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JP6687881B2 - コイル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インダクタ素子等として用いられるコイル装置に関する。
各種の電子・電気機器には、インダクタ素子等として多くのコイル装置が搭載されている。例えば、そのようなコイル装置の一例として、熱硬化性樹脂を含有する結合材と、磁性粉末とを混ぜ合わせた圧粉体でコイル部を被覆したものが知られている(特許文献1参照)。
特開2002−203731号公報
しかしながら、従来のコイル装置では、落下時の衝撃や熱衝撃時に、磁性材を含む磁性材含有部にクラックが生じる問題があり、特に、コイル部の軸がコイル装置の外周面と交差する位置のような磁性材含有部がコイル部の内部を通過して連続する部分に、衝撃によるクラックが生じる問題がある。
また、従来のコイル装置では、コイル部を構成するワイヤの表面に形成された絶縁被覆が、成型時に加えられる圧力により、磁性材含有部に含まれる磁性材等によって傷つけられ、ワイヤ表面の絶縁性が保たれないという問題が生じている。このような問題を回避する手法として、成型時の圧力を低く制限することが考えられるが、そのような制限を行った場合、磁性材含有部の密度を十分に高めることができず、磁性材含有部の透磁率を高めることが難しいという問題が発生する。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、衝撃によるクラックの発生を防止できるコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、絶縁被覆ワイヤを中空筒状に巻回して成るコイル部と、
磁性材と当該磁性材を繋ぐ結合材とを含有しており、前記コイル部を覆う磁性材含有部と、
前記コイル部に囲まれるコイル内部領域に配置され前記コイル部の軸の周りを取り囲むように形成されるコイル内樹脂部分を有しており、前記磁性材含有部より樹脂含有率が高い樹脂層と、を有しており、
前記樹脂層における前記コイル部の軸方向についての少なくとも一方の端部は、前記コイル内部領域に位置することを特徴とする。
コイル内樹脂部分を有する樹脂層は、コイル装置に衝撃が加えられた場合に緩衝部として作用し、衝撃によるクラックが磁性材含有部に生じる問題を防止できる。特に、コイル内樹脂部分は、コイル内部領域において、コイル部の軸の周りを取り囲むように形成されており、コイル部の軸がコイル装置の外周面と交差する位置周辺のような比較的クラックの生じやすい位置でも、磁性材含有部にクラックが生じる問題を効果的に防止できる。なお、たとえ樹脂層を有していても、樹脂層が、コイル部の全体を包みこみ、磁性体含有部とコイル部とを隔てるように形成されている場合、磁性材含有部に対する衝撃を吸収する作用が十分に働かない場合がある。しかし、本発明に係る樹脂層において、少なくとも一方の端部はコイル内部領域に位置しており、コイル部の外周を取り囲む形状にならないため、磁性材含有部に伝わる衝撃を効果的に緩和できる。また、コイルの成型時においてコイル部に圧力が加えられた際には、樹脂層が変形することにより、磁性材含有部からコイル部へ加えられる圧力を吸収し、ワイヤの絶縁被覆が損傷する問題を防止できる。そのため、成型時の圧力を従来のコイル装置より上昇させ、磁性材含有部の透磁率を向上させることが可能となる。
また、例えば、前記コイル内樹脂部分は、前記軸方向に沿って前記コイル部の内周側面に対する間隔が変化する傾斜部を有しても良く、また、前記軸方向に沿って前記コイル部の内周側面に対して平行である平行部を有しても良い。
傾斜部や平行部を有するコイル内樹脂部分は、コイル内部領域において軸方向への幅を有するため、軸の周りを取り囲む形状とあいまって、より立体的な形状となる。そのため、このようなコイル内樹脂部分を有するコイル装置は、磁性材含有部にクラックが生じる問題を、より効果的に防止できる。
また、例えば、前記樹脂層は、前記コイル部の外側であるコイル外部領域に配置され前記コイル内樹脂部分の他方の端部に接続するコイル外樹脂部分を有してもよい。
コイル外部領域に配置されるコイル外樹脂部分も、コイル内樹脂部分と同じように衝撃を吸収することができ、磁性材含有部にクラックが生じる問題を防止する効果を奏する。
また、例えば、前記樹脂層は、前記絶縁被覆ワイヤに流れる電流に応じて前記磁性材含有部に生じる磁束の流れ方向に関して前記磁性材含有部に両側を挟まれるギャップ調整部を有してもよい。
ギャップ調整部を有するコイル装置は、樹脂層におけるギャップ調整部の厚みや形状を変更することにより、外形状やコイル部の内径等を変更しなくても、コイル装置の磁気飽和特性及び直流重畳特性を容易に制御することができる。
また、例えば、前記樹脂層は、前記磁性材含有部の外表面まで連続していても良い。
このような樹脂層を有するコイル装置は、磁性材含有部の外表面近傍のような比較的クラックが発生しやすい場所まで樹脂層を連続させることにより、衝撃により磁性材含有部にクラックが発生する問題を効果的に防止できる。また、樹脂層を外表面まで連続させることにより、樹脂層を磁気ギャップとして好適に作用させることができる。
また、例えば、前記磁性材含有部には前記結合材としての樹脂が含まれており、前記結合材としての樹脂は、前記樹脂層に含まれる樹脂と同じ樹脂であってもよい。
結合材として磁性材含有部に含まれる樹脂や、樹脂層に含まれる樹脂は、特に限定されないが、磁性材含有部と樹脂層との材質を近似させて結合性を高める観点や、熱膨張・収縮特性を磁性材含有部と近似させて耐熱衝撃性を高める観点から、結合材としての樹脂は、樹脂層に含まれる樹脂と同じ樹脂であることが好ましい。
図1は本発明の第1実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図2は図1に示すコイル装置の断面斜視図である。 図3は図1に示すコイル装置の一部透明斜視図である。 図4は図1に示すコイル装置の製造工程を表す概念図である。 図5は本発明の第2実施形態に係るコイル装置の断面図である。 図6は本発明の第3実施形態に係るコイル装置の断面図である。 図7は本発明の第4実施形態に係るコイル装置の断面図である。 図8は本発明の第5実施形態に係るコイル装置の断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係るコイル装置10は、コイル部20(図3参照)を覆う磁性材含有部30と、樹脂磁性材含有部30より樹脂含有率が高い樹脂層40とを有している。コイル装置10は、例えばパソコンや携帯型電子機器などに搭載される回路素子(インダクタ素子)として使用されるが、コイル装置10の用途やコイル装置10を搭載する機器については、特に限定されない。
図1の一部透視図である図3に示すように、磁性材含有部30の内部には、コイル部20が収容されている。コイル部20は、絶縁被覆ワイヤ20aを中空筒状に巻回して成る。絶縁被覆ワイヤ20aは、電流を流すための導線と、導線を被覆する絶縁被覆とを有する。コイル部20で採用する絶縁被覆ワイヤ20aは、電流方向に対する導線の直交断面形状が矩形である平角線であり、円形の断面を有する導線に比べてコイル部20の線密度を高めて直流抵抗を低減できる利点がある。ただし、コイル部20が採用する絶縁被覆ワイヤ20aとしてはこれに限定されず、円形の断面を有するものであってもよい。
絶縁被覆ワイヤ20aの両方の端部20aaは、磁性材含有部30の外表面31に露出しており、外表面31には、端部20aaに接続する端子部(不図示)が形成される。図1に示すように、絶縁被覆ワイヤ20aの端部20aaでは、導線が絶縁被覆から露出しており、外表面31に形成される端子部との電気的な接続が確保される。端子部は、磁性材含有部30の外表面31に、メッキ等により金属被膜を形成したり、金属板材を接合したりすることにより形成されるが、端子部の種類又は形成方法については、特に限定されない。絶縁被覆ワイヤ20aと端子部の接合方法も、溶接や導電性接着剤を用いた接着などが挙げられるが、特に限定されない。
図3に示すように、中空円筒状のコイル部20の表面21は、コイル部20の軸Bを向く内周側面21aと、コイル部20の外周方向を向く外周側面21bと、内周側面21a及び外周側面21bとは垂直であって互いに対向する上面21c及び底面21dとを有する。なお、実施形態の説明では、コイル装置10を基板等に実装する際の実装面に近い側を底面21d、底面21dに対向する面を上面21cとする。
図2に示すように、コイル装置10におけるコイル部20以外の部分は、コイル部20に囲まれるコイル内部領域12と、コイル部20の外側であるコイル外部領域14に分けることができる。コイル内部領域12は、コイル部20の軸Bに直交する方向に関してはコイル部20の軸Bからコイル部20の内周側面21aまでの領域であり、コイル部20の軸Bに沿う方向に関してはコイル部20の上面21c及び底面21dの2つの延長面に挟まれる領域である。これに対してコイル外部領域14は、コイル部20の上面21c及びその延長面より上側の部分と、コイル部20の底面21d及びその延長面より下側の部分と、コイル部20の外周側面21bより外側の部分とで構成される。
絶縁被覆ワイヤ20aの導線は、たとえばCu、Al、Fe、Ag、Au、リン青銅などで構成してある。絶縁被覆層は、たとえばポリウレタン、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリエステル−イミド、ポリエステル−ナイロンなどで構成してある。
コイル装置10の断面を表す図2に示すように、磁性材含有部30は、コイル装置10の概略外形状を規定しており、略矩形の外形状を有する。磁性材含有部30は、磁性材と、その磁性材を繋ぐ結合材とを含有しており、後述するように、磁性材の粉体及び結合材を含む顆粒を圧縮成型又は射出成型等して形成される。磁性材含有部30に含まれる磁性材としては、特に限定されないが、Mn−Zn、Ni−Cu−Znなどのフェライト、センダスト(Fe−Si−Al;鉄−シリコン−アルミニウム)、Fe−Si−Cr(鉄−シリコン−クロム)、パーマロイ(Fe−Ni)、パーマロイ(PB系、PC系)、カルボニル鉄系、カルボニルNi系、アモルファス粉、ナノクリスタル粉などが例示される。結合材としては、特に限定されないが、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、シリコン樹脂などの樹脂、及びこれらを組み合わせたものなどが例示される。
磁性材含有部30は、コイル装置10においてコアとして機能する。磁性材含有部30は、軸部32と、上部33と、底部34と、外周部35とを有している。軸部32は、コイル部20の内部に配置される部分であり、コイル部20の内周側面21aに囲まれる。上部33は、コイル部20の上方に位置し、コイル部20の上面21cに接触する。底部34は、コイル部20の下方に位置し、後述する樹脂層40のうちコイル外樹脂部分42を、コイル部20の底面21dとの間に挟む状態に配置される。外周部35は、コイル部20の外周に配置され、コイル部20の外周側面21bと接触する。
磁性材含有部30を構成する各部分のうち、軸部32はコイル内部領域12に配置されており、その他の上部33、底部34及び外周部35は、コイル外部領域14に配置されている。磁性材含有部30における軸部32、上部33、底部34及び外周部35には、絶縁被覆ワイヤ20aに流れる電流に応じて、図2において矢印Aで示す方向又はその逆方向の磁束の流れが生じる。
図2に示すようにコイル装置10は、磁性材含有部30より樹脂含有率が高い樹脂層40を有する。樹脂層40は、コイル内部領域12に配置されコイル部20の軸Bの周りを取り囲むように形成されるコイル内樹脂部分41と、コイル外部領域14に配置されコイル内樹脂部分41に接続するコイル外樹脂部分42とを有する。
本実施形態において、コイル内樹脂部分41は、軸B方向に沿ってコイル部20の内周側面21aに対する間隔が変化する傾斜部で構成されている。コイル内樹脂部分41は、軸Bの周りを周回するリング状の形状を有しており、より詳細には、コイル内部領域12に配置されており中心軸が軸Bと略一致する錐台(円錐台、惰円錐台等)の側面形状に近似する形状を有している。
コイル外樹脂部分42は、コイル部20の底面21dと磁性材含有部30の底部34との間に挟まれる部分と、磁性材含有部30の底部34と外周部35との間に挟まれる部分とで構成される。
図2及び図3に示すように、コイル内樹脂部分41とコイル外樹脂部分42とは互いに連続しており、1つの樹脂層40を形成している。軸Bに直交する方向からコイル装置10を見た場合、図2に示すように、樹脂層40におけるコイル部20の軸B方向についての一方の端部である上端部40bは、コイル内部領域12に位置する。これに対して、樹脂層40の下端部40cは、コイル外部領域14に位置する。
軸B方向から見た場合、樹脂層40の外周形状は矩形であり、中央に貫通孔が形成されている。樹脂層40の外周縁は、磁性材含有部30の外周縁に一致しており、樹脂層40は磁性材含有部30の外表面31まで連続している。
樹脂層40のうち、傾斜部であるコイル内樹脂部分41と、コイル外樹脂部分42のうち磁性材含有部30の底部34と外周部35との間に挟まれる部分とは、図2において矢印Aで示される磁束の流れ方向に関して、磁性材含有部30に両側を挟まれており、ギャップ調整部として機能する。樹脂層40におけるこれらの部分の厚みや形状(例えば樹脂層40の中央貫通孔の大きさ)を変更することにより、コイル装置10の外形状やコイル部20の内径等を変更しなくても、コイル装置10の磁気飽和特性及び直流重畳特性を容易に制御することができる。
なお、磁性材含有部30のうち、外周部35と底部34は樹脂層40を介して接続されているのに対して、軸部32と上部33、上部33と外周部35は、樹脂層40を介さず直接接続されている。
樹脂層40の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.1〜3μmとすることが好ましく、0.1〜1μmとすることがさらに好ましい。樹脂層40の樹脂含有率は、磁性材含有部30より高ければ特に限定されないが、重量率20%以上とすることが好ましく、40%以上とすることがさらに好ましい。
樹脂層40に含まれる樹脂は、特に限定されないが、結合材として磁性材含有部30に含まれる樹脂と同じ樹脂であることが好ましい。樹脂層40に含まれる樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、シリコン樹脂、耐熱性ゴムなどの樹脂、及びこれらを組み合わせたものなどが例示される。また、樹脂層40は、結合材として磁性材含有部30に含まれる樹脂と同様の樹脂のみで構成されていてもよい。
本実施形態のコイル装置10のサイズは、特に限定されないが、たとえば幅が10〜20mm、奥行が10〜20mm、高さ1〜10mmである。
図1〜図3に示すコイル装置10の製造方法の一例を、図4を用いて説明する。
コイル装置10の製造では、まず、コイル装置10の磁性材含有部30の底部34の全体および軸部32の一部の材料である下部材料134(図4(a)参照)を準備する。下部材料134は、直方体状部分と、直方体状部分の一方の面に形成された錐台状の突起部分とで構成される。下部材料134は、磁性材の粉体及び結合材を含む顆粒を圧縮成型して形成される。
次に、図4(a)に示すように、下部材料134の一方の面に樹脂層40の材料である樹脂層材料140を形成する。樹脂層材料140は、樹脂層40を構成する樹脂を含む樹脂溶液を、下部材料134の面のうち、錐台状の突起が形成された面にスプレーコートすることにより形成される。この際、下部材料134における錐台状の突起が形成された面のうち、樹脂層材料140が形成されない中央部分(錐台の上底部分)は、スプレーコートの前にマスクで覆っておく。
次に、図4(b)に示すように、下部材料134の表面に形成された樹脂層材料140の上に、空芯コイルの状態に準備されたコイル部20を設置する。さらに、図4(b)のように準備された下部材料134、樹脂層材料140及びコイル部20を金型内に設置し、その上から、磁性材の粉体及び結合材を含む顆粒を金型内に投入して加圧する。これにより、図4(b)に示す下部材料134、樹脂層材料140及びコイル部20の上に、磁性材含有部30における軸部32の他の一部、上部33及び外周部35の材料となる上部材料135が成型され、図4(c)に示すようなコイル装置材料100を得る。
図4(c)に示すコイル装置材料100は、樹脂層材料140に含まれる揮発成分の除去及び磁性材含有部30に含まれる結合材としての樹脂の硬化のために加熱処理される。さらに、加熱処理されたコイル装置材料100の表面に、端部20aa(図1参照)に導通する端子部をバレルめっき等により形成し、コイル装置10を得る。なお、端子部を形成する前に、図1に示す磁性材含有部30の外表面31の一部に、スパッタリングメッキまたは導電ペースト等により、端部20aaと端子部とを電気的に接続する下地層が形成されてもよい。
図2等に示すコイル装置10では、樹脂層40が、コイル装置10に対して衝突による衝撃や熱衝撃が加えられた場合に緩衝部として作用し、衝撃によるクラックが磁性材含有部30に生じる問題を防止できる。特に、樹脂層40は、コイル部の軸Bの周りを取り囲むように形成されているコイル内樹脂部分41を有しており、樹脂層40の上端部40bがコイル内部領域12に位置していることから、衝撃によって磁性材含有部にクラックが生じる問題を効果的に防止できる。また、樹脂層40におけるコイル内樹脂部分41とコイル外樹脂部分42とが連続していることにより、樹脂層40全体によって効果的に衝撃を吸収することが可能となり、衝撃により磁性材含有部30が損傷する問題を防止できる。
また、樹脂層40のコイル外樹脂部分42が磁性材含有部30の外表面31まで連続していることにより、磁性材含有部30のうち、コイル部20の外周側に位置する外周部35のように、厚みが薄くクラックが比較的生じやすい部分についても、衝撃によるクラックの発生を効果的に防止できる。
また、樹脂層40は、成型時において圧力が加えられた際に変形することにより、コイル部20へ加えられる圧力を吸収するクッションの役割を果たし、コイル部20を構成する絶縁被覆ワイヤ20aの絶縁被覆が損傷する問題を防止できる。そのため、このようなコイル装置10の製造では、成型時の圧力を従来のコイル装置より上昇させることが可能となり、従来より高い圧力で成型されたコイル装置10では、磁性材含有部30の透磁率が上昇し、高いL値を有するコイル装置10を実現できる。
樹脂層40の形状は特に限定されないが、図2に示すコイル装置10では、コイル内樹脂部分41が、軸B方向に沿って、コイル部20の内周側面21aに対して傾斜する傾斜部となっている。このようなコイル装置10では、軸Bの周りを取り囲む形状とあいまって、樹脂層40がより立体的な形状となるため、衝撃を吸収する衝撃吸収部として効果的に作用し、磁性材含有部30にクラックが生じる問題をさらに効果的に防止できる。なお、コイル装置10の中央部(軸B周辺)にクラックが生じる問題を防止する観点からは、コイル内樹脂部分41は、コイル部20の内周側面21aに対して平行(図5参照)であるよりも、軸B方向に沿って傾斜していることが好ましい。
また、コイル装置10は、ギャップ調整部として機能する樹脂層40の厚みや形状を変更することにより、外形状やコイル部20の内径等を変更しなくても、コイル装置10の磁気飽和特性及び直流重畳特性を容易に制御することができる。
図1〜図3に示すコイル装置10の形状や、図4に示すコイル装置10の製造は、本発明に係るコイル装置の一実施形態にすぎず、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではない。
図5は、第2実施形態に係るコイル装置200の断面図である。コイル装置200は、樹脂層240の形状が異なることを除き、第1実施形態に係るコイル装置10と同様である。
コイル装置200の樹脂層240は、コイル部20の内側であるコイル内部領域212に配置されているコイル内樹脂部分241と、コイル部20の外側であるコイル外部領域214に配置されているコイル外樹脂部分242とを有している。
コイル内樹脂部分241は、コイル部20の内周側面21aに沿って形成されており、コイル部20の軸B方向に沿ってコイル部20の内周側面21aに対して平行である平行部で構成されている。コイル内樹脂部分241は、軸Bの周りを周回するリング状の形状を有しており、より詳細には、コイル内部領域212に配置されており中心軸が軸Bと略一致する楕円柱の側面形状に近似する形状を有している。
コイル外樹脂部分242は、コイル部20の底面21dと磁性材含有部230の底部234との間に挟まれる部分で構成される。コイル装置200も、コイル装置10と同様に、コイル内樹脂部分241とコイル外樹脂部分242とが互いに連続しており、1つの樹脂層240を形成している。軸Bに直交する方向からコイル装置200を見た場合、樹脂層240におけるコイル部20の軸B方向についての一方の端部である上端部240bは、コイル部20の上面21cの延長面と略一致しており、コイル内部領域212に位置する。
軸B方向から見た場合、樹脂層240の外周形状は矩形であり、中央に貫通孔が形成されている。ただし、樹脂層40の外周縁は、磁性材含有部230の外周縁より小さく、樹脂層240は磁性材含有部230の外表面231まで達していない。
図5に示すコイル装置200の製造方法は、下部材料134の一方の面に形成される突起が惰円柱状であり、樹脂層材料140を形成する際に下部材料134に形成されるマスキングの形状が異なることを除き、図4に示すコイル装置10の製造方法と同様である。
コイル装置200は、第1実施形態に係るコイル装置10と同様に、コイル装置200に対して衝突による衝撃や熱衝撃が加えられた場合に、樹脂層240が緩衝部として作用し、衝撃によるクラックが磁性材含有部230に生じる問題を防止できる。また、コイル内樹脂部分241及びコイル外樹脂部分242が両方ともコイル部20に密着していることから、コイル部20へ加えられる圧力を吸収するクッションの役割を好適に果たし、磁性材含有部230を成型する際に、コイル部20を構成する絶縁被覆ワイヤ20aの絶縁被覆が損傷する問題を効果的に防止できる。
図6は、第3実施形態に係るコイル装置300の断面図である。コイル装置300は、樹脂層340の形状が異なることを除き、第1実施形態に係るコイル装置10と同様である。
コイル装置300の樹脂層340は、コイル部20の内側であるコイル内部領域312に配置されているコイル内樹脂部分のみで構成されている。
コイル内樹脂部分である樹脂層340は、コイル部20の内周側面21aに沿って形成されておりコイル部20の軸B方向に沿ってコイル部20の内周側面21aに対して平行である平行部340aと、軸B方向に直交する方向に沿って平行部340aを接続する上底部340bとを有する。樹脂層340は、コイル部20の軸Bの周りを取り囲むように形成されているキャップ状の外形状を有しており、より詳細には、中心軸が軸Bと略一致するようにコイル内部領域312に配置されており、一方の底(上底)のみを有する中空の楕円柱に近似する形状を有している。
軸Bに直交する方向からコイル装置300を見た場合、上底部340bは、樹脂層340におけるコイル部20の軸B方向についての一方の端部を構成しており、コイル内部領域312に位置する。
軸B方向から見た場合、樹脂層340の外周形状は略楕円であり、また、樹脂層40や樹脂層240とは異なり貫通孔は形成されていない。上底部340bは、磁性材含有部330に形成される磁束の流れ方向に関して、磁性材含有部330に両側を挟まれており、ギャップ調整部として機能する。
図6に示すコイル装置300の製造方法は、下部材料134の一方の面に形成される突起が惰円柱状であり、樹脂層材料140を形成する際に下部材料134に形成されるマスキングの形状が異なることを除き、図4に示すコイル装置10の製造方法と同様である。
コイル装置300は、第1及び第2実施形態に係るコイル装置10、200と同様に、コイル装置300に対して衝突による衝撃や熱衝撃が加えられた場合に樹脂層340が緩衝部として作用し、衝撃によるクラックが磁性材含有部330に生じる問題を防止できる。また、樹脂層340は、コイル部20へ加えられる圧力を吸収するクッションの役割を好適に果たし、磁性材含有部30を成型する際に、コイル部20を構成する絶縁被覆ワイヤ20aの絶縁被覆が損傷する問題を効果的に防止できる。
また、コイル装置300は、上底部340bの厚みを変更することにより、コイル装置10の磁気飽和特性及び直流重畳特性を容易に制御することができる。
図7は、第4実施形態に係るコイル装置400の断面図である。コイル装置400は、樹脂層440が、図2に示す樹脂層40におけるコイル内樹脂部分41に相当する部分だけで構成されることを除き、第1実施形態に係るコイル装置10と同様である。
図7に示すコイル装置400の製造方法は、樹脂層材料140を形成する際に下部材料134に形成されるマスキングの形状が異なることを除き、図4に示すコイル装置10の製造方法と同様である。
コイル装置400は、第1実施形態に係るコイル装置10と同様に、コイル装置400に対して衝突による衝撃や熱衝撃が加えられた場合に、樹脂層440が緩衝部として作用し、衝撃によるクラックが磁性材含有部430に生じる問題を防止できる。また、コイル装置400は、樹脂層440の厚みや形状を変更することにより、コイル装置400の磁気飽和特性及び直流重畳特性を容易に制御することができる。
図8は、第5実施形態に係るコイル装置500の断面図である。コイル装置500は、樹脂層540におけるコイル内樹脂部分541の形状が、図2に示す樹脂層40におけるコイル内樹脂部分41とは異なることを除き、第1実施形態に係るコイル装置10と同様である。
図8に示すように、樹脂層540におけるコイル内樹脂部分541は、軸B方向に沿ってコイル部20の内周側面21aに対する間隔が変化する傾斜部541aと、軸B方向に直交する方向に沿って傾斜部541aを接続する上底部541bとを有する。コイル内樹脂部分541は、下方に向かって開口が拡大するキャップ状の形状を有しており、より詳細には、コイル内部領域12に配置されており中心軸が軸Bと略一致し、上底のみを有する中空の円錐台に近似する形状を有している。
コイル装置500は、図3に示す方法と同様の方法で製造することも可能であるが、下記に示す製造方法によっても製造することができる。すなわち、コイル装置500の製造方法では、まず、磁性材の粉体及び結合材としての樹脂を含む顆粒を金型に投入し、図4(a)に示すような錐台状の突起を有する下部材料を加圧成型する。加圧成型される下部材料の形状は、図8に示すコイル装置500における磁性材含有部530の下側部530aに相当する。また、この、下部材料を成型する際、金型における錐台状の突起と接触する面に、樹脂製の離型フィルムを装着しておく。これにより、成型された下部材料において離型フィルムに接触していた面には、顆粒の中に結合材として含まれている樹脂が集中し、樹脂層540となる樹脂層材料が形成される。
次に、樹脂層材料が形成された下部材料の上に、コイル部20を装着する。さらに、磁性材と結合材とを含む顆粒を上側部530bの形状に成型することにより別途準備した上部材料を、コイル部20を挟むようにして下部材料と組み合わせる。この後、コイル装置10と同様に加熱処理を施された後、端子部を形成し、コイル装置500を得る。
コイル装置500は、第1実施形態に係るコイル装置10と同様の効果を奏する。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
(試料作製)
図4に示すように、磁性体と結合材を含む顆粒によって底部材料134を成型したのち、その表面にスプレーコートにより樹脂層材料140を形成し(図4(a))、樹脂材料140の上にコイル部20を設置して金型内に投入する(図4(b))。さらに磁性体と結合材を含む顆粒を金型内に投入して加圧成型してコイル装置材料100を得、その後コイル装置材料を加熱処理することにより、コイル装置10を得た。なお、比較例である試料1及び試料2の作成時は、樹脂層材料140を形成する工程を省略した。試料の条件は以下のとおりである。
・顆粒:(磁性材としてFe−Si−Cr合金(平均粒径0.5〜10μm)100gに、水に溶解したシランカップリング剤を加え、110℃で30分加熱し、磁性材表面に絶縁被膜を形成した。上記磁性材にアセトンに希釈したエポキシ樹脂を磁性粉重量に対して3重量%加え攪拌した後、250ミクロンの目開きのメッシュをパスさせ、室温で24時間乾燥させ、顆粒を得た。)
・コイル部:絶縁被覆ワイヤ(線材:AIW(断面0.06×0.3mm)、絶縁被膜:ポリアミドイミド)を用いて作成した空芯コイル(10T、内径1.3mm)を用いた。
・樹脂層材料:アセトンに希釈したエポキシ樹脂を用いた。
・成型圧力:2t〜6t(表1参照)
・加熱条件:170℃ 1.5時間
・コイル装置寸法:2.0×1.6×0.7mm(2016サイズ)
樹脂層厚さ:0μm、0.1μm、1.0μm、3.0μm
(試験)
上述のようにして得られたNo.1〜No.6の試料について、衝撃試験と、実効μiの測定と、被膜損傷試験と、直流重畳特性の測定を実施した。結果を表1に示す。なお、各試験の条件は以下の通りである。
衝撃試験:低温(−55℃)から高温(+125℃)の温度変化を、1000サイクル行い、試験前後の各試料の特性値(インダクタンス値)の変化が許容範囲内であるかを確認。インダクタンス値の変化が10%以内である水準を良品と判断。
直流重畳特性:周波数1.000kHz、印加電圧0.5V、温度23℃、直流電流0〜5A(1kHzのインダクタンス)
実効μi:直流重畳(上述)した際の実効初透磁率を測定。
被膜損傷試験:絶縁被膜の損傷によってコイル部にショートが発生していないことを、各試料の特性値(インダクタンス値)の測定により確認。1000kHzのインダクタンス値の変化が10%以内、かつ周波数を変化させてインダクタンス値を測定した時、所定の共振ピークが見られる水準を良品と判断。
Figure 0006687881
(評価)
樹脂層を有する試料No.3〜No.6は、衝撃試験で向上が見られ、樹脂層を有しない試料No.1より耐衝撃性が向上していることが確認できた。樹脂層が無い場合、成型圧力4t/cm(試料No.2)でコイル部の被膜損傷が発生し、これ以上成型圧力を上げることが困難であることが判明したが、樹脂層を有する場合(試料No.2〜試料No.6)、成型圧力6t/cmでも被膜損傷は発生せず、樹脂層が無い場合に比べて成型圧力を上げられることが確認できた。また、樹脂層を有する試料No.3、試料No.4から、成型圧力を上げることにより実効μiを向上させられることが確認できた。さらに、樹脂層の厚みを0.1〜3.0μmの間で変化させた料No.4〜試料No.6の比較から、樹脂層の厚みによってコイル装置の直流重畳特性を変更できることが確認できた。
10、200、300、400、500…コイル装置
20…コイル部
20a…絶縁被覆ワイヤ
20aa…端部
21a…内周側面
21d…底面
30、230、330、430、530…磁性材含有部
31、231…外表面
33…上部
34、234、334…底部
35、235、335…外周部
40、240、340、440、540…樹脂層
41、241、541…コイル内樹脂部分
541a…傾斜部
42、242…コイル外樹脂部分

Claims (7)

  1. 絶縁被覆ワイヤを中空筒状に巻回して成るコイル部と、
    磁性材と当該磁性材を繋ぐ結合材とを含有しており、前記コイル部を覆う磁性材含有部と、
    前記コイル部に囲まれるコイル内部領域に配置され前記コイル部の軸の周りを取り囲むように形成されるコイル内樹脂部分を有しており、前記磁性材含有部より樹脂含有率が高い樹脂層と、を有しており、
    前記樹脂層における前記コイル部の軸方向についての少なくとも一方の端部は、前記コイル内部領域に位置し、
    前記コイル内樹脂部分は、前記コイル部の軸の周りに位置する前記磁性材含有部を取り囲むリング状部を有し、
    前記リング状部は、薄層状からなり、前記コイル内部領域において、前記軸方向に沿う方向の端部から前記軸方向に沿う方向の中央に向かって突出していることを特徴とするコイル装置。
  2. 前記コイル内樹脂部分は、前記軸方向に沿って前記コイル部の内周側面に対する間隔が変化する傾斜部を有することを特徴とする請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記コイル内樹脂部分は、前記軸方向に沿って前記コイル部の内周側面に対して平行である平行部を有することを特徴とする請求項1に記載のコイル装置。
  4. 前記樹脂層は、前記コイル部の外側であるコイル外部領域に配置され前記コイル内樹脂部分に接続するコイル外樹脂部分を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のコイル装置。
  5. 前記樹脂層は、前記絶縁被覆ワイヤに流れる電流に応じて前記磁性材含有部に生じる磁束の流れ方向に関して前記磁性材含有部に両側を挟まれるギャップ調整部を有することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のコイル装置。
  6. 前記樹脂層は、前記磁性材含有部の外表面まで連続していることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のコイル装置。
  7. 前記磁性材含有部には前記結合材としての樹脂が含まれており、前記結合材としての樹脂は、前記樹脂層に含まれる樹脂と同じ樹脂であることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載のコイル装置。
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