JP6642593B2 - 加工装置の補正方法および加工装置 - Google Patents
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Description
前記位置変更部を制御する制御部とを備える加工装置の補正方法に適用される。そして、前記旋回軸における異なる設定角度の各々でそれぞれ前記被加工物を前記工具で加工して複数の加工痕を形成し、前記設定角度は、製品製造のための加工時に設定される前記旋回軸の旋回角度を含んで設定される旋回角度範囲の間で設定され、前記複数の加工痕の相対位置関係と、前記制御部が指示する加工形状の相対位置関係との差に基づいて、前記位置変更部へ出力される制御値を補正する。
本発明の第2の態様による加工装置の補正方法は、被加工物と工具との相対的な位置を変更する位置変更部と、前記位置変更部を制御する制御部とを備え、複数の加工痕を形成し、前記複数の加工痕の相対位置関係と、前記制御部が指示する加工形状の相対位置関係との差に基づいて、前記位置変更部へ出力される制御値を補正する加工装置の補正方法に適用される。そして、前記被加工物と第1の工具との相対的な位置を変更する第1の位置変更部と前記第1の位置変更部を制御する第1の制御部を有した第1の加工装置により前記被加工物に少なくとも一つの加工痕を形成し、前記被加工物と第2の工具との相対的な位置を変更する第2の位置変更部と前記第2の位置変更部を制御する第2の制御部を有した第2の加工装置により前記被加工物に前記少なくとも一つの加工痕の近傍に、さらに少なくとも一つの第2の加工痕を形成し、前記少なくとも一つの加工痕と前記少なくとも一つの第2の加工痕の相対位置関係と、前記第1の制御部が指示する加工形状と前記第2の制御部が指示する加工形状との相対位置関係との差に基づいて、前記第1または第2の位置変更部のいずれか一方へ出力される制御値を補正する。
本発明の第3の態様による加工装置は、被加工物と工具との相対的な姿勢を変える旋回軸移動機構を含み、前記旋回軸移動機構の旋回軸の周りの旋回角度を変えることによって前記被加工物と前記工具との相対的な位置を変更する位置変更部と、前記位置変更部へ制御量を出力し、前記被加工物と前記工具との相対的な位置を制御する制御部と、前記工具によって前記被加工物の異なる位置に加工された複数の校正用加工痕の形状および位置を測定する形状測定部と、前記制御部が目標とする複数の目標加工形状の相対的位置関係と、前記形状測定部によって測定された前記複数の校正用加工痕の相対的位置関係との差に基づいて得られた、前記制御量の補正値により前記制御部から前記位置変更部へ与えられる制御量を補正する補正部とを備え、前記制御部は、前記位置変更部の前記旋回角度を制御して、前記旋回軸における異なる設定角度の各々でそれぞれ前記被加工物を前記工具で加工して前記複数の校正用加工痕を形成するように制御し、前記設定角度は、製品製造のための加工時に設定される前記旋回軸の旋回角度を含んで設定される旋回角度範囲の間で設定される。
また、ターニングテーブル15にはスライドレール9aに対してワーク主軸Cを中心に回転駆動させるターニングテーブル回転機構も備えられている。
なお、横レール3にはX軸駆動機構11が設けられているので、縦レール4および刃物台5をX方向に自在に移動制御が可能である。また、縦レール4にはZ軸駆動機構13が設けられているので、刃物台5をZ方向に自在に移動制御が可能である。
なお、本明細書では、X軸駆動機構11と横レール3からなる移動機構をX軸移動機構、Z軸駆動機構13と縦レール4からなる移動機構をZ軸移動機構、スライドレール9aとY軸駆動機構からなる移動機構をY軸移動機構と称し、X軸移動機構、Y軸移動機構およびZ軸移動機構をまとめて並進移動機構と称す。
なお、スライドレール9a、縦レール4、横レール3のそれぞれにはリニアエンコーダが設けられており、ターニングテーブル15の位置および刃物台5の位置を求めることができる。また、旋回軸B、ワーク主軸Cおよび工具主軸Aにもロータリーエンコーダが設けられており、それぞれの回動角度を求めることができる。
なお、本実施の形態における加工装置1は、上述の並進移動機構と、工具取付け部6に構成された旋回機構および旋回軸駆動機構と、ターニングテーブル15とターニングテーブル駆動機構とで位置変更部が構成されている。本実施の形態における加工装置1は、この位置変更部により、ターニングテーブル15に載置された被加工物と刃物台5に保持された工具7との相対的な位置を変更する。
なお、形状測定の際には、形状測定ユニット20を被検物に対して相対的に走査させながら、加工痕等の三次元形状の測定が行われるので、位置変更部から移動軸または旋回軸Bの位置情報をエンコーダから取得する必要がある。そのため、位置変更部の並進移動機構に設けられたエンコーダからの信号取得タイミングと形状測定ユニット20による撮影タイミングとを同期させることで、形状測定精度を向上することができる。具体的には米国特許公報第6611617号に開示されているような同期方法を採用することが好ましい。なお、形状測定ユニット20と形状測定ユニット20から得られたデータを基に三次元形状を算出する制御部については、他にも特開2015-129665号に開示された形状測定ユニットと制御部を用いることでもよい。この形状測定ユニットは一定領域において加工痕と形状測定ユニットの相対移動なし三次元形状を求めることができる。したがって、このような形状測定ユニットを用いることにより、位置変更部からのエンコーダ情報を用いる必要なく複数の加工痕の相対位置関係を算出することが可能である。
次に、本発明の実施の形態における加工装置1の補正方法について説明する。本発明の実施の形態では、加工装置1の補正方法を行うために、まず、製品形状にワークWを加工する前に、複数の加工痕を形成する。図2(a)は、ワークWの一例である。この円筒状のワークWの上端面には、予め複数の加工痕を形成するための加工痕形成部W1、W2が一体的に形成されている。この加工痕形成部W1、W2は矩形形状を有しており、各面が平面である。図2(b)は、ワークWの加工痕形成部W1の拡大図である。たとえば、加工装置1の補正用に形成する加工痕は、図2(b)のように同一面に形成された複数の加工痕である。複数の加工痕は、形状測定ユニット20で形状を測定する際、形状測定ユニット20を旋回軸Bやワーク主軸C周りで相対移動させて測定することを十分に避けることができる。特に、形状測定ユニット20でワークWを測定する場合、X軸、Y軸およびZ軸方向の並進移動の位置決めで生ずる誤差に対して、旋回軸Bの位置決め角度誤差の方が形状測定結果に及ぼす誤差が大きい。なぜなら、旋回軸Bの位置決め角度誤差により、旋回軸BからワークWの測定位置までの距離に応じて、比例的に測定位置の位置ズレ量が拡大してしまうためである。また同様に、ワーク主軸CからワークW上の加工位置までの距離に応じて、ターニングテーブル15の位置決め角度誤差により比例的に測定位置のズレ量が拡大してしまうことが理由となる。
なお、X軸方向やZ軸方向へ並進移動する場合も同様である。
また、加工痕形成部W1、W2はワークWを製品形状に加工する際には、削り取られるような部材であってもよい。
ところで、本実施の形態では、上述したような5軸制御の加工装置1によってワークWに形成される形状の精度を高めるため、以下のような校正処理を行う。すなわち、図2に例示したように、ターニングテーブル15上の所定位置に載置されたワークWに対して複数の試験加工(校正用の加工)を行い、ワークWに複数の加工痕101および加工痕102を残す。
図3は、加工装置1の要部構成を例示するブロック図である。図3において、加工装置1は、入力部10と、形状測定ユニット20と、制御部30と、X軸駆動機構11と、Y軸駆動機構50と、Z軸駆動機構13と、旋回軸駆動機構70と、ワーク主軸駆動機構80とを含む。
オペレータは、複数の加工痕101、102がそれぞれ加工痕を形成するワークW上で近接した位置に形成されるように、データを入力する。「近接した位置」とは、例えば、次のいずれかが満たされるものであってもよい。
(1)ワークWに形成された加工痕101、102の位置が、形状測定ユニット20を加工痕101、102に対して相対移動することなしに、加工痕101、102の少なくとも一部を測定可能であること。
(2)ワークWに形成された加工痕101、102の位置が、形状測定ユニット20のワークWに対する測定方向を変える必要の無い位置に形成されていること。
(3)ワークWに形成された加工痕101、102の位置が、後述の加工痕形状データ取得部32によって取得される加工痕101、102それぞれの形状データを少なくとも一部で分離できる位置関係にあること。
なお、ワークWにそれぞれ形成された加工痕101および102は、以下のようにして設けるようにしてもよい。形状測定ユニット20で加工痕101および102の一方の測定を行ってから、他方の測定する際に、少なくとも旋回軸である旋回軸Bを中心に回動する回動移動の必要が無い位置に加工痕101および102が形成されていること。
また、5軸NCデータ生成部34は、加工装置1で製品の加工を行う場合には、生成した5軸の制御量を上記補正データ(−Δx(Θ),−Δy(Θ),−Δz(Θ)によって補正して、旋回軸駆動機構70、ワーク主軸駆動機構80、X軸駆動機構11、Y軸駆動機構50、およびZ軸駆動機構13へそれぞれ出力する。
図4は、校正処理の流れを説明するフローチャートである。制御部30は、校正処理を行う場合に図4による処理を起動させる。図4のステップS10において、制御部30の位置情報算出部31は、入力部10から入力された角度情報(設定角度θ1、θ2)と工具7による加工の始点位置および終点位置情報に基づき、旋回軸B周りの工具主軸Aの旋回角度を決定してステップS20へ進む。なお、この場合、始点位置と終点位置を直線で結んだ方向を基に、その方向に応じた仰角を基に旋回軸Bの角度を設定する。
これにより、ワークWに校正用の加工痕101および加工痕102が形成される。
これにより、ワークWに製品用の加工が行われる。
(1)上記加工装置1で用いた補正方法は、ワークWと工具7との相対的な姿勢を変える旋回軸Bを備え、ワークWと工具7との相対的な位置を変更する駆動機構11、13、50、70と、駆動機構11、13、50、70の旋回軸B、およびその他のX軸、Y軸、Z軸の位置を制御する制御部30とを備える加工装置1に適用される。そして、補正方法は、ワークWの製品用の加工前に、近接した位置に、旋回軸Bにおける異なる設定角度θ1、θ2の各々でそれぞれ校正用の加工痕101、102をワークWに形成し、加工痕101、102の相対位置関係と、制御部30が指示する加工形状、すなわち目標とする校正用の加工痕のノミナル相対位置関係との差に基づいて、補正値を取得し、取得された補正値を基に駆動機構11、13、50へ出力される制御値を補正する。この補正方法によれば、加工後のワークWに形成される形状の精度の低下を抑えることができる。とくに、旋回軸B周りに工具7を旋回させる際の工具7の先端位置精度の影響を抑えたい場合に有効である。
なお、近接した位置に校正用の加工痕101、102をワークWに形成する旨の「近接した位置」とは、上述したように、ワークWに形成された加工痕101、102の位置が、形状測定ユニット20を加工痕101、102に対して相対移動することなしに、加工痕101、102の少なくとも一部を測定可能な位置であってもよい。また、ワークWに形成された加工痕101、102の位置が、形状測定ユニット20のワークWに対する測定方向を変える必要の無い位置に形成されていてもよい。さらにまた、ワークWに形成された加工痕101、102の位置が、加工痕形状データ取得部32で取得したそれぞれの加工痕の形状データが少なくとも一部で分離できるような位置関係であってもよい。
(変形例1)
上記実施の形態において、加工装置1はスライドレール9a、縦レール4、横レール3のみ有した並進軸移動手段のみによる3軸構成の位置変更部を有した加工装置であってもよい。
その場合、少なくともいずれか一つの並進移動機構により工具を移動させて、近接した位置に複数の加工痕を形成し、その複数の加工痕の相対位置関係と、前記制御部が指示する加工形状の相対位置関係との差に基づいて、前記位置変更部へ出力される制御値を補正するようにしてもよい。
なお、複数の加工痕の相対位置関係を求めるために形状測定ユニット20を加工痕が形成されたワークに対して相対移動させる必要がある場合、なるべく相対移動距離が短くなり、かつ、それぞれの加工痕の一部の形状が分離できるような位置に、複数の加工痕を形成することが好ましい。特に、複数の加工痕を形成する際に行った工具の移動距離よりも、測定時における形状測定ユニット20の移動距離が短いことで、並進移動機構による位置決め誤差により生ずる形状測定誤差を小さくすることができる。
上記実施の形態においては、入力部10を介して、目標とする工具7による加工の始点位置(三次元座標)、終点位置(三次元座標)、およびワークWに対する工具7の刃先の角度を示すデータを含む、ツールパス情報を入力する例を説明した。入力部10から入力する代わりに、ティーチング動作によってツールパスを設定するように構成してもよい。
上記実施の形態においては、補正データとして、旋回角度Θごとに補正データ(−Δx(Θ),−Δy(Θ),−Δz(Θ))を作成する例を説明した。この代わりに、旋回軸Bの旋回軸駆動機構へ供給する制御データへの旋回角度毎の補正データとして作成してもよい。
また、旋回軸Bの旋回角度に応じた補正データ以外にも、ワーク主軸Cの旋回角度に応じた補正データや工具主軸Aの回転角度に応じた補正データも同様に作成してもよい。
上記実施の形態においては、校正用の加工として2つの加工痕101および102を形成するようにしたが、3つ以上の加工をおこなってもよい。すなわち、設定角度をθ1にセットして加工する加工痕101と、設定角度をθ2にセットして加工する加工痕102とに加えて、設定角度をθ3にセットして加工する加工痕を形成する。
なお、複数の加工痕は、完全に分離していなくてもよく、形状測定ユニット20によって、各加工痕を分離して三次元形状を測定できる位置関係にあればよい。
形状測定ユニット20は、工具取付け部6の工具取付位置に、工具の代わりに脱着可能に取り付けるものでもよい。
形状測定ユニット20は、工具取付け部6ではなく刃物台5の外装部に取り付けられていてもよい。この場合、旋回軸Bにより可動する側に形状測定ユニット20が取り付けられていないので、旋回軸Bの回動による測定位置のズレで生ずる測定誤差を生じさせなくすることができる。
なお、被加工物を所定の目的の形状創生のために行う加工前に形成される複数の加工痕の全てを、同一の加工装置で形成するものに限定するものではない。共通の加工ワークに一つは加工装置Aで加工痕を形成し、他方は加工装置Bで加工痕を形成することで、加工装置Aと加工装置Bの加工位置の偏差量を求めることができる。具体的には以下の工程で補正を行う。
最初に被加工物と第1の工具との相対的な位置を変更する第1の位置変更部と第1の位置変更部を制御する第1の制御部を有した第1の加工装置により、前記被加工物に少なくとも一つの加工痕を形成する。次に、同じ被加工物と第2の工具との相対的な位置を変更する第2の位置変更部と前記第2の位置変更部を制御する第2の制御部を有した第2の加工装置により前記被加工物に、第1の加工装置で形成した加工痕の近傍に、さらに少なくとも一つの第2の加工痕を形成する。第1の加工装置で形成された少なくとも一つの加工痕と第2の加工装置で形成された少なくとも一つの第2の加工痕の相対位置関係と、前記第1の制御部が指示する加工形状と前記第2の制御部が指示する加工形状との相対位置関係との差に基づいて、前記第1または第2の位置変更部のいずれか一方へ出力される制御値を補正する。このようにその複数の加工痕の相対位置関係と、前記制御部が指示する加工形状の相対位置関係との差に基づいて、加工装置Aまたは加工装置Bの少なくとも一方の前記位置変更部へ出力される制御値を補正するようにしてもよい。
なお、その際は加工装置Aと加工装置Bとは共通の載置台を利用することが好ましい。これにより、加工装置Aと加工装置B間とで加工痕を形成するワークを置きなおすことによる位置ズレ量が位置変更部に出力される制御値に影響を及ぼしにくくなる。
本発明で使用する加工装置は、形状測定ユニット20が着脱式であってもよい。その際、加工痕を形成する際には、必ず形状測定ユニット20が取り付けられた状態でなくともよい。少なくとも加工痕の一方を形成する加工装置に、複数の加工痕を測定する際に、取り付け可能な形状測定ユニットであれば良い。
上述した説明では、補正データ記憶部35から読み出された補正データ(−Δx(Θ),−Δy(Θ),−Δz(Θ))の活用例として、加工装置1におけるNCデータの補正に用いる場合を説明した。補正データを基にした相違情報(Δx,Δy,Δz)が、目標とする加工形状と、実際に加工した加工痕の形状とのずれであることを鑑みると、上記補正データを以下の用途に用いることもできる。
加工指示図を出力するときに、上記補正データを考慮した加工指示図を出力する。
2.設計図
設計図を作成するときに、上記補正データを製造誤差の出方情報として用いる。
一般に、製品の面は、当該製品の基準面からの寸法に基づいて表されることが多い。しかしながら、基準面からの寸法よりも、製品の面の形状そのものの許容差を表したい場合がある。そこで、加工装置1の旋回軸B周りの旋回角度ごとに算出した上記補正データを、加工装置1で形成される形状の許容差として用いる。
5…刃物台
6…工具取り付け部
7…工具
11…X軸駆動機構
13…Z軸駆動機構
20…形状測定ユニット
50…Y軸駆動機構
70…旋回軸駆動機構
101、102…加工痕
θ1、θ2…旋回角の設定角度
A…工具主軸
B…旋回軸
C…ワーク主軸
W…ワーク
Claims (15)
- 被加工物と工具との相対的な姿勢を変える旋回軸を含み、前記被加工物と前記工具との相対的な位置を変更する位置変更部と、
前記位置変更部を制御する制御部とを備える加工装置の補正方法において、
前記旋回軸における異なる設定角度の各々でそれぞれ前記被加工物を前記工具で加工して複数の加工痕を形成し、
前記設定角度は、製品製造のための加工時に設定される前記旋回軸の旋回角度を含んで設定される旋回角度範囲の間で設定され、
前記複数の加工痕の相対位置関係と、前記制御部が指示する加工形状の相対位置関係との差に基づいて、前記位置変更部へ出力される制御値を補正する、
加工装置の補正方法。 - 請求項1に記載の加工装置の補正方法において、
前記複数の加工痕は、前記被加工物の表面において近接した位置に形成されている加工装置の補正方法。 - 請求項1または2に記載の加工装置の補正方法において、
前記加工痕の相対位置関係が求められる加工痕のそれぞれは、前記位置変更部に設けられ、前記加工痕の相対位置関係を求める際に用いられる形状測定ユニットにより、前記複数の加工痕のそれぞれを順次測定する間に、前記旋回軸による回動移動の必要が無い位置に形成されている加工装置の補正方法。 - 請求項3に記載の加工装置の補正方法において、
前記加工装置は、前記位置変更部により前記加工痕に対して相対的に位置を変更可能に保持された画像センサーを有した形状測定ユニットを備え、
前記画像センサーで取得できる視野範囲内に、形成された前記加工痕の少なくとも一部の形状データに基づき、前記制御部は、前記制御値への補正値を取得する加工装置の補正方法。 - 請求項4に記載の加工装置の補正方法において、
前記形状測定ユニットは、前記位置変更部または前記位置変更部が具備する移動軸上に設けられている加工装置の補正方法。 - 請求項5に記載の加工装置の補正方法において、
前記形状測定ユニットは、光切断センサーであり、
前記光切断センサーは、前記移動軸上に設けられており、
前記光切断センサーは、前記旋回軸を固定した状態で、前記移動軸による相対移動を行うことで、前記加工痕が形成された部分を走査し、
前記形状測定ユニットは、前記光切断センサーから取得された情報に基づき前記それぞれの加工痕の三次元形状を取得する加工装置の補正方法。 - 請求項1に記載の加工装置の補正方法において、
前記複数の加工痕は、前記位置変更部で前記工具の前記被加工物に対する相対位置を変えながら、前記工具により形成する加工装置の補正方法。 - 被加工物と工具との相対的な位置を変更する位置変更部と、
前記位置変更部を制御する制御部とを備え、
複数の加工痕を形成し、前記複数の加工痕の相対位置関係と、前記制御部が指示する加工形状の相対位置関係との差に基づいて、前記位置変更部へ出力される制御値を補正する加工装置の補正方法において、
前記被加工物と第1の工具との相対的な位置を変更する第1の位置変更部と前記第1の位置変更部を制御する第1の制御部を有した第1の加工装置により前記被加工物に少なくとも一つの加工痕を形成し、
前記被加工物と第2の工具との相対的な位置を変更する第2の位置変更部と前記第2の位置変更部を制御する第2の制御部を有した第2の加工装置により前記被加工物に前記少なくとも一つの加工痕の近傍に、さらに少なくとも一つの第2の加工痕を形成し、
前記少なくとも一つの加工痕と前記少なくとも一つの第2の加工痕の相対位置関係と、前記第1の制御部が指示する加工形状と前記第2の制御部が指示する加工形状との相対位置関係との差に基づいて、前記第1または第2の位置変更部のいずれか一方へ出力される制御値を補正する加工装置の補正方法。 - 被加工物と工具との相対的な姿勢を変える旋回軸移動機構を含み、前記旋回軸移動機構の旋回軸の周りの旋回角度を変えることによって前記被加工物と前記工具との相対的な位置を変更する位置変更部と、
前記位置変更部へ制御量を出力し、前記被加工物と前記工具との相対的な位置を制御する制御部と、
前記工具によって前記被加工物の異なる位置に加工された複数の校正用加工痕の形状および位置を測定する形状測定部と、
前記制御部が目標とする複数の目標加工形状の相対的位置関係と、前記形状測定部によって測定された前記複数の校正用加工痕の相対的位置関係との差に基づいて得られた、前記制御量の補正値により前記制御部から前記位置変更部へ与えられる制御量を補正する補正部とを備え、
前記制御部は、前記位置変更部の前記旋回角度を制御して、前記旋回軸における異なる設定角度の各々でそれぞれ前記被加工物を前記工具で加工して前記複数の校正用加工痕を形成するように制御し、
前記設定角度は、製品製造のための加工時に設定される前記旋回軸の旋回角度を含んで設定される旋回角度範囲の間で設定される加工装置。 - 請求項9に記載の加工装置において、
前記位置変更部は、前記被加工物と前記工具との相対的な位置を変える並進移動機構を含み、
前記制御部は、前記位置変更部による並進移動量および前記旋回角度を制御して、前記複数の校正用加工痕を形成するように制御する加工装置。 - 請求項10に記載の加工装置において、
さらに、前記複数の目標加工形状の相対位置関係と、前記測定された前記複数の校正用加工痕の相対位置関係を示す形状情報との差に基づき、前記補正値として、複数の前記旋回角度ごとに設定された並進移動軸の方向の並進移動量の補正値を算出する補正値算出部を備える加工装置。 - 請求項11に記載の加工装置において、
前記制御部は、前記補正値算出部によって前記補正値を算出する前は、前記複数の目標加工形状を形成するために生成した前記旋回角度または前記並進移動量を前記制御量とし、前記補正値算出部によって前記補正値を算出した後は、前記補正部により目標形状情報に基づいて生成した前記並進移動量または前記旋回角度に対して前記補正値で補正した前記旋回角度および前記並進移動量を、前記制御量として前記位置変更部に出力する加工装置。 - 請求項11または12に記載の加工装置において、
前記形状測定部は、前記位置変更部で前記並進移動軸の方向の前記並進移動量を変えることにより、前記被加工物の前記校正用加工痕との相対的な位置が変更される加工装置。 - 請求項9から請求項12のいずれか一項に記載の加工装置において、
前記形状測定部は、前記校正用加工痕の形状測定結果に基づき、少なくとも前記工具の径および前記工具の長さと前記工具の軸方向を取得する加工装置。 - 請求項9から請求項14のいずれか一項に記載の加工装置において、
前記形状測定部は、加工された前記被加工物が加工装置に載置されている状態で前記複数の校正用加工痕の形状および位置を測定する加工装置。
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