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JP6683040B2 - インモールドラベルおよびインモールドラベル容器 - Google Patents

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本発明は、インモールドラベルおよびインモールドラベル容器に関する。
従来、各種飲料やデザート食品などを密封包装するカップ状容器としては、容器の保形性がよいことからプラスチックの射出成形によるカップ状容器が多く用いられている。更に、意匠性や光隠蔽性を向上させるため、容器の射出成形の際、基材層と熱可塑性樹脂から構成された接着層とを有するインモールドラベルを用い、このインモールドラベル内面に射出樹脂を射出することにより得られるインモールドラベル容器が知られている。
特開2006−206162号公報 特開平9−295383号公報
特許文献1において、容器の壁面と直接熱溶着可能な合成樹脂性の単層フィルムからなる基材にエンボス加工を施している。
しかしながら、多色グラビア印刷のインモールドラベルにおいては、特許文献1のようにインモールドラベルにエンボス加工を施す場合、印刷工程とは別の作業が必要になる。この場合、作業工程数が増加することによりコストアップになる。
また、特許文献2において、基材層の裏面側に光隠蔽性を有する熱可塑性樹脂からなる白色または黒色のヒートシール層を設けている。
しかしながら、特許文献2のように、ヒートシール層以外にも白色または黒色の色を使用する印刷層を設ける場合、多色印刷機で使用できる印刷ユニットの数は限られているため、使用できる色の数が制限され、印刷による意匠性が低下するおそれがある。また、使用する色の数を確保するためには、インモールドラベルを再び多色印刷機に通して再印刷する必要がある。この場合、印刷工程が増加することによりコストアップになる。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、ヒートシール層以外に白色または黒色の印刷層を設ける必要がなく、コストダウンが可能となるインモールドラベルおよびインモールドラベル容器を提供することを目的とする。
本発明は、射出成形により成形される容器本体の外面に接着されるインモールドラベル容器用のインモールドラベルにおいて、ポリプロピレン製の透明な基材層と、前記基材層の内側に配置され、前記容器本体に接着されるヒートシール印刷層と、前記基材層と前記ヒートシール印刷層との間に配置された絵柄印刷層と、を備え、前記ヒートシール印刷層は、酸化チタンと、塩素化ポリプロピレンと、を含み、前記ヒートシール印刷層は、前記基材層側から見たときに、前記絵柄印刷層に対する下地層として機能し、前記ヒートシール印刷層に含有される酸化チタンの濃度は、5重量%以上28重量%以下であることを特徴とするインモールドラベルである。
本発明は、前記絵柄印刷層は、多色印刷層であることを特徴とするインモールドラベルである。
本発明は、前記ヒートシール印刷層に含有される酸化チタンの濃度は、15重量%以上であることを特徴とするインモールドラベルである。
本発明は、本発明によるインモールドラベルと、前記容器本体と、を備えたことを特徴とするインモールドラベル容器である。
以上のように本発明によれば、ヒートシール印刷層に酸化チタンが含有され、酸化チタンの濃度が、5重量%以上28重量%以下であるため、ヒートシール印刷層を白色に近づけることができる。また、ヒートシール印刷層を白色に近づけることで、ヒートシール印刷層は、基材層側から見たときに、絵柄印刷層に対する下地層として機能する。このため、絵柄印刷層の下地層として、ヒートシール印刷層の他に別途に白色印刷層を設ける必要がない。このことにより、別途に白色印刷層を設ける場合に比べて白色印刷層の印刷工程を省くことができる。
図1は、本実施の形態によるインモールドラベル容器を示す縦断面図。 図2は、図1に示すインモールドラベル容器を示す背面図。 図3は、本実施の形態によるインモールドラベルの外形を示す展開図。 図4は、図3に示すインモールドラベルの層構成を示す図。
以下に、本発明によるインモールドラベルおよびインモールドラベル容器の実施の形態について、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、インモールドラベル容器を示す縦断面図であり、図2は、図1に示したインモールドラベル容器の背面図である。また、図3は、インモールドラベルの外形を示す展開図であり、図4は図3に示したインモールドラベルの層構成を示す図である。
図1および図2に示すように、インモールドラベル容器1は、射出成形により形成される容器本体2と、容器本体2の外面に接着されるインモールドラベル10と、を備えている。このうち容器本体2は、胴部3と、胴部3上端に設けられたフランジ部4と、胴部3の下端に設けられた底部5と、底部5の周縁に設けられ下方へ突出する脚部6と、を有している。
胴部3の外周面側には、本発明によるインモールドラベル用のインモールドラベル10が接着されている。また、胴部3の下方部分には、スタックリブ8が設けられている。
そして、胴部3のうちインモールドラベル10を除いた部分、フランジ部4、底部5および脚部6は、射出樹脂を射出成形金型(図示せず)内に射出することにより得られる射出樹脂部7からなる。なお、脚部6は胴部3の延長上に設けられるが、インモールドラベル10が脚部6まで達していてもよい。
次に、胴部3のうちインモールドラベル10を除いた部分、フランジ部4、底部5および脚部6を構成する射出樹脂部7の射出樹脂材料、およびインモールドラベル10について説明する。
射出樹脂部7を形成する射出樹脂材料としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いることができる。
次に、インモールドラベル10について図3および図4を参照して説明する。図3に示すようにインモールドラベル10は、扇形状をなしており、インモールドラベル10の両端部10a、10bの上方および下方の角部は小さいR状で面取りがされている。
インモールドラベル10の高さ方向の長さは、図1に示すように、胴部3の上方ではフランジ部4に僅かに突き出し、下方では脚部6の中間部程度まで達することが好ましい。また、インモールドラベル10の円周方向の長さは、図2に示すように、突き合わされる両端部10a、10b同士の間に、幅が0.2〜2.0mm程度の隙間10Aが生じる程度の長さであることが好ましい。このようなインモールドラベル10を形成することにより、図示しない射出成形金型の雌型の所定位置にインモールドラベル10を挿入し真空吸引により固定し、型閉じ後、射出樹脂を雌型の底部の中心部のゲートから注入した時、インモールドラベル10に重なり部や、めくれ、しわなどの不良を発生することを防止することができる。また、この際、スムーズに射出樹脂を注入することができ、インモールドラベル10と射出樹脂とを一体化して成形することができる。
次に、本実施の形態によるインモールドラベル10について説明する。図4に示すように、インモールドラベル10は、基材層11と、基材層11の内側に配置されたヒートシール印刷層12と、基材層11とヒートシール印刷層12との間に配置された絵柄印刷層13と、を備えている。このうち、基材層11は、ポリプロピレン製の透明な層を含む。より具体的には、基材層11としては、延伸ポリプロピレンフィルムが使用されている。また、基材層11の厚さは60μmに設定されている。
また、基材層11の外側には、基材層11を保護するマット調のマットオーバープリント層(マットOP層)14が設けられている。このマットオーバープリント層14としては、アクリル樹脂系のマットニスを用いることができる。
ヒートシール印刷層12は、インモールドラベル容器1の射出成形の際、容器本体2に接着される層である。このヒートシール印刷層12は、酸化チタンと、塩素化ポリプロピレンと、を含んでいる。また、ヒートシール印刷層12に含有される酸化チタンの濃度は、5重量%以上28重量%以下になっている。
ここで、ヒートシール印刷層12に含有される酸化チタンの濃度が5重量%未満の場合、ヒートシール印刷層12が絵柄印刷層13の下地層としての効果を発揮せず、基材層11側から見たときの絵柄印刷層13の意匠性が低下するといった不具合がある。他方、ヒートシール印刷層12に含有される酸化チタンの濃度が28重量%を超えた場合、絵柄印刷層13とヒートシール印刷層12との間の接着性が悪くなり、絵柄印刷層13にインキ抜け等の印刷不良が発生するといった不具合がある。これに対して、本実施の形態によれば、ヒートシール印刷層12に含有される酸化チタンの濃度を5重量%以上としたので、ヒートシール印刷層12の色を白色に近づけることができる。このことにより、ヒートシール印刷層12が、基材層11側から見たときに、絵柄印刷層13に対する下地層として機能し、意匠性を向上させることができる。また、酸化チタンの濃度を28重量%以下としたので、ヒートシール印刷層12と絵柄印刷層13との間の接着性の低下を抑制できる。このため、印刷不良の発生を低減できる。さらに、酸化チタンの濃度は、15重量%以上であることが好適である。このように酸化チタンの濃度を15重量%以上とすることにより、ヒートシール印刷層12の色をより白色に近づけることができる。このことにより、絵柄印刷層13により形成される打抜き用見当マークを目立たせることができる。このため、インモールドラベル10を図3に示す形状に打ち抜く際、見当合わせの精度を向上させることができる。また、絵柄印刷層13により形成される印刷用見当マークも目立たせることができる。なお、打抜き用見当マークおよび印刷用見当マークについては更に後述する。このヒートシール印刷層12としては、塩素化ポリプロピレン樹脂系インキを用いることができる。また、ヒートシール印刷層12は、射出樹脂と接着される層であるため、射出樹脂と同一の材料を含むことが好ましい。
また、ヒートシール印刷層12および絵柄印刷層13は、多色印刷機の複数台の印刷ユニットによって形成され、このうち絵柄印刷層13は、複数の色で印刷されている。この絵柄印刷層13としては、通常の顔料を持つインキを用いることができ、例えば、ウレタン樹脂系インキを用いることができる。
次に、インモールドラベル10の製造方法について述べる。
まず、延伸ポリプロピレンフィルム製の透明な基材層11を準備する。
次に、基材層11上に絵柄印刷層13が積層して形成される。この場合、多色印刷機(多色グラビア印刷機、図示せず)の複数台の印刷ユニット(図示せず)を用いて絵柄印刷層13が形成される。すなわち、多色印刷機は、連続的に搬送される基材層11に対して互いに異なる色の印刷をする複数台の印刷ユニットを備えている。この場合、第1の印刷ユニットは絵柄印刷層13の第1色目の印刷ユニットとなり、第2の印刷ユニットは第2色目の印刷ユニットとなり、第3の印刷ユニットは第3色目の印刷ユニットとなる。
例えば、多色印刷機が9つの印刷ユニットを備えていた場合、絵柄印刷層13は、第1から第7の印刷ユニットによって基材層11上に印刷される。また、印刷ユニットが絵柄印刷層13を印刷する際、絵柄印刷層13に見当マークが設けられる。この見当マークは、多色印刷用の印刷用見当マークと、インモールドラベル10を打ち抜く際の見当合わせに利用する打抜き用見当マークとからなる。このうち、各々の印刷ユニットによって、絵柄印刷層13の色毎に、絵柄とともに印刷用見当マークが設けられる。そして、絵柄印刷層13の色毎に設けられた印刷用見当マークによって、絵柄印刷層13を形成する際の見当合わせが行われる。また、打抜き用見当マークについては、絵柄印刷層13の色毎に設けられる必要はなく、一の印刷ユニットによって、打抜き用見当マークを設けることができる。
次に、ヒートシール印刷層12が、複数の色で印刷された絵柄印刷層13上に積層して形成される。この場合、絵柄印刷層13が最後に印刷された印刷ユニット(例えば、第7の印刷ユニット)の次の印刷ユニット(例えば、第8の印刷ユニット)によって、ヒートシール印刷層12が絵柄印刷層13上に積層して形成される。なお、上述のように、ヒートシール印刷層12に含有される酸化チタンの濃度は、5重量%以上28重量%以下になっている。このことにより、ヒートシール印刷層12を白色に近づけることができる。このため、絵柄印刷層13の印刷工程において絵柄印刷層13の下地層として機能する白色の印刷工程を省くことができる。また、絵柄印刷層13に白インキでの白ベタ層を積層する場合に比べて、白インキの使用量を減らすことができる。
次に、マットオーバープリント層14が基材層11上に積層して形成される。この際、ヒートシール印刷層12を形成する印刷ユニット(例えば、第8の印刷ユニット)の次の印刷ユニット(最後の印刷ユニット、例えば、第9の印刷ユニット)に基材層11、絵柄印刷層13およびヒートシール印刷層12の積層体が進入する前に、当該積層体が一度反転される。次に、当該次の印刷ユニットによって、基材層11上にマットオーバープリント層14が積層して形成される。
その後、マットオーバープリント層14、基材層11、絵柄印刷層13およびヒートシール印刷層12の積層体は、乾燥工程で乾燥された後、絵柄印刷層13に設けられた打抜き用見当マークを用いて打抜き装置(図示せず)により打抜かれて、インモールドラベル10が得られる。
このように本実施の形態によれば、ヒートシール印刷層12に含有される酸化チタンの濃度が、15重量%以上28重量%以下であるため、ヒートシール印刷層12を白色に近づけることができる。このことにより、絵柄印刷層13の印刷工程において絵柄印刷層13の下地層として機能する白色の印刷工程を省くことができる。このため、絵柄印刷層13の印刷工程において使用する色の数を抑えて、1つの多色印刷機による1回の印刷工程によって印刷工程を終了させることができる。すなわち、絵柄印刷層13に使用する色の数を確保するために、インモールドラベル10を再び別個の多色印刷機に通して再印刷する必要はない。このため、印刷工程が増加することはなく、コストアップを抑制できる。この結果、製造工程の簡略化を図ることができ、コストダウンが可能となる。
また、絵柄印刷層13の印刷工程において、絵柄印刷層13の下地層として機能する白色の印刷工程を省くことができ、より多色の印刷を絵柄印刷層13に施すことができる。さらに、白色のヒートシール印刷層12は、上述のように、基材層11側から見たときに、絵柄印刷層13に対する下地層として機能する。このことにより、意匠性を向上させることができる。
また、ヒートシール印刷層12に含有される酸化チタンの濃度は、好ましくは15重量%以上になっているため、ヒートシール印刷層12の色を白色に近づけることができる。このことにより、絵柄印刷層13に設けられる見当マークを目立たせることができる。このため、インモールドラベル10を打ち抜く際の見当合わせの精度を向上させることができる。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1として、9つの印刷ユニットを備える多色印刷機を使用して、次のような構成のインモールドラベル10を作製した。
(外側)マットオーバープリント層/基材層(60μm)/絵柄印刷層(7層))/ヒートシール印刷層(酸化チタン含有率28重量%)
この場合、基材層11として、60μmの厚さの延伸ポリプロピレンフィルム製の基材層11を用いた。次に、基材層11上に、ウレタン樹脂系インキを用いて7色の印刷層からなる7層の絵柄印刷層13を形成した。次に、絵柄印刷層13上に、塩素化ポリプロピレン樹脂系インキを用いてヒートシール印刷層12を形成した。ヒートシール印刷層12は、28重量%の酸化チタンを含有している。その後、絵柄印刷層13を積層した側とは反対側の基材層11上にマットオーバープリント層14を形成した。
その後、基材層11側から見たときの絵柄印刷層13の見栄え、絵柄印刷層13とヒートシール印刷層12との間の接着性、および印刷工程数について評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例2として、酸化チタン含有量のみを変えて、他の構成部分は実施例1と同様のインモールドラベル10を作製した。すなわち、実施例2として、9つの印刷ユニットを備える多色印刷機を使用して、次のような構成のインモールドラベル10を作製した。
(外側)マットオーバープリント層/基材層(60μm)/絵柄印刷層(7層))/ヒートシール印刷層(酸化チタン含有率15重量%)
この場合、基材層11として、60μmの厚さの延伸ポリプロピレンフィルム製の基材層11を用いた。次に、基材層11上に、ウレタン樹脂系インキを用いて7色の印刷層からなる7層の絵柄印刷層13を形成した。次に、絵柄印刷層13上に、塩素化ポリプロピレン樹脂系インキを用いてヒートシール印刷層12を形成した。ヒートシール印刷層12は、15重量%の酸化チタンを含有している。その後、絵柄印刷層13を積層した側とは反対側の基材層11上にマットオーバープリント層14を形成した。そして、実施例1と同様にして評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例1)
比較例1として、酸化チタン含有量のみを変えて、他の構成部分は実施例1と同様のインモールドラベル10を作製した。すなわち、比較例1として、9つの印刷ユニットを備える多色印刷機を使用して、次のような構成のインモールドラベル10を作製した。
(外側)マットオーバープリント層/基材層(60μm)/絵柄印刷層(7層))/ヒートシール印刷層(酸化チタン含有率1重量%)
この場合、基材層11として、60μmの厚さの延伸ポリプロピレンフィルム製の基材層11を用いた。次に、基材層11上に、ウレタン樹脂系インキを用いて7色の印刷層からなる7層の絵柄印刷層13を形成した。次に、絵柄印刷層13上に、塩素化ポリプロピレン樹脂系インキを用いてヒートシール印刷層12を形成した。ヒートシール印刷層12は、1重量%の酸化チタンを含有している。その後、絵柄印刷層13を積層した側とは反対側の基材層11上にマットオーバープリント層14を形成した。そして、実施例1と同様にして評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例2)
比較例2として、酸化チタン含有量および絵柄印刷層13の層数を変えて、他の構成部分は実施例1と同様のインモールドラベル10を作製した。すなわち、比較例2として、9つの印刷ユニットを備える多色印刷機を使用して、次のような構成のインモールドラベル10を作製した。
(外側)マットオーバープリント層/基材層(60μm)/絵柄印刷層(8層))/ヒートシール印刷層(酸化チタン含有率0重量%)
この場合、基材層11として、60μmの厚さの延伸ポリプロピレンフィルム製の基材層11を用いた。次に、基材層11上に、ウレタン樹脂系インキを用いて8色の印刷層からなる8層の絵柄印刷層13を形成した。すなわち、実施例1、2および比較例1の絵柄印刷層13に白インキでの白ベタ層を追加して比較例2における絵柄印刷層13を形成した。次に、絵柄印刷層13上に、塩素化ポリプロピレン樹脂系インキを用いてヒートシール印刷層12を形成した。ヒートシール印刷層12は、酸化チタンを含有していない。その後、絵柄印刷層13を積層した側とは反対側の基材層11上にマットオーバープリント層14を形成した。そして、実施例1と同様にして評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 0006683040
表1中、○印は、基材層11側から見たときの絵柄印刷層13の見栄えが良いこと、絵柄印刷層13とヒートシール印刷層12との間の接着性が良好であること、または1つの多色印刷機による1回の印刷工程によって印刷工程を終了させることができたことを示している。一方、×印は、基材層11側から見たときの絵柄印刷層13の見栄えが悪いこと、または1つの多色印刷機による1回の印刷工程によって印刷工程を終了させることができなかったことを示している。なお、ヒートシール印刷層12に含有される酸化チタンの濃度が30重量%以上の場合には、絵柄印刷層13とヒートシール印刷層12との間の接着性が悪く、印刷不良が生じていた。また、ヒートシール印刷層12に含有される酸化チタンの濃度が5重量%よりも低い場合には、ヒートシール印刷層12が絵柄印刷層13の下地層としての効果を発揮せず、基材層11側から見たときの絵柄印刷層13の見栄えが悪かった。
表1に示されているように、ヒートシール印刷層12に含有される酸化チタンの濃度を、15重量%以上28重量%以下にすることにより、基材層11側から見たときの絵柄印刷層13の見栄え、および絵柄印刷層13とヒートシール印刷層12との間の接着性を良好にすることができたことが確認できた。また、絵柄印刷層13の印刷工程において絵柄印刷層13の下地層として機能する白色の印刷工程を省くことにより、絵柄印刷層13の印刷工程において使用する色の数を抑えて、9つの印刷ユニットを備える1つの多色印刷機による1回の印刷工程によって印刷工程を終了させることができたことが確認できた。
1 インモールドラベル容器
2 容器本体
10 インモールドラベル
11 基材層
12 ヒートシール印刷層
13 絵柄印刷層

Claims (4)

  1. 射出成形により成形される容器本体の外面に接着されるインモールドラベル容器用のインモールドラベルにおいて、
    ポリプロピレン製の透明な基材層と、
    前記基材層の内側に配置され、前記容器本体に接着されるヒートシール印刷層と、
    前記基材層と前記ヒートシール印刷層との間に配置された絵柄印刷層と、を備え、
    前記ヒートシール印刷層は、酸化チタンと、塩素化ポリプロピレンと、を含み、
    前記ヒートシール印刷層は、前記基材層側から見たときに、前記絵柄印刷層に対する下地層として機能し、
    前記ヒートシール印刷層に含有される酸化チタンの濃度は、5重量%以上28重量%以下であることを特徴とするインモールドラベル。
  2. 前記絵柄印刷層は、多色印刷層であることを特徴とする請求項1に記載のインモールドラベル。
  3. 前記ヒートシール印刷層に含有される酸化チタンの濃度は、15重量%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のインモールドラベル。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインモールドラベルと、前記容器本体と、を備えたことを特徴とするインモールドラベル容器。
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