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JP6652031B2 - 車両用装飾部品及びその製造方法 - Google Patents

車両用装飾部品及びその製造方法 Download PDF

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JP6652031B2 JP2016207080A JP2016207080A JP6652031B2 JP 6652031 B2 JP6652031 B2 JP 6652031B2 JP 2016207080 A JP2016207080 A JP 2016207080A JP 2016207080 A JP2016207080 A JP 2016207080A JP 6652031 B2 JP6652031 B2 JP 6652031B2
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Description

本発明は、車両を装飾し、かつミリ波レーダ装置からのミリ波の透過性を有する車両用装飾部品に関するとともに、その車両用装飾部品を製造する方法に関する。
車両においては、ミリ波を利用して車間距離や障害物との距離を計測するために、フロントグリル、エンブレム等の車両用装飾部品の後側にミリ波レーダ装置が設置されることがある。このミリ波レーダ装置は、従来、車両用装飾部品に雪が付着すると、計測を一時的に停止する処置を採っている。しかし、ミリ波レーダ装置の普及に伴い、降雪時でも計測を行なうことが要望されている。
そこで、車両用装飾部品に融雪機能を付加することが考えられている。図10(a)は、融雪機能を有する車両用装飾部品100の一例を示している。
この車両用装飾部品100は、装飾本体部101及びヒータ部105を備えて構成されている。装飾本体部101は、車両において、ミリ波レーダ装置からのミリ波の送信方向の前方に取付けられて、同車両を装飾するとともに、ミリ波透過性を有する。装飾本体部101は、樹脂材料により形成された透明部材102と、樹脂材料により形成され、かつ上記送信方向における透明部材102の後側に配置された基材103と、上記透明部材102及び基材103の間に形成された加飾層104とを備える。ヒータ部105はシート状をなしており、通電により発熱する発熱体106を有する。ヒータ部105は、上記送信方向における基材103の後側に配置され、その基材103の後面に接着されている。
また、図10(b)は、車両用装飾部品100の他の例を示している。
この車両用装飾部品100では、加飾層104が、透明部材102の上記送信方向における後面に形成されている。基材103の上記送信方向における前面周縁部には、環状の枠部107が形成されている。枠部107は、透明部材102の後面周縁部に対し、ホットメルト接着剤等からなる接着層108によって接着されている。透明部材102及び基材103の間であって枠部107によって囲まれた空隙部G1には、発熱体106を有するシート状のヒータ部105が配置され、同ヒータ部105が基材103の前面に接着されている。
上記いずれの車両用装飾部品100においても、ミリ波レーダ装置から送信されたミリ波は、その送信方向前方に位置する装飾本体部101及びヒータ部105を透過する。送信方向前方の車両や障害物等の対象物に当たって反射したミリ波についても、同様に装飾本体部101及びヒータ部105を透過する。
また、ヒータ部105における発熱体106に通電されると、その発熱体106が発熱する。従って、車両用装飾部品100に雪が付着しても、発熱体106が通電されて発熱されることで、その雪は、発熱体106から伝わる熱によって溶かされる。
なお、融雪機能を有する車両用装飾部品が記載された特許文献としては、例えば、特許文献1及び特許文献2が挙げられる。
特開2004−138572号公報 特開2002−22821号公報
上記図10(a)における車両用装飾部品100では、ヒータ部105がミリ波の送信方向における基材103の後側に配置されていて露出している。そのため、水が侵入してヒータ部105に触れるおそれがある。
また、上記図10(b)における車両用装飾部品100では、透明部材102と基材103の枠部107との間に介在する接着層108によって、透明部材102及び基材103の間であって枠部107によって囲まれた空隙部G1に水が侵入するのを規制することができる。その反面、空隙部G1内の空気の比誘電率が、樹脂材料によって形成された透明部材102及び基材103の比誘電率と大きく異なるため、ミリ波透過性能が低下するおそれがある。なお、上記図10(a)を用いて説明した車両用装飾部品100は、空隙部G1を有していないため、こうした問題は起こりにくい。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、水の侵入を抑制しつつ、ミリ波の透過性能の向上を図ることのできる車両用装飾部品及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する車両用装飾部品は、車両において、ミリ波レーダ装置からのミリ波の送信方向の前方に取付けられて、同車両を装飾するとともに、ミリ波透過性を有する装飾本体部と、通電により発熱する発熱体を有するシート状のヒータ部とを備え、前記装飾本体部は、樹脂材料により形成された透明部材と、樹脂材料により形成され、かつ前記送信方向における前記透明部材の後側に配置された基材と、前記透明部材及び前記基材の間に形成された加飾層とを備え、前記基材は、前基材と、前記送信方向における前記前基材の後側に配置された後基材とに分割されており、前記ヒータ部の前記発熱体を含む主要部は、前記前基材及び前記後基材により前記送信方向における前後から挟み込まれ、前記前基材及び前記後基材は、前記ヒータ部の前記主要部を密封した状態で相互に接合され、前記基材内で前記主要部に接する空隙部は、前記基材と同一の樹脂材料により埋められている。
上記の構成によれば、ミリ波レーダ装置から送信されたミリ波は、その送信方向前方に位置する車両用装飾部品における装飾本体部及びヒータ部を透過する。送信方向前方の車両や障害物等の対象物に当たって反射したミリ波についても、同様に装飾本体部及びヒータ部を透過する。
ここで、ヒータ部の発熱体を含む主要部は、基材を構成する前基材と後基材とによって、送信方向における前後から挟み込まれている。しかも、基材内で主要部に接する空隙部が、基材と同一の樹脂材料により埋められていて、基材は、内部に空隙部を有しない状態となっている。そのため、空隙部内の空気に起因するミリ波透過性能の低下が抑制される。
また、ヒータ部の主要部を上記送信方向における前後から挟み込む前基材及び後基材が、その発熱体を密封した状態で相互に接合されていて、基材は、前基材及び後基材の間に隙間がない状態となっている。そのため、前基材及び後基材の間から水が侵入して、ヒータ部の主要部に触れることが抑制される。
さらに、ヒータ部の発熱体に通電されると、その発熱体が発熱する。従って、車両用装飾部品に雪が付着しても、発熱体が通電されて発熱されることで、その雪は、発熱体から伝わる熱によって溶かされる。
上記車両用装飾部品において、前記基材内で前記主要部に接する前記空隙部は、前記基材の一部により、又は前記基材とは別部材により埋められていることが好ましい。
上記の構成によれば、基材は、その内部で主要部に接する空隙部を、基材の一部によって埋められるか、又は基材と同一樹脂材料を用いて基材とは別に形成された部材によって埋められることで、内部に空隙部を有しない状態となる。
上記車両用装飾部品において、前記前基材は、一般部と、前記一般部よりも前記送信方向における前方へ突出する凸部とを備えており、前記基材内で前記主要部に接する前記空隙部は、前記送信方向における前記前基材の後面のうち前記凸部の後方に形成される窪みと前記主要部との間の空隙部を有していることが好ましい。
ここで、一般部と、一般部よりもミリ波の送信方向における前方へ突出する凸部とを備える前基材が、樹脂材料を用いて成形される場合には、凸部を有する部分では、一般部を有する部分よりも、溶融材料が冷却される際の体積収縮量が多い。前基材の送信方向における後面であって凸部の後方となる箇所にひけによる窪みが生じ、この窪みとヒータ部の主要部との間に空隙部が生ずる場合がある。しかし、この空隙部は、基材の一部によって埋められるか、又は基材と同一樹脂材料を用いて基材とは別に形成された部材によって埋められる。
上記車両用装飾部品において、前記ヒータ部には、少なくとも前記発熱体とは異なる箇所において同ヒータ部を前記送信方向に貫通する貫通部が設けられており、前記後基材は、前記送信方向における前方へ突出して前記貫通部を埋める結合部を有しており、前記結合部は、前記前基材に対し直接又は間接に接合されていることが好ましい。
上記の構成によれば、基材の前基材及び後基材は、ヒータ部の主要部の上記送信方向における前後では互いに離間する。しかし、後基材から送信方向における前方へ突出して貫通部を埋める結合部が、前基材に対し直接又は間接に接合されている。そのため、こうした結合部が設けられない場合に比べ、後基材が前基材に対し、より強固に接合される。
上記課題を解決する車両用装飾部品の製造方法は、車両において、ミリ波レーダ装置からのミリ波の送信方向の前方に取付けられて、同車両を装飾するとともに、ミリ波透過性を有する装飾本体部と、通電により発熱する発熱体を有するシート状のヒータ部とを備え、前記装飾本体部が、樹脂材料により形成された透明部材と、樹脂材料により形成され、かつ前記送信方向における前記透明部材の後側に配置された基材と、前記透明部材及び前記基材の間に形成された加飾層とを備え、前記基材が、前基材と、前記送信方向における前記前基材の後側に配置された後基材とに分割された車両用装飾部品を製造する方法であって、前記透明部材、前記加飾層、前記前基材を順に形成した後、前記送信方向における前記前基材の後側に、前記ヒータ部の前記発熱体を含む主要部を配置したものをインサートとして、前記後基材をインサート成形により形成する。
上記の製造方法によれば、透明部材、加飾層、前基材が順に形成された後、送信方向における前基材の後側にヒータ部の主要部を配置したものがインサートとされて、後基材がインサート成形により形成される。すなわち、インサートが金型内に装填され、その金型内に溶融樹脂が注入及び硬化されることで、送信方向におけるヒータ部の主要部の後側には、その主要部を密封した状態で前基材に接合されてなる後基材が形成される。
上記車両用装飾部品の製造方法において、前記ヒータ部として、少なくとも前記発熱体とは異なる箇所において同ヒータ部を前記送信方向に貫通する貫通部が設けられたものが用いられて前記インサート成形が行なわれることが好ましい。
上記の製造方法によれば、インサート成形に際し金型に注入された溶融樹脂が硬化されることで、送信方向におけるヒータ部の主要部の後側には、前基材に接合された状態で後基材が形成される。また、ヒータ部の貫通部に溶融樹脂が充填されて硬化されることにより、後基材には、上記送信方向における前方へ突出して貫通部を埋める結合部が形成される。この結合部が、前基材に対し直接又は間接に接合されることで、こうした結合部が形成されない場合に比べ、後基材が前基材に対し強固に接合される。
上記車両用装飾部品の製造方法において、前記前基材として、一般部と、前記一般部よりも前記送信方向における前方へ突出する凸部とを備えるものが用いられ、前記インサート成形は、前記ヒータ部の前記貫通部を、前記送信方向における前記前基材の後面のうち前記凸部の後方に形成される窪みに連通させた状態で行なわれることが好ましい。
ここで、一般部と、一般部よりもミリ波の送信方向における前方へ突出する凸部とを備える前基材が、樹脂材料を用いて成形される場合には、凸部を有する部分では、一般部を有する部分よりも溶融材料が冷却される際の体積収縮量が多い。前基材の送信方向における後面であって凸部の後方となる箇所にひけによる窪みが形成される。この前基材の窪みとヒータ部の主要部との間に空隙部が生ずる。しかし、この空隙部は、後基材をインサート成形する際に上記貫通部を通過した溶融樹脂によって埋められる。
上記車両用装飾部品及びその製造方法によれば、水の侵入を抑制しつつ、ミリ波の透過性能の向上を図ることができる。
車両用装飾部品をエンブレムに具体化した一実施形態において、そのエンブレムを示す正面図。 図1のエンブレムにおけるヒータ部を、ミリ波の照射領域及び偏波面とともに示す概略正面図。 一実施形態におけるエンブレムがフロントグリルに取付けられた状態を、ミリ波レーダ装置とともに示す側断面図。 一実施形態における発熱体とミリ波の偏波面との関係を説明する斜視図。 図3のA部を拡大して示す部分側断面図。 (a)〜(e)は、一実施形態におけるエンブレムが製造される途中の状態を説明する部分側断面図。 (a),(b)は、同じく一実施形態におけるエンブレムが製造される途中の状態を説明する部分側断面図。 エンブレムの変形例を示す図であり、図5に対応する部分側断面図。 エンブレムのフロントグリルに対する取付け構造の変形例を示す部分側断面図。 (a),(b)は、従来の車両用装飾部品の側断面図。
以下、車両用装飾部品をエンブレムに具体化した一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。なお、各図では、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更して示している。
図3及び図4に示すように、車両10のエンジンルームの前部には、走行風等の外気をエンジンルームに導入してラジエータを冷却するためのフロントグリル11が取付けられている。
また、フロントグリル11の後方であってラジエータの前側には、A.C.C.(アダプティブクルーズコントロール)におけるセンサとして機能するミリ波レーダ装置25が取付けられている。ミリ波レーダ装置25は、ミリ波26を送信し、かつ、対象物に当たって反射したミリ波26を受信する。ミリ波26は、平面からなり、かつ鉛直面に対し平行な偏波面27上を振動するように、ミリ波レーダ装置25から送信される。ミリ波レーダ装置25は、送信したミリ波26(送信波)と受信したミリ波26(受信波)との差から前方車両と自車(車両10)との車間距離や相対速度を測定する。ミリ波26とは、波長が1〜10mmであり、周波数が30〜300GHzである電波をいう。A.C.C.は、ミリ波レーダ装置25による測定結果を基にエンジンのスロットルやブレーキを制御して自車(車両10)を加減速し、車間距離をコントロールする。
上記フロントグリル11の厚みは、一般的なフロントグルと同様、一定ではない。また、フロントグリル11では、一般的なフロントグルと同様、樹脂製基材の表面に金属メッキ層が形成されることがある。従って、フロントグリル11は、送信又は反射されたミリ波26と干渉する。このため、フロントグリル11において、ミリ波レーダ装置25のミリ波26の経路となる箇所、具体的には、ミリ波レーダ装置25からのミリ波26の送信方向前方となる箇所には窓部12が設けられている。
図1及び図3に示すように、エンブレム30は、車両10においてミリ波レーダ装置25からのミリ波の送信方向の前方に取付けられて、同車両10を装飾するとともに、ミリ波透過性を有する装飾本体部31と、通電により発熱する発熱体57を有するヒータ部55とを備えている。
装飾本体部31は、透明部材32、基材35、連結部45及び加飾層50を備えており、全体としてほぼ楕円の板状をなしている。また、装飾本体部31は、前方へ膨らむように緩やかに湾曲している。
透明部材32は、エンブレム30の前側部分を構成する部材である。透明部材32は、誘電正接(誘電体内での電気エネルギ損失の度合いを表す指標値)の小さな樹脂材料であるPC(ポリカーボネート)樹脂等の樹脂材料によって透明に形成されている。PC樹脂の誘電正接は、0.006である。誘電正接が小さければ、ミリ波26が熱エネルギに変換され難いため、ミリ波26の減衰を抑制可能である。
図5は図3のA部を拡大して示している。同図5に示すように、透明部材32の後部には、前後方向に対しほぼ直交する一般部33と、その一般部33よりも前方へ凹む凹部34とが形成されている。一般部33は、図1におけるエンブレム30の背景領域30aに対応し、凹部34はエンブレム30の模様領域30bに対応している。ここでは、文字(A)とその周りの環状部分とにより模様領域30bが構成されている。なお、透明部材32は、上記PC樹脂と同様に、誘電正接の小さな樹脂材料であるPMMA(ポリメタクリル酸メチル)樹脂によって形成されてもよい。
透明部材32の前面には、樹脂に対する公知の表面処理剤を塗布することにより、ハードコート層(図示略)が形成されている。表面処理剤としては、例えば、アクリレート系、オキセタン系、シリコーン系等の有機系ハードコート剤、無機系ハードコート剤、有機無機ハイブリッド系ハードコート剤等が挙げられる。このようなハードコート剤により形成されるハードコート層は、透明部材32の前面に対して、傷付き防止作用、汚れ防止作用、紫外線カットによる耐光性及び耐候性向上作用、撥水作用の向上等の有用な作用をもたらす。なお、ハードコート層は、必要に応じて、ミリ波26が透過できる範囲内で着色されてもよい。
図3及び図5に示すように、基材35は、エンブレム30の後側部分を構成する部材であり、誘電正接の小さな樹脂材料であるAES(アクリロニトリル−エチレン−スチレン共重合)樹脂等の樹脂材料によって、有色に形成されている。AES樹脂の誘電正接は、0.007であり、比誘電率はPC樹脂の比誘電率とほぼ同じである。さらに、基材35は、その前部を構成する前基材36と、後部を構成する後基材41とに分割されている。前基材36の前部は、上記透明部材32の後部の形状に対応した形状に形成されている。すなわち、前基材36の前部であって、透明部材32の一般部33の後方となる箇所には、前後方向に対しほぼ直交する一般部37が形成されている。前基材36の前部であって、透明部材32の凹部34の後方となる箇所には、一般部37よりも前方へ突出する凸部38が形成されている。
ここで、上記のように一般部37及び凸部38を備える前基材36では、凸部38を有する部分の厚みが、一般部37を有する部分の厚みよりも大きい。このことから、前基材36が樹脂材料によって成形される場合には、溶融材料が冷却される際の体積収縮量が、凸部38を有する部分において、一般部37を有する部分よりも多い。そのため、前基材36の後面であって凸部38の後方となる箇所に、ひけによる窪み39が生ずる場合がある。
後基材41の後面であってミリ波の照射領域Z1(図2参照)の外側となる複数箇所には、装飾本体部31をフロントグリル11に取付けるための取付け部42が後方へ向けて突出するように形成されている。
なお、基材35(前基材36及び後基材41)は、AES樹脂に代えて、透明部材32と比誘電率が近い樹脂、例えば、ASA(アクリロニトリル−スチレン−アクリレート共重合)樹脂、PC樹脂、PC/ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合)樹脂等によって形成されてもよい。
連結部45は、エンブレム30の外周部に沿って設けられることでほぼ楕円形の環状をなしており、上記照射領域Z1(図2参照)の外側に位置している。連結部45は、例えば、PC樹脂とカーボンブラックとの混合樹脂材料によって黒色に形成されている。連結部45は、透明部材32及び前基材36に対し溶着されることで、それらの透明部材32及び前基材36を連結している。
加飾層50は、フロントグリル11を含め車両10の前部を装飾するためのものであり、透明部材32と前基材36との間であって、連結部45によって囲まれた領域に形成されており、ミリ波透過性を有している。加飾層50は、例えば、黒色等の有色層51と金属層52との組合わせによって構成されている。有色層51は、印刷等の方法によって、透明部材32の一般部33に形成されている。金属層52は、透明部材32の凹部34の壁面及び有色層51の後面全体に、インジウム等の金属材料を蒸着することにより形成されている。
図2及び図5に示すように、ヒータ部55は、面状発熱体、フィルムヒータ等とも呼ばれるものによって構成されている。ヒータ部55は、線状の発熱体57、電極61、サーミスタ62、樹脂シート63及びコネクタ65を、構成部材として備えている。発熱体57、電極61及びサーミスタ62は、前後から樹脂シート63によって挟み込まれることで被覆されている。これらの発熱体57、電極61、サーミスタ62及び樹脂シート63によって、ヒータ部55の主要部56が構成されている。
樹脂シート63としては、例えば、ポリイミド樹脂によって形成されたものが用いられる。また、線状の発熱体57としては、例えば、ニクロム線、SUSエッチングヒータ、カーボン発熱体、銀ペースト、透明導電膜等が用いられる。
図2及び図4に示すように、発熱体57は、互いに平行な状態で延びる複数の直線部58と、隣り合う直線部58の端部同士を繋ぐ円弧状の折り返し部59とを備えている。直線部58は、ミリ波26がヒータ部55を透過する際の減衰を抑制する態様(以下「ミリ波減衰抑制態様」という)として、ミリ波26の上記偏波面27に対し直交した状態でヒータ部55に組込まれている。偏波面27が鉛直面に対し平行であることから、各直線部58は水平方向(左右方向)へ延びるように配線されている。
全ての直線部58のうちの一部の複数の直線部58は、ヒータ部55におけるミリ波26の照射領域Z1内に配置されている。発熱体57は、ミリ波減衰抑制態様として、照射領域Z1内における全ての直線部58の同照射領域Z1に占める面積比率を、ミリ波26の減衰量の許容値以下となるように設定した状態でヒータ部55に組込まれている。本実施形態では、ミリ波26の減衰量の許容値が2.5dBとされ、面積比率が10%以下となるように、発熱体57の配線パターン、例えば、直線部58の幅、隣り合う直線部58分の間隔(ピッチ)等が設定されている。
電極61は、上記発熱体57の両端部に接続されている。サーミスタ62は、温度の変化に応じて抵抗値が変化する抵抗器であり、温度検出用素子として用いられている。このサーミスタ62は、一方の電極61の途中に設けられており、車両10において、エンブレム30から離れた箇所に設けられた電子制御装置(図示略)に接続されている。電子制御装置は、このサーミスタ62の検出値に基づき、電極61を通じ、発熱体57に対する通電を制御することで、ヒータ部55の温度を調整する。
コネクタ65としては防水構造を有するものが用いられ、これが両電極61の端部に接続されている。コネクタ65は、樹脂シート63よりも後方へ突出している。
上記発熱体57における折り返し部59、電極61及びサーミスタ62は、ミリ波減衰抑制態様として、ヒータ部55におけるミリ波26の照射領域Z1から外れた箇所でヒータ部55に組込まれている。特に、電極61及びサーミスタ62は、照射領域Z1よりも高い箇所でヒータ部55に組込まれている。
さらに、図3及び図5に示すように、樹脂シート63の複数箇所には、発熱体57、電極61及びサーミスタ62を被覆していない非被覆部が存在するが、それらの複数の被覆部のうちの少なくとも一部には、前後方向に貫通する貫通部64が設けられている。各貫通部64は、例えば、樹脂シート63を打ち抜くことによって形成されている。複数の貫通部64のうちの一部の貫通部64は、上記前基材36の後面のうち凸部38の後方の上記窪み39と繋がっている。
上記ヒータ部55のうち、上記主要部56は前基材36と後基材41との間に配置され、コネクタ65は、後基材41の後面において露出されている。ヒータ部55の主要部56を前後両側から挟み込む前基材36及び後基材41は、その主要部56を密封した状態で溶着により相互に接合されている。すなわち、後基材41は、ヒータ部55の主要部56の周囲で前基材36の後面に対し、溶着により接合されている。
また、後基材41は、窪み39と同数の窪み埋め部43と、貫通部64と同数の結合部44とを有している。各窪み埋め部43は、窪み39を埋めた状態で、その窪み39の壁面に接合されている。また、各結合部44は、後基材41の前面であって貫通部64の後方となる箇所から前方へ突出し、同貫通部64を埋めている。
複数の貫通部64のうち、前基材36の窪み39に繋がっていないものを埋める結合部44は、前基材36の後面のうち窪み39とは異なる箇所に直接に接合されている。また、複数の貫通部64のうち、前基材36の窪み39に繋がっているものを埋める結合部44は、窪み埋め部43に繋がっており、同窪み埋め部43を介して、前基材36の後面のうち窪み39に間接に接合されている。
さらに、装飾本体部31及びヒータ部55のうち少なくとも上記照射領域Z1でのエンブレム30の前後方向の寸法を厚みTとすると、この厚みTは、次の式1を満たす値と実質的に等しい値に均一に設定されている。ここで、「実質的に等しい厚み」とは、±0.2mmの誤差範囲内に含まれる厚みのことを意味する。
T={(λe/2)/√(εp)}n・・・(式1)
上記式中の各記号の意味は以下の通りである。
λe:ミリ波の波長
εp:透明部材32(又は基材35)の比誘電率
n:整数
このように、エンブレム30の厚みTは、半波長を比誘電率の平方根にて除算した値の整数倍に設定されている。
図3に示すように、フロントグリル11であって、窓部12の周囲には、上記構成のエンブレム30が取付けられる被着部13が設けられている。この被着部13は、窓部12の上側の上被着部14と下側の下被着部17とを備えている。
後基材41の後面に取付け部42が形成されている点については前述したが、上被着部14には、この取付け部42が挿入される挿入孔15が設けられている。同様の挿入孔15は、上被着部14のほかにも、被着部13のうち窓部12の周囲の複数箇所に設けられている。また、下被着部17は、前端部に断面円弧状の湾曲部18を有している。
そして、各取付け部42が、対応する挿入孔15に前方から挿入されて係止されることにより、エンブレム30が、次の条件を満たすように、起立させられた状態で被着部13に取付けられている。この起立状態には、鉛直状態が含まれるほか、鉛直状態に対し傾斜した状態も含まれる。本実施形態では、エンブレム30の上部が下部よりも僅かに後方に位置するように若干傾斜した状態を起立状態としている。
上記条件とは、エンブレム30(装飾本体部31)の前端30cが下被着部17の前端17aと同じ、又は同前端17aよりも前方に位置することである。エンブレム30の前端30cとは、エンブレム30の前面のうち、最も前方に位置する箇所である。エンブレム30が、上部が下部よりも僅かに後方に位置するように若干傾斜している本実施形態では、同エンブレム30の前面の下端が前端30cに該当する。下被着部17の前端17aは、同下被着部17が湾曲部18を有する本実施形態では、その湾曲部18の前端によって構成される。そして、本実施形態では、エンブレム30(装飾本体部31)の前端30cが下被着部17の前端17aに対し、前方へ距離D(>0)だけ離れた箇所に位置している。
さらに、後基材41の後面において露出するコネクタ65に対し、車両10側のコネクタ66が後側から結合されることで、ヒータ部55が上記電子制御装置等に対し電気的に接続されている。コネクタ66に接続されたケーブル67は、上被着部14に設けられた挿通孔16に通されている。
次に、上記のように構成された本実施形態のエンブレム30の作用及び効果について、製造方法とともに説明する。
最初に、エンブレム30の製造方法について、図6及び図7を参照して簡単に説明する。なお、図6及び図7においては、図面の左方がエンブレム30の前方に相当し、図面の右方がエンブレム30の後方に相当する。
まず、図6(a)に示すように、後部に一般部33及び凹部34を有する透明部材32が射出成形により形成される。
図6(b)に示すように、透明部材32の一般部33に対し、黒色等の塗料が用いられてスクリーン印刷等の印刷が行なわれることにより、有色層51が形成される。
図6(c)に示すように、透明部材32の凹部34の壁面及び有色層51の全体に、インジウム等の金属材料が蒸着されることにより、金属層52が形成される。このようにして、透明部材32の後面に、有色層51及び金属層52からなる加飾層50が形成される。
図6(d)に示すように、前基材36がインサート成形により形成される。すなわち、透明部材32の後面に加飾層50が形成されてなる中間成形体71(図6(c)参照)がインサートとされて金型に配置される。AES樹脂からなる溶融状態の樹脂材料が金型内に注入されて硬化される。上記透明部材32及び加飾層50の後側に、一般部37及び凸部38を有する前基材36が一体となった中間成形体72が形成される。
このように前基材36が成形される際には、凸部38を有する部分では、一般部37を有する部分よりも、溶融材料が冷却される際の体積収縮量が多い。前基材36の後面であって凸部38の後方となる箇所に、ひけによる窪み39が形成される場合がある。
図6(e)に示すように、PC樹脂とカーボンブラックとの混合樹脂材料を用いて二色成形が行なわれることにより、連結部45が形成される。二色成形は、樹脂材料の成形方法の一態様であり、異材質(材料)同士を組合わせて一体に成形するものである。二色成形では、一次側となる部分(中間成形体72:図6(d)参照)を成形してから、同一金型内で二次側となる部分(連結部45)を、上記一次側となる部分(中間成形体72)と一体で成形する。この二色成形の際、溶融状態の混合樹脂材料が透明部材32及び前基材36に触れることで、透明部材32の一部及び前基材36の一部が溶融して、その溶融状態の混合樹脂材料と混ざり合う。連結部45と透明部材32との境界部分が互いに溶着し、連結部45と前基材36との境界部分が互いに溶着する。透明部材32と前基材36とが連結部45を介して連結されてなる中間成形体73が形成される。
図7(a)に示すように、ヒータ部55の上記主要部56が、中間成形体73(図6(e)参照)における前基材36の後側に配置される。この配置は、主要部56における一部の貫通部64が、前基材36の後面のうち凸部38の後方に形成される窪み39に連通するように行なわれる。このように配置された主要部56は、前基材36の後面に接着される。この状態では、前基材36の窪み39と主要部56との間に空隙部G1が生ずる。
図7(b)に示すように、後基材41がインサート成形により形成される。すなわち、上記のように前基材36に主要部56が接着されてなる中間成形体74(図7(a)参照)がインサートとされて金型に配置される。上記前基材36と同一樹脂材料である、AES樹脂からなる溶融状態の樹脂材料が金型内に注入される。この樹脂材料が硬化されることにより、前基材36及び主要部56の後側に、同主要部56を密封した状態で前基材36に接合され、かつ取付け部42を有する後基材41が形成される。
また、前基材36及び後基材41は、主要部56の前後では互いに離間する。しかし、貫通部64に溶融樹脂が充填されて硬化されることにより、後基材41には、前方へ突出して貫通部64を埋める結合部44が形成される。
複数の貫通部64のうち、前基材36の窪み39に繋がっていないものを埋める結合部44は、前基材36の後面のうち窪み39とは異なる箇所に直接に接合される。
また、前基材36の後面であって凸部38の後方となる箇所のひけによる窪み39と主要部56との間に生じている空隙部G1は、一部の貫通部64に繋がっている。そのため、上記空隙部G1は、これに繋がっている貫通部64を通過した溶融樹脂によって、すなわち、後基材41の一部を構成する窪み埋め部43によって埋められる。表現を変えると、複数の貫通部64のうち、前基材36の窪み39に繋がっているものを埋める結合部44は、窪み埋め部43を介して、前基材36の後面のうち窪み39に間接に接合される。
従って、こうした結合部44が形成されない場合に比べ、後基材41が前基材36に対し強固に接合される。
そして、透明部材32の前面に表面処理剤が塗布されることにより、ハードコート層(図示略)が形成される。また、後基材41の後側からコネクタ65がヒータ部55の電極61に繋がった状態で取付けられることにより、目的とするエンブレム30が得られる。
上記エンブレム30においては、基材35と透明部材32との間に形成された加飾層50が、車両10の前部を装飾する機能を発揮する。エンブレム30を前方から見た場合には、凹凸状に形成された加飾層50において光が反射される。そのため、ハードコート層及び透明部材32を通じて、それらの奥側に金属光沢を有する文字を含む模様が立体的に見える。
なお、ヒータ部55の前側には、加飾層50、前基材36及び連結部45が配置されており、これらがヒータ部55を隠す機能を発揮する。そのため、エンブレム30の前方からは、ヒータ部55は見えにくく、見栄えが損なわれにくい。
前方車両と自車(車両10)との車間距離や相対速度を測定するために、ミリ波レーダ装置25からミリ波26が前方へ送信されると、そのミリ波26は、エンブレム30における後基材41、ヒータ部55、前基材36、加飾層50、透明部材32及びハードコート層をそれぞれ透過する。送信方向前方の車両や障害物等の対象物に当たって反射したミリ波26についても、上記と同様に装飾本体部31及びヒータ部55を透過する。
ミリ波26がヒータ部55を透過する際の減衰は、ヒータ部55を構成する部材のうち、以下のように、ミリ波減衰抑制態様でヒータ部55に組込まれたものによって抑制される。
(1)図2に示すように、発熱体57のうち、ヒータ部55におけるミリ波26の照射領域Z1内に配置された部分は、ミリ波26の透過を妨げようとする。照射領域Z1内に発熱体57が多く配置されるに従い、ミリ波26の減衰量が多くなる。この点、本実施形態では、照射領域Z1内における発熱体57の同照射領域Z1に占める面積比率に着目し、発熱体57が、面積比率を、ミリ波26の減衰量が許容値以下となるように設定した状態でヒータ部55に組込まれている。すなわち、許容値が2.5dBとされて、面積比率が10%以下となるように発熱体57の配線パターン(幅、ピッチ等)が設定されている。
従って、発熱体57のうち、照射領域Z1内に配置された部分が、ミリ波26の透過を妨げたとしても、ミリ波26がヒータ部55を透過する際に減衰する量を、許容値である2.5dB以下に抑えることができる。
(2)ヒータ部55における電極61及びサーミスタ62は、ミリ波26の透過を妨げる要因となり得る。この点、本実施形態では、図2に示すように電極61及びサーミスタ62が、ヒータ部55におけるミリ波26の照射領域Z1から外れた箇所でヒータ部55に組込まれている。そのため、電極61及びサーミスタ62がともに照射領域Z1に配置された場合に比べ、ミリ波26の透過が妨げられにくく、ミリ波26がヒータ部55を透過する際の減衰量が少なくなる。
(3)仮に、発熱体57の直線部58が、ミリ波26の偏波面27に対し平行であるとすると、平面からなる偏波面27上を振動するように送信されるミリ波26が、直線部58に面接触する場合がある。この面接触により、ミリ波26のヒータ部55での透過が妨げられてミリ波26が減衰される。
これに対し、図2及び図4に示すように、直線部58が偏波面27に対し傾斜していると、ミリ波26が直線部58と接触する面積は、上記のように、同直線部58が偏波面27に対し平行である場合よりも少なくなる。直線部58によりミリ波26の透過が妨げられる量が少なくなり、ミリ波26の減衰量が少なくなる。
特に、本実施形態では、直線部58が、偏波面27に対し直交した状態でヒータ部55に組込まれている。そのため、ミリ波26が直線部58と接触する面積は、同直線部58が偏波面27に対し傾斜している場合のうちで、最も少なくなる。直線部58により透過が妨げられるミリ波26の量が最も少なくなり、ミリ波26の減衰量が最も少なくなる。
(4)発熱体57における折り返し部59は、互いに平行な状態で延びた状態で隣り合う直線部58同士を繋いでいて、直線部58に対し傾斜する部分を有している。
そのため、直線部58が、上記のように偏波面27に対し傾斜(直交)していても、ミリ波26が折り返し部59に面接触するおそれがある。この場合には、直線部58が偏波面27に対し平行な場合ほどではないものの、ミリ波26のヒータ部55での透過が妨げられて減衰される。
この点、折り返し部59が、図2に示すように、ヒータ部55におけるミリ波26の照射領域Z1から外れた箇所に配置されることにより、同折り返し部59が照射領域Z1に配置された場合に比べ、ミリ波26の透過が妨げられにくく、ミリ波26がヒータ部55を透過する際の減衰量が少なくなる。
その結果、ヒータ部55のいずれの構成部材も上記各種ミリ波減衰抑制態様でヒータ部55に組込まれていないものに比べ、ミリ波26がヒータ部55を透過する際の減衰量が少なくなる。
ここで、ヒータ部55の発熱体57を含む主要部56は、基材35を構成する前基材36と後基材41とによって、前後から挟み込まれている。しかも、基材35内で主要部56に接する空隙部G1が、後基材41の一部、すなわち、基材35と同一の樹脂材料によって埋められていて、基材35は、内部に空隙部を有しない状態となっている。そのため、空隙部G1が埋められていない場合には、同空隙部G1内の空気に起因してミリ波透過性能が低下するおそれがあるが、本実施形態ではこうしたミリ波透過性能の低下が抑制される。
また、装飾本体部31及びヒータ部55のうち少なくとも照射領域Z1(図2参照)では、エンブレム30の前後方向の厚みTが、上記式1を満たす値で、しかも均一である。そのため、厚みTが均一でないものに比べ、ミリ波26が透過する際の減衰量が少ない。
従って、上記のようにミリ波26がエンブレム30を透過する際の減衰量が少ないことから、ミリ波26を利用して車間距離や障害物との距離を計測するといったミリ波レーダ装置25の機能を充分発揮させることができる。
ところで、エンブレム30の前面に雪が付着した場合には、電子制御装置(図示略)が、サーミスタ62の検出値に基づき、電極61を通じ、発熱体57に対する通電を制御する。この通電により発熱体57が発熱する。発熱体57が発した熱の一部は、エンブレム30の前面に伝わり、その前面に付着した雪を溶かす。
なお、上記電子制御装置の通電制御により、ヒータ部55の温度が調節されることで、ヒータ部55の温度が過度に高くなることが抑制され、発熱体57の熱による装飾本体部31の劣化が抑制される。
そのほかにも、本実施形態によると、次の作用及び効果が得られる。
・本実施形態では、ヒータ部55の主要部56を前後両側から挟み込む前基材36及び後基材41を、溶着により、機械的に相互に接合させている。そのため、前基材36及び後基材41を、接着剤によって化学的に接合させる場合よりも、接合部分の経時劣化が起こりにくい。前基材36及び後基材41が接合した状態を長期間にわたって維持することができる。
・ヒータ部55における樹脂シート63は、少なからずミリ波26の透過を阻害する。この点、本実施形態では、樹脂シート63のうち、発熱体57、電極61及びサーミスタ62を被覆していない非被覆部に貫通部64が設けられている。そのため、樹脂シート63に貫通部64が設けられていないものに比べ、樹脂シート63を透過する際のミリ波26の減衰を抑制することができる。
・前基材36の後面にひけによる窪み39が生ずると、その箇所では、周囲よりもエンブレム30の厚みが小さくなり、上記式1で表される厚みTから乖離する。この点、本実施形態では、上記窪み39が、基材35と同一の樹脂材料によって形成された窪み埋め部43によって埋められている。そのため、こうした窪み埋め部43が設けられない場合に比べ、ミリ波26の照射領域Z1(図2参照)におけるエンブレム30の前後方向の厚みを、上記式1の厚みTに近づけることができる。ひけによる窪み39が厚みTに及ぼす影響を小さくし、この点でもミリ波26がエンブレム30を透過する際の減衰を少なくすることができる。
・ヒータ部55の主要部56を前後から挟み込む前基材36及び後基材41が、同主要部56を密封した状態で相互に接合されていて、基材35は、前基材36及び後基材41の間に隙間のない状態となっている。そのため、前基材36及び後基材41の間から水が侵入して、ヒータ部55の主要部56に触れるのを抑制することができる。
また、エンブレム30の前面に付着した雪が溶けると、水となってその前面に沿って流下する。エンブレム30の前面に雨、泥水等が付着した場合も同様である。この点、本実施形態では、電極61及びサーミスタ62の両方が、ミリ波26の照射領域Z1よりも高い箇所に配置されていて、上記のように流下する水から遠ざけられている。従って、電極61及びサーミスタ62を、上記照射領域Z1よりも低い箇所に配置される場合に比べ、水に触れにくくすることができる。
その結果、水に触れることによる弊害、例えば、電極61及びサーミスタ62が腐食するのを抑制することができる。
・また、発熱体57が通電により発熱された場合、その発熱体57の温度は、発熱体57の下部で低く、上側ほど高くなる傾向にある。
一方、サーミスタ62の検出値に基づき、電子制御装置により発熱体57に対する通電が制御されることで、ヒータ部55の温度が調節され、発熱体57の熱による装飾本体部31の劣化が抑制される。
この点、本実施形態では、上記のように、サーミスタ62がミリ波26の照射領域Z1よりも高い箇所に配置されていることから、発熱体57のうち温度の高くなった箇所のその温度がサーミスタ62によって検出される。そのため、サーミスタ62が照射領域Z1よりも低い箇所に配置される場合に比べ、発熱体57に対する通電量が少なくてすみ、発熱体57の熱による装飾本体部31の劣化を効果的に抑制することができる。
・仮に、エンブレム30(装飾本体部31)の前端30cが、下被着部17の前端17aよりも後方に位置していると、下被着部17(湾曲部18)の一部が装飾本体部31よりも前方へ突出する。そのため、エンブレム30の前面に付着した雪の一部がヒータ部55の熱によって溶かされた場合、その雪の溶けていない部分が下被着部17の突出部分に積もるおそれがある。
この点、本実施形態では、図3に示すように、エンブレム30(装飾本体部31)の前端30cが、下被着部17の前端17aよりも前方に位置していることから、下被着部17(湾曲部18)が装飾本体部31よりも前方へ突出しない。そのため、エンブレム30の前面に付着した雪の一部がヒータ部55の熱によって溶かされた場合、その雪の溶けていない部分は下被着部17に積もることなく流れ落ちる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。この変形例において、上記実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
・上記実施形態では、窪み埋め部43が、後基材41の一部によって構成されたが、図8に示すように、基材35と同一の樹脂材料を用いて同基材35とは別に形成されてもよい。この場合、窪み埋め部43は、前基材36の成形後に、窪み39が埋まるように樹脂成形によって形成されてもよい。また、窪み39を埋める形状を有する窪み埋め部43を別部材として予め作成しておき、前基材36の成形後に、上記窪み埋め部43を窪み39に対し、熱溶着、超音波溶着等によって接合させてもよい。
上記いずれの場合にも、窪み39が窪み埋め部43によって埋められた前基材36の後面にヒータ部55の主要部56が接着される。後基材41を成形する際には、窪み39が既に埋められているため、同図8に示すように、窪み39に繋がる貫通部64が省略されてもよい。窪み39に繋がらない貫通部64も同様に省略されてもよい。もちろん、窪み39に繋がる貫通部64についても、繋がらない貫通部64についても、省略されずに残されてもよい。
この場合にも、後基材41が成形されることで、基材35は、ヒータ部55の主要部56に接する空隙部を有しない状態となる。
・エンブレム30は、図9に示す下被着部17を有するフロントグリル11に取付けられてもよい。この下被着部17は、前側ほど低くなる傾斜面19を有している。この場合、エンブレム30(装飾本体部31)は、自身の前端30cを、上記下被着部17の傾斜面19の上方に位置させた状態で被着部13に取付けられる。水平面に対し傾斜面19のなす角度αは0°よりも大きく90°よりも小さな値に設定される。角度αの好ましい範囲は、10〜20°である。
このようにすると、エンブレム30の前面に付着した雪の一部がヒータ部55の熱によって溶かされると、溶かされて生じた水も、雪のうち溶けずに残っている部分も傾斜面19に沿って流れ落ちる。従って、雪が下被着部17に積もるのを抑制することができる。
・上記(2)のミリ波減衰抑制態様として、電極61及びサーミスタ62の一方のみが、ヒータ部55におけるミリ波26の照射領域Z1から外れた箇所でヒータ部55に組込まれてもよい。
・上記(2)のミリ波減衰抑制態様として、電極61及びサーミスタ62の少なくとも一方が、ヒータ部55におけるミリ波26の照射領域Z1から外れた箇所であることを条件に、同照射領域Z1の側方や、同照射領域Z1よりも低い箇所でヒータ部55に組込まれてもよい。
・上記(3)のミリ波減衰抑制態様として、発熱体57の直線部58が、偏波面27に対し、直交した状態とは異なる傾斜した状態でヒータ部55に組込まれてもよい。この場合であっても、ミリ波26が直線部58と接触する面積は、同直線部58が偏波面27に対し平行である場合よりも少なくなる。直線部58によりミリ波26の透過が妨げられる量が少なくなり、ミリ波26の減衰量を少なくする効果を得ることができる。
・上記実施形態とは異なり、ヒータ部55の構成部材が、上記(1)〜(4)のミリ波減衰抑制態様のうちの1つのみのミリ波減衰抑制態様でヒータ部55に組込まれてもよいし、2つ以上が組合わされたミリ波減衰抑制態様でヒータ部55に組込まれてもよい。
・ヒータ部55における発熱体57の配線パターンが、上記実施形態とは異なる配線パターンに変更されてもよい。
・エンブレム30の最前部に位置する部材の前面に、撥水性が付与されてもよい。このようにすると、上記部材の前面に付着した水を弾き、同部材を濡れにくくすることで、融雪時に上記部材の前面に水の膜が形成されるのを抑制することができる。
撥水性を付与する手段として、例えば、上記部材の前面に、有機系塗装膜、シリコーン膜等からなる撥水膜が形成されてもよい。また、上記部材を成形する際に用いられる金型の成形面にシボが形成されたり、ナノ加工が施されたりしてもよい。
また、上記撥水膜として、ハードコート機能を有するものが用いられてもよい。
・加飾層50における金属層52は、腐食を抑制するために、アクリル系又はウレタン系の樹脂材料からなる腐食防止層によって被覆されてもよい。
・連結部45が省略されてもよい。
・ミリ波26は、上記実施形態のように鉛直面に平行な偏波面27に沿って送信されるものであってもよいし、鉛直面に対し傾斜した偏波面27に沿って送信されるものであってもよい。
・装飾本体部31は、楕円とは異なる形状の板状に形成されてもよい。
・エンブレム30をフロントグリル11の被着部13に取付ける手段は特に制限されない。エンブレム30は、例えば、クリップ、ビス、爪係合等によって被着部13に取付けられてもよい。
・エンブレム30は、フロントグリル11に代えて、車体に取付けられてもよい。
・車両用装飾部品は、車両10において、ミリ波レーダ装置25からのミリ波の送信方向の前方に取付けられて、同車両10を装飾するとともに、ミリ波透過性を有するものであることを条件に、エンブレム30とは異なる車両用装飾部品に適用されてもよい。
10…車両、25…ミリ波レーダ装置、26…ミリ波、30…エンブレム(車両用装飾部品)、31…装飾本体部、32…透明部材、35…基材、36…前基材、37…一般部、38…凸部、39…窪み、41…後基材、44…結合部、50…加飾層、55…ヒータ部、56…主要部、57…発熱体、64…貫通部、G1…空隙部。

Claims (3)

  1. 車両において、ミリ波レーダ装置からのミリ波の送信方向の前方に取付けられて、同車両を装飾するとともに、ミリ波透過性を有する装飾本体部と、通電により発熱する発熱体を有するシート状のヒータ部とを備え、
    前記装飾本体部は、樹脂材料により形成された透明部材と、樹脂材料により形成され、かつ前記送信方向における前記透明部材の後側に配置された基材と、前記透明部材及び前記基材の間に形成された加飾層とを備え、
    前記基材は、前基材と、前記送信方向における前記前基材の後側に配置された後基材とに分割されており、
    前記ヒータ部の前記発熱体を含む主要部は、前記前基材及び前記後基材により前記送信方向における前後から挟み込まれ、
    前記前基材及び前記後基材は、前記ヒータ部の前記主要部を密封した状態で相互に接合され、
    前記基材内で前記主要部に接する空隙部は、前記基材と同一の樹脂材料により埋められており、
    前記空隙部は、前記基材の一部により、又は前記基材とは別部材により埋められており、
    前記前基材は、一般部と、前記一般部よりも前記送信方向における前方へ突出する凸部とを備えており、
    前記空隙部は、前記送信方向における前記前基材の後面のうち前記凸部の後方に形成される窪みと前記主要部との間の空隙部を有している車両用装飾部品。
  2. 前記ヒータ部には、少なくとも前記発熱体とは異なる箇所において同ヒータ部を前記送信方向に貫通する貫通部が設けられており、
    前記後基材は、前記送信方向における前方へ突出して前記貫通部を埋める結合部を有しており、
    前記結合部は、前記前基材に対し直接又は間接に接合されている請求項に記載の車両用装飾部品。
  3. 車両において、ミリ波レーダ装置からのミリ波の送信方向の前方に取付けられて、同車両を装飾するとともに、ミリ波透過性を有する装飾本体部と、通電により発熱する発熱体を有するシート状のヒータ部とを備え、
    前記装飾本体部が、樹脂材料により形成された透明部材と、樹脂材料により形成され、かつ前記送信方向における前記透明部材の後側に配置された基材と、前記透明部材及び前記基材の間に形成された加飾層とを備え、
    前記基材が、前基材と、前記送信方向における前記前基材の後側に配置された後基材とに分割された車両用装飾部品を製造する方法であって、
    前記透明部材、前記加飾層、前記前基材を順に形成した後、前記送信方向における前記前基材の後側に、前記ヒータ部の前記発熱体を含む主要部を配置したものをインサートとしてインサート成形することにより、前記前基材の後側に前記後基材を形成するとともに前記前基材の後側に前記主要部を密封した状態で接合し、
    前記前基材として、一般部と、前記一般部よりも前記送信方向における前方へ突出する凸部とを備えるものを用い、
    前記ヒータ部として、少なくとも前記発熱体とは異なる箇所において同ヒータ部を前記送信方向に貫通する貫通部が設けられたものを用い、
    前記後基材をインサート成形する際に、前記主要部における一部の前記貫通部が、前記前基材の後側のうち前記凸部の後側に形成される窪みに連通するように前記ヒータ部を前記前基材の後側に配置し、前記窪みと前記主要部との間を、前記後基材の一部により埋める車両用装飾部品の製造方法。
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