
指標Rは、補間データ値Bと過去の受信データ値Aとが近いほど、1に近づき、今回スキャン(フレーム)時と過去スキャン時の撮像対象120の状態が近いことを示す。上記式(2)より、過去の受信データ値Aの混合係数C1がRであり、補間データ値Bの混合係数C2=(1−R)であるから、式(3)より、混合データ値Dは、今回のスキャン時と過去スキャン時の撮像対象の状態が近いほど受信データ値Aの割合が増し、状態が異なるほど補間データ値Bの割合が増す。
状態の近いことは、例えば、補間データ値を求めた点が、今回と過去のスキャンの間で動いていない(変位していない)ことや、超音波エコーを生じる反射や散乱等の物性に変化がないことを示している。実施形態2では、状態の近さを指標Rとして求め、指標Rの値に応じて、状態が近いほど、演算により求めた補間データ値Bよりも、実際に受信部104が生成した過去の受信データ値Aの混合割合の大きい混合データ(受信データ)を演算により生成することができる。これにより、今回選択した受信走査線21aと、選択していない受信走査線21bとの画像に空間的にムラの少ない高画質な3次元画像を提供できる。
つぎに、実施形態2の超音波撮像装置110の各部の動作について、図5〜図7を用いて説明する。図5は、制御部106の動作を示すフローチャートであり、図6は、ユーザーインターフェイス用の画面例である。図7(a)は、1スキャンにおいて設定される送信走査線221(実施形態2では受信走査線21aと同じ)の位置を、図7(b)は、補間データを生成する受信走査線21bの位置を、図7(c)は混合処理後の混合データが格納される受信走査線21bの位置を示している。
制御部106は、CPU等のプロセッサと、予めプログラムが格納されたメモリとを備えて構成され、プロセッサがメモリ内のプログラムを読み込んで実行することにより、図5のフローのように各部を制御して動作させる。受信部104、補間データ生成部10、および、混合部3は、実施形態1で述べたように、ハードウエアでその機能が実現される構成であってもよいし、ソフトウエアでその機能が実現される構成であってもよい。同様に、送信スキャン位置決定部103および送信部102も、これらの機能が、ハードウエアおよびソフトウエアのいずれで実現される構成であってもよい。
図5のフローチャートのように、制御部106は、表示装置122に図6の画面61を表示させ、操作者からUI121を介して撮像パラメータの設定を受け付ける(ステップ501)。図6の画面61は、ボリューム(フレーム)レートを通常にするか高速にするか、つまり、ボリュームレートの種類を操作者が選択をするための領域62と、ボリュームレートを高速にする場合、N倍速のNの値の入力を操作者が入力するための領域63とを含む。これにより、制御部106は、撮像パラメータとして、ボリュームレートの種類と、高速ボリュームレートの場合、N倍速のN値を、UI121を介して操作者から受け付ける(ステップ501)。以下、ボリュームレートの種類が高速である場合を説明する。
制御部106は、送信スキャン位置決定部103にN値を受け渡し、送信走査線221の位置の決定を指示する。送信スキャン位置決定部103は、N値ごとに、各スキャンでどの位置に送信走査線221を設定するかを予め定めたパターンが格納されたメモリを内蔵しており、制御部106から指示されたN値に対応する送信走査線221のパターンを読み出し、送信部102に設定する(ステップ503)。
図7(a)は、N=4の場合、1回目から4回目のスキャンにおける送信走査線221(=受信走査線21a)の位置を示している。ここでは、N倍速(N=4)であるので、スキャンをN回繰り返すと、3次元の撮像領域120aの画像化に必要とするすべて送信走査線221についての送信が完了するように、1回のスキャンでは、画像化に必要な送信走査線221(図7(a)では16本)の1/N本(4本)の送信走査線221が選択されている。選択された送信走査線221は、撮像領域120aにおいて、ほぼ均一な密度となるようにパターンが設定されている。また、N回のスキャンで選択される1/N本の送信走査線221(=受信走査線21a)は、互いに重ならないように設定されている。
制御部106は、スキャン回数nに1を設定してスキャンを開始し(ステップ504)、超音波送受信処理を実行する(ステップ505,506)。具体的には、制御部106の制御下で、送信処理として、送信部102は、1回目のスキャンにおいて、送信スキャン位置決定部103から指定された複数の送信走査線221(図7(a)では4本)に順に超音波121が送信されるように、送信信号を順に生成して、超音波探触子108に出力する(ステップ505)。これにより、超音波探触子108から4本の送信走査線221に沿って順に超音波121が送信され、送信のたびに撮像領域120aからの超音波エコー122が超音波探触子108により受信され、受信信号が出力される。
制御部106の制御下で、受信処理として、受信部104は、送信走査線221と同じ位置の受信走査線21aを選択して、受信走査線21a上の複数の点についての受信データを、整相加算処理等により生成する(ステップ506)。受信部104は、生成した受信データを、メモリ20の領域22aに格納するとともに、補間データ生成部10にも受け渡す。
補間データ生成部10は、画像化に必要なすべての受信走査線21のうち選択していない受信走査線21b上の点について、図7(b)のように、補間データを生成する(ステップ507)。生成した補間データは、メモリ20の領域22bに格納(保存)する(ステップ508)。
ステップ509では、スキャン回数nが2以上かどうかを制御部106が判定し、2未満である場合には、nを1インクリメントし(ステップ510)、ステップ505〜508に戻って、2回目のスキャンを実行する(ステップ510)。このとき、1回目のスキャンにおいてメモリ20の領域22a、22bに格納された受信データおよび補間データは、過去の受信データとして領域23に移される。
2回目のスキャンにおいては、図7(a)のように、1回目のスキャンとは異なる複数の送信走査線221(図7(a)では4本)について、超音波121が送信され、超音波エコー122が受信され、送信走査線221と同じ選択された受信走査線21aについて受信データが生成され、メモリ20の領域22aに格納される(ステップ505,506)。また、選択されていない受信走査線21bについて補間データが補間データ生成部10によって生成され、メモリ20の領域22bに格納される(ステップ507、508)。
再びステップ509において、スキャン回数nが2以上かどうかを制御部106が判定し、2以上であるので、ステップ511に進む。制御部106の制御下で、混合係数算出部30は、補間データ生成部10が補間データを生成した点について、メモリ20の領域23に格納されている過去の受信データ(n=2〜4では、一部は補間データ)を読み出す(ステップ511)。そして、ステップ512に進み、制御部106の制御下で、混合係数算出部30の指標算出部31は、読み出した過去の受信データ値Aと、今回のスキャンで求めた補間データ値Bとの状態の近さを示す指標Rを上記した式(1)により算出する。係数算出部32は、指標Rに基づき、式(2)により、過去の受信データ値Aの混合係数C1、補間データ値Bの混合係数C2を算出する。
さらに、混合処理部40は、制御部106の制御下で、式(3)により、過去の受信データ値Aと補間データ値Bを混合係数C1、C2の割合で混合処理し、混合データDを得る(ステップ513)。得られた混合データは、メモリ20の領域22bの補間データと置き換えて保存する(ステップ514)。これにより、今回のスキャンで補間データを求めた点の状態が、前回のスキャン時とどれくらい状態が近いかに応じて、前回の受信データ値Aと、今回の補間データ値Bとを混合した混合データDを求めて、補間データを混合データDに置き換えることができる。
なお、スキャン回数が少ない場合(n=2〜4)、メモリ20の領域23の一部に前回のスキャンの補間データが格納されている。補間データ生成部10は、領域23から読み出したデータが補間データである場合も、今回の補間データと混合して混合データを求めてもよいし、混合せずに今回の補間データのみを用いてもよい。また、領域23に格納されているデータが、過去の混合データである場合には、受信部104が生成した過去の受信データと同様に確からしいので、受信部104が生成した過去の受信データと同様に扱い、今回の補間データとの混合データを求める。
つぎに、ステップ515においては、制御部106の制御下で、画像処理部107は、メモリ20の領域22内の今回のスキャンの受信走査線21aの受信データ、および、受信走査線21bの混合データ(または補間データ)を用いて、撮像領域120aの3次元画像(3次元ボリュームデータ)を生成し、表示装置122に表示させる。
そして、ステップ510に戻り、制御部106は、次のスキャンを行う。スキャン回数nがNを超えた場合には、制御部106は、再び1回目のスキャンの送信走査線221のパターンに戻って、同様にスキャンを繰り返し、UI121を介して操作者から撮像終了の指示があるまでスキャンを繰り返し行う。
上記動作により、実施形態2では、非選択受信走査線21b上の受信データを、補間データと過去の受信データとを、補間データと過去の受信データの状態の近さに基づいて決定した混合係数により混合するため、補間データや過去の受信データを選択的に用いる場合と比較して、偽像の発生を抑制しつつ、画質を向上させることができる。
なお、上記説明では、受信走査線21b上の点(ピクセル)ごとに、指標Rを求めているが、指標Rを求める単位は、ピクセルごとに限らず、ボクセルや平面の一定範囲(領域)単位ごとに求めてもよい。すなわち、混合部3の混合係数算出部30は、混合割合を算出(決定)する際に、補間データを求めた点とその周囲の複数の点を含む領域を受信走査線21bに設定し、領域内の複数の点の補間データの代表値と、領域内の複数の点についての過去の受信データの代表値とに基づいて、この領域における補間データと過去の受信データの混合係数(混合係数)を決定してもよい。例えば、ボクセルの場合、x、y、z方向に3×3×3の立方体の範囲を領域とし、領域内のデータの代表値や平均値を用い、指標Rを算出する。指標Rから求めた混合係数C1、C2を、3×3×3の立方体の領域に含まれる全ピクセルに対して適用し、それぞれのピクセルごとの過去の受信データ値Aと補間データ値Bとを混合する。この場合、ピクセル単位で指標Rを算出する場合よりも、そのピクセルが含まれる一定範囲(領域)の状態を考慮して、指標Rを求めることができるため、画質を向上させることができる可能性がある。また、ピクセル単位で指標Rを算出する場合よりも、一定範囲(領域)で指標Rを算出した方が、計算量を低減できるという利点もある。
ボクセルや平面の一定範囲(領域)のデータの代表値は、領域内の複数の点についての補間データや受信データの平均値や、領域内の複数の点の補間データや受信データの重心座標のデータ値などを用いてもよい。なお、重心座標は、以下のようにして求めることができる。ボクセルや平面の領域内の点(ピクセル)の座標ベクトルをVi=(Xi,Yi,Zi)(ただし、iは、領域内の各点(ピクセル)の番号、3×3の平面の領域ならば、i=1〜9)、各点(ピクセル)のデータ値(補間データ値または受信データ値)をBiとすると、重心座標ベクトルSは、以下の式(4)により求められる。
S=Σ(Vi*Bi)/Σ(Bi) ・・・(4)
なお、指標Rの算出に用いる補間データ値や、過去の受信データ値は、実施形態1で述べたように、整相加算後データの強度(3次元画像の輝度データ)でも良いし、波形情報(振幅、位相情報)でもよい。
<<実施形態3>>
実施形態3の超音波撮像装置について説明する。
実施形態3の超音波撮像装置は、実施形態2の超音波撮像装置と同様な構成であるが、指標算出部31の構成が実施形態2とは異なっている。
実施形態2では、補間データを求めた点について、今回と前回のスキャンにおける状態の近さの指標Rを、式(1)のように補間データと過去データとの比により求めたが、実施形態3では、差分量を用いる。差分量が小さいほど状態が近いことになるが、小ささを適切に表すために基準値を用い、差分量と、基準値との差または比を指標Rとして用いる。基準値は、撮像領域120a全体から得られた受信データの分布情報から定める。
図8は、実施形態3の混合係数算出部30の詳しい構成を示すブロック図である。図8に示すように、指標算出部31は、分布算出部33と、基準値設定部34とを有する。分布算出部33は、撮像領域120a全体の受信データ値の分布を算出する。基準値設定部34は、分布算出部33が求めた受信データの分布から基準値を設定する。
具体的には、分布算出部33では、実施形態2のステップ506で受信部104が生成した今回のスキャンの撮像領域120aの全体の受信データ値の分布を算出する。図9は、分布算出部33が算出した受信データ値の分布の一例をグラフとして示したものであり、横軸は受信データ値、縦軸は、受信データ値のデータサンプル数である。図9のように、受信データ値は、0値以外では、受信データ値Dpをピークとして分布している。基準値設定部34は、受信データのサンプル数が所定値以上となる範囲90の最も受信データ値が小さい値を、基準値Sとして設定する。もしくは、基準値設定部34は、分布算出部33が算出した受信データの分布が立ち上がり始める点を受信データ値D1とし、ピークよりも受信データ値がゼロに近い側で、サンプル数がピークとなる点よりも手前の点(例えば、サンプル数が所定割合(例えば80%)となる点)の受信データ値をD2とし、D1〜D2の範囲内で基準値Sを設定してもよい。また、D1〜D2の範囲内の基準値Sは、自動的もしくはユーザによって調整可能とすることが望ましい。
指標算出部31は、分布算出部33と基準値設定部34が求めた基準値Sと、下式(5)、(6)により、指標Rを算出する。
R=(S−d)/S ・・・(5)
d=|A−B| ・・・(6)
ただし、Bは、今回スキャンで求めた補間データ値、Aは、補間データ値Bが得られた点について、過去のスキャンで受信部104が生成した受信データ値である。
指標に基づく係数算出部32は、実施形態2と同様に下式(2)により、混合係数C1、C2を算出する。
C1=R、C2=(1−R) ・・・(2)
混合処理部40は、実施形態2と同様に下式(3)により、混合データ値Dを算出する。
D=A*C1+B*C2 ・・・(3)
上記式(5)、(6)により定められる指標Rを用いることにより、補間データ値Bと過去の受信データ値Aとの差分量dが小さい(状態が近い)ほど、混合データDにおける過去の受信データ値Aの割合が増し、状態が異なるほど補間データ値Bの割合が増す。このとき、基準値Sとして、受信データの分布が立ち上がり始める点のD1から、ピークよりも手前の点D2の間の値を用いることにより、基準値Sが大きすぎて、過去の受信データの残像を生じさせることがなく、また、基準値Sが小さすぎて補間データが多くなり、画質向上の効果が得にくくなるという問題も生じにくい。よって、撮像対象120のリアルタイムの状態に基づいて適切な混合係数の算出ができ、画像に時間的なムラがなく、高画質な3次元画像を提供できる。
他の構成及び動作については、実施形態2と同様であるので、説明を省略する。
<<実施形態4>>
上記してきた実施形態1から3にかかる超音波撮像装置において、混合係数算出部30は、補間データ生成部10が生成した受信走査線21b上の補間データ、および、メモリ20の領域23から読み出した受信走査線21b上の過去の受信データのそれぞれについて、ローパスフィルタを適用してから、両データを用いて混合係数を算出してもよい。
一般に、受信走査線21上の複数の点の受信データは、超音波の干渉によって生じるスペックルパターン等の強弱パターンを含むことが知られている。ローパスフィルタを適用することにより、受信走査線21上の補間データおよび過去データから、超音波データ特有のスペックルパターン等を低減させ、受信走査線21b方向に滑らかに変化するデータに変換することができる。これにより、超音波データ特有のばらつきが低減されるため、混合係数算出部30は、超音波データ特有のばらつきに左右されることなく、混合係数を算出することができる。よって、高画質な3次元画像を提供できる。
<<実施形態5>>
実施形態5では、撮像対象120が心臓のように周期的に同一の動きを繰り返すものである場合であっても、その影響を除外して、混合係数を算出できる超音波撮像装置を提供する。そのため、混合係数算出部30および混合処理部40は、過去の受信データとして、今回のスキャンと同一時相のタイミングで得られた過去の受信データをメモリ20の領域23から読み出す構成とする。
具体的に、実施形態5の超音波撮像装置の構成を図10を用いて説明する。図10は、実施形態5の超音波撮像装置111の構成を示すブロック図である。図10のように、送信部102は、撮像対象120に取り付けた心電計等の生体信号計12と接続されている。これにより、制御部106の制御下で、送信部102は、心電図のR波などの生体信号を受け取って、生体信号に同期して、複数の時相において送信信号を超音波探触子108に出力する。これにより、超音波探触子108は、心臓の時相に同期して超音波121を送信する。
メモリ20の過去の受信データを格納する領域23は、撮像対象120の時相ごとに、過去のデータを格納する領域(時相領域)23a〜23dを備えている。各領域23a〜23dには、それぞれの時相の過去の受信データが格納される。したがって、領域23には、心臓の一心拍(一周期)分の過去の受信データが格納される。
混合係数算出部30は、制御部106の制御下で、今回のスキャンにおいて補間データ生成部10から受け取った補間データと同一の点の過去の受信データを、領域23a〜23bのうち、同一の時相の過去の受信データが格納された領域を選択して読み出し、補間データと過去の受信データとを用いて混合係数を算出する。これにより、リアルタイムで激しく動いている心臓であっても、補間データおよび受信データを得た時相は同一であるため、心臓の実質的な形態は動いていないことに等しい。つまり心臓の周期的な状態の変化を除外して、それ以外の理由による状態の近さに応じて、混合係数を算出することができる。したがって、実際のスキャンで過去に得られた受信信号をより高い割合で混合した混合データを得ることができるため、画像処理部107が生成する画像を高画質化できる。
また、不正脈などの疾患によって、局所的に心臓の状態が変化した場合においても、実施形態1〜5では、混合係数の算出および混合処理を、撮像領域120aのピクセルごとに補間データと過去の受信データの混合処理を行うため、不整脈等により局所的な撮像対象の変化の影響を受けにくく、空間的に滑らかでムラのない画質を提供することができる。
12…生体信号計、20…メモリ、21…受信走査線、22…今回の受信データを格納する領域、23…過去の受信データを格納する領域、31…指標算出部、32…指標に基づく係数算出部、33…分布算出部、34…基準値設定部、61…画面、100…超音波撮像装置、108…超音波探触子、102…送信部、103…送信スキャン位置決定部、104…受信部、105…信号処理部、120…撮像対象、120a…撮像領域、221…送信走査線

Claims (12)

  1. 撮像対象に超音波を送信し、送信ごとに前記撮像対象から戻る超音波を受信し、受信信号に変換する超音波探触子と、
    前記撮像対象の撮像領域に画像化に必要な数の受信走査線を設定し、前記受信走査線のうちの所定数を選択して、選択した前記受信走査線上の複数の点それぞれについての受信データを、前記受信信号から生成する受信部と、
    前記受信部が生成した受信データを記憶するメモリと、
    前記受信部が生成した前記受信データを補間処理することにより、前記受信部が選択しなかった前記受信走査線のうち1以上の受信走査線上の複数の点についての受信データの値に相当する補間データ値Bを演算により生成する補間データ生成部と、
    前記補間データ値Bを求めた前記点と同一の点について、前記受信部が過去の前記受信信号から生成した過去の受信データ値Aを前記メモリから読み出して、前記補間データ値Bと前記過去の受信データ値Aとを混合して混合データ値Dを生成して、前記点の値とする混合部とを有し、
    前記混合部は、前記補間データ値Bと前記過去の受信データ値Aから、それらの値の近さを表す指標値Rを算出し、混合係数C1,C2を
    C1=R、C2=(1−R)
    により算出し、
    前記混合データ値Dを
    D=A*C1+B*C2
    により算出する
    ことを特徴とする超音波撮像装置。
  2. 請求項に記載の超音波撮像装置であって、前記指標値Rは、前記補間データ値Bと、前記過去の受信データ値Aとの値の比A/Bであることを特徴とする超音波撮像装置。
  3. 請求項に記載の超音波撮像装置であって、前記指標値Rは、前記補間データ値Bと前記過去の受信データ値Aとの値の差分量|A−B|と、予め求めておいた基準値との差または比であることを特徴とする超音波撮像装置。
  4. 請求項に記載の超音波撮像装置であって、前記混合部は、前記基準値を、前記受信部が求めた前記受信データの値の分布に基づいて決定することを特徴とする超音波撮像装置。
  5. 請求項1に記載の超音波撮像装置であって、前記混合部は、前記補間データを求めた点とその周囲の複数の前記点を含む領域を前記受信走査線に設定し、前記領域に含まれる複数の点の前記補間データ値Bの代表値と、前記領域内に含まれる複数の前記点についての前記過去の受信データ値Aの代表値とに基づいて前記指標値Rを算出し、前記領域における前記混合係数C1,C2を決定することを特徴とする超音波撮像装置。
  6. 請求項に記載の超音波撮像装置であって、前記補間データ値Bの代表値は、前記領域内の複数の前記点についての補間データ値Bの平均値、または、前記領域内の複数の前記点の補間データ値Bの重心座標の補間データ値であり、前記受信データ値Aの代表値は、前記領域内の複数の前記点についての前記受信データ値Aの平均値、または、前記領域内の複数の前記点についての受信データ値の重心座標の受信データ値であることを特徴とする超音波撮像装置。
  7. 請求項1に記載の超音波撮像装置であって、前記受信データ値Aは、前記受信信号を前記点について焦点を結ぶように整相加算した整相加算後信号の強度または波形情報であることを特徴とする超音波撮像装置。
  8. 請求項1に記載の超音波撮像装置であって、前記超音波探触子は、前記撮像対象の周期的な動きに同期して、前記周期中に設定した複数の時相ごとに超音波を送信し、
    前記混合部は、前記補間データ値Bを求めた前記点と同一の点について、前記受信部が過去の同一時相に送信された超音波について得た前記受信信号から生成した受信データを、前記過去の受信データ値Aとして前記メモリから読み出して、前記補間データ値Bと混合することを特徴とする超音波撮像装置。
  9. 請求項に記載の超音波撮像装置であって、前記メモリは、前記複数の時相ごとの前記受信データをそれぞれ格納する複数の領域を有し、
    前記混合部は、前記複数の領域のうち、前記受信部が今回受信データを生成した時相と同一の時相の前記領域を選択し、選択した前記領域に格納されている前記過去の受信データ値Aを読み出すことを特徴とする超音波撮像装置。
  10. 請求項1に記載の超音波撮像装置であって、前記超音波探触子が今回受信した受信信号から前記受信部が生成した受信データと、前記混合部が混合した前記混合データ値Dとを用いて、前記撮像対象の画像を生成する画像処理部をさらに有することを特徴とする超音波撮像装置。
  11. 超音波撮像装置の受信部が、画像化に必要な数の受信走査線のうちの所定数を選択して、選択した前記受信走査線上の複数の点それぞれについて生成した受信データを受け取って記憶するメモリと、
    前記受信部が生成した前記受信データを補間処理することにより、前記受信部が選択しなかった前記受信走査線のうち1以上の受信走査線上の複数の点についての受信データの値に相当する補間データ値Bを演算により生成する補間データ生成部と、
    前記補間データ値Bを求めた前記点と同一の点について、前記受信部が過去の前記受信信号から生成した過去の受信データ値Aを前記メモリから読み出して、前記補間データ値Bと前記過去の受信データ値Aとを混合して、前記点の値とする混合部とを有し、
    前記混合部は、前記補間データ値Bと前記過去の受信データ値Aから、それらの値の近さを表す指標値Rを算出し、混合係数C1,C2を
    C1=R、C2=(1−R)
    により算出し、
    前記混合データ値Dを
    D=A*C1+B*C2
    により算出する
    ことを特徴とする信号処理装置。
  12. 超音波を送信された撮像対象から戻る超音波を受信した受信信号を受け取って、前記撮像対象の撮像領域に画像化に必要な数の受信走査線を設定し、前記受信走査線のうちの所定数を選択して、選択した前記受信走査線上の複数の点それぞれについての受信データを、前記受信信号から生成し、
    前記受信データをメモリに格納し、
    前記受信データを補間処理することにより、選択しなかった前記受信走査線のうち1以上の受信走査線上の複数の点についての受信データの値に相当する補間データ値Bを演算により生成し、
    前記補間データ値Bを求めた前記点と同一の点について、過去の受信信号から生成した過去の受信データ値Aを前記メモリから読み出して、前記補間データ値Bと前記過去の受信データ値Aから、それらの値の近さを表す指標値Rを算出し、混合係数C1,C2を
    C1=R、C2=(1−R)
    により算出し、
    前記混合データ値Dを
    D=A*C1+B*C2
    により算出し、
    前記受信データと前記混合データ値Dとを用いて前記撮像対象の画像を生成する
    ことを特徴とする超音波撮像装置の信号処理方法。
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