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JP6686256B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、横漏れをすることなく大量の尿を吸収可能であり、フィット性に優れた吸収性物品に関する。
一般的に大人用紙おむつには、テープ止めタイプ、尿取りパッド、パンツタイプ等があり、これらの紙おむつは着用対象者の排泄における介護の必要度に応じて適宜選択されて使用される。これらの吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、両シートの間に配置された吸収体と、で構成されている。このような構成を採用することにより、尿等の体液は、吸収性物品のトップシートを透過して吸収体に吸収され、バックシートにより外部へ漏れないようになっている。
ところで、テープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつは、それ自体を単独で使用する場合と、その内側に尿取りパッドを併用する場合があるが、現在は、尿取りパッドと併用し、吸収性物品である尿取りパッドを、トップシート上に重ね使用する場合がほとんどである。これは、紙おむつ1枚当たりのコストが高いためで、テープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつに比して安価な尿取りパッドで排泄物を吸収して保持した後、尿取りパッドのみを交換することで、排泄後においても、よりコストの高いテープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつを交換せずに済み、経済的に低いコストで紙おむつを使用できるためである。
ここで、近年、広く流通している尿取りパッド等の吸収性物品は、長手方向及び幅方向の寸法を増大させて吸収量を増大させているが、このように吸収量を増大させた状態においても、身体への装着性やフィット性が良好に維持されるよう、股下部分については幅方向の寸法を狭く設計しており、これに伴って吸収体幅も狭くなっている。このため、吸収性物品の股下部については、吸収体幅が狭いために、一度に多量の排尿があった場合には横漏れの懸念があり、装着時には吸収体の変形により、吸収性及びフィット性が損なわれるといった問題があった。
ここで、多量の体液等の排泄があった場合においても、これらの体液等を迅速に吸収したり、確実に保持したりすることを目的とした発明として、例えば、特許文献1には、トップシートと、バックシートと、その間に配置された吸収体を有し、吸収体の股下部領域に排泄物を収容可能な凹部を形成した使い捨ておむつが開示されており、特許文献2には、トップシートと、バックシートと、その間に配置された吸収体を有し、この吸収体が上層吸収体と下層吸収体とを有していて、これら上層吸収体と下層吸収体とがなす中高部が、長手方向に伸びるくぼみを形成している、吸収性物品が開示されている。
特開平08−191857号公報 特開2009−112590号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の吸収性物品のいずれも、凹部において大量の尿を保持して吸収することを想定した発明ではなく、大量の尿を素早く吸収するとともに、尿の横漏れを防止するには構成上不十分であった上、大型の吸収性物品においても着用者へのフィット性を向上させるための構成を備えていないので、着用者の身体へのフィット性に問題があった。
したがって、本発明は、以上の課題にかんがみてなされたものであり、尿の横漏れをすることなく大量の尿を保持して素早く吸収可能な吸収性物品であって、着用者の身体へのフィット性が良好な吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題にかんがみ、鋭意研究を行った。その結果、吸収体が排尿域において、所定の構造を有する凹型立体形状部分を有し、かつ、凹型立体形状部分から前方域及び後方域に向かって所定のチャネルエンボスが設けられた吸収性物品によれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) 本発明の第1の態様は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、その間に配置された吸収体と、を有し、前記吸収体は、前方域、排尿域、及び後方域を有し、前記吸収体は、上層吸収体と下層吸収体を積層してなり、前記上層吸収体の長手方向及び幅方向の寸法が、前記下層吸収体の長手方向及び幅方向の寸法より大きく、前記上層吸収体は、排尿域の厚みが周囲に比して薄くなった凹型立体形状部分を有し、前記凹型立体形状部分は、その底部が前後左右に広がりを有し、かつ該底部の面積が200cm 以上400cm 以下であり、前記凹型立体形状部分の周縁は、その全周に亘り防漏壁を形成し、前記凹型立体形状部分からは、吸収性物品の長手方向に沿って、前方域及び後方域に向かって、トップシートから吸収体に亘るチャネルエンボスが、凹型立体形状部分と連通して、幅方向に2本以上設けられており、前記凹型立体形状部分の深さAと、前記チャネルエンボスの深さBとが、A>Bの関係式を充足する、吸収性物品である。
(2) 本発明の第2の態様は、(1)に記載の吸収性物品であって、前記チャネルエンボスが、直線状又は曲線状であることを特徴とするものである。
(3) 本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の吸収性物品であって、前記凹型立体形状部分の深さAが、2mm以上10mm以下であることを特徴とするものである。
(4) 本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記チャネルエンボスの深さBが、1mm以上5mm以下であることを特徴とするものである。
(5) 本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記凹型立体形状部分の底部の面積が、200cm以上であり、凹型立体形状部分の幅方向の寸法Cと、左右1対の立体ギャザーの基部における幅方向の間隔Dとが、C<Dの関係式を充足することを特徴とするものである。
本発明の吸収性物品は、吸収体が排尿域に所定の構造を有する凹型立体形状部分を有するので、大量の尿が排泄された場合においても、凹型立体形状部分で大量の尿を保持することができる。さらに、吸収性物品の凹型立体形状部分から前方域及び後方域に向かって、凹型立体形状部分の深さよりも浅い深さを有するチャネルエンボスが形成されているので、凹型立体形状部分に保持される尿の一部が、チャネルエンボスを介して吸収体表面に拡散し、排泄された尿の素早い吸収が担保される。また、股下部の排尿域に凹型立体形状部分が形成されているので、股下部の排尿域の吸収体量が低減され、寸法の大きい吸収性物品であっても股下部の柔軟性が向上して吸収性物品のフィット性が向上することに加え、吸収体の長手方向に沿ってチャネルエンボスが形成されているので、吸収性物品の着用者の身体へのフィット性が良好なものとなる。
本発明の一態様に係る吸収性物品をトップシート側から見た展開図である。 図1の(a)X−X線における断面図、及び(b)X−X線における断面図を示す図面である。 本発明の別の態様に係る吸収性物品をトップシート側から見た展開図である。
以下、本発明の実施形態に係る吸収性物品1について、図1から3を参照して詳細に説明する。なお、実施形態の説明においては、全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
<吸収性物品>
本明細書の説明において、吸収性物品1の着用時とは、吸収性物品1の着用時及び着用後の少なくとも一方をいう。吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、肌当接面とは、吸収体23等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、衣類接触側表面とは、吸収体23等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。体液とは、尿、血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。さらに、吸収性物品1の用途は、特に限定されるものではなく、一般には、幼児又は成人用を問わず、テープ止めタイプの使い捨ておむつ、パンツタイプの使い捨ておむつ、尿取りパッド、軽失禁パッド、生理用品等であってもよいが、本発明は、特に、長手方向の寸法が480mm以上であり、幅方向の寸法が190mm以上である大型の吸収性物品、長手方向の寸法が500mm以上800mm以下、幅方向の寸法が200mm以上400mm以下である大型の吸収性物品に対しても好適に適用することができる。
図1は、本発明の一態様に係る吸収性物品1をトップシート側から見た展開図であり、図2(a)は図1のX−X線における断面図、及び図2(b)は図1のX−X線における断面図を示す図面であり、図3は、本発明の別の態様に係る吸収性物品1をトップシート側から見た展開図である。本実施形態に係る吸収性物品1は、肌当接面側に配された液透過性のトップシート21と、トップシート21に対向し、衣類接触側表面側に配された液不透過性のバックシート22と、トップシート21とバックシート22との間に少なくとも1層配置された吸収体23と、を備えている。
また、吸収性物品1には、使用者の排泄した体液の横漏れを防止するため、吸収性物品1の長手方向に沿って、トップシート21上に、立体ギャザー用弾性部材24aを有する一対の立体ギャザー24を備えていてもよい。吸収性物品1の幅方向における立体ギャザー24の外端は、バックシート22に固定され、その内端はトップシート21に固着され、その中央はトップシート21に固定されない自由端となるように、立体ギャザーシート24bが配される。立体ギャザー用弾性部材24aを長手方向に沿って設けることで、立体ギャザー24が起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなる。立体ギャザー用弾性部材24aとしては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用され、立体ギャザーシート24bとしては、疎水性繊維にて形成された撥水性又は不透液性の不織布、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布等が使用される。なお、左右1対の立体ギャザー24の内端である左右1対の立体ギャザー24の基部における幅方向の間隔Dは、80mm以上240mm以下であることが好ましい。
(トップシート)
トップシート21は、体液が吸収体23へと移動するような液透過性を備えた基材から形成すればよく、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。また、トップシート21には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート21には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。さらに、強度及び加工性の点から、トップシート21の坪量は、18g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート21の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体23へと誘導するために必要とされる、吸収体23を覆う形状であればよい。
(バックシート)
バックシート22は、吸収体23が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成すればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
強度及び加工性の点から、バックシート22の坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、バックシート22は、通気性を持たせることが好ましい。バックシート22に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート22にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
(吸収体)
吸収体23は、基材としての吸収性繊維と、高吸水性ポリマー(SAP)と、を含有することが好ましい。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンやおむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体23の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m以上800g/m以下の坪量とすることが好ましい。
吸収体23の高吸水性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。吸収体23のSAP量は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、50g/m以上500g/m以下の坪量とすることが好ましく、15質量%以上50質量%以下の含有量とすることが好ましい。
吸収体23において、吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成したもの、あるいは、親水性基材間にSAP粒子を固着したSAPシートとしたものであることが好ましい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体23の形状の安定化の目的から、吸収体23をキャリアシートに包むことが好ましい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
吸収体23は、上層吸収体231と下層吸収体232とを積層してなるものであることが好ましい。この場合、上層吸収体231と下層吸収体232の長手方向及び幅方向の寸法は、上層吸収体231の寸法が下層吸収体232の寸法より大きくてもよく、上層吸収体231の寸法が下層吸収体232の寸法と同じであってもよく、上層吸収体231の寸法が下層吸収体232の寸法より小さくてもよい。
本発明は、長手方向の寸法が400mm以上であり、幅方向の寸法が100mm以上である、大型の吸収体を有する吸収性物品にも好適に適用することができ、長手方向の寸法が420mm以上750mm以下であり、幅方向の寸法が150mm以上350mm以下である吸収体を有する吸収性物品に対しても、更に好適に適用することができる。このような寸法の吸収性物品は、元来、大量の体液を吸収することを想定されて設計されているものであるが、本発明を適用することにより体液を吸収する際の体液の横漏れを効率的に抑制できるものとなる。また、寸法の大きな吸収性物品は、寸法の大型化に伴い、フィット感が低下する可能性があるが、本発明の吸収性物品においては、後述するように、凹型立体形状部分から吸収体の前方域及び後方域に向かってチャネルエンボスを設けてあるので、着用者に装着したときのフィット性を向上させることができ、吸収性物品の使用感を向上させることができる。
(凹型立体形状部分)
本発明において、吸収体23は、前方域23a、排尿域23b、後方域23dを有する。これらのうち、排尿域23bは、その厚みが周囲に比して薄くなった凹型立体形状部分23cを有し、この凹型立体形状部分23cは、図1及び図3に示すように、その底部23c1が前後左右に広がりを有しており、凹型立体形状部分23cの周縁には、その全周に亘り防漏壁23c2が設けられている。凹型立体形状部分23cが、底部23c1において広がりを有し、かつ周縁に防漏壁23c2を有していることにより、大量の体液が排泄された場合においても、これらの体液が吸収体23に吸収されるまでの間、凹型立体形状部分23cにおいてこれらの体液を保持することができ、体液の横漏れを防止することができる。また、股下部の排尿域23bに凹型立体形状部分23cが形成されているので、股下部の排尿域23bの吸収体23の量が低減され、寸法の大きい吸収性物品1であっても股下部の柔軟性が向上して吸収性物品1のフィット性が向上する。
((凹型立体形状部分の形状及び寸法))
凹型立体形状部分23cの深さ(深さA)は、2mm以上10mm以下であることが好ましく、2mm以上6mm以下であることが更に好ましく、3mm以上5mm以下であることが特に好ましい。凹型立体形状部分23cの深さがこの範囲内のものであることにより、凹型立体形状部分23cにおいて、多量の体液を保持しつつも、吸収性物品1のフィット感や使用感を良好なものとすることができる。凹型立体形状部分23cの深さAは、後述するチャネルエンボス25の深さを深さBとするとき、A>Bの関係式を充足する。後述するチャネルエンボス25の深さBが深さAよりも浅いものであることにより、凹型立体形状部分23cに保持される体液が大量にチャネルエンボス方向に拡散することがなく、凹型立体形状部分23cに保持された体液の漸次的な拡散と漸次的な吸収が担保される。凹型立体形状部分23cは、その底部23c1の面積が200cm以上400cm以下であることが好ましく、平面寸法は、長手方向の寸法が50mm以上250mm以下、幅方向の寸法Cが40mm以上200mm以下であることが好ましい。なお、凹型立体形状部分23cの幅方向の寸法Cは、上述の左右1対の立体ギャザー24の基部における幅方向の間隔Dとの関係で、C<Dの関係式を充足する。このような寸法を採用することにより、凹型立体形状部分23cにおいて大量の体液を効率的に保持し、かつ防漏壁23c2と立体ギャザー24との相乗作用により、体液の横漏れを一層効率的に防止することができる。凹型立体形状部分23cの平面形状は、図3に示すような円形や、正方形及び長方形等の多角形を採用することができ、多角形を採用する場合には、図1に示すように多角形の角部分が弧を描くように形成してもよい。
(チャネルエンボス)
図2は、図1のX−X線における断面図((a))、及びX−X線における断面図((b))を示す図面である。本発明の吸収性物品1の吸収体23は、凹型立体形状部分23cから、吸収体23の前方域23a及び後方域23dに向かって、トップシート21から吸収体23に亘るチャネルエンボス25が、凹型立体形状部分23cと連通して設けられている。このようなチャネルエンボス25が設けられていることにより、大量の体液が排泄された際、凹型立体形状部分23cに保持される体液が、チャネルエンボス25を介して吸収体23の表面を拡散し、体液と吸収体23との接触面積を増大させて、体液の早急な吸収を実現することができる。また、吸収性物品1を着用者が着用した際に、着用者の股間部と接する部位にチャネルエンボス25が設けられていることにより、チャネルエンボス25を谷、チャネルエンボス25から幅方向に最も離れた部位を山として吸収体23を隆起させることができるので、この山と谷とが、吸収性物品1が着用者の股間部や他の部位へ接する際の密着性の向上に寄与し、吸収性物品1のフィット性を高め、使用感を良好なものとすることができる。
((チャネルエンボスの形状及び寸法))
チャネルエンボス25は、吸収性物品1の長手方向に沿ったものであり、図1に示すような直線状、又は図3に示すような曲線状であることが好ましい。なお、図3に示すように、チャネルエンボス25を複数の曲線状のものとする場合には、複数の曲線が線対称に配置されていてもよい。また、チャネルエンボス25の本数は、特に限定されるものではないが、幅方向に2本以上設けられていることが好ましく、10本以下であることが好ましい。チャネルエンボス25の本数を上記のとおりに調整することにより、排泄された大量の体液の早急な吸収を実現しつつも、吸収性物品1のフィット性を良好に維持することができる。チャネルエンボス25を幅方向に2本以上設ける場合、最も外側に位置するチャネルエンボス25が凹型立体形状部分23cに接する部位の寸法は、凹型立体形状部分23cの幅方向の寸法Cよりも狭いことが好ましい。チャネルエンボス25の深さBは、1mm以上5mm以下であることが好ましい。チャネルエンボス25の深さBが上記の範囲内のものであることにより、凹型立体形状部分23cに保持される大量の体液が、一度にチャネルエンボス25に流入することを防止しつつも、体液の吸収速度を効果的に高めることができる。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品1の製造方法は、周知の方法を採用することができ、例えば、(A)吸収性繊維を高吸水性ポリマーとともに積繊して吸収体マットを作成し、吸収体23を形成する工程、(B)トップシート21と立体ギャザー24をホットメルト系接着剤で固定・一体化する工程、(C)トップシート21、立体ギャザー24、及びバックシート22の内側にホットメルト系接着剤を塗工する工程、(D)集合ドラムにおいて、吸収体23の上部にトップシート21を、吸収体23の下部にバックシート22を配置し、各構成部材を固定・一体化する工程、(E)吸収性物品1の半製品をカッター装置により製品寸法でカットし、個々の吸収性物品1を切り離す工程、を有する製造方法等を挙げることができる。
本発明においては吸収性物品1の吸収体23を成形する際、上層吸収体231(吸収体23が一層のみからなる場合には、吸収体23)のトップシート側を凹型に成形する。上層吸収体231のトップシート側を凹型に成形することにより、吸収性物品1を製造した後、吸収体23が凹型立体形状部分23cを有するものとなる。また、トップシート21、吸収体23、バックシート22を配置し、固定・一体化する際等に、加熱エンボス加工機等の公知の手段を用いることにより、チャネルエンボス25を形成することができる。なお、加熱エンボス加工機によりチャネルエンボス25を形成する場合、チャネルエンボス25に対応する凸部形状を有するエンボスロールと、エンボスロールの周囲に配置された受けロールあるいはベルトの間に、トップシート21、吸収体23、バックシート22を積層したものを通過させて、これらを一体的に加熱及び加圧処理を行なえばよい。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例1>
パルプシートを粉砕して解繊したフラッフパルプ20gと、高吸水性ポリマー8gとをともに積繊した吸収体マットを準備し、長さ540mm、幅260mmにカットし、トップシート側を凹型に成形した上層吸収体と、フラッフパルプ15gを高吸水性ポリマー6gとともに積繊した吸収体マットを準備し、長さ540mm、幅180mmにカットした下層吸収体とを有する吸収体を用いて、長さ630mm、幅320mmの尿取りパッドを作製し、実施例1のサンプルとした。なお、上層吸収体に形成した凹型立体形状部分の平面形状は、4箇所の角部が弧を描いている、1辺100mmの略正四角形状の形状とした。なお、トップシートとしては、エアスルー不織布(坪量22g/m)を用い、バックシートとしては、通気性ポリエチレンフィルム(坪量35g/m)を用いるとともに、トップシート、バックシート、吸収体を一体化する際に、加熱エンボス加工機を用い、幅方向に40mmの間隔を有する2本の直線からなるチャネルエンボスを形成した(図1)。得られた尿取りパッドの吸収速度、液戻り量、液拡散長の最長部の長さを以下に従って測定・評価するとともに、モニターテストの官能評価により、横漏れし難さと股下部のフィット性を評価した。得られた結果を表1に示す。
<実施例2>
上層吸収体に形成した凹型立体形状部分の平面形状を直径100mmの円形とし、チャネルエンボスを、線対称な波線とした点以外は、実施例1と同様に尿取りパッドを作製し(図3)、各種試験を行った。
<比較例>
凹型立体形状部分及びチャネルエンボスを形成しなかった点以外は、実施例1と同様に尿取りパッドを作製し、各種試験を行った。
(吸収速度)
外径80mmの円柱の中央に内径30mmの穴が開いており、重さ2kgとした測定治具を、トップシートを上に向けた状態で、尿取りパッドの長手方向、かつ幅方向の中央部の上に置き、上部の穴から生理食塩水150mlを投下し、生理食塩水が尿取りパッドに接触した時点から、測定治具中央円内の円周に生理食塩水が完全に吸い込まれるまでを終点として時間を計測し、吸収速度とした。
(液戻り量)
吸収性物品の中央に生理食塩水900mlを注入し、10分経過後に、あらかじめ重量を測定したろ紙(ADVANTEC社製No.2ろ紙、直径55mm)を注入部の中心に置き、ろ紙の上に687gの錘を載せた(圧力;35gf/cm)。錘を載せてから1分経過後に、ろ紙の重量を測り、試験前後のろ紙の重量差(g)を液戻り量とした。液戻り量は、N=10サンプルについて行ったものの平均値とした。液戻り量が少ないほど吸収性能に優れる。
(液拡散長(最長部))
吸収性物品をトップシートを上にした状態で置き、ここに生理食塩水900mlを注水した。10分後、トップシートにおいて、液が到達した地点のうち、長手方向に最も離れている地点の距離を測定した。
Figure 0006686256
実施例1及び2の吸収性物品は、凹型立体形状部分及びチャネルエンボスを設けたことにより、比較例と比較して、良好な吸収性能を有し、横漏れのし難さ、フィット性に優れたものとなったことが分かる。
1 吸収性物品
21 トップシート
22 バックシート
23 吸収体
23a 前方域
23b 排尿域
23c 凹型立体形状部分
23c1 底部
23c2 防漏壁
23d 後方域
231 上層吸収体
232 下層吸収体
24 立体ギャザー
24a 立体ギャザー用弾性部材
24b 立体ギャザーシート
25 チャネルエンボス
A 凹型立体形状部分の深さ
B チャネルエンボスの深さ
C 凹型立体形状部分の幅方向の寸法
D 立体ギャザーの基部における幅方向の間隔
Y 長手方向
X 幅方向

Claims (5)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、その間に配置された吸収体と、を有し、
    前記吸収体は、前方域、排尿域、及び後方域を有し、
    前記吸収体は、上層吸収体と下層吸収体を積層してなり、前記上層吸収体の長手方向及び幅方向の寸法が、前記下層吸収体の長手方向及び幅方向の寸法より大きく、
    前記上層吸収体は、排尿域の厚みが周囲に比して薄くなった凹型立体形状部分を有し、
    前記凹型立体形状部分は、その底部が前後左右に広がりを有し、かつ該底部の面積が200cm 以上400cm 以下であり、
    前記凹型立体形状部分の周縁は、その全周に亘り防漏壁を形成し、
    前記凹型立体形状部分からは、吸収性物品の長手方向に沿って、前方域及び後方域に向かって、トップシートから吸収体に亘るチャネルエンボスが、凹型立体形状部分と連通して、幅方向に2本以上設けられており、
    前記凹型立体形状部分の深さAと、前記チャネルエンボスの深さBとが、A>Bの関係式を充足する、吸収性物品。
  2. 前記チャネルエンボスが、直線状又は曲線状である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記凹型立体形状部分の深さAが、2mm以上10mm以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記チャネルエンボスの深さBが、1mm以上5mm以下である、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記凹型立体形状部分の底部の面積が、200cm以上であり、凹型立体形状部分の幅方向の寸法Cと、左右1対の立体ギャザーの基部における幅方向の間隔Dとが、C<Dの関係式を充足する、請求項1から4のいずれかに記載の吸収性物品。
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