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JP6637346B2 - 物流システムおよび仮保管システム - Google Patents

物流システムおよび仮保管システム Download PDF

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Description

本発明は、物流システムおよび仮保管システムに関し、特に、配送物を積み付ける物流システムおよび仮保管システムに関する。
従来、配送物を積み付ける物流システムおよび仮保管システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、仕分けエリアに設けられた搬送路を移動する配送物をロールボックスパレット(RPB、かご形状のキャスタ付きパレット)に積み付ける自動積み付け装置が開示されている。この自動積み付け装置では、仕分けエリアに配送物が到達する前に配送物の情報を取得して、取得した配送物の情報に基づいて、搬送路を移動する配送物のうち、RPBに積み付けるべき配送物をRPBに順次積み付けるように構成されている。また、上記特許文献1の自動積み付け装置では、搬送路とRPBとの間に載置台が設けられている。この載置台は、先に搬送された配送物を載置台に載置して、後に搬送された配送物を先にRPBに積み付けることによって、積み付け順序を変更するために設けられている。
特開2015−174736号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された自動積み付け装置では、たとえ載置台を設けたとしても、前後2つの配送物の順序を入れ替える程度であるため、積み付け順序の大幅な変更は困難であり、RPBへの配送物の積み付けが実質的に搬送路の搬送順に行われると考えられる。このため、たとえば、積み付け順序の最後の方に、大型の配送物が搬送されてきた場合などには、既に積み付けた配送物の隙間などに配置することができず、その結果、配送物のRPBへの効率的な積み付けが困難であるという問題点がある。特に、トラックなどのRPBよりも収容体積が大きく、多くの配送物が一度に収容される配送媒体に配送物を積み付ける場合には、配送物の効率的な積み付けがより困難になると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、配送物の配送媒体への効率的な積み付けが困難になるのを抑制することが可能な物流システムおよび仮保管システムを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における物流システムは、所定の配送媒体により配送される複数の配送物が一括して一時的に保管される仮保管場と、配送物を仮保管場の所定の仮保管位置に配置する仮保管移載機構部と、仮保管場または仮保管場よりも上流側において配送物の情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得した仮保管場に保管された配送物の情報に基づいて、複数の配送物を所定の配送媒体に積み付けるための積み付け計画を作成する積み付け計画作成部と、積み付け計画に基づく順序で、仮保管場に配置された複数の配送物を積み付け作業の受渡位置へ搬送するように仮保管移載機構部を制御する積付制御部と、積付制御部の制御の下、積み付け計画に基づいて、受渡位置に搬送された配送物を積み付け位置に積み付ける積み付け装置と、を備える。
この発明の第1の局面による物流システムでは、上記のように、仮保管場または仮保管場よりも上流側において配送物の情報を取得する情報取得部と、所定の配送媒体により配送される複数の配送物が一括して一時的に保管される仮保管場とを備える。これにより、所定の配送媒体により配送される複数の配送物が一括して仮保管場に配置された状態で、仮保管場に一括して保管される配送物の全ての情報を取得することができるので、仮保管場に一括して保管された配送物の全ての情報に基づいて効率的に積み付け可能な積み付け計画を作成することができる。この結果、物流システムにおいて、配送物の配送媒体への効率的な積み付けが困難になるのを抑制することができる。また、物流システムに配送物を仮保管場の所定の仮保管位置に配置する仮保管移載機構部を設けることによって、配送物を一括して一時的に保管する仮保管場の仮保管位置に自動的に配送物を配置することができる。
上記第1の局面による物流システムにおいて、好ましくは、仮保管場は、所定の配送媒体に対して配送物の出荷が行われる出荷階の上層階または下層階に設けられている。このように構成すれば、仮保管場が出荷階と同じ階に設けられる場合と異なり、出荷階を有効に活用することができる。たとえば、出荷階を、仮保管場とは別に配送物を仮保管する空間として活用したり、作業員が仮保管(一時的に保管)される配送物に邪魔されずに通過するための通路として活用したりすることができる。つまり、従来の出荷位置(出荷階)の機能を維持しながら、配送物を一括して一時的に保管する仮保管場を設けることができる。
上記第1の局面による物流システムにおいて、好ましくは、仮保管移載機構部は、配送物の情報に基づいて、所定の仮保管位置に配送物を配置するように構成されている。このように構成すれば、配送物の情報に基づいて、効率的な積み付けが可能なように配送物を自動的に仮保管場に配置することができる。
上記第1の局面による物流システムにおいて、好ましくは、仮保管移載機構部は、配送物の配送先の情報に基づいて、配送先が同一である複数の配送物を仮保管場の一の仮保管領域内に配置するように構成されている。このように構成すれば、配送先が同一である複数の配送物を仮保管場内において近接して配置することができるので、配送先が同一である配送物を所定の配送媒体の同一領域にまとめて積み付ける場合に、効率的に積み付けることができる。
上記第1の局面による物流システムにおいて、好ましくは、積み付け装置は、積み付け計画に基づいて、所定の配送媒体としての配送車両内の積み付け位置に配送物を直接積み付けるように構成されている。このように構成すれば、積み付け装置により配送物を配送車両に自動的に積み付けることができるので、配送車両に人力で積み付ける場合と比べて、配送物を積み付けるための人員を減少させることができる。
上記第1の局面による物流システムにおいて、好ましくは、積み付け装置は、積み付け計画に基づいて、配送物をパレット上の積み付け位置に積み付けるとともに、パレット上に積み付けられた複数の配送物を一括して所定の配送媒体としての配送車両に積載させるように構成されている。このように構成すれば、積み付け装置により配送物をパレットに自動的に積み付けることができるので、配送車両に人力で積み付ける場合と比べて、配送物を積み付けるための人員を減少させることができる。さらに、配送車両の到着前にパレットに予め配送物を積み付けておくことができるので、配送物を配送車両に積み付けるために要する時間を効果的に短縮することができる。
上記第1の局面による物流システムにおいて、好ましくは、積み付け装置は、積み付け計画に基づく配送物の積み付け順に、仮保管場に保管された配送物を積み付け位置に直接積み付けるように構成されている。このように構成すれば、仮保管場から積み付け位置に配送物を搬送するための積み付け搬送部を設ける必要がないので、物流システムに用いられる設備を減少させることができる。
この発明の第2の局面における仮保管システムは、所定の配送媒体により配送される複数の配送物が一括して一時的に保管される仮保管場と、配送物を仮保管場の所定の仮保管位置に配置する仮保管移載機構部と、仮保管場または仮保管場よりも上流側において配送物の情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得した仮保管場に保管された配送物の情報に基づいて、複数の配送物を所定の配送媒体に積み付けるための積み付け計画を作成する積み付け計画作成部と、積み付け計画に基づく順序で、仮保管場に配置された複数の配送物を積み付け作業の受渡位置へ搬送するように仮保管移載機構部を制御する積付制御部と、を備える。
この発明の第2の局面による仮保管システムでは、第1の局面の物流システムと同様に、仮保管システムを備える物流システムにおいて、配送物の配送媒体への効率的な積み付けが困難になるのを抑制することができる。また、仮保管システムに仮保管移載機構部を設けることによって、仮保管場の仮保管位置に自動的に配送物を配置することができる。
本発明によれば、上記のように、配送物の配送媒体への効率的な積み付けが困難になるのを抑制することが可能な物流システムおよび仮保管システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態による物流システムの概略的な構成を示した模式図である。 本発明の第1実施形態による物流システムにおけるブロック図である。 本発明の第1実施形態による物流システムの出荷場周辺を示した上面図である。 本発明の第1実施形態による物流システムの出荷場周辺を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態による物流システムにおける配送物の個体識別コードと仮保管位置の平面座標とを対応付けた表である。 本発明の第1実施形態による物流システムにおける配送物の積み付け順と、配送物の個体識別コードと、積み付け位置の立体座標とを対応付けた表である。 本発明の第1実施形態による物流システムにおける積み付け画像である。 本発明の第1実施形態による物流システムにおける積み付け工程を示した模式的な側面図である。 本発明の第1実施形態による物流システムにおける積み付け工程を示した模式的な側面図である。 本発明の第2実施形態による物流システムの出荷場周辺を示した上面図である。 本発明の第2実施形態による物流システムにおける積み付け工程を示した模式的な側面図である。 本発明の第2実施形態による物流システムにおける積み付け工程を示した模式的な側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態による物流システム100の構成について説明する。
(物流システムの概略的な構成)
第1実施形態における物流システム100は、図1に示すように、入荷した配送物Pを仕分けして配送先に出荷するためのシステムであり、物流施設(物流倉庫)100a内に設けられている。
物流施設100aは、入荷バース1と、入荷場2と、通過型の仕分けエリア3と、保管型の仕分けエリア4と、計測エリア5と、出荷場6と、出荷バース7とが設けられている。なお、計測エリア5および出荷場6は、各々同数ずつ設けられており、各々異なる配送先の配送物Pが搬送されることが可能なように物流システム100は構成されている。また、第1実施形態において、「上流側」とは、配送物Pが搬送される搬送経路における入荷側を意味し、「下流側」とは、搬送経路における出荷側を意味する。
また、物流システム100は、図2に示すように、配送物Pの搬送を制御する物流システム管理制御部8aおよび積付制御部8bと、出力部8cとをさらに備えている。物流システム管理制御部8aは、外部の外部全体管理制御部Mと接続されている。また、物流システム管理制御部8aおよび積付制御部8bは、接続された機器と配送物Pの情報などを送受信可能に構成されている。なお、物流システム管理制御部8aおよび積付制御部8bの具体的な制御については後述する。出力部8cは、積付制御部8bに接続されており、後述する帳票(図6参照)および積み付け画像(図7参照)を出力するために設けられている。具体的には、出力部8cは、帳票および積み付け画像を紙に印刷したり、所定のモニタに画像として表示したりする機能を有している。なお、出力部8cは、印刷または画像表示のいずれか一方のみが行われるように構成されていてもよい。また、積付制御部8bは、特許請求の範囲の「積み付け計画作成部」の一例である。
図1に示すように、入荷バース1は、入荷車両C1が駐車されるエリアである。入荷バース1では、配送物Pが入荷車両C1から物流施設100a内に入荷される。また、入荷バース1には、入荷開口11が複数設けられている。入荷バース1では、入荷開口11に入荷車両C1の後端が接するように入荷車両C1が駐車され、入荷車両C1内から配送物Pが搬入される。
入荷場2では、入荷バース1から入荷した配送物Pが通過型の仕分けエリア3または保管型の仕分けエリア4に搬送されるように仕分けられる。入荷場2には、物流システム100を構成する、受入コンベア21と、バーコードリーダ22と、方向切換部23とが設けられている。受入コンベア21は、入荷バース1から入荷した配送物Pを搬送する。バーコードリーダ22は、受入コンベア21を搬送される配送物Pに付されたバーコードを読み取る機能を有している。方向切換部23は、受入コンベア21に搬送される配送物Pの搬送先を通過型の仕分けエリア3または保管型の仕分けエリア4に切り替える。バーコードリーダ22および方向切換部23は、図2に示すように、物流システム管理制御部8aに接続されている。
通過型の仕分けエリア3は、物流施設100aの1階に設けられている。通過型の仕分けエリア3には、入荷した配送物Pのうち、後述する自動倉庫45に保管されずにそのまま出荷される配送物Pが搬送される。通過型の仕分けエリア3には、物流システム100を構成する、中央コンベア31と複数の分岐コンベア32とが設けられている。中央コンベア31は、方向切換部23により通過型の仕分けエリア3に搬送するように仕分けられた配送物Pを搬送する。複数の分岐コンベア32は、中央コンベア31から各々分岐しており、対応する計測エリア5に配送物Pを搬送する。
また、中央コンベア31の分岐コンベア32との接続位置には、物流システム100を構成する方向切換部33が設けられている。この方向切換部33は、中央コンベア31を搬送される配送物Pを対応する分岐コンベア32に導く機能を有している。方向切換部33は、図2に示すように、物流システム管理制御部8aに接続されている。
図1に示すように、保管型の仕分けエリア4は、物流施設100aの2階に設けられている。保管型の仕分けエリア4には、入荷した配送物Pのうち、出荷待ちの配送物Pが仕分けられて搬送される。保管型の仕分けエリア4には、物流システム100を構成する、中央コンベア41と複数の分岐コンベア42とが設けられている。中央コンベア41は、方向切換部23により保管型の仕分けエリア4に搬送するように仕分けられた配送物Pを搬送する。複数の分岐コンベア42は、中央コンベア41から各々分岐しており、対応する計測エリア5に配送物Pを搬送する。
また、中央コンベア41の分岐コンベア42との接続位置には、物流システム100を構成する方向切換部43が設けられている。この方向切換部43は、中央コンベア41を搬送される所定の配送物Pを対応する分岐コンベア42に導く機能を有している。また、方向切換部43は、図2に示すように、物流システム管理制御部8aに接続されている。
図1に示すように、中央コンベア41には、物流システム100を構成するバーコードリーダ44が設けられている。このバーコードリーダ44は、中央コンベア41を搬送される配送物Pに付されたバーコードを読み取る機能を有している。また、バーコードリーダ44は、図2に示すように、物流システム管理制御部8aに接続されている。
また、図1に示すように、保管型の仕分けエリア4には、物流システム100を構成する、自動倉庫45がさらに設けられている。自動倉庫45は、入荷された配送物Pを出荷指示があるまで保管する機能を有している。また、自動倉庫45は、図2に示すように、物流システム管理制御部8aに接続されている。
ここで、複数の計測エリア5、および、複数の出荷場6の各々の構成は同様であるため、これ以降、1つの計測エリア5、および、1つの出荷場6についてのみ説明する。
図3および図4に示すように、計測エリア5には、物流システム100を構成する、搬送コンベア51と、形状計測部52と、重量計測部53とが設けられている。搬送コンベア51は、対応する分岐コンベア32および42に接続されており、配送物Pを搬送する。なお、形状計測部52および重量計測部53は、特許請求の範囲の「情報取得部」の一例である。
形状計測部52は、搬送コンベア51に設けられ、通過する配送物Pの大きさを計測する機能を有している。具体的には、形状計測部52により、配送物Pの幅、長さおよび高さからなる外形寸法が計測される。また、形状計測部52は、光学センサまたはカメラからなる。重量計測部53は、搬送コンベア51に設けられ、通過する配送物Pの重量を計測する機能を有している。なお、形状計測部52および重量計測部53は、図2に示すように、物流システム管理制御部8aに接続されている。
また、計測エリア5には、物流システム100を構成する、搬送される配送物Pの特記事項を図示しない作業員が入力可能な入力部54が設けられている。たとえば、配送物Pが一般的な段ボールによる包装ではなく、紙袋による脆弱な包装であって上に他の配送物Pを積み付けることができないものである場合やガラスなどの破損しやすいものである場合には、作業員によって、配送物Pの特記事項(上面積み付け不可)が入力部54に入力される。なお、入力部54は、物流システム管理制御部8aに接続されている。また、入力部54は、特許請求の範囲の「情報取得部」の一例である。
図3および図4に示すように、出荷場6には、物流システム100を構成する、入庫リフト61と、仮保管場62と、把持機構部63と、出庫リフト64とが設けられている。仮保管場62は、トラックなどの出荷車両C2が駐車される出荷階(1階)よりも上層階の中二階に設けられている。なお、入庫リフト61および把持機構部63は、共に、特許請求の範囲の「仮保管移載機構部」の一例である。
入庫リフト61は、搬送コンベア51に接続されており、1階に設けられた搬送コンベア51により搬送された配送物Pを中二階の仮保管場62と略同じ高さ位置まで持ち上げることによって、配送物Pを搬送する機能を有している。また、入庫リフト61には、搬送コンベア51に搬送された配送物Pの向きを揃える機能を有する位置決めテーブル61aが設けられている。
仮保管場62は、上方から平面的に見て矩形状で、かつ、平坦面状に形成されている。また、仮保管場62は、バーコードリーダ22、44、形状計測部52、重量計測部53および入力部54よりも下流側に設けられている。また、仮保管場62は、積層されずに平置きの状態で、配送物Pが一時的に保管されるように構成されている。
把持機構部63は、いわゆるガントリー式(門型)であり、仮保管場62の上方(Z1側)に設けられている。把持機構部63は、Y方向に延びる一対の固定レール63aと、X方向に延びる一対の可動レール63bと、ロボット支持部63cと、ロボット支持部63cに支持される直交型ロボット63dとを含んでいる。
一対の固定レール63aは、仮保管場62のX方向の両端よりも外側にそれぞれ設けられている。具体的には、X2側の固定レール63aは、入庫リフト61よりもX2側に設けられており、X1側の固定レール63aは、出庫リフト64よりもX1側に設けられている。また、一対の固定レール63aは、仮保管場62のY方向の両端よりも外側まで延びている。一対の可動レール63bは、一対の固定レール63aの延びるY方向に移動可能なように一対の固定レール63aに取り付けられている。また、一対の可動レール63bは、仮保管場62のX方向の両端よりも外側まで延びている。具体的には、一対の可動レール63bのX1側の端部は、入庫リフト61よりもX1側に位置している。また、一対の可動レール63bのX2側の端部は、出庫リフト64よりもX2側に位置している。ロボット支持部63cは、一対の可動レール63bの延びるX方向に移動可能なように一対の可動レール63bに取り付けられている。
直交型ロボット63dは、図4に示すように、上下方向(Z方向)に移動可能な軸部63eと、軸部63eのZ2側の端部に取り付けられた把持部63fとを有している。把持部63fは、Z方向に延びる回転軸回りに回転可能に軸部63eに取り付けられている。また、把持部63fは、2枚の板で配送物Pを挟み込んで把持する機能を有している。なお、把持部63fは、真空吸着により配送物Pを把持するように構成してもよい。なお、図4では、理解容易のため、仮保管場62を二重鎖線で示している。
これらの結果、把持機構部63は、把持部63fを、X方向およびY方向(水平面)と、Z方向(垂直方向)と回転軸回りの回転方向との4軸方向に移動させることが可能なように構成されている。これにより、把持機構部63は、積付制御部8bの制御により、入庫リフト61上の配送物Pを把持してZ1方向に持ち上げて、水平面内を移動するとともに、把持した配送物Pを仮保管場62の所定の仮保管位置に配置するように、Z2方向に配送物Pを降ろすことが可能である。また、把持機構部63は、所定の仮保管位置に配置された配送物Pを把持してZ1方向に持ち上げて、水平面内を移動するとともに、把持した配送物Pを出庫リフト64上に配置するように、Z2方向に配送物Pを降ろすことが可能である。ここで、入庫リフト61に位置決めテーブル61aが設けられていることによって、把持機構部63は、入庫リフト61上の配送物Pを容易かつ正確に把持することが可能である。
なお、図2に示すように、積付制御部8b、形状計測部52、重量計測部53、入力部54、仮保管場62および把持機構部63により、配送物Pを仮保管場62に一時的に保管する仮保管システム100bが構成されている。
図3および図4に示すように、出庫リフト64は、把持機構部63により仮保管場62から搬送された配送物Pを中二階から1階に降ろすことによって、配送物Pを搬送する機能を有している。
また、出荷場6には、物流システム100を構成する、搬送ローラ65と、位置決めテーブル66と、積み付け装置67とがさらに設けられている。なお、搬送ローラ65、位置決めテーブル66および積み付け装置67は一体となって、出荷場6と、出荷バース7に駐車された出荷車両C2の荷台B内との間をX方向に移動可能に構成されている。
搬送ローラ65は、出庫リフト64から搬送された配送物Pを位置決めテーブル66に搬送する。位置決めテーブル66は、位置決めテーブル61aと同様に、搬送ローラ65に搬送された配送物Pの向きを揃える。
図4に示すように、積み付け装置67は、台車67aと、Y方向に延び、台車67aに上下方向(Z方向)に移動可能に取り付けられた可動レール67bと、可動レール67bにY方向に移動可能に取り付けられたロボット支持部67cと、ロボット支持部67cに取り付けられた直交型ロボット67dとを備えている。直交型ロボット67dは、X方向に移動可能な軸部67eと、軸部67eのX1側の端部に取り付けられた把持部67fとを備えている。把持部67fは、X方向に延びる回転軸回りに回転可能に軸部67eに取り付けられている。また、把持部67fは、把持部63fと同様に、配送物Pを挟み込んで把持する機能を有している。
これらの結果、積み付け装置67は、積付制御部8bの制御により、把持部67fを、Y方向およびZ方向(水平面)と、X方向(垂直方向)と回転軸回りの回転方向との4軸方向(台車67aのX方向の移動を含めると5軸方向)に移動させることが可能なように構成されている。これにより、積み付け装置67は、位置決めテーブル66上の配送物Pを把持して、水平面内および垂直方向に把持した配送物Pを移動させるとともに、把持した配送物Pを出荷車両C2の荷台Bの所定の積み付け位置に配置することが可能である。
また、出荷場6には、仮保管場62の下方の出荷階(1階)に、人力出荷エリア68が設けられている。人力出荷エリア68は、図示しない作業員により配送物Pの積み付けが行われるエリアである。人力出荷エリア68では、人力出荷エリア68の集荷時において、搬送コンベア51上の配送物Pが作業員により所定の仮保管位置に搬送されて一時的に保管され、出荷時において、人力出荷エリア68の配送物Pが作業員により出荷車両C2内に積み付けられる。なお、図4では、理解容易のため、人力出荷エリア68に配置される配送物Pを図示していない。
出荷バース7は、出荷車両C2が駐車されるエリアである。出荷バース7では、物流施設100aから配送物Pが出荷車両C2に積み付けられて出荷される。また、出荷バース7には、出荷開口71が複数設けられている。出荷バース7では、出荷開口71に出荷車両C2の荷台BのX2側の後端が接するように出荷車両C2が駐車され、出荷車両C2の荷台Bに配送物Pが積み付けられて出荷される。なお、出荷車両C2は、特許請求の範囲の「配送媒体」および「配送車両」の一例である。
また、物流施設100aでは、3個の出荷開口71毎に1組の計測エリア5、および、出荷場6が設けられている。また、出庫リフト64、搬送ローラ65、位置決めテーブル66、および、積み付け装置67は、一体となって、Y方向に移動可能に構成されている。これにより、対応する出荷車両C2が駐車された出荷開口71に対応する位置に出庫リフト64、搬送ローラ65、位置決めテーブル66、および、積み付け装置67を移動させて、出荷車両C2に配送物Pを積み付けることが可能である。
(物流システムにおける配送物の搬送)
次に、図1〜図9を参照して、本発明の第1実施形態による物流システム100における配送物Pの搬送について説明する。なお、物流システム100では、配送物Pの搬送は、物流システム管理制御部8aおよび積付制御部8b(図2参照)によって制御されるように構成されている。また、第1実施形態では、1つの出荷車両C2に、4か所の配送先(第1の配送先、第2の配送先、第3の配送先および第4の配送先)のいずれかに配送される複数の配送物Pを一括して積み付ける場合を想定する。
まず、図1に示すように、入荷バース1から入荷した配送物Pは、入荷場2において受入コンベア21に載置される。そして、配送物Pは、受入コンベア21を搬送されながら、バーコードリーダ22により配送物Pに付されたバーコードが読み取られる。読み取られたバーコードは、バーコードリーダ22から物流システム管理制御部8aに送信される。
物流システム管理制御部8aは、配送物Pに付されたバーコードを配送物Pの配送物コードを含む個別認識コードに対応付ける。そして、物流システム管理制御部8aは、外部の外部全体管理制御部M(図2参照)からの出荷指示(配送物コード、配送物コードに対応する配送物Pの数量および配送先コード)に基づく配送物Pの情報、または、配送物Pが一時保管されるという情報を配送物Pの情報として取得する。
そして、物流システム管理制御部8aは、取得した配送物Pの情報に基づいて、配送物Pの搬送先を通過型の仕分けエリア3または保管型の仕分けエリア4に決定する。そして、物流システム管理制御部8aは、搬送先のエリア(通過型の仕分けエリア3または保管型の仕分けエリア4)に配送物Pを搬送するために、配送物Pが方向切換部23を通過するタイミングで方向切換部23を駆動させることによって、配送物Pを対応する搬送先のエリアに導く。
また、物流システム管理制御部8aは、通過型の仕分けエリア3に搬送された配送物Pに対して、配送物Pの配送先の情報(配送先コード)に基づいて、配送物Pが搬送される計測エリア5および出荷場6を決定するとともに、計測エリア5および出荷場6の情報を積付制御部8bに送信する。また、物流システム管理制御部8aは、配送物Pの個体識別コードに、決定された計測エリア5および出荷場6を対応付ける。
そして、物流システム管理制御部8aは、配送物Pの配送先に対応する計測エリア5および出荷場6に接続される分岐コンベア32に配送物Pを搬送するために、配送物Pが所定の方向切換部33を通過するタイミングで方向切換部33を駆動させることによって、中央コンベア31を搬送される配送物Pを対応する分岐コンベア32に導く。
また、物流システム管理制御部8aは、配送物Pが一時保管されるという情報に基づいて保管型の仕分けエリア4に搬送された配送物Pを自動倉庫45に搬送させるとともに、バーコードに対応付けた個体識別コードに基づいて、自動倉庫45の在庫管理(自動倉庫45内の配送物Pの数量の把握など)を行う。自動倉庫45では、配送物Pの個体識別コードに対応付けて配送物Pの一時保管先の情報(荷物室アドレス)を記憶する。
そして、物流システム管理制御部8aは、外部全体管理制御部Mから自動倉庫45内の所定の配送物Pの出庫指示および配送物Pの配送先を受信した際には、自動倉庫45に所定の配送物Pの出庫を指示する。自動倉庫45は、記憶した荷物室アドレスに基づいて所定の配送物Pを出庫させる。
そして、自動倉庫45から出庫された配送物Pは、中央コンベア41を搬送されながら、バーコードリーダ44によりバーコードが読み取られる。読み取られたバーコードは、バーコードリーダ44から物流システム管理制御部8aに送信される。また、物流システム管理制御部8aは、バーコードに基づいて、外部の外部全体管理制御部Mから出庫指示と共に受信した配送物Pの配送先を個体識別コードに対応付ける。また、物流システム管理制御部8aは、配送物Pの個体識別コードに、決定された計測エリア5および出荷場6を対応付ける。
そして、物流システム管理制御部8aは、決定した計測エリア5および出荷場6に接続される分岐コンベア42に配送物Pを搬送するために、配送物Pが所定の方向切換部43を通過するタイミングで方向切換部43を駆動させることによって、中央コンベア41を搬送される配送物Pを対応する分岐コンベア42に導く。
そして、通過型の仕分けエリア3または保管型の仕分けエリア4から計測エリア5に搬送された配送物Pは、図3および図4に示すように、搬送コンベア51に搬送されながら、形状計測部52および重量計測部53により、配送物Pの大きさおよび重量がそれぞれ計測される。計測された配送物Pの大きさの情報および配送物Pの重量の情報は、それぞれ、形状計測部52および重量計測部53から積付制御部8bに送信される。そして、積付制御部8bにより、配送物Pの大きさおよび重量の情報が配送物Pの情報として、配送物Pの個別認識コードに対応付けされる。また、作業員によって、配送物Pの特記事項が入力部54(図2参照)に入力された場合には、特記事項の情報が入力部54から積付制御部8bに送信される。そして、積付制御部8bにより、配送物Pの特記事項の情報が配送物Pの情報として、配送物Pの個別認識コードに対応付けされる。
また、搬送コンベア51に搬送された配送物Pは、入庫リフト61に搬送されて仮保管場62と同じ高さ位置まで持ち上げられる。その後、位置決めテーブル61aにより配送物Pの位置決めが行われる。
<仮保管のための制御>
ここで、第1実施形態では、積付制御部8bは、仮保管場62の集荷時(仮保管時)において、配送物Pの情報に基づいて、入庫リフト61により持ち上げられた配送物Pの仮保管場62における仮保管位置を決定するように構成されている。具体的には、積付制御部8bは、複数の配送物Pを配送物Pの配送先毎に区分するために、図3に示すように、仮保管場62をY方向に4個の仮保管領域E1、E2、E3およびE4に仮想的に区分けする。そして、積付制御部8bは、第1の配送先に配送される配送物Pを、Y1側の仮保管領域E1に、第2の配送先に配送される配送物Pを、仮保管領域E2に、第3の配送先に配送される配送物Pを、仮保管領域E3に、第4の配送先に配送される配送物Pを、Y2側の仮保管領域E4にそれぞれ割り当てる。そして、積付制御部8bは、配送物Pの情報としての配送物Pの配送先の情報に基づいて、配送物Pの仮保管位置を仮保管領域E1〜E4のいずれかの領域内の所定の仮保管位置に決定する。これにより、配送先が同一である複数の配送物Pが仮保管場62の一の仮保管領域E1〜E4内のいずれかに配置される。
また、積付制御部8bは、配送物Pの配送先毎に区分するのに加えて、配送物Pの重量毎に区分するために、仮保管場62をX方向に3個の仮保管領域F1、F2およびF3に仮想的に区分けする。そして、積付制御部8bは、配送物Pの重量が第1重量閾値以上の重量の大きな配送物Pは、X1側の仮保管領域F1に、配送物Pの重量が第2重量閾値以上第1重量閾値未満の配送物Pは、仮保管領域F2に、配送物Pの重量が第2重量閾値未満の重量の小さな配送物Pは、X2側の仮保管領域F3にそれぞれ割り当てる。そして、積付制御部8bは、配送物Pの情報としての配送物Pの重量の情報に基づいて、配送物Pの仮保管位置を仮保管領域F1〜F3のいずれかの領域内に決定する。この結果、積付制御部8bは、12に区分けされた仮保管領域内(たとえば、仮保管領域E1で、かつ、仮保管領域F2の仮保管領域)のいずれかに各々の配送物Pの仮保管位置を決定する。
また、積付制御部8bは、配送物Pが他の配送物Pと接触するのを抑制するために、配送物Pの情報としての配送物Pの大きさ(床投影面積)の情報に基づいて、配送物Pを他の配送物Pと所定の隙間を隔てて配置されるように、仮保管場62における配送物Pの中心位置の平面座標(X、Y)を算出して、図5に示すように、算出した平面座標(X、Y)の情報を配送物Pの仮保管位置として記憶する。つまり、積付制御部8bは、配送物Pの個体識別コードと算出した平面座標(X、Y)とを対応付けて記憶する。そして、積付制御部8bは、把持機構部63に配送物Pの平面座標(X、Y)の情報を送信する。把持機構部63は、受信した配送物Pの平面座標(X、Y)の情報と元々有する入庫リフト61の平面座標(X、Y)の情報とに基づいて、図8(A)に示すように、入庫リフト61上の配送物Pを仮保管場62の仮保管位置に移載する(搬送して配置する)。そして、第1実施形態の物流システム100では、仮保管位置の算出および仮保管位置への配送物Pの配置は、出荷車両C2に配送される配送物Pの全てが仮保管場62に配置されるまで続けられる。
<積み付けのための制御>
また、第1実施形態では、積付制御部8bは、図8(B)に示すように、出荷車両C2に配送される配送物Pの全てが仮保管場62に配置された際に、全ての配送物Pの大きさ、重量、配送先および特記事項の情報に基づいて、出荷車両C2における配送物Pの積み付け計画を作成する。この際、積付制御部8bは、出荷車両C2の荷台B内の空間形状に合わせて、配送物Pが効率的に積み付けられるように積み付け計画を作成する。また、積付制御部8bは、配送先が同一の配送物Pをまとめて積み付けること(搬送先条件)、上面積み付け不可の特記事項が付された配送物Pの上には配送物Pが配置されないなどの特記事項に従って積み付けること(特記事項条件)、重量の大きな配送物Pを下方に配置すること(重量条件)、および、大きさの大きな配送物Pを下方に配置すること(大きさ条件)、の4個の積み付け条件に基づいて、出荷車両C2における配送物Pの積み付け計画を作成する。なお、4個の積み付け条件の優先順は、配送先条件、特記事項条件、重量条件および大きさ条件の順である。
ここで、仮保管場62の上流側に設けられたバーコードリーダ22、44、形状計測部52、重量計測部53および入力部54において、全ての配送物Pの配送先、大きさ、重量および特記事項の情報がそれぞれ取得された状態で、積付制御部8bにより配送物Pの積み付け計画が作成されるので、積付制御部8bは、最適な配置になるように配送物Pの積み付け計画を作成することが可能である。また、配送物Pの全てが仮保管場62に仮保管されているので、搬送されてきた順にその都度出荷車両C2に配送物Pを積み付ける場合と異なり、最適な積み付け状態になるように配送物Pを出荷車両C2に積み付けることが可能である。
また、この際、積付制御部8bは、配送物Pが他の配送物Pと接触するのを抑制するために、配送物Pの情報としての配送物Pの大きさ(床投影面積)の情報に基づいて、配送物Pを他の配送物Pと所定の隙間を隔てて配置されるように、出荷車両C2の荷台B内の配送物Pの中心位置の立体座標(x、y、z)を算出することによって、配送物Pの積み付け計画を作成する。この配送物Pの積み付け計画では、図6に示すように、配送物Pの積み付け順、その配送物Pの個体識別コード、および、その配送物Pの積み付け位置(算出された立体座標(x、y、z))とが対応付けられている。
そして、積付制御部8bは、作成した積み付け計画に基づいて決定した配送物Pの積み付け順に、配送物Pに対応する仮保管場62の仮保管位置としての平面座標(X、Y)の情報を把持機構部63に送信するとともに、配送物Pの積み付け位置の立体座標(x、y、z)の情報を積み付け装置67に送信する。
また、積付制御部8bは、作成した積み付け計画を図6に示す積み付け順が記載された帳票および図7に示す積み付け画像の情報として、出力部8cに送信する。そして、出力部8cにより、帳票および積み付け画像が出力される。つまり、帳票および積み付け画像は印刷されて、出荷車両C2の運転手などに渡され、伝票の一部として用いられるとともに、運転手による配送物Pの荷卸しの際などに用いられる。また、帳票および積み付け画像は、出荷車両C2、出荷場6および運転手(配送員)の端末などに設けられたモニタ(図示せず)に表示される。
また、積付制御部8bは、仮保管場62の積み付け時において、対応する出荷車両C2が駐車された出荷開口71に対応する位置に、出庫リフト64、搬送ローラ65、位置決めテーブル66、および、積み付け装置67を移動させる。また、積付制御部8bは、図8(B)に示すように、搬送ローラ65、位置決めテーブル66および積み付け装置67を、X1方向(出荷車両C2の荷台B内)に移動させる。
そして、図9(C)に示すように、把持機構部63は、積み付け順に送信される平面座標(X、Y)の情報に基づいて、仮保管位置に配置された配送物Pを積み付け順に出庫リフト64に搬送する。配送物Pは、出庫リフト64および搬送ローラ65により位置決めテーブル66に積み付け順に搬送される。積み付け装置67は、積み付け順に送信される立体座標(x、y、z)の情報に基づいて、出荷車両C2の荷台B内の積み付け位置に積み付け順に搬送される配送物Pを直接積み付ける。なお、配送物Pは、荷台Bの下側から上側に向かって積み上げられる。また、配送物Pは、配送先毎にまとめた状態で、荷台Bの奥側(X1側)から開口部側(X2側)に向かって順に積み付けられる。この際、配送物Pの配送が最後になる配送先が奥側に積み付けられ、配送物Pの配送が最先になる配送先が開口部側に積み付けられる。
そして、積付制御部8bは、積み付け装置67による出荷車両C2への配送物Pの積み付けが完了した際に、図9(D)に示すように、搬送ローラ65、位置決めテーブル66および積み付け装置67を、X2方向に移動させる。最後に、配送物Pの積み付けが完了した出荷車両C2が出荷バース7から発車する。
なお、仮保管場62の集荷時(仮保管時)においては、図3に示すように、作業員により、人力出荷エリア68において積み付け作業を行うことが可能である。つまり、人力出荷エリア68において、仮保管場62に積み付けられる出荷車両C2とは別の出荷車両C2に、配送物Pの積み付けを行うことが可能である。また、仮保管場62の積み付け時においては、作業員により、人力出荷エリア68において集荷作業(仮保管作業)を行うことが可能である。つまり、人力出荷エリア68において、搬送コンベア51により搬送される配送物Pを人力出荷エリア68に仮保管することが可能である。これにより、仮保管場62または人力出荷エリア68の一方が集荷作業を行っている際には、他方が積み付け作業を行うことができ、仮保管場62または人力出荷エリア68の一方が積み付け作業を行っている際には、他方が集荷作業を行うことができる。この結果、物流システム100において、集荷時間と積み付け時間とを合算したサイクルタイムの少なくとも一部が重なるように、並行して配送物Pの出荷作業を行うことができるので、所定時間内で1つの出荷場6において積み付けすることが可能な出荷車両C2の数を大きくすることが可能である。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、物流システム100は、仮保管場62よりも上流側において配送物Pの情報を取得する形状計測部52、重量計測部53および入力部54と、所定の出荷車両C2により配送される複数の配送物Pが一括して一時的に保管される仮保管場62とを備える。これにより、所定の出荷車両C2により配送される複数の配送物Pが一括して仮保管場62に配置された状態で仮保管場62に一括して保管される配送物Pの全ての情報を取得することができるので、仮保管場62に一括して保管された配送物Pの全ての情報に基づいて効率的に積み付け可能な積み付け計画を作成することができる。この結果、物流システム100において、配送物Pの出荷車両C2への効率的な積み付けが困難になるのを抑制することができる。したがって、物流システム100において、積み付け時間の短縮と、配送物Pの破損防止などの積み付け品質の向上とを図ることができる。
また、物流システム100に配送物Pを仮保管場62の所定の仮保管位置に配置する入庫リフト61および把持機構部63を設けることによって、配送物Pを一括して一時的に保管する仮保管場62の仮保管位置に自動的に配送物Pを配置することができる。
また、第1実施形態では、物流システム100に出荷車両C2の荷台B内に自動で積み付けを行う積み付け装置67を設けることによって、配送物Pを積み付けるための作業員を効果的に削減することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、仮保管場62を所定の出荷車両C2が配置される出荷階の上層階である中二階に設けることによって、仮保管場62が出荷階と同じ階に設けられる場合と異なり、出荷階(1階)を、仮保管場62とは別に配送物Pを仮保管する空間(人力出荷エリア68)として有効に活用することができる。これにより、従来の出荷位置(出荷階)の機能を維持しながら、配送物Pを一括して一時的に保管する仮保管場62を物流施設100aに設けることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、把持機構部63を、配送物Pの情報に基づいて、所定の仮保管位置に配送物Pを配置するように構成することによって、配送物Pの情報に基づいて、効率的な積み付けが可能なように配送物Pを仮保管場62に配置することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、把持機構部63を、配送物Pの情報としての配送物Pの配送先の情報に基づいて、配送先が同一である複数の配送物Pを仮保管場62の仮保管領域E1〜E4のいずれか一つに配置するように構成する。これにより、配送先が同一である複数の配送物Pを仮保管場62内において近接して配置することができるので、配送先が同一である配送物Pを所定の出荷車両C2の同一領域内にまとめて積み付ける場合に、効率的に積み付けることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、仮保管場62の上方(Z1側)に設けられた把持機構部63を、仮保管場62に搬送された配送物Pを把持して垂直方向(Z1方向)に持ち上げ水平面内で移動するとともに、所定の仮保管位置に垂直方向(Z2方向)に降ろして配置するように構成する。これにより、把持機構部63により配送物Pを把持して持ち上げた状態で水平面内を移動させることができるので、配送物Pを仮保管位置に配置する際に、仮保管場62に保管された他の配送物Pが障害になるのを抑制することができる。この結果、配送物Pを仮保管場62における所定の仮保管位置に容易に配置することができる
また、第1実施形態では、上記のように、把持機構部63を、入庫リフト61により仮保管場62に搬送された配送物Pを把持して垂直方向(Z1方向)に持ち上げ水平面内で移動するとともに、所定の仮保管位置に垂直方向(Z2方向)に降ろして配置するように構成する。これにより、入庫リフト61および把持機構部63を用いて、配送物Pを異なる階に設けられた仮保管場62に容易に移載することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、積み付け装置67を、出庫リフト64および搬送ローラ65により順次搬送される配送物Pを、積み付け計画に基づいて積み付け位置に積み付けるように構成する。これにより、積み付け順に順次搬送される配送物Pを積み付け計画に基づいて確実に積み付け位置に積み付けることができる。
[第2実施形態]
次に、図1、図2、図10および図11を参照して、本発明の第2実施形態による物流システム200の構成について説明する。この第2実施形態による物流システム200では、第1実施形態の物流システム100とは異なり、パレット268上に配送物Pを積み付ける例について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同様の符号を付して説明を省略する。
(物流システムの概略的な構成)
第2実施形態における物流システム200は、図1に示す第1実施形態の物流システム100の入荷バース1、入荷場2、通過型の仕分けエリア3、保管型の仕分けエリア4、計測エリア5および出荷バース7と同様の構成を有している。また、物流システム200には、図10に示すように、第1実施形態の出荷場6に替えて、出荷場206が設けられている。出荷場206は、仮保管場262が設けられた仮保管部分206aと、仮保管部分206aよりもX1側に設けられたパレット積み付け部分206bとに区分けられている。仮保管場262は、仮保管部分206aに設けられているとともに、出荷階(1階)よりも上層階の中二階に設けられている。なお、出荷場206には、入庫リフト、出庫リフト、搬送ローラおよび位置決めテーブルは設けられていない。
仮保管場262は、上方から平面的に見て矩形状で、かつ、平坦面状に形成されている。また、仮保管場262は、バーコードリーダ22、44(図1および図2参照)、形状計測部52、重量計測部53および入力部54よりも下流側に設けられている。また、仮保管場262は、積層されずに平置きの状態で、配送物Pが一時的に保管されるように構成されている。
また、出荷場206の仮保管部分206aには、把持機構部263が設けられている。把持機構部263は、いわゆるガントリー式であり、仮保管場262の上方に設けられている。把持機構部263は、X方向に延びる一対の固定レール263aと、Y方向に延びる一対の可動レール263bと、ロボット支持部263cと、ロボット支持部263cに支持される直交型ロボット63dとを含んでいる。なお、把持機構部263は、特許請求の範囲の「仮保管移載機構部」の一例である。
一対の固定レール263aは、仮保管場262のY方向の両端よりも外側にそれぞれ設けられている。また、一対の固定レール263aのX1側の端部は、搬送コンベア51よりもX2側に位置している。一対の可動レール263bは、一対の固定レール263aの延びるX方向に移動可能なように一対の固定レール263aに取り付けられている。また、一対の可動レール263bは、仮保管場262のY方向の両端よりも外側まで延びている。ロボット支持部263cは、一対の可動レール263bの延びるY方向に移動可能なように一対の可動レール263bに取り付けられている。なお、直交型ロボット63dは、軸部63eと把持部63fとを有している。
これらの結果、把持機構部263は、把持部63fを、X方向およびY方向(水平面)と、Z方向(垂直方向)と回転軸回りの回転方向との4軸方向に移動させることが可能なように構成されている。これにより、把持機構部263は、搬送コンベア51上の配送物Pを把持してZ1方向に持ち上げて、水平面内を移動するとともに、把持した配送物Pを仮保管場262の所定の仮保管位置に配置するように、Z2方向に配送物Pを降ろすことが可能である。また、把持機構部263は、所定の仮保管位置に配置された配送物PをZ1方向に持ち上げて、水平面内を移動するとともに、把持した配送物Pを仮保管場262の後述する把持エリアG上に配置するように、Z2方向に配送物Pを降ろすことが可能である。
また、出荷場206のパレット積み付け部分206bには、ガントリー式の積み付け装置267と、パレット268と、パレット移動機構部269とが設けられている。
パレット268は、X方向に長い矩形状の1枚の板部材からなる。なお、パレット268の上方から見た平面的な大きさは、出荷車両C2の荷台B内の上方から見た平面的な大きさよりも若干小さい。これにより、パレット268を出荷車両C2の荷台B内に移動させることが可能である。なお、パレット268は、複数枚から構成されていてもよい。
パレット移動機構部269は、Y方向に延びるとともに、積み付け装置267およびパレット268が移動可能に取り付けられる複数(4個)のレール269aを含んでいる。このパレット移動機構部269により、出荷車両C2が駐車された出荷開口71に対応する位置に積み付け装置267およびパレット268を移動させることが可能である。また、パレット移動機構部269は、パレット268をX方向に移動させることが可能に構成されており、その結果、出荷車両C2の荷台B内とパレット積み付け部分206bとの間でパレット268を移動させることが可能である。
積み付け装置267は、把持機構部263と同様の構成を有している。具体的には、積み付け装置267は、X方向に延びる一対の固定レール267aと、Y方向に延びる一対の可動レール267bと、ロボット支持部267cと、ロボット支持部267cに支持される直交型ロボット267dとを含んでいる。
一対の固定レール267aは、パレット268のY方向の両端よりも外側にそれぞれ設けられている。また、一対の固定レール267aのX2側の端部は、仮保管場262の把持エリアGよりもX2側まで延びている。一対の可動レール267bは、一対の固定レール267aの延びるX方向に移動可能なように一対の固定レール267aに取り付けられている。また、一対の可動レール267bは、仮保管場262のY方向の両端よりも外側まで延びている。ロボット支持部267cは、一対の可動レール267bの延びるY方向に移動可能なように一対の可動レール267bに取り付けられている。
直交型ロボット267dは、図11に示すように、上下方向(Z方向)に移動可能な軸部267eと、軸部267eのZ2側の端部に取り付けられた把持部267fとを備えている。把持部267fは、Z方向に延びる回転軸回りに回転可能に軸部267eに取り付けられている。また、把持部267fは、2枚の板で配送物Pを挟み込んで把持する機能を有している。
これらの結果、積み付け装置267は、把持部267fを、X方向およびY方向(水平面)と、Z方向(垂直方向)と回転軸回りの回転方向との4軸方向に移動させることが可能なように構成されている。これにより、積み付け装置267は、仮保管場262における把持エリアGの配送物Pを把持してZ1方向に持ち上げて、水平面内を移動するとともに、把持した配送物Pをパレット268上の所定の積み付け位置に配置するように、Z2方向に配送物Pを降ろすことが可能である。
また、物流システム200は、図2に示すように、第1実施形態の積付制御部8bに替えて、積付制御部208bを備えている。この積付制御部208bは、接続された機器と配送物Pの情報などを送受信可能に構成されている。また、積付制御部208b、形状計測部52、重量計測部53、入力部54、仮保管場262および把持機構部263により、配送物Pを仮保管場262に一時的に保管する仮保管システム200bが構成されている。なお、積付制御部208bは、特許請求の範囲の「積み付け計画作成部」の一例である。
(物流システムにおける配送物の搬送)
次に、図2、図5〜図7および図10〜図12を参照して、本発明の第2実施形態による物流システム200における配送物Pの搬送について説明する。なお、物流システム200では、配送物Pの搬送は、物流システム管理制御部8aおよび積付制御部208b(図2参照)によって制御されるように構成されている。また、第2実施形態による物流システム200において、計測エリア5における配送物Pの大きさおよび重量の計測と特記事項の入力とまでは第1実施形態による物流システム100と同様であるので説明を省略する。
図10に示すように、配送物Pの大きさおよび重量の計測と特記事項の入力とが終了した配送物Pは、搬送コンベア51の終端の停止位置で停止される。
<仮保管のための制御>
そして、積付制御部208bは、第1実施形態の積付制御部8bと同様に、配送物Pの情報に基づいて、停止位置で停止した配送物Pの仮保管場262における仮保管位置を決定するように構成されている。
また、積付制御部208bは、第1実施形態の積付制御部8bと同様に、仮保管場262における配送物Pの中心位置の平面座標(X、Y)を算出し、把持機構部263に送信する。把持機構部263は、受信した配送物Pの平面座標(X、Y)の情報と元々有する停止位置の平面座標(X、Y)の情報とに基づいて、図11(A)に示すように、停止位置で停止した配送物Pを仮保管場262に移載する。そして、第2実施形態の物流システム200では、仮保管位置の算出および仮保管位置への配送物Pの配置は、出荷車両C2に配送される配送物Pの全てが仮保管場262に配置されるまで続けられる。
<積み付けのための制御>
また、第2実施形態では、積付制御部208bは、図11(B)に示すように、出荷車両C2に配送される配送物Pの全てが仮保管場262に配置された際に、全ての配送物Pの大きさ、重量、配送先および特記事項の情報に基づいて、積み付けられた配送物Pを一括して出荷車両C2に積載させるためのパレット268における配送物Pの積み付け計画を作成する。また、この際、積付制御部208bは、配送物Pの情報としての配送物Pの大きさ(床投影面積)の情報に基づいて、配送物Pを他の配送物Pと所定の隙間を隔てて配置されるように、パレット268上の配送物Pの中心位置の立体座標(x、y、z)(図7参照)を算出することによって、配送物Pの積み付け計画を作成する。そして、積付制御部208bは、作成した積み付け計画に基づいて決定した配送物Pの積み付け順(図6参照)に、配送物Pに対応する仮保管場262の仮保管位置としての平面座標(X、Y)の情報を把持機構部263に送信するとともに、パレット268上(仮想的な出荷車両C2の荷台B内)の立体座標(x、y、z)の情報を積み付け装置267に送信する。
また、積付制御部208bは、作成した積み付け計画を図6に示す積み付け順が記載された帳票および図7に示す積み付け画像の情報として、出力部8cに送信する。そして、出力部8cにより、帳票および積み付け画像が印刷されるとともに、モニタ(図示せず)に表示される。
そして、積付制御部208bは、パレット移動機構部269により、対応する出荷車両C2が駐車された出荷開口71に対応する位置に、積み付け装置267およびパレット268を移動させる。
その後、図12(C)に示すように、把持機構部263は、積み付け順に送信される平面座標(X、Y)の情報と元々有する把持エリアGの平面座標(X、Y)の情報とに基づいて、仮保管位置に配置された配送物Pを積み付け順に把持エリアGに搬送する。積み付け装置267は、積み付け順に送信される立体座標(x、y、z)の情報と元々有する把持エリアGの平面座標(X、Y)の情報とに基づいて、把持エリアGに配置された配送物Pを、パレット268の積み付け位置に積み付け順に積み付ける。なお、配送物Pは、パレット268の下側から上側に向かって積み上げられる。
そして、積付制御部208bは、積み付け装置267によるパレット268への配送物Pの積み付けが完了した際、対応する出荷車両C2が出荷開口71に駐車されている場合には、図12(D)に示すように、パレット移動機構部269により、パレット268を出荷車両C2の荷台B内に移動させる。これにより、複数の配送物Pは、パレット268上に積み付けられた状態で出荷車両C2の荷台B内に一括して積載される。なお、パレット268は出荷車両C2の荷台B内にそのまま載置されてもよいし、積み付けた複数の配送物Pを出荷車両C2の荷台B内に残すようにパレット268を引き抜くことによって、パレット268をパレット積み付け部分206bに戻してもよい。
また、積付制御部208bは、積み付け装置267によるパレット268への配送物Pの積み付けが完了した際、対応する出荷車両C2が出荷開口71に駐車されていない場合には、出荷車両C2が出荷開口71に駐車されるまで待機する。そして、出荷車両C2が出荷開口71に駐車された際に、図12(D)に示すように、パレット移動機構部269により、パレット268は出荷車両C2の荷台B内に移動される。これにより、複数の配送物Pは、パレット268上に積み付けられた状態で出荷車両C2の荷台B内に一括して積載される。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、物流システム200は、仮保管場262よりも上流側において配送物Pの情報を取得する形状計測部52、重量計測部53および入力部54と、所定の出荷車両C2により配送される複数の配送物Pが一括して一時的に保管される仮保管場262とを備える。これにより、第1実施形態と同様に、物流システム200において、配送物Pの出荷車両C2への効率的な積み付けが困難になるのを抑制することができる。また、物流システム200に把持機構部263を設けることによって、仮保管場262の仮保管位置に自動的に配送物Pを配置することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、積み付け装置267を、積み付け計画に基づいて、配送物Pをパレット268上の積み付け位置に積み付けるとともに、パレット268上に積み付けられた複数の配送物Pを一括して所定の出荷車両C2に積載させるように構成する。これにより、積み付け装置267により配送物Pをパレット268に自動的に積み付けることができるので、出荷車両C2に人力で積み付ける場合と比べて、配送物Pを積み付けるための人員を減少させることができる。さらに、出荷車両C2の到着前にパレット268に予め配送物Pを積み付けておくことができるので、配送物Pを出荷車両C2に積み付けるために要する時間を効果的に短縮することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、積み付け装置267を、積み付け計画に基づく配送物Pの積み付け順に、仮保管場262に保管された配送物Pを積み付け位置に直接積み付けるように構成する。これにより、仮保管場262から積み付け位置に配送物Pを搬送するための積み付け搬送部を設ける必要がないので、物流システム200に用いられる設備を減少させることができる。なお、第2実施形態の物流システム200のその他の効果は、上記第1実施形態の物流システム100の効果と同様である。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、特許請求の範囲の「情報取得部」の一例としての、形状計測部52、重量計測部53および入力部54を仮保管場62(262)よりも上流側に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、情報取得部を仮保管場に設けてもよい。この場合であっても、仮保管場において配送物の情報を取得することによって、仮保管場に一括して保管された配送物の全ての情報に基づいて、効率的に積み付け可能な積み付け計画を作成することが可能である。また、配送物の情報を取得することが可能であれば、形状計測部、重量計測部および入力部に替えて別の部材(たとえば、配送物に記載された配送先を読み取るとともに、形状を計測することが可能なカメラなど)を設けてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、仮保管場62(262)を出荷階の上層階の中二階に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、仮保管場を出荷階の下層階に設けてもよい。また、仮保管場を出荷階に設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、積付制御部8bにより、配送物Pの4つの配送先毎に仮保管場62を4個の仮保管領域E1〜E4に仮想的に区分けした例を示したが、本発明はこれに限られない。なお、本発明では、制御部により、配送先の数(たとえば、3個)に応じて、仮保管場を複数(たとえば、3個)の仮保管領域に仮想的に区分けるのが好ましい。
また、上記第1実施形態では、積付制御部8bにより、配送物Pの重量毎に仮保管場62を3個の仮保管領域F1〜F3に仮想的に区分けした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、制御部により、配送物の大きさ毎に仮保管場を複数の仮保管領域に仮想的に区分けしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、特許請求の範囲の「仮保管移載機構部」の一例としての把持機構部63(263)を、いわゆるガントリー式により構成するとともに、仮保管場62(262)の上方に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、仮保管場の所定の仮保管位置に配送物を配置可能であれば、ガントリー式以外の仮保管移載機構部を物流システムに設けてもよいし、仮保管移載機構部を仮保管場の上方に設けなくてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、仮保管場62(262)において、積層されずに平置きの状態で、配送物Pが一時的に保管される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、仮保管場において配送物を積層させてもよい。なお、配送物を平置きで一時的に保管する方が、把持機構部により配送物を迅速に仮保管位置から移動させることができるので好ましい。
また、上記第1および第2実施形態では、特許請求の範囲の「配送媒体」の一例として、トラックなどの出荷車両C2を用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、配送媒体として、車両や船舶により移動されるコンテナなどを用いてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、物流システム100(200)において、積み付け計画を作成する積付制御部8b(208b)(積み付け計画作成部)によって具体的な仮保管位置の平面座標および積み付け位置の立体座標が算出されて、平面座標および立体座標のみが把持機構部63(263)および積み付け装置67(267)にそれぞれ送信される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、積み付け計画作成部は、積み付け計画を作成する制御のみを行うように構成されていてもよい。この場合、積み付け計画作成部が作成した積み付け計画を仮保管移載機構部および積み付け装置にそれぞれ送信し、仮保管移載機構部および積み付け装置において、仮保管位置の平面座標および積み付け位置の立体座標が算出されるように物流システムを構成してもよい。また、たとえば積み付け装置に積み付け計画作成部の機能を持たせてもよい。
また、上記第1実施形態では、仮保管場62の下方の出荷階(1階)に、人力等により配送物Pの積み付けが行われる人力出荷エリア68を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、仮保管場の下方の出荷階(1階)を、通路として用いてもよい。これにより、作業員が仮保管(一時的に保管)される配送物に邪魔されずに出荷場を通過することが可能である。また、仮保管場の下方の出荷階(1階)に、中二階と同様の仮保管場およびその仮保管場に対応する仮保管移送機構部を設けてもよい。これにより、より効率的に、配送物の配送媒体への積み付けを行うことが可能である。
また、上記第1および第2実施形態では、物流施設100a内において、配送物Pの大きさ、重量および特記事項の情報を取得する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、物流施設外において、配送物の大きさ、重量および特記事項のいずれかの情報が予め制御部などに取得されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、仮保管システム100b(200b)以外に積み付け装置67(267)を設けることによって、物流システム100(200)を構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、積み付け装置を設けずに、仮保管システムのみを設けてもよい。この際、作成された積み付け計画に基づいて、作業員などにより配送媒体に配送物が積み付けられる。この場合であっても、効率的な積み付けが可能な積み付け計画に基づいて、積み付け経験が少ない作業員であっても配送物を配送媒体に効率的に積み付けることが可能である。
また、上記第1および第2実施形態では、配送物Pの積み付け計画を作成する際の積み付け条件の優先順として、配送先条件、特記事項条件、重量条件および大きさ条件の順である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、配送物の積み付け計画を作成する際の積み付け条件の数および優先順は、特に限定されず、任意に設定することが可能である。
また、上記第1および第2実施形態では、配送物Pにバーコードを付した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、配送物の個体識別が可能であれば、バーコード以外の個体識票を配送物に付してもよい。たとえば、QRコード(登録商標)およびICチップなどを配送物に付してもよい。
8b,208b 積付制御部(積み付け計画作成部)
52 形状計測部(情報取得部)
53 重量計測部(情報取得部)
54 入力部(情報取得部)
61 入庫リフト(仮保管移載機構部)
62、262 仮保管場
63、263 把持機構部(仮保管移載機構部)
67、267 積み付け装置
100、200 物流システム
100b、200b 仮保管システム
268 パレット
C2 出荷車両(配送媒体、配送車両)
E1、E2、E3、E4 仮保管領域
P 配送物

Claims (8)

  1. 所定の配送媒体により配送される複数の配送物が一括して一時的に保管される仮保管場と、
    前記配送物を前記仮保管場の所定の仮保管位置に配置する仮保管移載機構部と、
    前記仮保管場または前記仮保管場よりも上流側において前記配送物の情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得した前記仮保管場に保管された前記配送物の情報に基づいて、前記複数の配送物を前記所定の配送媒体に積み付けるための積み付け計画を作成する積み付け計画作成部と、
    前記積み付け計画に基づく順序で、前記仮保管場に配置された前記複数の配送物を積み付け作業の受渡位置へ搬送するように前記仮保管移載機構部を制御する積付制御部と、
    前記積付制御部の制御の下、前記積み付け計画に基づいて、前記受渡位置に搬送された前記配送物を積み付け位置に積み付ける積み付け装置と、を備える、物流システム。
  2. 前記仮保管場は、前記所定の配送媒体に対して前記配送物の出荷が行われる出荷階の上層階または下層階に設けられている、請求項1に記載の物流システム。
  3. 前記仮保管移載機構部は、前記配送物の情報に基づいて、前記所定の仮保管位置に前記配送物を配置するように構成されている、請求項1または2に記載の物流システム。
  4. 前記仮保管移載機構部は、前記配送物の配送先の情報に基づいて、配送先が同一である前記複数の配送物を前記仮保管場の一の仮保管領域内に配置するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の物流システム。
  5. 前記積み付け装置は、前記積み付け計画に基づいて、前記所定の配送媒体としての配送車両内の前記積み付け位置に前記配送物を直接積み付けるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の物流システム。
  6. 前記積み付け装置は、前記積み付け計画に基づいて、前記配送物をパレット上の前記積み付け位置に積み付けるとともに、前記パレット上に積み付けられた前記複数の配送物を一括して前記所定の配送媒体としての配送車両に積載させるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の物流システム。
  7. 前記積み付け装置は、前記積み付け計画に基づく前記配送物の積み付け順に、前記仮保管場に保管された前記配送物を前記積み付け位置に直接積み付けるように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の物流システム。
  8. 所定の配送媒体により配送される複数の配送物が一括して一時的に保管される仮保管場と、
    前記配送物を前記仮保管場の所定の仮保管位置に配置する仮保管移載機構部と、
    前記仮保管場または前記仮保管場よりも上流側において前記配送物の情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得した前記仮保管場に保管された前記配送物の情報に基づいて、前記複数の配送物を前記所定の配送媒体に積み付けるための積み付け計画を作成する積み付け計画作成部と、
    前記積み付け計画に基づく順序で、前記仮保管場に配置された前記複数の配送物を積み付け作業の受渡位置へ搬送するように前記仮保管移載機構部を制御する積付制御部と、を備える、仮保管システム。
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