JP6640556B2 - 水中油型液体入浴剤及びその製造方法 - Google Patents
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(A1)N−ステアロイル−N−メチルタウリン塩及び/又はN−ラウロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.3質量%以上2.5質量%以下
(B1)HLB8以下のノニオン界面活性剤 2質量%以上8質量%以下
(C)グリセリン 5質量%以上20質量%以下
を含有し、かつ25℃におけるpHが5.5以上7未満である水中油型液体入浴剤。
また、本発明は、成分(A1)、成分(C)及び水(F)を含む混合物Xを得る工程(I)、
得られた混合物Xに成分(B1)及び油性成分(E)を添加して混合物Yを得る工程(II)、及び
得られた混合物Yを撹拌しながら残余の水(F)を滴下して混合物Zを得る工程(III)
を備える上記水中油型液体入浴剤の製造方法に関する。
本発明の水中油型液体入浴剤は、成分(A1)として、アニオン界面活性剤であるN−ステアロイル−N−メチルタウリン塩及び/又はN−ラウロイル−N−メチルタウリンナトリウムを0.3質量%以上2質量%以下含有する。なかでも、低刺激性でありながら、pH5.5〜7なる弱酸性のpH領域下でも優れた乳化能を発揮し、後述する特定量の成分(B1)及び成分(C)とも相まって、本発明の水中油型液体入浴剤における乳化粒子径の微細化に大いに寄与して、優れた保存安定性を付与することができる観点から、N−ステアロイル−N−メチルタウリン塩を用いるのが好ましい。
なお、HLBとは、油−水系で界面活性剤の両液体に対する相対的親和力の比を表す指標となる値であり、グリフィン(GRIFFIN)の定義による、25℃におけるHLB値を意味する。グリフィンによるHLB値は、J.Soc.Cosm.Chem.,1954,5:249−256において定義されている。
かかるソルビタン脂肪酸エステルとしては、具体的には、例えば、モノオレイン酸ソルビタン(HLB=4.7)、モノステアリン酸ソルビタン(HLB=4.7)、モノイソステアリン酸ソルビタン(HLB=5)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(HLB=4.5)、セスキオレイン酸ソルビタン(HLB=3.7)、及びトリオレイン酸ソルビタン(HLB=1.7)から選ばれる1種又は2種以上が挙げられ、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタンから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
また、温度変化によって相分離が生じるのを有効に防止して、保存安定性を有効に高める観点から、成分(B1)及び成分(B2)のノニオン界面活性剤全体としてのHLBは、8以下であることが好ましく、7.5以下であることがより好ましく、7以下であることがさらに好ましく、3以上であることが好ましく、3.5以上であることがより好ましい。
成分(B2)のノニオン界面活性剤のHLBは、乳化粒子径を微細化し、保存安定性を向上させる観点から、12以上であるのが好ましい。
また、成分(B2)のノニオン界面活性剤を含有する場合、成分(B1)との成分(B2)との質量比((B1)/(B2))は、成分(B1)による効果を充分に発揮させる観点から、1〜6であることが好ましく、2〜5.5であることがより好ましく、2.5〜4であることがさらに好ましい。
なお、水中油型乳化組成物の乳化粒子のメジアン径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(HORIBA社 LA−950)により測定される値を意味する。
すなわち、本発明の水中油型乳化組成物は、成分(A1)、成分(C)及び水(F)の一部を含む混合物Xを得る工程(I)、
得られた混合物Xに成分(B1)及び油性成分(E)を添加して混合物Yを得る工程(II)、及び
得られた混合物Yを撹拌しながら残余の水(F)を滴下して混合物Zを得る工程(III)
を備える製造方法により得るのが好ましい。
表1に示す処方の液体入浴剤を、下記の方法にしたがって製造した。
グリシン、パラベン、コハク酸、グリセリン(C)、N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム(A1)、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、セラミド類似物質、及び水(成分(F)中の5質量%)を混合し、各成分を溶解させて混合物Xを得た。次いで、得られた混合物Xにモノオレイン酸ソルビタン(B1)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸ナトリウム、及びモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンの界面活性剤と、油性成分(E)及び高級アルコール(D)を添加し、得られた混合物Yを65℃まで加熱した。
混合物Yの温度が55℃になったところで、香料を添加し、30℃まで冷却した後、30分間撹拌して、入浴剤を得た。
表1に示す処方とした以外、実施例1と同様にして各入浴剤を得た。
得られた入浴剤を用い、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(HORIBA社 LA−950)により、乳化粒子径を測定し、その平均値を求めた。
結果を表1に示す。
得られた入浴剤100mLを、内径50mmのガラス瓶に充填し、50℃で1か月間静置保存した後、外観を目視により確認し、標準品(製造後5℃にて保存したもの)との違いについて、下記基準にしたがって評価した。
結果を表1に示す。
AA:標準品と同じでクリーミング及び油分離が全くなし
A :標準品と比較しクリーミング又は油分離がごく僅かに認められる
B :標準品と比較しクリーミング又は油分離が僅かに認められる
C :標準品と比較しクリーミング又は油分離がかなり認められる
Claims (10)
- 次の成分(A1)、(B1)、(B2)及び(C):
(A1)N−ステアロイル−N−メチルタウリン塩及び/又はN−ラウロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.3質量%以上2.5質量%以下
(B1)HLB8以下のノニオン界面活性剤 2質量%以上8質量%以下
(B2)HLB8超のノニオン界面活性剤
(C)グリセリン 5質量%以上20質量%以下
を含有し、成分(B1)と成分(B2)の合計含有量が2質量%超9質量%以下であり、成分(B1)と成分(B2)との質量比((B1)/(B2))が1.9〜6であり、かつ25℃におけるpHが5.5以上7未満である水中油型液体入浴剤。 - 炭素数14以上20以下の高級アルコール(D)を0.3質量%以上2.4質量%以下含有する請求項1に記載の水中油型液体入浴剤。
- 油性成分(E)を10質量%以上40質量%以下含有する請求項1又は2に記載の水中油型液体入浴剤。
- 成分(A1)を含むアニオン界面活性剤の合計含有量が、0.5質量%以上4質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の水中油型液体入浴剤。
- 成分(B1)及び成分(B2)のノニオン界面活性剤全体としてのHLBが、8以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の水中油型液体入浴剤。
- 乳化粒子径のメジアン径が、0.1μm以上0.4μm以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の水中油型液体入浴剤。
- 成分(A1)、成分(C)及び水(F)の一部を含む混合物Xを得る工程(I)、
得られた混合物Xに成分(B1)及び油性成分(E)を添加して混合物Yを得る工程(II)、及び
得られた混合物Yを撹拌しながら残余の水(F)を滴下して混合物Zを得る工程(III)
を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載の水中油型液体入浴剤の製造方法。 - 工程(II)における混合物Yの温度が、60℃以上70℃以下である請求項7に記載の水中油型液体入浴剤の製造方法。
- 工程(III)における水の滴下速度が、0.5%/分以上30%/分以下である請求項7又は8に記載の水中油型液体入浴剤の製造方法。
- さらに、工程(III)で得られた混合物Zを冷却しながら20〜120分間撹拌する工程(IV)を備える請求項7〜9のいずれか1項に記載の水中油型液体入浴剤の製造方法。
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