JP6651940B2 - インサート成形用防眩性反射防止フィルム及びこれを用いた樹脂成形品 - Google Patents
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Description
また、近年になってマルチタッチ機能を有する静電容量式タッチパネルを搭載したカーナビや携帯電話が普及したため、インサート成形に用いられる加飾フィルムに対する要求性能のトレンドが変化し、防眩性フィルム、及び反射防止フィルムには指紋汚れを低減するニーズが高まっているが、文献1の防眩性フィルム、及び文献2の反射防止フィルムでは、指紋付着の問題には着眼されていない。
前記低屈折率層は、
(a)フッ素含有紫外線硬化型樹脂5.0〜15.0質量%、
(b)アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はアクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサン2.0〜8.0質量%、
(c)(a)及び(b)と共重合可能な紫外線硬化型樹脂9.0〜70.0質量%、
(d)中空シリカ微粒子22.0〜83.0質量%、
(e)光重合開始剤1.0〜10.0質量%
からなる低屈折率層用樹脂組成物(但し、(a)(b)(c)(d)(e)の合計は、100質量%である。)を硬化させてなり、(b)の質量%が、(a)の質量%より少ないことを特徴とするインサート成形用防眩性反射防止フィルムであって、
前記防眩性ハードコート層用の樹脂組成物は、ポリマー(f)と、ポリマー(g)とを含み、
前記ポリマー(f)のSP値が前記ポリマー(g)のSP値より小さく、
前記ポリマー(f)のSP値が8以上、且つ、前記ポリマー(f)のSP値と前記ポリマー(g)のSP値との差が0.5以上であり、
前記ポリマー(f)のTgが前記ポリマー(g)のTgよりも大きく、前記ポリマー(f)のTgが前記金型の温度以上、前記ポリマー(g)のTgが前記金型の温度未満、且つ、前記ポリマー(f)のTgと前記ポリマー(g)のTgとの差が20℃以上あり、
前記ポリマー(f)と前記ポリマー(g)との合計100重量部中の前記ポリマー(f)の含有量が1〜30質量部であるインサート成形用防眩性反射防止フィルムである。
前記低屈折率層は、
(a)フッ素含有紫外線硬化型樹脂5.0〜15.0質量%、
(b)アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はアクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサン2.0〜8.0質量%、
(c)(c)及び(d)と共重合可能な紫外線硬化型樹脂9.0〜70.0質量%、
(d)中空シリカ微粒子22.0〜83.0質量%、
(e)光重合開始剤1.0〜10.0質量%
からなる低屈折率層用樹脂組成物(但し、(a)(b)(c)(d)(e)の合計は、100質量%である。)を硬化させてなり、(b)の質量%が、(a)の質量%より少ないことを特徴とするインサート成形用防眩性反射防止フィルムであって、
前記防眩性ハードコート層用の樹脂組成物は、ポリマー(f)と、ポリマー(g)と、(メタ)アクリル基を有する紫外線硬化性樹脂(h)とを含み、
前記ポリマー(f)のSP値が前記ポリマー(g)のSP値より小さく、
前記ポリマー(f)のSP値が8以上、且つ、前記ポリマー(g)のSP値と前記ポリマー(g)のSP値との差が0.5以上であり、
前記ポリマー(f)のTgが前記ポリマー(g)のTgよりも大きく、前記ポリマー(f)のTgが前記金型の温度以上、前記ポリマー(g)のTgが前記金型の温度未満、且つ、前記ポリマー(f)のTgと前記ポリマー(g)のTgとの差が20℃以上あり、
前記ポリマー(f)と前記ポリマー(g)と前記紫外線硬化性樹脂(h)との合計100重量部中の前記ポリマー(f)の含有量が1〜30質量部であるインサート成形用防眩性反射防止フィルムである。
本実施形態のインサート成形に適した防眩性反射防止フィルムは、熱可塑性透明基材フィルムの一方の面に防眩性ハードコート層が積層されており、防眩性ハードコート層側の最表層として低屈折率層が積層された構成である。また、防眩性ハードコート層と低屈折率層との間には、高屈折率層を設けることもできる。このインサート成形用防眩性反射防止フィルムを用いたインサート成形では、インサート成形用防眩性反射防止フィルムを予め金型内に保持して射出成形することで、表面にインサート成形用防眩性反射防止フィルムが一体化された樹脂成形品が得られる。このとき、金型内において、インサート成形用防眩性反射防止フィルムは、熱可塑性透明基材フィルム側が成形樹脂の方へ向けて配置され、樹脂が金型内に射出されると、防眩性反射防止層が金型に押し当てられる。
熱可塑性透明基材フィルムは、ポリカーボネート樹脂、又はポリメチルメタクリレート樹脂からなるフィルムを好ましく使用できる。特に、ポリカーボネート層及びポリメチルメタクリレート層の二層構造からなるフィルムが好ましい。この場合、ポリメチルメタクリレート層上に防眩性ハードコート層を積層するのが望ましい。そうすると、後述の防眩性ハードコート層用樹脂組成物を良好にウェットコーティングすることができる。また、防眩性ハードコート層の成分としてアクリル樹脂(アクリル基を有するモノマーの硬化物)を含む場合、防眩性ハードコート層とポリメチルメタクリレート層の屈折率が近いため、反射光の干渉ムラが生じにくい。加えて、メチルメタクリレート層と防眩性ハードコート層の材質が類似しているため、メチルメタクリレート層と防眩性ハードコート層との密着性に優れる。一方、ポリカーボネート層はポリメチルメタクリレート層に比べガラス転移温度(Tg)が高いため、ポリカーボネート層に加飾印刷することで、インサート成形時にインク流れが生じにくくなる。熱可塑性透明基材フィルムの膜厚は通常30〜300μm、好ましくは125〜200μmである。また、熱可塑性透明基材フィルムの屈折率は、1.49〜1.59であることが好ましい。
防眩性ハードコート層は、熱可塑性透明基材フィルムの直上に積層される層であり、防眩性ハードコート層用樹脂組成物の硬化物からなる。防眩性ハードコート層は、その表面に凹凸を有し、その凹凸に光が反射して拡散され(表面拡散性)、防眩性を発現することができる機能を備えている。さらに、黒の色の濃さが向上され、表示コントラストに優れる機能を備えている。このような機能を発現するために、防眩性ハードコート層の凹凸形状は、表面粗さRa(JISB0601−1994)が0.04〜0.40μmであるのが望ましい。防眩性ハードコート層の表面粗さが0.04μmより小さい場合、防眩性が弱く、室内の蛍光灯や視聴者の像がディスプレイ表面に写りこむことを防止することが困難となる。一方、0.40μmを超える場合、防眩性が必要以上に強くなりすぎ、具体的には、ヘイズ値が15%以上となり、表示コントラストが低下する。防眩性ハードコート層の表面粗さRaは、ポリマー(f)の配合量及び防眩性ハードコート層の膜厚を調整することによって制御される。
防眩性ハードコート層用樹脂組成物は、SP値及びTg(ガラス転移温度)が規定されたポリマー(f)とポリマー(g)とを少なくとも含む。更に、(メタ)アクリル基を有する紫外線硬化性樹脂(h)を含むものもある。その他の成分としては、レベリング剤、紫外線吸収剤、光安定化剤等が配合されてもよい。また、防眩性ハードコート用樹脂組成物中には、塗工性の観点から必要に応じて希釈溶剤等が含まれる。但し、本発明では凹凸を積極的に形成する微粒子を含まない。すなわち、防眩性ハードコート層としては、(メタ)アクリル基を有する紫外線硬化性樹脂と微粒子からなるものが良く知られているが、所定の防眩特性を得るために微粒子の添加量を調整すると、(メタ)アクリル基を有する紫外線硬化性樹脂と微粒子の屈折率差に起因した内部散乱により表示コントラストが低下するため、本発明の目的を達成するには相応しくない。
SP値とは、Solubility Parameter(溶解性パラメーター)のことであり、溶解性の尺度となるものである。SP値は数値が大きいほど極性が高く、逆に数値が小さいほど極性が低いことを示す。一般に、2成分のSP値の差は、相溶性の目安とされており、差が大きいほど2成分が混ざりにくい。
Vml=V1V2/(φ1V2+φ2V1)
V1:ポリマーが溶解された良溶媒より低いSP値の貧溶媒で濁りを生じはじめた点(濁点)における貧溶媒の分子容
V2:ポリマーが溶解された良溶媒より低いSP値の貧溶媒で濁りを生じはじめた点(濁点)における良溶媒の分子容
φ1:ポリマーが溶解された良溶媒より低いSP値の貧溶媒で濁りを生じはじめた点(濁点)における貧溶媒の体積分率
φ2:ポリマーが溶解された良溶媒より低いSP値の貧溶媒で濁りを生じはじめた点(濁点)における良溶媒の体積分率
Vmh=V3V4/(φ3V4+φ4V3)
V3:ポリマーが溶解された良溶媒より高いSP値の貧溶媒で濁りを生じはじめた点(濁点)における貧溶媒の分子容
V4:ポリマーが溶解された良溶媒より高いSP値の貧溶媒で濁りを生じはじめた点(濁点)における良溶媒の分子容
φ3:ポリマーが溶解された良溶媒より高いSP値の貧溶媒で濁りを生じはじめた点(濁点)における貧溶媒の体積分率
φ4:ポリマーが溶解された良溶媒より高いSP値の貧溶媒で濁りを生じはじめた点(濁点)における良溶媒の体積分率
φmh=φ3δ3+φ4δ4
δ3:ポリマーが溶解された良溶媒より高いSP値である貧溶媒のSP値
δ4:ポリマーが溶解された良溶媒より高いSP値の貧溶媒で濁点を測定した良溶媒のSP値
ガラス転移温度(Tg)は、JISK7121‐1987に記載のDSC (Differential Scanning Calorimetry、示差走査熱量測定)によって測定した補外ガラス転移開始温度を示す。補外ガラス転移開始温度は、低温側のベースラインを高温側に延長した直線とガラス転移の段階上変化部分の曲線こう配が最大になるような点で引いた接線との交点の温度である。
ポリマー(f)は、ポリマー(g)と共存することで防眩性を発現するための防眩性ハードコート用樹脂組成物の成分であり、かつ、インサート成形の際、防眩性を保持する機能を有する。
ポリマー(g)は、ポリマー(g)と共存することで防眩性を発現するための防眩性ハードコート用樹脂組成物の成分であり、かつ、曲面形状を有するインサート成形の際、曲面へもクラックの発生なく追随できる機能を有する。
防眩性ハードコート層用樹脂組成物は、ポリマー(f)とポリマー(g)に加えて(メタ)アクリル基を有する紫外線硬化性樹脂(h)を含む場合、防眩性ハードコート層をより硬くすることができる。また、(メタ)アクリル基を有する紫外線硬化性樹脂(h)を含むことで、耐溶剤侵食性や耐湿性などの耐候性が改善する傾向にある。このとき、防眩性ハードコート層用樹脂組成物には、併せて光重合開始剤(d)を含むことができ、(メタ)アクリル基を有する紫外線硬化性樹脂(h)/光重合開始剤(d)の質量比が1〜45になるようにするのが好ましい。
光重合開始剤(d)は紫外線(UV)硬化させる際の開始剤として用いられる。光重合開始剤としては、従来公知のものでよく、特に限定されないが、例えば、1-ヒドロキシシクロヘキサン-1-イルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、4-(メチルチオ)-α-モルホリノ-α-メチルプロピオフェノン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1− オン等のアセトフェノン系重合開始剤、ベンゾイン、2,2−ジメトキシ1,2−ジフェニルエタン−1−オン等のベンゾイン系重合開始剤、ベンゾフェノン、[4−(メチルフェニルチオ) フェニル]フェニルメタノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、3 ,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系重合開始剤、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系重合開始剤等が挙げられる。これらのうち、好ましくは、1-ヒドロキシシクロヘキサン-1-イルフェニルケトン、4-(メチルチオ)-α-モルホリノ-α-メチルプロピオフェノンが使用される。これらの光重合開始剤は単独又は混合物として用いることができる。光重合開始剤の配合量としては、防眩性ハードコート層100wt%中1〜10wt%が好ましい。光重合開始剤の配合量が1wt%よりも少ない場合は、紫外線を照射しても硬化が進まず好ましくない。一方、10wt%を越す配合量は、硬化に対して不必要に多くなり好ましくない。
防眩性ハードコート層用樹脂組成物中に含むことのできる溶媒(希釈溶剤)として、例えば、メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶媒や、 メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール系溶媒や、アニソール、フェネトールプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなどのエーテル系溶媒などが挙げられる。これらの溶媒は1種を単独で用いてもよく、また2種以上の有機溶媒を混合して用いてもよい。また、2種以上の有機溶媒を用いる場合は、用いられる有機溶媒のうち少なくとも1種のSP値が、ポリマー(f)のSP値ととの差が2以下であることが望ましい。
まず、防眩性ハードコート層用樹脂組成物を熱可塑性透明基材フィルム上に塗布した後、乾燥して、或いは紫外線を照射して、硬化させることにより、熱可塑性透明基材フィルム上に防眩性ハードコート層が積層される。それにより、インサート成形用防眩性フィルムが得られる。
低屈折率層の屈折率は、防眩性ハードコート層の屈折率、更に、高屈折率層が存在する場合は高屈折率層の屈折率より低く設定されることを要件とし、その屈折率は1.33〜1.46が好ましい。該屈折率が1.33未満の場合には、塗膜中に含まれる屈折率を低下させるために配合する微粒子の量が多くなり、十分に硬い層を形成することが困難である。その一方、屈折率が1.46を超える場合には十分な反射防止性能を得ることが難しい。また、低屈折率層は0.05〜0.25μmであることが好ましい。低屈折率層は、低屈折率層用樹脂組成物を紫外線等により硬化させた硬化物からなり、その組成を以下において説明する。
低屈折率層用樹脂組成物は、(a)フッ素含有紫外線硬化型樹脂5.0〜15.0質量%、(b)アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はアクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサン2.0〜8.0質量%、(c)(a)及び(b)と共重合可能な紫外線硬化型樹脂9.0〜70.0質量%、(d)中空シリカ微粒子22.0〜83.0質量%、(e)光重合開始剤1.0〜10.0質量%からなり、(b)の質量%が、(a)の質量%より少なく、更に、(a)(b)(c)(d)(e)の合計は、100質量%である。
続いて、高屈折率層について説明する。該高屈折率層は、上述の低屈折率層との有意な屈折率差により、反射防止効果を向上させるための層である。高屈折率層の屈折率は、防眩性ハードコート層及び低屈折率層より高く設定されており、高屈折率層の屈折率は1.6〜2.1である。この屈折率が1.6より小さい場合、反射防止性能を向上することができない。一方、屈折率が2.1を超える高屈折率層を形成することは現状では困難である。また、高屈折率層の乾燥硬化後の膜厚は、0.05〜0.25μmが好ましい。上記範囲外では、光の干渉による反射防止の効果が不十分となる。更に、高屈折率層は、金属酸化物微粒子と紫外線硬化型樹脂とを混合してなる高屈折率層用樹脂組成物を紫外線等により硬化させた硬化物からなる。
高屈折率層用樹脂組成物を構成する材料としては、前記高屈折率層の屈折率の範囲において、金属酸化物微粒子及び紫外線硬化型樹脂を任意に用いることができる。金属酸化物微粒子は、屈折率を積極的に高めるために配合されるものである。金属酸化物微粒子としては、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化シラン、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、酸化錫、ITO等の微粒子が挙げられる。特に、導電性や帯電防止能の観点より、酸化錫、酸化アンチモン及びITOが好ましく、高屈折率の観点より、酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛及び酸化ジルコニウムが好ましい。金属酸化物微粒子の平均粒子径は高屈折率層の厚みを大きく超えないことが好ましく、特に0.15μm以下であることが好ましい。金属酸化物微粒子の平均粒子径が高屈折率層の厚みより大きくなると、光の散乱が生じる等、高屈折率層の光学性能が低下する傾向にある。
防眩性ハードコート層、高屈折率層及び低屈折率層は、各層用樹脂組成物を熱可塑性透明基材フィルム上へ塗布した後に、活性エネルギー線照射により硬化することで熱可塑性透明基材フィルム側の層から順に各層ごとに形成される。防眩性ハードコート層用樹脂組成物、高屈折率層用樹脂組成物及び低屈折率層用樹脂組成物の塗布方法は特に制限されず、例えばロールコート法、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ダイコート法、インクジェット法、グラビアコート法等公知のいかなる方法も採用できる。また、活性エネルギー線の種類は特に制限されないが、利便性等の観点から紫外線を用いることが好ましい。尚、防眩性ハードコート層の熱可塑性透明基材フィルムに対する密着性を向上させるために、予め熱可塑性透明基材フィルム表面にコロナ放電処理等の前処理を施すことも可能である。また、塗工性の観点から、各層用樹脂組成物は溶媒に希釈し塗工することが好ましい。溶媒としては、各層形成用の塗液に従来から使用されている公知のものであれば特に制限は無く、例えばアルコール系、ケトン系、エステル系の溶媒が適時選択できる。
上記インサート成形用防眩性反射防止フィルムは、インサート成形により、樹脂を成形すると同時に、その成形品の表面に一体化される。インサート成形用防眩性反射防止フィルムを射出成形金型内のキャビティに保持し、溶融した樹脂を金型内に注入することで、表面に防眩性反射防止フィルムが一体化された成形物を得ることができる。
各実施例及び比較例において、熱可塑性透明基材フィルムとしては、以下のものを使用した。
ポリカーボネートフィルム(PC)
住友化学(株)製「C000」188μm
ポリメチルメタクリレートフィルム(PMMA)
住友化学株式会社製「S014G」188μm
ポリカーボネート層とポリメチルメタクリレート層との二層構造からなるフィルム(PC/PMMA)
住友化学株式会社製「C001」200μm
防眩性ハードコート層用樹脂組成物として、次の原料を使用し、各原料を下記表1〜5に記載した組成にて混合し、防眩性ハードコート層用樹脂組成物HC1−1〜HC1−23を調製した。尚、各材料の配合量は、固形分の質量%を記載している。防眩性ハードコート層用樹脂組成物の各原料としては、以下の通りである。
〔ポリマー(f)〕
〈製造例1-1:アクリル共重合体(F1)の調製〉
イソボロニルメタクリレート208.8質量部 、メチルメタクリレート4.2質量部、メタクリル酸15.0質量部及びプロピレングリコールモノメチルエーテル340.0重量部を混合した。この混合液を、撹拌羽根、窒素導入管、冷却管及び滴下漏斗を備えた1000ml反応容器中の、窒素雰囲気下で110℃に加温したプロピレングリコールモノメチルエーテル 200質量部に、3時間かけて等速で滴下し、その後、110℃ で30 分間反応させた。ターシャリーブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート3.0質量部を含むプロピレングリコールモノメチルエーテルの溶液120質量部を、30分間かけて等速滴下してから、さらにターシャリーブチルペルオキシ‐2‐エチルヘキサノエート0.3質量部を含むプロピレングリコールモノメチルエーテルの溶液25.5質量部を30分間滴下して、重量平均分子量14,800のアクリル共重合体を得た。この樹脂は、SP値:9.9、Tg:113℃であった。
イソボロニルメタクリレート171.6質量部、メチルメタクリレート2.6質量部、メチルアクリル酸9.2質量部を混合した。この混合液を、攪拌羽根、窒素導入管、冷却管及び滴下漏斗を備えた1000ml反応容器中の、窒素雰囲気下で110℃に加温したプロピレングリコールモノメチルエーテル330.0質量部に、ターシャルブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート1.8質量部を含むプロピレングリコールモノメチルエーテル溶液80.0質量部と同時に3時間かけて等速で滴下し、その後、110℃で30分間反応させた。その後、ターシャルブチルペルオキシ‐2‐エチルヘキサノエート0.2質量部をプロピレングリコールモノメチルエーテル17.0質量部に溶解した溶液を滴下した。その後、テトラブチルアンモニウムブロマイド1.4質量部とハイドロキノン0.1質量部と5.0質量部のプロピレングリコールモノメチルエーテルからなる溶液を全量加え、空気バブリングしながら、4‐ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテル 22.4質量部とプロピレングリコールモノメチルエーテル 5.0質量部の溶液を2時間かけて滴下し、その後5時間かけて更に反応させた。GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)により測定した重量平均分子量18,000の不飽和二重結合含有アクリル共重合体を得た。この樹脂は、SP値: 10.1 、Tg:92℃であった。
スチレン・メタアクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製 BR−50)、重量平均分子量65,000、SP値:9.2、Tg:100℃
四つ口フラスコにパーフルオロ−(1,1,9,9−テトラハイドロ−2,5−ビスフルオロメチル−3,6−ジオキサノネノール)104質量部とビス(2,2,3,3,4,45,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプタノイル)パーオキサイドの8質量%パーフルオロヘキサン溶液11質量部を入れた。そして、その中空部を窒素置換した後、窒素気流下20℃で24時間撹拌して高粘度の固体を得た。得られた固体をジエチルエーテルに溶解させたものをパーフルオロヘキサンに注ぎ、分離後に真空乾燥させて無色透明なポリマーを得た。
ポリメタクリル酸メチルM−4003(根上工業(株)製、重量平均分子量1.000,000、SP値:9.0、Tg:105℃
〈製造例2−1:プロピオニル変性不飽和ジカルボン酸(無水物)グラフト化ポリオレフィン(G1)の調製〉
高分子ポリオレフィン(プロピレンと1−ブテンとの共重合体:三井化学社製「タフマーXR110T」)を攪拌機および温度計を備えた反応容器に入れ、360℃まで昇温して溶融させ、窒素気流下で100分間加熱することにより、熱減成による低分子ポリオレフィン(g1)を得た。
VPS−1001N(アゾ基含有ポリシロキサン化合物、和光純薬工業社製、ポリシロキサン鎖の分子量10,000、固形分50%)243.9質量部と、シクロヘキシルメタクリレート144.0質量部、スチレン43.7質量部、ヒドロキシルエチルメタクリレート52.3質量部及び酢酸ブチル343.3質量部からなる混合物とを混合した。この混合溶液を、撹拌羽根、窒素導入管、冷却管及び滴下漏斗を備えた1000ml反応容器中の、窒素雰囲気下で120℃に加温した酢酸ブチル270.0質量部に、3 時間かけて等速で滴下し、その後、120℃で30分間混合し、反応させた。ターシャリーブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート0.60質量部を含む酢酸ブチル15.0質量部溶液を、30分間かけて等速滴下してから、さらに120℃で1時間混合して反応させて、数平均分子量34,000、重量平均分子量125,000のシリコーンアクリルブロック共重合体を得た。この樹脂は、SP値:10.8、Tg:69℃であった。
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン40質量部、酢酸ブチル20質量部を反応器に入れ、加熱撹拌しながら還流状態とする。これにアゾビスイソブチロニトリル質量部酢酸ブチル40質量部の溶液が還流状態を保ちつつ2時間かけて滴下し、滴下終了後さらに1時間還流を続けた。得られた樹脂液は不揮発分41%であり、樹脂のTgは90℃であった。SP値:8.5、重量平均分子量110,000
エチルメタクリレート(東京化成工業株式会社製)40質量部、酢酸ブチル20質量部を反応器に入れ、加熱撹拌しながら還流状態とする。これにアゾビスイソブチロニトリル2質量部酢酸ブチル40質量部の溶液が還流状態を保ちつつ2時間かけて滴下し、滴下終了後さらに2時間還流を続けた。得られた樹脂液は不揮発分49%であり、樹脂のTgは65℃であった。SP値:8.9、重量平均分子量750,000。
高分子ポリオレフィン(プロピレンと1−ブテンとの共重合体:三井化学社製「タフマーXR110T」)を攪拌機および温度計を備えた反応容器に入れ、360℃まで昇温して溶融させ、窒素気流下で80分間加熱することにより、熱減成による低分子ポリオレフィン(g2)を得た。
日本化薬(株)製「KAYARAD DPHA」
新中村化学(株)製「A‐TMM‐3LM‐N」
ダイセル・サイテック(株)製「EBECRYL8402」
日本化薬(株)製「KAYARAD DPCA−20」
共栄社化学(株)製「ライトアクリレート1.9ND−A」
チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「I−184」
チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「I−907」
架橋アクリル−スチレン共重合樹脂の微粒子〔積水化成品(株)製、SSX1055QXE、粒子径の揃った単分散な微粒子、平均粒子径(a)は5.0μm〕30質量部
ビックケミー・ジャパン株式会社「BYK−333」
高屈折率層用樹脂組成物として、次の原料を使用し、各原料を下記表6に記載した組成にて混合し、高屈折率層用樹脂組成物H1−1〜H1−4を調製した。尚、各材料の配合量は、固形分の質量%を記載している。高屈折率層用樹脂組成物の各原料としては、以下の通りである。
シーアイ化成(株)製「ZRMEK25%−F47」(酸化ジルコニウム微粒子分散液)
シーアイ化成(株)製「RTTMIBK15WT%−N24」(酸化チタン微粒子分散液)
日本合成化学工業(株)製「紫光UV−7600B」
チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「I−184」
チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「I−907」
低屈折率層用樹脂組成物として、次の原料を使用し、各原料を下記表7、8に記載した組成にて、(a)フッ素含有樹脂と、(b)ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はポリエステル変性ポリジメチルシロキサンと、(c)(a)及び(b)と共重合可能な紫外線硬化型樹脂と、(d)中空シリカ微粒子と、(e)光重合開始剤とを混合し、低屈折率層用樹脂組成物L1−1〜L1−15、L2−1〜L2−12を調製した。尚、各材料の配合量は、固形分の質量%を記載している。低屈折率層用樹脂組成物の各原料としては、以下の通りである。
〔(a)フッ素含有樹脂〕
フッ素含有紫外線硬化型樹脂 ダイキン工業(株)製「オプツールDAC−HP」
フッ素含有紫外線硬化型樹脂 DIC(株)製「メガファックRS−75」
フッ素を含有する紫外線硬化型でない樹脂DIC(株)製「メガファックF−558」
〔(b)ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はポリエステル変性ポリジメチルシロキサン〕
アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン ビックケミー・ジャパン(株)製「BYK−UV 3500」
アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン ビックケミー・ジャパン(株)製「BYK−UV 3530」
アクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサン ビックケミー・ジャパン(株)製「BYK−UV 3570」
アクリル基を有さないポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン ビックケミー・ジャパン(株)製「BYK331」
〔(c)(a)及び(b)と共重合可能な紫外線硬化型樹脂〕
日本化薬(株)製「KAYARAD DPHA」
日本合成化学工業(株)製「紫光UV−7600B」
〔(d)中空シリカ微粒子〕
日揮触媒化成(株)製「アクリル修飾中空シリカ微粒子 スルーリアNAU」
〔(e)光重合開始剤〕
チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「I−184」
チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「I−907」
住友化学(株)製ポリメチルメタクリレートフィルム(PMMA)「S014G、188μm」の一方の面に、防眩性ハードコート用樹脂組成物(AGHC−1)を硬化後の防眩性ハードコート層の膜厚が3.4μmとなるようにロールコーターにて塗布し、23℃で50秒間、次いで、80℃で30秒間乾燥し、防眩性ハードコート層を形成した。
熱可塑性透明基材フィルム、ハードコート用樹脂組成物、低屈折率層用樹脂組成物を下記表7に記載した材料及び各層の組合せとした以外は、実施例1−1と同様にして、防眩性反射防止フィルム(F1−2〜F1−15)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を下記方法で測定した。その結果を下記表9に示す。なお、熱可塑性透明基材フィルムとして「PC/PMMA」を用いた際は、ポリメチルメタクリレート層(PMMA層)上に各種層を形成した。
熱可塑性透明基材フィルム、防眩性ハードコート層用樹脂組成物を表9のように変更する以外は、実施例1−1と同様に実施した。
次に、この防眩性ハードコート層上に、低屈折率層用樹脂組成物(L1−1)及び溶媒(メチルイソブチルケトン)を1:5の割合で混合した低屈折率層用塗液をバーコーターにて硬化後の膜厚が0.1μmとなるように塗布し、窒素雰囲気下、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより防眩性反射防止フィルム(F1−16〜1−17)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を下記方法で測定した。その結果を下記表9に示す。なお、熱可塑性透明基材フィルムとして「PC/PMMA」を用いた際は、ポリメチルメタクリレート層(PMMA層)上に各種層を形成した。
住友化学(株)製ポリカーボネートフィルム(PC)「C000、188μm」の一方の面に、防眩性ハードコート用樹脂組成物(AGHC−4)を硬化後の防眩性ハードコート層の膜厚が3.4μmとなるようにロールコーターにて塗布し、23℃で50秒間、次いで、80℃で30秒間乾燥した。その後、120W高圧水銀灯〔日本電池(株)製〕により紫外線を照射し(積算光量400mJ/cm2)、硬化させてインサート成形用防眩性フィルムを作製した。
次に、この防眩性ハードコート層上に、低屈折率層用樹脂組成物(L1−1)及び溶媒(メチルイソブチルケトン)を1:5の割合で混合した低屈折率層用塗液をバーコーターにて硬化後の膜厚が0.1μmとなるように塗布し、窒素雰囲気下、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより防眩性反射防止フィルム(F1−18)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を下記方法で測定した。その結果を下記表9に示す。
熱可塑性透明基材フィルム、防眩性ハードコート層用樹脂組成物を表9のように変更する以外は、実施例1−18と同様に実施した。
次に、この防眩性ハードコート層上に、低屈折率層用樹脂組成物(L1−1)及び溶媒(メチルイソブチルケトン)を1:5の割合で混合した低屈折率層用塗液をバーコーターにて硬化後の膜厚が0.1μmとなるように塗布し、窒素雰囲気下、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより防眩性反射防止フィルム(F1−19〜1−24)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を下記方法で測定した。その結果を下記表9に示す。なお、熱可塑性透明基材フィルムとして「PC/PMMA」を用いた際は、ポリメチルメタクリレート層(PMMA層)上に各種層を形成した。
人工指脂液(尿素1g、乳酸4.6g、ピロリン酸ナトリウム8g、食塩7g、エタノール20mLを蒸留水で1Lに希釈したもの)1滴を防眩性反射防止フィルム表面(低屈折率層表面)に滴下する。その後、日本製紙クレシア(株)製キムワイプを用い、人工指脂液を馴染ませる。続いて、東レ(株)製トレシーを用いて5往復拭取りを実施した後、表面の跡を目視で観察し下記の3段階で評価した。
○:人工指脂液の跡が無い場合
△:人工指脂液の跡が一部残る場合
×:人工指脂液の跡が残る場合
防眩性反射防止フィルム表面を#0000のスチールウールに250gfの荷重をかけて、ストローク幅25mm、速度30mm/secで10往復摩擦したあとの表面を目視で観察し、以下の○、×で評価した。なお、スチールウールは約10mmφにまとめ、表面が均一になるようにカット、摩擦して均したものを使用した。
○:傷が0〜10本
×:傷が11本以上
防眩性反射防止フィルムの裏面反射を防ぐため、裏面をサンドペーパーで粗し、黒色塗料で塗り潰したものを分光光度計[日本分光(株)製、商品名:U−best560]により、光の波長380nm〜780nmの5°、−5°正反射スペクトルを測定した。得られた反射スペクトルより、最小反射率(%)を読み取った。
ヘイズメーター〔日本電色工業(株)製、NDH2000〕を使用し、光学特性としてのヘイズ値(%)を測定した。
防眩性反射防止フィルムの拡散反射を防ぐため、防眩性反射防止フィルム表面に水滴を滴下し、ガラス板で挟んだものをヘイズメーターを使用し、光学特性としての内部ヘイズ値(%)を測定した。ヘイズ値と内部ヘイズ値の差で外部ヘイズ値を評価した。
表面粗さ測定器〔(株)小坂研究所製、型名SurfcorderSE500〕を用い走査範囲4mm、走査速度0.2mm/sの条件で、JISB0601−1994の規定に準拠して算術平均粗さRa(μm)を測定した。
AGAR処理面に蛍光灯距離3m、入射角10°となるように蛍光灯の灯りを映り込ませた場合、10°で正反射した蛍光灯の輪郭がどれほどぼけるかを下記に示す評価基準に従って評価した。蛍光灯はパナソニック(株)製FHF32EXNHを使用した。
○:輪郭が確認できないほどぼけている、×:輪郭はぼけていない。
住友化学(株)製ポリメチルメタクリレートフィルム(PMMA)「S014G、188μm」の一方の面に、防眩性ハードコート用樹脂組成物(AGHC−1)を硬化後の防眩性ハードコート層の膜厚が3.4μmとなるようにロールコーターにて塗布し、23℃で50秒間、次いで、80℃で30秒間乾燥し、防眩性ハードコート層を形成した。
熱可塑性透明基材フィルム、ハードコート用樹脂組成物、高屈折率層用樹脂組成物、低屈折率層用樹脂組成物を下記表10に記載した材料及び各層の組合せとした以外は、実施例2−1と同様にして、防眩性反射防止フィルム(F2−2〜F2−17、F2−25〜F2−26)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を上記方法で測定した。その結果を下記表10に示す。なお、熱可塑性透明基材フィルムとして「PC/PMMA」を用いた際は、ポリメチルメタクリレート層(PMMA層)上に各種層を形成した。
住友化学(株)製ポリメチルメタクリレートフィルム(PMMA)「S014G、188μm」の一方の面に、防眩性ハードコート用樹脂組成物(AGHC−4)を硬化後の防眩性ハードコート層の膜厚が3.4μmとなるようにロールコーターにて塗布し、23℃で50秒間、次いで、80℃で30秒間乾燥した。その後、120W高圧水銀灯〔日本電池(株)製〕により紫外線を照射し(積算光量400mJ/cm2)、硬化させてインサート成形用防眩性フィルムを作製した。
次に、この防眩性ハードコート層上に、高屈折率層用樹脂組成物(H−1)及び溶媒(メチルイソブチルケトン)を1:5の割合で混合した高屈折率層用塗液をバーコーターにて硬化後の膜厚が0.1μmとなるように塗布し、窒素雰囲気下、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより高屈折率層を形成した。
熱可塑性透明基材フィルム、防眩性ハードコート層用樹脂組成物を表10のように変更する以外は、実施例2−18と同様に実施した。
次に、この防眩性ハードコート層上に、低屈折率層用樹脂組成物(L1−1)及び溶媒(メチルイソブチルケトン)を1:5の割合で混合した低屈折率層用塗液をバーコーターにて硬化後の膜厚が0.1μmとなるように塗布し、窒素雰囲気下、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより防眩性反射防止フィルム(F2−19〜2−24)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を上記方法で測定した。なお、熱可塑性透明基材フィルムとして「PC/PMMA」を用いた際は、ポリメチルメタクリレート層(PMMA層)上に各種層を形成した。
防眩性反射防止フィルムの成形品への融着:実施例1−1〜1−24、実施例2−1〜2−26で得られた防眩性反射防止フィルムを熱可塑性透明基材フィルムが溶融したポリカーボネート樹脂に接するように、射出成形金型内のキャビティに保持し、360℃程度の温度で溶融させたポリカーボネート樹脂を、29400kPaの圧力にて金型内に注入し、放冷して、平板部分と、その両端に半径R=0.5mmとなる曲面形状部分とを有する樹脂成形品を得た。すなわち、成形と同時に融着するインサート成形融着法にて防眩性反射防止フィルムの融着を行うことで、表面に防眩性反射防止フィルムを備える樹脂成形品を得た。
成形物の曲面部分を目視にて確認し、クラック等の亀裂の有無を確認した。
○:クラック等の亀裂なし、×:クラック等の亀裂なし。
熱可塑性透明基材フィルム、ハードコート用樹脂組成物、低屈折率層用樹脂組成物を下記表13に記載した材料及び各層の組合せとした以外は、実施例1−1と同様にして、防眩性反射防止フィルム(F3−1〜F3−19)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を上記方法で測定した。その結果を下記表13に示す。なお、熱可塑性透明基材フィルムとして「PC/PMMA」を用いた際は、ポリメチルメタクリレート層(PMMA層)上に各種層を形成した。
熱可塑性透明基材フィルム、ハードコート用樹脂組成物、低屈折率層用樹脂組成物を下記表13に記載した材料及び各層の組合せとした以外は、実施例1−18と同様にして、防眩性反射防止フィルム(F3−20〜F3−24)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を上記方法で測定した。その結果を下記表13に示す。なお、熱可塑性透明基材フィルムとして「PC/PMMA」を用いた際は、ポリメチルメタクリレート層(PMMA層)上に各種層を形成した。
住友化学(株)製ポリメチルメタクリレートフィルム「S014G、188μm」の一面に、ハードコート用樹脂組成物(AGHC−23)及び溶媒(メチルイソブチルケトン)を1:1の割合で混合した防眩性ハードコート層用塗液をバーコーターにて硬化後の膜厚が10μmとなるように塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより防眩性ハードコート層を形成した。
熱可塑性透明基材フィルム、ハードコート用樹脂組成物、高屈折率層用樹脂組成物、低屈折率層用樹脂組成物を下記表14に記載した材料及び各層の組合せとした以外は、実施例2−1と同様にして、防眩性反射防止フィルム(F4−1〜F4−12)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を上記方法で測定した。その結果を下記表14に示す。なお、熱可塑性透明基材フィルムとして「PC/PMMA」を用いた際は、ポリメチルメタクリレート層(PMMA層)上に各種層を形成した。
熱可塑性透明基材フィルム、ハードコート用樹脂組成物、高屈折率層用樹脂組成物、低屈折率層用樹脂組成物を下記表14に記載した材料及び各層の組合せとした以外は、実施例2−1と同様にして、防眩性反射防止フィルム(F4−13〜F4−19)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を上記方法で測定した。その結果を下記表14に示す。なお、熱可塑性透明基材フィルムとして「PC/PMMA」を用いた際は、ポリメチルメタクリレート層(PMMA層)上に各種層を形成した。
熱可塑性透明基材フィルム、防眩性ハードコート層用樹脂組成物を表14のように変更する以外は、実施例2−18と同様に実施した。
次に、この防眩性ハードコート層上に、低屈折率層用樹脂組成物(L1−1)及び溶媒(メチルイソブチルケトン)を1:5の割合で混合した低屈折率層用塗液をバーコーターにて硬化後の膜厚が0.1μmとなるように塗布し、窒素雰囲気下、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより防眩性反射防止フィルム(F4−20〜4−24)を作製した。得られた防眩性反射防止フィルムについて、指紋拭取り性、耐擦傷性、最小反射率、ヘイズ、内部ヘイズ、外部ヘイズ、Ra、防眩性を上記方法で測定した。その結果を下記表14に示す。なお、熱可塑性透明基材フィルムとして「PC/PMMA」を用いた際は、ポリメチルメタクリレート層(PMMA層)上に各種層を形成した。
住友化学(株)製ポリメチルメタクリレートフィルム「S014G、188μm」の一面に、ハードコート用樹脂組成物(AGHC−23)及び溶媒(メチルイソブチルケトン)を1:1の割合で混合した防眩性ハードコート層用塗液をバーコーターにて硬化後の膜厚が10μmとなるように塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより防眩性ハードコート層を形成した。
防眩性反射防止フィルムの成形物への融着:防眩性反射防止フィルムを熱可塑性透明基材フィルムが溶融したポリカーボネート樹脂に接するように(曲率半径R=0.5mmとなる曲面形状を有する)射出成形金型内のキャビティに保持し、360℃程度の温度で溶融させたポリカーボネート樹脂を、29400kPaの圧力にて(曲率半径R=0.5mmとなる曲面形状を有する)金型内に注入し、放冷した。すなわち、成形と同時に融着するインサート成形融着法にて防眩性反射防止フィルムの融着を行うことで、成形物上に防眩性反射防止フィルムが一体化された。
その上で、表9に示される実施例1−16〜1−24の結果から、SP値の異なる2種のポリマーを含む樹脂組成物により防眩性ハードコート層を形成することにより、防眩性反射防止フィルムに防眩性を付与することができることが明らかとなった。
また、表9に示される実施例1−1〜1−15の結果から、(a)フッ素含有樹脂、(b)ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はポリエステル変性ポリジメチルシロキサン、(c)(a)及び(b)と共重合可能な紫外線硬化型樹脂、(d)中空シリカ微粒子及び(e)光重合開始剤からなる低屈折率層用樹脂組成物を硬化させた低屈折率層を最表層に備えることにより、防眩性反射防止フィルムに指紋拭取り性を付与することができることが明らかとなった。
Claims (5)
- 射出成形時に予め金型内に保持され、樹脂成形品の表面に一体化されるインサート成形用防眩性反射防止フィルムであって、
熱可塑性透明基材フィルムの一方の面上に防眩性ハードコート層を有し、前記熱可塑性透明基材フィルムの前記防眩性ハードコート層が設けられた一方の面側の最表層として低屈折率層を備え、
前記低屈折率層は、
(a)フッ素含有紫外線硬化型樹脂5.0〜15.0質量%、
(b)アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はアクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサン2.0〜8.0質量%、
(c)(a)及び(b)と共重合可能な紫外線硬化型樹脂9.0〜70.0質量%、
(d)中空シリカ微粒子22.0〜83.0質量%、
(e)光重合開始剤1.0〜10.0質量%
からなる低屈折率層用樹脂組成物(但し、(a)(b)(c)(d)(e)の合計は、100質量%である。)を硬化させてなり、(b)の質量%が、(a)の質量%より少ないことを特徴とするインサート成形用防眩性反射防止フィルムであって、
前記防眩性ハードコート層用の樹脂組成物は、ポリマー(f)と、ポリマー(g)とを含み、
前記ポリマー(f)のSP値が前記ポリマー(g)のSP値より小さく、
前記ポリマー(f)のSP値が8以上、且つ、前記ポリマー(f)のSP値と前記ポリマー(g)のSP値との差が0.5以上であり、
前記ポリマー(f)のTgが前記ポリマー(g)のTgよりも大きく、前記ポリマー(f)のTgが100℃以上、前記ポリマー(g)のTgが100℃未満、且つ、前記ポリマー(f)のTgと前記ポリマー(g)のTgとの差が20℃以上あり、
前記ポリマー(f)と前記ポリマー(g)との合計100重量部中の前記ポリマー(f)の含有量が1〜30質量部であるインサート成形用防眩性反射防止フィルム。 - 射出成形時に予め金型内に保持され、樹脂成形品の表面に一体化されるインサート成形用防眩性反射防止フィルムであって、
熱可塑性透明基材フィルムの一方の面上に防眩性ハードコート層を有し、前記熱可塑性透明基材フィルムの前記防眩性ハードコート層が設けられた一方の面側の最表層として低屈折率層を備え、
前記低屈折率層は、
(a)フッ素含有紫外線硬化型樹脂5.0〜15.0質量%、
(b)アクリル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン又はアクリル基を有するポリエステル変性ポリジメチルシロキサン2.0〜8.0質量%、
(c)(c)及び(d)と共重合可能な紫外線硬化型樹脂9.0〜70.0質量%、
(d)中空シリカ微粒子22.0〜83.0質量%、
(e)光重合開始剤1.0〜10.0質量%
からなる低屈折率層用樹脂組成物(但し、(a)(b)(c)(d)(e)の合計は、100質量%である。)を硬化させてなり、(b)の質量%が、(a)の質量%より少ないことを特徴とするインサート成形用防眩性反射防止フィルムであって、
前記防眩性ハードコート層用の樹脂組成物は、ポリマー(f)と、ポリマー(g)と、(メタ)アクリル基を有する紫外線硬化性樹脂(h)とを含み、
前記ポリマー(f)のSP値が前記ポリマー(g)のSP値より小さく、
前記ポリマー(f)のSP値が8以上、且つ、前記ポリマー(g)のSP値と前記ポリマー(g)のSP値との差が0.5以上であり、
前記ポリマー(f)のTgが前記ポリマー(g)のTgよりも大きく、前記ポリマー(f)のTgが100℃以上、前記ポリマー(g)のTgが100℃未満、且つ、前記ポリマー(f)のTgと前記ポリマー(g)のTgとの差が20℃以上あり、
前記ポリマー(f)と前記ポリマー(g)と前記紫外線硬化性樹脂(h)との合計100重量部中の前記ポリマー(f)の含有量が1〜30質量部であるインサート成形用防眩性反射防止フィルム。 - 前記防眩性ハードコート層と前記低屈折率層との間に、金属酸化物微粒子と紫外線硬化型樹脂とを含有し、前記低屈折率層の屈折率より高い1.6〜2.1の屈折率を有する高屈折率層が備えられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム。
- 前記熱可塑性透明基材フィルムが、ポリカーボネート層とポリメチルメタクリレート層との二層構造からなり、前記防眩性ハードコート層はポリメチルメタクリレート層上に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルム。
- 請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のインサート成形用防眩性反射防止フィルムを表面に備える、樹脂成形品。
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