JP6630611B2 - 非水電解質二次電池用正極活物質、リチウム二次電池及び非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法 - Google Patents
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Description
ニッケル元素およびマンガン元素を含みスピネル型構造を有しヨウ素を用いた酸化還元滴定法で算出した遷移金属イオンの平均酸化数が3.49以上3.55以下の範囲のリチウム遷移金属酸化物である。
上述した非水電解質二次電池用正極活物質を含有する正極と、
負極活物質を含有する負極と、
前記正極と前記負極との間に介在しリチウムイオンを伝導するイオン伝導媒体と、
を備えたものである。
リチウム遷移金属酸化物である非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法であって、
リチウム元素とニッケル元素とマンガン元素とを含む原料を酸化雰囲気中900℃以上1100℃以下の第1温度範囲で焼成する焼成処理を行ったのち、500℃以上700℃以下の第2温度範囲まで冷却し該第2温度範囲で5時間以上40時間以下の時間範囲でアニールするアニール処理を行う焼成アニール工程、を含むものである。
(1)200mLの三角フラスコにボールフィルタを入れ、窒素ガスを3L/分で5分間置換する。
(2)三角フラスコ中にKI(100g/L)溶液10mLと、HCl(塩酸[試薬特級]と蒸留水とを体積比で1:1に混合したもの)に20mL加える。
(3)正極活物質100mgを±0.1mgで量り取る。
(4)正極活物質を三角フラスコに移し入れ、栓をして回転子で撹拌しながら70℃で加熱して溶解させる。
(5)流水で三角フラスコを冷却後、残存酸素を除いた蒸留水を80mL加える。
(6)0.05mol/Lのチオ硫酸ナトリウムで溶液が褐色から薄い黄色になるまで素早く滴定する。
(7)デンプン溶液を0.5mL加えて紫色に呈色させる。
(8)続けて0.05mol/Lのチオ硫酸ナトリウムで滴定し、紫色が消えたところを終点とし、以下の反応式に基づいて遷移金属イオンの平均酸化数を算出する。
Mn++(n−2)I- → M2++1/2(n−2)I2 …(式1)
I2+2S2O3 → 2I-+S4O6 2- …(式2)
平均酸化数=I2(mol)/(遷移金属量(mol))+2 …(式3)
この工程では、非水電解質二次電池用正極活物質の原料を調製する。原料は、上述したリチウム遷移金属酸化物の所望の組成に応じて加える物質及びその量を選択すればよい。
原料組成は、例えば、一般式Li1+zMxNi2-x-yMnyO4(但し、MはFe及びTiのうち1以上であり、0≦x≦0.15、1.5≦y<2.0、0<z<0.25を満たす)となるように、Li,Ni,Mn及び元素Mを混合すればよい。遷移金属の原料は、共沈法によって合成することが好ましい。金属元素を原子レベルで均一に混合させることができ、より好適な性能が得られるからである。共沈法では、遷移金属イオンを一粒子中に共存させた前駆体を作製し、これにリチウム塩を混合するものとしてもよい。共沈法により金属イオンが均一に分布した前駆体を得る際、水溶液中に不活性ガスを通気させることにより溶存酸素を除去することが好ましい。前駆体およびリチウム塩は、水酸化物、炭酸塩、クエン酸塩などとしてもよい。前駆体の原料としては、例えば、ニッケル源として、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、酢酸ニッケル、水酸化ニッケル、炭酸ニッケル、塩基性炭酸ニッケル等を用いることができる。また、マンガン源として、硫酸マンガン、硝酸マンガン、酢酸マンガン、酸化マンガン、炭酸マンガン等用いることができる。鉄源として、水酸化鉄、硫酸鉄、硝酸鉄、酢酸鉄、炭酸鉄等を用いることができる。チタン源として、酸化チタン等を用いることができる。前駆体と混合するリチウム塩としては、水酸化リチウム、炭酸リチウム、硝酸リチウム、酢酸リチウム等を用いることができる。
この工程では、上記得られた原料を焼成処理し、その後アニール処理を行う。焼成処理では、原料を酸化雰囲気中、900℃以上1100℃以下の第1温度範囲で焼成する。焼成時間は、例えば、5時間以上24時間以下の範囲としてもよい。また、アニール処理は、焼成処理のあと、第1温度範囲よりも低い第2温度範囲へ温度を下げ、この温度範囲で保持するものとしてもよい。焼成処理は、高温での処理であり、結晶構造中に酸素欠損を生じることがある。アニール処理では、焼成処理により生じた酸素を補うことができ、遷移金属の平均酸化数をより好適な範囲にすることができる。第2温度範囲は、例えば、500℃以上700℃以下とすることができる。アニール処理時間は、5時間以上40時間以下とする。アニール処理時間が長いとニッケルとマンガンとの規則配列が強まるなど、好ましくない。また、アニール処理時間が短いと酸素欠損を十分に補うことができない。このアニール処理時間は、10時間以上20時間以下の時間範囲がより好ましい。この範囲では、上述したヨウ素を用いた酸化還元滴定法による遷移金属イオンの平均酸化数をより好ましい範囲とすることができる。このような処理を経て、本発明のリチウム遷移金属酸化物を得ることができる。
では、低温での出力特性及び高温での耐久性をより向上することができる。このような効果が得られる理由は、例えば、以下のように推測される。スピネル型構造を有し、ニッケル元素およびマンガン元素を含むリチウム遷移金属酸化物は、900℃以上の温度で焼成することで高結晶性の試料となる。しかし、この高温焼成過程で試料から酸素が放出され、遷移金属イオンの酸化数が減少する。この酸素欠損・低価数の酸化物は、電池性能が低いと考えられる。ここで、この焼成温度よりも低温の500〜700℃でのアニール処理を施すことにより、高温で放出された酸素を再び酸化物中に吸蔵させることができ、遷移金属イオンの酸化数を制御することができる。中でも、ヨウ素を用いた酸化還元滴定法で算出した平均酸化数と低温出力特性、高温耐久性に相関関係があり、遷移金属イオンの平均酸化数を3.49以上3.55以下とすることで低温出力特性、高温耐久性を向上させることができると考えられる。
予め不活性ガスを通気させて溶存酸素を取り除いたイオン交換水に硫酸ニッケル、硫酸マンガンをNi,Mnの各元素が0.25:0.75のモル比となるように溶解させ、これら金属元素の合計モル濃度が2mol/Lとなるように混合水溶液を調製した。一方、同様に溶存酸素を取り除いたイオン交換水を用いて、2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液と、0.352mol/Lのアンモニア水をそれぞれ調製した。溶存酸素を取り除いたイオン交換水を槽内温度50℃に設定された反応槽に入れ、800rpmで撹拌させた状態で水酸化ナトリウム水溶液を滴下して液温25℃を基準としたときにpHが12となるように溶液を調製した。反応槽に上記混合水溶液、水酸化ナトリウム水溶液及びアンモニア水をpH12に制御しつつ加え、共沈生成物の複合水酸化物を得た。水酸化ナトリウム水溶液のみを適宜加えてpHを12に保ち、2時間撹拌を継続した。その後、60℃で12時間静置することで複合水酸化物を粒子成長させた。反応終了後、複合水酸化物をろ過、水洗して取り出し、120℃のオーブン内で一晩乾燥させて複合水酸化物の粉末試料を得た。得られた複合水酸化物粉末と、水酸化リチウム粉末とをリチウムのモル数Mlと遷移金属(Ni、Mn)の総モル数Mmとのモル比Ml/Mmが0.55となるようにこれらを混合した。この混合粉末を6MPaの圧力で直径2cm、厚さ5mmのペレットに加圧成形し、空気雰囲気の電気炉中、1000℃の温度まで10℃/分で昇温し、その温度で12時間焼成することにより、目的の試料を得た。焼成後、ヒータの電源を切り、自然放冷した。8時間後、炉内温度が100℃以下となっていることを確認してペレットを取り出した。得られたものを実験例1の正極活物質とした。
誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP−AES)を用いてリチウム遷移金属酸化物の組成分析を行い、試料中の遷移金属イオン量を求めた。このリチウム遷移金属酸化物を酸性水溶液に溶解させ、ヨウ素カリウム溶液と混合させた場合には、リチウム遷移金属酸化物中の2価よりも高いニッケル、マンガンは、Ni2+、Mn2+に還元されると共に、還元量と等量のI-が酸化されてI2が生成する。ここで生成されたI2量は、デンプン溶液を指示薬としてチオ硫酸ナトリウム標準溶液(Na2S2O3)で滴定することで同定される。滴定は以下の順に実施した。
(1)200mLの三角フラスコにボールフィルタを入れ、窒素ガスを3L/分で5分間置換した。
(2)三角フラスコ中にKI(100g/L)溶液10mLと、HCl(塩酸[試薬特級]と蒸留水とを体積比で1:1に混合したもの)に20mL加えた。
(3)正極活物質100mgを±0.1mgで量り取った。
(4)正極活物質を三角フラスコに移し入れ、栓をして回転子で撹拌しながら70℃で加熱して溶解させた。
(5)流水で三角フラスコを冷却後、残存酸素を除いた蒸留水を80mL加えた。
(6)0.05mol/Lのチオ硫酸ナトリウムで溶液が褐色から薄い黄色になるまで素早く滴定した。
(7)デンプン溶液を0.5mL加えて紫色に呈色させた。
(8)続けて0.05mol/Lのチオ硫酸ナトリウムで滴定し、紫色が消えたところを終点とし、以下の反応式に基づいて遷移金属イオンの平均酸化数を算出した。
Mn++(n−2)I- → M2++1/2(n−2)I2
I2+2S2O3 → 2I-+S4O6 2-
平均酸化数=I2(mol)/(遷移金属量(mol))+2
上記合成材料を正極活物質として用い、正極活物質を85質量%、導電材としてカーボンブラックを10質量%、結着材としてポリフッ化ビニリデンを5質量%混合し、分散材としてN−メチル−2−ピロリドンを適量添加、分散してスラリー状合材とした。このスラリー状合材を20μm厚のアルミニウム箔集電体の両面に均一に塗布し、加熱乾燥させて塗布シートを作製した。その後塗布シートをロールプレスに通して高密度化させ、52mm幅×450mm長さの形状に切り出して正極電極とした。負極活物質として黒鉛を95質量%、結着剤としてポリフッ化ビニリデンを5質量%混合し、正極と同様にスラリー状合材とした。このスラリー状合材を10μm厚の銅箔集電体の両面に均一に塗布し、加熱乾燥させて塗布シートを作製した。その後塗布シートをロールプレスに通して高密度化させ、54mm幅×500mm長さの形状に切り出して負極電極とした。上記の正極シートと負極シートを56mm幅で25μm厚のポリエチレン製セパレータを挟んで捲回し、ロール状電極体を作製した。この電極体を18650型円筒ケースに挿入し、非水電解液を含侵させた後に密閉して円筒型リチウム二次電池を作製した。非水電解液には、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートを体積%で30/40/30の割合で混合した混合溶媒に、LiPF6を1Mの濃度で溶解させたものを用いた。
低温出力評価は、−30℃において電池容量の50%(SOC=50%)に調整した後、種々の電流値で電流を流し、2秒後の電池電圧を測定した。流した電流と電圧を直線補間し、2秒後の電圧が3.0Vになる電流値を求め、その電流と電圧の積を低温出力特性とした。電池の低温出力特性は、(各実験例の低温出力特性〔W〕)/(実験例1の低温出力特性〔W〕)に基づいて、実験例1の電池出力特性で規格化した。
電池の高温充放電サイクル評価は、60℃の温度条件下、2Cレートの定電流で充電上限電圧5.1Vまで充電し、放電下限電圧3.0Vまで放電を行う充放電を1サイクルとし、このサイクルを500サイクル行った。サイクルごとにそれぞれのリチウム二次電池について放電容量を測定した。電池の高温耐久試験の容量維持率は、(500サイクル後の放電容量/初期放電容量×100%)という式を用いて計算した。また、容量維持率は、(各実験例の容量維持率〔%〕)/(実験例1の容量維持率〔%〕)に基づいて、実験例1の容量維持率で規格化した。
実験例1で合成した正極活物質の焼成処理と同様に、1000℃、12時間の焼成処理を行った。その後、自然放冷で700℃まで冷却させ、その温度で72時間保持し、アニールさせた。得られた正極活物質を実験例2とした。また、アニール処理を表1に示した条件で行った以外は実験例2と同様に作製した正極活物質を実験例3〜9とした。
正極活物質の合成原料としてニッケルマンガンの複合水酸化物に加えて、ニッケルマンガンイオンに対して鉄イオンを2.5mol%、チタンイオンを2.5mol%となるようにFeOOH、アナターゼ型TiO2を混合し、遷移金属原料粉末を得た以外は実験例9と同様の工程を経て得られた正極活物質を実験例10とした。なお、実験例10では、遷移金属イオンの平均酸化数は、Ni,Mn,Feイオンの平均として求めた。また、原料組成を表2に示した条件で行った以外は実験例10と同様に作製した正極活物質を実験例11〜15とした。
表1に、実験例1〜9のアニール処理条件、平均酸化数、組成、低温出力特性、高温耐久性試験の結果をまとめて示す。実験例1〜9は、一般式LiNi0.50Mn1.50Oδのδが、それぞれ3.985、4.055、3.990、4.000、4.045、4.050、4.010、4.022及び4.040であった。なお、一般式の酸素量δは、ヨウ素を用いた酸化還元滴定法で求めたNi,Mnの平均酸化数から算出した値である。表1に示すように、ヨウ素を用いた酸化還元滴定法で算出した遷移金属イオンの平均酸化数が3.49以上3.55以下の範囲では、実験例1に対して低温出力特性が1.05倍以上、高温耐久性が1.20倍以上を示し、それぞれの特性が向上することがわかった。特に、平均酸化数が3.51以上3.54以下の範囲では、更にこれらの特性が高く良好であることがわかった。この理由は、例えば以下のように推察された。正極活物質は、900℃以上の温度で焼成することで高結晶とすることができる。しかし、得られた活物質(実験例1)は、高温耐久試験での材料劣化が激しくなるとともに低温出力特性が低かった。これは、試料の高温焼成中に酸素が放出され、酸素欠損の生成とともに遷移金属イオンの価数が低下し、この酸素欠損及び低価数により、電池性能の低下が生じると考えられた。一方、焼成温度よりも低温の600〜700℃でアニール処理を施すと、例えば、構造内へ酸素を再吸蔵させることができ、酸素欠損を減少させて遷移金属イオンの平均酸化数を上昇させることができると推察された。このとき、実験例2のようにアニール時間を長くしてしまうと、酸素欠損が減少するだけでなくニッケルとマンガンの構造内で規則配列するようになり、充放電反応メカニズムがそれまでの一相反応から二相反応へと変化し、その結果、低温出力特性が低下し、高温耐久性も低下する。これらの関係から、アニール時間を調整し、ヨウ素を用いた酸化還元滴定法で算出した遷移金属イオンの平均酸化数を3.49以上3.55以下とすることで低温出力特性、高温耐久性が向上し、3.51以上3.54以下とすることでさらに向上させることができることが明らかとなった。
Claims (5)
- ニッケル元素およびマンガン元素を含みスピネル型構造を有しヨウ素を用いた酸化還元滴定法で算出した遷移金属イオンの平均酸化数が3.49以上3.55以下の範囲のリチウム遷移金属酸化物であり、
前記リチウム遷移金属酸化物は、一般式Li 1+z M x Ni 2-x-y Mn y O δ (但し、MはFe及びTiであり、前記元素MとしてFe及びTiを等量含み、Feが0.05≦x≦0.075、Tiが0.05≦x≦0.075を満たし、1.5≦y<2.0、0≦z≦0.25、3.99≦δ≦4.15を満たす)である、非水電解質二次電池用正極活物質。 - 前記リチウム遷移金属酸化物は、前記遷移金属イオンの平均酸化数が3.51以上3.54以下の範囲である、請求項1に記載の非水電解質二次電池用正極活物質。
- 請求項1又は2に記載の非水電解質二次電池用正極活物質を含有する正極と、
負極活物質を含有する負極と、
前記正極と前記負極との間に介在しリチウムイオンを伝導するイオン伝導媒体と、
を備えたリチウム二次電池。 - リチウム遷移金属酸化物である非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法であって、
リチウム元素とニッケル元素とマンガン元素とを含む原料を酸化雰囲気中900℃以上1100℃以下の第1温度範囲で焼成する焼成処理を行ったのち、500℃以上700℃以下の第2温度範囲まで冷却し該第2温度範囲で5時間以上40時間以下の時間範囲でアニールするアニール処理を行う焼成アニール工程、を含み、
前記焼成アニール工程では、一般式Li 1+z M x Ni 2-x-y Mn y O δ (但し、MはFe及びTiであり、前記元素MとしてFe及びTiを等量含み、Feが0.05≦x≦0.075、Tiが0.05≦x≦0.075を満たし、1.5≦y<2.0、0≦z≦0.25、3.99≦δ≦4.15を満たす)に基づく配合量で、リチウム元素とニッケル元素とマンガン元素と更に鉄元素とチタン元素とを含む原料を前記焼成処理及び前記アニール処理する、非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。 - 前記焼成アニール工程では、前記アニール処理を10時間以上20時間以下の時間範囲で行う、請求項4に記載の非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法。
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