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JP6678383B2 - 車両検査装置 - Google Patents

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JP6678383B2 JP2014201915A JP2014201915A JP6678383B2 JP 6678383 B2 JP6678383 B2 JP 6678383B2 JP 2014201915 A JP2014201915 A JP 2014201915A JP 2014201915 A JP2014201915 A JP 2014201915A JP 6678383 B2 JP6678383 B2 JP 6678383B2
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Description

本開示は、自動車のブレーキテストとスピードテストとサイドスリップテストを行う車両検査装置に係わる。
車両の検査項目には、ブレーキテスト、スピードテスト、サイドスリップテスト等がある。このうち、ブレーキテスト、スピードテスト、サイドスリップテストを一箇所で実施可能な複合検査装置は従来より存在する(特許文献1及び2参照)。
この複合検査装置によって、自動車のブレーキテスト、スピードテスト及びサイドスリップテストを行う場合には、先ず、自動車を移動させて、自動車の前輪を複合検査装置上に載置させる。前輪が複合検査装置上に載置されると、複合検査装置によってブレーキテスト、スピードテスト及びサイドスリップテストを行う。前輪の検査が終了すると、自動車の後輪が複合検査装置上に載置されるように、自動車を移動させる。後輪が複合検査装置上に載置されると、複合検査装置によってブレーキテスト、スピードテストを行う。尚、スピードテストは、前輪と後輪のうち、駆動される側の車輪に対してのみ行い、また、サイドスリップテストは前輪に対してのみ行う。
この従来の複合検査装置では、ブレーキテスト、スピードテスト及びサイドスリップテストを一箇所で行うことができるが、自動車の前輪の検査が終了すると、自動車を移動させて後輪を複合検査装置上に載置させる必要がある。この自動車の移動操作は作業者にとって煩わしく、また検査効率を低下させる。
そこで、車両の前輪を前輪複合検査装置に載せるとともに、後輪を後輪用複合検査装置に載せた状態で、前輪のブレーキテスト及びスピードテストを行った後、後輪のブレーキテスト及びスピードテストを行うことが可能な車両検査装置が提案されている(特許文献3参照)。
特開2005−17269号公報 特開平10−142108号公報 特開2002−372480号公報
特許文献3に記載の4輪を同時に検査装置に載せるタイプの車両検査装置では、前輪複合検査装置よりも移動経路奥側の位置にサイドスリップテスタが設置されている。このため、検査装置全体の配置長さをより短縮化して、工場建屋の規模をより小型化したい小規模整備工場等の要求に答えることができない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、車両の後輪検査を行う場合に、前輪検査後に車両を移動させることなく後輪検査が可能であり、且つ検査装置全体の長さをより短縮化可能な車両検査装を提供する。
本発明の幾つかの実施形態に係わる車両検査装置は、
検査対象の車両の移動経路の手前側に設置され、ブレーキテスト用ローラとスピードテスト用ローラとが前後一対に配置されるとともに、幅方向に一対のサイドスリップテスト用踏板が配置された一体型の前後輪複合検査装置と、
前記移動経路の奥側に配置され、ブレーキテスト用ローラとスピードテスト用ローラとが前後一対に配置された前輪複合検査装置とを備え、
前記前後輪複合検査装置は、前記車両の前輪が前記前輪複合検査装置の前記ブレーキテスト用ローラ及び前記スピードテスト用ローラ上に載置された状態で、前記車両の後輪を前記前後輪複合検査装置のブレーキテスト用ローラ及びスピードテスト用ローラ上に載置させるため、前記前後輪複合検査装置を前記移動経路に沿って移動可能な移動装置と、を備えて構成されている
上記車両検査装置によれば、前後輪複合検査装置は、車両の前輪が前輪複合検査装置のブレーキテスト用ローラ及びスピードテスト用ローラ上に載置された状態で、車両の後輪を前後輪複合検査装置のブレーキテスト用ローラ及びスピードテスト用ローラ上に載置させるため、前後輪複合検査装置を移動経路に沿って移動可能な移動装置を備えている。したがって、前輪の検査(ブレーキテスト、スピードテスト)が終了した後に、車両を移動させることなく、後輪の検査(ブレーキテスト、スピードテスト)を行うことができる。よって、前輪の検査終了後に車両を移動させる手間を省くことができ、検査効率を向上させることが可能な車両検査装置を実現できる。
また、前後輪複合検査装置は、ブレーキテスト用ローラとスピードテスト用ローラの他にサイドスリップテスト用踏板が一体的に設けられているので、車両の前輪をサイドスリップテスト用踏板上に載置したときの車両の後輪の位置を前後輪複合検査装置側に近づけることができる。ここで、サイドスリップテスト等を行う場合には、正確な検査ができるように、車両を水平面上に載置する必要がある。このため、前後輪複合検査装置や前輪複合検査装置は、水平面を有した床に設けられている。したがって、本願は、サイドスリップテスト用踏板が前後輪複合検査装置よりも移動経路の手前側に配設された車両検査装置と比較して、前後輪複合検査装置よりも移動経路の手前側に延びる水平面を有した床(ピット)の長さを短くすることができる。よって、車両の検査に広い場所を確保できない場所でも車両検査装置を設けることが可能な車両検査装置を実現できる。
また、幾つかの実施形態では、
前記前後輪複合検査装置の前記一対のサイドスリップテスト用踏板は、該前後輪複合検査装置のブレーキテスト用ローラ及びスピードテスト用ローラよりも前記移動経路の奥側に配設されているように構成される。
この場合、一対のサイドスリップテスト用踏板は、前後輪複合検査装置のブレーキテスト用ローラ及びスピードテスト用ローラよりも移動経路の奥側に配設されているので、車両の前輪をサイドスリップテスト用踏板上に載置したときの車両の後輪の位置を前後輪複合検査装置側により近付けることができる。したがって、本願は、サイドスリップテスト用踏板が前後輪複合検査装置のブレーキテスト用ローラとスピードテスト用ローラよりも移動経路の手前側に配設された前輪複合検査装置と比較して、前後輪複合検査装置よりも移動経路の手前側に延びる水平面を有した床の長さをより短くすることができる。
また、幾つかの実施形態では、
前記前後輪複合検査装置は、前記幅方向一対のサイドスリップテスト用踏板の幅方への移動を案内する前後一対の幅方向ガイドレールを含み、
前記移動装置は、前記前後輪複合検査装置が設置される床面に設けられた設置穴部の底面に設けられ、該底面の幅方向両側及び幅方向中央部に前記移動経路に沿って延びる複数の前後方向ガイドレールを含み、前記複数の前後方向ガイドレール上を前記前後輪複合検査装置が移動するように構成されている。
この場合、移動装置は、前後輪複合検査装置が設置される床面に設けられた設置穴部の底面に設けられ、該底面の幅方向両側及び幅方向中央部に移動経路に沿って延びる複数の前後方向ガイドレールを含み、複数の前後方向ガイドレール上を前後輪複合検査装置が移動するように構成されている。このため、前後輪複合検査装置は、幅方向両側に配設された一対の前後方向ガイドレールによって移動自在に支持されるとともに、幅方向中央部に配設された前後方向ガイドレールによっても移動自在に支持される。従って、幅方向一対のサイドスリップテスト用踏板上に車両の左右一対の前輪が載置された状態時における車両の重量の一部を、幅方向中央部に延設され前後方向ガイドレールによって支持することができる。ここで、幅方向一対のサイドスリップテスト用踏板上に前輪が載置されると、一対の幅方向ガイドレールは下方へ撓むが、この撓みは、幅方向中央部に敷設されたレールによって抑制される。従って、一対のガイドレール全体の撓みを小さくすることが-でき、ガイドレールの撓みに起因したサイドスリップ検査の精度の低下を抑制することができる。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、車両の後輪の検査を行う場合に、前輪検査後に車両を移動させることなく後輪検査が可能であるとともに、検査装置全体の配置長さをより短縮化することが可能な車両検査装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態である車両検査装置がピットに設置された状態の側面視における全体構成図である。 車両検査装置の前後輪複合検査装置の斜視図である。 車両検査装置の前後輪複合検査装置及び前輪複合検査装置の平面図である。 ピット内に設置された前後輪複合検査装置の側面図である。 同図(a)は移動経路手前側から見た前後輪複合検査装置の正面図であり、同図(b)は、同図(a)のA部の部分拡大図である。 他の実施形態に係わる後輪用複合検査装置及び前輪複合検査装置の平面図である。 車両検査装置の作動を説明するためのフローチャートである。 車両検査装置の作動を説明するためのフローチャートである。 車両検査装置の作動を説明するためのフローチャートである。 本願の実施形態と比較対象とした車両検査装置がピットに設置された状態の側面視における全体構成図である。
以下、添付図面に従って本発明の車両検査装置の実施形態について、図1〜図10を参照しながら説明する。なお、この実施形態に記載されている構成部品の材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の一実施形態である車両検査装置の側面視における全体構成図である。車両検査装置1は、図1に示すように、車両Mの移動経路R手前側(図中右側)から奥側に向かって、前後輪複合検査装置(ブレーキ・スピード・サイドスリップの複合検査機)10、前輪複合検査装置(ブレーキ・スピードの複合検査機)30、ヘッドライト検査装置40(以下、これらを、単に「検査装置10,30,40」と記す。)が順に床面45に設置されている。
図2は、後側複合検査装置10の斜視図であり、図3は、後側複合検査装置10及び前側複合検査装置30の平面図であり、図4は、後側複合検査装置10の側面図であり、図5は、移動経路R手前側から見た後側複合検査装置10の正面図である。後側複合検査装置10は、図2及び図3に示すように、平面視において矩形状に形成された枠体11内の前側の幅方向両側に、ブレーキテスト用ローラ13とスピードテスト用ローラ15とが前後一対に配置されるとともに、枠体11内の後側の幅方向両側に、幅方向に一対のサイドスリップテスト用踏板17,17'が配置されている。
ブレーキテスト用ローラ13とスピードテスト用ローラ15との間には、幅方向に延びて昇降自在なリフター19が設けられている。これらブレーキテスト用ローラ13、スピードテスト用ローラ15、リフター19の作動は、後側複合検査装置10内に設けられたコントロール部によってコントロールされる。後側複合検査装置10は、工場内に床面45に設けられた前後輪用設置穴部51(図1参照)に設置されている。
後側複合検査装置10の一対のサイドスリップテスト用踏板17,17'は、後側複合検査装置10内に設けられた前後一対の幅方向ガイドレール21に沿って移動可能である。これらのサイドスリップテスト用踏板17,17'は、リンク機構(図示せず)を介して連結されて、一対のサイドスリップテスト用踏板17,17'が互いに接近動し及び離反動するように構成されている。一対のサイドスリップテスト用踏板17,17'の上面は床面45と同一高さになるように配設されている。
後側複合検査装置10は、床面45に設けられた前後輪用設置穴部51内に設置された移動装置50によって車両Mの移動経路Rに沿って移動可能である。移動装置50は、車両Mの移動経路Rに沿って延設された複数(本実施形態では3本)の前後方向ガイドレール52,52'を備える。前後方向ガイドレール52,52'は、図4、図5(a)、図5(b)に示すように、前後輪用設置穴部51の底面の幅方向両側及び幅方向中央部に車両の移動経路Rに沿って延設されたレール支持台53(例えば、H形鋼)の上面に取り付けられている。
後側複合検査装置10の底面には、架台54が設けられ、この架台54の底面には前後方向ガイドレール52,52'に沿って摺動可能であり移動装置50の一部を構成する摺動部材55が設けられている。このため、摺動部材55が前後方向ガイドレール52,52'に沿って摺動すると、後側複合検査装置10を車両の移動経路Rに沿って移動させることができる。また、架台54の底面の幅方向両端部には、下方へ突出してレール支持台53の側面側へ延びて後側複合検査装置10が前後方向ガイドレール52,52'から外れるのを防止するための移動規制部材57が設けられている。
移動装置50は、図示しない駆動モータと、駆動モータの動力を後側複合検査装置10に伝達する動力伝達機構(図示せず)とをさらに有している。駆動モータからの動力が動力伝達機構(図示せず)を介して伝達されると、後側複合検査装置10が前後方向ガイドレール52,52'に沿って移動する。なお、駆動モータは、電動式の他に油圧式でもよい。また、動力伝達機構は、歯車伝動機構やチェーン伝動機構でもよい。また、前後方向ガイドレール52,52'及び摺動部材55は、ラック及びピニオンにしてもよい。駆動モータの回転制御は、後側複合検査装置10内に設けられたコントロール部12によってコントロールされる。
この後側複合検査装置10が設置される床面45は、図1に示すように、例えば鉄筋コンクリート製であり、検査装置10,30,40を設置可能な剛性を有して水平面状に延びている。床面45の長手方向中間部には、後側複合検査装置10を組み込むために設けられた前後輪用設置穴部51と、前側複合検査装置30を組み込むために設けられた前輪用設置穴部60が設けられている。前後輪用設置穴部51は、平面視において矩形状に形成されて、後側複合検査装置10が前後方向に移動可能な大きさを有している。一方、前輪用設置穴部60は幅方向に延びる長方形状に形成されて、前側複合検査装置30を収容可能な大きさを有している。
後側複合検査装置10は、これが前後方向に移動すると、前後輪用設置穴部51に対する後側複合検査装置10の相対位置が変動するため、後側複合検査装置10の前後には、前後輪用設置穴部51の一部が開口した状態になる、このため、後側複合検査装置10の枠体11の前後両端部には、開口する前後輪用設置穴部51の一部を覆うための遮蔽プレート23が連接されている。
前側複合検査装置30は、図1及び図3に示すように、前述した後側複合検査装置10からサイドスリップテスト用踏板17、17'を除いたものと同様の構成を有し、平面視において幅方向に長方形状に延びる枠体31内の幅方向両側に、ブレーキテスト用ローラ32とスピードテスト用ローラ33とが前後一対に配置されている。また、ブレーキテスト用ローラ32とスピードテスト用ローラ33との間には、幅方向に延びて昇降自在なリフター34が設けられている。これらブレーキテスト用ローラ32、スピードテスト用ローラ33、リフター34の作動は、前側複合検査装置30内に設けられたコントロール部35によってコントロールされる。前側複合検査装置30は、床面45に設けられた前輪用設置穴部60内に設置されている。前側複合検査装置30のコントロール部35及び後側複合検査装置10のコントロール部12は、制御部37からの信号を受けて駆動するように構成されている。
ヘッドライト検査装置40は、図1に示すように、車両Mの移動経路Rに対して、幅方向及び前後方向に自在に移動でき、かつ、ヘッドライト検査装置40に設けられた受光部41の高さも、調整可能となっている。
次に、本発明の一実施形態に係わる車両検査装置1によって車両Mの検査(サイドスリップテスト、ブレーキテスト、スピードテスト)を行う場合について、図1、図7、図8、図9を参照しながら説明する。先ず、検査対象の車両Mを、図1中の矢印Sが示す進入口側に移動させて、車両Mを移動経路Rに沿って進入させる(ステップ100)。車両Mの進入時には、後側複合検査装置10に設けられた前輪検知センサ(光電管)24によって、車両Mの前輪Mfが検知される(ステップ101)。前輪検知センサ24は、例えば、サイドスリップテスト用踏板17、17'よりも幅方向外側の枠体11に取り付けられている。
そして、前輪検知センサ24によって車両Mの前輪Mfが検知されると、後側複合検査装置10は、車両Mの前輪Mfがサイドスリップテスト用踏板17、17'を通過する際に、サイドスリップ検査を行い、測定結果が所定値を超えていない場合には適合判定を行い、測定結果が所定値を超えている場合に非適合判定を行う(ステップ102)。この適合判定は、後側複合検査装置10のコントロール部12によって行われる。
そして、車両が移動経路Rに沿って更に前進して、前側複合検査装置30に設けられた前輪検知センサ(光電管)36によって、車両Mの前輪Mfが検知されると(ステップ103)、移動経路Rの斜め前方等に設置された情報表示器(図示せず)に、車両が移動経路R内に進入された旨の表示が行われる(ステップ104)。情報表示器の作動は制御部37によってコントロールされる。
そして、前側複合検査装置30の近くに設けられた在席センサ38(例えば赤外線センサ)によって、車両Mの運手席に運転手が在席しているか否かを判定する(ステップ105)。車両に運転手が在席していなければステップ105が繰り返され、車両に運転手が在席していれば、ステップ106に移行する。ステップ106では、前側複合検査装置30のリフターを下方に移動させる。その結果、前輪はブレーキテスト用ローラ32とスピードテスト用ローラ33との間に位置した状態で両ローラに接触する。
次に、制御部37によって車両のホイールベースの検知方式が判定される(ステップ107)。検知方式が光電検知方式と判定されると、ステップ108に移行し、エンコーダ検知方式と判定されると、ステップ108'に移行する。光電検知方式と判定された場合には、後側複合検査装置10に設けられた後輪検知センサ(光電管)25によって、車両Mの後輪Mbが検知されるまで、移動装置50によって後側複合検査装置10を移動経路R奥側へ移動させる(ステップ108)。そして、後輪Mbに位置ずれがあるときには、作業者がコントロールスイッチ等によって移動装置50の作動を手動で操作して位置ずれを微調整する(ステップ109)。
一方、エンコーダ検知方式と判定されると、設定されたホイールベース値になるまで後側複合検査装置10を移動経路R奥側へ移動させる(ステップ108')。そして、後輪Mbに位置ずれがあるときには、作業者がコントロールスイッチ等によって移動装置50の作動を手動で操作して位置ずれを微調整する(ステップ109')。
後輪がホイールベースに相当する位置に移動すると、後側複合検査装置10のリフタが下方に移動する(ステップ110)。従って、後輪は後側複合検査装置10のブレーキテスト用ローラ13とスピードテスト用ローラ15との間に位置した状態で両ローラに接触する。
次に、前輪及び後輪のブレーキを非作動状態にしているときに、ブレーキパッドがディスクロータに接触することにより、ディスクロータがブレーキパッドを引きずる引きずりの程度を測定する(ステップ111)。
制御部37は、検査対象の車両が2WD(二輪駆動)であるか4WD(四輪駆動)であるかを判定する(ステップ112)。車両が2WDである場合には、ステップ113に移行し、車両が4WDである場合には、ステップ114'に移行する。
車両が2WDである場合には、後側複合検査装置10のリフターを上方に移動させた後に(ステップ113)、前輪ブレーキテストを実行する(ステップ114)。次に、前側複合検査装置30のリフター34を下方へ移動させた後に、後側複合検査装置10のリフター19を上方へ移動させて、後輪ブレーキテストを実行する(ステップ115)。次に、パーキングブレーキテストを実施した後に(ステップ116)、スピード測定を実施して(ステップ117)、自動検査が終了する。
一方、ステップ112において、車両が4WDであると判定されると、ステップ114'に移行して前側複合検査装置30によって前輪ブレーキテストが実行される(ステップ114')。次に、前側複合検査装置30によって後輪ブレーキテストが実行される(ステップ115')。そして、パーキングブレーキテストが実施された後に(ステップ116')、スピード測定が実施されて(ステップ117')、自動検査が終了する。
なお、ブレーキ検査、スピード検査が終了すると、そのままの状態で、ヘッドライト検査を行う。ただし、ヘッドライト検査装置40の基準高さは、車両Mの前輪Mf及び後輪Mbが、床面45と同一高さにある場合を想定して、合わせてあるため、前側複合検査装置30及び後側複合検査装置10の各リフター34,19を上昇させて、車両Mの前輪Mf及び後輪Mbの高さをピットの床50aの面と同一高さにする。これによって、高さ設定が完了する。
この状態で、ヘッドライト検査装置40側の調整を行う。先ず、ヘッドライト検査装置40自体を車両Mの左右のいずれかのヘッドライト側へ移動させ、次に、その受光部41の高さを、車両Mのヘッドライト高さに合わせる。受光部41の受光面とヘッドライト間の距離は、法令上1m(法規距離)とする必要があるため、ヘッドライト検査装置40自体を車両Mの移動経路R方向に対して、適宜前後動させる。このヘッドライト検査装置40自体の前後動により、ほぼ車両Mのブレーキ検査、スピード検査のままの状態から、車両を動かすことなく、直ちにヘッドライト検査ができる。これにより、迅速、かつ、極めて楽な作業が可能となる。もちろん、他方のヘッドライトについても、同様にして行える。
このように、本実施形態の車両検査装置1によれば、後側複合検査装置10は、車両Mの前輪Mfが前側複合検査装置30のブレーキテスト用ローラ32及びスピードテスト用ローラ33上に載置された状態で、車両Mの後輪Mbを後側複合検査装置10のブレーキテスト用ローラ13及びスピードテスト用ローラ15上に載置させる。したがって、前輪Mfの検査(ブレーキテスト、スピードテスト)が終了した後に、車両Mを移動させることなく、後輪Mbの検査(ブレーキテスト、スピードテスト)を行うことができる。よって、前輪Mfの検査終了後に車両を移動させる手間を省くことができ、検査効率を向上させることができる。
また、後側複合検査装置10は、前後輪用設置穴部51内の幅方向両側に設けられた2本の前後方向ガイドレール52の他に、幅方向中央部に設けられた前後方向ガイドレール52'によって移動自在に支持されている。従って、幅方向一対のサイドスリップテスト用踏板17、17'上に車両Mの一対の前輪Mfが載置された状態時における車両Mの重量の一部を、幅方向中央部に延設され前後方向ガイドレール52'で支持することができる。ここで、幅方向一対のサイドスリップテスト用踏板17、17'上に前輪Mfが載置されると、一対の幅方向ガイドレール21は下方へ撓むが、この撓みは、幅方向中央部に設けられた前後方向ガイドレール52'によって抑制される。従って、一対の幅方向ガイドレール21全体の撓みを小さくすることができ、ガイドレールの撓みに起因したサイドスリップ検査の精度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態の車両検査装置1は、サイドスリップテスト用踏板17、17'が後側複合検査装置10よりも移動経路Rの手前側に配設された図10に示す車両検査装置70と比較して、床面45の車両移動経路方向の一端と他端との距離(全長)L'を短くすることができる。即ち、図10に示すように、比較対象とした車両検査装置70において、ヘッドライト検査装置40よりも前側に所定距離を有した床面45の一方側端から前側複合検査装置30の一方側端までの距離を「a」とし、前側複合検査装置30の一方側端から後輪用検査装置71の他方側端に接続された遮蔽プレート23の他方側端までの距離を「b」とし、サイドスリップテスト検査装置72の幅を「w」とし、サイドスリップテスト検査装置72の他方側端から床面45の他方側端までの距離を「x」とした場合、床面45の一端から他端までの距離、即ち床面45の全長Lは、a+b+w+xとなる。ここで、「x」は想定する検査車両のうちの最も大きなホイールベースと同じ大きさを有している。
一方、本願の実施形態に係る車両検査装置1では、図1に示すように、ヘッドライト検査装置40よりも前側に所定距離を有した床面45の一方側端から前側複合検査装置30の一方側端までの距離は「a」となり、前側複合検査装置30の一方側端から後側複合検査装置10の他方側端に接続された遮蔽プレート23の他方側端までの距離を「c」とし、遮蔽プレート23の他方側端から床面45の他方側端までの距離を「d」とした場合、床面45の一端から他端までの距離、即ちピットの全長L'は、a+c+dとなる。ここで、「c」はb+wと略同じ大きさであり、d<xなる関係を有する。このため、床面45の全長L'は、a+b+w+dとなり、床面45の全長L'と全長Lとの差は、x−d>0となり。よって、床面45の全長を比較対象よりも短くすることができる。よって、工場建屋の規模をより小型化したい小規模整備工場等の要求に答えることができる。
なお、図6に示すように、一対のサイドスリップテスト用踏板17、17'は、後側複合検査装置10のブレーキテスト用ローラ13及びスピードテスト用ローラ15よりも移動経路Rの奥側に配設して構成されてもよい。このようにすると、車両Mの前輪Mfをサイドスリップテスト用踏板17、17'上に載置したときの車両Mの後輪Mbの位置を後側複合検査装置10側により近づけることができる。したがって、サイドスリップテスト用踏板17、17'が後側複合検査装置10のブレーキテスト用ローラ13とスピードテスト用ローラ15よりも移動経路Rの手前側に配設された車両検査装置1(図1参照)と比較して、後側複合検査装置10よりも移動経路Rの手前側に延びる床50aの長さdをより短くすることができる。よって、工場建屋の規模をさらに小型化したい小規模整備工場等の要求に答えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
1、70 車両検査装置
10 後側複合検査装置
11、31 枠体
13、32 ブレークテスト用ローラ
15、33 スピードテスト用ローラ
17、17' サイドスリップテスト用踏板
19、34 リフター
21 幅方向ガイドレール
23 遮蔽プレート
30 前側複合検査装置
40 ヘッドライト検査装置
41 受光部
45 床面
50 移動装置
50a 床
51 前後輪用設置穴部
52 前後方向ガイドレール
53 レール支持台
54 架台
55 摺動部材
57 移動規制部材
60 前輪用設置穴部
71 後輪用検査装置
72 サイドスリップテスト検査装置
M 車両
Mf 前輪
Mb 後輪
R 移動経路
S 矢印

Claims (1)

  1. 検査対象の車両の移動経路の手前側に設置され、前後方向に沿ってブレーキテスト用ローラとスピードテスト用ローラとが配置されるとともに、幅方向に一対のサイドスリップテスト用踏板が配置された一体型の前後輪複合検査装置と、
    前記移動経路の奥側に配置され、前後方向に沿ってブレーキテスト用ローラとスピードテスト用ローラとが配置された前輪複合検査装置と、
    前記車両の前輪が前記前輪複合検査装置の前記ブレーキテスト用ローラ及び前記スピードテスト用ローラ上に載置された状態で、前記車両の後輪を前記前後輪複合検査装置のブレーキテスト用ローラ及びスピードテスト用ローラ上に載置させるため、前記前後輪複合検査装置を前記移動経路に沿って移動可能な移動装置と、を備え、
    前記前後輪複合検査装置は、前記サイドスリップテスト用踏板の幅方への移動を案内する前後一対の幅方向ガイドレールを含み、
    前記移動装置は、前記前後輪複合検査装置が設置される床面に設けられた設置穴部の底面に幅方向両側及び幅方向中央部に前記移動経路に沿って設けられ、且つ、互いに連結されたレール支持台にそれぞれ取り付けられ、該底面の幅方向両側及び幅方向中央部に前記移動経路に沿って延びる複数の前後方向ガイドレールを含み、前記複数の前後方向ガイドレール上を前記前後輪複合検査装置が移動するように構成され、
    前記幅方向中央部に配置された前記前後方向ガイドレールは、前記前後輪複合検査装置を移動自在に支持し、
    前記前後輪複合検査装置の前記一対のサイドスリップテスト用踏板は、該前後輪複合検査装置のブレーキテスト用ローラ及びスピードテスト用ローラよりも前記移動経路の手前側に配設されている
    ことを特徴とする車両検査装置。
JP2014201915A 2014-09-30 2014-09-30 車両検査装置 Active JP6678383B2 (ja)

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