JP6663715B2 - 固形粉末化粧料の製造方法 - Google Patents
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Description
(A) ポリエーテル変性シリコーン及び/又はポリグリセリン変性シリコーン
(B) 成分(A)以外のシリコーン油
(C) 光輝性顔料:化粧料基材総量の10質量%以上60質量%以下
本発明で用いる成分(A)のポリエーテル変性シリコーン及びポリグリセリン変性シリコーンとしては、直鎖型ポリエーテル変性シリコーン、分岐型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、分岐型ポリグリセリン変性シリコーン及び架橋型ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げられる。
本発明で用いる成分(B)は、成分(A)以外のシリコーン油であり、揮発性シリコーン及び不揮発性シリコーンのいずれを用いることもできる。具体的には、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン、ジフェニルジメチコン等が挙げられる。これらのうち、優れた使用感及び化粧持ちの観点から、25℃における粘度が0.5〜1000mm2/s、より好ましくは2〜100mm2/sのジメチコン、ジフェニルジメチコンが好ましい。
本発明で用いる成分(C)の光輝性顔料としては、板状粉体の最表層が酸化チタン、酸化鉄及びシリカから選ばれる1種又は2種以上で被覆されたものが好ましいものとして挙げられ、母材である板状粉体としては、マイカ、合成マイカ、ガラスフレーク等が挙げられる。
本発明の製造方法において、前記成分以外の化粧料基材として、通常の化粧料に用いられるものであればいずれものも用いることができ、例えば、成分(C)以外の粉体、成分(A)及び(B)以外の油剤、添加剤などを用いることができる。
成分(C)以外の粉体としては、例えば、有機色素顔料、レーキ有機色素顔料、無機有色顔料、白色顔料、体質顔料、金属塩顔料、無機顔料、樹脂粉体、アシル化リジン粉体、金属石鹸粉体等が挙げられる。より具体的には、赤色104号、赤色202号、赤色226号、黄色4号、黄色5号、青色1号、黒色401号等の有機色素顔料;黄色4号Alレーキ、青色1号Alレーキ等のレーキ有機色素顔料;黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青、マンガンバイオレット等の無機有色顔料;酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料;タルク、マイカ、合成マイカ、セリサイト、窒化ホウ素等の体質顔料;硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩顔料;シリカ、アルミナ等の無機顔料;ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、ナイロンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、シリコーンパウダー、シリコーンゴムパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、セルロースパウダー、ポリフッ化エチレン等の樹脂粉体;ラウロイルリジン等のアシル化リジン粉体;高級脂肪酸金属塩である金属石鹸粉体などが挙げられる。また、これらの粉体は、適宜表面処理されていてもよい。これらの粉体の大きさ、形状等は限定されず、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、成分(A)及び(B)以外の油剤としては、通常の化粧料に用いられるものであればよく、例えば、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、各種エステル油、パーフルオロアルキルエーテル等のフッ素系油剤等が挙げられる。このような油剤を配合することにより、最終製品のしっとり感や肌へのつきが向上するので好ましい。
また、化粧料基材には、成分の均一分散を補助する目的で、界面活性剤を含有させることもできる。界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられているものであればいずれのものも使用でき、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、レシチン等が挙げられる。
また、化粧料基材中には、製品の性能や品質を向上させるため、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、保湿剤、pH調整剤、酸化防止剤、防菌防黴剤、紫外線吸収剤、香料、美容成分等の各種添加剤を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有させることができる。
化粧料基材は、以上の成分を通常の粉末化粧料を製造する装置を使用し、攪拌混合して、調製される。より具体的には、まず、成分(A)及び(B)を含む油剤を混合し、必要に応じて加熱溶解する。一方、成分(C)を含む粉体を均一に混合する。この成分(C)を含む粉体に、成分(A)及び(B)を含む油剤を加えて均一に分散させ、粉砕することにより、化粧料基材が調製される。
女性パネラー20名により、各固形粉末化粧料を肌に塗布したときの感触(柔らかさ、しっとりさ)、使用感(粉取れ量、伸び広がり)、及び光輝感について官能評価した。結果を以下の基準で示した。
(評価基準)
◎:良いと答えた人数が17人以上
○:良いと答えた人数が12〜16人
△:良いと答えた人数が8〜11人
×:良いと答えた人数が7人以下
専門パネラー25名により、各固形粉末化粧料を肌に塗布してから5時間経過した後、化粧持ちについて官能評価した。結果を以下の基準で示した。
(評価基準)
◎:良いと答えた人数が20人以上
○:良いと答えた人数が15〜19人
△:良いと答えた人数が11〜14人
×:良いと答えた人数が10人以下
各固形粉末化粧料を化粧コンパクトに内蔵させ、水平方向で高さ40cmから厚み10mmの塩化ビニル板上に繰り返し落下させ、欠け、割れ、ひび割れ等の異常が生じるまでの回数を評価した。評価基準は以下のとおりである。
(評価基準)
◎:11回以上
○:7〜10回
△:5〜6回
×:4回以下
表1に示す組成で固形粉末化粧料を製造し、前記試験を行った。結果を表1に併せて示す。
(I):成分1〜7を混合し、70℃まで加熱して溶解する。
(II):成分8〜17を均一に混合する。
(III):(II)に(I)を加えて均一に分散させ、粉砕後、化粧料基材を得た。
(IV):(III)100質量部と溶剤100質量部を混合してスラリーを調製した。
実施例4については、水80質量部とエタノール20質量部をあらかじめ混合して使用した。
(V):アルミ金皿(27mm×27mmの正方形、厚さ4mm)に、(IV)のスラリーを充填、成
型し、成型品を得た。
(VI):成型品は50℃乾燥機内で7時間乾燥した。
*2:KSG-210(信越化学工業社製)
*3:KSG-710(信越化学工業社製)
*4:FZ-209(東レ・ダウコーニング社製)
*5:KF-96-20CS(信越化学工業社製)
Claims (6)
- 下記成分(A)及び(B)を含む油剤と、下記成分(C)を含む粉体とを混合することによって、化粧料基材総量中における前記粉体の総含有量が70質量%以上である化粧料基材を調製し、該化粧料基材と、水、並びにエチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール及びブチルアルコールから選ばれる低沸点アルコールを水に溶解した低沸点アルコール濃度が50質量%以下のアルコール水溶液から選ばれる揮発性溶剤とを混合してスラリー状とし、容器に充填した後、該溶剤を除去する固形粉末化粧料の製造方法。
(A) ポリエーテル変性シリコーン及び/又はポリグリセリン変性シリコーン
(B) ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン又はジフェニルジメチコン:化粧料基材総量の3質量%以上12質量%以下
(C) 光輝性顔料:化粧料基材総量の10質量%以上60質量%以下 - 成分(A)が、直鎖型ポリエーテル変性シリコーン、分岐型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、分岐型ポリグリセリン変性シリコーン及び架橋型ポリグリセリン変性シリコーンから選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の固形粉末化粧料の製造方法。
- 成分(A)が、PEG-11メチルエーテルジメチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-9ジメチコン、PEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコン、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー、(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、(ジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマー及び(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマーから選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料の製造方法。
- 成分(C)が、板状粉体の最表層が酸化チタン、酸化鉄及びシリカから選ばれる1種又は2種以上で被覆されたものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の固形粉末化粧料の製造方法。
- 成分(C)以外の粉体として、成分(D)合成マイカを化粧料基材総量の5質量%以上20質量%以下含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の固形粉末化粧料の製造方法。
- アルコール水溶液中の低沸点アルコール濃度が、25質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の固形粉末化粧料の製造方法。
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