JP5822979B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
パンツタイプ使い捨ておむつにおいては、身体へのフィット性を向上させるために、外装シートに、種々の弾性部材を伸長状態で固定することが行われており(例えば特許文献1〜7参照)、中でも、ウエスト部弾性部材、腰回り弾性部材及び湾曲弾性部材を備えているもの(特許文献6記載に代表される)は、比較的に身体に対するフィット性が高いものとなっている。ここに、ウエスト部弾性部材は、ウエスト開口部の縁部に、縦方向に間隔を空けて幅方向に沿って複数本平行に配置されているものである。また、腰回り弾性部材は、ウエスト部弾性部材よりも前後方向中央部側の領域に、縦方向に間隔を空けて幅方向に沿って配置されているものである。さらに、湾曲弾性部材は、前身頃及び後身頃の少なくとも一方の両側部から、幅方向中央に向かうにつれて反対の身頃側へ向かうように湾曲しつつ延在するものである。
しかしながら、従来の一般的なパンツタイプ使い捨ておむつにおいては、普通の下着と違って股間部がモコモコするという問題点があった。そして、本発明者らの研究によれば、この問題点の原因の一つは、臀裂から股間にかけての部分において吸収体が身体から浮くこと、つまり当該部位におけるフィット性が不十分であることであった。
この問題点に対して、臀裂のフィット性を改善するものとしては、背側の湾曲弾性部材を股間横断部においてウエスト開口部側に凸状に突出する配置としたもの等、種々の形態が提案されている(例えば、特許文献8,9参照)が、おむつ内面は臀裂にフィットする形状となるものの、フィットした状態に維持され難く、臀裂から股間にかけてのフィット性が不十分となり易いという問題点があった。
<請求項1記載の発明>
前身頃及び後身頃を形成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
後身頃の右のサイドシール部から後身頃の右のレッグ開口部に沿って前側に向かい、更に臀裂対向部を右から左へ幅方向に横切りつつ後向きに方向転換され、更に後身頃の左のレッグ開口部に沿って後身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の背側湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前記後身頃の外装シートにおける、前記臀裂対向部及びその両脇部に位置する部分のうち臀裂対向部に、少なくとも幅方向両端部が幅方向両端に向かうにつれて前記ウエスト開口部側に向かう斜め部分となる細長状の臀裂部弾性部材がその長手方向に伸長された状態で固定されており、この臀裂部弾性部材の長手方向の収縮作用により前記臀裂対向部が装着者の臀裂に入り込む屈曲フィット部となるように構成されており、
前記背側湾曲弾性部材における前記臀裂対向部及びその両脇部並びにこの両脇部の更に幅方向外側に位置する部分のうち、両脇部に位置する部分が細かく切断され、かつこの切断部の幅方向外側の部分及び幅方向中央側の部分が切断されずに非切断部分として残されており、このうち前記切断部の幅方向中央側の非切断部分により前記臀裂部弾性部材が構成され、前記切断部の幅方向外側の非切断部分が前記レッグ開口部に沿って前記切断部と対応する前後方向範囲まで延在されることにより前記後身頃における左右のレッグ開口部に沿う部分に収縮力が作用するように構成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
このような臀裂部弾性部材を設けると、臀裂部弾性部材の長手方向の収縮作用により臀裂対向部が装着者の臀裂に入り込む立体形状の屈曲フィット部となるだけでなく、斜め部分が臀裂対向部の幅方向両端部において内装体をウエスト側に引き上げる作用を発揮する。よって、本発明によれば、臀裂に対して良好にフィットするようになる。
また、このように臀裂対向部を横断するパターンで背側湾曲弾性部材を設けるとともに、臀裂対向部の両脇部で細かく切断することにより、臀裂部弾性部材と、後身頃においてレッグ開口部を締め付ける弾性部材とを、既存技術を利用して簡易に設けることができる。
前記臀裂部弾性部材の収縮力作用部分は、臀裂対向部の前端部から前後方向中間までは後側に向かうにつれて幅が拡大し、それよりも更に後側では後側に向かうにつれて幅が縮小する形状を有しており、
前記臀裂部弾性部材は、前記臀裂部弾性部材の収縮力作用部分における最小幅部分の両側縁より幅方向中央側に位置する部分が、幅方向に沿う直線状部分とされ、前記臀裂部弾性部材の収縮力作用部分における最小幅部分の両側縁より幅方向外側に位置する部分が、前記斜め部分とされている、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
臀裂部弾性部材の収縮力作用部分をこのような形状とすることにより、臀裂に対して好適にフィットする屈曲フィット部を形成することができる。さらに、臀裂部弾性部材に上述のような直線状部分と斜め部分とを設けることにより、直線状部分が臀裂対向部の幅方向中間部において内装体を臀裂に押し当てる作用を主に担い、斜め部分が臀裂対向部の幅方向両端部において内装体をウエスト側に引き上げる作用を主に担うようになり、臀裂に対するフィット性がより一層のものとなる。
前記臀裂部弾性部材の収縮力作用部分のうち前記後側に向かうにつれて幅が縮小する形状の部分に、前記臀裂部弾性部材が、前後方向に間隔を空けて複数本並設されるとともに、ウエスト側の臀裂部弾性部材ほど前記直線状部分の幅が狭くなるように設けられている、請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
臀裂部弾性部材の収縮力作用部分のうち後側に向かうにつれて幅が縮小する形状の部分に臀裂部弾性部材を複数本並設する場合、直線状部分の幅をこのように変化させることにより、斜め部分をより広く確保することができ、臀裂部弾性部材の斜め部分によるフィット性向上効果が臀裂対向部の後側において損なわれ難くなる。
前記後身頃の外装シートと前記内装体とが重なる領域のうち、前記臀裂部弾性部材の斜め部分を含む所定領域が、前記内装体と前記外装シートとが固定されていない非固定領域とされている、請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように、単に臀裂部弾性部材に斜め部分を設けてその収縮作用により臀裂に対するフィット性を向上させるだけでなく、臀裂部弾性部材の斜め部分を含むように外装シート及び内装体の非固定領域を設けたことにより、臀裂部弾性部材の斜め部分の収縮作用で内装体を収縮させずに、内装体を臀裂にフィットさせることができる。よって、臀裂に接触する部分が臀裂部弾性部材による吸収体の収縮により局所的に硬質化(高密度化)して異物感をもたらすといった事態が起こり難い。また、内装体は臀裂部弾性部材とは独立的に移動、変形できるため、外装シートが身体に対してズレても内装体は身体に追従して移動、変形できるため、フィット状態が維持され易くなる。これらの結果、臀裂から股間にかけてのフィット性が良好になる。また、内装体における臀裂対向部に臀裂部弾性部材の斜め部分の収縮力が直接作用しないため、臀裂に接触する部分において吸収体にヨレやワレが発生し難くなることはいうまでもない。
前記非固定領域の幅方向両側に、前記外装シートと前記内装体とが固定された側部固定領域を有するとともに、前記臀裂部弾性部材の直線状部分を含む所定領域に、前記外装シートと前記内装体とが固定された中央部固定領域を有する、請求項4記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このような側部固定領域及び中央部固定領域を設けることによって、臀裂部弾性部材の幅方向収縮作用が内装体の臀裂対向部の両脇部を引き寄せるように作用し、内装体が幅方向の収縮を伴わずに装着者の臀裂に入り込むように折れ曲がり、フィットするようになる。
前身頃の右のサイドシール部から前身頃の右のレッグ開口部に沿って後側に向かい、更に臀裂対向部の前側を右から左へ幅方向に横切りつつ前向きに方向転換され、更に前身頃の左のレッグ開口部に沿って前身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の腹側湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前身頃における縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃における縦方向の弾性変形時引張応力よりも大きい、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように前身頃及び後身頃に縦方向の収縮力を発揮する腹側湾曲弾性部材及び背側湾曲弾性部材を設けて、前身頃における縦方向の弾性変形時の引張応力を後身頃のそれよりも大きくすると、装着状態においては、背側湾曲弾性部材による収縮力に抗する腹側湾曲弾性部材による収縮力によって、おむつの股間部が前側に移動しつつ持ち上がって股間にフィットし、これに伴い臀裂対向部が前側に引っ張られ、その結果として臀裂部弾性部材によるフィット部はその形状を維持したまま臀裂にフィットするようになる。よって、臀裂から股間にかけて良好にフィットするとともに、そのフィットが身体の動きに追従して弾力的に維持され、装着時に股間部がモコモコし難くなる。
図1〜図11は実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつ1を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ1(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bを形成する外装シート20と、この外装シート20の内面に固定され一体化された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。製造に際しては、外装シート20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤Gなどの接合手段によって固定された後に、内装体10および外装シート20が前身頃F及び後身頃Bの境界である縦方向(前後方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合され、サイドシール部21,22が形成されることによって、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
外装シート20は、図4〜図6にも示されるように、それぞれ上層不織布20A及び下層不織布20B(つまり、この形態では下層不織布が最外側不織布となる)からなる2層構造の不織布シートとされ、上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間、及び下層不織布20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材が伸長状態で挟持固定され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するために形成された凹状の脚回りライン29により、全体として擬似砂時計形状をなしている。弾性部材としては、合成ゴムや天然ゴムを糸状、紐状、網状、シート状等の任意の形態に加工したものを用いることができる。
特徴的には、図2及び図13に示すように、後身頃Bの外装シート20における、臀裂対向部及びその両脇部に位置する部分のうち臀裂対向部に、少なくとも幅方向両端部が幅方向両端に向かうにつれてウエスト開口部側に向かう斜め部分42tとなる細長状の臀裂部弾性部材42がその長手方向に伸長された状態で固定されており、この臀裂部弾性部材42の長手方向の収縮作用により、図10及び図11に示すように、臀裂対向部が装着者の臀裂に入り込む屈曲フィット部40となるように構成されている。
さらに、内装体10の固定を確実にするために、非固定領域80の前後両側にも前後固定領域82を設けるのが好ましい。
また、本発明では、前身頃Fにおける縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃Bにおける縦方向の弾性変形時引張応力よりも大きくなる前後収縮力バランスとするのが好ましい。 図示例では、前身頃F及び後身頃Bにおいて股間部をウエスト側に持ち上げるように縦方向成分の収縮力を発揮する引上げ弾性部材として湾曲弾性部材26…,28…が設けられており、その前後収縮力バランスにより、前身頃Fにおける縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃Bにおける縦方向の弾性変形時引張応力よりも大きくなるように構成されている。弾性変形時引張応力は、おむつの両サイドシール部21,22を剥がして展開状態にした後、測定対象身頃のウエスト開口縁部と、測定対象でない反対の身頃の股間側端部とを引張試験機のチャックでそれぞれ掴み、引張試験を行うことにより計測することができる。弾性変形時引張応力の差は適宜定めることができるが、前身頃Fにおける80%伸長状態(最大伸長状態を100%としたき)の縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃Bにおけるそれの1.1〜1.2倍程度であるのが好ましい。なお、このことからも分かるように、弾性変形時引張応力の大小は同じ伸長状態(50〜80%の伸長状態とするのが好ましい)での大小を意味する。
・外装シート20
素材:不織布
坪量:30〜75g/m2、特に36〜60g/m2
・前身頃F及び後身頃Bのウエスト部弾性部材24
太さ:470〜1,240dtex、特に940〜1,240dtex
本数:5〜10本、特に8〜10本(各身頃)
間隔:0〜5mm、特に3〜5mm
固定時の伸長率:200〜350%、特に250〜300%
・前身頃Fの腰回り部弾性部材25
太さ:470〜1,240dtex、特に470〜620dtex
本数:6〜26本、特に8〜16本
間隔:10〜40mm、特に15〜35mm
固定時の伸長率:200〜350%、特に250〜300%
・後身頃Bの腰回り部弾性部材25のうち、臀裂部弾性部材42を構成しないもの
太さ:470〜1,240dtex、特に470〜620dtex
本数:6〜24本、特に9〜14本
間隔:10〜40mm、特に15〜35mm
固定時の伸長率:200〜350%、特に250〜300%
・後身頃Bの腰回り部弾性部材25のうち、臀裂部弾性部材42を構成するもの
太さ:470〜1,240dtex、特に940〜1,240dtex
本数:5〜20本、特に9〜10本
間隔:5〜20mm、特に10〜16mm
固定時の伸長率:200〜350%、特に250〜330%
・前身頃Fの湾曲弾性部材28
太さ:620〜1,240dtex、特に620〜940dtex
本数:3〜10本、特に5〜10本
間隔:10〜35mm、特に16〜32mm
固定時の伸長率:230〜380%、特に300〜380%で且つ後身頃Bの湾曲弾性部材26より高い伸長率
・後身頃Bの湾曲弾性部材26(臀裂部弾性部材42構成部分も含む)
太さ:620〜1,240dtex、特に620〜940dtex
本数:3〜10本、特に5〜10本
間隔:10〜35mm、特に16〜32mm
固定時の伸長率:200〜350%、特に250〜300%
(外装シートの柔軟化に関する構成)
腰回り弾性部材25…を有する縦方向範囲と湾曲弾性部材26…,28…を有する縦方向範囲31とが一部(又は全部でも良い)重複しており、且つこの重複範囲30内に腰回り弾性部材25…が複数本(例えば5〜10本程度)含まれるとともに、そのうちの少なくとも一部の腰回り弾性部材25…の相互間隔d1が他の腰回り弾性部材25…の相互間隔d2よりも広くなっていると好ましい。また、重複範囲30外においても、湾曲弾性部材26…,28…を有する縦方向範囲31とウエスト部弾性部材24を有する縦方向範囲との間の中間範囲32に、腰回り弾性部材25…が複数本(例えば10〜16本程度)設けられていると好ましい。
内装体10は、図4〜図6に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。
図1及び図4にも示されるように、外装シート20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後押えシート50,60が設けられている。図示形態について更に詳細に説明すると、前押えシート50は、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後押えシート60は、後身頃B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後押えシート50,60の股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
外装シート20を構成する不織布のうち、少なくとも最も外側に位置する不織布20Bとして、捻れ度が3.8gf・cm/cm以下のものが好適である。ここに、「捻れ度」とは、例えばKES-YN1(カトーテック(株)製)を用いて測定することができるものであり、値が小さいほど捻れに対してしなやかであることを意味する。また、外装シートが不織布一枚からなる場合、それ自体が最も外側に位置する不織布を意味する。外装シート20を構成する不織布全て、つまり最も外側に位置しない他の不織布20A、50,60についても最外側不織布20Bと同様の不織布を採用するのが望ましい(以下同じ。)。このように、捻れ度が十分に低い不織布を用いると、おむつ全体としてのしなやかさが顕著に増加し、その結果、ゴワゴワした装着感や、肌との擦れによりかゆみやかぶれ等の肌トラブルが軽減し、脱ぎ着し易くなる等の利点がもたらされる。捻れ度が十分に低くないとしなやかさの改善効果は発現しない。このような捻れ度は、例えば原料繊維の種類の選択、繊度を細くする、繊維長を短くする、目付けや厚みを減らす等により達成することができる。
Claims (6)
- 前身頃及び後身頃を形成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
後身頃の右のサイドシール部から後身頃の右のレッグ開口部に沿って前側に向かい、更に臀裂対向部を右から左へ幅方向に横切りつつ後向きに方向転換され、更に後身頃の左のレッグ開口部に沿って後身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の背側湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前記後身頃の外装シートにおける、前記臀裂対向部及びその両脇部に位置する部分のうち臀裂対向部に、少なくとも幅方向両端部が幅方向両端に向かうにつれて前記ウエスト開口部側に向かう斜め部分となる細長状の臀裂部弾性部材がその長手方向に伸長された状態で固定されており、この臀裂部弾性部材の長手方向の収縮作用により前記臀裂対向部が装着者の臀裂に入り込む屈曲フィット部となるように構成されており、
前記背側湾曲弾性部材における前記臀裂対向部及びその両脇部並びにこの両脇部の更に幅方向外側に位置する部分のうち、両脇部に位置する部分が細かく切断され、かつこの切断部の幅方向外側の部分及び幅方向中央側の部分が切断されずに非切断部分として残されており、このうち前記切断部の幅方向中央側の非切断部分により前記臀裂部弾性部材が構成され、前記切断部の幅方向外側の非切断部分が前記レッグ開口部に沿って前記切断部と対応する前後方向範囲まで延在されることにより前記後身頃における左右のレッグ開口部に沿う部分に収縮力が作用するように構成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記臀裂部弾性部材の収縮力作用部分は、臀裂対向部の前端部から前後方向中間までは後側に向かうにつれて幅が拡大し、それよりも更に後側では後側に向かうにつれて幅が縮小する形状を有しており、
前記臀裂部弾性部材は、前記臀裂部弾性部材の収縮力作用部分における最小幅部分の両側縁より幅方向中央側に位置する部分が、幅方向に沿う直線状部分とされ、前記臀裂部弾性部材の収縮力作用部分における最小幅部分の両側縁より幅方向外側に位置する部分が、前記斜め部分とされている、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記臀裂部弾性部材の収縮力作用部分のうち前記後側に向かうにつれて幅が縮小する形状の部分に、前記臀裂部弾性部材が、前後方向に間隔を空けて複数本並設されるとともに、ウエスト側の臀裂部弾性部材ほど前記直線状部分の幅が狭くなるように設けられている、請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前記後身頃の外装シートと前記内装体とが重なる領域のうち、前記臀裂部弾性部材の斜め部分を含む所定領域が、前記内装体と前記外装シートとが固定されていない非固定領域とされている、請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前記非固定領域の幅方向両側に、前記外装シートと前記内装体とが固定された側部固定領域を有するとともに、前記臀裂部弾性部材の直線状部分を含む所定領域に、前記外装シートと前記内装体とが固定された中央部固定領域を有する、請求項4記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前身頃の右のサイドシール部から前身頃の右のレッグ開口部に沿って後側に向かい、更に臀裂対向部の前側を右から左へ幅方向に横切りつつ前向きに方向転換され、更に前身頃の左のレッグ開口部に沿って前身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の腹側湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前身頃における縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃における縦方向の弾性変形時引張応力よりも大きい、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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