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JP6698225B2 - 検出面に対する物体の接近および/または接触および圧力を検出するための装置および方法 - Google Patents

検出面に対する物体の接近および/または接触および圧力を検出するための装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、一方では検出面への上記物体の接近および接触を検出し、他方では上記表面上の上記物体の圧力を検出するための装置に関する。本発明は、そのような装置を利用する方法にも関する。
本発明の分野は、非限定的に、電子装置のための物体の容量検出のためのインターフェースの分野であり、特にロボット工学の分野において、上記装置が隣接する物体を検出することを可能にする。
電子装置は、ますます自律的な方法でそれらの環境と相互作用する。この自律的な相互作用は、ほとんどの場合、特に上記装置がロボットである場合には、それが移動式であるか否かにかかわらず、装置に近接または接触して位置する物体/人物を検出する可能性を必要とする。そのような接近および接触の検出は、接近および/または接触を検出するためのセンサ、特に容量センサを備えた検出面によって行われる。
この相互作用を完成させるためには、接近および接触に加えて、物体によって装置の検出面に及ぼされる圧力、力または荷重を検出することが必要であると思われる。装置の検出面上の圧力を検出するためのセンサが現在存在する。
しかしながら、接近センサおよび接触センサを既に備えている検出面にそのような圧力検出センサを追加することは、費用がかかり、大きくて複雑であることが証明されている。加えて、接近および接触の検出専用のセンサと圧力の検出専用のセンサとを並置すると、相互干渉が生じてこれらのセンサの動作および有効性が低下する。
本発明の目的は、上述の欠点を克服することである。
本発明の他の目的は、一方では接近および/または接触を検出し、他方では検出面上の物体の圧力、および/またはこの物体によって検出面にかかる力もしくは荷重を検出することを可能にする単一のセンサ装置を提案することである。
本発明のさらに別の目的は、一方では接近および/または接触を検出し、他方では圧力、力または荷重を検出することを可能にする単一のセンサ装置であって、1つが接近および接触の検出専用であり、もう1つが圧力、力または荷重の検出専用である2つの既存のセンサの並置と比較して、よりかさばらず、より少ない費用でより複雑でない、センサ装置を提案することである。
本発明のさらに別の目的は、一方では接近および/または接触を、他方では圧力、力または荷重を、高い信頼性および優れたディペンダビリティーで検出することを可能にする単一のセンサ装置を提案することである。
これらの目的のうちの少なくとも1つは、
・測定電極と呼ばれる少なくとも1つの電極と、
・前記測定電極に対向して配置された少なくとも1つの第2の電極と、を備えた、検出面に対する物体の検出装置であって、
前記電極は、前記物体によって前記検出面に及ぼされる荷重によって、特に局所的に弾性的に変更可能な距離だけ隔てられており、
前記装置は、前記測定電極と前記物体との間の電極−物体間容量と呼ばれる静電容量に関する第1の電気信号を測定するために、
・前記電極に対して、各々接地電位とは異なる
・ガード電位と呼ばれる、同一の交流電位、または
・実質的に同一の交流電位、を印加し、前記第1の電気信号、したがって
前記電極−物体間容量は、前記物体と前記検出面との接近および/または接触を表し、
・前記測定電極から見た、総静電容量と呼ばれる静電容量に関する第2の電気信号を測定するために、前記第2の電極に対して、
・前記ガード電位に比例し、振幅が異なる第2の電位、または
・接地電位、を印加する、ように配置された少なくとも1つの制御モジュールを備えており、前記第2の電気信号、したがって前記総静電容量は、前記物体によって前記検出面に及ぼされる圧力、力または荷重を表す、ことを特徴とする装置により達成される。
かくして、本発明による装置は、単一の測定電子機器および単一の電極セットを用いて、一方では検出面への物体の接近および接触である第1の情報項目を表す第1の信号を測定することを可能にするとともに、他方では物体によって検出面に及ぼされる圧力、力または荷重である第2の情報項目を表す第2の信号を測定することを可能にする。
その結果、本発明による装置は、接近および接触を検出するためのものと、圧力を検出するためのものとの2つの専用のセンサを並置する場合と比較して、使用するのが安価で、かさばらず、そして複雑でない。さらに、本発明による装置は、互いに干渉する可能性がある2つの独立したセンサを使用する構成と比較して、より優れた検出性能を有する。
実施形態によれば、電極−物体間容量が、前記物体と前記検出面との間の接触を表す所定の閾値静電容量に達したとき、または閾値静電容量の所定の範囲内にあるときに総静電容量に関する第2の電気信号を測定するように、第2の電位または接地電位を第2の電極に印加するように制御モジュールを配置することもできる。
もちろん、第1の電気信号および第2の電気信号の測定を開始することは、他の基準の関数として、あるいは単に周期的にまたは交互に実行することもできる。
非限定的に、これらの電極をこの電位に電気的に接続することによって、あるいは直接、または電子部品および/またはトラックもしくは接続ワイヤおよび/または他のあらゆる電気的結合手段(電場、誘導)を介してこれらの電極をこの電位に、またはこの電位の発生源にさらすことによって、電極に電位を印加することができる。
同様に、本発明の文脈において、電位で電気的に分極している電極は、例えばこれらの電極を電位にさらすこと、または電極に電位を印加することを意味し得る。
「接地電位」とは、電子機器または電子機器の一部に対する基準電位を意味する。接地電位は、アースまたはアース電位にも対応し得る。
電位は、一般性を失うことなく、電位を生成する電源の基準点となり得る電気的基準、または接地電位などの一般的な基準電位に関して定義することができる。
「交流電位」とは、少なくとも1つの周波数成分がゼロ以外の周波数で時間とともに変化する電位を意味する。
したがって、ガード電位は、非限定的に、接地電位に関して定義(または参照)することができる。この場合、ガード電位は、ゼロとみなされる接地電位に対する電位差にも対応し得る。
実施形態によれば、ガード電位は任意の形状、特に正弦波、正方形、三角形などであり得る。この電位は、直接的に、またはパルス幅変調(PWM)手法を用いて生成することができる。
本発明の文脈において、電極(測定電極および第2の電極など)に印加される交流電位は、それらが(利用される測定電子機器で)これらの電極間に使用可能な静電容量測定値を生成しない場合、実質的に同一であると考えられ得る。同一または実質的に同一である交流電位の例として、以下のものを特に挙げることができる。
・1つの同じ時間形状(正弦波、正方形、三角形など)、1つの同じ変動振幅および1つの同じ位相を有する(言い換えれば同期的に変動する)交流電位。
・少なくとも1つの動作周波数において同一の振幅および位相を有する少なくとも1つのスペクトル成分を含む交流電位。
各電極に対して同一または実質的に同一である「ガード電位」と呼ばれる交流電位と、各電極に対して任意に異なるが、利用されている測定電子機器では使用可能な静電容量測定値を生成しない他の成分を有する他の電位との重ね合わせに対応して、電極を分極させる、またはグローバル電位にかけることができることに留意すべきである。
したがって、以下に詳述するように、測定電子機器の実施形態によれば、物体−電極間容量は、測定電極と第2の電極とにそれぞれ、同一の交流電気ガード電位と、DC成分または測定電子機器の検出のための通過帯域内にない周波数成分、あるいはスカラ積の意味でガード電位の波形と直交する波形を持つ他の成分などの異なる成分とを含むグローバル電位を印加することによって測定することができる(すなわち、項毎の積の合計はゼロである)。
第2の電位は、第2の電極に印加されたときに、(利用される測定電子機器を用いて)測定電極(ガード電位)とこの第2の電極との間の静電容量の測定値を生成する電位に対応する。そのためには、第2の電位はガード電位とは異なる振幅を持たなければならない。第2の電位はゼロ振幅を持つこともでき、その場合第2の電位は接地電位に対応する。
第2の電位はガード電位に比例するとも定義される。これは、第2の電位が波形および/または周波数および位相に関してガード電位と同一であるが、上述のように異なる振幅を有する成分を含むことを意味する。
この振幅は、ガード電位の振幅より小さいことが好ましいが、ガード電位の振幅より大きくてもよい。したがって、特に第2の電位の例として、
・ガード電位と同一の時間的形状(正弦波、正方形、三角形など)、同一の位相(または他の用語では同期的に変動する)を有するが変動振幅が異なる交流電位
・少なくとも1つの動作周波数において同じ位相の少なくとも1つのスペクトル成分を含むが異なる振幅を有する交流電位
を挙げることができる。
接地電位の代わりに振幅がゼロではない第2の電位を第2の電極に印加することにより、いわば電極−物体間容量よりもはるかに大きくなり得る総静電容量の測定のゲインまたは感度を調整することが可能になり、
・第2の電極に接地電位を印加することによって、測定電極とこの第2の電極との間にガード電位に対応する電位差が得られ、
・ガード電位に比例し、振幅がゼロではない第2の電位を第2の電極に印加することによって、(適切な振幅を選択するために)測定電極とこの第2の電極との間にガード電位よりも小さな電位差を得ることができる。
もちろん、上記のように、測定電極および第2の電極は、ガード電位または第2の電位、および場合により電極ごとに異なるが利用される測定電子機器で使用可能な静電容量測定値を生成しない他の成分を有する他の電位との重ね合わせに応じて、分極させることができ、またはグローバル電位にさらすことができる。
本発明による装置は、測定電極に接続されるとともに、電極−物体間容量に関する第1の信号および総静電容量に関する第2の信号を測定することを可能にする測定電子機器を備えることができる。
有利には、測定対象電極から見た、電極−物体間容量に関するこの第1の信号、および総静電容量に関するこの第2の信号は、同一の測定点で測定することができる。
したがって、本発明による装置の実施は単純化される。
実施形態によれば、本発明による装置は、容量性フィードバック構成要素を含むインピーダンスを有する演算増幅器を実装する回路を有する測定電子機器を備えることができ、1つまたは複数の測定電極は前記演算増幅器の負入力に接続される。
したがって、測定電子機器は、例えばフィードバック容量を有する電荷増幅器を利用することができる。
演算増幅器を利用する回路は、任意の形態、特にアナログまたはデジタルで製造することができ、演算増幅器機能を実行することを可能にする。
演算増幅器は、理想的な無限インピーダンスを有する正の入力と負の入力とを有し、入力に印加される電位差に対応するとともに理想的な無限ゲインで増幅された信号を出力に発生する、当業者にはよく知られた部品モデルであることを思い出されたい。
本発明による装置はまた、電荷を電気信号またはデジタル信号に変換するための回路を実装する回路(スイッチトキャパシタなど)を有する測定電子機器を備えることができる。
実施形態によれば、演算増幅器を実装する回路は、ガード電位を基準とした電源によって供給することができる。
他の実施形態によれば、演算増幅器を実装する回路は、接地を基準とした電源によって供給することができる。
実施形態によれば、本発明による装置は、
・同期復調器
・振幅検出器
・デジタル復調器
のうちの少なくとも1つを利用する少なくとも1つの復調手段を有する測定電子機器を備えることができる。
一般に、同期復調器は、測定信号と搬送波信号との乗算を実行する乗算器およびローパスフィルタによって表すことができる(または含むことができる)。
搬送波信号は、ガード電位(または少なくとも接地電位とガード電位との間の電位差)であるか、それを含むか、またはそれから導出され得る。
振幅検出器(または非同期復調器)は、ダイオード整流器、選択スイッチまたは二次検出器などの整流素子、およびローパスフィルタによって表すことができる(または含むことができる)。振幅検出器(または非同期復調器)により、電流検出器から生じる変調された測定信号の振幅を得ることが可能になる。
復調手段はまた、復調の前に配置されたバンドパスフィルタまたはアンチ・エイリアシング・ローパスフィルタを含むことができる。
もちろん、復調手段はデジタルおよび/またはアナログ形式で生成することができる。それらは特に、アナログ−デジタル変換器と、同期復調、振幅検出または他の任意の復調動作をデジタル的に実行するマイクロプロセッサおよび/またはFPGAとを備えることができる。
本発明による装置は、
・第1の位置にあるときに、少なくとも1つの第2の電極をガード電位に接続するとともに、
・第2の位置にあるときに、少なくとも1つの第2の電極を接地電位または第2の電位に接続する、
制御モジュールによって制御される接点遮断器などの少なくとも1つの制御可能なスイッチを備えることができる。
いくつかの第2の電極を利用する実施形態では、制御可能スイッチは、
・全ての第2の電極を同時にガード電位または接地電位または第2の電位に接続する、または
・1つまたは複数の第2の電極を接地電位または第2の電位に選択的に接続し、他の第2の電極をガード電位に選択的に接続する、ように配置され得る。
一実施形態の例によれば、本発明による装置は、有利には、全ての電極にガード電位を供給する単一の供給源を備えることができる。
あるいは、本発明による装置は、
・少なくとも1つの測定電極にガード電位を供給する第1の供給源と、
・第1の信号の測定中に、少なくとも1つの第2の電極にガード電位を供給し、適切であれば、第2の信号の測定中に少なくとも1つの第2の電極に第2の電位を供給する第2の供給源と、
を備えることができる。
実施形態によれば、第2の供給源は、第1の供給源から独立しているか、または第1の供給源に従属もしくは連動するように連結するか、または第1の供給源と共通の要素(発振器または波発生器など)を共有し得る。
第1の実施形態の例では、第2の供給源は、第1の信号の測定中にオンにされてガード電位を供給し、第2の信号の測定中にオンにされて第2の電位を供給する。特に、第2の供給源の振幅は制御手段によって制御することができる。
第2の実施形態の例では、第1の信号の測定中に第2の供給源がオンにされ、第2の信号の測定中に第2の供給源がオフにされる。特に、第2の供給源は、制御手段によってオンおよびオフにすることができる。
他の実施形態の例では、第2の供給源は常に電力を供給され続けることができる。この場合、本発明による装置は、少なくとも1つの第2の電極を、
・第1の信号の測定中に第2の供給源に接続するとともに、
・第2の信号の測定中は接地に接続する、
制御可能なスイッチを備えることができる。
この制御可能なスイッチは、特に制御手段によって制御することができる。
制御モジュールは、記載された制御動作を実行するために構成されたプロセッサまたは電子チップであり得る。
そのようなプロセッサ、またはそのような電子チップは、前記制御動作を実行するために専用であってもよいし専用でなくてもよい。
有利には、本発明による装置は、前記総静電容量と前記電極−物体間容量との関数として、前記測定電極と前記第2の電極との間の電極間静電容量と呼ばれる静電容量を計算するために構成された少なくとも1つの計算モジュールも備えることができる。
そのような計算モジュールは、以下の関係に従って、総静電容量Cから電極−物体間容量Ceoを減算することによって前記電極間静電容量Cieを計算するように構成することができる。
実施形態によれば、電極−物体間容量は前の測定から得ることができる。記録された測定値であってもよい。
総静電容量測定が、電極−物体間容量と閾値容量Cまたは所定の範囲の閾値容量との比較の関数として実行される場合、この閾値容量Cは、電極間容量を計算するために電極−物体間容量の値として使用され得る。
この閾値容量は、例えば工場で予め決定されて固定することができる。
この閾値容量もまた適応的であり得る。この場合、閾値容量は、例えば先行する測定値、履歴測定値および/または後述するような測定環境の関数として決定または更新することができる。
本発明による装置はまた、
・物体と検出面との間の距離または接触(または半接触)を第1の信号(および/または速度、経路、動き、ジェスチャなど)の関数として特定する、および/または
・第2の信号の関数として検出面上の前記物体によって加えられた荷重、力または圧力を特定する、
ように構成された少なくとも1つの計算モジュールを備えることができる。
少なくとも1つの計算モジュールは、計算によって、または以前に確立された参照テーブルとの比較によって、前記距離(または接触)、前記荷重(または力または圧力)をそれぞれ特定することができる。
少なくとも1つの計算モジュールは、前記距離または接触を、
・第1の測定信号または前記信号のデジタル版の関数として直接、または
・測定またはデジタル化された、前記第1の信号から推定された電極−物体間容量値として、
特定することができる。
少なくとも1つの計算モジュールは、前記荷重(または力または圧力)を、
・測定された第2の信号または前記信号のデジタル化版の関数として直接、または
・前記測定またはデジタル化された第2の信号から推定された総静電容量値から、または
・前記総静電容量および閾値容量の関数として計算された電極間容量値から、
特定することができる。
有利には、測定電極と第2の電極とは、特に局所的に弾性的に圧縮可能であり、誘電材料を含むか、または誘電材料によって形成される層によって分離され得る。
誘電材料は、例えば、
・油のような誘電性流体、
・ケイ素系ポリマーなどの誘電性ポリマー、または
・ポリエステルまたはシリコーンから作られたフォームのような誘電フォーム、
を含み得る。
実施形態によれば、本発明による装置は、例えば
・誘電材料の表面上に、例えばスクリーン印刷またはインクジェットプロセスで堆積された導電性インクの堆積物から、
・銅、銀などの金属材料、または炭素または金属酸化物(インジウム錫酸化物すなわちITO、酸化亜鉛すなわちZnO)などの他の導電性材料の層から、真空蒸着法によって堆積、またはエッチング法によってエッチングされて、
・単層または数層の金属などを有するプリント回路基板または同様の、硬質、半硬質または可撓性(誘電性エポキシ、ポリイミド、PETなど)のものから、
・導電性ポリマーで、
・織ったり編んだりした導電性材料(金属など)から作られたワイヤを有する織物または織物の層の形態で、
製造された1つまたは複数の測定電極および/または第2の電極を備えることができる。
実施形態によれば、本発明による装置は、1つまたは複数の透明の測定電極および/または第2の電極を備えることができる。そのような電極は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)のような透明ポリマー誘電体の層の上に、例えばインジウム錫酸化物(すなわちITO)のような透明導電性酸化物を堆積させることによって製造することができる。
測定電極および第2の電極のうちの少なくとも1つの接続トラックもまた透明であり得る。
弾性的に圧縮可能な分離層もまた、透明な誘電材料から製造することができる。この目的のために、分離層は、例えば可撓性の透明プラスチックから、またはポリジメチルシロキサン(すなわちPDMS)から製造することができる。
代替的にまたは追加的に、測定電極は、第2の電極の上に離れて配置された支持体であって、荷重が加えられると少なくとも局所的に変形する、布地(例えば織物または編物構造)のような可撓性材料から製造された支持体の上、または中、または下に配置することができる。
この場合、1つまたは複数の測定電極は、織ったり編んだりした導電性材料(金属など)から作られたワイヤを有する、例えば布地、または布地または布地の層の形態で製造することができる。
本発明による装置はいくつかの測定電極を備えることができる。
本発明による装置は、特に検出面の平面内に分布した複数の測定電極を備えることができる。
実施形態によれば、本発明による装置は、
・複数の、特に全ての測定電極に対向して配置された少なくとも1つの第2の電極、
・少なくとも1つの、特にそれぞれの測定電極について、前記測定電極に対向して配置された第2の電極、
・少なくとも1つの、特にそれぞれの測定電極について、前記測定電極に対向して配置されたいくつかの第2の電極、
の構成のうちの少なくとも1つに従って配置された1つまたは複数の第2の電極を備えることができる。
実施形態によれば、本発明による装置は、ガード電位で分極された少なくとも1つの追加のガード電極も備えることができる。
この場合、第2の電極は、ガード面と呼ばれる面の中または上に配置することができ、前記ガード面は追加の1つまたは複数のガード電極を含む。
一実施形態によれば、本発明による装置は、
・行と列に編成された測定電極のアレイ、および
・測定電極の各行、各列に対向し、1つまたは複数の第2の電極によって構成されるそれぞれ少なくとも1つの行、1つの列、
を備えることができる。
この場合、1つの同じ行、それぞれ1つの同じ列の第2の電極は、同じ電位にあり得る。言い換えれば、1つの同じ行、それぞれ1つの同じ列の第2の電極の電位は、共通に調整/変更される。
第2の電極がガード面の中または上に配置されるとき、後者は測定電極の電位に設定され得る。
実施形態によれば、本発明による装置は、いくつかの測定電極と、「アクティブ電極」と呼ばれる測定電極を測定電子機器に選択的に接続することを可能にし、他の測定電極をアクティブ電極と同じ電位に分極する電極スイッチとを備えることができる。
電極スイッチは、特に、アクティブ電極として複数または全部の測定電極を順次選択することを可能にすることができる。
したがって、測定電子機器(または測定チャネル)を用いて、いくつかの測定電極を用いた順次測定を実行することが可能になる。
したがって、複数の測定電極を有する本発明による装置は、
・全ての測定電極を順次ポーリングすること(順次測定)を可能にする、単一の測定チャネルと電極スイッチとを有する測定電子機器、
・それぞれが測定電極の一部をポーリングすること(順次測定および並列測定)を可能にする電極スイッチを有する、いくつかの測定チャネルを利用する1つまたは複数の測定電子機器、
・全ての測定電極を同時にポーリング(並列測定)するための、電極スイッチなしの、測定電極と同数の測定電子機器または測定チャネル、
を備えることができる。
同じ本発明の他の態様によれば、本発明による検出装置を利用して、検出面に関して物体を検出するための方法が提案される。
特に、一般的定義によれば、本発明による方法は、
・測定された第1の信号の関数として、少なくとも1つの測定電極から見た電極−物体間容量と呼ばれる容量を特定するために、電極に、各々接地電位とは異なる、
・ガード電位と呼ばれる同一の交流電位、
・実質的に同一の交流電位、
を印加することによって実行される第1の検出ステップを少なくとも1回繰り返すことと、
・少なくとも1つの第2の電極に、
・ガード電位に比例し、異なる振幅を有する第2の電位、または
・接地電位、
を印加することと、
・測定された第2の信号の関数として、少なくとも1つの測定電極から見た総静電容量と呼ばれる静電容量を特定することと、を含む第2の検出ステップを少なくとも1回繰り返すことと、
を含む。
本発明による方法は、ステップまたは動作に関して、上述の特徴に従って、バージョン/モード/実施形態の例のそれぞれにおいて、本発明による装置によって実施される機能も含み得る。
特に、第2の検出ステップは、総静電容量および電極−物体間容量の関数として、前記測定電極と前記第2の電極との間の電極間容量と呼ばれる静電容量の計算も含み得る。
実施形態によれば、第2の検出ステップは、電極−物体間容量が、物体と検出面との間の接触を表す所定の閾値容量に達するか、または所定の閾値容量の範囲内にあるときに開始され得る。
検出装置が検出面を備える複数の測定電極を含む場合、第2の検出ステップは、有利には、第1の検出ステップ中に物体が検出された検出面の領域内でのみ実行され得る。
したがって、第2の検出ステップ中に検出面全体を走査する必要はない。
検出装置が複数の測定電極を含む場合、閾値容量は少なくとも2つ、特に全ての測定電極について同一であり得る。
代替的にまたは追加的に、検出装置が複数の測定電極を含む場合、少なくとも2つの電極に使用される閾値容量は異なり得る。
本発明による方法はまた、閾値容量を測定し記録することを含む、較正ステップと呼ばれるステップを含むことができる。
そのような較正ステップは、例えば
・工場における検出装置の製造中に、
・装置の使用中、特定の較正手順中に、
・装置の使用中、測定の実行中に周期的に、
実施することができる。
本発明による方法は、特に、履歴測定、測定環境、のうちの少なくとも1つの要素を考慮に入れた閾値容量の特定を伴う較正ステップを含むことができる。
したがって、閾値容量は、特に、検出面に接触している、または検出面を押圧している物体の存在下で得られる電極−物体間容量測定の測定値または履歴測定値を使用して更新することができる。物体の存在は、例えば特定の較正手順中に必要とされることがあり、または総静電容量測定から自動的に特定されることがある。
いくつかの測定電極が存在する場合には、検出された測定環境の関数として閾値容量も特定(および適合)され得る。例えば、接近している物体の大きさをいくつかの電極で検出し、この大きさの関数として閾値容量値を適合させて、例えば接触している物体が測定電極を完全に覆っているかどうかという事実を考慮することが可能である。
実施形態によれば、本発明による方法は、装置の機能を検証するために、
・少なくとも1つの測定電極にガード電位を印加することと、
・少なくとも1つの第2の電極に、ガード電位に比例し、かつ異なる振幅を有する第2の電位、または接地電位を印加することと、
・第3の信号を測定することによって、前記測定電極と前記第2の電極との間の電極試験容量と呼ばれる容量を特定することと、
・前記電極試験容量を第2の所定の閾値容量と比較することと、
を含む、物体の不在下で実行されるテストステップと呼ばれるステップを含み得る。
このテストステップの目的は、装置の機能を検証することである。
本願では制御対象とも呼ばれる検出される物体は、例えば手袋を着用しているか否かにかかわらず、手、人体の他の部分、例えばプラスチックまたは金属製のスタイラスペンであり得る。
検出される物体は、道具、壁など、検出装置の環境内の任意の物体でもあり得る。
本発明のさらに別の態様によれば、本発明による検出装置を含む機器のアイテムに対して検出層が提案される。
本発明による装置、特に電極は、検出層に一体化することができる。
機器のアイテムは、特に、例えばロボットの一部またはロボットなどの装置または電子装置を含むことができる。
検出層は、装置の表面またはケーシング上に配置するか、またはその中に一体化することができる。
あるいは、検出層は、前記装置とは独立して、織物トリムなどのトリム要素の形態を有することができる。
検出層は、例えばヒューマノイド形状のロボットの全部または一部を覆うことを可能にする皮膚(または「高感度皮膚」)の形態を有することもできる。この皮膚は、人間の肌に近い外観(色、表面、肌触りなど)を持つようにデザインすることができる。
検出層はまた、例えばロボットの肢または肢の一部の周囲に配置するのに適した、管状の形状であるトリム部品または要素の形態を有することもできる。
機器はまた、ベッド、マットレス、シートまたはシートクッションなどの医療機器のアイテムまたは医療用の機器のアイテムを含むことができる。
この場合、検出層は、特にシートまたはカバーのようなトリム要素の形態で製造することができ、あるいは機器のアイテムの不可分な部分を形成することができる。
この場合、本発明による装置は、身体または人の存在、それらの位置、加えられた荷重(例えば、褥瘡を防ぐために)、運動、その生理学的パラメータ(呼吸、心拍)、水分の存在(尿)などを検出するために、非限定的に使用することができる。
本発明のさらに別の態様によれば、本発明による検出装置を有する機器のアイテムが提案される。
検出装置は、特に、測定電極(単数または複数)および第2の電極(単数または複数)が機器のアイテムの周囲の少なくとも一部に配置されるように配置することができる。
前記機器のアイテムの実施形態によれば、
・測定電極(単数または複数)および第2の電極(単数または複数)は、前記装置の表面またはケーシングの上、中、または下に配置することができ、
・測定電極(単数または複数)および第2の電極(単数または複数)は、前記機器とは独立してトリム要素に配置され、前記機器に取り付けられてもよく、
・第2の電極(単数または複数)は、前記装置の表面またはケーシングの上、または中、または下に配置することができ、測定用電極(単数または複数)は、前記機器のアイテムとは独立してトリム要素内に配置され、前記機器のアイテム上に取り付けられてもよい。
他の利点および特徴は、非限定的な実施例の詳細な説明を考察することによって、および添付の図面から明らかになるであろう。
図1a〜図1cは、本発明による装置の第1の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。
図2は、本発明による装置の第2の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。
図3は、本発明による装置の第3の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。
図4は、本発明による装置の第4の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。
図5〜図8は、本発明による装置内に実装することができる電極の異なる構成の概略図である。
図9は、本発明による方法の非限定的な実施形態の例をフローチャートの形式で示す概略図である。
以下に説明される実施形態は決して限定的なものではないことが十分に理解される。特に、説明される他の特徴とは切り離して、技術的利点を与えるためにまたは本発明を従来技術に対して区別するために十分であれば、後述する特徴の選択のみを含む本発明の変形形態が想定され得る。この選択は
構造上の詳細なしで、または技術的利点を与えるためにもしくは先行技術に対して本発明を区別するために十分であれば、構造上の詳細の一部のみで、少なくとも1つの、好ましくは機能的特徴を含む。
特に、技術的観点からそのような組み合わせに異議がない場合、記載された全ての変形形態および全ての実施形態を一緒に組み合わせることができる。
図面において、いくつかの図面に共通の要素は同じ参照番号を保持する。
図1a〜図1cは、本発明による検出装置の第1の非限定的な実施形態の例の電気的原理の概略図である。
図1a〜図1cに概略的に表されている装置100は、制御対象102によって検出面104に加えられる接近、接触、および圧力を検出することを目的としている。
物体102は、図1aでは検出面104から離れて接近しており、図1bでは検出面104と接触しており、図1cでは検出面を押圧している。
図1a〜図1cに表される装置100は、検出面104に従って配置された、測定電極と呼ばれる電極106と、測定電極106に対向して測定電極106の下方に距離をおいて配置された第2の電極と呼ばれる電極108とを少なくとも備えている。
図示の実施形態では、検出面104は、制御対象102との短絡を回避するために好ましくは電気絶縁材料(ポリイミド、絶縁ワニスなど)の薄層で覆われた測定電極106(単数または複数)の表面によって表される。
装置100は、演算増幅器(operational amplifier:OA)110の形で表すことができる電子回路も含み、演算増幅器(OA)110の出力は、例えば容量、抵抗と組み合わされた容量、またはリセットスイッチもしくは放電スイッチと組み合わされた容量であり得るインピーダンス112によってその負入力にループされている。図示の例では、インピーダンス112は容量Cによって形成されている。
OA110の出力に接続されたデジタルまたはアナログの測定モジュール114により、OA110の出力上のVで示される電圧または信号を測定および復調することが可能になる。
装置100はまた、Gと表される電気接地とは異なり、Vと表されるガード電位と呼ばれる交流電位を供給する、ガード電源と呼ばれる電源Eを備えている。
図1a〜図1cに示す例では、
・測定電極106がOA110の負入力に接続されるとともに、
・電源EがOA110の正入力に接続されている。
OA110の非常に高いインピーダンスおよび開ループゲインに起因して、OA110の負入力に接続された測定電極106は、OA110の正入力に存在する電位と同じ電位に分極されていると考えることができる。
図示の実施形態では、演算増幅器(OA)110はガード電位Vを基準としている。この目的のために、演算増幅器(OA)110はまたガード電位Vを基準とする電力供給源(図示せず)によって供給される。
あるいは、演算増幅器(OA)110は、接地電位Gを基準とする電力供給源(図示せず)によって供給されながら、接地電位を基準とすることができる。
制御対象102は、本質的に、通常、直接または間接的に抵抗結合または容量結合によって接地電位Gに分極されていることに留意されたい。もちろん、物体がこの接地電位Gで完全に分極されることは必須ではない。物体が検出可能であるためには、物体は単にガード電位Vとは異なる電位で分極されなければならない。
OA110の出力に存在する電圧Vは、ガード電位Vを基準としている。
一般接地Gを基準とする電圧Vを得るために、測定モジュール114は、一般接地電位Gを基準とする差動増幅器を特に備えることができる。この差動増幅器は、入力においてOA110の出力とガード電位とにそれぞれ接続され、一般接地電位Gを基準にしたVの画像信号を出力に生成する。
装置100はまた、第2の電極108と電源Eとの間に配置された制御可能スイッチ118の動作を制御する制御モジュール116を備えている。制御可能スイッチ118は、
・図1aおよび図1bに示す第1の位置では、第2の電極108をガード電位Vに接続し、
・図1cに示す第2の位置では、第2の電極108を接地電位Gに接続する、
ように配置される。
特に測定電極106と制御対象102との間に形成される電極−物体間容量と呼ばれる容量Ceoが、Cで示され、予め定められ、例えば制御モジュール116内の記録手段(図示せず)に記録されている所定の閾値容量に達すると、制御可能スイッチ118は第1の位置から第2の位置へ通過するように制御される。この閾値容量Cは予め定められており、図1bに表されているように、制御対象102と検出面104との間の接触を表している。
測定電極106は、測定電極106と第2の電極108との間の距離Dが、制御対象102によって検出面104に及ぼされる荷重によって局所的に弾性的に変更され得るように配置される。特に、検出面104に荷重が加えられると、図1cに示されるように、測定電極106は第2の電極108に近づく。この目的のために、測定電極106および第2の電極108は、例えばフォームまたはシリコーンのような弾性的に圧縮可能な誘電材料によって形成された層120の両側に配置される。
これらの条件下で、制御対象102の検出面104への接近および接触は、測定電極106と制御対象102との間に形成される容量Ceoの値の関数として検出される。容量Ceoが閾値容量Cに達すると、これは、物体102が検出面104と接触していることを示す。この場合、制御対象102によって及ぼされる荷重は、測定電極106とガード電極108との間に形成される電極間容量と呼ばれる容量Cieの関数として検出される。
制御対象102の検出面104との接近および接触を表す容量Ceoを特定するために、測定電極106および第2の電極108を同じ交流電位すなわち電源Eから供給されるガード電位Vに設定することによって第1の信号が周期的に測定される(図1a)。この構成では:
この関係(1)により、測定された第1の信号Vから電極−物体間容量Ceoの値を推定することが可能になる。
この構成では、第2の電極108は、測定電極106との寄生結合または漏れ容量の出現を防ぐガード電極として機能することに留意されたい。
制御対象102が検出面104からある距離にある間は、電極−物体間容量Ceoのみを測定する必要がある。
制御対象102が検出面104と接触するか、またはこの表面の間近に接近すると(半接触)、検出面104に対する制御対象102の圧力を表す電極間容量Cieも測定する必要がある。この電極間容量Cieは以下のようにして決定される。
制御対象102と検出面104との間の接触は、容量Ceoが所定の閾値C(または閾値容量の範囲)に達した際に特定される(図1b)。その時点で、制御可能スイッチ118は、図1cに示されるように、ガード電極108を接地電位Gに接続するように切り替えられる。この構成では、OA110の出力で第2の信号Vが測定される。この第2の信号Vは、測定電極106から見た、総静電容量と呼ばれる容量Cを表す。
この関係(2)により、測定された第2の信号Vから総静電容量Cの値を推定することが可能になる。
しかし、総静電容量Cは、
・電極−物体間容量Ceoと、
・測定電極106と第2の電極108との間の電位差により生じる電極間容量Cieと、
の合計に対応する。
物体102が検出面104と接触しているので、電極−物体間容量Ceoはもはや変化せず、依然として静電容量Cと等しい(または近い)。したがって、検出面104上の物体102の圧力を表す電極間容量Cieの値は、以下の関係に従って、減算によって得られる。
ここで、CeoTは、接触している物体で測定された電極−物体間容量である。
この構成では、制御対象102が依然として検出面104に接触しているかどうかを周期的に確認する必要がある。この目的のために、制御可能スイッチ118は、電極−物体間容量Ceoを測定するためにガード電極108をガード電位Vに接続し、次に総静電容量C、したがって、電極間容量Cieを測定するために接地Gに接続するように周期的に切り替えられる。CeoおよびCのこれらの連続測定は、電極−物体間容量が閾値容量よりも大きい(Ceo≧C)限り行われる。
例えば平行平板コンデンサの原理を使用することにより、電極−物体間容量Ceoおよび電極間容量Cieをそれぞれ測定電極と物体との間の距離、および測定電極と第2の電極との間の距離Dと関連付けることができる。したがって、荷重は、誘電材料120の測定された厚さDの変動、およびその弾性率から計算することができる。
測定された信号からのこれらの静電容量のそれぞれの特定は、測定モジュール114によって、または制御モジュールによって、あるいは1つまたは複数の追加の計算モジュール(図示せず)によってさえも実行することができる。
この目的のために、OA110から発生する信号Vとガード電位Vに対応する搬送波信号との乗算機能を実行し、次いでローパスフィルタリングを実行する同期復調器を利用することが可能である。
ローパスフィルタが後に続く整流を含む非同期復調器を使用することも可能である。
図2は、本発明による装置の第2の実施形態の例の電気的原理の簡略図である。
図2に示す装置200は、図1a〜図1cの装置100の全ての要素を備えている。
装置100とは異なり、装置200は制御可能なスイッチを含まず、第2の電極108と接地電位Gとの間に配置された第2の電源E’を備えている。
第2の電源E’は、制御モジュール116によって、
・第1の信号の測定中に、第2の電源E’がガード電位Vと同一または実質的に同一の電位V1を供給する(この場合、第2の電極108は(測定電極106と同様に)ガード電位Vで分極される)とともに、
・第2の信号の測定中に、第2の電源E’が、ガード電位Vに比例し、かつ振幅がより小さい第2の電位V1を供給する(V1=kV、ここでk<1)(この場合第2の電極108は電位V1に分極され、測定電極106はガード電位Vに分極されている)、
ように制御される。
上記のように、静電容量Ceoが閾値容量C未満である限り、第2の電源E’はガード電位Vを供給するように制御され、静電容量Ceoが静電容量Cに達すると、第2の電位V1=kVとガード電位Vとを交互に繰り返し供給するように制御される。
実際には、電源Eおよび第2の電源E’は、位相が同一で、振幅が異なるだけの同一の形状の信号を生成するために、同一の発振器または同一の関数発生器から生成される。
第2の電位を使用することは、最適条件下で電極−物体間容量Ceoおよび総静電容量Cを検出することができるように検出のゲインの調整を可能にするという利点を有する。実際、対向する表面間の関係のために、電極間容量Cie、したがって総静電容量Cは、電極−物体間容量Ceoよりも数桁大きい可能性がある。
第2の電位V1=kVを用いて、上記のように測定された信号はそれぞれ次のようになる。
したがって、遠方の物体に対応する電極−物体間容量Ceoを検出するために、および得られた係数(1−k)の減衰により飽和することなく総静電容量Cを検出するために、検出ゲインを最適化することができる。
あるいは、第2の電源E’は、ガード電位Vを供給するように、または第2の電極が接地電位Gに分極されるべくオフにされるように、制御モジュール116によって制御されてもよい。この場合、図2の装置200においては、第2の電源E’をオフおよびオンにすることを回避するために、ガード電極108と第2の電源E’との間に制御可能なスイッチを追加することも可能であり、このような制御可能なスイッチは、第2の電極108を
・第1の信号を測定するために第2の電源E’に接続するとともに、
・第2の信号を測定するために接地電位Gに接続する。
もちろん、提示された全ての実施形態において、電極−物体間容量Ceoが閾値容量Cに達する条件の検出以外の他の基準に従って総静電容量Cの測定を実行することができる。
特に、制御対象102が検出面104と接触しているか否かという事実を考慮することなく、上述したのと同様にして、電極−物体間容量Ceoおよび総静電容量Cを周期的かつ逐次的に測定することが可能である。
システムが満足に動作したことの検証を周期的に実行することも可能である。この目的を達成するために、
・物体102の不在下で(または少なくとも電極−物体間容量Ceoの測定値が物体が存在しないことに対応するのに十分に低い場合)、これらの条件下では電極間容量Cieの測定値に対応するはずである総静電容量Cの測定が行われ、
・得られた電極間容量Cieの値は、予想される電極間容量値または値の範囲と比較され、その差が予め確立された基準を満たさない場合、システムは故障しているとみなされ、警報が発せられる。
例えば、誘電材料120の経年変化または不可逆的な変形を考慮に入れるために電極間容量測定値を較正し、したがってより正確な荷重または力の測定値を生成することも可能である。この目的を達成するために、
・検出面104と接触する物体102の不在下で(または少なくとも電極−物体間容量Ceoの測定値が、検出面から離れた位置にある物体または物体が存在しない場合に対応するのに十分低い場合)、これらの条件下では電極間静電容量Cieの測定値に対応するはずである総静電容量Cの測定が行われ、
・この電極間容量Cieの測定値は、「無荷重」値であるか、または押し下げなしである基準値として使用され、および/または
この電極間容量Cieの測定値から誘電材料120の公称厚さ(すなわち、応力が加えられていない状態)が推定される。
図3は、本発明による装置の第3の実施形態の例の電気的原理の簡略図である。
図3に示す装置300は、図1a〜図1cの装置100の全ての要素を備えている。
装置100とは異なり、装置300は、測定電極106および第2の電極108に加えて、追加のガード電極302を備えている。
これらの追加のガード電極302は、測定電極106と同様にガード電位Vに分極されており、したがって環境との寄生結合容量または漏れ結合容量を除去するためにアクティブガード電極として機能する。このために、追加のガード電極302は、図示のように、OA110の正入力に接続することができる。特に、追加のガード電極302は、追加の透かし彫りガード面の形態で製造することができ、第2の電極108はこの追加のガード面302の開口部に配置される。
したがって、第1の信号を測定するために、全ての電極106、108、および302はガード電位Vに分極されている。第2の信号を測定するために、制御モジュール116によって制御されたスイッチ118によって、測定電極106および追加のガード電極302はガード電位Vに保たれ、第2の電極108は接地電位Gに設定される。
装置300はまた、同一の電子検出ユニット(特に同一のOA110)を用いて複数の測定電極106を順次管理することを可能にするように構成されている。このために、装置300は、測定を行うために測定電極106をOA110の負入力に接続(アクティブ測定電極106)または例えばOA110の正入力においてガード電位Vに選択的に接続することを可能にする電極スイッチ304を備えている。電極スイッチ304はまた、測定電極106がOA110の入力に接続されてアクティブになった場合に、他の測定電極106がガード電位Vで分極されてガード素子に寄与するように配置される。
複数の測定電極106を有する構成では、第2の電極の電位を制御するスイッチ118は様々な方法で構成することができる。
第1の信号を測定するために、全ての第2の電極108はガード電位Vに分極される。
第2の信号を測定するために、スイッチ118は、
・全ての第2の電極108を接地電位Gに接続し、
・または(OA110の負入力に接続された)アクティブ測定電極106と反対側の第2の電極108を接地電位Gに接続し、他の全ての第2の電極108をガード電位Vに接続してガード素子に寄与させる、
ように構成することができる。
もちろん、図3の実施例と図2の実施例とを組み合わせることによって、すなわち、上記のように、第2の信号の測定のために第2の電極108を第2の電位で分極させるために、第2の電源E’を用いて、代替の実施例を得ることができる。
図4は、そのような代替実施形態の例の電気的原理の概略図である。
複数の電極106を管理するために、上述のように電極スイッチ304を利用することができる。
スイッチ118を利用して、第2の電極108(単数または複数)の電位を、ガード電位V、または第2の電源E’によって生成された第2の電位のいずれかに切り替えることも可能である。
上記のように、第2の信号を測定するために、スイッチ118は、
・全ての第2の電極108を第2の電源E’の第2の電位に接続する、
・または(OA110の負入力に接続された)アクティブ測定電極106に対向する第2の電極108を第2の電位に接続するとともに、他の全ての第2の電極108をガード電位Vに接続してガード素子に寄与させる、
ように構成することができる。
図5は、本発明による装置において利用することができる電極の第1の構成の概略図である。
図5に示す構成500では、装置は、複数の測定電極106〜106と、全ての測定電極106〜106に共通の単一の第2の電極108とを備えることができる。
図6は、本発明による装置に利用することができる電極の第2の構成の概略図である。
に示される構成600では、装置は、複数の測定電極106〜106と、各測定電極106〜106に対してそれぞれ個別の第2の電極108〜108とを備えることができる。
図7は、本発明による装置に利用することができる電極の第3の構成の概略図である。
図7に示される構成700では、装置は複数の測定電極106〜106を備えることができ、各測定電極106〜106に対して、
・それぞれ個別に第2の電極108〜108と、
・それぞれ個別の透かし彫り追加ガード電極302〜302と、
を備えることができる。
図8は、本発明による装置に利用することができる電極の第4の構成の概略図である。
図8に示す構成800では、装置は複数の測定電極106〜106を含むことができる。
装置はまた、1組の測定電極106〜106に共通であり、ガード面を形成する1つの追加のガード電極302を備えている。
装置は、各測定電極106〜106に対して、単一の追加のガード電極302によって形成されたガード面に挿入された第2の電極108〜108をそれぞれ個別に備えている。
図9は、本発明による検出方法の非限定的な実施形態のフローチャートの形での概略図である。
方法900は、制御対象が検出面に接近したときに実行される第1の検出ステップ902を1回以上繰り返すことを含む。
この第1の検出ステップ902は、測定電極と、ガード電極または試験電極であり得る第2の電極とを、上述のようにガード電位に設定するステップ904を含む。
したがって、ステップ906は、電極−物体間容量Ceoを表す第1の信号を測定する。
測定された信号の関数として、静電容量Ceoがステップ908の間に計算される。
ステップ910の間、測定された容量Ceoは、制御対象と検出面との間に接触があるときに得られる電極−物体間容量を表す所定の閾値容量Cと比較される。
容量Ceo<Cの場合、ステップ902は、例えば所定の頻度で繰り返される。
容量Ceo≧Cの場合、ステップ902の後に第2の検出ステップ912が続く。
この第2の検出ステップ912は、第2の電極を接地電位または第2の電位に設定するステップ914を含む。測定電極はガード電位に保たれる。
次に、ステップ916は、測定電極から見た総静電容量Cを表す第2の信号の測定を実行する。
測定された第2の信号の関数として、ステップ918の間に容量Cが計算される。
次に、ステップ919は、電極−物体間容量Ceoを表す第1の信号を測定する。
測定された信号の関数として、ステップ920の間に容量Ceoが計算される。
ステップ921の間、算出された容量Cから閾値容量Cを減算することにより、検出面上の制御対象の圧力を表す電極間容量Cieが算出される。
容量Ceo≧Cの間、ステップ912が繰り返される。そうでなければ、方法900はステップ902で再開する。
電極間容量Cieを特定するために容量Ceoを測定するステップは、第2の検出ステップ912の全ての反復において実行されるのではなく、よりまれに実行され、容量Ceoが記録されることに留意されたい。
もちろん、本発明は今説明した実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなくこれらの実施例に多数の調整を加えることができる。

Claims (17)

  1. 検出面(104)に対する物体(102)を検出するための装置(100、200、300、400)であって、
    ・測定電極と呼ばれる少なくとも1つの電極(106)と、
    ・前記測定電極(106)に面して配置された少なくとも1つの第2の電極(108)と、を備え、
    前記電極(106、108)は、前記物体(102)によって前記検出面(104)に及ぼされる荷重によって局所的に弾性的に変更可能な距離(D)だけ隔てられており、
    前記装置は、
    −前記測定電極(106)と前記物体(102)との間の、電極−物体間容量と呼ばれる容量(Ceo)に関する第1の電気信号を測定するように、前記電極(106、108)に対して、各々接地電位(G)とは異なるガード電位と呼ばれる同一の交流電位(V )を印加し、そして
    −前記測定電極(106)から見た、総静電容量と呼ばれる静電容量に関する第2の電気信号を測定するように、前記第2の電極(108)に対して、
    ・前記ガード電位(V)に比例し、かつ異なる振幅を有する第2の電位、または
    ・前記接地電位(G)、を印加する、
    ために配置された少なくとも1つの制御手段(116)を備えている、ことを特徴とする、装置(100、200、300、400)。
  2. 前記総静電容量および前記電極−物体間容量(Ceo)の関数として、前記測定電極(106)と前記第2の電極(108)との間の電極間容量と呼ばれる容量(Cie)を計算するために構成された少なくとも1つの計算モジュール(114)を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の装置(100、200、300、400)。
  3. ・前記物体(102)と前記検出面(104)との間の距離または接触を第1の信号の関数として決定するために構成された計算モジュール
    ・前記物体(102)によって前記検出面(104)に加えられる荷重、力または圧力を第2の信号の関数として決定するために構成された計算モジュール、または
    ・前記物体(102)と前記検出面(104)との間の距離または接触を第1の信号の関数として決定し、かつ前記物体(102)によって前記検出面(104)に加えられる荷重、力または圧力を第2の信号の関数として決定するために構成された計算モジュール
    を備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置(100、200、300、400)。
  4. 前記測定電極(106)及び前記第2の電極(108)が、誘電材料を含むか、または前記誘電材料により形成される、弾性的に圧縮可能な層(120)によって分離されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置(100、200、300、400)。
  5. 前記測定電極(106)が、前記第2の電極(108)の上に距離を隔てて配置され、そして荷重が加えられたときに少なくとも局所的に変形する可撓性材料で製造された支持体の、上、中または下に配置されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置(100、200、300、400)。
  6. いくつかの測定電極(106〜106)を備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置(100、200、300、400)。
  7. ・いくつかの測定電極(106〜106)に対向して配置された少なくとも1つの第2の電極(108)、
    ・少なくとも1つの測定電極(106〜106)に対する、前記測定電極(106〜106)に対向して配置された第2の電極(108〜108)、
    ・少なくとも1つの測定電極(106〜106)に対する、前記測定電極(106〜106)に対向して配置されたいくつかの第2の電極(108〜108)、
    の構成のうちの少なくとも1つに従って配置された1つまたは複数の第2の電極(108)を備えることを特徴とする、請求項6に記載の装置(100、200、300、400)。
  8. ・行と列とに編成された測定電極(106〜106)のアレイと、
    ・前記測定電極(106〜106)の各行、各列にそれぞれ対向する、1つまたは複数の第2の電極(108〜108)によって構成されたそれぞれ少なくとも1つの行と列と、を備え、
    それぞれ全く同一の行、全く同一の列の前記第2の電極は、同じ電位にあることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置(100、200、300、400)。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の検出装置(100、200、300、400)を用いた、検出面(104)に対する物体(102)を検出するための方法(900)であって、前記方法(900)は、測定された第1の信号の関数として、前記少なくとも1つの測定電極(106)から見た電極−物体間容量と呼ばれる静電容量(Ceo)を特定するために、接地電位(G)とは異なるガード電位と呼ばれる同一の交流電位(V )を前記電極(106、108)に対して印加することにより実行される第1の検出ステップ(902)の少なくとも1回の繰り返しを含み;
    −前記少なくとも1つの第2の電極(108)に対して、前記ガード電位(V)に比例し、振幅が異なる第2の電位、または前記接地電位(G)、を印加することと、
    −測定された第2の信号の関数として、前記少なくとも1つの測定電極(106)から見た総静電容量と呼ばれる静電容量を特定することと、を含む第2の検出ステップ(912)の少なくとも1回の繰り返し、を含むことを特徴とする、方法(900)。
  10. 前記第2の検出ステップ(912)は、前記測定電極(106)と前記第2の電極(108)との間の電極間静電容量と呼ばれる静電容量(Cie)を前記総静電容量および前記電極−物体間容量(Ceo)の関数として計算するステップ(921)を含むことを特徴とする、請求項9に記載の方法(900)。
  11. 前記第2の検出ステップ(912)は、前記電極−物体間容量(Ceo)が、物体(102)と前記検出面(104)との間の接触を表す、所定の閾値容量に達するか、または所定の閾値容量範囲内にあるときに開始されることを特徴とする、請求項9または10に記載の方法(900)。
  12. 前記検出装置(100、200、300、400)は、前記検出面(104)を備える複数の測定電極(106〜106)を含み、前記第2の検出ステップ(912)は、前記第1の検出ステップ(902)中に前記物体(102)が検出された前記検出面(104)の領域内でのみ行われる、ことを特徴とする、請求項11に記載の方法(900)。
  13. 閾値静電容量を測定および記録することを含む較正ステップと呼ばれるステップを含むことを特徴とする、請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記較正ステップは、履歴測定および測定環境のうちの少なくとも1つの要素を考慮に入れて、閾値静電容量を特定することを含むことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 前記装置の機能を検証するために、
    ・前記少なくとも1つの測定電極に前記ガード電位(V)を印加することと、
    ・前記少なくとも1つの第2の電極に、前記ガード電位(V)と前記接地電位(G)との間の第2の電位、または前記接地電位(G)を印加することと、
    ・第3の信号を測定することにより、前記測定電極と前記第2の電極との間の電極試験容量と呼ばれる容量を特定することと、
    ・前記電極試験容量を第2の所定の閾値容量と比較することと、
    を含む、前記物体の不在下で実行されるテストステップと呼ばれるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9〜14のいずれか一項に記載の方法(900)。
  16. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の検出装置(100、200、300、400)を含む、機器のアイテムのための検出層。
  17. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の検出装置(100、200、300、400)を備えた機器のアイテム。
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