JP6666089B2 - プロピレン系樹脂組成物および成形体 - Google Patents
プロピレン系樹脂組成物および成形体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6666089B2 JP6666089B2 JP2015158223A JP2015158223A JP6666089B2 JP 6666089 B2 JP6666089 B2 JP 6666089B2 JP 2015158223 A JP2015158223 A JP 2015158223A JP 2015158223 A JP2015158223 A JP 2015158223A JP 6666089 B2 JP6666089 B2 JP 6666089B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- olefin
- propylene
- resin
- ethylene
- based resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
(A1)ポリプロピレン樹脂(A)のレオメータにより210℃で測定した粘度η*(25rad/s)が100〜1000Pa・sである。
(A2)ポリプロピレン樹脂(A)のメルトフローレート(MFR)(ASTM D−1238、測定温度230℃、荷重2.16kg)が10〜170g/10分である。
(A3)ポリプロピレン樹脂(A)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、プロピレン由来の構成単位を80モル%超100モル%以下有する。
(B1)エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)の密度が885〜925kg/m3である。
(B2)エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)のメルトフローレート(MFR)(ASTM D−1238、測定温度230℃、荷重2.16kg)が0.1〜100g/10分である。
(B3)エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、エチレン由来の構成単位を80モル%超99モル%以下で有する。
(C1)オレフィン系樹脂(C)が、エチレン・α−オレフィン共重合体からなる主鎖およびプロピレン重合体からなる側鎖を有するグラフト型オレフィン系重合体[R1]を含む。
(C2)オレフィン系樹脂(C)に含まれるプロピレン重合体の割合をP重量%としたとき、Pが5〜60の範囲にある。
(C3)示差走査熱量分析(DSC)によって測定された融点(Tm)が120〜165℃の範囲にあり、ガラス転移温度(Tg)が−80〜−40℃の範囲にある。
(C4)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5〜5.0dl/gの範囲にある。
上記オレフィン系樹脂(C)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、オレフィン系樹脂(C)はエチレン由来の構成単位を20〜80モル%有することが好ましい。
a=(100−E)/P (Eq−1)
上記オレフィン系樹脂(C)のグラフト型オレフィン系重合体[R1]の側鎖を構成するプロピレン重合体のアイソタクチックペンタッド分率(mmmm)は93%以上であることが好ましい。
上記グラフト型オレフィン系重合体[R1]の主鎖を構成する前記エチレン・α−オレフィン共重合体の重量平均分子量は50,000〜200,000の範囲にあることが好ましい。
オレフィン系樹脂(C)とエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)とのMFR比 MFR(C)/MFR(B)(230℃)は0.8〜3.5であることが好ましい。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、引張弾性率が900〜1400MPaであることが好ましい。
本発明の成形体は上記プロピレン系樹脂組成物から形成される。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、特定のポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)、およびオレフィン系樹脂(C)を含む。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、下記要件(A1)〜(A3)を満たすポリプロピレン樹脂(A)を含む。なお、要件(A1)〜(A3)を満たすポリプロピレン樹脂(A)を、以下、単にポリプロピレン樹脂(A)とも記載する。
(A1)ポリプロピレン樹脂(A)のレオメータにより210℃で測定した粘度η*(25rad/s)が100〜1000Pa・sである。
(A2)ポリプロピレン樹脂(A)のメルトフローレート(MFR)(ASTM D−1238、測定温度230℃、荷重2.16kg)が10〜170g/10分である。
(A3)ポリプロピレン樹脂(A)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、プロピレン由来の構成単位を80モル%超100モル%以下有する。
上記ポリプロピレン樹脂(A)のレオメータにより210℃で測定した粘度η*(周波数:25rad/s)は100〜1000Pa・sであり、好ましくは100〜700Pa・sである。前記粘度η*は、温度210℃で測定した温度であるが、該温度は、本発明のプロピレン系樹脂組成物の成形に適した範囲(約170〜240℃)の代表値であり、要件(A1)を満たすと、プロピレン系樹脂組成物の成形性に優れる傾向がある。
上記ポリプロピレン樹脂(A)のメルトフローレート(MFR)(ASTM D−1238、測定温度230℃、荷重2.16kg)が10〜170g/10分であり、好ましくは10〜130g/10分であり、さらに好ましくは10〜100g/10分である。
上記ポリプロピレン樹脂(A)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、プロピレン由来の構成単位は80モル%超100モル%以下であり、好ましくは90モル%以上100モル%以下である。したがって、ポリプロピレン樹脂(A)は要件(A1)〜(A3)を満たす、プロピレン単独重合体またはプロピレン共重合体である。ポリプロピレン樹脂がプロピレン共重合体である場合には、プロピレンとエチレンおよびα−オレフィン(但し、プロピレンを除く)から選ばれる少なくとも1種のオレフィン系単量体(a)との共重合体であることが好ましい。ポリプロピレン樹脂がプロピレンとオレフィン系単量体(a)との共重合体である場合には、ポリプロピレン樹脂(A)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、プロピレン由来の構成単位が80モル%超100モル%未満であり、オレフィン系単量体(a)由来の構成単位が0モル%超〜20モル%未満であることが好ましく、プロピレン由来の構成単位が90モル%以上100モル%未満であり、オレフィン系単量体(a)由来の構成単位が0モル%超10モル%以下であることがより好ましい。
ポリプロピレン樹脂(A)は、上記要件(A1)〜(A3)に加え、下記要件(A4)〜(A6)のうち1つ以上を満たすことが好ましい。
ポリプロピレン樹脂(A)のゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定した重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比(Mw/Mn)は特に制限されないが、好ましくは1.5〜7.0、より好ましくは1.5〜6.0、さらに好ましくは1.5〜5.5である。
ポリプロピレン樹脂(A)のmmmm(ペンタッド分率)が、好ましくは91〜100%である。
示差走査熱量計(DSC)によって測定した、ポリプロピレン樹脂(A)の融解温度(Tm)ピークの半値幅が、好ましくは5.0〜20.0℃である。
ポリプロピレン樹脂(A)の製造方法は、特に制限されないが、通常、メタロセン化合物含有触媒存在下、あるいはチーグラーナッタ触媒存在下、プロピレンを重合することにより、ポリプロピレン樹脂(A)を製造できる。また、ポリプロピレン樹脂(A)が、プロピレンと少量のオレフィン系単量体(a)との共重合体である場合には、通常重合時に、プロピレンに加えて、少量のオレフィン系単量体(a)(但し、プロピレンを除く)が添加される。重合は、気相重合法あるいは溶液重合法、懸濁重合法などの液相重合法いずれで行ってもよく、各段を別々の方法で行ってもよい。また連続式、半連続式のいずれの方式で行ってもよく、各段を複数の重合器たとえば2〜10器の重合器に分けて行ってもよい。工業的には連続式の方法で重合するのが最も好ましい。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、下記要件(B1)〜(B3)を満たすエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)を含む。なお、要件(B1)〜(B3)を満たすエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)を、以下、単にエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)とも記載する。
(B1)エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)の密度が885〜925kg/m3である。
(B2)エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)のメルトフローレート(MFR)(ASTM D−1238、測定温度230℃、荷重2.16kg)が0.1〜100g/10分である。
(B3)エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、エチレン由来の構成単位を80モル%超99モル%以下で有する。
上記エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)の密度は885〜925kg/m3であり、好ましくは900〜919kg/m3である。
上記エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)のメルトフローレート(MFR)(ASTM D−1238、測定温度230℃、荷重2.16kg)は0.1〜100g/10分であり、好ましくは1〜20g/10分であり、より好ましくは2〜10g/10分である。
上記エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、エチレン由来の構成単位は80モル%超99モル%以下であり、好ましくは90モル%以上99モル%以下である。また、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、α−オレフィン由来の構成単位は、好ましくは1モル%以上20モル%未満であり、より好ましくは1モル%以上10モル%以下である。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、下記要件(C1)〜(C4)を満たすオレフィン系樹脂(C)を含む。また、該オレフィン系樹脂(C)は、オレフィン系重合体一種のみで構成されていてもよいし、二種以上のオレフィン系重合体から構成されていてもよい。なお、要件(C1)〜(C4)を満たすオレフィン系樹脂(C)を、以下、単にオレフィン系樹脂(C)とも記載する。
(C1)オレフィン系樹脂(C)が、エチレン・α−オレフィン共重合体からなる主鎖およびプロピレン重合体からなる側鎖を有するグラフト型オレフィン系重合体[R1]を含む。
(C2)オレフィン系樹脂(C)に含まれるプロピレン重合体の割合をP重量%としたとき、Pが5〜60の範囲にある。
(C3)示差走査熱量分析(DSC)によって測定された融点(Tm)が120〜165℃の範囲にあり、ガラス転移温度(Tg)が−80〜−40℃の範囲にある。
(C4)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5〜5.0dl/gの範囲にある。
オレフィン系樹脂(C)は、グラフト型オレフィン系重合体[R1]を必須の構成成分として含む。該グラフト型オレフィン系重合体[R1]は、エチレン・α−オレフィン共重合体からなる主鎖およびプロピレン重合体からなる側鎖を有するグラフト共重合体である。なお、本発明において「グラフト共重合体」という語は、主鎖に対し側鎖が1本以上結合したポリマーである。
(i)主鎖が、エチレン由来の構成単位と、炭素原子数3〜20のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα−オレフィン由来の構成単位とからなり、前記α−オレフィン由来の構成単位の割合が、主鎖を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、10〜50モル%の範囲である。
(ii)主鎖が、重量平均分子量が50,000〜200,000であるエチレン・α−オレフィン共重合体に由来する。
(iii)側鎖が、実質的にプロピレン由来の構成単位からなる。
(iv)側鎖が、重量平均分子量が5000〜100,000であるプロピレン重合体に由来する。
〔要件(i)〕
グラフト型オレフィン系重合体[R1]の主鎖はエチレン・α−オレフィン共重合体からなり、グラフト型オレフィン系重合体[R1]において、柔軟性や、改質材として要求される低温特性などの特性を担う部位となる。そのような特性を担保するために、グラフト型オレフィン系重合体[R1]の主鎖は、エチレン由来の構成単位と、炭素原子数3〜20のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα−オレフィン由来の構成単位とからなる。
グラフト型オレフィン系重合体[R1]の主鎖を構成する前記エチレン・α−オレフィン共重合体の重量平均分子量が50,000〜200,000の範囲にある。本発明のプロピレン系樹脂組成物において、機械強度を保持しながら成形性(流動性)を向上させるためには、上記重量平均分子量が80,000〜200,000の範囲であることが好ましい。前記重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって求められるポリエチレン換算の重量平均分子量である。
グラフト型オレフィン系重合体[R1]の側鎖は、実質的にプロピレン由来の構成単位からなる。グラフト型オレフィン系重合体[R1]の側鎖は、実質的にプロピレン由来の構成単位からなるアイソタクチック規則性を有するプロピレン重合体である。
グラフト型オレフィン系重合体[R1]の側鎖が上記特徴を有することにより、側鎖は結晶性を示し、融点を持つ。グラフト型オレフィン系重合体[R1]の側鎖が高融点のアイソタクチックポリプリプロピレン重合体であることが、オレフィン系樹脂(C)のポリプロピレン樹脂(A)への相溶性を高めることになる。このため、得られるプロピレン系樹脂組成物は、良好に耐衝撃性を発現しながら、剛性および硬度を良好に保持する。
側鎖が、重量平均分子量が5000〜100,000であるプロピレン重合体に由来する。すなわち、グラフト型オレフィン系重合体[R1]は、重量平均分子量が5000〜100,000であるプロピレン重合体であるマクロモノマーがエチレン・α−オレフィン共重合体に結合してなる構造を有し、プロピレン重合体部位が側鎖となる。前記重量平均分子量は、好ましくは5000〜60,000の範囲である。
側鎖を構成するプロピレン重合体の重量平均分子量の調整方法としては、例えば、後述する製造工程(P1)において、重合温度や重合圧力を調整する方法が挙げられる。
前記オレフィン系樹脂(C)に含まれるプロピレン重合体の割合(以下、割合Pともいう)をP重量%としたとき、Pが5〜60重量%の範囲にあり、好ましくは30〜60重量%、より好ましくは45〜55重量%である。
ここで、オレフィン系樹脂(C)に含まれるプロピレン重合体とは、例えば、後述する重合工程(P2)において主鎖に取り込まれたプロピレン重合体側鎖と主鎖に取り込まれなかったプロピレン重合体との総和を示す。
また、末端不飽和ポリプロピレンとは、下記末端構造(I)〜(IV)で表される不飽和末端をもつポリプロピレンを意味する。末端構造(I)〜(IV)における「Poly」は、末端構造と、該末端構造以外のプロピレン重合体分子鎖との結合位置を示す。
オレフィン系樹脂(C)は、示差走査熱量分析(DSC)によって測定された融点(Tm)が120〜165℃の範囲にあり、ガラス転移温度(Tg)が−80〜−40℃の範囲にある。
ガラス転移温度(Tg)は、主にグラフト型オレフィン系重合体[R1]の主鎖のエチレン・α−オレフィン共重合体の性質に起因する。ガラス転移温度(Tg)が、−80℃〜−40℃の範囲にあることにより、オレフィン系樹脂(C)を含んだプロピレン系樹脂組成物は、耐衝撃性を良好に発現する。
前記範囲のガラス転移温度(Tg)は、エチレン・α−オレフィン共重合体のα−オレフィンの種類や組成を制御することで得ることができる。
オレフィン系樹脂(C)の135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5〜5.0dl/gの範囲、好ましくは1.0〜4.0dl/gの範囲、さらに好ましくは1.0〜3.0dl/gの範囲である。上記極限粘度[η]が前記範囲にあることにより、オレフィン系樹脂(C)を含んだプロピレン系樹脂組成物は、耐衝撃性に加え、良好な剛性や機械強度を有し、さらに良好な成形加工性も有する。
オレフィン系樹脂(C)は、上記要件(C1)〜(C4)に加え、下記要件(C5)〜(C10)のうち1つ以上を満たすことが好ましい。
オレフィン系樹脂(C)の熱キシレン不溶解量が3.0重量%未満、好ましくは2.5重量%未満、より好ましくは2.0重量%未満である。
熱キシレン不溶解量は、次の方法で算出される値である。
熱キシレン不溶解量(重量%)=100×(W3−W2)/(W1−W2)
W1:試験前のスクリーンおよびサンプルの合計の重量、W2:スクリーン重量、W3:試験後のスクリーンおよびサンプルの合計の重量
オレフィン系樹脂(C)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、エチレン由来の構成単位を、20〜80モル%有し、好ましくは30〜80モル%、より好ましくは40〜80モル%、さらに好ましくは40〜75モル%有する。エチレン由来の構成単位が上記範囲にあると、オレフィン系樹脂(C)はエチレン・α−オレフィン共重合体をより多く含んだ態様であることになり、オレフィン系樹脂(C)を含んだプロピレン系樹脂組成物は、耐衝撃性や破断伸びが良好になる。
オレフィン系樹脂(C)は、オルトジクロロベンゼンを溶媒としたクロス分別クロマトグラフ(CFC)により測定される微分溶出曲線のピーク温度が65℃未満である成分の割合(以下、割合Eともいう)をE重量%としたとき、下記関係式(Eq−1)で表される値a(以下、a値ともいう)が1.4以上であり、好ましくは1.6以上である。
a=(100−E)/P (Eq−1)
なお、前述のオレフィン系樹脂(C)全量に対する割合Eと割合Pにおいて、全量というのは後述する重合工程を経て得られた樹脂のみに対するものであり、別途加えられた樹脂、添加剤等は前述の全量には含まれない。
図1において、a=1の関係を示す点線は、グラフト型オレフィン系重合体[R1]を含まない場合、すなわちエチレン・α−オレフィン系共重合体とプロピレン重合体の混合物の場合を示す。一方、グラフト型オレフィン系重合体[R1]の生成効率が高まるにつれ、割合Pに対する割合Eの値は小さくなる。図1に示すように、a値が大きな値をとることは、グラフト型オレフィン系重合体[R1]の生成効率が高いことを示す。本発明のオレフィン系樹脂(C)は、a値が1.4以上であることを特徴とする。
オレフィン系樹脂(C)の弾性率が200MPa以下、好ましくは100MPa以下、より好ましくは50MPa以下である。
オレフィン系樹脂(C)が、非晶性成分により形成される海相と結晶性成分により形成される島相とからなる相分離構造を有し、透過型電子顕微鏡像における島相の平均径が、50nm〜500nmの範囲、好ましくは50nm〜300nmの範囲である。
まず、オレフィン系樹脂を混練成形評価装置に投入し、200℃、60rpmで5分間溶融混練する。このオレフィン系樹脂を170℃に設定した油圧式熱プレス成形機を用いて、5分間余熱後、10MPa加圧下、1分間かけて成形したのち、20℃で10MPaの加圧下で3分間冷却することにより所定の厚みのプレスシートを作製する。
オレフィン系樹脂(C)の示差走査熱量分析(DSC)により測定される融解ピーク(Tm)における融解熱量ΔHが、5〜50J/gの範囲、好ましくは10〜50J/gの範囲にある。
前記着色、異臭および最終製品の汚染などの原因になる物質としては、具体的には、ヘテロ原子含有化合物が挙げられ、前記ヘテロ原子含有化合物としては、塩素原子、臭素原子などハロゲン原子を含有する化合物、酸素原子、硫黄原子などのカルコゲン原子を含有する化合物、窒素原子やリン原子などのプニクトゲン化合物を含有する化合物などが挙げられる。前記酸素原子を含有する化合物としては、具体的には、無水マレイン酸や無水マレイン酸反応物が挙げられる。
オレフィン系樹脂(C)は、たとえば下記(P1)、(P2)の各工程を含む製造方法により製造される。
(P2)下記一般式[B]で表される架橋メタロセン化合物[B]を含むオレフィン重合用触媒の存在下で、工程(P1)で製造される末端不飽和ポリプロピレンと、エチレンと、炭素原子数3〜20のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα−オレフィンとを共重合する工程
R6およびR11は水素原子、炭化水素基、ケイ素含有基およびケイ素含有基以外のヘテロ原子含有基から選ばれる同一の原子または同一の基であり、R7およびR10は水素原子、炭化水素基、ケイ素含有基およびケイ素含有基以外のヘテロ原子含有基から選ばれる同一の原子または同一の基であり、R6およびR7は互いに結合して環を形成していてもよく、R10およびR11は互いに結合して環を形成していてもよいが、R6、R7、R10およびR11が全て水素原子であることはなく、
R13およびR14はそれぞれ独立にアリール基を示し、
M1はジルコニウム原子またはハフニウム原子を示し、
Y1は炭素原子またはケイ素原子を示し、
Qはハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、炭素原子数4〜10の中性の共役もしくは非共役ジエン、アニオン配位子または孤立電子対で配位可能な中性配位子を示し、jは1〜4の整数を示し、jが2以上の整数の場合は複数あるQはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
以下、(P1)、(P2)の工程について順に説明する。
工程(P1)は、グラフト型オレフィン系重合体[R1]のポリプロピレン側鎖の原料となる末端不飽和ポリプロピレンを製造する工程である。
末端不飽和ポリプロピレンを製造するオレフィン重合用触媒としては、Resconi, L. JACS 1992, 114, 1025−1032などで古くから知られているが、オレフィン系共重合体[R1]の側鎖としては、アイソタクチックまたはシンジオタクチックな末端不飽和ポリプロピレン、より好ましくはアイソタクチックな末端不飽和ポリプロピレンが好適である。
工程(P1)が、溶液重合で実施される場合、重合溶媒としては、例えば、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、灯油などの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタンなどの脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;エチレンクロリド、クロルベンゼン、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素;等が挙げられる。これら重合溶媒の中でも、後処理工程の負荷低減の観点などからは、ヘキサンが好ましい。これら重合溶媒は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
工程(P2)は、上記式[B]で表わされる架橋メタロセン化合物[B]を含むオレフィン重合用触媒の存在下で、工程(P1)で製造される末端不飽和ポリプロピレンと、エチレンと、炭素原子数3〜20のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα−オレフィンとを共重合する工程である。
架橋メタロセン化合物[B]は、後述する化合物[C]と組み合わせて工程(P1)で製造される末端不飽和ポリプロピレンと、エチレンと、炭素原子数3〜20のα−オレフィンから選ばれる少なくとも1種のα−オレフィンとを共重合するオレフィン重合用触媒として機能する。
架橋メタロセン化合物[B]は、構造上、次の特徴[m1]および[m2]を備える。
以下、架橋メタロセン化合物[B]が有する、置換基を有していてもよいシクロペンタジエニル基、置換フルオレニル基、架橋部およびその他特徴について、順次説明する。
式[B]中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立に水素原子、炭化水素基、ケイ素含有基またはケイ素含有基以外のヘテロ原子含有基を示すものであり、末端ビニルポリプピレンを良好に取り込む構造として、R1、R2、R3およびR4は全て水素原子であるか、またはR1、R2、R3およびR4のいずれか一つ以上がメチル基である構造が特に好ましい。
式[B]中、R5、R8、R9およびR12はそれぞれ独立に水素原子、炭化水素基、ケイ素含有基またはケイ素含有基以外のヘテロ原子含有基を示し、水素原子、炭化水素基またはケイ素含有基が好ましい。R6およびR11は水素原子、炭化水素基、ケイ素含有基およびケイ素含有基以外のヘテロ原子含有基から選ばれる同一の原子または同一の基であり、水素原子、炭化水素基およびケイ素含有基が好ましく;R7およびR10は水素原子、炭化水素基、ケイ素含有基およびケイ素含有基以外のヘテロ原子含有基から選ばれる同一の原子または同一の基であり、水素原子、炭化水素基およびケイ素含有基が好ましく;R6およびR7は互いに結合して環を形成していてもよく、R10およびR11は互いに結合して環を形成していてもよく;ただし、“R6、R7、R10およびR11が全て水素原子であること”はない。
式[B]中、R13およびR14はそれぞれ独立にアリール基を示し、Y1は炭素原子またはケイ素原子を示す。オレフィン重合体の製造方法において重要な点は、架橋部の架橋原子Y1に、互いに同一でも異なっていてもよいアリール(aryl)基であるR13およびR14を有することである。製造上の容易性から、R13およびR14は互いに同一であることが好ましい。
式[B]中、Qはハロゲン原子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、炭素原子数4〜10の中性の共役もしくは非共役ジエン、アニオン配位子または孤立電子対で配位可能な中性配位子を示し、jは1〜4の整数を示し、jが2以上の整数の場合は複数あるQはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
式[B]中、M1はジルコニウム原子またはハフニウム原子を示し、ハフニウム原子が末端不飽和ポリプロピレンを高効率で共重合し、また高分子量に制御できる点でも好ましい。末端不飽和ポリプロピレンを高効率で共重合し、また高分子量に制御できる性能を備えた触媒を用いることは、高い生産性を確保するために重要である。なぜなら、高い生産性を確保するために高温条件下で反応を行うことが望ましいが、高温条件下では生成分子量の低下が起こる傾向となるためである。
以下に架橋型メタロセン化合物[B]の具体例を式[II−C]〜[VI−C]に示す。なお、例示化合物中、オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニルとは式[II−C]で示される構造の化合物に由来する基を指し、オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニルとは式[III−C]で示される構造の化合物に由来する基を指し、ジベンゾフルオレニルとは式[IV−C]で示される構造の化合物に由来する基を指し、1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニルとは式[V−C]で示される構造の化合物に由来する基を指し、1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニルとは式[VI−C]で示される構造の化合物に由来する基を指す。
ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラメチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−クロロフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−ブロモフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−トリフルオロメチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−tert−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−n−ブチル−フェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(1−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(2−ナフチル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(m−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(m−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジ(p−イソプロピルフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−イソプロピルフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−イソプロピルフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジ(p−イソプロピルフェニル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、
ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(ジベンゾフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(1,1’,3,6,8,8’−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(1,3,3’,6,6’,8−ヘキサメチル−2,7−ジヒドロジシクロペンタフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチル−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(トリメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,7−(ジメチルフェニル)−3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリド、ジフェニルシリレン(シクロペンタジエニル)(2,3,6,7−テトラtert−ブチルフルオレニル)ハフニウムジクロリドが挙げられる。
工程(P2)は、溶液(溶解)重合において実施可能であり、重合条件については、オレフィン系ポリマーを製造する溶液重合プロセスを用いれば、特に限定されないが、下記重合反応液を得る工程を有することが好ましい。
上記オレフィン系樹脂(C)の製造方法では、前述した工程(P1)、(P2)においてオレフィン重合用触媒として用いられる遷移金属化合物[A]および架橋ハメタロセン化合物[B]とともに、後述する化合物[C]を用いることが好ましい。
本発明で用いられる[C1]有機金属化合物として、具体的には下記の一般式(C1−a)で表わされる有機アルミニウム化合物、一般式(C1−b)で表わされる周期表第1族金属とアルミニウムとの錯アルキル化物、および一般式(C1−c)で表わされる周期表第2族または第12族金属のジアルキル化合物が挙げられる。なお、[C1]有機金属化合物には、後述する[C2]有機アルミニウムオキシ化合物は含まないものとする。
上記一般式(C1−a)中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、Yはハロゲン原子を示し、pは0<p≦3、qは0≦q<3、rは0≦r<3、sは0≦s<3の数であり、かつp+q+r+s=3である。)
M3AlRc 4 (C1−b)
上記一般式(C1−b)中、M3はLi、NaまたはKを示し、Rcは炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示す。)
RdReM4 (C1−c)
上記一般式(C1−c)中、RdおよびReは、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、M4はMg、ZnまたはCdである。
Ra pAl(ORb)3-p (C−1a−1)
(式中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、pは好ましくは1.5≦p≦3の数である。)で表される有機アルミニウム化合物、
Ra pAlY3-p (C−1a−2)
(式中、Raは炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、Yはハロゲン原子を示し、pは好ましくは0<p<3の数である。)で表される有機アルミニウム化合物、
Ra pAlH3-p (C−1a−3)
(式中、Raは炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、pは好ましくは2≦p<3の数である。)で表される有機アルミニウム化合物、
Ra pAl(ORb)qYs (C−1a−4)
(式中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示し、Yはハロゲン原子を示し、pは0<p≦3、qは0≦q<3、sは0≦s<3の数であり、かつp+q+s=3である。)で表される有機アルミニウム化合物。
トリイソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリsec−ブチルアルミニウム、トリtert−ブチルアルミニウム、トリ2−メチルブチルアルミニウム、トリ3−メチルブチルアルミニウム、トリ2−メチルペンチルアルミニウム、トリ3−メチルペンチルアルミニウム、トリ4−メチルペンチルアルミニウム、トリ2−メチルヘキシルアルミニウム、トリ3−メチルヘキシルアルミニウム、トリ2−エチルヘキシルアルミニウムなどのトリ分岐鎖アルキルアルミニウム;
トリシクロヘキシルアルミニウム、トリシクロオクチルアルミニウムなどのトリシクロアルキルアルミニウム;
トリフェニルアルミニウム、トリトリルアルミニウムなどのトリアリールアルミニウム;
ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどのジアルキルアルミニウムハイドライド;
(i−C4H9)xAly(C5H10)z(式中、x、y、zは正の数であり、z≧2xである。)などで表されるトリイソプレニルアルミニウムなどのトリアルケニルアルミニウム;
イソブチルアルミニウムメトキシド、イソブチルアルミニウムエトキシド、イソブチルアルミニウムイソプロポキシドなどのアルキルアルミニウムアルコキシド;
ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジブチルアルミニウムブトキシドなどのジアルキルアルミニウムアルコキシド;
エチルアルミニウムセスキエトキシド、ブチルアルミニウムセスキブトキシドなどのアルキルアルミニウムセスキアルコキシド;
Ra 2.5Al(ORb)0.5で表される平均組成を有する部分的にアルコキシ化されたアルキルアルミニウム(式中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数が1〜15、好ましくは1〜4の炭化水素基を示す);
ジエチルアルミニウムフェノキシド、ジエチルアルミニウム(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシド)、エチルアルミニウムビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシド)、ジイソブチルアルミニウム(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシド)、イソブチルアルミニウムビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシド)などのジアルキルアルミニウムアリーロキシド;
ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジブチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムブロミド、ジイソブチルアルミニウムクロリドなどのジアルキルアルミニウムハライド;
エチルアルミニウムセスキクロリド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキブロミドなどのアルキルアルミニウムセスキハライド;
エチルアルミニウムジクロリド、プロピルアルミニウムジクロリド、ブチルアルミニウムジブロミドなどのアルキルアルミニウムジハライドなどの部分的にハロゲン化されたアルキルアルミニウム;
ジエチルアルミニウムヒドリド、ジブチルアルミニウムヒドリドなどのジアルキルアルミニウムヒドリド;
エチルアルミニウムジヒドリド、プロピルアルミニウムジヒドリドなどのアルキルアルミニウムジヒドリドなどその他の部分的に水素化されたアルキルアルミニウム;
エチルアルミニウムエトキシクロリド、ブチルアルミニウムブトキシクロリド、エチルアルミニウムエトキシブロミドなどの部分的にアルコキシ化およびハロゲン化されたアルキルアルミニウムなどを挙げることができる。
前記一般式(C1−c)に属する化合物としては、ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、ジブチルマグネシウム、ブチルエチルマグネシウム、ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛、ジフェニル亜鉛、ジ−n−プロピル亜鉛、ジイソプロピル亜鉛、ジ−n−ブチル亜鉛、ジイソブチル亜鉛、ビス(ペンタフルオロフェニル)亜鉛、ジメチルカドミウム、ジエチルカドミウムなどが挙げられる。
上記のような[C1]有機金属化合物は、1種類単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。
本発明で用いられる[C2]有機アルミニウムオキシ化合物は、従来公知のアルミノキサンであってもよく、また特開平2−78687号公報に例示されているようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物であってもよい。[C2]有機アルミニウムオキシ化合物としては、具体的には、メチルアルミノキサン、エチルアルミノキサン、イソブチルアルミノキサン等が挙げられる。
従来公知のアルミノキサンは、例えば下記のような方法によって製造することができ、通常、炭化水素溶媒の溶液として得られる。
上記有機アルミニウム化合物は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用いられる。
(一般式(IV−C2)中、R19は上記一般式(III−C2)におけるR17と同じ基を示す。)
上記[C2]有機アルミニウムオキシ化合物は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用いられる。
本発明で用いられる、遷移金属化合物[A]または架橋メタロセン化合物[B]と反応してイオン対を形成する化合物[C3](以下、「イオン化イオン性化合物」という。)としては、特開平1−501950号公報、特開平1−502036号公報、特開平3−179005号公報、特開平3−179006号公報、特開平3−207703号公報、特開平3−207704号公報、USP−5321106号などに記載されたルイス酸、イオン性化合物、ボラン化合物およびカルボラン化合物などを挙げることができる。さらに、ヘテロポリ化合物およびイソポリ化合物も挙げることができる。
ビス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕ノナボレート、ビス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕デカボレート、ビス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕ウンデカボレート、ビス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕ドデカボレート、ビス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕デカクロロデカボレート、ビス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕ドデカクロロドデカボレートなどのアニオンの塩;
トリ(n−ブチル)アンモニウムビス(ドデカハイドライドドデカボレート)コバルト酸塩(III)、ビス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕ビス(ドデカハイドライドドデカボレート)ニッケル酸塩(III)などの金属ボランアニオンの塩などが挙げられる。
トリ(n−ブチル)アンモニウムビス(ノナハイドライド−1,3−ジカルバノナボレート)コバルト酸塩(III)、トリ(n−ブチル)アンモニウムビス(ウンデカハイドライド−7,8−ジカルバウンデカボレート)鉄酸塩(III)、トリ(n−ブチル)アンモニウムビス(ウンデカハイドライド−7,8−ジカルバウンデカボレート)コバルト酸塩(III)、トリ(n−ブチル)アンモニウムビス(ウンデカハイドライド−7,8−ジカルバウンデカボレート)ニッケル酸塩(III)、トリ(n−ブチル)アンモニウムビス(ウンデカハイドライド−7,8−ジカルバウンデカボレート)銅酸塩(III)、トリ(n−ブチル)アンモニウムビス(ウンデカハイドライド−7,8−ジカルバウンデカボレート)金酸塩(III)、トリ(n−ブチル)アンモニウムビス(ノナハイドライド−7,8−ジメチル−7,8−ジカルバウンデカボレート)鉄酸塩(III)、トリ(n−ブチル)アンモニウムビス(ノナハイドライド−7,8−ジメチル−7,8−ジカルバウンデカボレート)クロム酸塩(III)、トリ(n−ブチル)アンモニウムビス(トリブロモオクタハイドライド−7,8−ジカルバウンデカボレート)コバルト酸塩(III)、トリス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド−7−カルバウンデカボレート)クロム酸塩(III)、ビス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド−7−カルバウンデカボレート)マンガン酸塩(IV)、ビス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド−7−カルバウンデカボレート)コバルト酸塩(III)、ビス〔トリ(n−ブチル)アンモニウム〕ビス(ウンデカハイドライド−7−カルバウンデカボレート)ニッケル酸塩(IV)などの金属カルボランアニオンの塩などが挙げられる。
オレフィン系樹脂(C)の製造方法は、工程(P1)および(P2)に加え、必要に応じて、工程(P2)で生成する重合体を回収する工程(C)を含んでも良い。本工程は、工程(P1)および(P2)において用いられる有機溶媒を分離してポリマーを取り出し製品形態に変換する工程であり、溶媒濃縮、押し出し脱気、ペレタイズ等の既存のポリオレフィン樹脂を製造する過程であれば特段制限はない。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)、オレフィン系樹脂(C)に加えて、さらに造核剤を含む。
ポリマー造核剤としては、分岐状α−オレフィン重合体が好適に用いられる。分岐状α−オレフィン重合体としては、例えば、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセンの単独重合体、あるいはそれら相互の共重合体、さらにはそれらと他のα−オレフィンとの共重合体が挙げられる。透明性、低温耐衝撃性、剛性の特性が良好であること、および経済性の観点から、特に、3−メチル−1−ブテンの重合体が好ましい。
これらの造核剤の中でも、透明性、低温耐衝撃性、剛性および低臭気であるとの観点から、ノニトール,1,2,3−トリデオキシ−4,6:5,7−ビス−O−[(4−プロピルフェニル)メチレン]、および/またはビス(2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−ヒドロキシ−12H−ジベンゾ〔d,g〕〔1,3,2〕ジオキサホスホシン−6−オキシド)水酸化アルミニウム塩を用いることが好ましい。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)、オレフィン系樹脂(C)を含む。プロピレン系樹脂組成物の各成分の含有量は、ポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)およびオレフィン系樹脂(C)の合計を100重量部とすると、通常はポリプロピレン樹脂(A)57〜80重量部、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)17〜40重量部、オレフィン系樹脂(C)3〜20重量部であり、好ましくはポリプロピレン樹脂(A)62〜75重量部、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)22〜35重量部、オレフィン系樹脂(C)3〜10重量部である。プロピレン系樹脂組成物はさらに造核剤を含有するが、その含有量は、ポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)およびオレフィン系樹脂(C)の合計を100重量部とすると、0.1〜1.0重量部であり、好ましくは0.1〜0.4重量部である。
本発明のプロピレン系樹脂組成物の引張弾性率は、該組成物を型締め力40トンの射出成形機を用いて、シリンダー温度210℃、金型温度40℃の条件で、射出成形することにより得られる引張弾性率用試験片を用いて測定される。プロピレン系樹脂組成物の引張弾性率の具体的な測定方法としては、後述の実施例に記載した方法が挙げられる。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)とポリプロピレン樹脂(A)との、レオメータにより210℃で測定した粘度η*(周波数:25rad/s)の比(Bの粘度/Aの粘度)が、通常は2.0〜6.0であり、好ましくは2.0〜5.5であり、より好ましくは2.5〜5.0である。
また、本発明のプロピレン系樹脂組成物は、オレフィン系樹脂(C)と上記エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)との、レオメータにより210℃で測定した粘度η*(周波数:25rad/s)の比(Cの粘度/Bの粘度)が、通常は1.0〜4.4であり、好ましくは1.0〜4.0であり、より好ましくは1.0〜3.0であり、特に好ましくは1.0〜2.0である。
ポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)、オレフィン系樹脂(C)それぞれの粘度は、レオメータを用い、温度210℃、周波数25rad/sで測定することが可能である。
本発明のプロピレン系樹脂組成物は、オレフィン系樹脂(C)とエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)との、230℃で測定した、MFR比 (MFR(C)/MFR(B))は、好ましくは0.8〜3.5であり、より好ましくは0.8〜2.5であり、さらに好ましくは0.8〜1.5である。
本発明のプロピレン系樹脂組成物の製造方法は、特に制限されないが、該製造方法としては、例えば各成分を混練機で溶融混練して、プロピレン系樹脂組成物を製造する方法が挙げられる。混練機として、例えば単軸混練押出機、多軸混練押出機、ニーダー、バンバリーミキサー、ヘンシェルミキサー等が挙げられる。溶融混練条件は、混練時の剪断、加熱温度、剪断による発熱などによって溶融樹脂の劣化が起こらない限り、特に制限されない。溶融樹脂の劣化を防止する観点から、加熱温度を適正に設定したり、酸化防止剤や熱安定剤を添加したりすることは、効果的である。
本発明の容器は、前述のプロピレン系樹脂組成物から形成される。容器としては、洗髪剤・調髪剤・化粧品・洗剤・殺菌剤などの液体日用品用の包装容器;清涼飲料水・水・調味料などの液体用の食品包装容器;ゼリー、プリン、ヨーグルトなどの固体用の食品包装容器;その他の薬品用の包装容器;工業用の液体用の包装容器などとして広範囲に使用できる。
本発明のプロピレン系樹脂組成物から形成される容器(例えば食品包装容器)は射出成形または射出延伸ブロー成形により得られることが好ましい。
[評価方法]
以下に記載の方法に従い、ポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)、オレフィン系樹脂(C)およびプロピレン系樹脂組成物の物性を測定した。
(1)粘度η*
粘度η*はレオメータ(アントンパールジャパン製 PHYSICA MCR301)を用いて測定した。
測定条件は以下の通り設定した。
サンプル:プレス板 28mmφ×1mm
測定治具:プレート−プレート
ギャップ:0.8mm
測定温度:210℃
測定周波数:25rad/s
MFRは、ASTM D 1238に従い、230℃、2.16kg荷重で測定した。
ポリプロピレン樹脂(A)のプロピレン由来の構成単位の割合(モル%)を、13C−NMRスペクトルのピーク強度比より算出した。
13C−NMRスペクトルは、日本電子製EX−400の装置を用い、TMSを基準とし、温度130℃、o−ジクロロベンゼン溶媒を用いて測定した。
ポリマーの分子量分析のために、次の条件でGPC分析を実施した。 GPC測定により得られたクロマトグラムから、ポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)を求め、Mw/Mnの値を算出した。
装置:Waters社製 Alliance GPC 2000型
カラム:TSKgel GMH6−HTx2 TSKgel GMH6−HTLx2(いずれも東ソー社製、内径7.5mmx長さ30cm)
カラム温度:140℃
移動相:オルトジクロロベンゼン(0.025%ジブチルヒドロキシトルエン含有)
検出器:示差屈折計
流量:1.0mL/min
試料濃度:0.15%(w/v)
注入量:0.5mL
サンプリング時間間隔:1秒
カラム校正:単分散ポリスチレン(東ソー社製)。
ポリプロピレン樹脂(A)のペンタッド分率(mmmm,%)を、Macromolecules 8,687(1975)に基づいて帰属した13C−NMRスペクトルのピーク強度比より算出した。13C−NMRスペクトルは、日本電子製EX−400の装置を用い、TMSを基準とし、温度130℃、o−ジクロロベンゼン溶媒を用いて測定した。
ポリプロピレン樹脂(A)の融解温度(Tm)ピークの半値幅は、以下の条件でDSC測定を行い求めた。
示差走査熱量計〔SII社 RDC220〕を用いて、約10mgの試料を窒素雰囲気下で30℃から昇温速度500℃/minで230℃まで昇温し、その温度で10分間保持した。さらに降温速度10℃/minで50℃まで冷却し、その温度で5分間保持した後、昇温速度10℃/minで190℃まで昇温した。この2度目の昇温の際に観測される吸熱ピークを融解ピークとし、その温度を融解温度(Tm)として求め、そのピークの半値幅を導出した。
(7)密度
密度は、下記の方法で測定した。
エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)の、測定温度190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート測定時(ASTM D−1238)に得られるストランドを、120℃で1時間熱処理し、1時間かけて室温まで徐冷したものをサンプルとして用い、密度勾配管法にて密度の測定を行った。
MFRは、上記(2)と同様の方法によって測定した。
粘度η*は、上記(1)と同様の方法によって測定した。
エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)のエチレン由来の構成単位の割合(モル%)を、13C−NMRスペクトルのピーク強度比より算出した。
13C−NMRスペクトルは、日本電子製EX−400の装置を用い、TMSを基準とし、温度130℃、o−ジクロロベンゼン溶媒を用いて測定した。
(11)13C−NMR測定
ポリマー中のエチレン由来の構成単位の割合、α−オレフィン由来の構成単位の割合、および末端不飽和ポリプロピレンの立体規則性の確認を目的に、次の条件で13C−NMR測定を実施した。装置:ブルカーバイオスピン社製AVANCEIII500CryoProbe Prodigy型核磁気共鳴装置、測定核:13C(125MHz)、測定モード:シングルパルスプロトンブロードバンドデカップリング、パルス幅:45°(5.00μ秒)、ポイント数:64k、測定範囲:250ppm(−55〜195ppm)、繰り返し時間:5.5秒、積算回数:512回、測定溶媒:オルトジクロロベンゼン/ベンゼン−d6(4/1 v/v)、試料濃度:ca.60mg/0.6mL、測定温度:120℃、ウインドウ関数:exponential(BF:1.0Hz)、ケミカルシフト基準:ベンゼン−d6(128.0ppm)。
末端不飽和ポリプロピレンの末端構造の分析のため、次の条件で1H−NMR測定を実施した。装置:日本電子製ECX400P型核磁気共鳴装置、測定核:13H(400MHz)、測定モード:シングルパルス、パルス幅:45°(5.25μ秒)、ポイント数:32k、測定範囲:20ppm(−4〜16ppm)、繰り返し時間:5.5秒、積算回数:64回、測定溶媒:1,1,2,2,−テトラクロロエタン−d2、試料濃度:ca.60mg/0.6mL、測定温度:120℃、ウインドウ関数:exponential(BF:0.12Hz)、ケミカルシフト基準:1,1,2,2,−テトラクロロエタン(5.91ppm)。
GPC測定は、上記(4)と同様の方法によって行った。
前述したとおり、工程(P−2)に用いる末端不飽和ポリプロピレンの重量と、得られたオレフィン系樹脂(C)の重量の比率から算出した。
オルトジクロロベンゼンを溶媒としたクロス分別クロマトグラフ(CFC)により測定される微分溶出曲線のピーク値が65℃未満である成分のオレフィン系樹脂に対する割合Eおよび50℃以下のオルトジクロロベンゼン可溶成分の割合(重量%)の算出方法については、要件(III)および要件(XI)の項に記載したが、実施例および比較例において具体的には、以下のとおりである。
装置:クロス分別クロマトグラフCFC2(Polymer ChAR)、検出器(内蔵):赤外分光光度計 IR4(Polymer ChAR)、検出波長:3.42μm(2,920cm−1);固定、試料濃度:120mg/30mL、注入量:0.5mL、降温時間:1.0℃/min、溶出区分:4.0℃間隔(−20℃〜140℃)、GPCカラム:Shodex HT−806M×3本(昭和電工社)、GPCカラム温度:140℃、GPCカラム較正:単分散ポリスチレン(東ソー社)、分子量較正法:汎用較正法(ポリスチレン換算)、移動相:o−ジクロロベンゼン(BHT添加)、流量:1.0mL/min。
50℃以下のオルトジクロロベンゼン可溶成分の割合(wt%)は、上記CFC測定による累積溶出曲線の50℃における累積溶出量(−20℃可溶成分を含む)である。
融点(Tm)および融解熱量ΔHの測定は、以下の条件でDSC測定を行い求めた。
示差走査熱量計〔SII社 RDC220〕を用いて、約10mgの試料を窒素雰囲気下で30℃から昇温速度50℃/分で200℃まで昇温し、その温度で10分間保持した。さらに降温速度10℃/分で30℃まで冷却し、その温度で5分間保持した後、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温した。この2度目の昇温の際に観測される吸熱ピークを融解ピークとし、その融解ピークが現れる温度を融点(Tm)として求めた。また、融解熱量ΔHは上記融解解ピークの面積を算出して求めた。なお融解ピークが多峰性の場合は、全体の融解ピークの面積を算出して求めた。
ガラス転移温度(Tg)の測定は、以下の条件でDSC測定を行い求めた。
示差走査熱量計〔SII社 RDC220〕を用いて、約10mgの試料を窒素雰囲気下で30℃から昇温速度50℃/分で200℃まで昇温し、その温度で10分間保持した。さらに降温速度10℃/分で−100℃まで冷却し、その温度で5分間保持した後、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温した。ガラス転移温度(Tg)は、2度目の昇温の際に、比熱の変化によりDSC曲線が屈曲し、ベースラインが平行移動する形で感知される。この屈曲より低温のベースラインの接線と、屈曲した部分で傾きが最大となる点の接線との交点の温度をガラス転移温度(Tg)とした。
試料を熱プレス(180℃、加熱5分−冷却1分)により厚み0.4mmのシート状にし、細かく裁断した。それを約100mg秤量し、325メッシュのスクリーンに包んで、密閉容器中にて30mlのp−キシレンに、140℃で3時間浸漬した。次に、そのスクリーンを取り出し、80℃にて2時間以上恒量になるまで乾燥した。熱キシレン不溶解量(wt%)は、次式で表わされる。
熱キシレン不溶解量(wt%)=100×(W3−W2)/(W1−W2)
W1:試験前のスクリーンおよびサンプルの重量、W2:スクリーン重量、W3:試験後のスクリーンおよびサンプルの重量。
極限粘度測定[η]は135℃のデカリン中で測定した。
具体的には、約20mgの樹脂をデカリン25mlに溶解させた後、ウベローデ粘度計を用い、135℃のオイルバス中で比粘度ηspを測定した。このデカリン溶液にデカリンを5ml加えて希釈した後、前記と同様にして比粘度ηspを測定した。
この希釈操作をさらに2回繰り返し、濃度(C)を0に外挿した時のηsp/Cの値を極限粘度[η](単位:dl/g)として求めた(下記の式1参照)。
[η]=lim(ηsp/C) (C→0)・・・式1
オレフィン系樹脂(C)中のエチレン由来の構成単位の割合は、上記(10)と同様の方法によって測定した。
オレフィン系樹脂(C)の相構造の観察は透過型電子顕微鏡を用いて以下の通り実施した。オレフィン系樹脂(C)40g、酸化防止剤Irganox(40mg)をラボプラストミル(東洋精機製作所社製)に投入し、200℃、60rpmで5分間溶融混練し、ブレス加工によりシート状に成形した。得られた成形体を、0.5mm角の小片とし、ルテニウム酸(RuO4)によって染色した。さらにダイヤモンドナイフを備えたウルトラミクロトームで得られた小片を約100nmの膜厚の超薄切片とした。この超薄切片にカーボンを蒸着させて透過型電子顕微鏡(日立製作所製H−7650)を用いて相構造を観察した。島相の平均粒径は、得られた観察像を、画像解析ソフト「macview」を用いて、画像処理および画像解析をすることにより、島相の平均長径として得た。
MFRは、上記(2)と同様の方法によって測定した。
粘度η*は、上記(1)と同様の方法によって測定した。
(24)ヘイズ
各実施例、比較例で得たヘイズ測定用角板試験片のヘイズは、JIS K 7136に定められたヘイズ試験法に従って日本電色工業社製NDH2000を用いて測定した。
試験片は後述の射出成形で得られた、長さ60mm、幅60mm、厚さ1mmの試験片を用いた。この、ヘイズの評価結果を透明性の指標とした。つまり、値の小さいものが透明性に優れているとした。
各実施例、比較例で得た引張弾性率測定用の試験片の引張弾性率は、JIS K7202に定められた引張弾性率試験法に従って、下記測定条件で行った。
温度 : 23℃
試験片 : JIS K7162−BA ダンベル
5mm(幅)×2mm(厚さ)×75mm(長さ)
引張速度 : 1.0mm/分
スパン間距離 : 58mm
シャルピー衝撃試験を、JIS K7111に従って下記の条件で行い、シャルピー衝撃強度〔kJ/m2〕を求めた。
<試験条件>
温度:0℃
試験片:10mm(幅)×80mm(長さ)×4mm(厚さ)
シングルノッチ、エッジワイズ垂直、 ノッチは機械加工
MFRは、上記(2)と同様の方法によって測定した。
(使用原料)
(ポリプロピレン系樹脂(A))
ポリプロピレン系樹脂(A)として、下記の物性を有するチーグラーナッタ触媒により製造されたポリプロピレン樹脂を用いた。
粘度η*(周波数:25rad/s)(210℃):550Pa・s
MFR(230℃、荷重2.16kg):26g/10分
プロピレン由来の構成単位:100モル%
Mw/Mn:5.3
mmmm(ペンタッド分率):98%
融解温度(Tm):160℃
融解温度(Tm)ピークの半値幅:10.7℃
エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)として、メタロセン化合物触媒により製造されたエボリューSP1510(プライムポリマー製)を使用した。
該エチレン・α―オレフィン共重合体樹脂(B)は、以下の物性を有する。
密度:913kg/m3
MFR(230℃、荷重2.16kg):1.7g/10分
粘度η*(周波数:25rad/s)(210℃):332Pa・s
エチレン由来の構成単位:97モル%
オレフィン系樹脂(C)として、下記製造例1により得られたオレフィン系樹脂(C−1)を用いた。
(使用試薬)
以下の製造例では、トルエンはGlassContour社製有機溶媒精製装置を用いて精製したものを用いた。また、アルミノキサンのトルエン溶液は、日本アルキルアルミ社製の20重量%メチルアルミノキサン/トルエン溶液を用い、トリイソブチルアルミは東ソー・ファインケム社製のものをトルエンで希釈(1.0M)して用いた。
以下の手順により、オレフィン系樹脂(C−1)を得た。
(1)工程(P1):末端不飽和ポリプロピレン(M−2)の製造
充分に窒素置換した内容積1Lのステンレス製オートクレーブに、窒素流通下でトルエン500mLおよびメチルアルミノキサン(PMAOとも記す)のトルエン溶液(1.5mol/L)0.67mL(1.0mmol)を入れた。その後オートクレープを閉鎖し、85℃に昇温した。次に600rpmで重合器内部を撹拌しながらプロピレン分圧を0.3MPaに昇圧し、引き続き85℃を維持した。そこにジメチルシリルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリドのトルエン溶液(0.0010mol/L)を1.0mL(0.001mmol)圧入し重合を開始した。プロピレンガスを連続的に供給しながら圧力を保ち、85℃で20分間重合を行った後、5mLのメタノールを圧入することにより重合を停止した。得られた重合反応液を、少量の塩酸を含む1.5リットルのメタノールに加え、重合体を析出させた。析出物をメタノールで洗浄後、80℃にて10時間減圧乾燥し、末端不飽和ポリプロピレン(M−2)14.9gを得た。得られた重合体の分析結果を表1に示す。
触媒として使用した下記式(1)で示される化合物(1)は公知の方法によって合成した。
充分に窒素置換した内容積1Lのガラス製反応器に、末端不飽和ポリプロピレン(M−2)15.0gとキシレン500mlを入れたのち、110℃に昇温しマクロモノマーを溶解させた。そこに、600rpmで重合器内部を撹拌しながら、エチレンおよび1−ブテンをそれぞれ120リットル/hrおよび15リットル/hrで連続的に供給し、液相および気相を飽和させた。引き続きエチレンおよび1−ブテンを連続的に供給した状態で、トリイソブチルアルミニウム(iBu3Alとも記す)のデカン溶液(1.0mol/L)を1.0mL(1.00mmol)、上記化合物(1)のトルエン溶液(0.0020mol/L)を6.0mL(0.012mmol)、ついでトリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(Ph3CB(C6F5)4とも記す)のトルエン溶液(4.0mmol/L)を6.25mL(0.025mmol)加え、常圧下、110℃で40分間重合を行った。重合の停止は少量のイソブタノールを添加することにより行った。得られた重合反応液を、少量の塩酸を含む1.5リットルのメタノール中に加え、重合体を析出させた。析出物をメタノールで洗浄後、80℃にて10時間減圧乾燥し、31.1gのオレフィン系樹脂(C−1)を得た。
末端不飽和ポリプロピレン(M−1)を添加しない以外は実施例1と同様に重合して得られた樹脂(C’−1)を既述の方法で分析した結果を表3に示す。この樹脂(C’−1)を、オレフィン系樹脂(C−1)の主鎖を構成する共重合体であるとした。
上記ポリプロピレン樹脂(A)100重量部、造核剤としてミラードNX8000(ミリケン社製)0.41重量部、および添加剤としてリン系酸化防止剤[トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト]0.14重量部、および中和剤としてステアリン酸カルシウム0.12重量部をヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、その混合物をナカタニ機械社製の二軸押出機(NR−36)を用いて下記の条件にて溶融混練しストランドを得た。得られたストランドを水冷後ペレタイザーにて切断する事によりポリプロピレン系樹脂(A)と造核剤を混合した原料組成物(A)のペレットを得た。
型式:NR−36
スクリュー回転数250rpm
樹脂温度200℃
原料組成物(A)69重量部、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)26重量部、およびオレフィン系樹脂(C1)5重量部を混合し、その混合物を東洋精機製作所社製の二軸押出機(ラボプラストミル・マイクロ)を用いて下記の条件で溶融混練しストランドを得、さらにペレタイザーで切断し、プロピレン系樹脂組成物のペレットを得た。得られたプロピレン系樹脂組成物に含まれる各成分の組成比を表4にまとめる。
型式:ラボプラストミル・マイクロ
スクリュー回転数45rpm
樹脂温度200℃
得られたペレットから、型締め力40トンの電動射出成形機(東芝機械製シリーズモデルEC40N II)を用いて、シリンダー温度190℃、金型温度40℃の条件で、長さ60mm、幅60mm、厚さ1mmの試験片を射出成形しヘイズ測定用角板試験片を得た。
これら試験片を用いて、ヘイズ、引張弾性率、シャルピー強度(シングルノッチ、エッジワイズ垂直、温度0℃)を測定した。結果を表5および図2に示した。なお図2は、試験片の弾性率とシャルピー強度との関係を示したものである。
表4に記載された組成比となる様にオレフィン系樹脂(C)を添加せずに、ポリプロピレン系樹脂(A)の添加量を73重量部、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂の添加量を27重量部に変更する以外は実施例1と同様にして、プロピレン系樹脂組成物のペレットの作製、得られたペレットからの試験片の作製を行い、物性を測定した。結果を表5および図2に示した。
表4に記載された組成比となる様にオレフィン系樹脂(C−1)に替えて下記PERを用いる以外は実施例1と同様にして、プロピレン系樹脂組成物のペレットの作製、得られたペレットからの試験片の作製を行い、物性を測定した。結果を表5および図2に示した。
PER:プロピレン・エチレン共重合体
プロピレン由来の構成単位の含有割合:76モル%
MFR(230℃、荷重2.16kg):2.1g/10分
粘度η*(周波数:25rad/s)(210℃):3250Pa・s
プロピレン樹脂(A)95重量部、造核剤(ミラードNX8000)0.3重量部、リン系酸化防止剤[トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト]0.13重量部、および中和剤としてステアリン酸カルシウム0.11重量部をヘンシェルミキサーにて攪拌混合し、その混合物をナカタニ機械社製の二軸押出機(NR−36)を用いて下記の条件にて溶融混練しストランドを得た。得られたストランドを水冷後ペレタイザーにて切断する事によりポリプロピレン系樹脂(A)と造核剤を混合した原料組成物(B)のペレットを得た。
Claims (11)
- 下記要件(A1)〜(A3)を満たすポリプロピレン樹脂(A)57〜80重量部、下記要件(B1)〜(B3)を満たすエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)17〜40重量部、および下記要件(C1)〜(C4)を満たすオレフィン系樹脂(C)3〜20重量部(ただし、ポリプロピレン樹脂(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)、およびオレフィン系樹脂(C)の合計を100重量部とする)と、造核剤0.1〜1.0重量部とを含むプロピレン系樹脂組成物。
(A1)ポリプロピレン樹脂(A)のレオメータにより210℃で測定した粘度η*(25rad/s)が100〜1000Pa・sである。
(A2)ポリプロピレン樹脂(A)のメルトフローレート(MFR)(ASTM D−1238、測定温度230℃、荷重2.16kg)が10〜170g/10分である。
(A3)ポリプロピレン樹脂(A)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、プロピレン由来の構成単位を80モル%超100モル%以下有する。
(B1)エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)の密度が885〜925kg/m3である。
(B2)エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)のメルトフローレート(MFR)(ASTM D−1238、測定温度230℃、荷重2.16kg)が0.1〜100g/10分である。
(B3)エチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、エチレン由来の構成単位を80モル%超99モル%以下で有する。
(C1)オレフィン系樹脂(C)が、エチレン・α−オレフィン共重合体からなる主鎖およびプロピレン重合体からなる側鎖を有するグラフト型オレフィン系重合体[R1]を含み、グラフト型オレフィン系重合体[R1]の主鎖を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、その主鎖中のエチレン由来の構成単位の割合が60〜90モル%の範囲であり、α−オレフィン由来の構成単位の割合が10〜40モル%の範囲であり、側鎖のプロピレン重合体に含まれる全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、プロピレン由来の構成単位の割合が、99.5〜100モル%である。
(C2)オレフィン系樹脂(C)に含まれるプロピレン重合体の割合をP重量%としたとき、Pが30〜60の範囲にある。
(C3)示差走査熱量分析(DSC)によって測定された融点(Tm)が120〜165℃の範囲にあり、ガラス転移温度(Tg)が−80〜−40℃の範囲にある。
(C4)135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5〜5.0dl/gの範囲にある。 - 上記オレフィン系樹脂(C)の熱キシレン不溶解量が3.0重量%未満である請求項1に記載のプロピレン系樹脂組成物。
- 上記オレフィン系樹脂(C)を構成する全モノマー由来の構成単位を100モル%とした場合、オレフィン系樹脂(C)がエチレン由来の構成単位を20〜80モル%有する請求項1または2に記載のプロピレン系樹脂組成物。
- 上記オレフィン系樹脂(C)においてオルトジクロロベンゼンを溶媒としたクロス分別クロマトグラフ(CFC)により測定される微分溶出曲線のピーク温度が65℃未満である成分の、前記オレフィン系樹脂(C)に対する割合をE重量%としたとき、下記関係式(Eq−1)で表される値aが1.4以上である請求項1〜3のいずれかに記載のプロピレン系樹脂組成物。
a=(100−E)/P (Eq−1) - 上記オレフィン系樹脂(C)のグラフト型オレフィン系重合体[R1]の側鎖を構成するプロピレン重合体のアイソタクチックペンタッド分率(mmmm)が93%以上である請求項1〜4のいずれかに記載のプロピレン系樹脂組成物。
- 上記グラフト型オレフィン系重合体[R1]の側鎖を構成するプロピレン重合体の重量平均分子量が5000〜100,000の範囲にある請求項1〜5のいずれかに記載のプロピレン系樹脂組成物。
- 上記グラフト型オレフィン系重合体[R1]の主鎖を構成する前記エチレン・α−オレフィン共重合体の重量平均分子量が50,000〜200,000の範囲にある請求項1〜6のいずれかに記載のプロピレン系樹脂組成物。
- 上記オレフィン系樹脂(C)が、非晶性成分により形成される海相と結晶性成分により形成される島相とからなる相分離構造を有し、透過型電子顕微鏡像における前記島相の平均径が50nm〜500nmの範囲にある請求項1〜7のいずれかに記載のプロピレン系樹脂組成物。
- オレフィン系樹脂(C)とエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂(B)とのMFR比 MFR(C)/MFR(B)(230℃)が0.8〜3.5であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のプロピレン系樹脂組成物。
- 引張弾性率が900〜1400MPaである請求項1〜9のいずれかに記載のプロピレン系樹脂組成物。
- 請求項1〜10のいずれかに記載のプロピレン系樹脂組成物から形成される成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015158223A JP6666089B2 (ja) | 2015-08-10 | 2015-08-10 | プロピレン系樹脂組成物および成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015158223A JP6666089B2 (ja) | 2015-08-10 | 2015-08-10 | プロピレン系樹脂組成物および成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017036390A JP2017036390A (ja) | 2017-02-16 |
JP6666089B2 true JP6666089B2 (ja) | 2020-03-13 |
Family
ID=58047703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015158223A Active JP6666089B2 (ja) | 2015-08-10 | 2015-08-10 | プロピレン系樹脂組成物および成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6666089B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7483392B2 (ja) * | 2019-01-30 | 2024-05-15 | 三井化学株式会社 | プロピレン系樹脂組成物 |
WO2022249843A1 (ja) * | 2021-05-26 | 2022-12-01 | 株式会社プライムポリマー | プロピレン系重合体組成物からなる射出成形体 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20060116870A (ko) * | 1999-07-26 | 2006-11-15 | 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 | 올레핀계 분지상 매크로모노머, 올레핀계 그래프트공중합체 및 올레핀계 수지 조성물 |
JP5330637B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2013-10-30 | 三井化学株式会社 | プロピレン系重合体組成物、該組成物からなる成形体、プロピレン系重合体組成物の製造方法 |
CN103890023B (zh) * | 2011-10-24 | 2016-11-16 | 三菱化学株式会社 | 热塑性弹性体组合物及其制造方法 |
JP2014101484A (ja) * | 2012-11-22 | 2014-06-05 | Mitsui Chemicals Inc | 射出成形用樹脂組成物およびこれから得られる成形体 |
JP6439280B2 (ja) * | 2013-08-09 | 2018-12-19 | 三菱ケミカル株式会社 | 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法 |
-
2015
- 2015-08-10 JP JP2015158223A patent/JP6666089B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017036390A (ja) | 2017-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9902847B2 (en) | 4-methyl-1-pentene (co)polymer composition, and film and hollow molded product composed of the composition | |
US9771448B2 (en) | Olefin-based resin, method for producing same and propylene-based resin composition | |
US9714306B2 (en) | Olefin resin and method for producing same | |
WO2017213216A1 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物、その製造方法および成形体 | |
JP6668023B2 (ja) | プロピレン系樹脂組成物およびその製造方法、並びに成形体 | |
JP6666089B2 (ja) | プロピレン系樹脂組成物および成形体 | |
JP6564289B2 (ja) | オレフィン系樹脂とその製造方法および組成物並びに成形体 | |
JP2008231266A (ja) | ポリプロピレン組成物およびその成形体 | |
JP6594137B2 (ja) | プロピレン系樹脂組成物の製造方法 | |
JP6594140B2 (ja) | プロピレン系樹脂組成物の製造方法 | |
CN113366036B (zh) | 树脂组合物 | |
JP6594138B2 (ja) | プロピレン系樹脂組成物の製造方法 | |
JP7483392B2 (ja) | プロピレン系樹脂組成物 | |
JP6615554B2 (ja) | オレフィン系樹脂、その製造方法および組成物並びに成形体 | |
JP6514617B2 (ja) | プロピレン系樹脂組成物およびその製造方法、並びに成形体 | |
JP2019199550A (ja) | オレフィン系樹脂の製造方法 | |
JP2022106279A (ja) | 樹脂組成物 | |
JP7370191B2 (ja) | オレフィン系樹脂、その製造方法および組成物 | |
JP2017057315A (ja) | プロピレン系樹脂組成物およびその製造方法、並びに成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180614 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190611 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190813 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6666089 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |